JP3428897B2 - 内装材 - Google Patents

内装材

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建築資材に関し、
さらに詳しくは、美術館、博物館、収蔵庫、書庫、クリ
ーンルーム、食品工場周りの外壁等に使用される内装材
および/または外装材に、光触媒作用により抗菌、消
臭、防汚機能等を有する酸化チタンを利用した酸化チタ
ンパネルおよびそれを用いた内装材に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、美術館、博物館、収蔵庫、書
庫、クリーンルーム等に使用される内装材においては、
湿度を調整する調湿を主目的とした壁材、床材、天井材
等があった。一方、外壁材等の外装材においては、コン
クリートやレンガを主とした壁材が中心であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た内装材においては、抗菌、消臭、防汚機能等を有する
ものはなかったため、黴をはじめとする菌類を含む微生
物等が内装材に付着したりすることによる内装材の汚染
や劣化、油分等を含む有機物質によってもたらされた内
装材の汚れやゴミ等の付着・凝固物の生成、あるいはそ
れらによる臭気等を確実に、かつ、低コストで防止した
り除去したりすることができなかった。 【0004】一方、上記した外装材においては、コンク
リートやレンガを主とした壁材が中心であったため、上
記有機物質や微生物等による汚染や劣化等に対して手を
打てなかった。特に、味噌・醤油・酒等の微生物を利用
する食品工場の周辺1km程度では、酵母菌をはじめと
する微生物により壁や屋根等が黒く変色してしまうた
め、食品工場として年に1回か2回その周辺を清掃して
いる実情にあり、現時点ではコスト的に折り合うような
有効な手段がなく、そのためのコストが掛かり過ぎると
いう問題点がある。 【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、光触媒作用(あるいは光触媒反応)により抗
菌、消臭、防汚機能等を有する酸化遷移金属類の中でも
酸化力(光活性)が高く、自身が分解されずに安定であ
り、かつ、安価である点から近年脚光を浴びている二酸
化チタン(TiO2:別名チタニアとも呼ばれている)
に着目して、それを内装材に利用することにより、上記
諸問題点を解消することを目的とする。すなわち、本発
明の目的は、光触媒作用により抗菌、消臭、防汚機能を
有する酸化チタンを木材、樹脂材、金属材またはコンク
リート材あるいはこれらの複合材の基材に担持させた酸
化チタンパネルと、湿度を調整する調湿パネルとを、酸
化チタンパネルの受光面側と調湿パネルの表面側とがそ
れぞれ内装側表面となるように基板上に交互に貼り付け
ものを内装材として用いることにより、調湿パネルの
調湿作用によって略一定の湿度に保たれた状態下におい
て、微生物の生息・繁殖をその湿度に対応した範囲に抑
えた状態にして、微生物が内装材に付着したりすること
による内装材表面の汚染や劣化、微生物存在下における
油分等を含む有機物質によってもたらされた内装材の汚
れやゴミ等の付着・凝固物の生成、あるいはそれらによ
る臭気等をより一層確実に、かつ、低コストで防止した
り除去したりすることで、ひいてはその収納物に対して
最適な保存環境を提供すると共に、酸化チタンパネルを
効率的に用いて、その内装設備のトータルのコスト低減
も図ることにある。以下、酸化チタンとは、チタニアと
も呼ばれている二酸化チタン(TiO2)を指すものと
する。 【0006】 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、光触媒作用により抗菌、
消臭、防汚機能を有する酸化チタンを木材、樹脂材、金
属材またはコンクリート材あるいはこれらの複合材の
材に担持させた酸化チタンパネルと、湿度を調整する調
湿パネルとを、該酸化チタンパネルの受光面側と上記調
湿パネルの表面側とがそれぞれ内装側表面となるように
基板上に交互に貼り付けたことを特徴とする内装材であ
る。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図を参照して実施例を含む
本発明の実施の形態を説明する。各実施の形態等に亘
り、同一の機能および形状等を有する構成部品等につい
ては、同一符号を付すことによりその説明を省略する。 【0015】(第1の実施の形態) 図1に、本発明の第1の実施の形態としての酸化チタン
パネルを示す。図1において、符号1は酸化チタンパネ
ルを示す。この酸化チタンパネル1は、光触媒作用(光
触媒反応)により抗菌、消臭、防汚機能等を有する酸化
チタン(二酸化チタン:TiO2:別名チタニア)を含
んだ酸化チタン担持層2を、コーティング3を介して、
木材、樹脂材、金属材またはコンクリート材あるいはこ
れらの複合材等の基材4に担持・生成させたものからな
る。以下、酸化チタン担持層2を各図において梨地模様
で示す。酸化チタンパネル1において、紫外線を含む光
受光面2aとなるのは、図1の紙面において手前側表
面である。 【0016】基材4は、酸化チタンパネル1を使用する
具体的条件により、例えば、美術館、博物館、収蔵庫、
書庫、クリーンルーム等の壁材、床材、天井材等に使用
される内装材、および/または食品工場周りの外壁材や
屋根等の外装材に用いられるのかによって、最適な物が
適宜選択される。 【0017】基材4の表面にチタニア成膜としての酸化
チタン担持層2を生成し固定するコーティング技術とし
ては、周知の全ての方式、例えばいわゆるゾル・ゲル法
やバインダ法等を使用することができる。例えば、基材
4が耐熱性のある金属材、コンクリート材やレンガある
いはセラミック等からなる場合には、上記ゾル・ゲル法
を使った成膜・コーティング技術が用いられる。このゾ
ル・ゲル法では、酸化チタン担持層2を成膜するため
に、チタニアの前駆体であるチタニウムアルコキシドや
チタニウムキレート等の有機系チタンの溶液(ゾル)
を、基材4の表面にスプレーで吹き付けたり、塗布ロー
ラ等で塗布したりした後、乾燥して基材4の表面にゲル
を作り、この後引き続いて500°C以上で焼成して、
酸化チタン担持層2を成膜するものである。上記ゾル・
ゲル法によれば、酸化チタン担持層2の成膜が平滑で、
かつ、硬度の高いものが得られるので、耐久性に優れて
いる利点がある。 【0018】一方、基材4が樹脂をはじめ熱に比較的弱
い木材等からなる場合には、上記バインダ法を使ったコ
ーティング技術が用いられる。このバインダ法では、チ
タニアが生成された酸化チタン担持層2を適宜の接着剤
(バインダ)で基材4の表面に接着・固定するものであ
り、最初からチタニアが生成された酸化チタン担持層2
を使用するため、チタニアを得るための高温処理が不要
となって、通常、バインダの硬化温度である例えば10
0°C以下の熱処理で済むようになっている。したがっ
て、上記バインダ法によれば、加熱しない分、膜の硬さ
は鉛筆硬度で2H〜3Hとさほど高くならず、これによ
り対象となる基材4への適用範囲が広がる利点がある。 【0019】なお、図1は、上記バインダ法を使って最
終的に得られた酸化チタンパネル1の部分断面を示して
おり、酸化チタン担持層2は接着剤(バインダ)として
のコーティング2により基材4の表面に接着・固定され
ている。また、上記ゾル・ゲル法を使った場合には、最
終的に得られる成膜としての酸化チタン担持層2はコー
ティング2と実質一体的のものであるが、図1において
は理解しやすくするために簡略的かつ模式的に示してい
る。 【0020】接着剤(バインダ)としては、光触媒作用
による分解機能の影響を受けないシリカや水ガラスのよ
うな無機系、あるいは分解機能に耐えるシロキサン結合
を持ったシリコーン等の有機系が利用され、何れにして
も基材4との関係で最適なバインダを選択するとよい。
なお、バインダ法としては、上記したものに限らず、例
えば過酸化チタンをバインダとして使用し、200°C
以上で加熱することにより、アナターゼ型の光触媒作用
を呈するチタニアに相変化する性質を応用したものであ
ってもよい(以上、「日経メカニカル、1998.4、
no.523の45〜47頁」参照)。 【0021】酸化チタン担持層2のチタニアの単位面積
当たりの密度、コーティング3を含む酸化チタン担持層
2の厚さや基材4の厚さ、あるいはその外周形状等は、
酸化チタンパネル1を使用する上記した具体的条件によ
り設計される設計事項に属するため、その説明を省略す
る。 【0022】第1の実施の形態における酸化チタンパネ
ル1によれば、チタニアの分解作用によって、内装材お
よび/または外装材に付着した微生物や有機物質等が分
解されるので、内装材および/または外装材に付着した
りすることによる内装材および/または外装材表面の汚
染や劣化、油分等を含む有機物質によってもたらされた
内装材および/または外装材表面の汚れやゴミ等の付着
・凝固物の生成、あるいはそれらによる臭気等を確実
に、かつ、低コストで防止したり除去したりすることが
できる利点がある。また、酸化チタンパネル1を外装材
に用いた場合、チタニアの分解作用により外装材表面の
防汚効果が生じることによって、雨や風による影響でゴ
ミやホコリが処理されるので、いわゆるセルフクリーニ
ング作用を呈するようになり、耐久的な防汚効果が得ら
れる。 【0023】図2に、第1の実施の形態の変形例を示
す。この変形例は、図1に示した第1の実施の形態にお
ける酸化チタンパネル1に代えて、酸化チタン担持層2
を基材4の両面にサンドイッチ状に担持させてなる酸化
チタンパネル10であることのみ相違する。酸化チタン
パネル10において、紫外線を含む光受光面2aとな
るのは、図2の紙面において手前側表面および奥側表面
である。 【0024】基材4は、酸化チタンパネル1を使用する
具体的条件により、例えば、美術館、博物館、収蔵庫、
書庫、クリーンルーム等の壁材、床材、天井材等に使用
される内装材および食品工場周りの外壁材等の外装材に
用いられるのかによって、最適な物が適宜選択される。 【0025】上記変形例における酸化チタンパネル10
によれば、酸化チタンパネル10を内・外装材に同時的
に両用することにより、第1の実施の形態の酸化チタン
パネル1を内装材用と外装材用とに区別して用いること
に比べ、酸化チタンパネル10の構成材料である基材4
等の節約が図れると共に、酸化チタンパネル10自体の
コスト低減をも図れる利点がある。 【0026】(第2の実施の形態) 図3に、本発明の第2の実施の形態としての内装材を示
す。図3において、符号6は内装材として用いられる内
装材パネルを示す。この内装材パネル6は、第1の実施
の形態における酸化チタンパネル1と、湿度を調整する
調湿材を具備する調湿パネル5とを、酸化チタンパネル
の受光面2a側と調湿パネル5の表面側とがそれぞれ内
装側表面となるように図示しない基板上に交互に貼り付
けたものからなる。図3の紙面において手前側表面が、
内装側の壁材、床材、天井材等に相当する。 【0027】内装材パネル6のうちの調湿パネル5は、
上記調湿材の調湿度合い(調湿の範囲)により、それを
使用する具体的条件、すなわち、例えば、美術館、博物
館、収蔵庫、書庫、クリーンルーム等の壁材、床材、天
井材等の何れに使用されるかによって、最適な調湿度合
いの物が選択される。 【0028】調湿パネル5の具体例としては、実施例的
に言うと、例えば富士精工株式会社製の「アートウォー
ル」(商品名)等が好ましく用いられる。このアートウ
ォールの主な用途は、文化財の収蔵庫内装用の2次壁材
であり、鉄筋コンクリートからのアルカリ性水分等を遮
断し、その収蔵庫内の空調装置が故障した時等に、補助
的にその調湿効能を発揮して室内湿度の変化を緩やかに
保つ性能を有する。このアートウォールは、壁材に用い
る場合には、表面側に天然木貼合板を使用し、その調湿
材との間に調湿効能を高めるための空間を設け、その裏
面側にアルミ貼合板を使用して上記アルカリ性水分を遮
断するものである。また、上記アートウォールは、天井
材に用いる場合には仕上調湿材と耐水合板との組み合わ
せ等で、床材に用いる場合には天然木フローリングと耐
水合板との耐水合板との組み合わせ等でそれぞれなるも
のである。 【0029】なお、調湿パネル5の具体例としては、上
記したアートウォールに限らず、調湿材を具備する周知
の全ての調湿パネルをその目的および用途等に応じて適
宜選択して使用してもよいことは言うまでもない。 【0030】内装材パネル6には、酸化チタンパネル1
と調湿パネル5とを交互に貼り合わせるときに適宜の接
着剤等が用いられる。 【0031】図4に、第2の実施の形態の変形例を示
す。この変形例は、図3に示した第2の実施の形態にお
ける内装材パネル6に代えて、酸化チタンパネル1と調
湿パネル5とを、酸化チタンパネル1の受光面2a側
調湿パネル5の表面側とがそれぞれ内装側表面となるよ
うに図示しない基板上に市松模様状に交互に貼り付け
内装材パネル7とした点のみ相違する。 【0032】図3および図4に示した酸化チタンパネル
1と調湿パネル5との配置パターンは、その一例を示し
たにすぎず、上記パターン以外の効率的な配置パターン
であってももちろん構わない。それ故に、酸化チタンパ
ネル1と調湿パネル5とを、酸化チタンパネルの受光面
2a側と調湿パネル5の表面側とがそれぞれ内装側表面
となるように図示しない基板上に交互に貼り付けた構成
であればよい。 【0033】第2の実施の形態およびその変形例におけ
る各内装材パネル6、7によれば、調湿パネル5の調湿
作用により略一定の湿度に保たれた状態下において、微
生物の生息・繁殖をその湿度に対応した範囲内に抑えた
状態にして、これに酸化チタンパネル1のチタニアの分
解作用が相乗的に働くことで、微生物が酸化チタンパネ
ル1や調湿パネル5に付着したりすることによる内装材
表面の汚染や劣化、微生物存在下における油分等を含む
有機物質によってもたらされた内装材の汚れやゴミ等の
付着・凝固物の生成、あるいはそれらによる臭気等をよ
り一層確実に、かつ、低コストで防止したり除去したり
することができる。これにより、ひいては各内装材パネ
ル6、7を用いた、美術館、博物館、収蔵庫、書庫、ク
リーンルーム等内の収納物に対して最適な保存環境を提
供することができる利点がある。 【0034】上記作用をさらに詳しく説明すると、例え
ば美術館、博物館、収蔵庫、書庫、クリーンルーム等内
において、湿度を50±5%(相対湿度)の範囲に保つ
性能を有する調湿パネル5を用いた内装材パネル6また
は7があるとすると、相対湿度50〜60%の湿度管理
範囲の環境条件下(温度は仮に室温程度とする)におい
て、適応して生息・繁殖できる黴をはじめとする菌類等
の微生物はある種類の範囲内のものに限定されると共
に、一般的にその生息・繁殖量もその相対湿度が上記の
湿度管理範囲より高い場合に比べて低減されている状態
にあると言える。このような湿度管理下状態において
は、湿度の無管理下状態に比べ、微生物の生息・繁殖が
その湿度に適応した範囲内に抑えられている状態となる
ので、酸化チタンパネル1のチタニアの分解作用が相乗
的に働くこととなって、内装材表面の汚染や劣化、ゴミ
等の付着・凝固物の生成、あるいはそれらによる臭気等
をより一層確実に、かつ、低コストで防止したり除去し
たりすることができるようになる。 【0035】これにより、例えば酸化チタンパネルを内
装材パネルに100%用いることなく、その内装材パネ
ルに対する酸化チタンパネルの使用割合を効率的にして
用いることが可能となり、例えば美術館、博物館、収蔵
庫、書庫、クリーンルーム等内において例えば従来専用
の空調設備としていたものをより小型で補助的なものに
切り換えることが可能となったり、空調設備そのものを
撤廃するようなことも可能となったりするので、その内
装設備のトータルのコスト低減をも図れる。 【0036】以上、本発明の好ましい実施の形態につい
て説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、
種々改変できるものである。 【0037】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来の問題点を解消することができる。すなわち、本発明
によれば、光触媒作用により抗菌、消臭、防汚機能を
する酸化チタンを木材、樹脂材、金属材またはコンクリ
ート材あるいはこれらの複合材の基材に担持させた酸化
チタンパネルと、湿度を調整する調湿パネルとを、酸化
チタンパネルの受光面側と調湿パネルの表面側とがそれ
ぞれ内装側表面となるように基板上に交互に貼り付けた
ものを内装材として用いることにより、調湿パネルの調
湿作用によって略一定の湿度に保たれた状態下におい
て、微生物の生息・繁殖をその湿度に適応した範囲内に
抑えた状態にして、チタニアの分解作用が相乗的に働く
ことによって、微生物が内装材に付着したりすることに
よる内装材表面の汚染や劣化、微生物存在下における油
分等を含む有機物質によってもたらされた内装材の汚れ
やゴミ等の付着・凝固物の生成、あるいはそれらによる
臭気等をより一層確実に、かつ、低コストで防止したり
除去したりすることができる。これにより、ひいてはそ
の内装材を用いた、例えば美術館、博物館、収蔵庫、書
庫、クリーンルーム等内の収納物に対して最適な保存環
境を提供することができると共に、内装材に対する酸化
チタンパネルの使用割合を効率的にして用いることがで
きて、例えば従来専用の空調設備としていたものをより
小型で補助的なものに切り換えることが可能となった
り、空調設備そのものを撤廃するようなことも可能とな
ったりするので、その内装設備のトータルのコスト低減
をも図れる。 【0038】 【0039】 【0040】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態を示す酸化チタンパ
ネルの部分断面を含む斜視図である。 【図2】第1の実施の形態の変形例を示す酸化チタンパ
ネルの斜視図である。 【図3】本発明の第2の実施の形態を示す内装材パネル
の正面図である。 【図4】第2の実施形態の変形例を示す内装材パネルの
正面図である。 【符号の説明】 1、10 酸化チタンパネル 2a 受光面 2 酸化チタンパネルを構成する酸化チタン担
持層 3 酸化チタンパネルを構成するコーティング 4 酸化チタンパネルを構成する基材 5 調湿パネル 6、7 内装材としての内装材パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 2/00 E04B 5/00 Z 5/00 E04C 2/26 W E04C 2/26 B01D 53/36 J (72)発明者 池永 一郎 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号・金 剛株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−278241(JP,A) 特開 平9−262481(JP,A) 特開 平9−313887(JP,A) 特開 平7−113272(JP,A) 特開 平1−94132(JP,A) 特開 平1−21144(JP,A) 特開 平10−230169(JP,A) 特開 平10−259320(JP,A) 実開 昭61−123110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/86 C01G 23/00 - 23/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】光触媒作用により抗菌、消臭、防汚機能を
    有する酸化チタンを木材、樹脂材、金属材またはコンク
    リート材あるいはこれらの複合材の基材に担持させた酸
    化チタンパネルと、湿度を調整する調湿パネルとを、該
    酸化チタンパネルの受光面側と上記調湿パネルの表面側
    とがそれぞれ内装側表面となるように基板上に交互に貼
    り付けたことを特徴とする内装材。
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