JP3428349B2 - 部品納入指示処理方法および部品納入指示装置 - Google Patents

部品納入指示処理方法および部品納入指示装置

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JP3428349B2
JP3428349B2 JP05669197A JP5669197A JP3428349B2 JP 3428349 B2 JP3428349 B2 JP 3428349B2 JP 05669197 A JP05669197 A JP 05669197A JP 5669197 A JP5669197 A JP 5669197A JP 3428349 B2 JP3428349 B2 JP 3428349B2
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  • General Factory Administration (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の納入指示
方法及び指示装置、特に、異なる部品納入指示形態の
相互切り替えを行う場合の不整合を解消するための部品
納入指示処理方法及び指示装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製品組立工場等においては、生産
ライン上を一定間隔で上流から下流に搬送されるワーク
に対して、生産ラインに沿って配置された各作業工程で
必要な部品が順次組み付けられ、生産ライン終点位置で
は所定部品の組付作業が全て完了するようになってい
る。一般に、製品組立工場では、必要な部品を必要な量
だけ、必要なタイミングで前記工場の生産ライン側に納
入することが望ましい。このような部品納入を行うこと
によって、納入部品の欠品を避け、かつ過剰在庫を最小
限に維持して、効率的に組付作業を行うと共に、工場内
の部品保管スペースの削減等を行い製品組立に関するト
ータルコストの削減を行っている。
【0003】上述のような部品の納入指示を行う方法と
して、例えば、特開平4−152053号公報には、い
わゆる着工補充方式による部品納入指示方法が示されて
いる。この着工補充方式は、一定間隔で生産ライン上を
搬送されるワークに組み付ける部品の納入指示につい
て、納入指示を行ってからその部品が納入されるまでの
納入所要時間内で、前記生産ライン上を搬送されるワー
クの搬送数量を算出する。そして、部品の納入指示を行
う場合、組み付け対象となる部品の組付工程より少なく
とも前記搬送数量だけ前の工程を通過するワークに基づ
いて指示処理を行っている。つまり、対象となる組付工
程より所定の工程数だけ前の工程が着工されたこと(ワ
ークが通過したこと)を確認して、後工程で必要な部品
の納入指示が行われるようになっている。すなわち、将
来確実に使用する予定分に対して納入指示を行ってい
る。この結果、所望の部品が所定のタイミングで所定量
だけ納入されることになり、部品の欠品や過剰在庫を防
止することを可能にしている。この着工補充方式は、一
度の納入指示が少ない少量部品や納入指示量の変動が激
しい部品、スペース的に在庫が大量に置けない大物部品
等の納入指示に有効である。
【0004】なお、自動車組立生産ライン等のように長
さの長い生産ラインを搬送されるワークには個々に磁気
記録カード(以下、マグカードという)が添付されてい
る。そして、このマグカードを生産ライン中の数カ所に
設けられた読取装置で読み取ることによって、搬送され
るワークの通過確認を行うと共に、読取装置の位置を基
準に前述のような納入指示を可能にしている。
【0005】また、他の部品の納入指示方法として、い
わゆる後補充方式がある。この方式は、部品が使用され
ると、将来同じ部品が再び消費されるという前提の元
に、消費された分の部品に対して納入指示を行い、必要
最小限度の在庫(欠品が生じることなく、また極端な過
剰にならない程度)を確保するものである。この場合、
部品の使用実績は、部品納入ケースに添付された納入タ
イミング指示カードを回収する事によって認識し、新た
な納入指示に反映させる。前記納入タイミング指示カー
ド(以下、かんばんという)は、納品に関する情報、例
えば、部品番号や納入数、納入指示先、納入場所等が記
載されたカードで、納入の指示をするために部品生産工
場に送られ、かんばんに該当する部品を部品使用工場
(組立工場)に納品する時に部品納入ケースに添付され
るものである。そして、部品が使用されると添付された
かんばんが部品納入ケースから外され、次の納入指示に
使用される。つまり、使用して一定量から不足した分に
対して納入指示を行っている。
【0006】このように、一定量のかんばんが部品生産
工場と組立工場との間を循環することによって、部品の
使用実績に基づいて過不足のない部品の納入指示を行う
ことができる。この後補充方式は、一度の納入指示量が
多い部品やボルトや加工部品のように、紛失や加工不良
があり、確保量に変動が激しい部品等の納入指示に有効
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、着工
補充方式は必要予定分しか納入指示しないので、基本的
には在庫は「0」であるが、そのため予定外の使用(紛
失や部品の加工不良)に対応することが困難であった。
一方、後補充方式は、かんばんの外れ量の振れ(使用前
にまとめて1日分外してしまったり、紛失したことによ
り発生する外れ量の変動)を想定してある程度の在庫を
持つ必要があると共に、今使用しても将来使用するとは
限らないため少量部品等では在庫量が増える傾向にあ
る。このように、着工補充方式と後補充方式では、それ
ぞれ固有の特徴があり、効率的な生産活動を行うために
は、生産ラインの稼働状態に応じて適宜最適な納入指示
方法を選択することが望ましい。例えば、自動車生産ラ
イン等で新型車両の生産を開始する場合は、開始当初生
産が安定しないため在庫を多めに確保しておくことが必
なり、後補充方式の納入指示を行うことが適し、生
産が安定した後は、在庫量を必要最小限にするために着
工補充方式に変更することが望ましい。また、生産ライ
ンの工程変更や車両の設計変更に伴って、着工補充方式
から後補充方式に納入指示形態を切り替えなければなら
ない場合も生じる。
【0008】ところが、納入指示形態に応じて、部品使
用時点での部品在庫量が異なる(前述のように、後補充
では予定外の在庫を持ち、着工補充では予定外の在庫を
持たない)ため、納入形態の切り替え時に部品在庫量の
正確な把握を行い切り替え後の納入指示に反映させなけ
れば部品納入管理や在庫管理が煩雑になるという問題が
ある。このため、作業者が切り替え時点の在庫数を人手
によって調査し納入指示量の調整を行わなければならな
かった。この調査は、生産ラインの停止時にしか行うこ
とができず、切り替えタイミングが大きく制約されると
いう問題があった。また、生産ラインには数百台の車両
が投入されているので、実際に使用する部品量と在庫量
との区別をするのが困難であり、調査工数が膨大になる
と共に、調査漏れも発生するという問題があり、スムー
ズな切り替え作業ができないという問題があった。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、着工補充方式と後補充方式とを相互に切り替える場
合に、納入指示量の不整合(在庫数の不整合)を自動で
認識し、相互の切り替えをスムーズに行うことのできる
部品納入指示処理方法及び指示装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の構成は、工場生産ラインにおい
て、所定の部品を使用位置にて使用した使用実績に基づ
いて前記部品の納入指示を行う第1部品納入指示形態
と、所定の部品を使用する使用位置に対して前記部品の
納入に要する余裕時間に応じて決定される前記使用位置
の上流側の特定位置における生産進捗実績に基づいて前
記部品の納入指示を行う第2部品納入指示形態と、を相
互に切り替える処理を行うためにコンピュータが実行す
部品の納入指示処理方法であって、前記コンピュータ
は、少なくとも処理中の計算結果に基づき複数のデータ
ベースの作成が可能であり、当該コンピュータは、前記
第1部品納入指示形態から第2部品納入指示形態に切り
替える場合に、切り替え時点までに前記第1納入指示形
態で納入指示した第1納入指示量を使用済み納入タイミ
ング指示カードの回収枚数に基づき算出し、第1納入指
示量データベースを作成するステップと、切り替え時点
までに前記第2納入指示形態で納入指示する第2納入指
示量を仮想的に算出し、第2納入指示量データベースを
作成するステップと、前記各データベースを参照し、
1納入指示量と第2納入指示量とを比較して切り替え時
点における過不足納入指示分を算出し、過不足に関する
データベースを作成するステップと、算出された過不足
納入指示分に基づき切り替え時点以降の納入指示量を調
整する第1調整ステップと、第2納入指示形態における
納入遅れに備えた安全在庫量に基づき切り替え時点以降
の納入指示量を調整する第2調整ステップと、前記第1
部品納入指示形態から第2部品納入指示形態への切り替
え以降に前記納入指示調整を行うステップと、の各ステ
ップを実行することを特徴とする。
【0011】ここで、納入タイミング指示カードの使用
状態とは、納入タイミング指示カードに基づく納入指示
状態や納入指示済みかつ未納品状態、納品状態等があ
る。また、前記余裕時間とは、部品の納入指示を行って
からその部品が実際に使用される部品使用場所に納入さ
れるまでに要する時間(納入リードタイム)であり、数
時間から数日である。なお、部品は納入指示を受けると
部品生産場所(部品工場)から納入保管場所(組立工場
内)に納入され、その後、実際に部品を使用するライン
側まで任意に移送される。この移送時間も前記余裕時間
に含まれるが、理解を容易にするため以下の説明では前
記移送時間は「0時間」とする。また、前記生産進捗実
績は、部品組付対象(例えば、自動車の車体)が生産ラ
イン上の特定位置に到達したか否か、または特定場所で
の部品組付処理が終了したか否かによって確認される。
そして、前記確認動作に基づいて必要な部品の納入指示
が行われる。また、前記特定位置とは、生産ライン上の
任意の工程位置であり、具体的には、納入指示を行う納
入指示ポイントである。
【0012】この構成によれば、第1、第2いずれの納
入指示形態おいても納入指示量の把握を自動で容易に行
うことができるので、納入指示量の不整合の認識を正確
に行うことができる。その結果、不整合を解消するよう
な補正を適切に行い、スムーズな納入指示形態の切り替
えを行うことができる。また、従来のように、切り替え
タイミングの制約を受けることなく納入指示便毎の切り
替えが行える。
【0013】
【0014】つまり、第1部品納入指示形態から第2部
品納入指示形態に切り替える場合に、切り替え時点にお
ける第1納入指示形態と第2納入指示形態との納入指示
量の違いに基づく不整合と、切り替え後存在する安全
庫量に基づく不整合とに基づいて、納入指示補正を行う
ことができるので、正確な納入指示切り替えをスムーズ
に行うことができる。また、安全在庫量に関する補正量
の算出は切り替え後、任意のタイミングで行えるので、
切り替え時の処理時間を短縮することができる。
【0015】また、上記のような目的を達成するため
に、本発明は、工場生産ラインにおいて、所定の部品を
使用位置にて使用した使用実績に基づいて前記部品の納
入指示を行う第1部品納入指示形態と、所定の部品を使
用する使用位置に対して前記部品の納入に要する余裕時
間に応じて決定される前記使用位置の上流側の特定位置
における生産進捗実績に基づいて前記部品の納入指示を
行う第2部品納入指示形態と、を相互に切り替える処理
を行うためにコンピュータが実行する部品の納入指示
方法であって、前記コンピュータは、少なくとも処理
中の計算結果に基づきデータベースの作成が可能であ
り、当該コンピュータは、前記第2部品納入指示形態か
ら第1部品納入指示形態に切り替える場合に、第1部品
納入指示形態における納入指示タイミングカードの便当
り納入指示枚数を仮想的に算出し、便当り納入指示枚数
に関するデータベースを作成するステップと、切り替え
後、余裕時間以内の納入指示か否かの判断を行うステッ
プと、余裕時間以内の納入指示の場合、前記便当り納入
指示枚数に関するデータベーを参照し算出した便当り納
入指示枚数に基づき納入指示を行い、余裕時間以上の場
合、部品の使用実績に基づいて納入指示を行うステップ
と、の各ステップを実行することを特徴とする。
【0016】この構成によれば、第2部品納入指示形態
から第1部品納入指示形態に切り替えを行う場合に、切
り替え直後の所定時間内、すなわち余裕時間内は、切り
替え後の第1部品納入指示形態の理想納入指示に基づい
て納入指示を行い部品納入指示量の不整合調整を行うの
で、納入指示不足を生じることなく納入指示の切り替え
をスムーズに行うことができる。
【0017】また、上記のような目的を達成するため
に、本発明の他の構成は、工場生産ラインにおいて、所
定の部品を使用位置にて使用した使用実績に基づいて前
記部品の納入指示を行う第1部品納入指示形態と、所定
の部品を使用する使用位置に対して前記部品の納入に要
する余裕時間に応じて決定される前記使用位置の上流側
の特定位置における生産進捗実績に基づいて前記部品の
納入指示を行う第2部品納入指示形態と、を相互に切り
替え可能な部品の納入指示装置であって、切り替え時点
における前記第1部品納入指示形態に基づく第1納入指
示量を部品の納入タイミングを指示する納入タイミング
指示カードの使用状態に基づいて算出する第1納入指示
量算出部と、切り替え時点における前記第2部品納入指
示形態に基づく第2納入指示量を前記納入タイミング指
示カードの使用状態に基づいて算出する第2納入指示量
算出部と、前記第1納入指示量と第2納入指示量との比
較を行い部品納入指示量の不整合を算出する不整合算出
部と、前記不整合を解消する納入指示量補正を行う補正
部と、第2部品納入指示形態における納入遅れに備えた
安全在庫を認識する認識部と、を備え、前記第1部品納
入指示形態から第2部品納入指示形態に切り替える場合
に、前記第1納入指示量算出部は、切り替え時点までに
前記第1納入指示形態で納入指示した第1納入指示量を
使用済み納入タイミング指示カードの回収枚数に基づき
算出し、前記第2納入指示量算出部は、切り替え時点ま
でに前記第2納入指示形態で納入指示する第2納入指示
量を仮想的に算出し、前記不整合算出部は、第1納入指
示量と第2納入指示量に基づいて切り替え時点における
過不足納入指示分を解消する第1補正量と前記安全在庫
量分を解消する第2補正量を算出し、補正部は、切り替
えまでに前記第1補正量及び第2補正量に基づき納入指
示補正を行うことを特徴とする。
【0018】このように、第1、第2いずれの納入指示
形態おいても納入指示量の把握を自動で容易に行うこと
ができるので、納入指示量の不整合の認識を正確に行う
ことができる。その結果、不整合を解消するような補正
を適切に行い、スムーズな納入指示形態の切り替えを行
うことができる。また、従来のように、切り替えタイミ
ングの制約を受けることなく納入指示便毎の切り替えが
行える。
【0019】
【0020】この構成によれば、第1部品納入指示形態
から第2部品納入指示形態に切り替える場合に、切り替
え時点における第1納入指示形態と第2納入指示形態と
の納入指示量の違いに基づく不整合と、切り替え後に存
在する安産在庫量に基づく不整合とに基づいて、納入指
示補正を行うことができるので、正確な納入指示切り替
えをスムーズに行うことができる。また、安全在庫量に
関する補正量の算出は切り替え後、任意のタイミングで
行うことができるので、切り替え時の処理時間を短縮す
ることができる。
【0021】また、上記のような目的を達成するため
に、本発明は、工場生産ラインにおいて、所定の部品を
使用位置にて使用した使用実績に基づいて前記部品の納
入指示を行う第1部品納入指示形態と、所定の部品を使
用する使用位置に対して前記部品の納入に要する余裕時
間に応じて決定される前記使用位置の上流側の特定位置
における生産進捗実績に基づいて前記部品の納入指示を
行う第2部品納入指示形態と、を相互に切り替え可能な
部品の納入指示装置であって、切り替え時点における前
記第1部品納入指示形態に基づく第1納入指示量を部品
の納入タイミングを指示する納入タイミング指示カード
の使用状態に基づいて算出する第1納入指示量算出部
と、切り替え時点における前記第2部品納入指示形態に
基づく第2納入指示量を前記納入タイミング指示カード
の使用状態に基づいて算出する第2納入指示量算出部
と、前記第1納入指示量と第2納入指示量との比較を行
い部品納入指示量の不整合を算出する不整合算出部と、
前記不整合を解消する納入指示量補正を行う補正部と、
を備え、前記第2部品納入指示形態から第1部品納入指
示形態に切り替える場合に、前記第1納入指示量算出部
は、納入指示タイミングカードの便当り納入指示枚数を
仮想的に算出し、前記補正部は、切り替え後、余裕時間
以内の納入指示か否かの判断を行い、余裕時間以内の納
入指示の場合、算出した便当り納入指示枚数に基づき納
入指示を行い、余裕時間以上の場合、部品の使用実績に
基づいて納入指示を行うことを特徴とする。この構成に
よれば、第2部品納入指示形態から第1部品納入指示形
態に切り替えを行う場合に、切り替え直後の所定時間
内、すなわち余裕時間内は、切り替え後の第1部品納入
指示形態の理想納入指示に基づいて納入指示を行い部品
納入指示量の不整合調整を行うので、納入指示不足を生
じることなく納入指示の切り替えをスムーズに行うこと
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。図
1は、本実施形態の部品納入指示装置の全体構成及び生
産ラインや上位管理システムとの関連を説明する構成ブ
ロック図である。なお、本実施形態では、自動車の生産
ライン10を例に取り、着工から塗装、組立、ラインオ
フ(完成)等まで連続したラインで生産作業を行うもの
として、生産ライン10上を搬送される車両12に各種
部品が組み付けられたり、所定の処理が行われたりする
ものとする。
【0023】搬送される車両12には、作業者に対する
作業指示や管理コンピュータに対する情報媒体として使
用される磁気記憶カード(以下、マグカードという)1
4とそれに対応する認識番号(例えば、100号車、1
01号車等)が付されている。生産ライン10上には前
記マグカード14を読み取るマグカード読取装置が任意
の位置、例えば、着工位置、塗装完了位置、組立投入位
置等に配置され、マグカード14を読み取ることによっ
て、どの車両が生産ライン10上のどの辺りに存在する
かを認識している。従って、生産ライン10全体の管理
を行っている工程管理システム16は、前記マグカード
14の読み取り認識により生産ライン10の生産進捗状
況の把握を行っている。
【0024】生産ライン10の各工程で使用される部品
は、生産ライン10がある工場とは別の部品生産工場で
生産され、後述する部品納入指示に従って、所定のタイ
ミングで必要量の部品が生産ラインがある組立工場にト
ラック等の納入便によって納入される。部品の納入指示
には、部品名や部品番号、納入指示先や納入場所、単位
納入数等複数の情報が記載された納入指示カード(以
下、「かんばん」という)と称するものが使用される。
前記かんばんは、部品の納入間隔を示すかんばんサイク
ルが設定されている。このかんばんサイクルは、「a日
間にb回の納入指示があり、納入指示から数えてc便後
の荷物で部品が納品される」という3つの変数によって
構成され、納入指示の時に活用される。
【0025】前記かんばんは第1部品納入指示形態であ
る後補充方式で主に活用され、前記マグカードは主に第
2部品納入指示形態である着工補充方式に活用される。
【0026】後補充方式において、実際に、部品の納入
指示を行う場合、生産ライン10の部品使用位置で部品
が使用されることによって部品を収納していた部品納入
ケースから納入に使用されたかんばんが外され、外れか
んばん18が発生する。この外れかんばん18を回収す
ることによってシステム側は部品の使用実績を認識す
る。そして、使用によって不足状態になった部品在庫量
の補充を行うために外れかんばん18を次の納入指示に
使用する。これによって、欠品を生じない一定量の在庫
を確保することができる。ただし、このとき納入指示さ
れた部品は、将来どの車両に使用されるかは決まってい
ない。
【0027】一方、着工補充方式において、実際に、部
品の納入指示を行う場合、生産ライン上に設定された部
品納入指示ポイント(特定位置)を部品取り付け対象の
車両が通過したことを確認することによって行う。前記
納入指示ポイントは、生産ラインにおける部品の使用位
置(部品の取り付け位置)から部品の納入リードタイム
を考慮した時間だけ生産ラインを上流側に溯った位置に
通常設定される。そして、部品納入指示装置は前記納入
指示ポイントを認識すると共に、納入指示ポイントの直
前のマグカード読み取り位置から前記納入指示ポイント
までの時間を認識し、対象車両のマグカードが読み取ら
れてから所定時間経過後に実際の納入指示を行うように
なっている。これによって、将来確実に使用する部品に
ついてのみ納入指示を行うことが可能になるので、実質
的な在庫すなわち、使う予定のない部品の納入指示を排
除することができる。
【0028】図1において、部品納入指示装置20に
は、適切な納入指示を行うために複数のデータベース
(D/B)が設けられている。例えば、上位の生産計画シ
ステム22からの情報に基づいて車両着工順序予定を蓄
積する車両着工順序予定D/B24、前記工程管理システ
ム16のマグカード読み取り情報に基づいて車両通過順
序を蓄積する車両通過順序実績D/B26、各工程とそこ
で必要な部品との関連性を蓄積する引当マスタD/B28
が接続されている。また、後述する納入指示ポイントを
算出する時に利用するかんばんサイクルや他の流通情報
に基づいて決定される納入リードタイム(余裕時間)等
を蓄積している納入リードタイム管理D/B30、生産ラ
インの構成や生産タクトに関する情報を蓄積しているラ
イン構成・タクト定義D/B32等が接続されている。
【0029】また、必要量の部品がトラック等の納入便
によって納入された場合、前記部品は一時的に部品棚に
収納される。各部品は収納効率と部品の出入れ性が考慮
され、部品棚における収納位置が所番地システム34に
よって管理され、部品の収納位置は部品棚位置情報D/B
36に蓄積されている。さらに、部品納入指示装置20
には、各部品とその仕入れ先(生産元)との関係情報を
蓄積する仕入先マスタ38や実際に部品納入指示装置2
0が指示した内容を蓄積するかんばん納入指示データD/
B40等が接続されている。この他、前記外れかんばん
18の回収読み取りを行うかんばん読取装置42におけ
るデータ処理によって作成されるかんばん消費実績D/B
44、外れかんばん18の読み取り実績に基づいて後補
充量を算出する後補充算出部46で作成される後補充フ
ァイルD/B48、仮納入指示管理ファイル作成部50が
作成する仮納入指示ファイルD/B52等が設けられてい
る。
【0030】部品の使用により回収された外れかんばん
18をかんばん読取装置42が認識し、部品の実消費実
績を前記かんばん消費実績D/B44に蓄積する。また、
前記後補充ファイルD/B48は外れかんばん18の読み
取り結果に応じて後補充算出部46が算出した補充量等
が蓄積される。
【0031】前記部品納入指示装置20は、CPU内部
にさらに、必要個数算出部54、納入指示位置算出部5
6、便当り納入指示枚数算出部58、部品の取付位置算
出部60、バーチャル消費量算出部62、比較・補正部
64、先頭処理部66、引き工程判断部68等を含んで
いる。さらに、前記後補充形式と着工補充形式との切り
替え時に生じる在庫量の不整合を算出するための不整合
算出部70等が含まれている。
【0032】図2には、生産ライン10における車両生
産の着工からラインオフ(L/O:生産完了)までの生
産ライン上の車両の流れと、部品の納入指示形態を後補
充と着工補充の切り替えタイミング、及び納入指示便毎
の指示ポイントや実際に納入されるポイント等を模式的
に示したものである。なお、図2の場合、部品の納入遅
れ(納入リードタイム)は、前述したかんばんサイクル
の変数cを利用して、(c+1)=2+1=3である。
ここで、(c+1)にしたのは、部品運搬状況の変化に
よって変化する不確定時間を考慮したものである。
【0033】まず、納入指示形態を今回納入指示(エ)
から後補充から着工補充に切り替える場合について説明
する。この場合、切り替え前は、後補充なので、部品の
取り付け位置で部品の使用によって外れた外れかんばん
に基づいて納入指示が行われる。つまり、図中99号車
までは部品の取り付け位置に車両が到達した時に、少な
くとも納入リードタイム分以前に納入指示された任意の
部品が使用され、その使用した部品に添付されていたか
んばんが外れかんばんに成ることによって、将来取り付
け位置を通過する未知の車両に使用する部品の納入指示
が行われる。
【0034】一方、切り替え後は、部品取り付け位置に
車両が到達する時に部品の納入が行われるように、部品
取り付け位置から納入リードタイム間に部品取り付けが
行われる台数(納入リードタイム/タクト)分遡った位
置に納入指示ポイントが設定され、当該納入指示ポイン
トを車両が通過したら納入指示が行われることになる。
つまり、100号車からは、対象車両(例えば、100
号車)が納入指示ポイントを通過したときに対象車両用
の部品の納入指示が行われる。
【0035】従って、後補充から着工補充に切り替える
場合、切り替え直前までに未来の車両(納入リードタイ
ム分後まで)に対して納入指示した部品(在庫)を、着
工補充で納入リードタイム分遡って納入指示する分、す
なわち使用対象が確定した納入指示に割り当てる必要が
ある。この場合、後補充で使用対象が未定のまま納入指
示した量(在庫)と着工補充で使用対象が確定して納入
指示した量とでは、一般に異なり、後補充で納入指示す
る部品数の方が多い。これは、現在使用された部品が将
来使用されることを前提に使用されないかもしれない部
品をも含んで納入指示しているからである。その結果、
生じる部品数の不整合を解消するように着工補充の納入
指示に補正を加えなければならない。
【0036】まず、図3に示すように、納入指示切り替
え時点になったら、後補充での納入リードタイム(c+
1)便分の納入指示量の累積(第1納入指示量)を算出
する。納入指示量の算出は、第1部品納入指示量算出部
として機能する図1に示すかんばん読取装置42によっ
て行う。この場合、後補充による在庫量を正確にカウン
トするか簡易的にカウントするかで前記補正処理を正確
に行うか簡易的に行うかが決定される。これは、生産ラ
イン10の稼働状態や切り替え対象になっている部品の
種類や納入状況に応じて、適宜選択される。
【0037】簡易的な在庫量のカウントでよい場合(S
100)、第1納入指示量である後補充納入指示実績個
数の累積Aは、(z×収容数)+(zg×収容数)で算
出される(S101)。ここで、zは(c+1)便分の
かんばん外れ枚数(図2で納入指示(イ)、(ウ)、
(エ)の外れ枚数:1〜99号車使用分)であり、zg
は、(c+1)便分のかんばん増減累計枚数(図2で納
入指示(イ)、(ウ)、(エ)のかんばん増減枚数の累
計)であり、収容数は、部品納入に使用される部品納入
ケースの収容数である。なお、この算出処理は、生産ラ
イン10の稼働中に行われる算出処理を順次利用して行
ってもよい。つまり、外れかんばん18をかんばん読取
装置42が読み取ると、その都度、後補充算出部46が
後補充に必要な部品数を算出し、後補充ファイルD/B4
8を作成している。そして、納入指示タイミングになっ
たら便当り納入指示枚数算出部58が今回の納入指示便
に対するかんばん枚数を算出してかんばん納入指示デー
タD/B40を作成しているので、前記累積Aはかんばん
納入指示データD/B40に基づいて認識してもよい。な
お、本実施形態ではかんばん納入指示データD/B40の
データを利用する例を説明する。
【0038】一方、正確な在庫量のカウントを行う場合
(S100)、累積Aは、(z×収容数−X+Y)+
(zg×収容数)で算出される(S102)。ここで、
Xは、切り替え(C+1)便前時点のライン在庫端数
(図2では納入指示(ア)の直前)である。また、Y
は、切り替え時点のライン在庫端数(図2では納入指示
(エ)直後)である。このとき在庫端数は、別途、部品
納入指示装置20に入力する必要がある。
【0039】また、部品納入指示装置20は後補充から
着工補充に切り替える時に、納入リードタイム(c+
1)遡った時点から以降に対して着工補充空回し処理を
行う。つまり、着工補充のための演算処理を行うが、実
際の納入指示を行わずに、第2納入指示量として仮想納
入指示量の累積(仮想累積B)を算出する。この場合、
部品納入指示装置20は、切り替え前、すなわち後補充
を行っている間、工程管理システム16のマグカード読
取装置によって作成された車両通過実績D/B26や、生
産計画システム22によって作成された車両着工順序予
定D/B24等を作成すると共に、必要個数算出部54、
便当り納入指示枚数算出部58等を仮動作させることに
よって、かんばん仮想納入指示データD/B72を作成す
る。すなわち、着工補充処理システムが第2納入指示算
出部として機能することになる。従って、切り替え時点
では、累積A、仮想累積Bは算出されていることにな
る。
【0040】そして、部品納入指示装置20が後補充か
ら着工補充に納入指示形態を変更するタイミング(本実
施形態では納入指示便に対するかんばん枚数算出時)に
なったら図4(a)に示すように、図1の不整合算出部
70はかんばん納入指示データD/B40、かんばん仮想
納入指示データD/B72を参照して、算出された累積
A、仮想累積Bの比較を行う(S200)。この比較を
行うことによって、切り替え後、実際に使用されない部
品数を算出することができる。この時,A>Bの場合、
実際に使用されない過剰在庫E1があると判断して、E
1=A−Bとする(S201)。一方、便当り納入指示
枚数算出部58は実際のかんばん枚数算出処理として、
後補充に基づくかんばん枚数算出を中止し、着工補充に
基づくかんばん枚数算出を開始する。この時、補正部と
して機能する便当り納入指示枚数算出部58は、納入指
示切り替え以降の納入指示個数の累計が過剰在庫E1よ
り多いか否かの判断を行う(202)。そして、過剰
在庫E1の方が着工補充の累計より多い場合、過剰在庫
消費のために、着工補充における納入指示ポイントを通
過した車両に基づく納入指示量を『0』(第1補正量)
にして(S203)、今回納入指示の処理を終了し、次
回の納入指示のタイミングになったら(S200)から
の処理を行う。
【0041】一方、(S202)で、過剰在庫E1の方
が着工補充の累計より小さくなったら、修正された第1
補正量としてE1を越えた分から着工補充による納入指
示を開始し(S204)、着工補充による納入指示形態
を以降維持する。なお、(S200)でA<Bの場合、
過剰在庫E1=0として(S205)、(S202)の
比較を行う。この場合、納入指示の調整は行われること
なく、初回の納入指示便から着工補充に基づく納入指示
が開始されることになる。
【0042】また、着工補充によって納入指示を行う場
合、納入指示ポイントは、納入リードタイムに基づいて
決定しているが、納入リードタイムが道路渋滞等によっ
て予定より遅れることがある。この分安全を見て早めに
納入させることが通常行われている。これは、適正在庫
と呼ばれ、例えば2時間分安全を見ると納入指示ポイン
トが2時間遡ることになる。そして、2時間の間に着工
納入指示される部品数が適正在庫量Dとなり、着工補充
における安全在庫となる。図4(b)は、この安全在庫
量Dを考慮した納入指示形態切り替えに伴う補正処理の
フローチャートである。この補正処理のスタートタイミ
ングは、安全在庫を対象にした補正なので切り替え時点
以降であれば、任意の時点でよい。
【0043】まず、部品納入指示装置20は、かんばん
読取装置42が認識している、後補充納入指示時のかん
ばんの実回転枚数(部品工場に対して納入指示済みかつ
納品後未読み取りのかんばん枚数+読み取り済みかつ未
納入指示のかんばん枚数)kに基づいて、実際に納入指
示された全部品数K(k×収容数)を算出すると共に、
生産計画システム22が認識している着工補充時の適正
在庫量Dを算出する(S300)。続いて、納入指示形
態の切り替えに伴って発生する過剰在庫量を算出する。
この場合、全部品数Kから直近c+1便分の納入指示累
積個数と適正在庫量Dを除算すれば求めることができ
る。なお、本実施形態では、切り替え直後(納入指示
(エ)直後)に補正処理を行う例を示す。この場合、直
近c+1便分の納入指示累積個数はAとなる。つまり、
K−A−D>0か否かの判断を行う(S301)。K−
A−D>0の場合、過剰在庫があるとして、過剰在庫E
2=K−A−Dとする(S302)。この後は、図4
(a)の(S202)以降と同様に、納入指示便当り枚
数算出部58は、納入指示切り替え以降の納入指示個数
の累計が過剰在庫E2より多いか否かの判断を行う(S
303)。そして、過剰在庫E2の方が着工補充の累計
より多い場合、過剰在庫消費のために、着工補充におけ
る納入指示ポイントを通過した車両に基づく納入指示量
を『0』(第2補正量)にして(S304)、今回納入
指示の処理を終了し、次回の納入指示のタイミングにな
ったら(S300)からの処理を行う。また、(S30
3)で、過剰在庫E2の方が着工補充の累計より小さく
なったら、修正された第2補正量としてE2を越えた分
から着工補充による納入指示を開始し(S305)、着
工補充による納入指示形態を以降維持する。なお、(S
301)でK−A−D<0の場合、過剰在庫E2=0と
して(S306)、(S303)の比較を行う。この場
合も、納入指示の調整は行われることなく、初回の納入
指示便から着工補充に基づく納入指示が開始されること
になる。
【0044】このように、過剰在庫の認識をかんばん等
によって行うことによって、切り替え時の在庫量の管理
を自動でスムーズに行うことができるので、従来のよう
に納入指示形態の切り替えタイミングがライン停止時に
限定されることなく、任意のタイミング、例えば納入指
示便に対する指示タイミング毎に行うことが可能にな
る。
【0045】次に、着工補充から後補充に納入指示形態
を切り替える場合を説明する。基本的に後補充は着工補
充より在庫数が多いので、発行するかんばん枚数を増加
すればよいが、切り替えをスムーズに行うために以下の
処理を行う。なお、切り替え移行期に回収する外れかん
ばんを利用するかしないかで、2種類の方法がある。ま
ず、移行期の外れかんばんを利用しない場合を考える。
最後の着工補充による納入指示が終了したら、第1納入
指示量算出部として機能する図1の生産計画システム2
2は後補充における1便当たりのかんばんの増枚数を算
出する。この時の増枚数g1は、(s×収容枚数−D)
/{(C+1)×収容数}で算出される。なお、sは、
後補充での安全在庫(部品の加工不良や紛失に備えて予
め確保された在庫量)分を含むかんばん回転設定枚数
(部品工場と組立工場との間で循環して良好な納入指示
を行うために必要なかんばん枚数)である。
【0046】そして、図5(a)に示すように、納入形
態の切り替え後、補正部として機能する便当り納入指示
枚数算出部58は、今回の納入指示が納入指示切り替え
便から(c+1)便以内の指示か否かの判断を行う(S
401)。そして、(c+1)便以内の納入指示の場
合、前記生産計画システム22から増枚数g1のデータ
の供給を受け、増枚数g1を納入指示データとして、か
んばん納入指示データを作成し(S402)、納入指示
を行う。一方、(c+1)便以降の納入指示の場合、か
んばん読取装置42からのデータに基づき、外れかんば
ん読み取り分を納入指示データとして、かんばん納入指
示データを作成し(S403)、納入指示を行う。
【0047】次に、移行期の外れかんばんを利用する場
合を考える。最後の着工補充による納入指示が終了した
ら、前記同様、図1の生産計画システム22は後補充に
おける1便当たりのかんばんの増枚数を算出する。この
時の増枚数g2は、{(sーk+f)×収容枚数−
D)}/{(C+1)×収容数}で算出される。なお、
Kは、部品納入指示装置20が認識しているかんばんの
実回転枚数で、納入指示済みかつかんばん読取装置42
で未読み取りの枚数+読み取り済みかつ未納入指示枚数
である。また、fは、かんばんが部品工場と組立工場と
の間を循環している間に紛失してしまったことによって
生じる紛失枚数であり、生産計画システム22が外部か
らの情報入力によって認識しているものである。
【0048】そして、図5(b)に示すように、納入形
態の切り替え後、便当り納入指示枚数算出部58は、今
回の納入指示が納入指示切り替え便から(c+1)便以
内の指示か否かの判断を行う(S501)。そして、
(c+1)便以内以内の納入指示の場合、前記生産計画
システム22から増枚数g2のデータの供給を受け、今
回の納入指示に関する外れかんばん読み取り分と増枚数
g2との和を納入指示データとして、かんばん納入指示
データを作成し(S502)、納入指示を行う。一方、
(c+1)便以降の納入指示の場合、かんばん読取装置
42からのデータに基づき、外れかんばん読み取り分を
納入指示データとして、かんばん納入指示データを作成
し(S503)、納入指示を行う。
【0049】このように、納入リードタイム内で切り替
えの移行処理を行うことによって、納入指示不足を生じ
ることなく納入指示の切り替えをスムーズに行うことが
できる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、各納入指示形態におけ
る納入指示量の把握を自動で容易に行うことができるの
で、納入指示量の不整合の認識を正確に行うことができ
る。その結果、不整合を解消するような補正を適切に行
い、スムーズな納入指示形態の切り替えを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る部品納入指示装置と
その関連構成を示した構成ブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る納入指示形態に切り
替え、生産ラインを流れる車両、納入指示便の関連を説
明する説明図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る納入指示処理方法に
おいて、後補充納入指示の納入指示実績個数の累計を算
出する処理のフローチャートである。
【図4】 本発明の実施形態に係る納入指示処理方法に
おいて、後補充から着工補充に切り替える時の納入指示
量補正処理を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明の実施形態に係る納入指示処理方法に
おいて、着工補充から後補充に切り替える時の納入指示
量補正処理を説明するフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/418 B23P 21/00 B62D 65/18 G06F 17/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場生産ラインにおいて、所定の部品を
    使用位置にて使用した使用実績に基づいて前記部品の納
    入指示を行う第1部品納入指示形態と、所定の部品を使
    用する使用位置に対して前記部品の納入に要する余裕時
    間に応じて決定される前記使用位置の上流側の特定位置
    における生産進捗実績に基づいて前記部品の納入指示を
    行う第2部品納入指示形態と、を相互に切り替える処理
    を行うためにコンピュータが実行する部品の納入指示
    方法であって、前記コンピュータは、少なくとも処理中の計算結果に基
    づき複数のデータベースの作成が可能であり、当該コン
    ピュータは、 前記第1部品納入指示形態から第2部品納入指示形態に
    切り替える場合に、 切り替え時点までに前記第1納入指示形態で納入指示し
    た第1納入指示量を使用済み納入タイミング指示カード
    の回収枚数に基づき算出し、第1納入指示量データベー
    スを作成するステップと、 切り替え時点までに前記第2納入指示形態で納入指示す
    る第2納入指示量を仮想的に算出し、第2納入指示量デ
    ータベースを作成するステップと、前記各データベースを参照し、 第1納入指示量と第2納
    入指示量とを比較して切り替え時点における過不足納入
    指示分を算出し、過不足に関するデータベースを作成
    るステップと、算出された 過不足納入指示分に基づき切り替え時点以降
    の納入指示量を調整する第1調整ステップと、 第2納入指示形態における納入遅れに備えた安全在庫量
    に基づき切り替え時点以降の納入指示量を調整する第2
    調整ステップと、 記第1部品納入指示形態から第2部品納入指示形態へ
    の切り替え以降に前記納入指示調整を行うステップと、 の各ステップを実行する ことを特徴とする部品納入指示
    処理方法。
  2. 【請求項2】 工場生産ラインにおいて、所定の部品を
    使用位置にて使用した使用実績に基づいて前記部品の納
    入指示を行う第1部品納入指示形態と、所定の部品を使
    用する使用位置に対して前記部品の納入に要する余裕時
    間に応じて決定される前記使用位置の上流側の特定位置
    における生産進捗実績に基づいて前記部品の納入指示を
    行う第2部品納入指示形態と、を相互に切り替える処理
    を行うためにコンピュータが実行する部品の納入指示
    方法であって、前記コンピュータは、少なくとも処理中の計算結果に基
    づきデータベースの作成が可能であり、当該コンピュー
    タは、 前記第2部品納入指示形態から第1部品納入指示形態に
    切り替える場合に、 第1部品納入指示形態における納入指示タイミングカー
    ドの便当り納入指示枚数を仮想的に算出し、便当り納入
    指示枚数に関するデータベースを作成するステップと、 切り替え後、余裕時間以内の納入指示か否かの判断を行
    うステップと、 裕時間以内の納入指示の場合、前記便当り納入指示枚
    数に関するデータベーを参照し算出した便当り納入指示
    枚数に基づき納入指示を行い、余裕時間以上の場合、部
    品の使用実績に基づいて納入指示を行うステップと、 の各ステップを実行する ことを特徴とする部品納入指示
    処理方法。
  3. 【請求項3】 工場生産ラインにおいて、所定の部品を
    使用位置にて使用した使用実績に基づいて前記部品の納
    入指示を行う第1部品納入指示形態と、所定の部品を使
    用する使用位置に対して前記部品の納入に要する余裕時
    間に応じて決定される前記使用位置の上流側の特定位置
    における生産進捗実績に基づいて前記部品の納入指示を
    行う第2部品納入指示形態と、を相互に切り替え可能な
    部品の納入指示装置であって、 切り替え時点における前記第1部品納入指示形態に基づ
    く第1納入指示量を部品の納入タイミングを指示する納
    入タイミング指示カードの使用状態に基づいて算出する
    第1納入指示量算出部と、 切り替え時点における前記第2部品納入指示形態に基づ
    く第2納入指示量を前記納入タイミング指示カードの使
    用状態に基づいて算出する第2納入指示量算出部と、 前記第1納入指示量と第2納入指示量との比較を行い部
    品納入指示量の不整合を算出する不整合算出部と、 前記不整合を解消する納入指示量補正を行う補正部と、第2部品納入指示形態における納入遅れに備えた安全在
    庫を認識する認識部と、 を備え、 前記第1部品納入指示形態から第2部品納入指示形態に
    切り替える場合に、 前記第1納入指示量算出部は、切り替え時点までに前記
    第1納入指示形態で納入指示した第1納入指示量を使用
    済み納入タイミング指示カードの回収枚数に基づき算出
    し、 前記第2納入指示量算出部は、切り替え時点までに前記
    第2納入指示形態で納 入指示する第2納入指示量を仮想
    的に算出し、 前記不整合算出部は、第1納入指示量と第2納入指示量
    に基づいて切り替え時点における過不足納入指示分を解
    消する第1補正量と前記安全在庫量分を解消する第2補
    正量を算出し、 補正部は、切り替えまでに前記第1補正量及び第2補正
    量に基づき納入指示補正を行うことを特徴とする部品納
    入指示装置。
  4. 【請求項4】 工場生産ラインにおいて、所定の部品を
    使用位置にて使用した使用実績に基づいて前記部品の納
    入指示を行う第1部品納入指示形態と、所定の部品を使
    用する使用位置に対して前記部品の納入に要する余裕時
    間に応じて決定される前記使用位置の上流側の特定位置
    における生産進捗実績に基づいて前記部品の納入指示を
    行う第2部品納入指示形態と、を相互に切り替え可能な
    部品の納入指示装置であって、 切り替え時点における前記第1部品納入指示形態に基づ
    く第1納入指示量を部品の納入タイミングを指示する納
    入タイミング指示カードの使用状態に基づいて算出する
    第1納入指示量算出部と、 切り替え時点における前記第2部品納入指示形態に基づ
    く第2納入指示量を前記納入タイミング指示カードの使
    用状態に基づいて算出する第2納入指示量算出部と、 前記第1納入指示量と第2納入指示量との比較を行い部
    品納入指示量の不整合を算出する不整合算出部と、 前記不整合を解消する納入指示量補正を行う補正部と、 を備え、 前記第2部品納入指示形態から第1部品納入指示形態に
    切り替える場合に、 前記第1納入指示量算出部は、納入指示タイミングカー
    ドの便当り納入指示枚数を仮想的に算出し、 前記補正部は、切り替え後、余裕時間以内の納入指示か
    否かの判断を行い、余裕時間以内の納入指示の場合、算
    出した便当り納入指示枚数に基づき納入指示を行い、余
    裕時間以上の場合、部品の使用実績に基づいて納入指示
    を行うことを特徴とする部品納入指示装置。
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