JP3427661B2 - 部品納入指示方法 - Google Patents

部品納入指示方法

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JP3427661B2
JP3427661B2 JP4942797A JP4942797A JP3427661B2 JP 3427661 B2 JP3427661 B2 JP 3427661B2 JP 4942797 A JP4942797 A JP 4942797A JP 4942797 A JP4942797 A JP 4942797A JP 3427661 B2 JP3427661 B2 JP 3427661B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、部品の納入指示方
、特に、生産ラインの稼働中に、部品の使用位置や部
品の納入に必要な納入リードタイムに変更が生じた場合
の部品の納入指示方法の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、製品組立工場等においては、生産
ライン上を一定間隔で上流から下流に搬送されるワーク
に対して、生産ラインに沿って配置された各作業工程で
必要な部品が順次組み付けられ、生産ライン終点位置で
は所定部品の組付作業が全て完了するようになってい
る。一般に、製品組立工場では、必要な部品を必要な量
だけ、必要なタイミングで前記工場の生産ライン側に納
入することが望ましい。このような部品納入を行うこと
によって、納入部品の欠品を避け、かつ過剰在庫を最小
限に維持して、効率的に組付作業を行うと共に、工場内
の部品保管スペースの削減等を行い製品組立に関するト
ータルコストの削減を行っている。 【0003】上述のような部品の納入指示を行う方法と
して、例えば、特開平4−152053号公報には、い
わゆる着工補充方式による部品納入指示方法が示されて
いる。この着工補充方式は、一定間隔で生産ライン上を
搬送されるワークに組み付ける部品の納入指示につい
て、納入指示を行ってからその部品が納入されるまでの
納入所要時間内に、前記生産ライン上を搬送されるワー
クの搬送数量を算出し、部品の納入指示を行う場合、組
み付け対象となる部品の組付工程より少なくとも前記搬
送数量だけ前の工程を通過するワークに基づいて指示処
理を行っている。つまり、対象となる組付工程より所定
の工程数だけ前の工程が着工されたこと(ワークが通過
したこと)を確認して、後工程で必要な部品の納入指示
が行われる。この結果、所望の部品が所定のタイミング
で所定量だけ納入されることになり、部品の欠品や過剰
在庫を防止することを可能にしている。 【0004】なお、自動車組立生産ライン等のように長
さの長い生産ラインを搬送されるワークには個々に磁気
記録カード(以下、マグカードという)が添付されてい
る。そして、このマグカードを生産ライン中の数カ所に
設けられた読み取り装置で読み取ることによって、搬送
されるワークの通過確認を行うと共に、読み取り装置の
位置を基準に前述のような納入指示を行っている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、生産計画の変
更や生産環境の変動等によって、生産ラインの稼働中に
工程の順番変更が生じたり、部品の納入間隔に変更が生
じたりする場合がある。例えば、今まで生産ラインの第
3工程位置で組付作業が行われていた部品が、ある時点
を境に第6工程位置で組付作業が行われるようになる場
合がある。また、部品の納入荷姿や納入便数が変更され
る結果、納入に必要な時間(納入リードタイム)が変動
する場合がある。このような変動が生じた場合、納入指
示の修正を行わないと部品の欠品や過剰在庫が発生す
る。また、納入指示の修正を行う場合も適切なタイミン
グで修正を行わなければ部品の欠品や過剰在庫は増大し
てしまう。 【0006】特に、納入指示の修正がマグカード読み取
り位置を跨いで行われると同一のワークに対して重複し
て納入指示が行われたり、逆に納入指示が行われなかっ
たりする場合もある。 【0007】膨大な種類の部品を使用する自動車等の生
産ラインでは特に、前述のような納入指示の修正をスム
ーズかつ適切に行うことが望まれている。 【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、生産ラインにおけるライン稼働中に、部品の使用位
置や部品の納入に必要時間に変更が生じた場合でもスム
ーズかつ適切な部品の納入指示を行うことのできる部品
納入指示方法を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の構成は、工場の生産ラインの任意
の工程の読取地点において、前記生産ライン上を移動す
るワークの通過を読み取ることにより、前記ワークに使
用する部品を当該部品の使用位置からその部品の納入に
要する余裕時間に応じて決定される前記使用位置の上流
側に設定される特定位置における生産進捗実績として認
識し、その生産進捗実績に基づいて、前記部品の納入指
示を行う方法であって、前記部品の使用位置の変更に伴
い前記特定位置を変更する場合に前記部品の納入指示を
行う部品納入指示方法であって、前記特定位置が前記読
取地点を跨いで変更されたか否かを判断するステップ
と、特定位置変更直前に変更前特定位置がある工程の第
1読取地点を通過した第1ワークを記憶するステップ
と、特定位置変更直前に変更後特定位置がある工程の第
2読取地点を通過した第2ワークを記憶するステップ
と、前記第1読取地点が第2読取地点より上流側に存在
するか否か判断するステップと、を含み、前記第1読取
地点が第2読取地点より上流側に存在すると判断した場
、前記第2ワークが第1読取地点を通過する前に当該
第1読取地点を通過し、かつ第2ワークが第2読取地点
を通過するより前に第2読取地点を通過していないワー
クがあるか否か検索するステップと、第読取地点にお
ける通過順序が第2ワーク<通過順序≦第1ワークとな
るワークがあるか否か検索するステップと、検索したワ
ークを特定位置変更に伴う重複ワークと見なしてそれ以
外のワークに対してのみ特定位置の変更を行い重複納入
指示を防止するステップと、を含み、前記第2読取地点
が第1読取地点より上流側に存在すると判断した場合、
前記第1ワークが第2読取地点を通過する前に当該第2
読取地点を通過し、かつ第1ワークが第1読取地点を通
過するより前に第1読取地点を通過していないワークが
あるか否か検索するステップと、第2読取地点における
通過順序が第1ワーク<通過順序≦第2ワークとなるワ
ークがあるか否か検索するステップと、検索したワーク
を特定位置の変更に伴う納入指示抜けワークと見なし仮
想的に特定位置を通過させ納入指示を行い、特定位置の
変更に伴う納入指示抜けを防止するステップと、を含む
ことを特徴とする。 【0010】 【0011】ここで、前記余裕時間とは、部品の納入指
示を行ってからその部品が実際に使用される部品使用場
所に納入されるまでに要する時間であり、数時間から数
日である。なお、部品は納入指示を受けると部品生産場
所(部品工場)から納入保管場所(組立工場内)に納入
され、その後、実際に部品を使用するライン側まで任意
に移送される。この移送時間も前記余裕時間に含まれる
が、理解を容易にするため以下の説明では前記移送時間
は「0時間」とする。また、前記生産進捗実績は、部品
組付対象(例えば、自動車の車体)が生産ライン上の特
定位置に到達したか否か、または特定場所での部品組付
処理が終了したか否かによって確認される。そして、前
記確認動作に基づいて必要な部品の納入指示が行われ
る。さらに、前記特定位置とは、生産ライン上の任意の
工程位置であり、具体的には、納入指示を行う納入指示
ポイントである。 【0012】 【0013】 【0014】上述の構成によれば、部品の使用位置や部
品の納入に必要な時間が変動しても余裕時間を考慮しつ
つ生産進捗実績を認識する特定位置を変更するので、部
品の納入指示が最適なタイミングで行われ、部品の欠品
や過剰在庫が低減することができる。特に、特定位置が
読取地点を跨いで変更される場合でも納入指示の重複や
抜けを確実に防止することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。図
1は、本実施形態の部品納入指示装置の全体構成及び生
産ラインや上位管理システムとの関連を説明する構成ブ
ロック図である。なお、本実施形態では、自動車の生産
ライン10を例に取り、着工から塗装、組立、ラインオ
フ(完成)等まで連続したラインで生産作業を行うもの
として、生産ライン10上を搬送される車両12に各種
部品が組み付けられたり、所定の処理が行われたりする
ものとする。 【0016】搬送される車両12には、作業者に対する
作業指示や管理コンピュータに対する情報媒体として使
用される磁気記憶カード(以下、マグカードという)1
4とそれに対応する認識番号(例えば、100号車、1
01号車等)が付されている。生産ライン10上には前
記マグカード14を読み取るマグカード読取装置が任意
の位置、例えば、着工位置、塗装完了位置、組立投入位
置等に配置され、マグカード14を読み取ることによっ
て、どの車両が生産ライン10上のどの辺りに存在する
かを認識している。従って、生産ライン10全体の管理
を行っている工程管理システム16は、前記マグカード
14の読み取り認識により生産ライン10の生産進捗状
況の把握を行っている。 【0017】生産ライン10の各工程で使用される部品
は、生産ライン10がある工場とは別の部品生産工場で
生産され、後述する部品納入指示に従って、所定のタイ
ミングで必要量の部品が生産ラインがある組立工場にト
ラック等の納入便によって納入される。部品の納入指示
には、部品名や部品番号、納入指示先や納入場所、単位
納入数等複数の情報が記載された納入指示カード(以
下、「かんばん」という)と称するものが使用される。
前記かんばんは、実際のカードとして流通過程を循環す
るタイプのものと、架空のカード(必要な位置で個々に
プリントアウトされる)として通信手段を介してやり取
りされるタイプのもがある。いずれの場合にもかんば
んには、部品の納入間隔を示すかんばんサイクルが設定
されている。このかんばんサイクルは、「a日間にb回
の納入指示があり、納入指示から数えてc便後の荷物で
部品が納品される」という3つの変数によって構成さ
れ、納入指示の時に活用される。 【0018】図1において、部品納入指示装置18に
は、適切な納入指示を行うために複数のデータベース
(D/B)が接続されている。例えば、上位の生産計画シ
ステム20からの情報に基づいて車両着工順序予定を蓄
積した車両着工順序予定D/B22、前記工程管理システ
ム16のマグカード読み取り情報に基づいて車両通過順
序を蓄積した車両通過順序実績D/B24、各工程とそこ
で必要な部品との関連性を蓄積した引当マスタD/B26
が接続されている。また、後述する納入指示ポイントを
算出する時に利用するかんばんサイクルや他の流通情報
に基づいて決定される納入リードタイム等を蓄積してい
る納入リードタイム管理D/B28、生産ラインの構成や
生産タクトに関する情報を蓄積しているライン構成・タ
クト定義D/B30等が接続されている。 【0019】また、必要量の部品がトラック等の納入便
によって納入された場合、前記部品は一時的に部品棚に
収納される。各部品は部品棚における収納位置が所番地
システム32によって管理され、部品の収納位置は部品
棚位置情報D/B34に蓄積されている。さらに、部品納
入指示装置18には、各部品とその仕入れ先(生産元)
との関係情報を蓄積した仕入先マスタD/B36や実際に
部品納入指示装置18が指示した内容を蓄積するかんば
ん納入指示データD/B38が接続されている。 【0020】前記部品納入指示装置18は、CPU内部
に車両引当処理部40、納入指示位置算出部42、便当
り納入指示処理部44等を含んでいる。前記車両引当処
理部40は、前記車両着工順序予定D/B22や車両通過
順序実績D/B24や引当マスタD/B26等からの情報に基
づいて車両に対する部品の納入指示ポイント(特定位
置)を算出する。また、納入指示位置算出部42は納入
リードタイム管理D/B28、ライン構成・タクト定義D/B
30、部品棚位置情報D/B34等に基づいて部品の過不
足が発生しないように、実際に通過認識を行うマグカー
ド読み取り位置から納入指示ポイント(特定位置)まで
の経過時間を算出する。なお、この納入指示位置算出部
42は、納入リードタイムやライン構成等に変更が生じ
る場合に前記経過時間の変更を行う。そして、前記車両
引当処理部40で納入指示ポイントが算出されたら、納
入指示ポイントを車両が通過することによって生産ライ
ンの生産進捗実績を認識し、便当り納入指示処理部44
は所定期間内の納入指示量をまとめて、納入指示便毎の
かんばん枚数(納入指示量)を決定し、かんばん納入指
示データD/B38に転送保管する。 【0021】次に、実際の例を用いて、ライン構成や納
入リードタイムに変更が生じた場合の納入指示ポイント
(特定位置)の特定及び変更について説明する。まず、
部品取付位置の変更を行っても、納入指示ポイントがマ
グカード読み取り位置を跨がない基本例について説明す
る。図2は、ライン構成の変更によってある使用位置で
ある取付部品の取付位置Pnが105号車からL/O側
に変更になる場合の納入指示ポイント(特定位置)Qn
の算出を模式的に表したものである。図2は縦軸に着工
からラインオフ(L/O)までの工程とその間に存在す
る車両台数が示され、横軸に経過時間が示されている。
従って、車両12の着工からの作業と経過時間との関係
は図2の斜線上の位置で示される。なお、図2におい
て、マグカード14の読み取り装置は、車両12が生産
ライン10に投入される着工位置M1、車両12の塗装
工程中で実施される塗装面の中間研摩(中研)位置M
2、車両の塗装完了位置M3、付加部品の組み付けを開
始する組立投入位置M4の4カ所に配置され、車両12
の通過確認により生産ライン10の生産進捗状況の確認
を行っている。 【0022】本実施形態においては、部品納入指示装置
18の納入指示位置算出部42は、まず、取付位置変更
時点Aと納入指示ポイント変更時点B及び、部品取付位
置が変更される前と後におけるマグカード読み取り位置
から納入指示ポイント(特定位置)までの経過時間x,
yを決定する。前記取付位置変更時点Aは、ライン構成
・タクト定義D/B30等に基づいて決定される。一方、
納入指示ポイント変更時点Bの決定方法について以下に
示す。図2において100号車に組み付ける部品の納入
指示ポイントQ0について考える。100号車に対する
部品の納入指示ポイントQ0は、100号車が部品を必
要とする取付位置P0(旧位置)より納入リードタイム
(余裕時間)分だけライン上流側に遡った時点である。
つまり、前記余裕時間の間に生産ライン10上を搬送さ
れる車両の台数(余裕時間/タクトタイム)分だけ取付
位置P0から着工側に遡った時点が納入指示ポイントQ0
(旧位置)になる。なお、この時の納入リードタイム
は、前述したかんばんサイクルの変数cを用いて(c+
1)便分(例えば、c=1で便間隔が3時間の場合、1
+1=2便で6時間となる)とする。なお、(c+1)
にしたのは、部品運搬状況の変化によって変化する不確
定時間を考慮したものである。 【0023】図2から明らかなように納入指示ポイント
Q0は100号車の部品の取付位置P0から余裕時間分遡
った位置であり、100号車の着工(マグカード読み取
り)からx時間経過後になる。図2の下段には、着工位
置M1におけるマグカード14の読み取り時間と、着工
位置M1でマグカード14が確認された車両の納入指示
ポイント到達時間との関係を示す関係テーブルTが示さ
れている。 【0024】前記納入指示ポイントQ0を関係テーブル
Tに示す。100号車の着工時点でマグカード読み取り
時間に経過時間xを加算した時間が納入指示タイミング
として納入指示ポイント到達時間の軸上に示される。同
様に、101号車、102号車、103号車、104号
車に対して、旧取付位置P1〜P4の部品の旧納入指示ポ
イントQ1〜Q4は図2の関係テーブルTに示すように、
各車両の着工時点でマグカード読み取り時間に経過時間
xを加算した時間が納入指示ポイント到達時間の軸上に
示され、旧納入指示タイミング(第1特定位置)として
示される。 【0025】一方、105号車からは、部品の取付作業
位置がL/O側にシフトし、新たな取付位置P5で部品
が必要になるので、前述と同様に取付位置P5から納入
リードタイム(余裕時間)分だけライン上流側に遡った
時点を新たな納入指示ポイントQ5となる。新納入指示
ポイントQ5は、105号車の部品の新取付位置P5から
余裕時間分遡った位置であり、105号車の着工(マグ
カード読み取り)からy時間経過後になる。前記新納入
指示ポイントQ5を関係テーブルTに示すと、105号
車の着工時点でマグカード読み取り時間に経過時間yを
加算した時間が納入指示タイミングとして納入指示ポイ
ント到達時間の軸上に示される。同様に、105号車以
降に対して、取付位置Pnの部品の納入指示ポイントQn
は図2の関係テーブルTに示すように、各車両の着工時
点でマグカード読み取り時間に経過時間yを加算した時
間が納入指示ポイント到達時間の軸上に示され、新納入
指示タイミング(第2特定位置)として示される。 【0026】前記関係テーブルTに示すように、図2中
一点鎖線で示す取付位置変更時点Aより(納入リードタ
イム+x)時間前の時点を過ぎてから、着工された車両
(105号車以降)は、新たな取付位置で取り付けられ
るため、納入指示位置算出部42は、その時点を納入指
示ポイント変更時点B(図2中一点鎖線で示す)とす
る。なお、前記納入指示ポイント変更時点Bが納入指示
ポイントを旧位置から新位置に変更する際の基準にな
る。 【0027】つまり、部品取付位置が変更される場合、
納入指示ポイント変更時点Bは、取付位置変更時点Aを
基準に部品の納入リードタイムにマグカード読み取りか
ら旧納入指示ポイントまでの経過時間xを加算した時間
だけ遡った時刻となる。そして、前記納入指示位置算出
部42からの算出結果に基づいて、車両引当処理部40
が新・旧の納入指示ポイントを部品毎に算出し、各部品
の納入指示時刻(納入指示便に対する指示時刻)になっ
たら前回の納入指示便から今回の納入指示便の間の納入
指示ポイント到達時間に示された部品に関する納入指示
を行う。 【0028】次に、生産ライン稼働中における納入指示
処理について、図3のフローチャートを用いて説明す
る。なお、図3のフローチャートは情報の流れも併せて
示している。1台分のマグカードの読み取りが行われ、
車両通過順序実績D/B24や通過工程位置D/Bの更新が行
われると、部品納入指示装置18の処理がスタートす
る。まず、着工位置M1を通過する車両の順序実績をチ
ェックすると共に、そのデータを所定のデータベースに
追加する(S100)。そして、その車両の着工時刻が
前述した納入指示ポイント変更時点Bを過ぎているか否
かの判断を行う(S101)。納入指示ポイント変更時
点Bを過ぎていない場合、車両引当処理部40は、着工
からx時間経過後に納入指示を行う旧納入指示ポイント
(第1特定位置)を算出する。つまり、着工からx時間
経過後に部品の納入指示が行われ(S102)、処理を
終了し、次の車両が着工位置M1を通過するまで待機す
る。 【0029】一方、対象となる車両の着工時刻が納入指
示ポイント変更時点Bを過ぎている場合、納入指示ポイ
ントは新位置(第2特定位置)に変更され(S10
3)、車両、部品毎の納入指示ポイント等を記憶するデ
ータベースに変更内容が記憶される。つまり、納入指示
位置算出部42は経過時間xを経過時間yに変更する。
そして、車両引当処理部40は前記データベースを参照
しつつ車両の着工を確認したらy時間経過後の納入指示
ポイントの算出を行い、納入指示ポイント到達時間を算
出・記憶し(S102)、処理を終了する。そして、次
の車両が着工位置M1を通過するまで待機する。そし
て、納入指示便に対する納入指示のタイミングになった
ら納入指示ア、納入指示イのように前回の納入指示便か
ら今回の納入指示便の間の納入指示ポイント到達時間に
なった部品の納入指示を行う。なお、本実施形態の場
合、部品の取付位置変更は1回なので、一度経過時間x
が経過時間yに変更されたら(S103)の変更は実施
されないことになる。 【0030】このように、部品の必要位置が変動しても
納入リードタイム(余裕時間)を考慮しつつ納入指示ポ
イント(特定位置)を変更するので、部品の納入指示が
最適なタイミングで行われ、部品の欠品や過剰在庫を低
減することができる。 【0031】図2は、部品の取付位置が105号車から
L/O側にシフトする例を説明したが、図4は取付位置
が105号車からL/O反対側にシフトする場合を説明
する。 【0032】図2と同様に、部品納入指示装置18の納
入指示位置算出部42は、まず、取付位置変更時点Aと
納入指示ポイント変更時点B及び、部品取付位置が変更
される前と後におけるマグカード読み取り位置から納入
指示ポイント(特定位置)までの経過時間x,yを決定
する。前記取付位置変更時点Aは、ライン構成・タクト
定義D/B30等に基づいて決定される。一方、納入指示
ポイント変更時点Bの決定方法については、以下に示
す。図4において100号車に組み付ける部品の納入指
示ポイントQ0について考える。100号車に対する部
品の納入指示ポイントQ0は、100号車が部品を必要
とする取付位置P0(旧位置)より納入リードタイム
(余裕時間)分だけライン上流側に遡った時点である。
つまり、前記余裕時間の間に生産ライン10上を搬送さ
れる車両の台数(余裕時間/タクトタイム)分だけ取付
位置P0から着工側に遡った時点が納入指示ポイントQ0
(旧位置)になる。なお、この時の納入リードタイム
は、図2の例と同様に(c+1)便分とする。納入指示
ポイントQ0は100号車の部品の取付位置P0から余裕
時間分遡った位置であり、100号車の着工からx時間
経過後になる。図4の下段には、図2と同様に、着工位
置M1でマグカード14が確認された車両の納入指示ポ
イント到達時間との関係を示す関係テーブルTが示され
ている。 【0033】前記納入指示ポイントQ0を関係テーブル
Tに示す。100号車の着工時点でマグカード読み取り
時間に経過時間xを加算した時間が納入指示タイミング
として納入指示ポイント到達時間の軸上に示される。同
様に、101号車、102号車に対して、旧取付位置P
1〜P2の部品の旧納入指示ポイントQ1〜Q2は図4の関
係テーブルTに示すように、各車両の着工時点でマグカ
ード読み取り時間に経過時間xを加算した時間が納入指
示ポイント到達時間の軸上に示され、旧納入指示タイミ
ング(第1特定位置)として示される。 【0034】ところが、105号車からは、部品の取付
作業位置がL/O反対側にシフトし、新たな取付位置P
5で部品が必要になるので、前述と同様に取付位置P5か
ら納入リードタイム(余裕時間)分だけライン上流側に
遡った時点を新たな納入指示ポイントQ5となる。新納
入指示ポイントQ5は、105号車の部品の新取付位置
P5から余裕時間分遡った位置であり、105号車の着
工からy時間経過後になる。前記新納入指示ポイントQ
5を関係テーブルTに示すと、105号車の着工時点で
マグカード読み取り時間に経過時間yを加算した時間が
納入指示タイミングとして納入指示ポイント到達時間の
軸上に示される。同様に、105号車以降に対して、取
付位置Pnの部品の納入指示ポイントQnは図4の関係テ
ーブルTに示すように、各車両の着工時点でマグカード
読み取り時間に経過時間yを加算した時間が納入指示ポ
イント到達時間の軸上に示され、新納入指示タイミング
(第2特定位置)として示される。このとき、105号
車の部品取付が103号車と104号車の部品取付タイ
ミングを飛び越えて先行し行われるため105号車の
部品取付と同時に行われることになる。つまり、103
号車と104号車の部品取付が取付位置変更時点Aで行
われる。なお、実運用上では、部品取付位置変更等の行
程変更は直間(ライン休憩時間)にしか行わないため、
その間に、103号車と104号車の部品取付を行うこ
とになる。従って、本来の103号車と104号車の納
入指示ポイントQ30,Q40になるが、納入指示ポイント
が煩雑になるため、前倒しして新納入指示ポイントQ
3,Q4で納入指示を行う。 【0035】前記関係テーブルTに示すように、図4中
一点鎖線で示す取付位置変更時点Aより(納入リードタ
イム+x)時間前の時点を過ぎてから、着工された車両
(103号車以降)は、新たな取付位置で取り付けられ
るため、納入指示位置算出部42(図1参照)は、その
時点を納入指示ポイント変更時点B(図4中一点鎖線で
示す)とする。このように、前記納入指示ポイント変更
時点Bが決定され、図2の例と同様に、納入指示を旧位
置から新位置に変更する際の基準になり、生産ライン稼
働中における納入指示処理について、図3に示すフロー
チャートと同様な処理が行われる。車両引当処理部40
は、車両の着工時刻が納入指示ポイント変更時点Bより
前の場合は、着工からx時間経過後に納入指示を行う旧
納入指示ポイントを示し、着工時刻が納入指示ポイント
変更時点Bより後の場合は、y時間経過後に納入指示を
行う新納入指示ポイントを示す。 【0036】図2、図4の例において、納入指示ポイン
トを変更するか否かの判断は、車両が着工位置M1を通
過する毎に行う必要があるため、非常に短い周期(例え
ば、1分間に数回)で判定処理及び新納入指示ポイント
の算出を行わなければならなず、処理系の負荷が増大し
てしまう。そこで、図5(図2の変更後の説明)、図6
(図4の変更後の説明)に示すように納入指示ポイント
変更時点Bを近似処理して、納入指示便に対する納入指
示処理毎(例えば、30分毎)に納入指示ポイントの変
更を行うようにする。つまり、図5のように部品取付位
置がL/O側に変更になる場合は、納入指示ポイント変
更時点Bを直後の納入指示便への納入指示タイミングに
シフトし、図6のように部品取付位置がL/O反対側に
変更になる場合には、納入指示ポイント変更時点Bを直
前の納入指示便への納入指示タイミングにシフトする。 【0037】図7のフローチャートに示すように、便当
り納入指示処理部44(図1参照)は、仕入先毎の納入
指示タイミングになったら(指定した時刻に自動起動、
または手動起動)納入指示便に対する納入指示時間を蓄
積したデータベースや仕入先コードを蓄積したデータベ
ースを参照し、納入指示処理をスタートする。まず、納
入指示ポイント到達時間にセットされている分のうち前
回の納入指示便から今回の納入指示便の間にある納入指
示対象の納入指示処理を行う(S200)。そして、今
回の納入指示便に対する納入指示が納入指示ポイント変
更時点の指示か否かの判断を行う(S201)。なお、
この判断は、部品の取付位置がL/O側に変更された場
合と、L/O反対側に変更された場合とで異なる。図5
に示すように部品の取付位置がL/O側に変更された場
合、取付位置変更時点Aから(納入リードタイム+x)
時間前の時点の直後の納入指示か否かの判断が行われ、
直後の納入指示である場合、取付位置変更時点Aより
(納入リードタイム+x)時間前の時点の直後の納入指
示便に対する納入指示が終了したら納入指示ポイントを
変更するように前記納入指示位置算出部42は経過時間
xを経過時間yに書き換える(S202)。そして、車
両、部品の納入指示ポイントを蓄積するデータベースに
記憶し車両引当処理部40が実際に納入指示ポイントを
算出する時に経過時間yが参照される。従って、107
号車から納入指示ポイントが変更されることになり、図
2の例に比べて、105号車、106号車の納入指示は
早めに行われることになる。 【0038】また、図6に示すように取付位置がL/O
反対側に変更された場合、取付位置変更時点Aから(納
入リードタイム+x)時間前の時点の直前の納入指示か
否かの判断が行われる。つまり、取付位置変更時点Aよ
り(納入リードタイム+x)時間前の時点の直前の納入
指示便に対する納入指示が終了したら納入指示ポイント
を変更するように前記納入指示位置算出部42は経過時
間xを経過時間yに書き換えるする(S202)。従っ
て、102号車から納入指示ポイントが新しくなること
になり、102号車の納入指示が早めに行われることに
なる。 【0039】次に、部品組み付け位置の変更に伴って、
納入指示ポイントがマグカード読み取り位置を跨いで変
更される場合について説明する。この場合、上述した納
入指示方法では、同一の車両に対して重複して納入指示
が行われたり、逆に納入指示がまったく行われない場合
が発生する。図8は、重複した納入指示が行われてしま
う場合の例を示している。なお、図8は、部品組み付け
位置がL/O側にシフトした場合であり、納入指示ポイ
ント変更時点Bは、図5の場合と同様に取付位置変更時
点Aから(納入リードタイム+x)時間遡った位置を納
入指示便に対する納入指示タイミングに近似させた位置
としている。なお、図8の場合、99号車はツートン塗
装、その他の理由により生産ライン途中で車両順序が変
更されている場合を含んでいる。 【0040】前述したように部品の納入指示は、マグカ
ードの読み取りに基づいて行われるため、前述した手順
により納入指示を行うと、車両によっては、着工位置M
1を基準とする納入指示ポイントと中研位置M2を基準
とする納入指示ポイントで納入指示が行われてしまう場
合がある。同様に、生産ライン搬送途中で車両順番が変
更になった場合も重複して納入指示が行われる場合が発
生する。図8の関係テーブルTに示すように、着工位置
M1でのマグカード読み取り時間に基づいて、106号
車までの納入指示が旧納入指示ポイントで行われる。一
方、その後の中研位置M2でのマグカード読み取り時間
に基づいて101号車以降の納入指示が新納入指示ポイ
ントで行われる。つまり、納入指示ポイント変更時点前
後の納入指示便に対する納入指示で99号車、及び10
1号車〜106号車が着工位置M1と中研位置M2とで
のマグカード読み取り時間に基づいて重複して納入指示
されることになる。 【0041】一方、図9は、納入指示が行われない場合
の例を示している。なお、図9は、部品組み付け位置が
L/O反対側にシフトした場合であり、納入指示ポイン
ト変更時点Bは、図6の場合と同様に取付位置変更時点
Aから(納入リードタイム+x)時間遡った位置を納入
指示便に対する納入指示タイミングに近似させた位置と
している。なお、図9の場合、94号車はツートン塗
装、その他の理由により生産ライン途中で車両順序が変
更されている場合を含んでいる。 【0042】前述したように部品の納入指示は、マグカ
ードの読み取りに基づいて行われるため、前述した手順
により納入指示を行うと、車両によっては、着工位置M
1を基準とする納入指示ポイント及び中研位置M2を基
準とする納入指示ポイントのいずれでも納入指示が行わ
れない場合がある。同様に、生産ライン搬送途中で車両
順番が変更になった場合も納入指示が行われない場合が
発生する。図9の関係テーブルTに示すように、旧納入
指示ポイントで納入指示が行われるのは、納入指示ポイ
ント変更時点Bの前にマグカード読取装置(中研位置M
2)を通過した95号車までである。一方、新納入指示
ポイントで納入指示が行われるのは、納入指示ポイント
変更時点Bを経過した後にマグカード読取装置(着工位
置M1)を通過した102号車以降になる。また、車両
順番の変更により94号車が96号車と101号車の間
に挿入された場合、94号車の納入指示も他と同様に行
われなくなる。つまり、納入指示ポイント変更時点前後
の納入指示便に対する納入指示で94号車、及び96号
車〜101号車の納入指示が行われないことになる。 【0043】上述した不都合を解消するため、便当り納
入指示処理部44(図1参照)は、図10に示すフロー
チャートに基づいて、不都合防止処理を行う。初めに、
部品取付位置がL/O側に変更された結果発生する重複
納入指示を回避する場合について説明する。まず、図5
の場合と同様に設定された納入指示ポイント変更時点B
について、納入指示ポイント変更時点直前に、旧納入指
示ポイントがある工程のマグカード読取地点a(第1読
取地点)を通過した車両の番号a(第1ワーク)を記憶
する(S300)。図8の場合、納入指示ポイント変更
時点Bの直前に着工を通過した車両の番号をa(図8の
場合106号車)とする。続いて、納入指示ポイント変
更時点B直前に、新納入指示ポイントがある工程のマグ
カード読取地点b(第2読取地点)を通過した車両の番
号b(第2ワーク)を記憶する(S301)。図8の場
合、納入指示ポイント変更時点Bの直前に中研を通過し
た車両の番号をb(図8の場合100号車)とする。次
に、マグカード読取地点aとbとの位置比較を行い、ど
ちらが生産ラインの上流側に位置するかを判断する(S
302)。図8の場合、マグカード読取地点aが上流側
に位置する。 【0044】次に、車両bがマグカード読取地点aを通
過するより前にマグカード読取地点aを通過し、かつ、
車両bがマグカード読取地点bを通過するより前にマグ
カード読取地点bを通過していない車両があるか否かの
判断を行う(S304)。該当する車両がある場合には
その車両番号を記憶する(S305)。図8の場合、生
産ライン途中で車両順番の変更があった99号車が該当
する。 【0045】さらに、マグカード読取地点aでの通過順
序が車両b<通過順序≦車両aとなる車両を探す(S3
06)。そして、該当する車両番号を記憶する(S30
7)。図8の場合、101号車〜106号車が該当す
る。S305及びS307で記憶した車両がマグカード
読取地点a,bで重複して認識され同一の部品が重複し
て納入指示される車両である。そして、納入指示ポイン
トを変更するタイミングになったらS305及びS30
7で記憶した車両以外の車両について納入指示ポイント
を新納入指示ポイントに変更する(S308)。変更結
果は、車両、部品毎の納入指示ポイントを記憶するデー
タベースに記憶され、車両引当処理部40が実際に納入
指示ポイントを算出する時に参照される。つまり、S3
05,S307で記憶された車両は納入指示ポイントが
旧位置のまま保持され重複納入指示が防止されることに
なる。 【0046】一方、図9に示す部品取付位置がL/O反
対側に変更され発生する納入指示抜けを回避する場合に
ついて説明する。まず、前述と同様に納入指示ポイント
変更時点直前に、旧納入指示ポイントがある工程のマグ
カード読取地点a(第1読取地点)を通過した車両の番
号a(第1ワーク)を記憶する(S300)。図9の場
合、納入指示ポイント変更時点Bの直前に中研を通過し
た車両の番号をa(図9の場合95号車)とする。続い
て、納入指示ポイント変更時点B直前に、新納入指示ポ
イントがある工程のマグカード読取地点b(第2読取地
点)を通過した車両の番号b(第2ワーク)を記憶する
(S301)。図9の場合、納入指示ポイント変更時点
Bの直前に着工を通過した車両の番号をb(図9の場合
101号車)とする。次に、マグカード読取地点aとb
との位置比較を行い、どちらが生産ラインの上流側に位
置するかを判断する(S302)。図9の場合、マグカ
ード読取地点bが上流側に位置する。 【0047】次に、車両aがマグカード読取地点bを通
過するより前にマグカード読取地点bを通過し、かつ、
車両aがマグカード読取地点aを通過するより前にマグ
カード読取地点aを通過していない車両があるか否かの
判断を行う(S309)。該当する車両がある場合、こ
の車両は、納入指示が行われない車両なので、仮想的に
納入指示ポイントを通過したものとみなして、納入指示
ポイント到達時間(関係テーブルT)上に納入指示タイ
ミングをセットする(S310)。図9の場合、生産ラ
イン途中で車両順番の変更があった94号車が該当す
る。 【0048】さらに、マグカード読取地点bでの通過順
序が車両a<通過順序≦車両bとなる車両を探す(S3
11)。該当する車両がある場合、この車両は、納入指
示が行われない車両なので、仮想的に納入指示ポイント
を通過したものとみなして、納入指示ポイント到達時間
(関係テーブルT)上に納入指示タイミングをセットす
る(S312)。図9の場合、96号車から101号車
が該当する。S310及びS312で新たにセットした
車両がマグカード読取地点a,bいずれでも納入指示さ
れなかった車両である。従って、S310及びS312
の結果に基づいて納入指示ポイントを新納入指示ポイン
トに変更する(S313)。変更結果は、車両、部品毎
の納入指示ポイントを記憶するデータベースに記憶さ
れ、車両引当処理部40(図1参照)が納入指示を行う
際に活用される。つまり、仮想的に車両の認識を行うこ
とによって納入指示抜けを防止することになる。 【0049】以上のような処理を行うことによって重複
納入指示や指示抜けを防止することができる。なお、上
述した処理を1台の車両がマグカード読取装置を通過す
る間(数秒)に行うことは時間的に困難であるため、生
産ラインの休止時間等に行うことが望ましい。 【0050】次に、部品の納入を行う納入便のサイクル
(納入リードタイム)に変更が生じた場合の納入指示ポ
イントの変更について、サイクルが短縮される場合と増
加する場合とを例に取って説明する。サイクルがc=2
からc=1に短縮される場合を図11に示す。この場
合、納入指示位置算出部42は納入指示ポイント変更時
点Bをサイクルが短縮される前、すなわち旧サイクルで
の最終納入指示の時点に設定する。図11の場合、部品
の取付位置と納入リードタイムに基づいて、納入指示ポ
イント変更時点Bより前に着工位置M1を通過する車両
については、旧納入指示ポイント(第1特定位置)で納
入指示を行い、納入指示ポイント変更時点B以降に着工
する車両(図11の場合107号車)から新納入指示ポ
イント(第2位特定位置)で納入指示が行われる。 【0051】一方、サイクルがc=1からc=2に増加
する場合を図12に示す。この場合、納入指示位置算出
部42は納入指示ポイント変更時点Bを旧サイクルでの
最終納入指示の1便前に設定する。図12の場合、部品
の取付位置と納入リードタイムに基づいて、納入指示ポ
イント変更時点Bより前に着工位置M1を通過する車両
については、旧納入指示ポイント(第1特定位置)で納
入指示を行い、納入指示ポイント変更時点B以降に着工
する車両(図12の場合102号車)から新納入指示ポ
イント(第2位特定位置)で納入指示が行われる。 【0052】図13のフローチャートを用いて、納入指
示ポイント変更のタイミングを説明する。図11に示す
ようにサイクルが短縮される場合、便当り納入指示処理
部44(図1参照)は、仕入先毎の納入指示タイミング
になったら(指定した時刻に自動起動、または手動起
動)納入指示便に対する納入指示時間を蓄積したデータ
ベースや仕入先コードを蓄積したデータベースを参照
し、納入指示処理をスタートする。まず、納入指示ポイ
ント到達時間にセットされている分のうち前回の納入指
示便から今回の納入指示便の間にある納入指示対象の納
入指示処理を行う(S400)。そして、今回の納入指
示便に対する納入指示が納入指示ポイント変更時点の指
示か否かの判断を行う(S401)。なお、この判断
は、サイクルが短縮される場合と増加される場合とで異
なる。図11に示すようにサイクルが短縮される場合、
今回の納入指示が旧サイクルでの最終納入指示か否かの
判断が行われる。最終納入指示である場合、旧サイクル
の納入指示便に対する納入指示が終了したら納入指示ポ
イントを変更するように前記納入指示位置算出部42は
経過時間xを経過時間yに書き換える(S402)。そ
して、車両、部品の納入指示ポイントを蓄積するデータ
ベースに記憶する。そして、車両引当処理部40が実際
に納入指示ポイントを算出する時に経過時間yが参照さ
れる。従って、図11では107号車から納入指示ポイ
ントが変更されることになる。 【0053】また、図12に示すようにサイクルが増加
する場合、S401において旧サイクルでの最終納入指
示の1便前の納入指示か否かの判断が行われ、最終納入
指示の1便前の納入指示である場合、その便に対する納
入指示が終了したら納入指示ポイントを変更するように
前記納入指示位置算出部42は経過時間xを経過時間y
に書き換える(S402)。そして、前述と同様に車
両、部品の納入指示ポイントを蓄積するデータベースに
記憶する。そして、車両引当処理部40が実際に納入指
示ポイントを算出する時に経過時間yが参照される。従
って、図12では102号車から納入指示ポイントが変
更されることになる。 【0054】なお、納入指示ポイントの変更がマグカー
ド読み取り位置を跨ぐ場合、図10に示した処理と同様
な処理を行うことによって、納入指示の重複や抜けを防
止することができる。 【0055】このように、部品の納入サイクル(納入リ
ードタイム)に変更が発生した場合でも納入リードタイ
ムを考慮しつつ納入指示ポイントを変更するので、部品
の納入指示が最適なタイミングで行われ、部品の欠品や
過剰在庫を低減することができる。 【0056】なお、上述したような部品取付位置や納入
リードタイムの変更に伴う納入指示ポイントの変更を行
う場合、納入指示先である部品工場の生産能力や生産効
率及び納入手段であるトラックの輸送能力や効率を考慮
して、さらに納入指示量の平準化を行うことが望まし
い。例えば、L/O側への工程変更や納入リードタイム
の短縮等により今までより納入指示タイミングが遅くな
る場合、平準化したい便数(例えば1便)だけ後の便を
納入指定に使用する。また、L/O反対側への工程変更
や納入リードタイムの増加等により今までより納入指示
タイミングが早くなる場合、平準化したい便数(例えば
1便)だけ前の便を納入指定に使用するようにすればよ
い。また、本来の納入指示タイミング変更時点と指定し
た便の間で、経過時間をxとyの中間の値(例えば(x
+y)/2)とすれば、納入指示タイミング変更指示前
後での納入指示量の急激な変化を抑制し、平準化に寄与
することができる。 【0057】なお、上述した実施形態においては、特定
の工程を例に取って説明したが、他の工程でも同様な処
理を適用することによって、同等の効果を得ることがで
きる。 【0058】 【発明の効果】本発明によれば、部品の使用位置や部品
の納入に必要な時間が変動しても余裕時間を考慮しつつ
特定位置を変更するので、部品の納入指示が最適なタイ
ミングで行われ、部品の欠品や過剰在庫を低減すること
ができる。特に、特定位置が読取地点を跨いで変更され
る場合でも納入指示の重複や抜けを確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施形態に係る部品納入指示装置と
その関連構成を示した構成ブロック図である。 【図2】 本発明の実施形態に係る納入指示方法におい
て、部品取付位置がL/O側に変更になった場合の納入
指示ポイントの変更を説明する説明図である。 【図3】 本発明の実施形態に係る納入指示方法におい
て、部品取付位置が変更される場合の納入指示ポイント
の変更処理手順を説明するフローチャートである。 【図4】 本発明の実施形態に係る納入指示方法におい
て、部品取付位置がL/O反対側に変更になった場合の
納入指示ポイントの変更を説明する説明図である。 【図5】 本発明の実施形態に係る納入指示方法におい
て、部品取付位置がL/O側に変更になった場合で、納
入指示ポイント変更時点を近似処理して納入指示ポイン
トの変更を説明する説明図である。 【図6】 本発明の実施形態に係る納入指示方法におい
て、部品取付位置がL/O反対側に変更になった場合
で、納入指示ポイント変更時点を近似処理して納入指示
ポイントの変更を説明する説明図である。 【図7】 本発明の実施形態に係る納入指示方法におい
て、納入指示ポイント変更時点を近似処理した場合の納
入指示ポイントを変更する場合の処理手順を説明するフ
ローチャートである。 【図8】 部品取付位置がL/O側に変更になった場合
に重複した納入指示が行われてしまう例を示す説明図で
ある。 【図9】 部品取付位置がL/O反対側に変更になった
場合に納入指示抜けが発生してしまう例を説明する説明
図である。 【図10】 本発明の実施形態に係る納入指示方法にお
いて、重複納入指示や納入指示抜けを防止するための処
理を説明するフローチャートである。 【図11】 本発明の実施形態に係る納入指示方法にお
いて、納入リードタイムが短縮される場合の納入指示ポ
イントの変更を説明する説明図である。 【図12】 本発明の実施形態に係る納入指示方法にお
いて、納入リードタイムが増加される場合の納入指示ポ
イントの変更を説明する説明図である。 【図13】 本発明の実施形態に係る納入指示方法にお
いて、納入リードタイムが変更される場合の納入指示ポ
イントの変更処理手順を説明するフローチャートであ
る。 【符号の説明】 10 生産ライン、12 車両、14 マグカード、1
6 工程管理システム、18 部品納入指示装置、20
生産計画システム、40 車両引当処理部、42 納
入指示位置算出部、44 便当り納入指示処理部、A
取付位置変更時点、B 納入指示ポイント変更時点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/418 B23P 21/00 B62D 65/18 G06F 17/60

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 工場の生産ラインの任意の工程の読取地
    点において、前記生産ライン上を移動するワークの通過
    を読み取ることにより、前記ワークに使用する部品を当
    該部品の使用位置からその部品の納入に要する余裕時間
    に応じて決定される前記使用位置の上流側に設定される
    特定位置における生産進捗実績として認識し、その生産
    進捗実績に基づいて、前記部品の納入指示を行う方法で
    あって、前記部品の使用位置の変更に伴い前記特定位置
    を変更する場合に前記部品の納入指示を行う部品納入指
    示方法であって、 前記特定位置が前記読取地点を跨いで変更されたか否か
    を判断するステップと、 特定位置変更直前に変更前特定位置がある工程の第1読
    取地点を通過した第1ワークを記憶するステップと、 特定位置変更直前に変更後特定位置がある工程の第2読
    取地点を通過した第2ワークを記憶するステップと、 前記第1読取地点が第2読取地点より上流側に存在する
    か否か判断するステップと、 を含み、 前記第1読取地点が第2読取地点より上流側に存在する
    と判断した場合、 記第2ワークが第1読取地点を通過する前に当該第1
    読取地点を通過し、かつ第2ワークが第2読取地点を通
    過するより前に第2読取地点を通過していないワークが
    あるか否か検索するステップと、 第読取地点における通過順序が第2ワーク<通過順序
    ≦第1ワークとなるワークがあるか否か検索するステッ
    プと、 検索したワークを特定位置変更に伴う重複ワークと見な
    してそれ以外のワークに対してのみ特定位置の変更を行
    い重複納入指示を防止するステップと、を含み、 前記第2読取地点が第1読取地点より上流側に存在する
    と判断した場合、 前記第1ワークが第2読取地点を通過する前に当該第2
    読取地点を通過し、かつ第1ワークが第1読取地点を通
    過するより前に第1読取地点を通過していない ワークが
    あるか否か検索するステップと、 第2読取地点における通過順序が第1ワーク<通過順序
    ≦第2ワークとなるワークがあるか否か検索するステッ
    プと、 検索したワークを特定位置の変更に伴う納入指示抜けワ
    ークと見なし仮想的に特定位置を通過させ納入指示を行
    い、特定位置の変更に伴う納入指示抜けを防止するステ
    ップと、 を含むことを特徴とする部品納入指示方法。
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