JP3427939B2 - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

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大助 村上
功 松本
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英喜 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図4及び図5) 発明が解決しようとする課題(図4及び図5) 課題を解決するための手段(図1〜図3) 作用(図1〜図3) 実施例(図1〜図3、図6及び図7) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は遅延回路に関し、特に入
力デイジタル信号を外部より設定したしきい値レベルに
基づいて所望時間遅延して出力するようになされたプロ
グラマブル遅延回路に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、ランプ波形発生回路及び比較回路
から構成されたプログラマブル遅延回路は、図4に示す
ように、入力デイジタル信号S1を非反転増幅器2を介
してランプ波形発生回路3に入力させると共に、反転増
幅器4を介してランプ波形発生回路5に入力させるよう
になされている。
【0004】ランプ波形発生回路3及び5は、図5に示
すように、デイジタル信号S2及びS3が立ち上がる時
点で立ち上がるようなランプ波形信号S4及びS5を発
生させて、これを続く比較回路6及び7に出力する。こ
こで比較回路6及び7は、非反転入力端にランプ波形信
号S4及びS5を受けると共に、反転入力端に基準電圧
ref を受ける。比較回路6及び7は外部から与えられ
た基準電圧Vref に基づいてしきい値を設定し、当該し
きい値によりランプ波形信号S4及びS5をスライスす
るように比較し、その比較結果の反転時点を検出して当
該比較検出結果S6及びS7を続くR−Sフリツプ・フ
ロツプ8のセツト入力端子S及びリセツト入力端子Rに
出力するようになされている。
【0005】R−Sフリツプ・フロツプ8は比較検出結
果S6及びS7に基づいて入力波形を再生し、これによ
り入力デイジタル信号S1に対して所定時間τだけ遅延
された遅延デイジタル信号S8を出力するようになされ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の遅延
回路1は、入力デイジタル信号S1に対する遅延デイジ
タル信号S8の遅延時間τがランプ波形信号S4、S5
及びしきい値に依存し、従つて遅延デイジタル信号S8
の遅延時間幅には限界があり、入力デイジタル信号S1
に対して1周期以上遅れた遅延デイジタル信号S8を形
成することはできなかつた。
【0007】この問題を解決するための一つの方法とし
て、入力デイジタル信号に対して1周期以上おくれた遅
延デイジタル信号を形成する場合には、当該遅延回路1
を複数段直列接続することによつて段数分遅延した出力
を得るようになされている。ところが、このように遅延
回路1を複数段直列接続する方法においては、回路全体
を構成する素子数が多くなることにより消費電力が大き
くなるという問題がある。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、遅延回路1段当たりの可変遅延時間幅を広くするこ
とにより、低消費電力で大きな遅延時間を得ることがで
きる遅延回路を提案しようとするものである。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力デイジタル信号CLKの周期
に基づいてランプ波形SA、SB、SC及びSD
を発生し、ランプ波形SA、SB、SC及びS
を外部より設定したしきい値Vrefと比較するこ
とによつて入力デイジタル信号CLKを所定時間遅延さ
せた遅延信号Soutを形成する遅延回路10におい
て、第1及び第2のラツチ回路11A及び11Bでな
り、入力デイジタル信号CLKを分周して、入力デイ
ジタル信号CLKの倍の周期でなる分周信号SA
SB、SC及びSDを生成する分周手段11と、
分周信号SA、SB、SC及びSDに基づいて
所定のランプ波形SA、SB、SC及びSD
発生すると共に、ランプ波形SA、SB、SC
びSD外部から任意に設定可能なしきい値Vref
と比較し、当該比較結果SA、SB、SC及びS
の反転時点ta、ta、tb、tb、tc
、tc、td、tdに応じたタイミングで発生す
複数のタイミングパルスSA、SB、SC及び
SDを生成する第1及び第2のタイミングパルス発生
手段12及び13と、第1及び第2のタイミングパルス
発生手段12及び13より出力される複数のタイミング
パルスSA、SB、SC及びSDに基づいて入
力デイジタル信号CLKから所定時間遅延した遅延信号
outを形成する遅延信号形成手段30とを備えるよ
うにする。
【0011】さらに本発明においては、第1のラツチ回
路11Aはマスタラツチ回路でなると共に、第2のラツ
チ回路11Bはスレーブラツチ回路でなり、第1のタイ
ミングパルス発生手段12はそれぞれランプ波形発生回
路18、19及び比較回路22、23が直列接続された
第1及び第2の遅延素子列14及び15でなり、第1の
遅延素子列14にマスタラツチ回路11Aの非反転出力
を入力すると共に、第2の遅延素子列15にマスタラツ
チ回路11Aの反転出力を入力し、第2のタイミングパ
ルス発生手段13はそれぞれランプ波形発生回路20、
21及び比較回路24、25が直列接続された第3及び
第4の遅延素子列16及び17でなり、第3の遅延素子
列16にスレーブラツチ回路11Bの非反転出力を入力
すると共に、第4の遅延素子列17にスレーブラツチ回
路11Bの反転出力を入力し、遅延信号形成手段30は
R−Sフリツプフロツプ回路31でなり、リセツト入力
端Rに論理和回路OR1を介して第1及び第2の遅延素
子列14及び15から出力されるタイミングパルスSA
、SBを入力すると共に、セツト入力端Sに論理和
回路OR2を介して第3及び第4の遅延素子列16及び
17から出力されるタイミングパルスSC、SD
入力するようにする。
【0012】
【作用】分周手段11により入力デイジタル信号CLK
に対してn倍の周期でなる分周信号SA、SB、S
及びSDを生成し、当該分周信号SA、S
、SC及びSDを基に発生させたランプ波形S
、SB、SC及びSDを外部から供給された
任意に設定可能なしきい値Vrefと比較し、当該比較
結果SA3、SB3、SC3及びSD3の反転時点ta
、ta、tb、tb、tc、tc、td
tdに応じた複数のタイミングパルスSA、S
、SC及びSDを生成した後、当該タイミング
パルスSA、SB、SC及びSDに基づいて入
力デイジタル信号CLKから所定時間遅延した遅延信号
outを形成するようにしたことにより、当該入力デ
イジタル信号CLKを分周して周波数を引き下げた分周
信号SA、SB、SC及びSDに基づいて発生
させた時間軸方向に幅の広いランプ波形SA、S
、SC及びSDを、任意に設定可能なしきい値
refと比較して遅延回路1段当りの可変遅延時間幅
を広くとることができるので、従来に比して素子数を増
やすことなく低消費電力のままで一段と大きな遅延時間
の遅延信号をSoutを出力することができる。
【0013】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0014】図1において、10は全体として遅延回路
を示し、マスタ・スレーブ型のフリツプ・フロツプから
なる2分周回路11を有する。2分周回路11は周期T
のクロツク信号CLKをマスタ・フリツプフロツプ11
Aの非反転入力端及びスレーブ・フリツプフロツプ11
Bの反転入力端に入力させると共に、当該マスタ・フリ
ツプフロツプ11Aからの出力信号及びスレーブ・フリ
ツプフロツプ11Bから出力される2分周出力信号SA
1 、SB1 及びSC1 、SD1 をそれぞれタイミングパ
ルス形成回路12及び13に出力するようになされてい
る。
【0015】ここで2分周回路11は、図2の(A)に
示すようなクロツク信号CLKの周波数を1/2に引き
下げて(B)〜(E)に示すような2分周出力信号SA
1 、SB1 、SC1 、SD1 を得、これを続くタイミン
グパルス形成回路12及び13の遅延素子列14、15
及び16、17それぞれに送出するようになされてい
る。
【0016】従つて、2分周回路11はクロツク信号C
LKの立ち下がりに応じて、立ち上がり又は立ち下がる
2分周出力信号SA1 を遅延素子列14のランプ波形発
生回路18に送出すると共に、当該2分周出力信号SA
1 に対して反転した2分周出力信号SB1 を遅延素子列
15のランプ波形発生回路19に送出するようになされ
ている。
【0017】これに対して、2分周回路11はクロツク
信号CLKの立ち上がりに応じて、立ち上がり又は立ち
下がる2分周出力信号SC1 を遅延素子列16のランプ
波形発生回路20に送出すると共に、当該2分周出力信
号SC1 に対して反転した2分周出力信号SD1 を遅延
素子列17のランプ波形発生回路21に送出するように
なされている。これにより2分周回路11は、周期がク
ロツク信号CLKの2倍であり、かつ互いに逆相の2分
周出力信号SA1 及びSB1 をタイミングパルス形成回
路12に送出すると共に、2分周出力信号SA1 及びS
1 に対してクロツク信号CLKのパルス幅分だけ位相
のずれた2分周出力信号SC1 及びSD1 をタイミング
パルス形成回路13に送出するようになされている。
【0018】ランプ波形発生回路18、19、20、2
1は、図2の(F)〜(I)に示すように、それぞれ2
分周出力信号SA1 、SB1 、SC1 、SD1 に基づい
て当該2分周出力信号SA1 、SB1 、SC1 、SD1
が立ち上がる時点で立ち上がるようなランプ波形信号S
2 、SB2 、SC2 、SD2 を発生させ、これを続く
比較回路22、23、24、25にそれぞれ送出する。
【0019】比較回路22、23、24、25はそれぞ
れランプ波形信号SA2 、SB2 、SC2 、SD2 を非
反転入力端に入力すると共に、基準電圧Vref を反転入
力端に入力させる。
【0020】これにより比較回路22〜25は、基準電
圧Vref に基づいて設定されたしきい値よつてランプ波
形SA2 、SB2 、SC2 、SD2 をスライスするよう
に比較し、当該比較結果が反転する時点ごとにパルス発
生用信号SA3 、SB3 、SC3 、SD3 を得、これを
続くパルス発生回路26〜29にそれぞれ出力するよう
になされている。
【0021】パルス発生回路26は、図3の(J)に示
すように、パルス発生用信号SA3が入力される時点t
1 、ta2 、……で立ち上がり、かつ所定時間だけ立
ち上がるようなタイミングパルスSA4 を発生させ、こ
れを続く遅延信号形成回路30の論理和回路OR1に出
力する。これと同様にパルス発生回路27は、パルス発
生用信号SB3 が入力される時点tb1 、tb2 、……
で立ち上がり、かつ所定時間だけ立ち上がるようなタイ
ミングパルスSB4 (図3の(K))を発生させ、これ
を続く遅延信号形成回路30の論理和回路OR1に出力
する。
【0022】またパルス発生回路28は、パルス発生用
信号SC3 が入力される時点tc1、tc2 、……で立
ち上がり、かつ所定時間だけ立ち上がるようなタイミン
グパルスSC4 (図3の(L))を発生させ、これを続
く遅延信号形成回路30の論理和回路OR2に出力す
る。これと同様にパルス発生回路29は、パルス発生用
信号SD3 が入力される時点td1 、td2 、……で立
ち上がり、かつ所定時間だけ立ち上がるようなタイミン
グパルスSD4 (図3の(M))を発生させ、これを続
く遅延信号形成回路30の論理和回路OR2に出力す
る。
【0023】論理和回路OR1の出力端はR−Sフリツ
プ・フロツプ31のリセツト信号入力端Rに接続されて
いると共に、論理和回路OR2の出力端はR−Sフリツ
プ・フロツプ31のセツト信号入力端Sに接続されてお
り、これによりR−Sフリツプ・フロツプ31はセツト
信号入力端子Sからセツト信号が入力されると立ち上が
り、リセツト信号入力端子Rからリセツト信号が入力さ
れると立ち下がるような遅延クロツク信号SOUT を形成
して入力クロツク信号CLKの波形を再生するようにな
されている。
【0024】以上の構成において、図2及び図3に示す
ように、遅延クロツク信号SOUT は2分周回路11に入
力されたクロツク信号CLKの時点t0 における立ち上
がり部分に基づいて、遅延時間τだけ遅延した時点td
1 において立ち上がる。また2分周回路11に入力され
たクロツク信号CLKの時点t1 における立ち下がり部
分に基づいて、遅延クロツク信号SOUT は遅延時間τだ
け遅延した時点tb1 において立ち下がる。
【0025】また2分周回路11に入力されたクロツク
信号CLKの時点t2 における立ち上がり部分に基づい
て、遅延クロツク信号SOUT は遅延時間τだけ遅延した
時点tc1 において立ち上がる。さらに2分周回路11
に入力されたクロツク信号CLKの時点t3 における立
ち下がり部分に基づいて、遅延クロツク信号SOUT は遅
延時間τだけ遅延した時点ta1 において立ち下がる。
【0026】これと同様に、2分周回路11に入力され
たクロツク信号CLKの時点t4 、t5 、t6 、及びt
7 における立ち上がり又は立ち下がり部分に基づいて、
遅延クロツク信号SOUT はそれぞれ遅延時間τだけ遅延
した時点td2 、tb2 、tc2 及びta2 において立
ち上がり又は立ち下がり、以下順次入力されるクロツク
信号CLKに基づいて遅延クロツク信号SOUT を形成し
て出力する。
【0027】従つて、入力されるクロツク信号CLKの
立ち上がり部分は2分周回路11、タイミングパルス形
成回路13及び遅延信号形成回路30を介して遅延クロ
ツク信号SOUT の立ち上がり部分として出力されると共
に、クロツク信号CLKの立ち下がり部分は2分周回路
11、タイミングパルス形成回路12及び遅延信号形成
回路30を介して遅延クロツク信号SOUT の立ち上がり
部分として出力される。
【0028】かくして、入力されるクロツク信号CLK
の立ち上がり部分及び立ち下がり部分は時間τだけ遅れ
た時点で立ち上がり又は立ち下がることにより、遅延時
間τの遅延クロツク信号SOUT として出力されるように
なる。ここで遅延時間τは、比較回路18〜21におい
てランプ波形信号SA2 、SB2 、SC2 、SD2 がし
きい値によつてスライスされた時点ta1 、tb1 、t
1 、td1 ……に基づいて決定され、従つてランプ波
形信号SA2 、SB2、SC2 、SD2 をスライスする
しきい値を変化させれば遅延時間τを所望の値に設定す
ることができる。
【0029】すなわち、しきい値を高い値に設定すれば
遅延時間τを小さい値に設定することができ、一方しき
い値を低い値に設定すれば遅延時間τを大きくすること
ができ、最高でクロツク信号CLKの2周期分(2T)
の遅延時間を得ることができる。
【0030】以上の構成によれば、クロツク信号CLK
の周波数を2分周回路11によつて1/2に引き下げた
ことにより、従来と比較して2倍に伸長されたランプ波
形SA2 、SB2 、SC2 及びSD2 を発生させること
ができ、当該ランプ波形SA 2 、SB2 、SC2 及びS
2 を外部より設定されたしきい値と比較したことによ
り、最大でクロツク信号CLKの2周期分まで遅延した
遅延クロツク信号SOUT を得ることができる。
【0031】なお上述の実施例においては、遅延回路1
0の先頭に2分周回路11を接続することにより、遅延
クロツク信号SOUT を最高でクロツク信号CLKの2周
期分まで遅延できるようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、2分周回路11に代え、遅延回
路10の先頭にクロツク信号CLKの周波数を1/Nに
引き下げて出力するN(Nは2以上の整数)分周回路を
接続すると共に、その後段にN分周回路の出力に基づい
て形成されるランプ波形としきい値を比較することによ
り入力クロツク信号CLKの立ち上がりエツジ部及び立
ち下がりエツジ部を再生するようなタイミングパルス形
成回路及び遅延信号形成回路を接続すれば基準電圧V
ref に応じて、遅延クロツク信号SOUT を最高でクロツ
ク信号CLKのN周期分まで遅延することができる遅延
回路を得ることができる。
【0032】ここで3分周回路は、図6に示すように、
共にDフリツプ・フロツプでなるマスタラツチ回路41
A及びスレーブラツチ回路41Bを縦列接続し、マスタ
ラツチ回路41A及びスレーブラツチ回路41Bの非反
転出力を論理和否定回路42を介してマスタラツチ回路
41Aの非反転入力端に入力させると共に、マスタラツ
チ回路41A及びスレーブラツチ回路41Bの各クロツ
ク入力端にクロツク信号CLKを入力して互いに同期動
作させ、このときマスタラツチ回路41A及びスレーブ
ラツチ回路41Bから得られる各出力信号に基づいてラ
ンプ波形を発生させるようにすれば良い。また4分周回
路は、図7に示すように、共にDフリツプ・フロツプで
なるマスタラツチ回路51A及びスレーブラツチ回路5
1Bを縦列接続し、スレーブラツチ回路51Bの反転出
力をマスタラツチ回路51Aの非反転入力端に入力させ
ると共に、マスタラツチ回路51A及びスレーブラツチ
回路51Bの各クロツク入力端にクロツク信号CLKを
入力して互いに同期動作させ、このときマスタラツチ回
路51A及びスレーブラツチ回路51Bから得られる各
出力信号に基づいてランプ波形を発生させるようにすれ
ば良い。因に、マスタラツチ回路41A及び51A、並
びにスレーブラツチ回路41B及び51Bはそれぞれ2
分周回路11と同様の構成となつている。
【0033】また上述の実施例においては、各分周回路
をDフリツプ・フロツプを縦続接続することにより構成
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えばTフリツプ・フロツプを組み合わせて接続しても良
く、種々の分周回路を適用することができる。
【0034】また上述の実施例においては、論理和回路
OR1、OR2及びR−Sフリツプ・フロツプ31によ
り遅延信号形成回路30を構成する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、要はタイミングパルス形成
回路13から出力される立ち上がりタイミングパルスS
4 、SD4 及びタイミングパルス形成回路12から出
力される立ち下がりタイミングパルスSA4 、SB4
基づいて立ち上がり及び立ち下がるような遅延クロツク
信号SOUT を形成するような種々の遅延信号形成回路を
適用することができる。
【0035】さらに上述の実施例においては、分周回路
11にクロツク信号CLKを入力する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、クロツクが重畳されてな
るデイジタル信号、さらにはデイジタル信号を入力した
場合にも同様の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力デイ
ジタル信号を分周して周波数を引き下げた分周信号に基
づいて発生させた時間軸方向に幅の広いランプ波形を、
任意に設定可能なしきい値と比較して遅延回路1段当り
の可変遅延時間幅を広くとることにより、従来に比して
素子数を増やすことなく低消費電力のままで一段と大き
な遅延時間の遅延信号をSout を出力することができ、
かくして低消費電力で大きな遅延時間を得ることができ
る遅延回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遅延回路の一実施例を示すブロツ
ク図である。
【図2】実施例の動作の説明に供する信号波形図であ
る。
【図3】実施例の動作の説明に供する信号波形図であ
る。
【図4】従来の遅延回路を示すブロツク図である。
【図5】従来例の動作の説明に供する信号波形図であ
る。
【図6】3分周回路の構成を示す接続図である。
【図7】4分周回路の構成を示す接続図である。
【符号の説明】
10……遅延回路、11……2分周回路、11A……マ
スタフリツプ・フロツプ、11B……スレーブフリツプ
・フロツプ、12、13……タイミングパルス形成回
路、14〜17……遅延素子列、18〜21……ランプ
波形発生回路、22〜25……比較回路、26〜29…
…パルス発生回路、30……遅延信号発生部、31……
R−Sフリツプ・フロツプ、OR1、OR2……論理和
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 英喜 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニ ー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−127224(JP,A) 特開 昭62−65503(JP,A) 特開 平4−240917(JP,A) 特開 平5−160694(JP,A) 実開 昭62−203525(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力デイジタル信号の周期に基づいてラン
    プ波形を発生し、上記ランプ波形を外部より設定したし
    きい値と比較することによつて上記入力デイジタル信号
    を所定時間遅延させた遅延信号を形成する遅延回路にお
    いて、 第1及び第2のラツチ回路でなり、上記入力デイジタル
    信号を分周して、上記入力デイジタル信号の倍の周
    期でなる分周信号を生成する分周手段と、 上記分周信号に基づいて所定のランプ波形を発生すると
    共に、上記ランプ波形を上記外部から任意に設定可能な
    上記しきい値と比較し、当該比較結果の反転時点に応じ
    たタイミングで発生する複数のタイミングパルスを生成
    する第1及び第2のタイミングパルス発生手段と、 上記第1及び第2のタイミングパルス発生手段より出力
    される上記複数のタイミングパルスに基づいて上記入力
    デイジタル信号から所定時間遅延した遅延信号を形成す
    る遅延信号形成手段とを具えることを特徴とする遅延回
    路。
  2. 【請求項2】上記第1のラツチ回路は、マスタラツチ回
    路でなると共に、上記第2のラツチ回路はスレーブラツ
    チ回路でなり、 上記第1のタイミングパルス発生手段は、それぞれラン
    プ波形発生回路及び比較回路が直列接続された第1及び
    第2の遅延素子列でなり、当該第1の遅延素子列に上記
    マスタラツチ回路の非反転出力を入力すると共に、当該
    第2の遅延素子列に上記マスタラツチ回路の反転出力を
    入力し、 上記第2のタイミングパルス発生手段は、それぞれラン
    プ波形発生回路及び比較回路が直列接続された第3及び
    第4の遅延素子列でなり、当該第3の遅延素子列に上記
    スレーブラツチ回路の非反転出力を入力すると共に、当
    該第4の遅延素子列に上記スレーブラツチ回路の反転出
    力を入力し、 上記遅延信号形成手段は、R−Sフリツプフロツプ回路
    でなり、リセツト入力端に論理和回路を介して上記第1
    及び第2の遅延素子列から出力される上記タイミングパ
    ルスを入力すると共に、セツト入力端に論理和回路を介
    して上記第3及び第4の遅延素子列から出力される上記
    タイミングパルスを入力することを特徴とする請求項1
    に記載の遅延回路。
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