JP3427628B2 - 氷蓄熱装置 - Google Patents
氷蓄熱装置Info
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Description
備えられる氷蓄熱装置に係り、特に、蓄熱タンクから取
出した液相の蓄熱媒体を冷却するための過冷却熱交換器
に対する氷の導入を抑制するための改良に関する。
設けられている氷蓄熱装置として、冷房負荷のピーク時
における電力需要の軽減及びオフピーク時における電力
需要の拡大を図ることに鑑みて、冷房負荷のピーク時に
冷熱として利用するためのスラリー状の氷を冷房負荷の
オフピーク時に生成して蓄熱タンクに貯蔵しておくもの
が知られている。
ば、特開平4−251177号公報に開示されているよ
うに、圧縮機、凝縮器、膨張機構及び冷媒熱交換部を冷
媒配管によって順次接続して成る冷媒循環回路と、蓄熱
タンク、上記冷媒熱交換部との間で熱交換可能な蓄熱媒
体熱交換部及び過冷却解消部を水配管によって順次接続
して成る水循環回路とを備えたものが知られている。
しては、蓄熱タンクから水配管へ取出した水(蓄熱媒
体)を、蓄熱媒体熱交換部において冷媒熱交換部の冷媒
と熱交換して過冷却状態まで冷却し、過冷却解消部にお
いてこの過冷却状態を解消してスラリー状の氷を生成す
る。そして、この氷を蓄熱タンクに供給して貯留する。
氷蓄熱装置では、製氷動作時に、蓄熱タンクの取出し口
からの吸引力の作用により蓄熱タンク内の氷が循環路に
流れ出てしまうことがある。そして、このような状況が
発生すると、この循環路に流れ出た氷が蓄熱媒体熱交換
部に達し、該氷の周囲で水の過冷却解消動作が行われ、
過冷却解消部以外の部分で氷が生成され、製氷動作が安
定して行われないばかりでなく、この氷が熱交換部の壁
面に付着して成長することによる該熱交換部の凍結が生
じ、製氷動作が不能になってしまう虞れもある。
が生じた場合には、製氷運転を中止し、氷を融解するた
めの解凍運転を行うようにしているが、熱交換部の凍結
が頻繁に起こる場合、この解凍運転頻度も多くなり、製
氷運転全体としての効率の低下に繋がってしまう。
で、その目的とするところは、蓄熱タンクから循環路に
流れ出た氷を、できるだけ簡単な構成で融解可能とし、
製氷運転効率を向上することにある。
に、請求項1記載の発明は、蓄熱タンクから循環路に取
出した蓄熱媒体を、そのまま過冷却手段に導入するので
はなく、この蓄熱媒体の一部を圧送手段に戻すことで、
この戻された蓄熱媒体中に含まれている氷の融解を促進
できるようにした。
ンク(T) と、圧送手段(P) と、過冷却手段(42)とが循環
配管(45)によって蓄熱媒体の循環が可能に順に接続され
てなる蓄熱循環回路(B) を備えており、上記蓄熱タンク
(T) から取出した液相の蓄熱媒体を圧送手段(P) により
過冷却手段(42)に向って圧送し、該過冷却手段(42)にお
いて過冷却状態まで冷却して、これを過冷却手段(42)か
ら導出した後に、その過冷却状態を解消してスラリー状
の氷を生成し、該氷を蓄熱タンク(T) に回収して貯留す
る氷蓄熱装置を前提としている。
側とを接続し、該圧送手段(P) から過冷却手段(42)に向
って圧送される蓄熱媒体の一部を圧送手段(P) の上流側
に戻す戻し配管(49)と、上記圧送手段(P) の下流側に設
けられて該圧送手段(P) から圧送された蓄熱媒体を加熱
する加熱手段(40)とを備えており、上記戻し配管(49)
は、その上流端が加熱手段(40)の下流側に接続され、該
加熱手段(40)から流出した蓄熱媒体の約半分を上記圧送
手段(P) の上流側へ戻すように構成されるもので ある。
蓄熱タンク(T) から取出された蓄熱媒体が圧送手段(P)
により過冷却手段(42)へ導入される。そして、この過冷
却手段(42)において過冷却状態まで冷却され、この過冷
却手段(42)から導出した後に過冷却状態が解消されて相
変化して氷となる。そして、この氷は蓄熱タンク(T)に
回収され、蓄冷熱として貯蔵される。このような製氷動
作の際、圧送手段(P)から過冷却手段(42)に向って圧送
される蓄熱媒体の一部は戻し配管(49)により圧送手段
(P) の上流側に戻される。従って、蓄熱媒体中に氷が含
まれている場合、この氷が過冷却手段(42)に導入される
前に、再度圧送手段(P) の上流側に流すことができ、こ
の圧送手段(P) 内部での撹拌作用などによって、過冷却
手段(42)に導入されるまでに、この氷を融解することが
可能となる。
体は加熱手段(40)によって加熱され、この蓄熱媒体中の
氷の融解が促進される。そして、この加熱された蓄熱媒
体の一部は、戻し配管(49)により圧送手段(P) の上流側
に戻された後、再び加熱手段(40)によって加熱されるこ
とになり、更に氷の融解が促進される。
の氷蓄熱装置において、加熱手段(40)と過冷却手段(42)
とを接続する配管(45A) を、戻し配管(49)の接続位置よ
りも上流側の第1配管(45a) と、下流側の第2配管(45
b) とで成す。そして、第2配管(45b) の流路面積と戻
し配管(49)の流路面積とを略同一にした構成としてい
る。
れて第1配管(45a) を流れた蓄熱媒体のうち約半分は過
冷却手段(42)に、その他の約半分は圧送手段(P) の上流
側に夫々流されることになる。つまり、圧送手段(P) の
圧送量に対し、実際の蓄熱循環回路(B) での循環量は約
半分に設定されることになる。
に基づいて説明する。
装置に備えられた冷媒循環回路(A)の全体構成を示して
いる。また、図2は蓄熱循環回路としての水循環回路
(B) を示している。
交換器(3) 、第1室外電動膨張弁(5) 、縦型のシェルア
ンドチューブ式の熱交換器で成る過冷却手段としての過
冷却熱交換器(42)、第2室外電動膨張弁(52a) 、二重管
構造の熱交換器で成る予熱器(40)、室内電動膨張弁(6)
及び室内熱交換器(7) が冷媒配管(8) によって接続され
ている。そして、四路切換弁(2) によって、圧縮機(1)
の吐出側を室外熱交換器(3) に接続し且つ吸入側を室内
熱交換器(7) に接続する状態(図1に実線で示す状態)
と、圧縮機(1) の吐出側を室内熱交換器(7) に接続し且
つ吸入側を室外熱交換器(3) に接続する状態(図1に破
線で示す状態)とで切換え可能となっている。
交換器(42)との間の2箇所には第1及び第2の三方電磁
弁(CRV-1,CRV-2) が設けられている。各電磁弁(CRV-1,C
RV-2) について説明すると、第1室外電動膨張弁(5) 側
に位置する第1三方電磁弁(CRV-1) は、3つのポートの
うち第1ポート(P-1) が室外熱交換器(3) 側に、第2ポ
ート(P-2) が第2三方電磁弁(CRV-2) 側に、第3ポート
(P-3) が第1バイパス管(8a)を介して予熱器(40)と室内
電動膨張弁(6) との間に夫々接続されている。また、過
冷却熱交換器(42)側に位置する第2三方電磁弁(CRV-2)
は、3つのポートのうち第1ポート(P-1) が第1三方電
磁弁(CRV-1) 側に、第2ポート(P-2) が過冷却熱交換器
(42)側に、第3ポート(P-3) が第2バイパス管(8b)を介
して室内熱交換器(7) と四路切換弁(2) との間に夫々接
続されている。
て説明する。図2に示すように、本形態に係る水循環回
路(B) は、蓄熱タンク(T) 、圧送手段としてのポンプ
(P) 、加熱手段としての予熱器(40)、過冷却熱交換器(4
2)及び過冷却解消器(43)が水配管(45)によって水の循環
(図2における実線の矢印参照)が可能に順に接続され
ている。また、過冷却解消器(43)には氷核生成器(46)が
一体的に設けられている。この氷核生成器(46)は、後述
する冷蓄熱運転時に、上記冷媒配管(8) を流れる冷媒の
一部(例えば第2室外電動膨張弁(52a) によって減圧さ
れた冷媒の一部)が導入され、この冷媒と過冷却解消器
(43)内の水との熱交換により、水を冷却して小粒子状の
氷核を生成し、この氷核の周囲で過冷却水の過冷却解消
動作を行うようにしている。つまり、過冷却解消器(43)
の内部において氷核の生成と過冷却解消とが共に行われ
るようになっている。
では、冷媒循環回路(A) の冷媒と水循環回路(B) の水と
の間で熱交換が行われるようになっている。詳しくは、
予熱器(40)は、上述した如く二重管構造の熱交換器で成
り、二重管の内部に水が、その外部に冷媒が流れて、こ
の両者間で熱交換可能となっている。過冷却熱交換器(4
2)は、ケーシング内に複数本の伝熱管(42b) が配設さ
れ、その内部に水が流れ、その外側の空間(42a) には冷
媒が満液状態で流れるようになっており、伝熱管(42b)
の壁面を介して、この両者間で熱交換可能となってい
る。
(42)から流出した水を過冷却解消器(43)及び蓄熱タンク
(T) をバイパスしてポンプ(P) の上流側にバイパスする
バイパス配管である。そして、このバイパス配管(48)の
下流側端の水配管(45)との接続部分には比例制御弁で成
る三路切換え弁(CRV) が設けられている。この三路切換
え弁(CRV) は、ポンプ(P) の上流側を、蓄熱タンク(T)
に連通させる第1の切換え状態と、バイパス配管(48)に
連通させる第2の切換え状態(過冷却解消器(43)及び蓄
熱タンク(T) をバイパスする切換え状態)とに切換え可
能となっている。
から流出した水の一部をポンプ(P)の上流側に戻す戻し
配管(49)が設けられている。この戻し配管(49)は、上流
端が、上記予熱器(40)と過冷却熱交換器(42)との間に、
下流端が、水配管(45)におけるバイパス配管(48)の下流
端の接続位置とポンプ(P) との間に夫々接続されてい
る。そして、予熱器(40)と過冷却熱交換器(42)とを接続
する水配管(45A) は、戻し配管(49)の接続位置よりも上
流側の第1配管(45a) と、下流側の第2配管(45b) とで
成っている。そして、これら配管(45a,45b) 及び戻し配
管(49)の流路面積について説明すると、第2配管(45b)
の流路面積と、戻し配管(49)の流路面積とは略同一に設
定されている。また、第1配管(45a) の流路面積は、上
記第2配管(45b) の流路面積と戻し配管(49)の流路面積
との和に略等しくなっている。これにより、予熱器(40)
から流出し、第1配管(45a) を経た水が、第2配管(45
b) 及び戻し配管(49)に略均等に分流されるようになっ
ている。つまり、予熱器(40)から流出した水の約半分は
戻し配管(49)によりポンプ(P) の上流側に戻される構成
となっている。
する各運転動作のような冷媒の循環状態が得られるよう
に、必要に応じて電磁弁が設けられたり、各配管の管径
が設定される。
ついて説明する。
常冷房運転、冷蓄熱運転、解凍運転及び冷蓄熱利用冷房
運転がある。
について説明する。
側に切換わり、第1三方電磁弁(CRV-1) が、第1ポート
(P-1) と第3ポート(P-3) とを連通させる切換え状態と
なる。また、第1室外電動膨張弁(5) が全開状態に、室
内電動膨張弁(6) が所定開度に制御(室内熱交換器(7)
出口側の過熱度一定制御)される。
機(1) から吐出された冷媒は図3に矢印で示すように、
四路切換弁(2) を経て室外熱交換器(3) に導入され、該
室外熱交換器(3) において外気との間で熱交換を行って
凝縮する。その後、この冷媒は第1バイパス管(8a)を経
た後、室内電動膨張弁(6) で減圧され、室内熱交換器
(7) において室内空気との間で熱交換を行い蒸発して室
内空気を冷却する。そして、このガス冷媒は四路切換弁
(2) を経て圧縮機(1) の吸入側に戻される。このような
冷媒の循環動作を行うことにより室内の冷房が行われ
る。
方電磁弁(CRV) がポンプ(P) の上流側を蓄熱タンク(T)
に連通させる第1の切換え状態となる。そして、ポンプ
(P) が駆動して該水循環回路(B) において水が循環する
(図2の実線で示す矢印参照)。一方、冷媒循環回路
(A) では、四路切換弁(2) が図4中実線側に切換わり、
第1三方電磁弁(CRV-1) が、第1ポート(P-1) と第3ポ
ート(P-3)とを連通させる切換え状態となり、第2三方
電磁弁(CRV-2) が、第2ポート(P-2) と第3ポート(P-
3) とを連通させる切換え状態となる。また、第2室外
電動膨張弁(52a) は所定開度に制御される。また、室内
電動膨張弁(6) は全閉状態に、第1室外電動膨張弁(5)
は全開状態にされる。これにより、図4に矢印で示すよ
うに、圧縮機(1) から吐出された冷媒は、四路切換弁
(2) を経て室外熱交換器(3) に導入され、該室外熱交換
器(3) において外気との間で熱交換を行って凝縮する。
その後、この冷媒は、第1バイパス管(8a)を経て、予熱
器(40)に導入し、水循環回路(B) を循環する水を加熱す
る。その後、この冷媒は、第2室外動膨張弁(52a) によ
り減圧される。そして、この低圧となった冷媒は、過冷
却熱交換器(42)に導入され、水との間で熱交換を行い、
水を冷却して蒸発する。その後、この蒸発したガス冷媒
は第2バイパス管(8b)を経て圧縮機(1) の吸入側に戻さ
れる。
における水循環回路(B) での水の循環動作にある。以
下、この水の循環動作について説明する。ポンプ(P) の
駆動に伴って蓄熱タンク(T) から取出された水は、該ポ
ンプ(P) を経て予熱器(40)に導入され、ここで冷媒との
間で熱交換を行って温度が上昇する。これにより、仮
に、蓄熱タンク(T) から取出された水中に氷が混入して
いたとしても、この氷の融解が促進されることになる。
そして、この予熱器(40)から導出した水は、第1配管(4
5a) を経た後、第2配管(45b) 及び戻し配管(49)に分流
されることになる。そして、戻し配管(49)を流れた水
は、再びポンプ(P) の上流側を流れ、蓄熱タンク(T) か
ら導出した水と混合された後、ポンプ(P) に導入され、
この際に、該ポンプ(P) 内での撹拌作用により、水と氷
が撹拌されて、ここでも氷の融解が促進される。そし
て、ポンプ(P) から導出した水は、再度、予熱器(40)に
導入されて温度が上昇する。このような動作が、過冷却
熱交換器(42)の上流側において繰り返し行われるので、
この過冷却熱交換器(42)に導入される水中の氷の量を極
端に少なく、若しくは、殆ど氷がない状態にすることが
できる。
れた水は過冷却状態まで冷却された後、過冷却解消器(4
3)に導入され、氷核生成器(46)で生成された氷核の周囲
で過冷却が解消してスラリー状の氷となる。この氷は、
過冷却解消器(43)から蓄熱タンク(T) に送込まれ、該蓄
熱タンク(T) に冷熱源として貯留される。
おいて水の過冷却が解消して該過冷却熱交換器(42)が凍
結した場合には、この冷蓄熱運転を一時的に中断して解
凍運転に切り換える。この解凍運転では、冷媒循環回路
(A) では、四路切換弁(2) が図5中破線側に切換わり、
第2三方電磁弁(CRV-2) が、第3ポート(P-3) と第2ポ
ート(P-2) とを連通させる切換え状態となり、第1三方
電磁弁(CRV-1) が、第3ポート(P-3) と第1ポート(P-
1) とを連通させる切換え状態となる。また、第2室外
電動膨張弁(52a) が全開状態に、第1室外電動膨張弁
(5) が所定開度に制御(室外熱交換器(3) 出口側の過熱
度一定制御)される。これにより、図5に矢印で示すよ
うに、圧縮機(1) から吐出された冷媒は第2バイパス管
(8b)及び第2三方電磁弁(CRV-2) を経て過冷却熱交換器
(42)に導入され、その温熱によって過冷却熱交換器(42)
内の氷を融解する。そして、この冷媒は予熱器(40)、第
1バイパス管(8a)、第1三方電磁弁(CRV-1) 及び室外熱
交換器(3) を経て圧縮機(1) の吸入側に戻される循環状
態となる。
熱交換器(42)への吐出冷媒(ホットガス)の供給と同時
若しくは、それよりも前に三方電磁弁(CRV) を第1の切
換え状態から第2の切換え状態に切換える。
が第2の切換え状態に切換えられると、循環水が過冷却
解消器(43)及び蓄熱タンク(T) をバイパスして流れるこ
とになり(図2に破線で示す矢印参照)、蓄熱タンク
(T) に対する水の給排が行われなくなり、効率良く過冷
却熱交換器(42)内の氷の融解が行われる。
ンク(T) に貯留された氷の冷熱を利用しながら室内の冷
房を行うものである。
路(B) にあっては、ポンプ(P) が駆動して該水循環回路
(B) において水が循環する。この際、三方電磁弁(CRV)
は、ポンプ(P) の上流側を、蓄熱タンク(T) に連通させ
る第1の切換え状態となる。一方、冷媒循環回路(A) で
は、四路切換弁(2) が図6中実線側に切換わり、第1三
方電磁弁(CRV-1) が、第1ポート(P-1) と第2ポート(P
-2) とを連通させる切換え状態となり、第2三方電磁弁
(CRV-2) が、第1ポート(P-1) と第2ポート(P-2) とを
連通させる切換え状態となる。また、室内電動膨張弁
(6) は所定開度に、第1室外電動膨張弁(5) 及び第2室
外電動膨張弁(52a) は全開状態にされる。これにより、
図6に矢印で示すように、圧縮機(1) から吐出された冷
媒は、四路切換弁(2) を経て室外熱交換器(3) に導入さ
れ、該室外熱交換器(3) において外気との間で熱交換を
行って凝縮する。その後、この冷媒は、過冷却熱交換器
(42)に導入されて、水循環回路(B) を循環している冷水
により冷却される。そして、この冷媒は、室内電動膨張
弁(6) により減圧した後、室内熱交換器(7) において室
内空気との間で熱交換を行って蒸発し、室内空気を冷却
した後、圧縮機(1) の吸入側に戻される。
が行われる。
転時に、予熱器(40)から流出した水の一部をポンプ(P)
の上流側に戻すようにしたことで、過冷却熱交換器(42)
への氷の流入を抑制したために、過冷却熱交換器(42)の
凍結が抑制でき、安定した製氷動作を行うことができ
る。つまり、戻し配管(49)といった1本の配管を設ける
のみで解凍運転頻度を削減することができ、簡単な構成
でもって製氷運転効率の向上を図ることができる。
して水を使用したが、その他ブライン水溶液等を使用す
るようにしてもよい。
明を適用した場合について説明したが、その他の蓄冷熱
を利用する装置に対しても適用可能である。
下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の発
明によれば、蓄熱タンクから取出した蓄熱媒体を圧送手
段により過冷却手段に圧送して過冷却状態とし、この過
冷却状態を解消してスラリー状の氷を生成する氷蓄熱装
置に対し、圧送手段から過冷却手段に向って圧送される
蓄熱媒体の一部を圧送手段の上流側に戻す戻し配管を設
けたために、蓄熱タンクから取出した蓄熱媒体中に氷が
含まれている場合、圧送手段内部での撹拌作用などによ
る氷の融解を再度繰り返すことで、過冷却手段に導入さ
れるまでに、この氷を融解することが可能となる。この
ため、過冷却手段の凍結が抑制でき、安定した製氷動作
を行うことができ、簡単な構成でもって製氷運転効率の
向上を図ることができる。
圧送手段の下流側に蓄熱媒体を加熱する加熱手段を設
け、この加熱手段から導出した蓄熱媒体を圧送手段の上
流側に戻すようにしたために、蓄熱媒体を加熱手段に複
数回流通させることが可能になって、更に氷の融解が促
進でき、過冷却手段の凍結回避の信頼性の向上を図るこ
とができる。
ら導出した蓄熱媒体の約半分を圧送手段(P) の上流側に
戻すようにしたために、蓄熱媒体中の氷を融解するのに
十分な戻し量が得られ、氷の融解を確実に行うことがで
きる。
循環回路の全体構成を示す図である。
る。
る。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 蓄熱媒体を貯留可能な蓄熱タンク(T)
と、圧送手段(P) と、過冷却手段(42)とが循環配管(45)
によって蓄熱媒体の循環が可能に順に接続されてなる蓄
熱循環回路(B) を備えており、 上記蓄熱タンク(T) から取出した液相の蓄熱媒体を圧送
手段(P) により過冷却手段(42)に向って圧送し、該過冷
却手段(42)において過冷却状態まで冷却して、これを過
冷却手段(42)から導出した後に、その過冷却状態を解消
してスラリー状の氷を生成し、該氷を蓄熱タンク(T) に
回収して貯留する氷蓄熱装置において、 上記圧送手段(P) の上流側と下流側とを接続し、該圧送
手段(P) から過冷却手段(42)に向って圧送される蓄熱媒
体の一部を圧送手段(P) の上流側に戻す戻し配管(49)
と、 上記 圧送手段(P) の下流側に設けられて該圧送手段(P)
から圧送された蓄熱媒体を加熱する加熱手段(40)とを備
えており、 上記 戻し配管(49)は、その上流端が加熱手段(40)の下流
側に接続され、該加熱手段(40)から流出した蓄熱媒体の
約半分を上記圧送手段(P) の上流側へ戻すように構成さ
れていることを特徴とする氷蓄熱装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の氷蓄熱装置において、 加熱手段(40)と過冷却手段(42)とを接続する配管(45A)
は、戻し配管(49)の接続位置よりも上流側の第1配管(4
5a) と、下流側の第2配管(45b) とで成り、 第2配管(45b) の流路面積と戻し配管(49)の流路面積と
は略同一であることを特徴とする氷蓄熱装置。
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JP19439496A JP3427628B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 氷蓄熱装置 |
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