JP3426329B2 - ボンディングワイヤの製造方法及びその製造装置 - Google Patents

ボンディングワイヤの製造方法及びその製造装置

Info

Publication number
JP3426329B2
JP3426329B2 JP04005794A JP4005794A JP3426329B2 JP 3426329 B2 JP3426329 B2 JP 3426329B2 JP 04005794 A JP04005794 A JP 04005794A JP 4005794 A JP4005794 A JP 4005794A JP 3426329 B2 JP3426329 B2 JP 3426329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
bonding wire
heat treatment
electrode
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04005794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07252540A (ja
Inventor
敦子 桑原
宏平 巽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP04005794A priority Critical patent/JP3426329B2/ja
Publication of JPH07252540A publication Critical patent/JPH07252540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3426329B2 publication Critical patent/JP3426329B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボンディングワイヤの
機械的性質を熱処理により調整するためのボンディング
ワイヤの製造方法、及びその製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のボンディングワイヤ製造工程で
は、ワイヤを最終線径に伸線した後、規格によって定め
られた機械的特性に調整するため、及び伸線中に生じた
カールを取り除くために、管状の仕上げ焼鈍炉を用いた
熱処理が行なわれている。例えば、30μm径の金ワイ
ヤの場合、炉の温度を400℃以上の高温に設定した、
長さ1m程度の管状炉を用い、炉中にワイヤを連続的に
通過させ、機械的特性を変化させている。この熱処理方
法では装置が大掛かりな上に、線径が約20μm〜50
μmであるボンディングワイヤを取り扱う上で、作業性
が良くなく、作業効率が悪い。また、500℃以上の熱
処理では、炉管にワイヤを通す作業中にワイヤが軟化し
断線してしまい、取り扱いが不可能である。そして、管
状炉では炉内が大気であるために、外気の影響を受けや
すく、熱処理温度を一定温度に安定して保つことが困難
である。更に、従来の炉は、装置が大掛かりな上に大容
量であり、立ち上げ時や温度の変更時に時間がかかる
上、温度の保温に多量な電力を要し、製造コスト高とな
る。
【0003】一方、通電加熱方式は、従来銅線を伸線す
る際に、伸線の途中のワイヤ線径が太い時に用いられる
場合がある。これは、伸線途中に熱処理をすることによ
って加工歪みを取り除き、即ちワイヤを一旦軟化させ、
その後の伸線工程において加工硬化によって生じる断線
を防ぎ、伸線を容易にするために行われているものであ
り、製品特性を調整するためのものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の管
状炉を用いた熱処理においては、温度の安定性、作業効
率、及び製造コストの面で問題があった。そこで本発明
は、製品特性をコントロールし、また熱処理を安定にか
つ、他の工程と連続して効率良く行ない、更に従来の大
容量の装置と比較して小型化した装置で行なうことによ
り、作業効率をあげ、製造コストを削減するボンディン
グワイヤの製造方法及びその製造装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について詳
細に説明する。本発明はボンディングワイヤの最終線
径が非常に細いために、微小の電流を流すことにより抵
抗加熱され、ワイヤの機械的特性、即ちワイヤの引っ張
り試験時の破断強度と伸びを変化させることが可能であ
ることに着目したものであり、ワイヤを2つの電極に接
触させ通電加熱を行なうようにしたものである。
【0006】以下、本発明について図面を参照して説明
する。まず、図1に示すように、この装置は、主構成と
して、電極1,2と、ワイヤ繰り出し機3と、テンショ
ナー4、ワイヤ巻き取り機5、定電流、もしくは定電圧
電源6、モーター7、モーター回転数のコントローラ8
とを備えている。次に、図2に示すように、ワイヤは、
繰り出し機3より繰り出され、テンショナー4を通るこ
とによってテンションがコントロールできる。線が細く
切れやすいのを防ぐために、低いところでのテンション
をコントロールするテンショナーであることが好まし
い。
【0007】更に、繰り出し方向と角度を持つように配
置された電極1,2に接触部を有するように接触させ、
巻き取り機5へと配線される。これによって、一定のテ
ンションを保ちながら、電極1〜2間において電流が流
れることが可能となる。ワイヤの製品線径等に応じて、
電源の電圧、もしくは電流を調節することにより、1
〜2間に、0〜60Vの電圧が印加される。電源は定電
圧が印加、もしくは定電流を流すことが可能なものであ
る。
【0008】また、ワイヤの機械的特性を安定させるた
めに、電流を制御良くコントロールする必要があり、ワ
イヤを常に電極1,2に接した状態に保つようにテンシ
ョナーをコントロールし、また、ワイヤが電極に連続的
に接触するように、例えば電極をローラー型にし、ワイ
ヤを、電極部分で接触部を有するようにワイヤの進行方
向を曲げ、常に一定の電流が流れるように調節する。ま
た、モーターの動作により生ずる、振動を最小限に抑さ
えることが好ましい。
【0009】更に、線が細く接触部分での傷つきを防ぐ
ために電極を回転型にし、ワイヤの繰り出し、巻き取り
と同期して回転し、それぞれの回転接触部の周速を一定
に保つように制御する制御装置を備えている。また、モ
ーター7の回転数をコントローラ8で調整することによ
り、通電加熱時間、すなわち熱処理時間を調節する。回
転数は、ワイヤの線径等に応じて、0〜100r/minま
で可変とする。
【0010】本発明では、印加電圧を変えることによっ
て電流量を変え、もしくはモーター7の回転数を調節す
ることにより熱処理速度を調整することにより、ワイヤ
に要求される機械的特性を変化させることが可能とな
る。更に、温度を一定に保ち、製品特性のばらつきを抑
さえるには、電極1〜2間の通電加熱を冷却水中で行な
っても良い。更に、電極を錆にくくし、導電性を高める
ために、例えば金メッキのような貴金属メッキ、あるい
は耐食性の高いCrメッキ等を施したほうが好ましい。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、ワイ
ヤの機械的特性を調節する熱処理を従来の管状炉より小
型化した装置で、簡便に行なうことができ、更に他の工
程と連続して行なうことが可能であり、コストが抑さえ
られると共に、作業効率が上がる。
【0012】
【実施例】50cm間隔の金メッキが施された電極に、伸
線ままで、強度32gf、伸び1.2である30μm線
径の金ワイヤを接触させ、表1に示す速度で繰り出し
た。また、電極は回転型を使用し、ワイヤの繰り出し速
度に同期するように回転させた。この時、電極間に電圧
を印加したところ、表1に示すようなワイヤ特性値(強
度・伸び)が得られた。
【0013】
【表1】
【0014】この結果より、通電加熱が、ワイヤの機械
的性質を変化させることが有効であるということは明ら
かである。更に、熱処理されたワイヤはカールが取り除
かれており、通電加熱によって、カールも取り除けるこ
とが明らかとなった。また、ワイヤ表面を観察したとこ
ろ、表面傷はなく、電極を回転型にし、ワイヤ繰り出し
機と同期させることにより、ワイヤ傷の発生は防げるこ
とが明らかとなった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製品線径まで伸線されたワイヤの機械的特性を調節する
熱処理方法として通電加熱方式を用いるため、管状炉を
用いる熱処理方法に比べ、温度制御が安定して行え、熱
処理装置を小型化することが可能となり、製造コストの
低減が可能となる。また、伸線機や巻き替え機に電極を
付加することにより、容易に他の工程と連続して行なう
ことが可能となるので、作業効率が上がり、量産化タイ
ムが大幅に短縮され、コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における装置全体の構成を示す概略平面
図である。
【図2】本発明におけるワイヤの通電加熱動作を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 電極 2 電極 3 ワイヤ繰り出し機 4 テンショナー 5 ワイヤ巻き取り機 6 電源 7 モーター 8 モーター回転数のコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/62 102 B21F 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボンディングワイヤを製品線径に伸線
    した後、該ボンディングワイヤに微小電流を流すことに
    よるワイヤ内部の発熱により、要求される機械的性質を
    変化させる熱処理を行なうことを特徴とするボンディン
    グワイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 ワイヤを繰り出すことが可能な繰り出し
    手段と、ワイヤテンションをコントロールできるテンシ
    ョナーと、繰り出されたワイヤが接触部を有するように
    繰り出し方向に対して角度をもつように配置された電極
    と、その電極に通電できるような定電流もしくは定電圧
    電源と、熱処理されたワイヤを巻き取ることが可能な巻
    き取り手段を備えたことを特徴とする通電加熱によるボ
    ンディングワイヤの製造装置。
JP04005794A 1994-03-10 1994-03-10 ボンディングワイヤの製造方法及びその製造装置 Expired - Fee Related JP3426329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04005794A JP3426329B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 ボンディングワイヤの製造方法及びその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04005794A JP3426329B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 ボンディングワイヤの製造方法及びその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07252540A JPH07252540A (ja) 1995-10-03
JP3426329B2 true JP3426329B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=12570300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04005794A Expired - Fee Related JP3426329B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 ボンディングワイヤの製造方法及びその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3426329B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107937675A (zh) * 2017-11-03 2018-04-20 宁波康强电子股份有限公司 一种键合丝用立式退火炉

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101880677B1 (ko) * 2016-04-27 2018-07-20 인하공업전문대학산학협력단 무유도 저항의 제조 방법 및 제조 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107937675A (zh) * 2017-11-03 2018-04-20 宁波康强电子股份有限公司 一种键合丝用立式退火炉

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07252540A (ja) 1995-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2514932B2 (ja) 形状記憶合金線材の直線形状記憶処理方法
JP3426329B2 (ja) ボンディングワイヤの製造方法及びその製造装置
JP2001025815A (ja) 金属線の伸線加工方法
JP2639001B2 (ja) 圧延設備
JPH07268574A (ja) イリジウム線の製造方法
JPS58110195A (ja) ステンレス鋼用フラツクス入りワイヤの製造法
CN113560338B (zh) 多元复合稀土钨合金线材及其轧制工艺和电极
JP4018331B2 (ja) ダブルテーパ鋼線と、その連続熱処理方法および装置
JPH08323440A (ja) 線状金属材の曲り矯正方法
JPS5852009B2 (ja) 磁性金属線の連続焼鈍方法
JPS63160735A (ja) 連続熱間引張矯正装置
JP2001335832A (ja) 条材加熱方法および析出硬化型合金条の製造方法
TWM564493U (zh) EDM line
JPH08155569A (ja) 真直性に優れた線状体の製造方法
JPH0770653A (ja) 線材連続焼鈍装置
JPH10305342A (ja) コイルスプリングの製造方法およびその装置
JPH0931549A (ja) 線材又は線の熱処理方法
JPH05255748A (ja) 伸線用線材の製造方法および装置
JPS6318072A (ja) ワイヤ放電加工用黄銅電極線の製造方法
JPH1046255A (ja) 内面清浄性に優れた調質銅管もしくは調質銅合金管の製造方法および装置
JPH0569033A (ja) 低レラクゼーシヨンpc鋼線の製造方法と製造装置
JPS6324119Y2 (ja)
JPH0797635A (ja) 冷延鋼板の高効率製造方法
JPS5858408B2 (ja) ヒヨウメンニ ヨウユウケイセキ ノ サイケツゴウスリ−ブ オモツタ ネツシヨリロシヨウロ−ル ノ ヒヨウメンチヨウシツホウホウ
JPS5867822A (ja) タングステン線の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030408

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100509

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees