JP3425670B2 - 反応性を有するホスホニウム化合物と、それを用いた有機無機複合体、及び前記複合体を用いた複合化高分子材料、並びにそれらの製造方法 - Google Patents

反応性を有するホスホニウム化合物と、それを用いた有機無機複合体、及び前記複合体を用いた複合化高分子材料、並びにそれらの製造方法

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JP3425670B2 JP2001157009A JP2001157009A JP3425670B2 JP 3425670 B2 JP3425670 B2 JP 3425670B2 JP 2001157009 A JP2001157009 A JP 2001157009A JP 2001157009 A JP2001157009 A JP 2001157009A JP 3425670 B2 JP3425670 B2 JP 3425670B2
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聡 西村
英一 安部
博 立山
晶優 安孫子
明 山口
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裕朗 田口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応性官能基を有
するホスホニウム化合物、該化合物を含有する有機無機
複合体、及び該有機無機複合体を高分子原料に添加し重
合して得られる複合化高分子材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルやポリアミド等のポ
リマーの諸特性、特に機械的特性、耐熱性を改良するた
めに、炭酸カルシウム、粘土鉱物、雲母等の添加が行わ
れているが、無機質材料を混合・混練するだけでは無機
質材料が微細粒子となり難く分散しないため、満足すべ
き特性を有するものは得られていない。
【0003】そのため、モンモリロナイトやフッ素雲母
系膨潤性粘土鉱物を化学処理して微粒子化を試み、有機
分子中への均一分散を狙った発明について多くの特許出
願がなされている。それらの例として、特開昭62-74957
号公報、特開平2-173160号公報、特開平3-7729号公報、
特開平3-41149号公報、特開平8-3310号公報、特開平8-5
9822号公報、特開平8-120071号公報、特開平8-134205号
公報が挙げられる。しかしながら、これらの手法で対処
しても、実際は充分満足すべき分散性が得られておら
ず、複合化するポリマー種の違いによって著しく影響を
受けているのが現状である。
【0004】また、モンモリロナイトやフッ素雲母系膨
潤性粘土鉱物に分散剤を添加して微粒子化を試み、有機
分子中への均一分散を狙った発明についても特許出願が
なされている。それらの例として、分散剤としてポリリ
ン酸塩と多核金属錯塩を用いた特開平10-168182号公報
や、分散剤としてピロリン酸カリウムを用いた特開平11
-180586号公報が挙げられる。
【0005】また、特開平11-1605号公報には、合成フ
ッ素雲母のスラリーに臭化テトラブチルホスホニウムを
加えた有機化珪酸塩を原料にしたポリエステル複合材料
(PET)が開示されている。しかしこのPETは、層
状珪酸塩を含有しないPETに比べて機械的強度は10〜
20%程度しか向上していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の課題
を解決しようとするものであり、前記有機無機複合体を
高分子原料と混合した後、重合させることにより機械的
強度や耐熱性の優れた複合化高分子材料が得られる複合
材料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、膨潤性層
状珪酸塩の層間に特定の反応性を有するホスホニウム化
合物を挿入(インターカレート)し作成した有機無機複
合体を、高分子原料に添加し重合させるだけで、機械的
強度と耐熱性に優れた複合化高分子材料が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は以下の発明を包含する。 (1)エステル形成官能基とホスホニウム基を同一分子
内に有する、ホスホニウム化合物であって、次式
(I):
【化4】 (D)−A−B−P (I) (式中、Dはエステル形成官能基、nは1〜5の整数、
Aは芳香族基、Bは結合基、R、R及びRは、同
一又は異なり、芳香族基又は脂肪族基を表す。)で示さ
れる陽イオンを陽性成分とするホスホニウム化合物。 (2)陰性成分がハロゲン基である前記(1)に記載の
ホスホニウム化合物。
【0009】(3)次式(II):
【化5】(D)−A−B−X (式中、Dはエステル形成官能基、nは1〜5の整数、
Aは芳香族基、Bは結合基、Xはハロゲン基を表す。)
で示されるハロゲン化合物を次式(III):
【化6】PR (III) (式中、R、R及びRは、同一又は異なり、芳香
族基又は脂肪族基を表す。)で示される3級リン化合物
と反応させることを含む、前記(1)又は(2)に記載
のホスホニウム化合物の製造方法。
【0010】(4)膨潤性層状珪酸塩の層間に、前記
(1)又は(2)に記載の反応性ホスホニウム化合物、
又は、該反応性ホスホニウム化合物及び触媒を挿入して
なる有機無機複合体。 (5)膨潤性層状珪酸塩が、膨潤性合成雲母である前記
(4)に記載の有機無機複合体。
【0011】(6)前記(4)又は(5)に記載の有機
無機複合体が高分子中に分散している複合化高分子材
料。 (7)高分子が芳香族ポリエステルである前記(6)に
記載の複合化高分子材料。 (8)前記(4)又は(5)に記載の有機無機複合体を
高分子原料に添加し、重合させることにより、該有機無
機複合体を高分子中に分散させることを特徴とする、前
記(6)又は(7)に記載の複合化高分子材料の製造方
法。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、前記したように、(i)
反応性官能基を有するホスホニウム化合物、(ii)前記ホ
スホニウム化合物を挿入(インターカレート)してなる
有機無機複合体、(iii)前記有機無機複合体が高分子中
に分散している複合化高分子材料、並びに (iv)前記ホ
スホニウム化合物及び前記複合化高分子材料の製造方法
に関する。
【0013】本発明の複合化高分子材料を構成する、
反応性官能基を有するホスホニウム化合物、膨潤性層
状珪酸塩、触媒及び高分子原料の詳細を下記に示
す。
【0014】反応性官能基を有するホスホニウム化合
物 本発明の反応性官能基を有するホスホニウム化合物は、
次式(I)で示される陽イオンを陽性成分とするホスホニ
ウム化合物である。
【化7】 (D)−A−B−P (I)
【0015】前記式(I)中、Dはエステル形成官能基
であり、高分子原料と重合時に結合しうる官能基であれ
ば特に限定されず、カルボキシル基又はアルコキシカル
ボニル基(COOR基)であることが好ましく、COO
R基のR(アルキル基)は、置換基(例えば、水酸基、
ハロゲン基)を有するアルキル基であってもよいが、特
にC2m+1−(mは1〜10の整数)である直鎖
又は分岐アルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキ
ル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、
t-ブチル基が更に好ましく、メチル基が最も好ましい。
nは1〜5の整数で表され、2であることが好ましい。
Aは芳香族基、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、メ
チルベンゼン環であり、ベンゼン環が好ましい。Bは結
合基であり、特に制限はないが、例えば鎖員1〜35の
もの、好ましくは鎖員2〜21のものが挙げられる。前
記結合基としては、通常、芳香族基、脂肪族基及びエー
テル結合のうち少なくとも一種の構造を有するものが挙
げられ、一つのエーテル結合を含む直鎖又は分岐アルキ
レン基であることが好ましく、特に一つのエーテル結合
を含む炭素数1〜30のアルキレン基であることが好ま
しく、一つのエーテル結合を含む炭素数3〜20のアル
キレン基が最も好ましい。R、R及びRは、同一
でも異なっていてもよく、芳香族基又は脂肪族基であ
る。前記芳香族基としては、例えばフェニル基、ナフチ
ル基、トリル基、メトキシフェニル基が挙げられ、前記
脂肪族基としては、例えば炭素数1〜10のアルキル基
等が挙げられ、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基で
ある。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル
基、t-ブチル基等が挙げられる。R、R及びR
しては、置換又は無置換の芳香族基、例えばフェニル
基、ナフチル基、トリル基が好ましく、無置換の芳香族
基、例えばフェニル基、ナフチル基が更に好ましく、フ
ェニル基が最も好ましい。
【0016】本発明のホスホニウム化合物の陰性成分と
しては、前記式(I)で示される陽性成分とホスホニウ
ム塩又はホスホニウム塩基を形成し得るものであれば、
特に制限はなく、例えばハロゲン基、水酸基が挙げられ
る。本発明の反応性官能基を有するホスホニウム化合物
の製法を以下に述べるが、本発明の趣旨が逸脱されない
限り、本発明はこの製法に限定されるものではない。本
発明の反応性官能基を有するホスホニウム化合物のう
ち、Bで表される結合基の末端にエーテル結合を有する
化合物は、次のようにして得ることができる。
【0017】先ず、次式(1):
【化8】(D)−A−OH (式中、D、n及びAは前記と同義である。)で示され
るフェノール性水酸基を有する芳香族化合物と、次式
(2):
【化9】Br−B−OH (式中、Bは芳香族基及び脂肪族基のうち少なくとも
一種の構造を有する結合基であって、末端以外の部分に
エーテル結合を有していてもよい。)で示されるα,ω
−ブロモアルコールとを塩基性条件下で反応させてエー
テル結合を形成させ、次式(3):
【化10】(D)−A−O−B−OH (式中、D、n、A及びBは前記と同義である。)で
示される中間体1を得る。
【0018】前記式(1)で示されるフェノール性水酸
基を有する芳香族化合物としては、例えば、フェノール
性水酸基を有する芳香族ジエステル化合物(具体的には
5−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル等)が挙げられ
る。前記式(2)で示されるα,ω−ブロモアルコール
としては、例えば3−ブロモ−1−プロパノール、10
−ブロモ−1−デカノールが挙げられる。次いで、中間
体1の末端水酸基を、例えば、ハロゲン化炭素(例え
ば、四臭化炭素、四塩化炭素)及び3級リン化合物(例
えば、トリフェニルホスフィン)で処理することにより
ハロゲン化し、次式(4):
【化11】(D)−A−O−B−X (式中、D、n、A、B及びXは前記と同義であ
る。)で示される中間体2を得る。
【0019】中間体2と次式(III):
【化12】PR (III) (式中、R、R及びRは前記と同義である。)で
示される3級リン化合物(例えば、トリフェニルホスフ
ィン)とを混合加熱し、ホスホニウム塩を形成させるこ
とによって、本発明の反応性を有するホスホニウム化合
物を得ることができる。また、本発明のホスホニウム化
合物のうち、Bで表される結合基の末端にエーテル結合
を有しない化合物は、次のようにして得ることができ
る。
【0020】先ず、次式(5):
【化13】CH=CH−B−OH (式中、Bは前記と同義である。)で示されるα,ω
−アルケニルアルコールと、次式(6):
【化14】E−COX 又は (E−CO)O (式中、Eは脂肪族基、芳香族基及びエーテル結合のう
ち少なくとも一種の構造を有し、Xはハロゲン基であ
る。)で示される酸ハロゲン化物又は酸無水物とを反応
させることによってエステル結合を形成させ、アルコー
ル基(水酸基)が保護された、次式(7):
【化15】CH=CH−B−OCO−E (式中、B及びEは前記と同義である。)で示される
中間体3を得る。
【0021】前記式(5)で示されるα,ω−アルケニ
ルアルコールとしては、例えばアリルアルコール、9−
デセン−1−オール等が挙げられる。前記式(6)で示
される酸ハロゲン化物としては塩化アセチル、ベンジル
ブロミド等が挙げられ、酸無水物としては無水酢酸、無
水安息香酸等が挙げられる。
【0022】次いで、中間体3と、次式(8):
【化16】(D)−A−Br (式中、D、n及びAは前記と同義である。)で示され
るブロモ基を有する芳香族化合物とを、例えば酢酸パラ
ジウム及び3級リン化合物(例えば、トリフェニルホス
フィン)を触媒として、塩基存在下でカップリングさせ
ることにより、次式(9):
【化17】 (D)−A−CH=CH−B−OCO−E (式中、D、n、A、B及びEは前記と同義であ
る。)で示される中間体4を得る。
【0023】前記式(8)で示されるブロモ基を有する
芳香族化合物としては、例えば、ブロモ基を有する芳香
族ジエステル化合物(具体的には2−ブロモテレフタル
酸ジメチル、4−ブロモイソフタル酸ジメチル等)が挙
げられる。
【0024】次いで、中間体4を水素化ホウ素化合物
(例えば、B、BH・THF錯体、9−ボラビ
シクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)、テキシル
ボラン等)で還元処理することにより、次式(10):
【化18】(D)−A−CHCH−B−OH (式中、D、n、A及びBは前記と同義である。)で
示される中間体5を得る。
【0025】この中間体5を、前記と同様にしてハロゲ
ン化し、次いで、前記式(III)で示される3級リン化
合物と混合加熱し、ホスホニウム塩を形成させることに
より、本発明のホスホニウム化合物のうち、Bで表され
る結合基の末端にエーテル結合を有しない化合物を得る
ことができる。また、本発明の反応性官能基を有するホ
スホニウム化合物のうち、陰性成分が水酸基である化合
物、即ちホスホニウム塩基は、陰性成分がヨウ素基等の
ハロゲン基であるホスホニウム塩を水酸化銀で処理する
ことによって得ることができる。
【0026】膨潤性層状珪酸塩 膨潤性層状珪酸塩の膨潤性とは、水又は有機溶媒中で結
晶層間に水又は有機溶媒が進入して膨潤する意味であ
り、主要構成層を構成する元素と層間物質を構成する元
素の種類により膨潤度に差を生じ、所謂自由膨潤又は限
定膨潤になるもので、本発明ではいずれも使用できる。
それらの膨潤性層状珪酸塩は水中で薄片状の微結晶とな
って分散する。
【0027】本発明で用いる膨潤性層状珪酸塩の結晶構
造は、四面体シート(A)と八面体シート(B)が、
A:B=2:1の割合で組み合わされた主要構成層
(2:1層)と、電荷バランスをとるためにそれらの層
間にある陽イオンよりなる層間物質とよりなるものであ
る。また、本発明で用いる膨潤性層状珪酸塩は、平均粒
径0.1〜50μmのものが好ましく、粒径が大きい場
合には粉砕した方が好ましい。
【0028】本発明で用いる膨潤性層状珪酸塩の具体例
としては、例えば、天然又は合成のヘクトライト、サポ
ナイト、スティーブンサイト、バイデライト、モンモリ
ロナイト、ノントロナイト、ベントナイト等のスメクタ
イト族粘土鉱物や、Na型テトラシリシックフッ素雲母、
Li型テトラシリシックフッ素雲母、Na型フッ素テニオラ
イト、Li型フッ素テニオライト等の膨潤性雲母族粘土鉱
物及びバーミキュライト、又はこれらの置換体や誘導
体、或いはこれらの混合物が挙げられる。
【0029】なお、前記置換体には、層間イオンのNaイ
オン又はLiイオンの一部がKイオンで置換されているも
の、四面体シートのSiイオンの一部がMgイオンで置換さ
れているものが含まれる。膨潤性層状珪酸塩の市販品と
しては、ラポナイトXLG(英国、ラポート社製合成ヘクト
ライト類似物質)、ラポナイトRD(英国、ラポート社製合
成ヘクトライト類似物質)、サーマビス(独国、ヘンケル
社製合成ヘクトライト類似物質)、スメクトンSA-1(クニ
ミネ工業(株)製サポナイト類似物質)、ベンゲル(豊順
洋行(株)販売の天然モンモリロナイト)、クニピアF
(クニミネ工業(株)販売の天然モンモリロナイト)、ビ
ーガム(米国、バンダービルト社製の天然ヘクトライ
ト)、ダイモナイト(トピー工業(株)製の膨潤性合成雲
母)、ソマシフ(ME、コープケミカル(株)製の膨潤性合
成雲母)、SWN(コープケミカル(株)製の合成スメクタ
イト)、SWF(コープケミカル(株)製の合成スメクタイ
ト)等が挙げられる。
【0030】前記膨潤性層状珪酸塩の中では、タルクと
ケイフッ化アルカリの混合物を加熱処理して得られる膨
潤性合成雲母が好ましく、タルクとケイフッ化ナトリウ
ム及び/又はケイフッ化リチウムとを混合した微粉末を6
00〜1200℃に加熱処理して得られるものが更に好まし
い。このような膨潤性合成雲母としては、具体的には、
下記の式(A)で示される膨潤性合成雲母(例えば、ソ
マシフ(ME、コープケミカル(株)製))が挙げられる。
【0031】
【化19】 (Na, Li)a Mg3.0-b Si4 O10 (F2.0-c, OHd, Oe) (A) [式中、(Na, Li)aは層間にある配位数12の陽イオン、Mg
3.0-bは八面体シートを形成している配位数6の陽イオン
であり、Siは四面体シートを形成している配位数4の陽
イオンであり、(F2.0-c, OHd, Oe)中のF、OH、Oは陰イ
オンとして八面体シートに存在する。なお、“,”は
“及び/又は”を表す。また、a〜eの記号は下記の数値
を表す。 0.2≦a≦1.0 ; 0≦b≦0.5 ; c=d+2e≦1.0 ; 0≦d≦1.0
; 0≦e≦0.5]
【0032】触媒 本発明で使用する触媒は、有機無機複合体と高分子原料
の重合が促進されるものであれば特に限定されず、具体
的には、金属系触媒が挙げられる。金属は、遷移金属が
好ましく、特に周期律表第IV〜VIII族に属する遷移金属
が好ましい。具体的には、ゲルマニウム塩、アンチモン
塩、チタンのアルコキシド等が挙げられ、特にアンチモ
ン塩、三酸化アンチモン、アンチモンのアルコキシドが
好ましい。これらの触媒は、複合化高分子材料の製造時
に、高分子原料と混合してもよく、また、予め、有機無
機複合体の製造時に、膨潤性層状珪酸塩の層間に、反応
性ホスホニウム化合物と共に挿入してもよい。
【0033】高分子原料 本発明の複合化高分子材料は、本発明の有機無機複合体
が高分子中に分散しているものであり、例えば、該有機
無機複合体を高分子原料に添加し重合させることにより
得ることができる。前記高分子原料としては、複合化高
分子材料を形成できるものであれば特にその形態は限定
されず、具体的には、モノマー、オリゴマー及びポリマ
ーのいずれも使用可能である。
【0034】本発明では、高分子原料としては熱可塑性
樹脂の原料を使用することが好ましく、具体的には、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエ
ーテル、ポリエーテルエステル、ポリウレタン、アクリ
ル系樹脂、フェノール系樹脂、ポリオレフィン(ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)等の高分子
原料が挙げられる。好ましくは、ポリエステルの高分子
原料である。
【0035】ポリアミドモノマーの具体例としては、6-
アミノ-n-カプロン酸、12-アミノドデカン酸等のアミノ
酸、ヘキサメチレンジアミンのアジピン酸塩等のナイロ
ン塩、ε-カプロラプタム、ブチロラクタム、バレロラ
クタム、カプリルラクタム、ドデカノラクタム等のラク
タム等が挙げられる。
【0036】ポリエステルモノマーの具体例としては、
ジカルボン酸又はそのジエステルとしてアジピン酸、ス
ベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、2-クロロテレ
フタル酸、5-メチルイソフタル酸、5-ナトリウムスルホ
イソフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ジフェニル
ジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、1,4-
シクロヘキサンジカルボン酸、ジグリコール酸、ジメチ
ルテレフタレート、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタ
レート(BHET)等;また、ジオール(グリコール)
として、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,4-シク
ロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、1,4-ビス(β-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げ
られる。
【0037】本発明の複合化高分子材料の製法を以下に
述べるが、本発明の趣旨が逸脱されない限り、本発明は
この製法に限定されるものではない。本発明の複合化高
分子材料は、本発明の有機無機複合体が高分子中に分散
している複合化高分子材料である。該有機無機複合体
は、高分子中に微細で均一に分散していることが好まし
い。本発明の有機無機複合体は、好ましくは、膨潤性層
状珪酸塩の層間に、前記反応性ホスホニウム化合物、又
は、該反応性ホスホニウム化合物及び触媒を挿入してな
る。
【0038】本発明の有機無機複合体は、好ましくは、
前記記載の反応性官能基を有するホスホニウム化合
物、前記記載の膨潤性層状珪酸塩及び前記記載の触
媒を、水及び/又は有機溶媒に、溶解又は懸濁した後、
乾燥させることにより、更に好ましくは、前記記載の
反応性官能基を有するホスホニウム化合物及び前記記
載の膨潤性層状珪酸塩を、水及び/又は有機溶媒に、溶
解又は懸濁した後、乾燥させることにより得られる。
【0039】ここで用いる有機溶媒は、反応性官能基を
有するホスホニウム化合物を溶解するものであれば特に
限定されず、例えば、アルコール類(メタノール、エタ
ノール、プロパノール等の低級アルコール等)やグリコ
ール類などの多価アルコール類が挙げられる。膨潤性層
状珪酸塩は、通常、水及び/又は有機溶媒に分散させた
懸濁液として用いられ、該懸濁液中の膨潤性層状珪酸塩
の濃度は、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量
%である。
【0040】反応性官能基を有するホスホニウム化合物
は、溶媒(水及び/又は有機溶媒)に溶解させたものが
好ましく、その添加量は種類により異なるが、膨潤性層
状珪酸塩に対して、通常0.1〜120(meq/100g)、好ましく
は12〜120(meq/100g)、更に好ましくは60〜120(meq/100
g)である。
【0041】反応性官能基を有するホスホニウム化合物
を溶媒に溶解させた溶液、又はホスホニウム化合物と触
媒とを共に溶媒に溶解させた溶液に、膨潤性層状珪酸
塩、又は膨潤性層状珪酸塩を水に分散させた分散液を添
加し混合する。その後、乾燥することにより、本発明の
有機無機複合体が得られる。
【0042】触媒の添加量は金属の種類により異なる
が、膨潤性層状珪酸塩に対して通常0.1〜10重量%、好
ましくは0.3〜2重量%である。本発明の複合化高分子材
料は、得られた有機無機複合体に高分子原料を添加し重
合することにより得られる。
【0043】なお、高分子原料に対する膨潤性層状珪酸
塩の添加量は、通常0.1〜20重量%、好ましくは2〜10重
量%である。このようにして得られる本発明の複合化高
分子材料は、機械的強度と耐熱性に優れたものである。
【0044】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明の趣旨を逸脱しない限り本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0045】[実施例1 反応性官能基を有するホスホ
ニウム化合物の合成] 〔中間体1の合成〕乾燥アセトンに5−ヒドロキシイソ
フタル酸ジメチル、10−ブロモ−1−デカノール及び
炭酸カリウムをモル比1:1.05:2の割合で溶解させ、こ
れを24時間還流させ、室温に冷却後、沈殿物を濾過して
除去し、濾液を濃縮した。析出した固体をトルエンから
再結晶し、中間体1を得た(シリカゲルカラムクロマト
グラフィーによる精製後の収率83%)。構造はH−
NMR(CDCl)及びIRスペクトル(KBr:1
724cm−1)により確認した。以下に、中間体1の
構造とH−NMRスペクトルの帰属を示す。
【0046】
【表1】
【0047】〔中間体2の合成〕乾燥テトラヒドロフラ
ンに中間体1と四臭化炭素をモル比1:1.1の割合で溶解
し、溶液を0℃に冷却した。この溶液に窒素気流下でト
リフェニルホスフィン1.1(モル比)を徐々に添加し、
添加終了後、1時間撹拌した。反応溶液にテトラヒドロ
フランと同量の水を加え、有機物をジクロロメタンで抽
出した。ジクロロメタン抽出液を濃縮し、析出した固体
をメタノールから再結晶して精製し、中間体2を得た
(シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製後の
収率70%)。構造はH−NMR(CDCl)及び
IRスペクトル(KBr:1721cm −1)により確
認した。以下に、中間体2の構造とH−NMRスペク
トルの帰属を示す。
【0048】
【表2】
【0049】〔ホスホニウム化合物の合成〕トルエンに
中間体2とトリフェニルホスフィンを等モル溶解し、11
0℃で15時間加熱した。冷却して析出した固体をメタノ
ール−メチル-tert-ブチルエーテルから再結晶し、ホス
ホニウム化合物を得た。構造はH−NMR(CDCl
)及びIRスペクトル(NaCl:1724c
−1)により確認した。以下に、ホスホニウム化合物
の構造とH−NMRスペクトルの帰属を示す。
【0050】
【表3】
【0051】[実施例2 複合体Aの合成]ソマシフ
(ME-100,コープケミカル(株)製の合成雲母、平均
粒径6μm)8gと純水92 gとをミキサーで混合し、ME
の8 重量%分散液を得た。ME8 重量%分散液50 g(M
E4 g)と純水350 gを混合し、1時間撹拌して、MEの1
重量%分散液400 gを得た。実施例1で作成したホスホ
ニウム化合物3.32 g (120 meq/100g ME)を純水400 mL、
メタノール270 mLの混合溶媒に溶解し、ここにMEの1
重量%分散液400 g(ME4 g)を滴下後、一昼夜撹拌し
た。反応液を遠心分離(6000 rpm、20分)して、上澄み
を除去し、固形分を減圧乾燥して本発明の有機無機複合
体Aを得た。
【0052】[実施例3 複合体Bの合成]実施例2の
ホスホニウム化合物の分量を120 (meq/100g ME)から60
(meq/100gME)に変更した以外は実施例2と同様にして有
機無機複合体Bを得た。
【0053】[実施例4 複合化高分子材料A(PE
T)の合成]実施例2で作成した本発明の有機無機複合
体Aを2.77 g(ME換算1.6 g相当)、ビス(ヒドロキ
シエチル)テレフタレート(以下BHET)20 g(7.9×1
0-2mol)及び三酸化アンチモン5.7 mg(アンチモン触媒
3.9×10-5 mol)を混合し、減圧下加熱することにより
(275 ℃、0.1 torr以下、3時間)、本発明の複合化高
分子材料Aを得た。
【0054】[実施例5 複合化高分子材料B(PE
T)の合成]実施例3で作成した本発明の有機無機複合
体Bを用いて、実施例4と同様にして複合化高分子材料
Bを得た。
【0055】[比較例1 比較PET A(ブランク)
の合成]BHETを原料に、公知の方法(BHET法:
東洋紡績に依頼)で重合して、比較PET A(ブラン
ク)を得た。 [比較例2 比較PET B(ME含有)の合成]ME
8重量部をBHET100重量部に添加し、十分に混合した
後、公知の方法(BHET法)で重合を行い、比較PE
T B(ME含有)を得た。
【0056】[実験例1 機械的物性(曲げ弾性率)の測
定]実施例4〜5及び比較例1〜2で合成した複合化高
分子材料(PET)A〜B及び比較PET A〜Bを、
射出成形法により下記の大きさの試験片に加工して、機
械的物性[曲げ弾性率 : Ef (kgf/cm2)]を測定した。
【0057】Ef = Lv3/4wh3・F/T L: 試験片の長さ5 cm Lv: 支点間距離4 cm w: 試験片の幅0.5 cm h: 試験片の高さ0.25 cm F/T: 加重-たわみ曲線の直線部分の勾配 (kgf/cm2) 結果を表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】[実験例2 偏光顕微鏡による観察]実施例
4及び比較例2で合成した複合化高分子材料A及び比較
PET Bを偏光顕微鏡(倍率100倍)により直交ニコ
ル下、280℃で観察した。結果を図1に示す。
【0060】〔実験結果〕本発明の複合化高分子材料
は、ブランクの比較PET Aに対して、1.5〜1.9倍近
い曲げ弾性率が得られた。また、公知の方法でMEを含
有させた比較PETBに対しても1.5〜1.7倍の優れた曲
げ弾性率が得られた(表4参照)。本発明の複合化高分
子材料Aは、同量のMEを含有する比較PET Bに比
べて、偏光顕微鏡で観察される凝集体の割合が非常に減
少しており、MEの分散性が非常に高くなっている(図
1参照)。
【0061】
【発明の効果】本発明の反応性官能基を有するホスホニ
ウム化合物は、有機無機複合体を作成することにより、
それを添加して重合した複合化高分子材料の機械的強
度、耐熱性等の向上に有用である。
【0062】本発明の有機無機複合体は、耐熱性を有し
ており、また品質が安定しているため、接着剤、塗料、
各種プラスチック製品、繊維製品やこれらを製造する工
業プロセスの原料として有用であり、特に機械的強度と
耐熱性に優れた複合化高分子材料の原料として有用であ
る。本発明の有機無機複合体と高分子原料を添加し重合
して得られる複合化高分子材料は、機械的強度、耐熱性
に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏光顕微鏡による観察結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 聡 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 独立行政法人 産業技術総合研究所 九 州センター内 (72)発明者 安部 英一 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 独立行政法人 産業技術総合研究所 九 州センター内 (72)発明者 立山 博 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 独立行政法人 産業技術総合研究所 九 州センター内 (72)発明者 安孫子 晶優 新潟県新潟市榎町3 コープケミカル株 式会社 新素材研究所内 (72)発明者 山口 明 新潟県新潟市榎町3 コープケミカル株 式会社 新素材研究所内 (72)発明者 青山 知裕 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋 紡績株式会社 総合研究所内 (72)発明者 田口 裕朗 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋 紡績株式会社 総合研究所内 (56)参考文献 特開 平5−209045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 C08L 67/00 - 67/02 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エステル形成官能基とホスホニウム基を
    同一分子内に有する、ホスホニウム化合物であって、次
    式(I): 【化1】 (D)−A−B−P (I) (式中、Dはエステル形成官能基、nは1〜5の整数、
    Aは芳香族基、Bは結合基、R、R及びRは、同
    一又は異なり、芳香族基又は脂肪族基を表す。)で示さ
    れる陽イオンを陽性成分とするホスホニウム化合物。
  2. 【請求項2】 陰性成分がハロゲン基である請求項1記
    載のホスホニウム化合物。
  3. 【請求項3】 次式(II): 【化2】(D)−A−B−X (式中、Dはエステル形成官能基、nは1〜5の整数、
    Aは芳香族基、Bは結合基、Xはハロゲン基を表す。)
    で示されるハロゲン化合物を次式(III): 【化3】PR (III) (式中、R、R及びRは、同一又は異なり、芳香
    族基又は脂肪族基を表す。)で示される3級リン化合物
    と反応させることを含む、請求項1又は2記載のホスホ
    ニウム化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 膨潤性層状珪酸塩の層間に、請求項1又
    は2記載の反応性ホスホニウム化合物、又は、該反応性
    ホスホニウム化合物及び触媒を挿入してなる有機無機複
    合体。
  5. 【請求項5】 膨潤性層状珪酸塩が、膨潤性合成雲母で
    ある請求項4記載の有機無機複合体。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の有機無機複合体が
    高分子中に分散している複合化高分子材料。
  7. 【請求項7】 高分子が芳香族ポリエステルである請求
    項6記載の複合化高分子材料。
  8. 【請求項8】 請求項4又は5記載の有機無機複合体を
    高分子原料に添加し、重合させることにより、該有機無
    機複合体を高分子中に分散させることを特徴とする、請
    求項6又は7記載の複合化高分子材料の製造方法。
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