JP3425627B2 - 標準光源およびその制御方法 - Google Patents
標準光源およびその制御方法Info
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- JP3425627B2 JP3425627B2 JP24116092A JP24116092A JP3425627B2 JP 3425627 B2 JP3425627 B2 JP 3425627B2 JP 24116092 A JP24116092 A JP 24116092A JP 24116092 A JP24116092 A JP 24116092A JP 3425627 B2 JP3425627 B2 JP 3425627B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、標準光源およびその安
定な制御方法に関する。
定な制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】光学測定器等に用いられる白熱電球等の
光源の安定性を保証するために、これまで、非常に安定
した電源を用い定電圧、定電流を投入してきた。しか
し、タングステンランプあるいはハロゲンランプ等の白
熱電球は、経時的なタングステンフィラメントの消耗に
よって、その放射エネルギー強度は少なからず変化し、
もはや安定した再現性が得られなくなる。また、安定し
た放射エネルギー強度を得るために非常に安定した電源
を用いることによってもタングステンフィラメントの分
布温度を特定することができず、光源の分光放射強度や
光度を知ることは、高価で寿命の短い標準電球を使用す
る以外に良い方法がなかった。
光源の安定性を保証するために、これまで、非常に安定
した電源を用い定電圧、定電流を投入してきた。しか
し、タングステンランプあるいはハロゲンランプ等の白
熱電球は、経時的なタングステンフィラメントの消耗に
よって、その放射エネルギー強度は少なからず変化し、
もはや安定した再現性が得られなくなる。また、安定し
た放射エネルギー強度を得るために非常に安定した電源
を用いることによってもタングステンフィラメントの分
布温度を特定することができず、光源の分光放射強度や
光度を知ることは、高価で寿命の短い標準電球を使用す
る以外に良い方法がなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】我々の発明は、光源の
電源として安定した電源を用い、光源の発光温度を制御
するためにタングステンフィラメントの温度を熱電対に
よって直接読み取り、その温度を制御することによって
放射エネルギー強度を安定させるものである。また、熱
電対からの読み取り温度から、これまで、標準電球がラ
ンプフィラメントの分布温度を既知の物として扱ってき
た光度と分光放射強度との関係を、プランクの放射側か
ら相対分光分布を得るものである。
電源として安定した電源を用い、光源の発光温度を制御
するためにタングステンフィラメントの温度を熱電対に
よって直接読み取り、その温度を制御することによって
放射エネルギー強度を安定させるものである。また、熱
電対からの読み取り温度から、これまで、標準電球がラ
ンプフィラメントの分布温度を既知の物として扱ってき
た光度と分光放射強度との関係を、プランクの放射側か
ら相対分光分布を得るものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の標準光源は、フ
ィラメントに温度センサとしての熱電対が直接固定され
ていることを特徴とする。
ィラメントに温度センサとしての熱電対が直接固定され
ていることを特徴とする。
【０００５】この標準光源は、熱電対により、フィラメ
ント温度を検知し、フィラメント温度が一定となるよう
に投入電力を制御することにより、常に一定の放射エネ
ルギーおよびその分光分布をもって発光させることがで
きる。
ント温度を検知し、フィラメント温度が一定となるよう
に投入電力を制御することにより、常に一定の放射エネ
ルギーおよびその分光分布をもって発光させることがで
きる。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の標準光源を示す断面図であ
る。標準光源１１は、タングステンあるいはハロゲン白
熱ランプであり、管球１３内に電極１７およびフィラメ
ント１９が封入されており、電極１７はシール部１５を
介して外部に取り出されている。フィラメント１９はタ
ングステン製の薄板からなり、フィラメント１９には熱
電対２１が取り付けられている。熱電対２１は、シール
部１５を介してケーブルが外部に取り出されている。こ
の標準光源１１は、フィラメント１９が薄板状であるこ
と、およびフィラメント１９に熱電体２１が固定されて
いることを除いて、通常のタングステン白熱電球と変わ
るところがない。
る。標準光源１１は、タングステンあるいはハロゲン白
熱ランプであり、管球１３内に電極１７およびフィラメ
ント１９が封入されており、電極１７はシール部１５を
介して外部に取り出されている。フィラメント１９はタ
ングステン製の薄板からなり、フィラメント１９には熱
電対２１が取り付けられている。熱電対２１は、シール
部１５を介してケーブルが外部に取り出されている。こ
の標準光源１１は、フィラメント１９が薄板状であるこ
と、およびフィラメント１９に熱電体２１が固定されて
いることを除いて、通常のタングステン白熱電球と変わ
るところがない。
【０００７】なお、本発明の標準光源１１では、フィラ
メント１９の形状は薄板状に限定されず、ワイヤ状等の
他の形状でもよいが、熱電対２１の固定およびそれによ
る温度測定がしやすい形状が望ましい。
メント１９の形状は薄板状に限定されず、ワイヤ状等の
他の形状でもよいが、熱電対２１の固定およびそれによ
る温度測定がしやすい形状が望ましい。
【０００８】図１に示した標準光源１１では、フィラメ
ント１９の温度を熱電対２１で直接測定することができ
るので、投入電力から放射エネルギーを、熱電対による
測定温度から放射エネルギー分布を測定でき、フィラメ
ント１９の温度を制御することにより、安定して放射光
を放出することができ再現性が良好である。一般には、
安定化電源により設定された電力を電極１７に供給した
場合でも、標準光源１１に起因する原因で再現性が得ら
れない場合がある。例えば、長時間の使用によりフィラ
メント１９が蒸散・消耗した場合は、フィラメント１９
の抵抗が高くなり、同一電圧を供給してもそれだけフィ
ラメント温度が上昇し、放射エネルギーおよび分光放射
率が変化する。本発明の標準電源１１では、熱電対２１
によりフィラメント１９の温度を検知してフィードバッ
ク制御することにより、安定した放射光が得られる。
ント１９の温度を熱電対２１で直接測定することができ
るので、投入電力から放射エネルギーを、熱電対による
測定温度から放射エネルギー分布を測定でき、フィラメ
ント１９の温度を制御することにより、安定して放射光
を放出することができ再現性が良好である。一般には、
安定化電源により設定された電力を電極１７に供給した
場合でも、標準光源１１に起因する原因で再現性が得ら
れない場合がある。例えば、長時間の使用によりフィラ
メント１９が蒸散・消耗した場合は、フィラメント１９
の抵抗が高くなり、同一電圧を供給してもそれだけフィ
ラメント温度が上昇し、放射エネルギーおよび分光放射
率が変化する。本発明の標準電源１１では、熱電対２１
によりフィラメント１９の温度を検知してフィードバッ
ク制御することにより、安定した放射光が得られる。
【０００９】
【応用例】校正された受光器によって、標準光源１１に
よって受光器に入射される光のエネルギーを測定し、こ
れを絶対強度として、他の受光器を校正することができ
る。図２は、この受光器校正システムの一例を示す説明
図である。
よって受光器に入射される光のエネルギーを測定し、こ
れを絶対強度として、他の受光器を校正することができ
る。図２は、この受光器校正システムの一例を示す説明
図である。
【００１０】校正装置は全体として、投光部３１、光学
系４１および受光部５１からなり、投光部３１の標準光
源１１から放射された光は、光学系４１を経て受光部５
１に導かれ、所定値の狭帯域干渉フィルタ５３を介して
特定波長の光が受光器５５に入射する。この受光器５５
は、校正されたものであり正確な受光感度特性が既値で
ある。
系４１および受光部５１からなり、投光部３１の標準光
源１１から放射された光は、光学系４１を経て受光部５
１に導かれ、所定値の狭帯域干渉フィルタ５３を介して
特定波長の光が受光器５５に入射する。この受光器５５
は、校正されたものであり正確な受光感度特性が既値で
ある。
【００１１】ソケット３３に嵌着された標準光源１１の
フィラメント１９の温度が制御装置３７により検出さ
れ、この温度が所定値で一定となるように安定化電源３
５により電力が標準光源１１に投入され、前述のように
標準光源１１からは常に一定の安定した光放射がなされ
る。
フィラメント１９の温度が制御装置３７により検出さ
れ、この温度が所定値で一定となるように安定化電源３
５により電力が標準光源１１に投入され、前述のように
標準光源１１からは常に一定の安定した光放射がなされ
る。
【００１２】校正された受光器５５に入射した所定波長
の光エネルギーを測定器５７により検出する。フィラメ
ント１９として用いるタングステン金属の各温度におけ
る分光放射率は既値であり、温度は熱電対２１により測
定制御されているので、タングステン金属の分光放射率
とプランクの輻射法則とからフィラメントの分光放射強
度が求められる。そこで、校正された受光器５５によっ
て測定された受光エネルギーから、標準光源１１により
受光器５５に入射される光の絶対分光強度を求めること
ができ、これを基にして、他の受光器５５を校正するこ
とができる。
の光エネルギーを測定器５７により検出する。フィラメ
ント１９として用いるタングステン金属の各温度におけ
る分光放射率は既値であり、温度は熱電対２１により測
定制御されているので、タングステン金属の分光放射率
とプランクの輻射法則とからフィラメントの分光放射強
度が求められる。そこで、校正された受光器５５によっ
て測定された受光エネルギーから、標準光源１１により
受光器５５に入射される光の絶対分光強度を求めること
ができ、これを基にして、他の受光器５５を校正するこ
とができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明の標準光源によれば、フィラメン
トの温度を測定、制御することによって安定して放射光
を放出できる。また、校正された受光器により絶対強度
を求め、これを基にして他の未校正の受光器を校正する
ことができる。
トの温度を測定、制御することによって安定して放射光
を放出できる。また、校正された受光器により絶対強度
を求め、これを基にして他の未校正の受光器を校正する
ことができる。
【図１】本発明の標準光源の実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の標準光源を用いた受光器校正システム
を示す説明図である。
を示す説明図である。
１１ 標準光源
１３ 管球
１５ シール部
１７ 電極
１９ フィラメント
２１ 熱電対
３１ 投光部
３３ ソケット
３５ 安定化電源
３７ 制御装置
４１ 光学系
５１ 受光部
５３ 干渉フィルタ
５５ 受光器
５７ 測定器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平３−67485（ＪＰ，Ａ)
実開 昭58−165851（ＪＰ，Ｕ)
実公 昭38−23852（ＪＰ，Ｙ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01K 1/62
G01K 1/14
G01K 7/02
H05B 39/00
F21S 2/00
Claims (2)
- 【請求項１】 フィラメントに温度センサとしての熱電
対が直接固定されていることを特徴とする標準光源。 - 【請求項２】 フィラメントに温度センサとしての熱電
対が直接固定された標準光源を用い、フィラメントの温
度を検知し、フィラメントの温度が一定値となるように
フィラメントに電力を供給して制御することを特徴とす
る標準光源の制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24116092A JP3425627B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 標準光源およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24116092A JP3425627B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 標準光源およびその制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0668858A JPH0668858A (ja) | 1994-03-11 |
| JP3425627B2 true JP3425627B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=17070156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24116092A Expired - Fee Related JP3425627B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 標準光源およびその制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3425627B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007000699A1 (en) * | 2005-06-29 | 2007-01-04 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Control system for controlling the light output of a led luminaire |
| JP2009037736A (ja) | 2005-11-22 | 2009-02-19 | Sharp Corp | 放電管、表示装置用照明装置、液晶表示装置、及び液晶テレビジョン |
| DE102007040209A1 (de) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Uviterno Ag | Vorrichtung zum Bestrahlen eines Substrats |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP24116092A patent/JP3425627B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0668858A (ja) | 1994-03-11 |
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