JP3425623B2 - Dnaの蛍光標識プローブ、蛍光標識プラスミド - Google Patents

Dnaの蛍光標識プローブ、蛍光標識プラスミド

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNAを標識する
ための新規な蛍光プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】癌等の疾患の遺伝子治療や遺伝子研究の
現場において、遺伝子が細胞内に導入された量や細胞内
局在を観察する事は重要である。その様な目的を達する
ためには、蛍光標識したプローブを用いてDNAをラベ
ル化することにより、DNAを可視化することが重要で
ある。その様な目的に用いる蛍光プローブを作製する方
法として、直鎖DNAの場合には5’末端を標識する方
法が知られていた。一方、環状DNAの場合には5’末
端が存在しないために、アジド基を有する蛍光プローブ
を導入して、UV照射下においてリボースのアルデヒド
を開裂する、光反応を利用する方法が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の光反応
を利用する方法は厳しい反応条件を必要とし、目的とす
る遺伝子の活性を損なう可能性がある、という欠点が存
在した。そのために、遺伝子治療で一般的に用いられて
いる環状プラスミドを、穏和な条件下で簡便に標識でき
る蛍光プローブが求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、フルオロセイン
イソチオシアネート等の、連結基が結合した蛍光物質と
アミノアルキル化フェニルアミンとを共有結合させるこ
とにより、新規のDNAの蛍光標識プローブ前駆体化合
物を作製した。そして、当該前駆体化合物中に含まれる
フェニルアミンのアミノ基をジアゾニウム基に変換する
ことにより、新規のDNAの蛍光標識プローブ化合物を
作製した。そして当該DNAの蛍光標識プローブ化合物
を、ジアゾニウム基を介してプラスミドDNAにおける
グアニンのプリン環と結合する事により、蛍光標識した
プラスミドを調製した。本発明のDNAの蛍光標識プロ
ーブ化合物を用いることにより、遺伝子の活性を損なう
ことなく、DNAを蛍光標識することが可能となった。
さらに、細胞への取り込み挙動を、フローサイトメータ
ーや蛍光顕微鏡で観察することが可能となった。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、蛍光物質から水素原子
を除いた残基、前記残基と結合した連結基、前記アルキ
ルアミノ基が有するアミノ基により前記連結基と結合し
たアルキルアミノ基、及び当該アルキルアミノ基のアル
キル基とパラ位で結合したフェニルアミンを備える、D
NAの蛍光標識プローブ前駆体である。ここでアルキル
アミノ基は、炭素数1ないし16の直鎖または分岐した
アルキルアミノ基であり、好ましくは炭素数2ないし1
0の直鎖または分岐したアミノアルキル基であり、更に
好ましくは炭素数2ないし6の直鎖または分岐したアミ
ノアルキル基である。フルオロセインイソチオシアネー
ト(FITC)にアミノフェニルエチルアミンが結合し
た構造からなる、代表的な本発明のDNAプローブ前駆
体を図1に示す。
【0006】また、本発明における連結基として、アミ
ノ基と反応性を有する限り、任意の官能基を用いること
ができる。ここで好ましい活性基の例としては、チオア
ミド基、スルホニル基、カルボニル基が挙げられる。
【0007】本発明における蛍光物質として、蛍光を有
しかつ活性基と結合する事ができる限り、任意の物質を
用いることが可能できる。好ましい蛍光物質の例として
は、フルオロセイン、スルホローダミン、ローダミン、
ダンシルクロライドおよび7−クロロ−4−ニトロベン
ゾキシアゾールが挙げられる。
【0008】更に本発明は、蛍光物質から水素原子を除
いた残基、前記残基と結合した連結基、前記アルキルア
ミノ基が有するアミノ基により前記連結基と結合したア
ルキルアミノ基、及び当該アルキルアミノ基のアルキル
基とパラ位で結合したフェニルジアゾニウム塩を備え
る、DNAの蛍光標識プローブである。ここでアルキル
アミノ基は、炭素数1ないし16の直鎖または分岐した
アルキルアミノ基であり、好ましくは炭素数2ないし1
0の直鎖または分岐したアミノアルキル基であり、更に
好ましくは炭素数2ないし6の直鎖または分岐したアミ
ノアルキル基である。フルオロセインイソチオシアネー
ト(FITC)にアミノフェニルエチルジアゾニウム塩
が結合した構造からなる、代表的な本発明のDNAプロ
ーブを図2に示す。
【0009】更に、本発明は上記のDNAプローブによ
り蛍光標識したプラスミドである。前記DNAの蛍光標
識プローブとプラスミドとを、前記プラスミド中のDN
Aが有するグアニンのプリン環を介して結合することに
より、蛍光標識したプラスミドを作製することができ
る。その様にして蛍光標識したプラスミドを作製する方
法もまた、本発明の範囲内である。
【0010】図3に、本発明の蛍光標識プラスミドを作
製する方法を示す。尚、以下に記載する化合物の番号
は、図3の中における番号である。FITCの様な活性
基が結合した蛍光物質(化合物1)の活性基と、アミノ
フェニルエチルアミンの様なアミノアルキル化フェニル
アミン誘導体(化合物2)のアミノ基とを反応させる事
により、末端にフェニルアミノ基を有する蛍光化合物
(化合物3)を得ることができる。当該末端アミノ基を
NaNO2 でジアゾ化することにより、ジアゾ化した蛍
光化合物(化合物4)を得ることができる。化合物4の
末端はジアゾニウム塩となっているために、化合物4と
プラスミドとを反応させると、化合物4はDNAプラス
ミド中に含まれるグアニンのプリン環と結合する。以上
の過程により、FITC標識したプラスミドを得ること
ができる。本発明の蛍光標識プラスミドの作製方法は、
反応条件が穏和であるという特徴を有する。そのために
本発明の方法により、標識したい遺伝子の機能を損なわ
ずに蛍光標識をすることができる、という効果が得られ
る。以下、フルオロセインイソチオシアネート(FIT
C)によりプラスミドを標識した実施例を示すが、本発
明の範囲は以下の実施例により限定されるものではな
い。
【0011】
【実施例】(FITC標識プラスミドの調製)2−(4
−アミノフェニル)−エチルアミン)(化合物2)3
5.0mgを(0.257mmol、アルドリッチ)と
FITC(I型)(化合物1)100mg(0.257
mmol、ドージンドー)を脱水DMF1ml中に等モ
ル溶かし室温で一晩攪拌した。TLC(ヘキサン:エチ
ルアセテート=2:8)により反応が完全に進行したの
を確認した。合成物分析にNMR(バリアン、300M
Hz)、TOF−Mass(Voyger−DE、パー
スペクティブバイオシステムズ)、IR(JIR−70
00、日本電子)を用いた。次に1N HCl 1ml
に7.7mg/ml NaNO2 1mlを加えた。これ
に生成したp−アミノフェニル化FITC化合物(化合
物3)を含むDMF溶液150μl(20.25mg、
0.0386mmol)を加えジアゾ化した(化合物
4)。
【0012】次にルシフェラーゼプラスミド(5mg)
を0.1Mホウ酸バッファー20ml(pH8.4)に
溶かしこれにジアゾ化した化合物(化合物4)を滴下し
た。このとき反応液は、pHが9.0に保たれるように
NaOHにより調整した。これにNaCl 1.18g
を加え塩濃度を1Mにして、冷エタノールを50ml加
え沈殿させた。この作業を4回行い洗浄した。洗浄物を
0.01M Tris−HClバッファー(塩濃度0.
1M、pH7.4)に溶かし、セファロース4Bカラム
(アマシャム、分画分子量0.2〜2MDa、直径5c
m、カラム長19cm)により精製した。分析は、UV
(UV−2400P、Shimazu)、蛍光(RT−
540、Shimazu)、GPCカラム(セファロー
ス4Bカラム)、アガロースゲル電気泳動(Mupi
d、コスモバイオ)を用いた。またコントロール実験と
してジアゾ化していない蛍光試薬(化合物3)とプラス
ミドを同じ条件で混合させたものの溶出曲線を分析し
た。収量 3.63mg、回収率 72.6%
【0013】(TLC分析)図4に、FITC−I型
(化合物1)とp−アミノフェニル化FITC合成物
(化合物3)のTLCの結果を示す。尚、図3において
はレーン1はFITC−I型を、レーン2はp−アミノ
フェニル化FITCを示す。FITC−I型(化合物
1)の純度は90%以上であり、原料において不純物が
確認された。しかしながら等モル反応の後においては合
成物において原料のピークは消失しており、原料は全て
反応したと考えられる。また別の原料であるアミノフェ
ニルエチルアミン(化合物2)(Rf=0.1)は、反
応後においては確認されなかった。
【0014】(IR分析)図5に、p−アミノフェニル
化FITC化合物(化合物2)のキャスト法によるIR
分析の結果を示す。FITC−I型(化合物1)では、
2021cm-1にイソチオシアネートのNCS結合の伸
縮振動が測定された。しかしながら図5のp−アミノフ
ェニル化FITC化合物(化合物3)には、NCS伸縮
振動が消失して新たにC=Sの伸縮振動が1794cm
-1に測定された。以上のことよりイソチオシアネートの
NCSが完全に反応したと考えられた。
【0015】(TOF−Mass分析)図6に、p−ア
ミノフェニル化FITC合成物(化合物3)のMALD
I−TOF−Mass分析結果を示す。測定にはポシテ
ィブモードを用いマトリックスにはCHCAを用いた。
測定は、プレート上にマトリックス100nmolと測
定サンプルを20pmol展開した。試料サンプルは、
THF:H2 O=1:1溶液に溶解した。測定結果とし
ては分子量526.2031にピークを検出した。目的
合成物質の分子量は525.20であり、これにプロト
ンが一つ付加することにより526.20と検出され
た。よって四つの総合的なデーターより目的の合成物は
合成できたと考えられた。
【0016】(ゲルクロマトグラフィーによる分析)F
ITC蛍光修飾したプラスミドをセファロース4Bカラ
ム(アマシャム)により精製した時の溶出曲線をUVと
蛍光それぞれにより検出した。溶出溶液には、0.01
M Tris−HClバッファー(塩濃度0.1M、p
H7.4)を用いた。ジアゾ化したFITC(化合物
4)とプラスミドを反応させたものについて測定した結
果を図7に示す。図7において測定条件は、励起波長4
95nm、蛍光波長520nmである。図7より、FI
TC蛍光標識したプラスミドは、UVと蛍光の溶出曲線
が一致した。ジアゾ化していないFITCではプラスミ
ドの分画に蛍光の吸収が観察されなかった。このこと
は、蛍光試薬がプラスミドにインターカレーターしたの
ではなく、共有結合によりプラスミドに結合した事を示
している。これよりプラスミド1分子あたり平均1.2
個のFITCが導入されていることが分かった。
【0017】(アガロースゲル電気泳動分析)FITC
蛍光標識したプラスミドと未修飾のプラスミドを1%ア
ガロースゲル電気泳動により分析した。結果を図8に示
す。図8においてレーン1はラベルしていないプラスミ
ドを、レーン2はFITCラベルしたプラスミドを示
す。結果としてFITCラベルしたサンプルにおいて、
コントロールのルシフェラーゼプラスミドと同じ位置に
バンドを検出した。またスーパーヘリッスの構造も保持
されていることが分かった。これはプラスミド一つあた
りに結合しているFITCは平均1.2個であることか
ら導入量が少ないために、プラスミドの構造を保持して
いると考えられた。
【0018】本発明の蛍光標識されたプラスミドによ
り、細胞への取り込みのフローサイトメーターによる分
析や、細胞内での局在解析のための共焦点レーザー顕微
鏡による観察が可能となる。従来では、遺伝子発現のあ
るプラスミドを用いることができなかったので、モデル
化合物として線状のDNAやオリゴ核酸が用いられてい
た。しかしこのような状態では、DNAの構造による、
取り込みや局在の違いを無視することができず、正確な
議論ができなかった。本発明のプローブはそのような問
題の解決を可能とするものである。
【0019】(FITC蛍光標識プラスミドにおけるル
シフェラーゼ活性の発現)トランスフェクションには市
販の遺伝子導入リポフェクチン(Gibco)を用い
た。37℃、pH6.5に調整したASF−104培地
(最終トランスフェクション培地量の1/10量)に所
定量のプラスミド水溶液(1mg/ml)と所定量のリ
ポフェクチン溶液(1mg/ml)を加え20分間イン
キュベートして複合体を作成した。
【0020】ルシフェラーゼプラスミドの発現活性は、
常法に従って行った。細胞数を24穴プレートに10ま
たは5×104 個ずつ蒔き、トランスフェクション前に
19〜24時間培養した。培養後所定の濃度の複合体溶
液を9倍量のpH7.0の培養培地に蒔き、4時間のイ
ンキュベーション後に複合体培地を取り除き、血清培地
により1回洗浄後pH7.0の血清培地に取り替え、さ
らに24時間培養しトランスフェクションした。培養
後、上清を除きPBSバッファー(Mg2+、Ca 2+フリ
ー)で3回洗浄後、細胞溶解液(ルシフェラーゼアッセ
イシステム、プロメガ)を100μl加え、ラバーポリ
スマンで細胞をかきとり、エッペンドルフチューブに回
収した。その後遠心分離(10000rpm、10秒)
し、上澄みを細胞抽出液として回収した。この細胞抽出
液から40μlを採り、測定用のチューブにいれ、これ
に基質(ルシフェリン)溶液100μlを加えて軽くピ
ペッティングしてから、すぐにルミノメーター(TD−
20/20ルミノメーター、プロメガ)で測定した。
【0021】Hela細胞を用いた実験結果を図9に示
す。グラフの縦軸はプラスミドのみの発現活性を100
とした相対値により表示した。なお、誤差は2〜4回実
験を行った際の標準偏差を示している。また図9におい
て、白抜きのカラムはラベル化していないプラスミド
を、黒抜きのカラムはFITCでラベルしたプラスミド
を示す。Hela細胞を、プラスミド単独またはプラス
ミド/リポフェクチン(重量比は1:2.5、[プラス
ミド]=10μg/ml)で、血清フリーの培地(AS
F−104、味の素)の中でトランスフェクトした。グ
ラフ左側にはプラスミド単独により、右側にはプラスミ
ド/リポフェクチンにより、Hela細胞をトランスフ
ェクトした結果を示す。その結果、プラスミド/リポフ
ェクチン複合体においてFITC標識による発現活性の
低下は認められなかった。
【0022】(細胞内取り込み量の測定)複合体の作
製、又は複合体のインキュベーションは、先のルシフェ
ラーゼ発現活性測定の実験法と同様な実験系を用いた。
細胞の調製は以下のように行った。複合体をインキュベ
ーション後、上清を除きPBSバッファーで3回洗浄
し、0.05%トリプシン、0.02%EDTA−4N
aのPBS溶液0.5mlで処理することで細胞をはが
し、これを1.0mlのPBSバッファーで希釈し細胞
懸濁液とし、フローサイトメーターで分析した。
【0023】Hela細胞を用いて実験を行い、実験結
果を図10に示す。10%FBSを含むイーグルMEM
中でプラスミド/リポフェクチン複合体と共に、Hel
a細胞を2時間インキュベートした。ここでプラスミド
濃度は10μg/mlであり、プラスミド:リポフェク
チンの比は、重量で1:2.5である。結果としてコン
トロールと比較してリポフェクチン複合体は、細胞群全
体が高い蛍光強度にシフトしていることが確認された。
このことより、この蛍光標識プラスミドがフローサイト
メーターにより測定可能な蛍光感度を保持していること
が示された。
【0024】(共焦点レーザー顕微鏡による細胞内局
在)細胞の調製は、35mmガラスボトムディッシュ
(MatTek Co.,USA)に5×104 個細胞
をまき、19〜24時間細胞を接着させた。複合体の作
製、又は複合体のインキュベーションは、先のルシフェ
ラーゼ発現活性測定の実験法と同様な実験系を用いた。
複合体を所定時間インキュベーション後に複合体培地を
取り除き、血清培地により1回洗浄し、新たに血清培地
を入れ共焦点レーザー顕微鏡(TCS NT、LAIC
A)により細胞内の局在を観察した。
【0025】実験にはHela細胞を用いた。結果を図
11に示す。コントロールとして行った蛍光標識プラス
ミドのみのインキュベーションにおいては、細胞内で蛍
光が観察されなかった。しかしながら、リポフェクチン
により導入したプラスミドは細胞質内にドット状の蛍光
として観察された。リポフェクチン複合体においては、
エンドサイトーシスで取り込まれていると考えられてい
る。そのため、ここで観察された蛍光の散在はエンドサ
イトーシスにより取り込まれた複合体の局在であると考
えられた。以上のことより共焦点レーザー顕微鏡によっ
てもこの蛍光標識プラスミドが十分な蛍光感度を保持し
ていることが証明された。
【0026】
【発明の効果】本発明により、穏和な条件で環状DNA
を標識できる、新規な蛍光標識プローブ及び当該プロー
ブにより蛍光標識されたプラスミドが与えられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、FITCにアミノフェニルエチルア
ミンを結合した、本発明の蛍光標識プローブ前駆体の化
学構造を示す図である。
【図2】 図2は、FITCにアミノフェニルエチルジ
アゾニウム塩を結合した、本発明の蛍光標識プローブの
化学構造を示す図である。
【図3】 図3は、FITC標識プラスミドの調製方法
を示す図である。
【図4】 図4は、p−アミノフェニル化FITC合成
物をTLCで分析した結果である。
【図5】 図5は、p−アミノフェニル化FITCのI
Rチャートを示す図である。
【図6】 図6は、p−アミノフェニル化FITCのT
OF Mass分析のチャートを示す図である。
【図7】 図7は、FITC蛍光標識プラスミドのセフ
ァロース4Bカラムによる溶出曲線を示す図である。
【図8】 図8は、未標識プラスミドとFITC蛍光標
識プラスミドをアガロースゲル電気泳動で解析した結果
を示す写真である。
【図9】 図9は、未標識プラスミドとFITC蛍光標
識プラスミドのルシフェラーゼ発現活性を示したグラフ
である。
【図10】 図10は、フローサイトメーターを用い
て、FITC蛍光標識プラスミドの細胞内への取り込み
を分析したチャートである。
【図11】 図11は、Hela細胞においてFITC
蛍光標識プラスミドの局在を検出した共焦点像を示した
写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−19171(JP,A) 国際公開00/06771(WO,A1) 国際公開98/35978(WO,A1) Chemistry Letter, 2000年 4月 5日,Vol.4,386 −387 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/48 - 33/98 C12N 15/09 C12Q 1/68 CA(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光物質から水素原子を除いた残基、前
    記残基と結合した連結基、炭素数1ないし16の直鎖ま
    たは分岐したアルキルアミノ基であり、前記アルキルア
    ミノ基が有するアミノ基により前記連結基と結合したア
    ルキルアミノ基、及び当該アルキルアミノ基のアルキル
    基とパラ位で結合したフェニルアミンを備える、DNA
    の蛍光標識プローブ前駆体。
  2. 【請求項2】 前記連結基がチオアミド基、スルホニル
    基、カルボニル基からなる群より選択された基である、
    請求項1記載のDNAの蛍光標識プローブ前駆体。
  3. 【請求項3】 前記蛍光物質が、フルオロセイン、スル
    ホローダミン、ローダミン、ダンシルクロライドおよび
    7−クロロ−4−ニトロベンゾキシアゾール残基からな
    る群より選択された蛍光物質である、請求項1記載のD
    NAの蛍光標識プローブ前駆体。
  4. 【請求項4】 蛍光物質から水素原子を除いた残基、前
    記残基と結合した連結基、炭素数1ないし16の直鎖ま
    たは分岐したアルキルアミノ基であり、前記アルキルア
    ミノ基が有するアミノ基により前記連結基と結合したア
    ルキルアミノ基、及び当該アルキルアミノ基のアルキル
    基とパラ位で結合したフェニルジアゾニウム塩を備え
    る、DNAの蛍光標識プローブ。
  5. 【請求項5】 前記連結基がチオアミド基、スルホニル
    基、カルボニル基からなる群より選択された基である、
    請求項4記載のDNAの蛍光標識プローブ。
  6. 【請求項6】 前記蛍光物質が、フルオロセイン、スル
    ホローダミン、ローダミン、ダンシルクロライドおよび
    7−クロロ−4−ニトロベンゾキシアゾールからなる群
    より選択された蛍光物質である、請求項4記載のDNA
    の蛍光標識プローブ。
  7. 【請求項7】 蛍光物質から水素原子を除いた残基、前
    記残基と結合した連結基、炭素数1ないし16の直鎖ま
    たは分岐したアルキルアミノ基であり、前記アルキルア
    ミノ基が有するアミノ基により前記連結基と結合したア
    ルキルアミノ基、及び当該アルキルアミノ基のアルキル
    基とパラ位で結合したフェニルジアゾニウム基及びプラ
    スミドを備え、前記フェニルジアゾニウム基と前記プラ
    スミドとが前記プラスミド中のDNAが有するグアニン
    のプリン環を介して結合した、蛍光標識プラスミド。
  8. 【請求項8】 請求項4から6のいずれか一つの項記載
    のDNAの蛍光標識プローブとプラスミドとを、前記プ
    ラスミド中のDNAが有するグアニンのプリン環を介し
    て結合する過程より構成される、蛍光標識プラスミドの
    作製方法。
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