JP3425539B2 - 車体塗装面の修復方法 - Google Patents

車体塗装面の修復方法

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JP3425539B2
JP3425539B2 JP13380299A JP13380299A JP3425539B2 JP 3425539 B2 JP3425539 B2 JP 3425539B2 JP 13380299 A JP13380299 A JP 13380299A JP 13380299 A JP13380299 A JP 13380299A JP 3425539 B2 JP3425539 B2 JP 3425539B2
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昭典 阿部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車体の塗装表面を
修復するための車体塗装面の修復方法に関する。更に詳
しくは、車体の塗装表面に突き刺さっている鉄粉、その
塗装表面に付着している有機粉等を取り除いて新車並み
の塗装表面に修復するための車体塗装面の修復方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】道路工事、ビル解体工事、社屋塗装作業
などあらゆる屋外作業は、鉄粉、銅粉、ガラス粉、セラ
ミック粉等の微粒子状無機粉体、塗装時に出るペンキ
粉、動植物粉体等の有機物粉体を空気中に撒き散らして
いる。このような粉体の飛散が局所的地域の複数台の車
の塗装表面を傷つけることがあり、地域住民と工事会社
との間にトラブルを発生させている。訴える側が求める
原状回復は至難の業であり、勢い修復コストが跳ね上が
る。工事施工者と地域住民との間に立ち損害額を少な目
に抑えながら損害保険会社が工事施工者と地域住民との
間に立って解決を図ろうとするが、その話し合いがスピ
ーディーに進まず、全国的に拡大するトラブルの多発が
損害保険会社の悩みになっている。
【0003】このような社会状況を解決するためにはコ
ストが低い原状回復手段が要請されていた。この要請に
応える手段として、塗装表面を傷つけないで鉄粉を除去
できる手段が知られている。即ち、塗装表面に突き刺さ
っている鉄粉をセラミック粘土で剥ぎ取る物理的処理手
段が知られている。有機物粉体は、有機溶剤により溶解
して塗装表面に浮き出させるフローティング技術として
知られる化学的処理手段により除去することができる。
このような物理的処理及び化学的処理に研磨処理を付加
し更にコーティング処理を付加して原状よりもすぐれた
状態にすることができるため訴える側の心理的負担を軽
減することができ新聞などで紹介され最近急に脚光を浴
びるようになったこのような公知方法は、トラブル解決
に大いに貢献している。
【0004】問題は、なお残存している。強風下で車体
に叩きつけられ塗装表面により深く鋭く突き刺さった針
状の金属粉特に鉄粉は、上述の物理的処理だけで取り除
くことがなお困難である。針状の鉄粉が残存した表面を
研磨するとその鉄粉が研磨時に無理矢理に剥がされるた
め、かえって、塗装表面に傷をつけてしまうことがあ
り、その傷を取り除く研磨のコストが上昇し、トラブル
解決を困難にしている。このような困難をも解決するた
めの処理技術として、酸化鉄を溶解させて除去すること
も知られている。
【0005】このような物理的、化学的、物理化学的な
3処理方法は、全国で独立して経営されている2、3千
社の修理工場で、従来試行錯誤的に実行されていると推
定されている。しかし、保険会社の要請に応えて最小費
用で最大効果をあげて現状回復を行うために、どのよう
な処理順序がよいか、どのような処理方法の組み合わせ
がよいか、用いる薬品は何が適切かについて、真剣には
考えられていない。即ち、技術はあるがその技術を用い
たサービスであるソフトが未完成である。
【0006】このソフトの未完成には、理由がある。現
状回復を可能とした粘土処理である物理的処理は、これ
が脚光を浴び新聞雑誌で取り上げられ保険会社の支援も
得て普及するようになった(特公平4−113355
号)。しかしながら、塗装表面の荒れの原因は、鉄粉、
塗装粉だけでなく、全国各地で多発する問題車の表面を
顕微鏡により検査したところ、コンクリート粉体、コン
クリートに含まれる鉄粉(ビル解体工事で排出される電
解腐食コンクリート中の酸化鉄粉)、花粉、鳥の糞に含
まれる各種粒子、雨水に含まれる各種粒子、コンクリー
ト壁面流下水中の分析未了の粒子、泥水中の各種粒子な
ど記載しきれないほどの雑多な微細粒子が見出された。
【0007】これら粒子は、水特に酸性雨と反応して車
体の塗装層を形成する各種有機物質と協同して活性化
し、塗装層に微細な孔を形成しながら潜り込むことも観
察された。酸化金属特に酸化鉄は水と反応して車体との
間に電池列を形成し、塗装表面を電解腐食して更に塗装
層中に潜り込む。これら粒子を物理的処理で取り除く処
理中に、もし鉄粉が残っていると、その鉄粉がかえって
塗装表面を傷つけるため、処理工程の手間が増大して、
コストの低減化の妨げになり、見積もりどうりのコスト
で処理できない場合が生じている。完全な現状回復をう
たい文句にする以上は、見積もりどうりのコストで客に
喜んでもらえるようなチェックと処理による修復が要求
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような技
術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような
目的を達成する。本発明の目的は、物理的処理によって
も除去できない金属粉を究極の低コストで除去できる車
体塗装面の修復方法を提供することにある。本発明の他
の目的は、物理的処理によっても除去できない金属粉を
究極の低コストで研磨処理の前に除去できる車体塗装面
の修復方法を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、物理的処理と化
学的処理を組み合わせても除去できない金属粉を究極の
低コストで除去することができる車体塗装面の修復方法
を提供することにある。本発明の更に他の目的は、物理
的処理と化学的処理を組み合わせても除去できない酸化
金属特に酸化鉄を除去することができる車体塗装面の修
復方法を提供することにある。本発明の更に他の目的
は、複数回の物理的処理と物理化学的処理を組み合わせ
て物理的処理時にかえって塗装面を傷つけることがない
車体塗装面の修復方法を提供することにある。本発明の
更に他の目的は、物理的処理を行う前に硬い酸化鉄粒子
の付着状況を確認できる車体塗装面の修復方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。第1の本発明の車体塗装面の
修復方法は、洗車後の車体の塗装表面に粘土中にその粘
土の粒子の径より大きい径の硬質の微粒子を含有した微
粒子含有粘土を摩擦的に擦りつける物理的処理と、前記
塗装表面に化学的溶剤の液層を形成する化学的処理とか
らなり、前記物理的処理により前記塗装表面に突き刺さ
っている無機粉を前記塗装表面から剥がし、前記化学的
処理により前記塗装表面の有機粉を溶解して前記塗装表
面から前記液層中に浮かす車体塗装面の修復方法におい
て、更に、前記塗装表面に酸化鉄溶解剤の液層を形成し
酸化鉄を前記液層中に浮き出せて溶解する物理化学的処
理とからなる。
【0011】第2の本発明の車体塗装面の修復方法は、
洗車後の車体の塗装表面に弾性材料で作られた基材に硬
質の微粒子が固定されたサンドペーパーで擦りつける物
理的処理と、前記塗装表面に化学的溶剤の液層を形成す
る化学的処理とからなり、前記物理的処理により前記塗
装表面に突き刺さっている無機粉を前記塗装表面から剥
がし、前記化学的処理により前記塗装表面の有機粉を溶
解して前記塗装表面から前記液層中に浮かす車体塗装面
の修復方法において、更に、前記塗装表面に酸化鉄溶解
剤の液層を形成し酸化鉄を前記液層中に浮き出せて溶解
する物理化学的処理とからなる。
【0012】即ち、本発明による車体塗装面の修復方法
は、従来の物理的処理と従来の化学的処理に更に酸化金
属溶解剤に酸化金属を溶解する物理化学的処理を組み合
わせたことに特徴がある。物理的処理とは、洗車後の車
体の塗装表面にセラミック等の硬質の微粒子を備えた粘
土、又は弾性体の基材の上に微粒子を固定したサンドペ
ーパーを摩擦的に擦りつけることにより、その塗装表面
に突き刺さっている無機粉等をその塗装表面から剥がし
取る処理をいう。本発明でいう化学的処理とは、塗装表
面に各種の溶剤を塗布してその溶媒層に有機粉等のその
溶剤で溶出されるものを溶出させてその塗装表面から浮
き出せる処理をいう。
【0013】本発明でいう酸化金属とは、特には、酸化
鉄である。塗装表面に突き刺さっている針状の鉄粉はそ
の塗装表面との接触領域部分が空気中の酸素に侵され
て、その接触領域は環状の酸化鉄に変化し、その環状の
酸化鉄の表面に環状の窪みが形成される。このような酸
化鉄に酸化鉄溶解剤が作用して、その窪みを更に侵食
し、塗装表面から突出している突出部分を切断する。あ
るいは、塗装表面にに突入している針状部分は、容易に
ぐらついて自ら剥がれ落ち、特に、その後の物理的処理
により容易に剥がれ落ちる。
【0014】このような針状部分は、酸化鉄溶解剤又は
化学的溶剤によって容易に溶剤中に浮き上がり剥がれ落
ちる。このような剥がれは、化学的作用と物理的作用と
の折衷的な併合であり、相乗作用が生じている。即ち、
溶解した部分と塗装層との間に生じる隙間に溶解剤が侵
入し針状部分が更に細くなって鉄板の熱振動により自ら
ぐらつき、更に隙間が大きくなるという繰り返しの相乗
作用が生じる。
【0015】このような物理化学的作用により針状鉄粉
のぐらつきが生じた後に物理的処理を行えば、鉄粉除去
は更に効果的である。有機物粉体は、化学的処理により
従来通り除去されうるが、化学的溶剤に酸化鉄溶解剤を
含ませることは可能である。この場合、化学的処理と物
理化学的処理が同時に進行するから、工程時間が短縮す
る。化学的処理と物理化学的処理の同時性は、鉄粉及び
有機粉を溶液中に浮上させるフローティング現象を起こ
し、それらの除去を容易にする。
【0016】物理的処理を行う前の物理化学的処理が特
に有効である。まず、物理的処理により無理なく剥がし
やすい鉄粉を除去する。この鉄粉除去時に、各種の付着
粒子も除去される。次に、処理面上に酸化鉄溶解剤層を
形成する。酸化鉄溶解剤で酸化鉄を剥がれやすくしてお
いて、第2回目の物理的処理を行う。酸化鉄溶解剤とし
て発色性のものが選ばれて用いられる。例えば、チオグ
リコール酸アンモニウムは、酸化鉄を紫色に発色させる
物質としてよく知られている。この物質は、実質上有害
ではない。白色電球で処理表面を照射することにより、
酸化鉄の分布状態、量などが判明する。物理的処理と物
理化学的処理の繰り返しにより、十分に酸化鉄を取り除
いておく。その後のワックスかけなどの研磨処理は、硬
い鉄粉によりかえって表面を傷つけるという副作用を起
こさせない。
【0017】研磨処理により研磨された塗装表面を硬質
ポリマーで被覆すると、原状回復以上にすぐれた回復処
理が可能である。針状鉄粉が除去された跡に生じる塗装
層の窪みは硬質ポリマーにより埋められ凹凸がない鏡面
状の新表面が形成される。研磨処理は、必ずしも必要な
いが物理的処理、化学的処理、又は物理化学的処理の後
に必要に応じて行う。
【0018】有機溶剤は、アルカリ型除去剤(炭酸ソー
ダ、苛性ソーダ、第3リン酸ソーダ、メタ珪酸ソーダ
等)、アルコール系溶剤(メタノール、エタノール、イ
ソプロパンノール、ブタノール、ヘキサノール、メチル
アミルアルコール、ベンジルアルコール等)、エーテル
系溶剤(エチルエーテル、シクロエチルエーテル、プロ
ピレンオキシド、ジオキサン等)、エステル系溶剤(酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等)、
多価アルコール系溶剤(エチレングリコール、メチルセ
ルソルブ、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ、エチ
ルカービトール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール等)、脂肪酸フェノール系溶剤(酢酸、フェ
ノール、クレゾール等)、窒素化合物系溶剤(メチルフ
ォルムアミド等)、イオウ化合物系溶剤(ジメチルスル
フォキシド、二硫化炭素等)、塩素化フッ素化炭化水素
系溶剤(フルオトリクロルメタン、トリクロロトリフロ
ロエタン、テトラクロロジフロロエタン等)、炭化水素
系溶剤(ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテ
ル、石油ベンジン、リグロイン、ガソリン、ケロシン、
石油スピリット、石油ナフサ、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、テトラリン、テレピン油、パ
イン油等)から選択される単一系又は複合系、それらの
系から選ばれる1又は複数の物質又はそれらの組み合わ
せである。工程に応じてもそれぞれに選択される。
【0019】これらの有機溶剤は、ビル外装工事、ビル
内装工事等に使用される有機物粉体の種類に合わせて選
択されるが、有機物粉体が付着して潜り込んでいる塗装
層の車体塗装成分に合わせたものも併用される。車体塗
装成分は、車種により予め特定することができる。ビル
工事などに使用される塗料は、外壁の材質によって異な
る、又錆止め、下塗り、中塗り等要求される用途によっ
ても異なる。一般的に、フェノール樹脂塗料、アルキド
樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂
塗料、エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料等が一
般的に使用されている。
【0020】他の有機物粉体は、建築材料として使用さ
れているあらゆるものが飛散することになる。車体塗装
成分は、同様に車体の材質によって異なる、又錆止め、
下塗り、中塗り等要求される用途によっても異なるが、
アミノ−アルキド樹脂塗料(通称メラミン塗料)、アミ
ノ−アクリル樹脂、アミノ−エポキシ樹脂エステル型、
アミノ−ポリエステル樹脂型等が使用されている。
【0021】従って、飛散してきた材質を特定して、し
かも自動車であれば自動車の表面及び下地の塗料を特定
して、溶剤を選択する。酸化鉄溶解剤としては、酸型
(硫酸、塩酸、リン酸、フツ酸、スルファミン酸、シュ
ウ酸、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸、ヒドロキシ酢
酸等)、アルカリ型(クエン酸アンモニウム、グルコン
酸ソーダ、EDTA−Na、NTA−Na等)、中性型
(チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸ソ
ーダ、チオグリコール酸トリエタノールアミン塩等)か
ら選択される単一型又は複合型あるいはこれら型の中か
ら選択される1又は複数の化合物質、その組み合わせで
ある。工程によって組み合わせ選択が変更される。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明による車体塗装面の修復方法は、化
学的処理と物理的処理と物理化学的処理の3つの処理を
含む。図1(A),(B),(C),(D)は、化学的
処理の処理工程を示している。その各図は、自動車の車
体を形成する外装体1の断面を示している。外装体1
は、最内層1aと次層である下塗り塗装層1bと上塗り
塗装層1cと表層1dとから形成されている。最内層1
aは、圧延鋼板により形成されている。
【0023】洗車後にも表層1dには、有機物の埃であ
る有機物粉体2a,2bが付着している。有機物粉体2
a,2bの発生源は複雑であり特定することは一般的に
は困難である。ビルの塗装工事が近辺で行われ大量の粉
体が多くの車体に付着するようなケースでは、それが原
因であろうと判断されうる。このようなケースでは、塗
装工事現場から2km離れたところまで大量の塗装粉が
飛散するといわれている。
【0024】表層1dの表面に化学的溶剤を塗りその表
面に溶剤液層を形成する。単に付着しているだけの有機
物粉体2aは、これと表層1dの面との間に浸透する溶
剤により剥がされその液層中に浮き出て、フロート層が
形成される。このようなフロート層である溶剤液層を静
かに拭き取ることによりこのような有機物粉体2aは容
易に表層1dから除去することができる。この拭き取り
は、繊維質体に液をしみこませるように行われる。
【0025】物理的に表層1dに潜りつつある有機物粉
体2bの除去のためには、物理的処理が併用される。セ
ラミック粘土の塊を表層1dの面に静かに押さえつけ
る。表面に沿う方向にその粘土を動かさない。有機物粉
体2bの部分即ち表層1dの原表面3からはみ出してい
る部分がその粘土中に潜り込む。表面応力を受けるセラ
ミック微粒子が有機物粉体2bの周囲を取り囲み、その
粘土が有機物粉体2bを抱き込む。その粘土を表層1d
から引き離すことにより、有機物粉体2bは粘土に抱き
込まれた状態で捕獲され表層1dから引き離される。こ
の作業は、手作業で慎重に行われる。このような作業
は、現在好評を得ている公知の作業である。
【0026】この作業により、図1Bに示されるよう
に、窪み傷4が、原表面3に形成される。窪み傷4は、
手動又は電動研磨工具を用いたバフ研磨で除去される。
この除去は、見た目に窪み傷が消失するような研磨であ
り、即ち、原表面3をなだらかな傾斜面になるようにす
る研磨である。図1Cに示されるように、そのなだらか
な傾斜面は見た感じでは平面であり、原表面とほとんど
区別がつかない研磨面5に形成されている。スクラッチ
リムーバーとしては、各種の電動ポリッシャが用いられ
る。この研磨作業により、原状回復が行われたことにな
る。
【0027】図1Dは、研磨面5に硬質ポリマーの被覆
層6を形成するための被覆処理を示している。硬質樹脂
としては、フッ素樹脂系コーティング剤が好ましい。こ
の被覆処理は、原状回復以上に車体を美しく見せること
ができる。
【0028】図2(A),(B),(C),(D)は、
物理的処理の処理工程を示している。その各図は、自動
車の車体を形成する外装体1の断面を示し、図1の断面
と概ね同じである。即ち、外装体1は、最内層1aと次
層である下塗り塗装層1bと上塗り塗装層1cと表層1
dとから形成されている。図2が図1と異なる点は、表
層1dに金属粉特に鉄粉が付着していることである。
【0029】鉄粉の発生源も有機粉の発生源と同様に多
種多様である。例えば、ビル工事の溶接作業から大量の
鉄粉が発生し風に乗って広範囲に飛散する。先鋭な鉄粉
7は、強風で車体に叩きつけられると、表層1dに深く
突入して潜り込む。鉄粉除去の主要な処理、物理的処理
である。既述のセラミック粘土による処理が行われる。
有機物粉体2bの部分即ち表層1dの原表面3からはみ
出している部分がその粘土中に潜り込む。
【0030】表面応力を受けるセラミック微粒子が鉄粉
7の周囲を取り囲み、その粘土が鉄粉7を抱き込む。そ
の粘土を表層1dから引き離すことにより、鉄粉7は粘
土に抱き込まれた状態で捕獲され表層1dから引き離さ
れる。この作業は、手作業で特に慎重に行われる。即
ち、剥がれた鉄粉が表層1dに新たに傷をつけないよう
に、粘土は研磨面5からその表面に直交する方向に引き
離される。
【0031】図2(B)に示されるように、表層1dの
研磨面5には、多くの窪み傷8が形成されている。図2
(C)の研磨処理と図2(D)の被覆処理は、図2
(D)の被覆層6は、図1(D)で説明した処理と同じ
である。通常の粘土などの可塑性物で鉄粉の除去を行う
と、処理前以上に傷をつけてしまう。セラミック微粒子
を成分とする粘土による鉄粉除去の後の研磨処理は、研
磨面5に新たな傷をつけない。このような鉄粉除去後の
被覆は、車体に鏡面を形成し、原状よりもすぐれた状態
に仕上げることができる。
【0032】図3(A),(B),(C),(D)は、
物理化学的処理の処理工程を示している。その各図は、
自動車の車体を形成する外装体1の断面を示し、図1,
2の断面と概ね同じである。即ち、外装体1は、最内層
1aと次層である下塗り塗装層1bと上塗り塗装層1c
と表層1dとから形成されている。表層1dに金属粉特
に鉄粉9が付着している。鉄粉9は、図1の鉄粉2a,
2bと異なり、酸化している。図4にその断面が拡大し
て見られるように、鉄粉9は周囲が酸化して僅かである
がその体積が膨張する。圧延鋼板である最内層1aの振
動に起因して起こる表層1dと膨張した鉄粉9との相対
的振動により、鉄粉9と表層1dとの間に僅かであるが
隙間11が生じる。
【0033】酸化鉄を溶解する酸化鉄溶解剤が、鉄粉9
が突き刺さった表層1dの表面に塗られる。表層1dの
表面に、酸化鉄溶解剤液層12が形成される。酸化剤溶
解剤が隙間11に浸透して、鉄粉9の先鋭部分13を溶
解する。この溶解により、その酸化鉄粉体は、酸化鉄溶
解剤液層12中に浮き出る。この液層を布にしみこませ
ることにより、鉄粉9の除去が可能である。酸化鉄溶剤
を拭き取った後で、セラミック粘土による物理的処理を
行うことも有効である。物理化学的処理は、隙間11を
積極的に形成することができるから、その後の物理的処
理が有効化される。
【0034】化学的処理を行う化学溶剤に酸化鉄溶解剤
を含ませておくことにより、化学的処理と物理化学的を
同時に行うことができる。この同時処理により、有機粉
と無機粉を液層中に同時に浮き出させることができる。
有機粉と酸化無機粉の大半を除去した後で物理的処理を
行うことは、新たな傷の発生確率を極端に低減すること
ができる。
【0035】ここで用いられるセラミック微粒子の平均
直径は、好ましくは数ミクロン以上であり数十ミクロン
以上であることが好ましい。粒径は、このような範囲で
正規分布的に広く分布することが好ましい。セラミック
粘土は、より粒径が小さい微粒子からできている可塑性
物体即ち粘土中に前記粒径分布のセラミック粒子が分散
して含まれているものである。分散粒子は、セラミック
に限られない。セラミックよりも硬度が低いものでも有
効な剥がし作用がある。平面状に動かして微粒子を表層
面に擦りつけて動かすことなく、押さえつけ引き離すだ
けで即ち表面に直交する方向に擦りつけるだけで表層に
突き刺さった無機物を引き剥がすことができるセラミッ
ク粒子の可塑物であればよい。即ち、セラミック粒子の
作用は、こすり取る研磨作用というよりも剥ぎ取り作用
である。
【0036】この剥ぎ取り作用を図5で説明すると、表
面層が酸化した鉄粉9又は有機物粉体9(以下、粉体と
もいう。)が大径の微粒子P1と小径の微粒子P2が塗
装表面の窪み面Rと粉体粒子の周面Sとの隙間に入り込
む。大小微粒子の間の空間は、更に小さい粘土粒子によ
り埋められている。上方から可塑性粘土(図示せず)を
塗装表面に垂直方向に押すと、粘土体中で応力集中を局
所的に受けた大径の微粒子P1が粉体9の上方部を押
し、又、前記隙間中の微粒子は粉体9の下方部を押す。
粉体9の周面Sも窪み面Rも軸対称ではないので、粉体
9の周面に分布する楔力の合計は、その粉体9を上方に
こじ開けるように押し上げる。粘土を押す圧力が弱いか
強いかに関係しないで、このような集中応力は極大化し
て大きい力になる。
【0037】従って、粘土全体を塗装表面上でずらせて
動かすことなく、粉体9を粘土中に埋没させ塗装層から
剥ぎ取ることができる。窪み面Rが酸化鉄溶解剤又は有
機溶剤と粉体9との物理化学的反応によりより広く形成
されていれば、このような剥ぎ取り効果が相乗的に倍加
される。このような無機物除去後の研磨は新たな傷をつ
けず有効化される。このような有効化のためには、粘土
に含まれる微粒子の直径が鉄粉、有機物粉体の有効直径
よりも小さいことが望ましいと推定できる。顕微鏡の観
察によれば、概ね50ミクロン以下の粒子が有効%含ま
れていればよいと推定される。このような研磨の後のポ
リマー被覆は、光の反射に関して鏡面化される。
【0038】本発明による車体塗装面の修復方法は、単
に鏡面化する技術の提供にとどまらず、原状回復を求め
て争いがエスカレートする社会的問題を解決することも
できる。化学的処理と物理化学的処理を同時に行うこと
により、工程時間を短縮することができる。物理的処理
と物理化学的処理を同時に行うことにより、工程時間を
短縮することができる。この場合、化学的溶剤と酸化鉄
溶解剤の混合剤を用いることが望ましい。物理化学的処
理が物理的処理に先行して行われると、その物理的処理
が有効化され副作用である傷つきを防止することができ
る。物理的処理は第1回物理的処理と第2回物理的処理
とを備え、物理的化学的処理は第1回物理的処理と第2
回物理的処理との間に行われる。このサンドイッチ処理
は、副作用である傷つきを更に防止することができる。
この場合、発色剤を用いることにより、処理回数を適性
化することができる。
【0039】更に、物理的処理と化学的処理と物理化学
的処理の後に塗装表面の研磨処理が行われる。この研磨
処理によって、新たな傷つきを防止することができる。
酸化鉄溶剤であるチオグリコール酸アンモニウム、チオ
グリコール酸ソーダ、チオグリコール酸トリエタノール
アミン塩を含む中性型溶剤は、中性であってその廃棄処
理が容易であり発色性があり他の多くの有機溶剤と馴染
みがよい。また、ゲル化したものを使用すると、作業性
が良くしかも無駄な使用をしなくても良い。
【0040】[他の実施の形態]前記実施の形態では、
セラミック微粒子が鉄粉7の周囲を取り囲み、その粘土
が鉄粉7を抱き込むようにして鉄粉7等を除去するもの
であった。図6に示すものは、弾性素材にセラミックス
微粒子を塗布、又は埋め込んだサンドペーパー15を使
用した例であるゴムシート16の表面には、粒子状のセ
ラミックス17が付着されている。セラミックス17
は、粉体9に接触して外装体1から取り除く。
【0041】このサンドペーパー15による研磨作業
は、セラミックス17を固定している基材がゴムシート
16であるからセラミックス17は僅かな切削力でゴム
シート16の上から容易に移動、又は脱落するので無理
に外装体1の上塗り塗装層1c等を傷付けることはな
い。なお、ゴムシート16の基材は、ゴムに限らず合成
樹脂弾性体等の弾性材であれば他の素材であれば良い。
従って、ゴムシート16を有するサンドペーパーは、セ
ラミック粘土と同様の作用で金属粉、無機粉等の粉体9
を除去できる。
【0042】
【発明の効果】本発明による車体塗装面の修復方法は、
酸化鉄など酸化金属特に針状の酸化鉄を物理化学処理に
より容易に酸化鉄溶解剤中にフロートさせることができ
る。原状回復以上の回復処理により、コストの無用の跳
ね上がりを回避し、本発明の処理自体のコストを究極的
に低減化することができ、複雑な社会的要請に応えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A),(B),(C),(D)は、本発
明による車体塗装面の修復方法の実施の形態の1つの処
理工程を示す断面図である。
【図2】図2(A),(B),(C),(D)は、本発
明による車体塗装面の修復方法の実施の形態の他の処理
工程を示す断面図である。
【図3】図3(A),(B),(C),(D)は、本発
明による車体塗装面の修復方法の実施の形態の更に他の
処理工程を示す断面図である。
【図4】図4は、図3の一部を顕微鏡的に拡大した断面
図である。
【図5】図5は、剥取り作用を説明するための断面図で
ある。
【図6】図6は、ゴムシートのサンドペーパーによる剥
取り作用を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…車体の外装体 1a…最内層(圧延鋼板) 1b…上塗り塗装層 1c…下塗り塗装層 1d…表層 2,2A,2b…有機物粉体 3…原表面 4,8…窪み傷 5…研磨面 6…被覆層 7…無機粉体(鉄粉) 9…酸化鉄粉 12…酸化鉄溶解剤液層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−187725(JP,A) 特開 昭50−29701(JP,A) 特開 平7−61334(JP,A) 特開 平9−1061(JP,A) 特開 平7−216395(JP,A) 特開 平9−241877(JP,A) 特開 平10−245597(JP,A) 特開 平9−123065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 7/14 B05D 3/10

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗車後の車体の塗装表面に、粘土中にその
    粘土の粒子の径より大きい径の硬質の微粒子を含有した
    微粒子含有粘土を摩擦的に擦りつける物理的処理と、 前記塗装表面に化学的溶剤の液層を形成する化学的処理
    とからなり、 前記物理的処理により前記塗装表面に突き刺さっている
    無機粉を前記塗装表面から剥がし、 前記化学的処理により前記塗装表面の有機粉を溶解して
    前記塗装表面から前記液層中に浮かす車体塗装面の修復
    方法において、 更に、前記塗装表面に酸化鉄溶解剤の液層を形成し酸化
    鉄を前記液層中に浮き出せて溶解する物理化学的処理と
    からなることを特徴とする車体塗装面の修復方法。
  2. 【請求項2】洗車後の車体の塗装表面に、弾性材料で作
    られた基材に硬質の微粒子が固定されたサンドペーパー
    で擦りつける物理的処理と、 前記塗装表面に化学的溶剤の液層を形成する化学的処理
    とからなり、 前記物理的処理により前記塗装表面に突き刺さっている
    無機粉を前記塗装表面から剥がし、 前記化学的処理により前記塗装表面の有機粉を溶解して
    前記塗装表面から前記液層中に浮かす車体塗装面の修復
    方法において、 更に、前記塗装表面に酸化鉄溶解剤の液層を形成し酸化
    鉄を前記液層中に浮き出せて溶解する物理化学的処理と
    からなることを特徴とする車体塗装面の修復方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修復
    方法において、 前記化学的処理と前記物理化学的処理は同時に並行して
    行われることを特徴とする車体塗装面の修復方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修復
    方法において、 前記物理的処理と前記物理化学的処理は同時に並行して
    行われることを特徴とする車体塗装面の修復方法。
  5. 【請求項5】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修復
    方法において、 前記化学的溶剤は前記酸化鉄溶解剤を含むことを特徴と
    する車体塗装面の修復方法。
  6. 【請求項6】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修復
    方法において、 前記物理化学的処理は前記物理的処理に先行して行われ
    ることを特徴とする車体塗装面の修復方法。
  7. 【請求項7】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修復
    方法において、 前記物理的処理は第1回物理的処理と第2回物理的処理
    とからなり、 前記物理的化学的処理は前記第1回物理的処理と前記第
    2回物理的処理との間に行われることを特徴とする車体
    塗装面の修復方法。
  8. 【請求項8】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修復
    方法において、 前記物理的処理と前記化学的処理と前記物理化学的処理
    の後の前記塗装表面を研磨する研磨処理とからなること
    を特徴とする車体塗装面の修復方法。
  9. 【請求項9】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修復
    方法において、 前記化学溶剤は、アルコール系溶剤とエーテル系溶剤と
    ケトン系溶剤とエステル系溶剤からなる群から選択され
    る1又は複数の溶剤であることを特徴とする車体塗装面
    の修復方法。
  10. 【請求項10】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修
    復方法において、 前記酸化鉄溶剤は、チオグリコール酸アンモニウム、チ
    オグリコール酸ソーダ、チオグリコール酸トリエタノー
    ルアミン塩を含む中性型溶剤群から選択される1又は複
    数の溶剤であることを特徴とする車体塗装面の修復方
    法。
  11. 【請求項11】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修
    復方法において、 前記酸化鉄溶剤は、チオグリコール酸アンモニウム、チ
    オグリコール酸ソーダ、チオグリコール酸トリエタノー
    ルアミン塩を含む中性型溶剤群から選択される1又は複
    数の溶剤であり、且つ、酸化鉄と反応して発色する溶剤
    であることを特徴とする車体塗装面の修復方法。
  12. 【請求項12】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修
    復方法において、 前記化学溶剤は、アルコール系溶剤とエーテル系溶剤と
    ケトン系溶剤とエステル系溶剤からなる群から選択され
    る1又は複数の溶剤であり、 前記酸化鉄溶剤は、チオグリコール酸アンモニウム、チ
    オグリコール酸ソーダ、チオグリコール酸トリエタノー
    ルアミン塩を含む中性型溶剤群から選択される1又は複
    数の溶剤であることを特徴とする車体塗装面の修復方
    法。
  13. 【請求項13】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修
    復方法において、 前記物理的処理は第1回物理的処理と第2回物理的処理
    とからなり、 前記物理的化学的処理は前記第1回物理的処理と前記第
    2回物理的処理との間に行われ、 前記酸化鉄溶剤は酸化鉄と反応して発色する溶剤である
    ことを特徴とする車体塗装面の修復方法。
  14. 【請求項14】請求項1又は2に記載の車体塗装面の修
    復方法において、 前記酸化鉄溶剤は酸化鉄と反応して発色する溶剤であ
    り、 白色光線を前記塗装表面に照射してその発色度合いを観
    察しながら前記物理的処理が行われることを特徴とする
    車体塗装面の修復方法。
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