JP3425483B2 - クレーンの送配電線への接近警報装置における誘導電流検出器 - Google Patents

クレーンの送配電線への接近警報装置における誘導電流検出器

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JP3425483B2 JP33643594A JP33643594A JP3425483B2 JP 3425483 B2 JP3425483 B2 JP 3425483B2 JP 33643594 A JP33643594 A JP 33643594A JP 33643594 A JP33643594 A JP 33643594A JP 3425483 B2 JP3425483 B2 JP 3425483B2
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本 正 夫 今
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンが作業
中、送配電線に接近し危険区域内に進入したときに、作
業開始前に安全な離隔距離において、記憶していた設定
値(判定基準)とクレーンの作業時に検出される誘導電
流値とを比較し、クレーンの作業時に検出される誘導電
流値が設定値(判定基準)を越えた場合に警報を発生す
る送配電線への接近警報装置における誘導電流検出器に
関するものである。 【0002】 【従来の技術及び本発明が解決しようとする課題】従来
の送配電線への接近警報装置は、下記の検出方式で警報
を発生させるものである。 【0003】送配電線の周囲には、その電圧と位置によ
って定まる電界を生じている。電極が電界中にはいると
電極に誘導電位が生じる。図1は従来の検出方式のブロ
ック図であるが、電極1で検出された誘導電位は、増幅
回路2で増幅され、判定回路3でその値があらかじめ決
められたしきい値を越えると、警報回路4で警報を発生
するようにしたものである。 【0004】しかしながら、上記の従来の技術には以下
のような問題点があった。 【0005】実際の送配電線は、3本あるいは6本等複
数本あり、電線の配置や形状も違い、さらに大地や周囲
の接地物体の関係から、送配電線周囲にできる電位分布
は一般に同心円状にはならない。 【0006】そのため電極に生じる誘導電位と電線から
の離隔距離は、電路の大地電圧が同じであっても、電極
の電路への接近方向などによっても異なる。 【0007】特に電極が、各電線からほぼ等距離にある
場合いは、それぞれの電線から誘起される誘導電位が互
いに120°ずつ位相差があるために打ち消され合成さ
れた誘導電位は著しく低下してしまう。 【0008】このため、あらかじめ決められたしきい値
と検出値を比較する方式では、送配電線に対して一定距
離で警報を発生させることができないという問題点があ
った。 【0009】 【発明の目的】そこで本発明は、送配電線の配置や形
状、周囲の環境に係わらず、常にクレーンが送配電線に
対して一定距離で警報を発生させる移動式クレーンの送
配電線への接近警報装置における誘導電流検出器を提供
することをを目的としている。 【0010】 【課題を達成するための手段】本発明は以上の点に鑑
み、架空送配電線に対しクレーン本体を電極とし、誘導
電流検出器を通して接地することにより、クレーン本体
に浮遊キャパシタンスを通じて流れる誘導電流を検出し
警報を発生する装置の誘導電流検出器において、クレー
ン本体に流れる誘導電流を電流−電圧変換のための変流
器と、電流−電圧変換された変流器の2次側の出力の必
要な信号成分だけを取り出すろ波器と、ろ波器の出力信
号を増幅するための増幅器と、増幅器の出力信号を記憶
回路と比較回路に切り替えるためのスイッチと、設定値
(判定基準)を記憶するための記憶回路と、増幅器の出
力信号と設定値(判定基準)を比較するための比較回路
と、比較回路において増幅器の出力信号が設定値(判定
基準)を越えた場合に警報を発生させるための警報回路
とを設け、作業開始前に安全な離隔距離において前記ス
イッチを記憶回路側に接続して、クレーンに浮遊キャパ
シタンスを通じて流れる誘導電流値を記憶回路に記憶さ
せ、その値を設定値(判定基準)とし、その後前記スイ
ッチを比較回路側に切り替えて、クレーンの作業時に検
出される誘導電流値と設定値(判定基準)とを比較し、
クレーンの作業時に検出される誘導電流値が設定値(判
定基準)を越えると警報を発生する手段により構成した
ものである。 【0011】 【作用】上述の手段により送配電線の配置や形状、周囲
の環境に合わせて、作業現場毎にその都度安全距離に於
いてクレーンから大地に流れる誘導電流の設定値(判定
基準)を決め、作業中の誘導電流の検出信号とその設定
値(判定基準)とを比較することにより、送配電線の配
置や形状、周囲の環境に係わらず常にクレーンが送配電
線に対し一定距離以上に近づくと警報を発生させること
が可能となる。 【0012】 【実施例の説明】図2はクレーン本体を電極とした場合
の本発明一実施例であり、図3は本発明の全体を示すブ
ロック図である。図面をもとに詳細に説明する。 【0013】図2のように接地板部分8aと絶縁台部分
8bが一体となった台座を接地板部分8aが大地10側
となるようにクレーンのアウトリガー6の下に敷き、ク
レーン本体5と誘導電流検出器7と台座の接地板部分8
aを電線9に接続し、送配電線11からクレーン本体
5、大地10の順に流れる誘導電流を誘導電流検出器7
により検出する。誘導電流検出器7は図3のように、送
配電線より浮遊キャパシタンスを通じてクレーン本体に
流れる誘導電流を電流−電圧変換するための変流器13
と、変流器の2次側の出力の必要な信号成分だけを取り
出すためのろ波器14と、ろ波器の出力信号を増幅する
ための増幅器15と、増幅器の出力信号を記憶回路17
と比較回路18に切り替えるスイッチ16と、作業開始
前に安全な離隔距離において増幅器の出力信号を設定値
(判定基準)として記憶するための記憶回路17と、設
定値(判定基準)と増幅器の出力信号を比較するための
比較回路18と、比較回路において増幅器の出力信号が
設定値(判定基準)を越えた場合警報を発生させるため
の警報回路19とを図のように接続して構成されてい
る。なおクレーンは全体を1個の電極として機能するよ
う、少なくともクレーンの操作室部は電気的に一体物と
して構成してある。 【0014】クレーンが送配電線に接近するに伴い、浮
遊キャパシタンスを通じて誘導電流Iがクレーン本体5
より変流器13の1次側、台座の接地板部分8aを通り
大地10に流れる。そして電流−電圧変換された変流器
13の2次側の信号を、ろ波器14を通過させて商用周
波数の信号成分のみを取り出し、増幅回路15でろ波器
の出力信号の増幅をを行う。次に比較回路18で、増幅
された信号と記憶回路17に記憶された設定値(判定基
準)との比較を行う。 【0015】そのためにあらかじめ、クレーンの作業を
開始する前に、次のような作業を行わなければならな
い。まずスイッチ16をの方向に閉じて、図2のよう
にクレーンを最も危険区域に近い安全な離隔距離の位置
Aにセットし、その位置で誘導電流を検出し記憶回路1
7に記憶させその値を設定値(判定基準)とする。そし
て、スイッチ16をの方向に閉じてクレーンの作業を
行う。 【0016】このようにして記憶された設定値(判定基
準)と、作業中に検出された信号値を比較回路18で比
較し、図2のように、もし作業中にクレーンの1部分が
危険区域内Bに侵入すると、浮遊キャパシタンスを通じ
てクレーン本体に流れる誘導電流を変流器により検出
し、ろ波、増幅した信号が設定値(判定基準)を越える
ため警報回路により警報を発生する。 【0017】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、作業現場
に応じて設定値(判定基準)を決めるため、送配電線の
配置や形状、周囲の環境に係わらず常にクレーンが送配
電線に対し一定距離より近接すると警報を発生させるこ
とができるという効果がある。 【0018】
【図面の簡単な説明】 【図1】 従来検出方式のブロック図 【図2】 本発明の実施例の図 【図3】 本発明の装置内部のブロック図 1・・・電極 11・・・送配電
線 2・・・増幅回路 12・・・危険区
域 3・・・判定回路 13・・・変流器 4・・・警報回路 14・・・ろ波器 5・・・クレーン本体 15・・・増幅器 6・・・アウトリガー 16・・・スイッ
チ 7・・・誘導電流検出器 17・・・記憶回
路 8a・・・台座の接地板部分 18・・・比較回
路 8b・・・台座の絶縁板部分 19・・・警報回
路 9・・・電線 10・・・大地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨 田 一 東京都清瀬市梅園1丁目4番6号 労働 省産業安全研究所内 (56)参考文献 特開 昭50−38212(JP,A) 特開 平2−35301(JP,A) 特開 平6−123748(JP,A) 特開 平6−18599(JP,A) 実開 昭48−55863(JP,U) 実開 昭52−113670(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/02 G01R 15/04 G01R 19/165 G08B 21/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 架空送配電線に対しクレーン本体を電極
    とし、誘導電流検出器を通して接地することにより、ク
    レーン本体に浮遊キャパシタンスを通じて流れる誘導電
    流を検出し警報を発生する装置の誘導電流検出器におい
    て、クレーン本体に流れる誘導電流を電流−電圧変換の
    ための変流器と、電流−電圧変換された変流器の2次側
    の出力の必要な信号成分だけを取り出すろ波器と、ろ波
    器の出力信号を増幅するための増幅器と、増幅器の出力
    信号を記憶回路と比較回路に切り替えるためのスイッチ
    と、設定値(判定基準)を記憶するための記憶回路と、
    増幅器の出力信号と設定値(判定基準)を比較するため
    の比較回路と、比較回路において増幅器の出力信号が設
    定値(判定基準)を越えた場合に警報を発生させるため
    の警報回路とを設け、作業開始前に安全な離隔距離にお
    いて前記スイッチを記憶回路側に接続して、クレーンに
    浮遊キャパシタンスを通じて流れる誘導電流値を記憶回
    路に記憶させ、その値を設定値(判定基準)とし、その
    後前記スイッチを比較回路側に切り替えて、クレーンの
    作業時に検出される誘導電流値と設定値(判定基準)と
    を比較することで、クレーンの作業時に検出される誘導
    電流値が設定値(判定基準)を越えると警報を発生する
    ことを特徴としたクレーンの送配電線への接近警報装置
    における誘導電流検出器。 【0001】
JP33643594A 1994-12-22 1994-12-22 クレーンの送配電線への接近警報装置における誘導電流検出器 Expired - Lifetime JP3425483B2 (ja)

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