JP2503641Y2 - ガス絶縁開閉設備 - Google Patents

ガス絶縁開閉設備

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JP2503641Y2
JP2503641Y2 JP1990003026U JP302690U JP2503641Y2 JP 2503641 Y2 JP2503641 Y2 JP 2503641Y2 JP 1990003026 U JP1990003026 U JP 1990003026U JP 302690 U JP302690 U JP 302690U JP 2503641 Y2 JP2503641 Y2 JP 2503641Y2
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gas
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和彦 堀越
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガス絶縁開閉装置本体に、部分放電の有無
や事故の発生等の内部状態を検出するセンサを取付けた
ガス絶縁開閉設備に関するものである。
[従来の技術] ガス絶縁開閉設備においては、ガス絶縁開閉装置本体
に、事故の発生や部分放電の有無等の内部状態を検出す
るセンサを取りつけて、該センサの出力信号を処理する
ことにより事故点を標定したり、事故の予測保全を図っ
たりすることが行われている。
第3図はガス絶縁設備の一例を示したもので、同図に
おいて1はガス絶縁開閉装置本体から離れた個所に設置
された現場盤である。ガス絶縁開閉装置本体1は、架台
3の上に支持されたタンク4及び架台5の上に支持され
たタンク6の内部に遮断器や断路器等の必要機器をSF6
ガスとともに収納したもので、この例ではタンク6にセ
ンサ7が取りつけられている。現場盤2は電源装置とセ
ンサ7の出力信号を処理する制御部とを接地電位にある
金属容器8内に収納したもので、現場盤2とセンサ7と
の間がセンサの出力信号の伝送とセンサへの給電とを行
なう電気ケーブル9を通して接続されている。なお10は
大地である。
[考案が解決しようとする課題] 従来のガス絶縁開閉設備においては、センサ7と現場
盤2との間が電気ケーブル9により接続されていたた
め、ガス絶縁開閉装置本体1内で閃絡事故が生じて本体
1の電位が大地に対して上昇した場合の電位分布は第4
図のようになる。第4図においてP1及びP2はそれぞれ
第3図の現場盤2の位置及びセンサ7の位置に対応して
いる。すなわち、本体1の対地電位が最大V1まで上昇
すると、センサ7の部分は電位V1から電圧降下分V2を
差し引いた電位V3(=V1−V2)のサージを受ける。
このように従来のガス絶縁開閉設備では、ガス絶縁開閉
装置本体内で事故が生じたときにセンサがサージを受け
て破壊されるおそれがあった。
本考案の目的は、センサがサージを受けるおそれをな
くしたガス絶縁開閉設備を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ガス絶縁開閉装置本体内の状態を検出する
センサを該本体に設けるとともに、センサの出力信号を
処理する制御部をガス絶縁開閉装置本体から離れた個所
に設置した構成を有するガス絶縁開閉設備において、セ
ンサがサージを受けて破損するおそれをなくすことを目
的としたものである。
そのため、本考案においては、検出出力を光信号に変
換して出力する光信号出力部をセンサに設けて該光信号
出力部と制御部との間を光ケーブルを介して接続すると
ともに、ガス絶縁開閉装置本体内の主回路導体に結合さ
れた変流器と該変流器の出力を整流する整流回路と該整
流回路の出力により充電されるバッテリとを備えたセン
サ用電源をガス絶縁開閉装置本体に設けて、該センサ用
電源のバッテリからセンサに給電するようにした。
[作用] 上記のように、センサと制御部との間を光ケーブルを
介して接続することによりセンサを大地から電気的に隔
絶するとともに、ガス絶縁開閉装置本体内の主回路導体
に結合された変流器と該変流器の整流出力により充電さ
れるバッテリとを備えたセンサ用電源からセンサに給電
するようにすると、ガス絶縁開閉装置本体内で閃絡事故
が生じて該本体の電位が上昇したときに、センサ及びセ
ンサ用電源の電位も本体とともに上昇するため、センサ
がサージを受けるのを防ぐことができ、センサがサージ
により破壊されるのを防止することができる。
[実施例] 以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の実施例を示したもので、第3図の各
部と同一部分には同一の符号を付してある。本実施例に
おいては、ガス絶縁開閉装置本体1に変流器形電源11が
取りつけられている。本体1のタンク6には、本体内の
状態を検出するセンサと該センサの出力を光信号に変換
して出力する光信号出力部と、センサ及び光信号出力部
の電源となるバッテリとを共通のケース内に収納した検
出装置12が取りつけられ、変流器形電源11と検出装置12
内のバッテリとが電源ケーブル13により接続されてい
る。また現場盤2の金属容器8内には、光信号出力部か
ら出力される光信号を入力として信号処理を行なう制御
部が配置され、該制御部と検出装置12の光信号出力部と
の間が光ケーブル14を介して接続されている。
上記センサはタンク6内の部分放電により生じる超音
波を検出する超音波検出器や、部分放電により生じる電
磁波を検出する検出器或いはファラデー効果を利用して
本体内の主回路電流を検出する電流検出器等である。
また制御部は、光信号を電気信号に変換する変換部、
該変換部の出力を増幅する増幅器及び該増幅器の出力か
ら事故の有無や部分放電の有無等を判定する判定回路等
から構成されている。
変流器形電源11は本体内の主回路導体に結合された変
流器と該変流器の出力を整流する整流回路とを備えたも
ので、該整流回路の出力が電源ケーブル13を通して検出
装置12内のバッテリに印加されている。
第2図は変流器形電源11の構成例を示したもので、こ
の例では本体1に設けられた絶縁スペーサ15に設けられ
た貫通導体16を1次導体とした変流器CTと、変流器CTの
2次コイル17の出力を降圧または昇圧するトランス18
と、該トランス18の出力を整流する整流回路19とにより
変流器形電源11が構成されている。変流器CT及びトラン
ス18は絶縁スペーサ15の絶縁モールド部内に埋設されて
いる。整流回路19はダイオードD1及びD2と、平滑用コ
ンデンサC1及びC2と、コンデンサC1及びC2の両端の
電圧を一定に保つためのツェナーダイオードZ1及びZ2
とからなり、出力端子t1,t0間及びt0,t2間にそれぞれ
直流電圧Eが、t1,t2間に直流電圧2Eがそれぞれ得られ
るようになっている。この変流器形電源11及び検出装置
12内のバッテリによりセンサ用電源が構成されている。
上記のように検出装置12と制御部との間を光ケーブル
を介して接続して検出装置12を大地に対して電気的に隔
絶し、ガス絶縁開閉装置内の主回路導体に結合された変
流器を電源したセンサ用電源からセンサに給電するよう
にすると、ガス絶縁開閉装置内で閃絡事故が生じて本体
のタンクの電位が上昇したときに検出装置12の電位及び
電源11の電位も一緒に上昇する。したがって検出装置内
のセンサがサージを受けることはなく、該センサが破壊
されることはない。事故後遮断器が開かれて停電すると
電源11の出力が無くなるが、このときは検出装置内のバ
ッテリからセンサ及び光信号出力部に給電されるため、
検出装置の動作は支障なく行われる。
上記の実施例では、1つのタンク6に検出装置12が取
りつけられているが、他のタンク4にも検出装置を取り
つけることができる。
上記の実施例では絶縁スペーサの貫通導体に変流器を
結合しているが、変流器形電源は、電源となる変流器を
本体の主回路に結合すればよく、上記の構成に限定され
るものではない。例えば本体1にケーブルが引き込まれ
ている場合には、該ケーブルに変流器を取りつけること
もできる。
上記の実施例では、変流器形の電源と検出装置とを離
れた位置に設けているが、両者を近接した位置に設ける
こともでき、両者を共通のケース内に配置することもで
きる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、センサと該センサの
検出出力を処理する制御部との間を光ケーブルを介して
接続することにより、センサを大地から電気的に隔絶す
るとともに、ガス絶縁開閉装置の主回路導体に結合され
た変流器と該変流器の整流出力により充電されるバッテ
リとを備えたセンサ用電源を設けて、該センサ用電源の
バッテリからセンサに給電するようにしたので、ガス絶
縁開閉装置本体内で閉絡事故が生じたときにセンサがサ
ージを受けるのを防ぐことができ、事故時にセンサが破
壊するおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す構成図、第2図は同実施
例で用いる電源の構成例を示した接続図、第3図は従来
のガス絶縁開閉設備を示す構成図、第4図は第3図の設
備で閃絡事故が生じたときの電圧分布を示す線図であ
る。 1……ガス絶縁開閉装置本体、2……現場盤、11……変
流器形電源、12……検出装置(センサ,光信号出力部,
バッテリを含む。)、13……電源ケーブル、14……光ケ
ーブル。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス絶縁開閉装置本体内の状態を検出する
    センサを該本体に取り付け、前記センサの出力信号を処
    理する制御部を前記ガス絶縁開閉装置本体から離れた個
    所に設置してなるガス絶縁開閉設備において、 前記センサの検出出力を光信号に変換して出力する光信
    号出力部を該センサに設けて該光信号出力部と前記制御
    部との間を光ケーブルを介して接続し、 前記ガス絶縁開閉装置の本体内の主回路導体に結合され
    た変流器と、該変流器の出力を整流する整流回路と、該
    整流回路の出力により充電されるバッテリとを備えたセ
    ンサ用電源を前記ガス絶縁開閉装置本体に設けて、該セ
    ンサ用電源のバッテリから前記センサに給電することを
    特徴とするガス絶縁開閉設備。
JP1990003026U 1990-01-17 1990-01-17 ガス絶縁開閉設備 Expired - Lifetime JP2503641Y2 (ja)

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JPH0394010U JPH0394010U (ja) 1991-09-25
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