JP3425292B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14008Structure of acoustic ink jet print heads

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、液体インクを液滴
化して被記録体上に飛翔させることにより画像を記録す
るインクジェット記録装置に係り、特には、圧電素子に
より放射される超音波ビームの圧力によりインク滴を吐
出させて被記録体上に飛翔させるインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液体インクを記録媒体上に飛
翔させて記録ドットを形成するインクジェットプリンタ
が知られている。このインクジェットプリンタは、他の
記録方式と比べて騒音が少なく、現像や定着などの処理
が不要であるという利点を有し、普通紙記録技術として
注目されている。
【0003】現在までに、数多くのインクジェットプリ
ンタの方式が提案されているが、特に、例えば特公昭5
6−9492号や特公昭61−59911号に開示され
ている発熟体の熱により発生する蒸気の圧力でインク滴
を飛翔させる方式、および例えば特公昭53−1213
8号に開示されている圧電体の変位による圧力パルスで
インク滴を飛翔させる方式等が代表的なものである。し
かし、これらの方式では溶媒の蒸発や揮発によって局部
的にインクの濃縮が生じやすく、また、それぞれの解像
度に対応する個別のノズルが細いため、ノズルに目詰ま
りを生じやすいという問題がある。
【0004】これらの欠点を克服するために、薄膜の圧
電体から発生する超音波ビームの圧力を用いてインク液
面からインク滴を飛翔させるという、超音波を用いる方
式が提案されている(IBM TDB,vol.16,
No.4,1168頁(1973−10)、特開昭63
一162253号公報等参照)。この方式は個別のドッ
ト毎のノズルやインク流路間の隔壁を必要としないいわ
ゆるノズルレス方式であるために、ラインヘッド化する
上での大きな陣害であった目詰まりやそれからの復旧と
いう問題がない。また、この方式では、非常に小さい径
のインク滴を安定に飛翔させることができるため、高解
像度化にも適している。さらに、別の超音波集束手段と
して、アレイ状に配置された複数個の圧電素子からそれ
ぞれに位相制御した超音波を励起させてインク液面近傍
の一点に集中させるッフェーズドアレイ走査法を使用す
る方式も提案されている(特開平2−184443号公
報参照)。しかし、これら超音波を用いる方式ではイン
ク滴の飛翔効率が低いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、上記従来のインクジェット記録装置の問題を解決し
ようとするものであり、高効率で画像記録を可能にする
インクジェント記録装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インク液を保持するインク保持室と、前
記インク液と音響的に接続される圧電素子からなる超音
波発生手段と、前記圧電素子を駆動する駆動手段と、前
記圧電素子から発生される超音波を前記インク液の液面
近傍に集束させる超音波集束手段と、前記超音波発生手
段上に形成され、前記圧電素子およびインク液を音響的
にマッチングさせる音響マッチング層と、前記音響マッ
チング層上に形成され、その音響インピーダンスZが、
前記音響マッチング層の音響インピーダンスZmに対し
て、Zm<Z<20×Zm(式1)の関係を満たし、か
つその厚さtが、伝搬する超音波の波長λに対して、λ
/1000<t<λ/10(式2)の関係を満たす前面
層とを有することを特徴とするインクジェット記録装置
を提供するものである。
【0007】上記超音波発生手段は、所定間隔で配列ま
たは区分された複数の圧電素子により構成することがで
き、その場合、駆動手段は、複数の圧電素子の一部の圧
電素子群を同時に駆動するとともにその同時駆動圧電素
子群を圧電素子の配列方向に移動させるものであり、超
音波集束手段は、フレネルレンズであることが好まし
い。
【0008】本発明者らは、超音波ビームの放射圧で液
体インクの液面からインク滴を吐出させて被記録体上に
飛翔させることにより画像を記録するインクジェット記
録装置において、従来の方式では達成できなかった記録
スピードの高速化や高解像度化を図るために、複数の超
音波発生手段を所定の間隔で配置された圧電素子により
構成し、その一部の圧電素子群(駆動素子群)に所定の
位相差を与えて駆動することによってインク液面近傍に
超音波ビームを集束させてインク滴を飛翔させ、駆動素
子群をその構成する圧電素子数は変えないで1またはそ
れ以上の圧電素子単位で所定方向にずらして駆動する駆
動手段(リニア電子走査手段)を具備したインクジェッ
ト記録装置を提案してきた。
【0009】本発明者らは、そのようなインクジェット
記録装置において、インク滴の飛翔効率の向上と記録/
印刷速度の高速化を図るために、インク滴の飛翔条件の
検討とその飛翔状態の詳細な観察を行った。その結果、
駆動パルスの印加中にはインク滴は飛翔せず、パルス印
加時間の10倍もしくはそれ以上の時間を経過した後に
インク滴が飛翔することがわかった。その飛翔機構とし
て、インク液中に放射された超音波が記録装置ヘッドの
超音波放射面と、インク液の液面との間で多重反射し、
その結果生じた定在波により徐々にインク液面における
放射圧が増加し、しきい値を超えるとインク滴が飛翔す
るものと考えられた。
【0010】この知見に基づいてさらに検討した結果、
インク滴を効率的に飛翔させるためには、圧電素子によ
り発生した超音波が効率よくインク液中に放射されるこ
とはいうまでもないが、インク液面と超音波放射面との
多重反射の効率を向上させることが重要であり、そのた
めには、圧電素子上に形成された音響マッチング層上に
所定の音響インピーダンスと厚さを有する前面層を形成
することが有効であることが見い出された。すなわち、
前面層の音響インピーダンスZが、音響マッチング層の
音響インピーダンスZmに対して、Zm<Z<20×Z
mの関係を満たすことにより、圧電素子からの超音波放
射効率は多少低下するものの、多重反射の効率が向上
し、その結果インク滴の飛翔効率が大幅に向上する。し
かもこの効果は、前面層の厚さtが、前面層中を伝搬す
る超音波の波長λに対して、λ/1000<t<λ/1
0の関係を満たすことにより一層顕著となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るインクジェット記録装置の斜視図である。図1
において、超音波発生手段を構成する平板状圧電素子1
1が、バッキング材を兼ねた基板12上に形成されてい
る。圧電素子11は、超音波の周波数やサイズに応じ
て、ジルコン・チタン酸鉛(PZT)等のセラミック、
フッ化ビニリデンと三フッ化エチレンとの共重合体等の
高分子材料、ニオブ酸リチウム等の単結晶、酸化亜鉛等
の圧電性半導体などで形成することができる。
【0012】圧電素子11の下面には、互いに分離した
個別電極13がそれぞれ設けられており、これら個別電
極により圧電素子11はアレイ上に区分される。また、
アレイ状に配置された圧電素子群の上面には、圧電素子
11に共通の共通電極14が形成されている。これら電
極13および14は、チタン、ニッケル、アルミニウ
ム、金またはそれらの合金を蒸着またはスパッタにより
薄膜として、あるいはガラスフリットを混合した銀ペー
ストをスクリーン印刷しこれを焼き付けることによって
形成することができる。
【0013】図1では、超音波発生手段は、平板状圧電
素子11により構成されているが、超音波発生手段は、
複数の分離した個別圧電素子により構成されていても
い。個別電極13は、ボンデイングワイヤ15により駆
動回路16に接続され、共通電極14も配線パターン
(図示せず)を介して駆動回路16に接続されている。
【0014】なお、個別電極13を圧電素子群の上面に
形成し、共通電極14を圧電素子群の下面に形成するよ
うにしてもよい。共通電極14を介して圧電素子11の
上には、音響マッチング層を兼ねた音響レンズとしての
一次元のフレネルレンズ17が形成されている。また、
フレネルレンズ17の上には、インク液19を収容する
インク保持室18が形成され、インク保持室18の上面
は、スリット状に開口している。
【0015】フレネルレンズ17は、フレネルの輪帯理
論に基づいて所定のピッチで溝を形成することにより、
溝の上面と底面から放射される超音波の位相をπシフト
させるものであり、溝は、個別電極13により区分され
た圧電素子11の配列方法(主走査方向)に平行に形成
される。
【0016】本例では、フレネルレンズ17は、音響マ
ッチング層をも兼ねるものである。音響マッチング層
は、圧電素子11とインク液19とを音響的にマッチン
グさせるものであり、したがって、音響マッチング層
は、圧電素子の音響インピーダンスZpとインク液の音
響インピーダンスZiとの積の平方根に近い値の音響イ
ンピーダンスを持つ材料で形成される。そのような材料
としては、エポキシ樹脂やポリイミドなどの高分子材
料、またはこれに音響インピーダンスを変えるために繊
維などを混入させたもの、あるいはアルミナやタングス
テンを混合したものを例示することができる。さらに、
音響マッチング層は、二酸化ケイ素をスパッタ法やCV
D法で形成することもできる。音響マッチング層の厚さ
m は、式 tm ={(2n+1)/4}×λm (3) (ここで、nは0以上の整数、λm は、超音波周波数で
決まる音響マッチング層内の波長)で与えられるが、そ
の計算値の±20%の範囲内の厚さは許容される。な
お、本例の如く、マッチング層がフレネルレンズを構成
する場合、λm は、以下の式 1/{(1/λink )−(1/λm )}={(2n+1)/2}×λm (4) (ここで、λink は、インク中での超音波の波長)をも
ほぼ満足することが好ましい。
【0017】本発明のインクジェット記録装置におい
て、図1に示すように、音響マッチング層でもあるフレ
ネルレンズ17の表面には、前面層20が形成されてい
る。この前面層20の音響インピーダンズZは、すでに
述べたように、音響マッチング層17の音響インピーダ
ンスZmに対して、Zm<Z<20×Zmの関係を満た
すものである。そのような前面層20は、いずれもの金
属でも形成することができ、例えば、金、アルミニウム
等を例示することができる。また、上記関係式を満たす
限り、二酸化ケイ素等金属以外の材料で前面層20を形
成することもできる。前面層20の厚さtは、上に述べ
たように、伝搬する超音波の波長λに対して、λ/10
00<t<λ/10の関係を満たすものである。
【0018】次に、超音波の集束方法および圧電素子の
駆動方法の一例を説明する。圧電素子11の配列方向
(主走査方向)における超音波の集束方法は、個別電極
13により個別アレイ状に動作される圧電素子11の一
部の圧電素子群(同時駆動素子群)に対して所定の遅延
時間を設定してそれらを同時に駆動し、そのとき各圧電
素子11から放射される超音波の位相を制御して、イン
ク液面近傍で超音波の強度が局所的に強くなるように、
すなわち焦点を結ぶように動作させる。具体的には同時
駆動素子群の中心部の遅延時間が最も長く、外側に向か
うにつれて徐々に遅延時間を短くするものである。一
方、アレイ状の圧電素子11の配列方向に対して直行す
る方向(副走査方向)における超音波の集束方法は、音
響レンズ、ここではフレネルレンズ17によって行う。
このように二方向からの超音波の集束により、インク液
面上の任意の位置から超音波の圧力でインク滴を吐出、
飛翔させる。インク滴の飛翔位置は、同時に駆動する圧
電素子群を先に説明したように電子的に走査することに
より、変化させることが可能である。さらに、アレイ状
に配列された圧電素子の中で、前記同時駆動素子群を複
数個設けることにより同時に複数のインク滴を飛翔させ
ることができる。
【0019】もう一つは、フレネル輪帯論に基づいて、
同時駆動素子数を2種類にグループ分けし、一方を駆動
するタイミングを他方に対し位相をπだけシフトとする
というものである。これをフレネル駆動と呼ぶことにす
る。
【0020】なお、副走査方向の超音波集束度合が強け
れば、主走査方向は複数素子を同時に駆動するのみで、
遅延時間を与えて集束させなくてもインク滴は飛翔する
ので、遅延時間を与えなくても良い。副走査方向の超音
波集束手段は、フレネルレンズ17に限らず、図4およ
び図5に関して以後述べる凹面レンズを用いてもよい。
【0021】図2は、本発明の第2の実施の形態に係わ
るインクジェット記録装置のヘッド部の断面図である。
図2のヘッド部は、基板12上に接着剤層31を介して
圧電素子11が形成されている以外は、図1の示す構造
のものと同じである。接着剤層31としては、例えばエ
ポキシ樹脂を用いることができる。
【0022】図3は、本発明の第3の実施の形態に係わ
るインクジェット記録装置のヘッド部の断面図である。
図3のヘッド部は、フレネルレンズ17を構成する溝
が、レンズ層を貫通し、その底面が下地の共通電極層1
4を露出させている以外は、図2に示す構造のものと同
じである。この場合、溝部を除く部分のみが音響マッチ
ング層として作用する。
【0023】図4は、本発明の第4の実施の形態に係わ
るインクジェット記録装置のヘッド部の断面図である。
図4のヘッド部は、共通電極14の上に、音響レンズと
してフレネルレンズの代りに通常の凹面音響レンズ41
を設け、その上にフレネルレンズ17に関して説明した
音響マッチング材料で形成されたを音響マッチング42
を設け、その上に前面層20を設けた以外は、図1に示
す構造のものと同じである。
【0024】図5は、本発明の第5の実施の形態に係わ
るインクジェット記録装置のヘッド部の断面図である。
図5のヘッド部は、基板12を凹面形状に形成し、これ
に沿って個別電極13、圧電素子11、共通電極14、
音響マッチング層51を設け、音響マッチング層51に
直接前面層20を設けた構造を有する。この場合、凹面
を形成する音響マッチング層51が音響レンズとしても
作用する。
【0025】
【実施例】この例では、図2に示す構造のヘッド部を備
えたインクジェット記録装置を作成した。圧電素子11
として、厚さ約0.5mmで比誘電率1400のPZT
系圧電セラミツクを用いた。その両面にTi/Auをそ
れぞれの厚さが0.05μmおよび0.2μmとなるよ
うにスパッタにより形成し、2kV/mmの電界を印加
して分極処理を行った。その後エッチングにより、1素
子の幅が60μmで、電極間隔が25μm(個別電極の
配列ピッチ85μm)となるように個別電極13を形成
した。
【0026】一方、ガラス製バッキング材12にTi/
Auのアレイ電極を形成しておき、顕微鏡下で、圧電セ
ラミック11上に形成したアレイ電極とガラス上に形成
したアレイ電極の位置合わせを行いながら、両者をエボ
キシ樹脂31で接着し、両電極が導通するようにした。
次に、圧電セラミック素子11を厚さ43μmになるま
で研磨した後、Al共通電極をスパッタ法で形成した。
このとき、副走査方向の電極の長さ、すなわち口径は
1.5mmとした。
【0027】次エポキシ樹脂とアルミナ粉末とを音速が
3×103 /秒近傍になるような割合で配合し、密度
2.20×103 kg/m3 、音速2.95×103
/秒の混合物を得た。これを共通電極面に塗布して硬化
させ、厚さが約45μmになるように研磨した。その
後、焦点距離が3.5mmになるように深さ1/2波長
(約30μm)の溝を主走査方向に平行に形成してフレ
ネルレンズを形成した。その上に前面層20として金を
スパッタにより1μmの厚さに形成した。さらに超音波
放射面とインク液面との距離がほぽ3.5mmとなる側
壁と駆動回路を構成して、インクジェット記録装置を完
成した。
【0028】次に比較例として、前面層20を設けなか
った以外は実施例と同じインクジェット記録装置を作製
した。この2つの記録装置を用いて、図6に示すよう
に、超音波放射面から直接放射された波の振幅Aとイン
ク液面で反射してさらに超音波放射面で反射した波Bの
振幅を比較した。その結果、比較例に対する実施例の振
幅は波Aが−4.5dB、波Bが+1.45dBであっ
た。従って、実施例の方が直接放射された超音波の振幅
は小さいが、多重反射後の振幅は大きいことが確認され
た。
【0029】次にインク滴の飛翔実験を行った。まず、
実施例のインクジェット記録装置を用いて主走査方向に
直線を引いて100%インク滴が飛翔する条件のうち、
駆動電圧が低く、かつバースト波数が少ない条件を選
び、この条件下で比較例の記録装置の飛翔実験を試みた
ところ、直線が引けず抜けが生じて、飛翔した割合は1
5%程度であった。すなわち、本実施例の記録装置の方
が、比較例の記録装置よりも飛翔効率がはるかに優れた
ものであった。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明では音響マッチン
グ層よりも音響インピーダンスの大きな前面層を形成し
たことにより多重反射の効率が向上し、インク液面にお
ける放射圧の増幅効果が促進され、低い駆動電圧および
少ないバースト数でインク滴飛翔の高効率化が図られ、
信頼性の向上や低消費電力化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置の構成を示す斜視図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置の構成を示す断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置の構成を示す断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置の構成を示す断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置の構成を示す断面図。
【図6】インクジェット記録装置において圧電素子から
直接放射される超音波と1回の多重反射による超音波を
説明するための図。
【符号の説明】
11…圧電素子 12…基板 13…共通電極 14…個別電極 15…ボンディングワイヤ 16…駆動回路 17…フレネルレンズ 18,28,38,48…インク保持室 19…インク液 20…前面層 41…凹面音響レンズ 42…音響マッチング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 紀子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 八木 均 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平5−254116(JP,A) 特開 平3−200199(JP,A) 特開 平2−175157(JP,A) 特開 平3−155948(JP,A) 特開 平6−197574(JP,A) 特開 昭60−146252(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/015

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液を保持するインク保持室と、前
    記インク液と音響的に接続される圧電素子からなる超音
    波発生手段と、前記圧電素子を駆動する駆動手段と、前
    記圧電素子から発生される超音波を前記インク液の液面
    近傍に集束させる超音波集束手段と、前記超音波発生手
    段上に形成され、前記圧電素子およびインク液を音響的
    にマッチングさせる音響マッチング層と、前記音響マッ
    チング層上に形成され、その音響インピーダンスZが、
    前記音響マッチング層の音響インピーダンスZmに対し
    て、Zm<Z<20×Zmの関係を満たし、かつその厚
    さtが、伝搬する超音波の波長λに対して、λ/100
    0<t<λ/10の関係を満たす前面層とを有すること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波集束手段が、フレネルレンズ
    であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録装置。
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