JP3424398B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3424398B2
JP3424398B2 JP19089495A JP19089495A JP3424398B2 JP 3424398 B2 JP3424398 B2 JP 3424398B2 JP 19089495 A JP19089495 A JP 19089495A JP 19089495 A JP19089495 A JP 19089495A JP 3424398 B2 JP3424398 B2 JP 3424398B2
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和雄 吉田
智之 中野
尚樹 大西
寛明 万波
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
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    • H02M7/483Converters with outputs that each can have more than two voltages levels
    • H02M7/49Combination of the output voltage waveforms of a plurality of converters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電圧をスイッチド
キャパシタ回路を用いて高周波交流電圧に変換する電力
変換装置に関するものであり、特に放電灯を安定点灯さ
せる放電灯点灯装置の電源装置に適するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスイッチドキャパシタ回路を利
用して単一直流電源から複数の直流出力を得るDC−D
C変換回路として図93に示すような回路があった。本
従来例の主回路は直流電源Eから入力スイッチ素子SW
A を介してスイッチドキャパシタ回路SCが接続され、
このスイッチドキャパシタ回路SCが出力スイッチ素子
SWB を介して負荷Zに接続されている。スイッチドキ
ャパシタ回路SCは、m個のスイッチドキャパシタセル
の直列回路(本例ではm=3)から成る。各スイッチド
キャパシタセルSmは、キャパシタCmと、このキャパ
シタCmに直列接続される充放電制御用スイッチ素子S
Wmsと、キャパシタCmとスイッチ素子SWmsの直
列回路に並列接続されるバイパス用スイッチ素子SWm
pにより構成される。スイッチ素子SWmsとSWmp
は制御回路により任意にオン・オフ制御される。本従来
例は3段のスイッチドキャパシタセルSの直列回路にお
ける各スイッチ素子を制御することにより、入力電圧E
の1/3、1/2、2/3、5/6、1、4/3、3/
2、2、7/3、5/2、3倍の直流電圧を得ることが
できる。
【0003】さらに、スイッチドキャパシタ回路を利用
して単一直流電源から交流出力を得るDC−AC変換回
路として、図94に示すような回路がある。本従来例の
回路構成は、ダイオードDj、スイッチ素子Sj1、キ
ャパシタCj(j=1〜5)の直列回路を並列に接続
し、電源Eにスイッチ素子Ss、インダクタL1を介し
てこの並列回路を接続し、スイッチ素子Ssとインダク
タL1の交点とグランドの間にダイオードDsを接続し
て、キャパシタC1〜C5の充電部を構成する。更に、
キャパシタCjとスイッチ素子Sj2(j=1〜5)の
直列回路を並列に接続し、インダクタL2を介して負荷
Zと負荷用キャパシタCzの並列回路1に接続して電力
変換部を構成して成る。動作は直流電源Eからインダク
タL1を介してキャパシタC1〜C5にV10<V20
<V30<V40<V50の電圧関係で異なる電圧で充
電し、キャパシタC1〜C5をインダクタL2を介して
順番に負荷Zと負荷用キャパシタCzの並列回路1に接
続することにより負荷電圧を滑らかに変化させ、高調波
を低減しながら負荷Zに交流電圧を供給する。また、イ
ンダクタL1,L2の微小インダクタンスを介して共振
的に電力を伝達することにより、電力伝達効率を向上さ
せるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例1においては、
交流出力を得るためにはスイッチドキャパシタ回路の後
段にブリッジ回路を接続し、高調波歪を低減するために
正弦波に近い出力を得るには大きなLCフィルタが必要
となる。さらに、各スイッチ素子の耐圧はスイッチドキ
ャパシタ回路SC内のスイッチ素子及び入力スイッチ素
子SWA に関しては(最大出力電圧−電圧E)(図93
の例では2E)分だけ、出力スイッチ素子SWB 及び後
段に付加するブリッジ回路の各スイッチ素子に関して
は、最大出力電圧分(図93の例では3E)分必要とな
る。直列接続されるスイッチドキャパシタセルの段数が
増えて、出力電圧が高くなるほどスイッチ素子の個数が
増えることになり、さらに、スイッチ素子の耐圧も大き
くしなければならない。
【0005】従来例2では、スイッチドキャパシタ回路
と小さなLCフィルタとブリッジ回路を組み合わせるこ
とにより負荷に高調波歪の少ない電力を供給することが
できるが、基本的に各キャパシタを順次切り替えて使う
ので、キャパシタの充電電圧以上の出力電圧は得られな
い。更に、各スイッチ素子は最大出力電圧分の耐圧を持
つ必要がある。
【0006】一般に二重拡散MOSFETのチップ面積
Aはドレイン・ソース間耐圧BVdsが一定の電圧BV
dss(現状の市販の素子では約100V)以上であれ
ば、ゲート・ソース間耐圧BVgsの2乗に比例し、オ
ン抵抗Ronに反比例する傾向にある。さらに、チップ
面積は耐圧がBVdss以下に下がっても小さくならな
い傾向にある。したがって、耐圧の高い素子はチップ面
積が大きくなる傾向にある。
【0007】以上のように、両従来例とも共振型インバ
ータ等と比較して、共振用LCは不要となるが、従来と
同様に高耐圧のスイッチ素子の個数が増加してしまうた
め、電力変換回路全体で見たときにスイッチ素子のチッ
プ面積の合計はかなり大きくなるという課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、電圧源とな
るキャパシタと前記キャパシタの極性を反転するブリッ
ジ回路よりなるセルと、前記セルを1組以上直列接続し
てなるスイッチドキャパシタ回路と、前記スイッチドキ
ャパシタ回路の出力端に接続された負荷と、前記ブリッ
ジ回路を制御して前記セルのキャパシタを直流電圧源か
ら並列に充電する手段と、交流電圧の瞬時値に応じた電
圧を前記負荷に供給するように前記キャパシタを直列接
続して放電する手段とを備え、前記負荷は放電灯であっ
て、前記スイッチドキャパシタ回路の出力電圧を前記放
電灯の点灯維持電圧に近い略正弦波状の交流電圧とする
ことで前記放電灯を安定点灯させる制御を行うように構
成されたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、スイッチドキャパシタを応用
することにより大きな共振用インダクタやキャパシタを
用いることなく、単一直流電圧源から昇圧をして高周波
交流出力を得ることができ、さらに小さなフィルタ回路
のみで高調波歪の少ない正弦波形を出力できる。また、
スイッチ素子の耐圧は全て1個のキャパシタ電圧のまま
で、直列接続するセルの段数を増やすことにより高圧の
交流出力を得ることが可能である。さらに、スイッチド
キャパシタ回路を構成するスイッチ素子の耐圧を低く設
定することができるため、スイッチ素子を半導体上に集
積した場合に、全体で見たときのスイッチ素子のチップ
面積の合計を小さくできる。また、スイッチドキャパシ
タセルの段数が多いほど入力電源電圧に対する出力電圧
の昇圧比は高くなり、きめ細かい波形制御が可能とな
る。
【0010】
【実施例】実施例1の回路図を図1に示す。本実施例は
5個のキャパシタC1,…,C5を直流電源Eで並列充
電し、任意の個数のキャパシタを任意の極性に直列放電
することにより、負荷に−5E、−4E、−3E、−2
E、−E、0、E、2E、3E、4E、5Eの電圧を供
給することができるスイッチドキャパシタ回路SCの出
力に微小なインダクタLzとキャパシタCzより成るフ
ィルタ回路を接続し、キャパシタCzに並列に負荷Zを
接続するものである。
【0011】前記スイッチドキャパシタ回路SCの構成
は、5個のスイッチドキャパシタセルSCm(m=1,
2,3,4,5)の直列回路とその充電回路より構成さ
れる。各スイッチドキャパシタセルSCmは、スイッチ
素子Sm1,Sm2,Sm3,Sm4、及び、スイッチ
素子Sm3とSm1の接続点とSm4とSm2の接続点
の間に接続されたキャパシタCmでブリッジを構成した
ものであり、各セルはスイッチ素子Sm1とSm2の接
続点とスイッチ素子Sn3とSn4の接続点(m≠n)
を接続することにより直列接続される。スイッチドキャ
パシタ回路SCの出力は、スイッチドキャパシタセルS
C1,SC2,…,SC5の直列回路の両端のセルから
取り出し、具体的にはスイッチ素子S11とS12の接
続点と、スイッチ素子S53とS54の接続点の間に負
荷回路を接続する。
【0012】更に、各スイッチドキャパシタセルSCm
への並列充電回路は、各キャパシタCmとスイッチ素子
Sm4,Sm2の接続点にスイッチ素子Sm5を接続
し、スイッチ素子S15,S25,…,S55のキャパ
シタと接続されていない側を一括して直流電源Eのプラ
ス側に接続する。直流電源Eのマイナス側はスイッチ素
子S11,S13,S21,…,S43,S51,S5
3のスイッチ素子の直列回路(スイッチ列Aとする)の
どこかに接続する。具体的には、このスイッチ素子の直
列回路の中点であるスイッチ素子S33とS31の接続
点に接続する。スイッチ素子S12,S14,S22,
…,S52,S54(スイッチ列Bとする)をオフし
て、スイッチ列Aを全てオンして、スイッチ素子S1
5,S23,…,S55をオンすることにより、キャパ
シタC1,…,C5を並列にスイッチ列Bに接続された
側をプラスとして電源電圧Eで充電する。
【0013】図2を元に本実施例の回路動作を説明す
る。各スイッチドキャパシタセルのブリッジを構成する
スイッチ素子は、基本的にスイッチ素子Sm1とSm2
が相補的な対となり同時にオンしないように動作し、ま
た、スイッチ素子Sm3とSm4が相補的な対となり同
時にオンしないように動作する。まず、図2の(a)に
示すように、スイッチ素子Sm1,Sm4をオン、スイ
ッチ素子Sm2,Sm3をオフすると、キャパシタCm
は負荷にプラスに接続される。また、図2の(b)に示
すように、スイッチ素子Sm2,Sm3をオン、スイッ
チ素子Sm1,Sm4をオフすると、キャパシタCmは
図2の(a)とは逆に負荷にマイナス側に接続される。
また、図2の(c)に示すように、スイッチ素子Sm
1,Sm3がオン、スイッチ素子Sm2,Sm4がオ
フ、或いはスイッチ素子Sm2,Sm4がオン、スイッ
チ素子Sm1,Sm3がオフすると、負荷電流はキャパ
シタCmを通らず、スイッチ素子をバイパスして負荷か
ら切り離される。
【0014】次に、図3及び図4を元に負荷に交流電圧
を供給する制御方法について説明する。初期状態として
キャパシタC1,…,C5が全て電圧Eで等しく充電さ
れており、スイッチ列Aが全てオン、スイッチ列Bが全
てオフしているとする。時刻t0にスイッチ素子S13
がオフ、スイッチ素子S14がオンすると、スイッチ素
子S11、キャパシタC1、スイッチ素子S14,S2
1,S23,S31,S33,S41,S43,S5
1,S53の経路でキャパシタC1がプラス方向に負荷
に接続されてスイッチドキャパシタ回路SCの出力Vs
cが+Eとなる。時刻t1にスイッチ素子S23がオ
フ、スイッチ素子S24がオンすると、スイッチ素子S
11、キャパシタC1、スイッチ素子S14,S21、
キャパシタC2、スイッチ素子S24,S31,S3
3,S41,S43,S51,S53の経路でキャパシ
タC1とC2が直列にプラス方向に負荷に接続されてス
イッチドキャパシタ回路SCの出力が+2Eとなる。同
様の制御によりキャパシタC3,C4,C5も順次プラ
ス方向に直列接続することにより、スイッチドキャパシ
タ回路SCの出力が順次+3E、+4E、+5Eとステ
ップ状に上がっていく。時刻t3にスイッチ素子S54
がオフ、スイッチ素子S53がオンすると、キャパシタ
C5が負荷電流経路から切り離されてスイッチドキャパ
シタ回路SCの出力は+4Eに下がる。同様に、順次キ
ャパシタC4,C3,C2,C1と負荷電流経路から切
り離すことにより、スイッチドキャパシタ回路SCの出
力は階段状に+3E、+2E、+E、0と下がる。時刻
t4に全てのキャパシタが負荷電流経路から切り離され
て、スイッチ列Aが全てオン、スイッチ列Bが全てオフ
すると、スイッチ素子S15,…,S55をオンして、
キャパシタC1,…,C5を並列に電源電圧Eから充電
する。
【0015】キャパシタC1,…,C5の充電が完了す
る時刻t5にスイッチ素子S15,…,S55をオフ
し、スイッチ素子S11をオフ、スイッチ素子S12を
オンすると、スイッチ素子S12、キャパシタC1、ス
イッチ素子S13,S21,S23,S31,S33,
S41,S43,S51,S53の経路でキャパシタC
1がマイナス方向に負荷に接続されて、スイッチドキャ
パシタ回路SCの出力が−Eとなる。同様の制御によ
り、キャパシタC2,C3,C4,C5も順次マイナス
方向に直列接続することにより、スイッチドキャパシタ
回路SC等が順次−2E、−3E、−4E、−5Eとス
テップ状に変化する。スイッチドキャパシタ回路SCの
出力Vscが−5Eになると、時刻t7にキャパシタC
5を電流経路から切り離し、スイッチドキャパシタ回路
SCの出力は−4Eになる。同様に、キャパシタC4,
C3,C2,C1を電流経路から切り離すことにより、
スイッチドキャパシタ回路SCの出力は時刻t8にゼロ
に戻る。以上、時刻t0〜t8の動作を行えば、スイッ
チドキャパシタ回路SCは階段状に−5E〜5Eの振幅
を持つ交流を負荷に印加する。負荷部のLz,キャパシ
タCzはスイッチドキャパシタ回路の出力する1ステッ
プの階段波形をフィルタリングして滑らかな波形にすれ
ば、負荷Zには図4に示すような滑らかな交流電圧Vz
を供給できる。
【0016】本実施例では、スイッチキャパシタセルの
段数を5段で説明したが、何段でも構わず、段数が少な
いほど回路は簡単になり、段数が多いほど入力電源電圧
に対する出力電圧の昇圧比は高くなり、きめ細かい波形
制御が可能となる。
【0017】次に、実施例2の回路図を図5に示す。本
実施例は、実施例1のスイッチ素子をボディダイオード
を持つMOSFET及びダイオードD1〜D5で実現し
たものである。構成は、各セルのスイッチ素子Sm1,
Sm2及びSm3,Sm4がそれぞれキャパシタCmの
プラス側がドレイン、マイナス側がソースとなるように
直列接続されて成る。また、スイッチ素子S15,S2
5,…,S55の各充電用スイッチ素子は同時にオン・
オフする場合、図5に示すように1つの制御可能なスイ
ッチ素子S5を直流電源Eと直列に接続し、各セルへの
電荷の逆流を防ぐためのダイオードD1〜D5のカソー
ドを各キャパシタのプラス側に接続し、アノード同士を
接続して電源Eとスイッチ素子S5の直列回路を接続す
る構成が可能となる。図5では各セルを構成するスイッ
チ素子はボディダイオードを持つMOSFETである例
を示してあるが、例えば、ボディダイオードを持たない
バイポーラトランジスタ等に逆並列にダイオードを接続
して成る回路に置き換えても同等の効果を持つ。
【0018】本実施例は負荷への電力供給時には、実施
例1と同様な制御を行うことにより同様な動作をする。
ただし、キャパシタへの充電時はスイッチ列Aを全てオ
ンしておくことは実施例1と同様であるが、スイッチ素
子S15,S25,…,S55をオンする代わりにスイ
ッチ素子S5のみをオンすれば、全てのキャパシタが同
時に充電できる。
【0019】本回路方式の特徴として、スイッチドキャ
パシタ回路SCの出力は−5E〜+5Eの出力が可能で
あるが、スイッチドキャパシタ回路SCを構成するスイ
ッチ素子Smn(本実施例ではm=1,2,3,4,
5、n=1,2,3,4)はいずれも各々のセルのキャ
パシタ電圧(電圧E)の耐圧しか持たない。したがっ
て、スイッチ素子の耐圧は全て1個のキャパシタ電圧の
ままで、直列接続するセルの段数を増やすことにより高
圧の交流出力を得ることが可能である。例えば、一般に
二重拡散MOSFETのチップ面積はドレイン・ソース
間耐圧BVdsが一定の電圧BVdss(現状の市販の
素子では約100V)以上であれば、ゲート・ソース間
耐圧BVgsの2乗に比例し、オン抵抗Ronに反比例
する傾向にある。さらに、チップ面積は耐圧がBVds
s以下に下がっても小さくならない傾向にある。したが
って、負荷電圧としてAC500Vが必要な場合、従来
例の場合、500V耐圧の素子が幾つか必要となり、こ
れら高耐圧素子のチップ面積はかなり大きくなるが、本
発明のスイッチドキャパシタ回路では、セルの段数を5
段とすると、チップ面積を小さくできる耐圧100Vの
素子で構成できる。本実施例の場合、従来のスイッチド
キャパシタ回路と比べてスイッチ素子の個数は増加する
傾向にあるが、個々のスイッチ素子の耐圧がBVdss
に近くなるようにセルの段数を選べば、スイッチ素子ト
ータルのチップ面積は減少し、特にスイッチ素子を集積
化する場合に大きなメリットがある。
【0020】また、充電回路のダイオードとスイッチ素
子S5の直列回路の耐圧は、図5に示すように、直流電
源Eのマイナス側とスイッチドキャパシタ回路SCの接
続点(スイッチ素子S31とS33の接続点)の電圧を
V0、各ダイオードD1,…,D5のカソードの電圧を
V1,…,V5とすると、それぞれ(V1−V0−
E),(V2−V0−E),…,(V5−V0−E)と
なる。したがって、V0がキャパシタC3のマイナス側
の電位であるときにV5−V0−E=V1−V0−E=
2Eとなり、V4−V0−E=V2−V0−E=Eとな
る。もし、V0がキャパシタC1のマイナス側に接続さ
れていたとすると、最大V5−V0−E=4Eとなり、
高耐圧のダイオードが必要となる。したがって、電源電
圧Eのマイナス側はスイッチドキャパシタ回路SCの中
間のキャパシタのマイナス側に接続する場合が充電回路
全体で見ると、最も耐圧を低くできる。
【0021】次に、実施例3の回路図を図6及び図7に
示す。両図において、端子c,dは互いに接続される。
本実施例は、上述の実施例2において負荷Zが放電灯
で、特に、放電灯始動時に高電圧を印加する回路(始動
回路2)を付加したものである。この始動回路2内に
は、電圧を高めるための昇圧回路1(実施例では、キャ
パシタCn1、Cn2(n=1,2,3,…,m)、ダ
イオードDi(1〜2m)から構成されるコッククロフ
ト回路を使用)を内蔵する。
【0022】本実施例の回路動作を図8に示す。本実施
例では、ランプ始動より前に、実施例1と同様に直流電
源からキャパシタC1〜C5を電圧Eまで充電するとと
もに、スイッチ素子S61とS62を交互にオン・オフ
することにより、昇圧回路1のキャパシタCn1、Cn
2(n=1,2,3,…,m)を電圧Eまで充電する。
このとき、図1の実施例1の回路図に示すように、スイ
ッチ列Aはオン、スイッチ列Bはオフとし、この状態を
維持しておく。
【0023】次に、図8によりランプ始動時の回路動作
を説明する。キャパシタCn1、Cn2(n=1,2,
3,…,m)は電圧Eまで充電されており、スイッチ素
子Szはオフしておく。図8の時刻t1でスイッチ素子
S71をオンする。また、時刻t1〜t2の期間、スイ
ッチ素子S61をオン、スイッチ素子S62をオフし、
直流電源E、ダイオードD6、スイッチ素子S61、キ
ャパシタCn2(n=1,2,3,…,m)を、スイッ
チ素子S71、放電灯Z、スイッチ素子S11,S1
3,S21,S23,S31の電流経路で、(m+1)
×Eの電圧を放電灯Zに印加する。また、時刻t2〜t
3の期間、スイッチ素子S61をオフ、スイッチ素子S
62をオンし、キャパシタCn1(n=1,2,3,
…,m)、スイッチ素子S71、放電灯Zの電流経路
で、m×Eの電圧を放電灯Zに印加する。これらの動作
を繰り返し、放電灯Zに、高電圧のパルスを印加する。
時刻t5で、ランプ点灯が行われると、スイッチ素子S
61,S62,S71をオフし、スイッチ素子Szをオ
ンすると、回路動作は実施例1の回路動作に移行し、放
電灯を安定点灯する。
【0024】以上、放電灯始動のために高電圧を印加す
る期間(時刻t1〜t5)は非常に短く、実際には始動
パルスとなるため、インダクタLzの値を適切な値に選
べば、スイッチ素子Szが無くても始動パルスがスイッ
チドキャパシタ回路側に伝達されなくなる。
【0025】本実施例の始動回路にかかわるスイッチ素
子S61,S62,S71等は高耐圧スイッチ素子が必
要であるが、始動前の短い期間のみに動作するものであ
るから、オン抵抗が大きくてロスが多くても通常点灯時
の効率には影響しない。これらのスイッチ素子はスイッ
チドキャパシタ回路のスイッチ素子よりも耐圧は高い
が、MOSFETのチップ面積はオン抵抗に反比例する
から、オン抵抗を大きくすることによりチップ面積を小
さくすることができる。
【0026】次に、実施例4の回路図を図9(及び図
6)に示す。図9の端子c,dは図6の端子c,dに接
続される。また、ダイオードDs0のアノードは、図6
の電位V5の点(スイッチ素子S52,S54の接続
点)に接続される。上述の実施例3のように、始動回路
(回路2)内の昇圧回路(回路1)の電源と、電力変換
回路(スイッチドキャパシタ回路SC)の電源Eを共通
化した回路構成に対して、本実施例では、電力変換回路
内の任意の数のキャパシタを直列接続した直列回路とす
る。これにより、直流電源電圧Eの整数倍(直列段数
倍)の電圧が、昇圧回路(回路1)の電源となる。
【0027】以下、本実施例の具体的な回路動作を説明
する。本実施例の回路動作を図10に示す。この図10
に示すように、時刻t1〜時刻t2の期間で、スイッチ
素子S51,S41,S31,S21,S11とスイッ
チ素子S53,S43,S33,S23,S13がオン
し、スイッチ素子S52,S42,S32,S22,S
12とスイッチ素子S54,S44,S34,S24,
S14がオフすると、直流電源Eより各キャパシタC1
〜C5に電圧Eが充電される。また、スイッチ素子S6
2はオンし、回路1内のキャパシタCn1(n=1,
2,3,…,m)の直列回路から、キャパシタCn2
(n=1,2,3,…,m)の直列回路へ充電を行う。
時刻t2〜t3の期間で、スイッチ素子S51,S4
1,S31,S21,S11をオンしたまま、スイッチ
素子S53,S43,S33,S23,S13をオフ
し、スイッチ素子S52,S42,S32,S22,S
12をオフしたままで、スイッチ素子S54,S44,
S34,S24,S14をオンすると、電力変換回路内
のキャパシタC1〜C5の中で、任意のキャパシタをk
個直列接続した電源(本実施例では、k=5とした場合
の回路について説明する)より、キャパシタC11に充
電される。時刻t3〜t4の期間で、時刻t1〜t2の
期間と同様の回路動作となり、これら動作を繰り返すこ
とにより、回路1の各キャパシタCn1、Cn2(n=
1,2,3,…,m)にk×E(v)の電圧を充電す
る。
【0028】次に、時刻t5において、キャパシタCn
1、Cn2(n=1,2,3,…,m)が5Eに充電さ
れているとき、放電灯を始動させるために、スイッチ素
子S71をオンする。時刻t5〜t6の期間は、時刻t
1〜t2の期間と同様に、スイッチ素子Sij(i=1
〜5;j=1〜4)とスイッチ素子S62をそれぞれオ
ン、オフすると、キャパシタCn1(n=1,2,3,
…,m)、スイッチ素子S71、放電灯Zの電流経路
で、m×5Eの電圧を放電灯Zに印加する。時刻t6〜
t7の期間は、時刻t2〜t3の期間と同様に、スイッ
チ素子Sij(i=1〜5;j=1〜4)とスイッチ素
子S62をそれぞれオン、オフすると、スイッチ素子S
11、キャパシタC1、スイッチ素子S14,S21、
キャパシタC2、スイッチ素子S24,S31、キャパ
シタC3、スイッチ素子S34,S41、キャパシタC
4、スイッチ素子S44,S51、キャパシタC5、ダ
イオードDs0、キャパシタC12,C22,C32,
…,Cm2、スイッチ素子S71、放電灯Zの電流経路
で、(m+1)×5Eの電圧を放電灯Zに印加する。こ
れらの動作を繰り返し、放電灯Zに高電圧のパルスを印
加する。時刻t9でランプ点灯が行われると、スイッチ
素子S62,S71をオフすることにより、回路動作は
実施例1の回路動作に移行し、放電灯を安定点灯させ
る。
【0029】次に、実施例5の回路図を図11に、回路
動作を図12に示す。図11の回路図において、スイッ
チドキャパシタ回路の構成は、図6と同様である。上述
の実施例3では、昇圧回路と直流電源によって始動電圧
を発生するのに対し、本実施例では、昇圧回路(コック
クロフト回路を含む)と電力変換回路を直列接続するこ
とにより、これらの直列電圧をランプに始動電圧として
印加する回路構成である。
【0030】本実施例の具体的な回路動作を、図12に
よって説明する。本実施例では、時刻t1〜t5の期
間、スイッチ素子S51,S43,S41,S33,S
31,S23,S21,S13,S11をオン、スイッ
チ素子S52,S44,S42,S34,S32,S2
4,S22,S14,S12をオフとし、直流電源から
キャパシタC1〜C5を電圧Eまで充電するとともに、
スイッチ素子S53,S54とスイッチ素子S62を交
互にオン・オフすることにより、キャパシタC5から昇
圧回路1のキャパシタCn1,Cn2(n=1,2,
3,…,m)を電圧Eまで充電する。
【0031】次に、時刻t5でランプ始動電圧を放電灯
Zに印加するため、スイッチ素子S71をオンする。時
刻t5〜t6の期間で、スイッチ素子S54、スイッチ
素子S51,S41,S31,S21,S11とスイッ
チ素子S44,S34,S24,S14がオンし、スイ
ッチ素子S53、スイッチ素子S62、スイッチ素子S
52,S42,S32,S22,S12とスイッチ素子
S43,S33,S31,S23,S13がオンするこ
とにより、スイッチ素子S11、キャパシタC1、スイ
ッチ素子S14,S21、キャパシタC2、スイッチ素
子S24,S31、キャパシタC3、スイッチ素子S3
4,S41、キャパシタC4、スイッチ素子S44,S
51、キャパシタC5,C12,C22,C32,…,
Cm2、スイッチ素子S71、ダイオードDs0、放電
灯Zの電流経路で、(m+5)×Eの電圧を放電灯Zに
印加する。
【0032】時刻t6〜t7の期間では、スイッチ素子
S53、スイッチ素子S54、スイッチ素子S51,S
41,S31,S21,S11、スイッチ素子S43,
S33,S23,S13がオンすることにより、スイッ
チ素子S11,S13,S21,S23,S31,S3
3,S41,S43,S51、キャパシタC45、スイ
ッチ素子S54、キャパシタC12,C22,C32,
…,Cm2、スイッチ素子S71、ダイオードDs0、
放電灯Zの電流経路で、(m+1)×Eの電圧を放電灯
Zに印加するとともに、キャパシタC5,C12,C2
2,…,C(m−1)2の直列回路からキャパシタC1
1,C21,…,Cm1の直列回路に充電する。
【0033】時刻t7〜t8の期間では、スイッチ素子
S62、スイッチ素子S51,S41,S31,S2
1,S11、スイッチ素子S43,S33,S23,S
13がオンすることにより、スイッチ素子S11,S1
3,S21,S23,S31,S33,S41,S4
3,S51,S53、回路1、スイッチ素子S71、ダ
イオードDS0、放電灯Zの電流経路で、m×Eの電圧
を放電灯Zに印加するとともに、キャパシタC11,C
21,…,Cm1の直列回路からキャパシタC12,C
22,…,Cm2の直列回路に充電する。
【0034】時刻t8〜t9の期間は、時刻t5〜t6
の期間と同様となり、これらの動作を繰り返すことによ
り、放電灯Zには図12に示す高周波パルスを印加し、
時刻t10で放電灯Zが点灯すると、スイッチ素子S6
2,S71をオフすることにより、回路動作は実施例1
の回路動作に移行し、放電灯を安定点灯させる。
【0035】次に、実施例6の回路図を図13に、回路
動作を図14に示す。実施例5の昇圧回路の電源は、電
力変換回路のキャパシタを電源として、極性を変化させ
ることなく、直列に接続したのに対し、本実施例では、
昇圧回路の電源を電力変換回路のキャパシタとし、その
キャパシタとスイッチ素子とで構成されているフルブリ
ッジによって極性反転を行い、昇圧回路内のキャパシタ
に、直流電源電圧以上(本実施例では2Eの電圧)を充
電可能とする。また、電力変換回路(フルブリッジ回路
構成)のスイッチ素子と昇圧回路に使用するスイッチ素
子とを共有する。
【0036】本実施例の具体的な回路動作を、図14に
よって説明する。時刻t1〜t5の期間、スイッチ素子
S43,S41,S33,S31,S23,S21,S
13,S11をオン、スイッチ素子S44,S42,S
34,S32,S24,S22,S14,S12をオフ
とし、直流電源からキャパシタC1〜C4を電圧Eまで
充電する。また、時刻t1〜t2の期間、スイッチ素子
S51,S54をオン、スイッチ素子S52,S53を
オフすることにより、キャパシタC5をEまで充電する
とともに、キャパシタC11をEまで充電する。また、
キャパシタC5とキャパシタCn2(n=1,2,…,
m)の直列回路からキャパシタCn1(n=1,2,
…,m)を充電する。時刻t2〜t3の期間、スイッチ
素子S51,S54をオフ、スイッチ素子S52,S5
3をオンすることにより、キャパシタC5を電源電圧E
まで充電する。これら時刻t1〜t4の回路動作を繰り
返すことにより、電力変換回路内のキャパシタC1〜C
5をEまで充電し、また、昇圧回路(回路1)内のキャ
パシタC11をEまで、キャパシタCn1(n=2,
3,…,m)、キャパシタCn2(n=1,2,…,
m)を2Eまで充電する。
【0037】次に、時刻t5でランプ始動電圧を放電灯
Zに印加するため、スイッチ素子S71をオンする。時
刻t5〜t6の期間で、スイッチ素子S51,S54と
スイッチ素子S41,S31,S21,S11とスイッ
チ素子S44,S34,S24,S14をオンし、スイ
ッチ素子S52,S53とスイッチ素子S44,S4
2,S34,S24,S14とスイッチ素子S43,S
33,S23,S13をオフすることにより、スイッチ
素子S11,S13,S21,S23,S31,S3
3,S41,S43,S51、キャパシタC5、スイッ
チ素子S54、キャパシタC12,C22,C32,
…,Cm2、スイッチ素子S71、放電灯Zの電流経路
で、(2m+5)×5の電圧を放電灯Zに印加する。
【0038】時刻t6〜t7の期間では、スイッチ素子
S52,S53、スイッチ素子S41,S31,S2
1,S11、スイッチ素子S43,S33,S23,S
13がオンし、スイッチ素子S51,S54、スイッチ
素子S42,S32,S22,S12、スイッチ素子S
44,S34,S24,S14がオフすることにより、
キャパシタC1〜C4を直流電源Eまで充電する。
【0039】時刻t7〜t8の期間では、スイッチ素子
S51,S53,S41,S31,S21,S11、ス
イッチ素子S43,S33,S23,S13がオンし、
スイッチ素子S52,S54、スイッチ素子S42,S
32,S22,S12、スイッチ素子S44,S34,
S24,S14がオフすることにより、キャパシタC1
〜C5を直流電源Eまで充電する。
【0040】時刻t8〜t9の期間は、時刻t5〜t6
の期間と同様となり、これらの動作を繰り返すことによ
り、放電灯Zには、図14に示す高周波パルスを印加
し、時刻t10で放電灯Zが点灯すると、スイッチ素子
S62,S71をオフすることにより、回路動作は実施
例1の回路動作に移行し、放電灯を安定点灯させる。
【0041】実施例7の回路図を図15に示す。本実施
例は、放電灯始動用高電圧を得るために、実施例3〜6
のような特別な昇圧回路を利用するのではなく、スイッ
チドキャパシタ回路SCの各キャパシタC1〜C5の充
電電圧をEからE’(>E)に上げることにより、スイ
ッチドキャパシタ回路SCの出力を5E’に上げて始動
電圧とするものである。本実施例は始動用に特別な回路
構成を用いることが無いため、部品点数は増えないが、
スイッチドキャパシタ回路SCを構成するスイッチ素子
の耐圧はE’となる。
【0042】実施例8の回路図を図16に示す。本実施
例は、実施例7と同様、放電灯始動用高電圧を得るため
にコッククロフト回路等の特別な昇圧回路を用いるもの
でないが、キャパシタセルの段数を始動電圧に合わせて
増加させるものである。始動前は、図16のスイッチ素
子S15,…,S55と同様、スイッチ素子S65,
…,Sm5を動作させて、キャパシタC1,…,Cmを
電圧Eで充電し、始動時にはキャパシタC1,…,Cm
を直列接続して、ダイオードDs0を介してm×Eを放
電灯負荷Zに印加し、始動する。始動後はスイッチ素子
S61,S62,S65,…,Sm5はオフ状態を保
ち、キャパシタC1,…,C5で通常点灯動作を行う。
本実施例は、スイッチドキャパシタ回路のセルの個数を
始動電圧/Eに近い値に増やす必要があるが、スイッチ
ドキャパシタ回路SCを構成するスイッチ素子の耐圧は
電源電圧Eのままで動作可能となる。
【0043】次に、実施例9について説明する。本実施
例の回路構成は図5に示す実施例2と同様であるが、使
用するキャパシタセルの段数を目的とする出力電圧に合
わせて設定することにより、出力を可変とするものであ
る。例えば、負荷が蛍光灯であるとすると、調光時には
全点灯時よりも点灯維持電圧が高くなるため、全てのセ
ルを使って動作させて調光点灯を行い、全点灯時にはそ
れよりも少ないセルで動作させて調光時よりも低い電圧
で点灯動作するものである。本実施例では特別な出力可
変回路や制御回路を設けることなく、各セルの耐圧を上
げることもなく、出力を自由に可変とすることができる
ものである。
【0044】実施例10の回路図を図17に示す。本実
施例では、実施例1の電力変換回路のキャパシタの段数
を増やし、この電力変換回路の中点Mとスイッチ素子S
11,S12との交点Bとの間に、キャパシタCz、イ
ンダクタLz、放電灯Zから構成する負荷回路を接続す
る。また、負荷回路と中点Mとの間にスイッチ素子S2
を設ける。また、電力変換回路のダイオードD103と
スイッチ素子S104との交点Tと負荷回路の間に、ス
イッチ素子S1を設ける。本回路方式では、始動時には
スイッチ素子S1をオンして、点Bと点Tの間に負荷回
路を接続し、電力変換回路内のキャパシタC1〜C10
を直列接続して、ランプ始動電圧を印加する。
【0045】次に、ランプ安定点灯時においては、負荷
回路に流れる電流Izが点Tから点Bの方向に流す期間
(最初の半周期)、キャパシタC6〜C10、スイッチ
素子、ダイオードから構成されるスイッチドキャパシタ
回路SC(a)より実施例1と同様の回路動作によっ
て、負荷回路に略正弦波を供給する。また、負荷回路に
流れる電流Izが点Bから点Mの方向に流す期間(後の
半周期)、キャパシタC1〜C5、スイッチ素子から構
成されるスイッチドキャパシタ回路SC(b)より、実
施例1と同様の回路動作によって、負荷回路に略正弦波
を供給する。
【0046】尚、これら回路動作により、安定点灯時に
は、スイッチドキャパシタ回路SC(a)により前半周
期、スイッチドキャパシタ回路SC(b)により後半周
期のエネルギーを放電灯負荷に供給するため、各電力変
換回路が電力変換回路の動作していない半周期は、各キ
ャパシタを充電する期間となり、充分な充電を行うこと
が可能となる。また、ダイオードD61,D71,D8
1,D91,D101を省くことができる。
【0047】実施例11の回路図を図18に示す。本実
施例は、実施例1の電力変換回路のキャパシタの段数を
増やし、T点とB点の間にスイッチ素子S2,S3を直
列接続し、スイッチ素子S2とS3の間とM点の間に放
電灯Z、インダクタLz、キャパシタCzから構成され
る負荷回路とスイッチ素子S4を直列に接続する。ま
た、負荷回路とスイッチ素子S4の中点とT点の間にス
イッチ素子S1を設ける。
【0048】次に、本回路方式の回路動作について説明
する。始動時にスイッチ素子S1,S3をオンして、ス
イッチ素子S2,S4をオフし、キャパシタC1からC
10の直列回路から放電灯Zにランプ始動電圧を印加す
る。安定点灯時には、負荷回路に流れる電流の向きが第
1の方向の場合、スイッチドキャパシタ回路SC(B)
内のキャパシタC1〜C5を電源として、放電灯Zに略
正弦波を出力する。負荷回路に流れる電流の向きが第2
の方向の場合、スイッチドキャパシタ回路SC(A)内
のキャパシタC6〜C10を電源として、放電灯Zに略
正弦波を出力する。
【0049】なお、これら回路動作により、安定点灯時
はスイッチドキャパシタ回路SC(a)により前半周
期、スイッチドキャパシタ回路SC(b)により後半周
期のエネルギーを放電灯負荷に供給するため、各電力変
換回路が電力変換回路動作していない半周期は、各キャ
パシタを充電する期間となり、充分な充電を可能とす
る。また、ダイオードD11,D21,D31,D4
1,D51,D61,D71,D81,D91,D10
1を省くことができる。
【0050】実施例12の回路図を図19に示す。本実
施例の回路構成は、実施例1の電力変換回路を2組(ス
イッチドキャパシタ回路SC(a)とSC(b))設
け、スイッチドキャパシタ回路SC(a)内のL点とス
イッチドキャパシタ回路SC(b)内のR点との間に、
放電灯Z、インダクタLz、キャパシタCzから構成さ
れる負荷回路を設ける。各キャパシタC1〜C10に充
電するための電源Eは共通とする。
【0051】次に、本回路方式の回路動作について説明
する。始動時にスイッチ素子Sn1、Sn4(n=1〜
5)及びスイッチ素子Si2、Si3(i=6〜10)
をオンして、キャパシタC1からC10の直列回路から
放電灯Zにランプ始動電圧を印加する。安定点灯時に
は、負荷回路に流れる電流の向きが→の場合、スイ
ッチドキャパシタ回路SC(a)内のキャパシタC1〜
C5を電源として、負荷回路及びスイッチドキャパシタ
回路SC(b)内のスイッチ素子Si1、Si3(i=
6〜10)を介して、放電灯Zに略正弦波を出力する。
負荷回路に流れる電流の向きが→の場合、スイッチ
ドキャパシタ回路SC(b)内のキャパシタC6〜C1
0を電源として、負荷回路及びスイッチドキャパシタ回
路SC(a)内のスイッチ素子Sn1、Sn3(n=1
〜5)を介して、放電灯Zに略正弦波を出力する。
【0052】なお、これら回路動作により、安定点灯時
はスイッチドキャパシタ回路SC(a)により前半周
期、スイッチドキャパシタ回路SC(b)により後半周
期のエネルギーを放電灯負荷に供給するため、各電力変
換回路が電力変換動作していない半周期は、各キャパシ
タを充電する期間となり、充分な充電を可能とする。実
施例13の回路図を図20(及び図6)に示す。図20
の端子c,dは図6の端子c,dに接続される。本実施
例では、放電灯始動用高電圧を得るために、始動時には
スイッチドキャパシタ回路SCの出力に倍電圧回路を付
加して、スイッチドキャパシタ回路SCの出力電圧の倍
電圧を放電灯Zに印加するものである。具体的にはスイ
ッチドキャパシタ回路SCの出力にダイオードD61,
D62、キャパシタC61,C62により構成される倍
電圧整流回路1が接続され、スイッチドキャパシタ回路
SCから負荷部(負荷ZとキャパシタCz)に直接接続
する経路と倍電圧整流回路1を介して負荷部に接続する
経路を切り換えるスイッチ素子S61,…,S64が接
続される。
【0053】本実施例の動作は、放電灯始動前にはスイ
ッチ素子S61,S63がオン、スイッチ素子S64が
オフしてスイッチドキャパシタ回路SCが+5E〜−5
Eの振幅で高周波交流を出力し、スイッチドキャパシタ
回路SCの出力がプラスのときにはスイッチ素子S6
1、ダイオードD61、キャパシタC61の経路でキャ
パシタC61をプラス5Eまで充電する。次に、スイッ
チドキャパシタ回路SCの出力がマイナスのときにはス
イッチ素子S63、キャパシタC62、ダイオードD6
2、スイッチ素子S61の経路でキャパシタC62をプ
ラス5Eまで充電する。放電灯始動時にスイッチ素子S
62をオンすると、キャパシタC61,C62の直列回
路から負荷回路にプラス10Eが印加されて放電灯負荷
Zが始動する。本実施例は比較的簡単な回路構成を用い
て容易に始動電圧を得ることができるという効果を有す
る。
【0054】実施例14の回路図を図21(及び図6)
に示す。図21の端子c,dは図6の端子c,dに接続
される。本実施例では、実施例13のキャパシタC6
1,C62と負荷回路のキャパシタCzを共用したもの
である。また、実施例13のスイッチ素子S62を省略
し、放電灯始動前に常時負荷回路のキャパシタCzに倍
電圧整流出力が印加されており、キャパシタC1とC2
の直列電圧が始動電圧以上になると、放電灯が点灯する
ものである。 本実施例の動作は、放電灯始動前にはス
イッチ素子S61,S63がオン、スイッチ素子S64
がオフしてスイッチドキャパシタ回路SCが+5E〜−
5Eの振幅で高周波交流を出力し、スイッチドキャパシ
タ回路SCの出力がプラスのときには、スイッチ素子S
61、ダイオードD61、キャパシタC61、スイッチ
素子S63の経路でキャパシタC61をプラス5Eまで
充電する。次に、スイッチドキャパシタ回路SCの出力
がマイナスのときには、スイッチ素子S63、キャパシ
タC62、ダイオードD62、スイッチ素子S61の経
路でキャパシタC62をプラス5Eまで充電する。キャ
パシタC61,C62の直列回路の電圧が最大プラス1
0Eまで上昇して放電灯負荷Zが始動する。なお、この
とき、スイッチドキャパシタ回路と並列に接続されるキ
ャパシタC61は最大+5Eまで充電されるため、スイ
ッチドキャパシタ部には+5E以上の電圧は負荷側から
印加されることはない。本実施例では、実施例13と比
べてキャパシタ1つとスイッチ素子1つが省略できる。
【0055】実施例15の回路図を図22(及び図6)
に示す。図22の端子c,dは図6の端子c,dに接続
される。本実施例では、放電灯始動用高電圧を得るため
に、負荷部に並列に並列充電、直列放電型のスイッチド
キャパシタ回路SC2を接続し、スイッチドキャパシタ
回路SC2が昇圧する出力で放電灯を始動するものであ
る。スイッチドキャパシタ回路SC2は、m個のキャパ
シタCs1,…,Csmを並列接続するスイッチ素子群
Ssa1,…,Ssam−1、Ssb1,…,Ssbm
−1と、キャパシタCs1,…,Csmを直列接続する
スイッチ素子群Ssc1,…,Sscm−1により構成
される。
【0056】本実施例の動作は、スイッチ素子Ssc
1,…,Sscm−1を全てオン、スイッチ素子Ssa
1,…,Ssam−1、スイッチ素子Ssb,…,Ss
bm−1を全てオフすることによりスイッチドキャパシ
タ回路SC2のm個のキャパシタを並列接続して、スイ
ッチドキャパシタ回路SCの出力を+5Eとしてキャパ
シタCs1,…,Csmを+5Eで充電する。次に、ス
イッチ素子Ssc1,…,Sscm−1を全てオフ、ス
イッチ素子Ssa1,…,Ssam−1、スイッチ素子
Ssb1,…,Ssbm−1を全てオンすることによ
り、スイッチドキャパシタ回路SC2のm個のキャパシ
タを直列接続して、負荷部に+5mEの電圧を印加して
放電灯負荷を始動するものである。通常点灯時はスイッ
チドキャパシタ回路SC2のスイッチ素子を全てオフす
ることにより負荷電流経路から切り離す。本実施例で
は、通常点灯時の負荷電流経路に新たなスイッチ素子が
入らないため、通常点灯時のスイッチ素子のオン損失が
無い。
【0057】実施例16の回路図を図23(及び図6)
に示す。図23の端子c,dは図6の端子c,dに接続
される。本実施例では、放電灯始動用高電圧を得るため
に、スイッチドキャパシタ回路SCの出力(+5E)で
予め充電したキャパシタを、スイッチドキャパシタ回路
SCに直列接続して+10Eで始動電圧を放電灯負荷Z
に印加するものである。回路構成は、スイッチドキャパ
シタ回路SCの出力にフィルタ用インダクタLz、キャ
パシタC61、スイッチ素子S63の直列回路を接続
し、キャパシタC61とスイッチ素子S63と並列にス
イッチ素子S62と負荷部(負荷ZとキャパシタCzの
並列回路)を、負荷部がスイッチ素子S63側となるよ
うに接続する。さらに、キャパシタC61とスイッチ素
子S63の接続点とスイッチ素子S62と負荷部の接続
点の間にスイッチ素子S61を接続して成る。
【0058】本実施例の動作は、放電灯始動前にスイッ
チ素子S61,S62をオフ、スイッチ素子S63をオ
ンしてスイッチドキャパシタ回路SCの出力を+5Eに
してキャパシタC61を+5Eに充電する。次に、スイ
ッチドキャパシタ回路SCの出力を−5Eに反転してス
イッチ素子S61をオンしてスイッチ素子S63をオフ
すると、放電灯負荷Zに−10Eが印加されて点灯す
る。点灯後はスイッチ素子S62がオン、スイッチ素子
S61がオフする。本実施例では、スイッチドキャパシ
タ回路SCの出力からキャパシタを充電してスイッチド
キャパシタ回路SCに直列接続することにより昇圧して
放電灯始動電圧を得ることで実施例15と同様である
が、簡単な構成で実現できる。
【0059】実施例17の回路図を図24(及び図6)
に示す。図24の端子c,dは図6の端子c,dに接続
される。本実施例では、実施例16の負荷部のフィルタ
用キャパシタCzとC61を共用したものである。回路
構成は、スイッチドキャパシタ回路SCの出力にフィル
タ用インダクタLz、キャパシタC61、スイッチ素子
S63の直列回路を接続し、キャパシタC61とスイッ
チ素子S63に並列にスイッチ素子S61とS62を、
スイッチ素子S63側にスイッチ素子S62が配置され
るように接続する。さらに、キャパシタC61とスイッ
チ素子S63の接続点とスイッチ素子S61とS62の
接続点の間に負荷である放電灯Zを接続して成る。
【0060】本実施例の動作は、放電灯始動前にスイッ
チ素子S61,S62をオフ、スイッチ素子S63をオ
ンして、スイッチドキャパシタ回路SCの出力を+5E
にしてキャパシタC61を+5Eに充電する。次に、ス
イッチドキャパシタ回路SCの出力を−5Eに反転して
スイッチ素子S62をオンしてスイッチ素子S63をオ
フすると、放電灯負荷Zに−10Eが印加されて点灯す
る。点灯後はスイッチ素子S61をオンする。本実施例
は実施例16と比べてキャパシタを1つ省略できる。
【0061】実施例18の回路図を図25に示す。本実
施例は実施例3の始動回路2の電源入力部をキャパシタ
C2,C3,C4から供給する構成として、キャパシタ
C1,C5からランプフィラメントを予熱する経路を設
けたものである。予熱回路はスイッチ素子S52とS5
4の接続点とスイッチ素子S53とS54の接続点の間
にスイッチ素子S63とフィラメントとフィルタ用イン
ダクタLzの直列回路を接続し、スイッチ素子S12と
S14の接続点とスイッチ素子S11とS12の接続点
の間にスイッチ素子S64とフィラメントを直列接続し
て成る。始動回路はスイッチ素子S71の出力をスイッ
チ素子S63とフィラメントの間に接続して成る。フィ
ラメントの予熱はスイッチ素子S63,S64をオフし
てキャパシタC1,C5を電圧Eから充電し、スイッチ
素子S63,S64をオンしてフィラメントを予熱す
る。同時に、キャパシタC2,…,C5を直列接続して
スイッチ素子S61をオンすることにより、始動用昇圧
回路1によりキャパシタC11,…,Cm2を充電す
る。フィラメント予熱が完了すると、スイッチ素子S6
3,S64をオフし、スイッチ素子S71をオンしてラ
ンプを始動する。
【0062】実施例19の回路図を図26(及び図6)
に示す。図24の端子c,dは図6の端子c,dに接続
される。また、スイッチ素子S61のドレインは、スイ
ッチ素子S52,S44の接続点に、スイッチ素子S6
2のソースは、スイッチ素子S22,S14の接続点に
それぞれ接続される。実施例7がキャパシタC1及びC
5から2つのフィラメントを独立に予熱したのに対し
て、本実施例はフィラメントを直列接続してスイッチド
キャパシタ回路の出力から直接予熱を行う方式である。
具体的には放電灯Zのフィラメントをスイッチドキャパ
シタ回路に直列接続するための双方向スイッチ回路S6
3,S64を異なるフィラメント間に挿入し、予熱時に
は双方向スイッチ回路S63,S64をオンすることに
よりスイッチドキャパシタ回路の出力を直列接続された
2つのフィラメントに流す。始動時には双方向スイッチ
回路S63,S64をオフしてスイッチ素子S71をオ
ンすることにより放電灯に高電圧パルスを印加して始動
する。始動後はスイッチドキャパシタ回路から交流電力
を供給して安定点灯を図るものである。
【0063】実施例20の回路図を図27に示す。放電
灯負荷ZとキャパシタCzの部分以外は図5と同じであ
る。本実施例は負荷に放電灯を含む共振回路を構成し、
スイッチドキャパシタ回路SCの高周波交流出力の周波
数f又は出力の階段波形の形状を変化させることにより
負荷電力を調整できるものである。さらに、出力の階段
波形を滑らかにするフィルタリング機能も持つ。本実施
例の構成は、インダクタLzと放電灯負荷Zを直列に接
続し、放電灯負荷Zの両方のフィラメントのスイッチド
キャパシタ回路SCと接続されていない側の間にキャパ
シタCzを接続して成る負荷回路をスイッチドキャパシ
タ回路SCの出力に接続したものである。なお、本実施
例のインダクタLz及びキャパシタCzはこれまでの実
施例のフィルタ機能を持つフィルタ用インダクタLz、
フィルタ用キャパシタCzに比べると、かなり大きなも
のとなる。
【0064】負荷回路の共振周波数をfoとすると、ス
イッチドキャパシタ回路SCの出力の周波数fがfoに
等しいとき、負荷電力Winは最大(Wmax)とな
る。放電灯Zの始動前には放電灯の消費電力Wzはフィ
ラメント予熱分だけであり、Win>Wzとなり、キャ
パシタCzの両端電圧は上昇する。キャパシタCzの両
端電圧が放電灯Zの始動電圧よりも高くなると放電灯Z
は始動する。放電灯Zの点灯後はスイッチドキャパシタ
回路SCの出力の周波数fを負荷回路の共振周波数fo
から離すことにより負荷電力Winを調整して調光する
ことができる。また、スイッチドキャパシタ回路SCの
出力波形を変化させることにより負荷電力Winを変え
ることも可能である。例えば、ピーク電圧を4E以下に
することにより負荷電力Winを減少させるとか、スイ
ッチドキャパシタ回路SCの交流の1周期の間の出力を
正弦波に近い階段波形にするのではなく、+5Eと−5
Eの2値を持つ矩形波にすることにより負荷電力Win
を増加させることなどが可能である。以上のように、本
実施例の回路では、負荷回路に共振回路を用いることに
より放電灯負荷に印加する電力を変えて始動、調光を可
能とするものである。
【0065】実施例21の回路図を図28に示す。本実
施例は、実施例1の回路構成において、直流電源E及び
スイッチ素子S15,S25,S35,S45,S55
よりなる充電用回路を取り除き、キャパシタC3の代わ
りに直流電源Eを接続し、新たなるスイッチ素子S6
1,S62,S63,S64を付加したものである。各
キャパシタC1,C2,C4,C5は、スイッチ素子S
61,S62,S63,S64をオフした状態で、残り
のスイッチ素子のうちスイッチ素子S11,S12,S
53,S54以外のスイッチ素子を同時にオンすること
により直流電源Eと並列に接続され、直流電源電圧Eに
充電される。この状態で、実施例1と同様に、各スイッ
チの接続状態を制御し、任意の個数のキャパシタ及び直
流電源Eを任意の極性で直列に接続し、その両端をイン
ダクタLz、キャパシタCz、負荷Zで構成される負荷
部に接続することにより、負荷部に−5E、−4E、−
3E、−2E、−E、0、E、2E、3E、4E、5E
の電圧を供給するものである。また、インダクタLz、
キャパシタCzよりなるフィルタ回路により、負荷部に
印加される電圧は滑らかな電圧となって負荷Zに供給さ
れる。
【0066】次に、図29に示す動作説明図をもとに、
負荷に交流電圧を供給する制御方法について説明する。
初期状態としてキャパシタC1,C2,C4,C5は全
て直流電源電圧Eに充電されているとする。動作説明図
に示すように、時刻t0に各スイッチ素子がオンし、ス
イッチ素子S11、キャパシタC1、スイッチ素子S1
4,S61,S21,S23,S31,S33,S4
1,S43,S51,S53の経路でキャパシタC1が
負荷部に接続され、負荷部にEの電圧が供給される。こ
の状態から時刻t1にスイッチ素子S23をオフし、ス
イッチ素子S24をオンすることにより、スイッチ素子
S11、キャパシタC1、スイッチ素子S14,S6
1,S21、キャパシタC2、スイッチ素子S24,S
62,S31,S33,S41,S43,S51,S5
3の経路でキャパシタC1,C2が負荷部に直列に接続
され、負荷部に2Eの電圧が供給される。このように、
時刻t4まで動作説明図(図29)に示すように各スイ
ッチ素子を動作させ、負荷部にE、2E、3E、4E、
5E、4E、3E、2E、Eの順に順次負荷部に電圧を
印加する。次に、時刻t4にスイッチ素子S61,S6
2,S63,S64をオフし、残りのスイッチ素子のう
ち、スイッチ素子S12,S54以外のスイッチ素子を
オンすることによりキャパシタC1,C2,C4,C5
は直流電源Eと並列に接続され、再び直流電源電圧Eま
で充電される。これが斜線で示す充電動作である。ま
た、同時に負荷部の両端は短絡され、負荷部の両端電圧
Vscは零となる。次に、今度は各キャパシタが負の向
きに接続されるように各スイッチ素子を動作説明図(図
29)に示すように動作させ、負荷部に−E、−2E、
−3E、−4E、−5E、−4E、−3E、−2E、−
Eの電圧を順次印加する。その後、時刻t8から前述し
た充電動作を行うことにより再び各キャパシタは直流電
源電圧Eまで充電される。
【0067】以上の一連の動作を繰り返すことにより、
負荷部の両端電圧Vscは動作説明図に示すようなステ
ップ状の略正弦波となり、さらにインダクタLz及びキ
ャパシタCzによりフィルタリングされ、負荷の両端電
圧Vzは動作説明図に示すような略正弦波の交流電圧と
なる。なお、動作説明図に示した各スイッチ素子の動作
は負荷に交流を供給する場合の一例であり、任意のキャ
パシタ及び直流電源Eを負荷部の両端電圧Vscがステ
ップ状の略正弦波となるように接続しても同様の交流電
圧が得られる。また、直流電源EはキャパシタC1,C
2,C4,C5の接続されている場所のいずれに接続さ
れていても同様の動作が行われる。
【0068】次に、実施例22について説明する。本実
施例は、実施例21の回路構成において、隣り合う2つ
以上の任意のキャパシタ及び直流電源Eを並列に接続し
た状態で負荷部に電圧を供給するような制御を行うもの
である。
【0069】図30に示す動作説明図をもとに負荷に交
流電圧を供給する制御方法について説明する。動作説明
図の中で太線で示した経路にあたる各スイッチ素子をオ
ンし、負荷部にE、2E、3E、4E、5E、−E、−
2E、−3E、−4E、−5Eの各電圧を供給すること
ができる。例えば、負荷部にEの電圧を供給する場合に
は、動作説明図に示すように、キャパシタC1,C2,
C4,C5及び直流電源Eは並列に接続されており、負
荷部にEの電圧を供給しながら各キャパシタは直流電源
Eにより充電されている。また、負荷部に2Eの電圧を
印加する場合には、キャパシタC1,C2,C4及び直
流電源Eは並列に接続され、そのプラス側にキャパシタ
C5が直列に接続され、負荷部に2Eの電圧を供給して
いる。このように負荷部に供給される各電圧を実施例2
1と同様にE、2E、3E、4E、5E、4E、3E、
2E、1E、0、−1E、−2E、−3E、−4E、−
5E、−4E、−3E、−2E、−E、0の順に順次負
荷部に印加し、負荷部に印加されるステップ状の略正弦
波をインダクタLz,キャパシタCzによりフィルタリ
ングし、負荷に略正弦波の交流電圧を供給する。
【0070】これにより、実施例21の1/2周期に一
回の充電動作に比べると、各キャパシタへの充電時間が
長く取れるので、1/2周期での各キャパシタの電圧降
下を抑えることができる。また、各キャパシタの容量を
さらに小さく設計できることから、更なる小型化が行え
るという効果を奏する。
【0071】なお、図30の動作説明図に示した各接続
経路は負荷部に各電圧を供給する場合の一例であり、任
意のキャパシタ及び直流電源Eの直並列回路を負荷部の
両端電圧Vscがステップ状の略正弦波となるように接
続すれば、同様の交流電圧が得られる。また、直流電源
EはキャパシタC1,C2,C4,C5の接続されてい
る場所のいずれに接続されていても同様の効果が得られ
ることは言うまでも無い。
【0072】次に、実施例23について説明する。本実
施例は、実施例1の回路構成において、全てのキャパシ
タを直列に、極性を正負反転させた状態で接続し、スイ
ッチドキャパシタ回路SCの合成容量を一定にしたまま
で、負荷部に多レベルの電圧を供給するような制御を行
うものである。
【0073】図31に示す動作説明図をもとに負荷に交
流電圧を供給する制御方法について説明する。動作説明
図の中で太線で示した経路にあたる各スイッチ素子をオ
ンし、負荷部にE、3E、5E、−E、−3E、−5E
の各電圧を供給することができる。例えば、負荷部にE
の電圧を供給する場合には、動作説明図に示すようにキ
ャパシタC1,C2,C3を同じ極性で直列に接続し、
キャパシタC4,C5を逆極性に直列に接続して、負荷
部にEの電圧を供給する。また、負荷部に3Eの電圧を
印加する場合にはキャパシタC1,C2,C3,C4を
同じ極性で直列に接続し、キャパシタC5を逆極性に直
列に接続して、負荷部に3Eの電圧を供給する。このよ
うにしてスイッチドキャパシタ回路SCの合成容量を一
定にして負荷部に多レベルの電圧を供給する。
【0074】また、負荷部に供給される各電圧をE、3
E、5E、3E、E、0、−1E、−3E、−5E、−
3E、−E、0の順に順次負荷部に印加し、負荷部に印
加されるステップ状の略正弦波をインダクタLz、キャ
パシタCzによりフィルタリングし、負荷に略正弦波の
交流電圧を供給することができる。これにより、スイッ
チドキャパシタ回路SCの合成容量が一定となり、負荷
部がインダクタのような誘導性負荷のものや、共振負荷
などを用いる場合、パラメータ設計が容易であるという
効果を奏する。
【0075】なお、動作説明図に示した各接続経路は負
荷部に各電圧を供給する場合の一例であり、極性反転さ
せて接続するキャパシタ数を決定すれば、任意のキャパ
シタを極性反転させて直列接続することで、各電圧レベ
ルが負荷部の両端電圧に得られることは言うまでもな
い。
【0076】次に、実施例24を図32に示す。本実施
例は、スイッチドキャパシタ回路の出力波形を滑らかに
し、ノイズを低減するための制御回路に関するものであ
り、特に、本実施例は1周期の間の分割時間、つまり各
段の電圧の時間を調整することによって、出力波形を正
弦波に近付けるものである。
【0077】本実施例は、基準の周波数の正弦波よりな
る基準電圧e1を発生する回路と、この基準電圧e1の
ピーク電圧よりも少し小さな値をVsとし、そのVsを
スイッチドキャパシタ回路の段数n(図28の例の場合
n=5)で分割し、Vs/n,2Vs/n,…,nVs
/nの電圧を基準電圧e2として出力する回路と、基準
電圧e1とe2を比較するコンパレータCMP1、CM
P2と、コンパレータCMP1、CMP2の基準電圧e
1と基準電圧e2が交わる数をカウントするカウンタC
Tと、複数ある基準電圧e2のうち最適なものを順次出
力するためのスイッチ素子Q1〜Q5及びフリップフロ
ップ回路FFと、カウンタCTの出力によりスイッチド
キャパシタ回路のスイッチングを制御するドライバ回路
CXから構成されている。
【0078】次に、本実施例の動作を説明する。図33
に動作波形図を示す。まず、スイッチ素子S1がオン
し、スイッチ素子S2,…,S5はオフしている。基準
電圧e1がVs/5を超えるとコンパレータCMP2の
出力がハイレベルとなる。コンパレータCMP2の出力
がハイレベルになるとフリップフロップ回路FFによっ
てスイッチ素子Q1をオフとし、スイッチ素子Q2をオ
ンする。基準電圧e2が2Vs/5に切り替わるとコン
パレータCMP2の出力は再びローレベルとなり、基準
電圧e1が2Vs/5を超えると再びハイレベルとな
る。このように順次5Vs/5まで切り換え、基準電圧
e1が基準電圧e2を超えるたびにコンパレータCMP
2がハイレベルになる。また、基準電圧e1がVsを超
えると基準電圧e1が基準電圧e2よりも小さくなる瞬
間をコンパレータCMP1でカウントする。コンパレー
タCMP1及びCMP2で出力された矩形波をカウント
するカウンタCTの出力が図29に示すように出力さ
れ、その出力を受けてスイッチドキャパシタ回路の各制
御回路CXが各スイッチ素子を制御し、出力波形Vzを
得る。この制御を行うことによって等時間で各段を切り
換えるよりも、より正弦波に近付けることができる。こ
の方法によって出力波形のノイズをより低減することが
できる。
【0079】図34に実施例25の回路図を示す。本実
施例は実施例24にコンパレータCMP1、CMP2の
出力間隔の時間を測定するタイマーTMと制御回路CX
の原発振クロックCLを付加した構成となっている。本
実施例の動作も基本的にコンパレータCMP1、CMP
2の出力は実施例24と同様である。本実施例は、コン
パレータCMP1、CMP2の出力間隔の時間を測定
し、その時間を基本クロックの時間で割ったデータを制
御回路CXに送り、送られたデータ分だけカウンタCT
で示される段数のスイッチング状態を維持する。本実施
例では基本クロックとしてを各段の切り換えのタイミン
グを満たすもので、最も周波数の低いものを選べば、ス
イッチドキャパシタ回路の動作周波数を最も小さくして
同様の効果を得られる(図33参照)。
【0080】本発明の実施例26を図35に示す。本実
施例は実施例24を2つ組み合わせた構成であり、両回
路のタイミングを時間補正回路THで合わせたものであ
る。2つの組み合わせのうち片側(スイッチドキャパシ
タセルSC1)は正の波形部分を、もう一方(スイッチ
ドキャパシタセルSC2)は負の波形部分を出力してい
る。本実施例の波形整形用のインダクタLは実施例2
4、25と比較すると大きいものである。
【0081】本実施例の動作を図36に示す。本実施例
のインダクタLは実施例24と比較すると大きいので、
スッイチドキャパシタ回路の出力VscをLCフィルタ
で滑らかにすると、点線波形のように時間的に遅れた正
弦波となる。本回路はスイッチドキャパシタ回路を2回
路有し、片側(スイッチドキャパシタセルSC1)が正
の出力をしているとき、もう片側の回路(スイッチドキ
ャパシタセルSC2)は充電を行い、充電後の回路(ス
イッチドキャパシタセルSC2)が負の出力をしている
とき、もう片側の回路(スイッチドキャパシタセルSC
1)が充電を行う(図36のSa〜Sdを参照)。この
ような回路方式の場合、インダクタLが大きいと、正の
波形と負の波形を出力する時間を一致させる必要があ
る。そのため、図36に示すように、インダクタLによ
って時間Tが遅くなったとき、図35に示す時間補正回
路THで時間Tだけ負の出力波形を遅らせて出力するも
のである。本実施例によって、複数のスイッチドキャパ
シタ回路を用いたときも各々のタイミングを合わせて出
力することが可能となる。
【0082】本発明の実施例27を図37に示す。本実
施例は実施例24〜26とは異なり、1周期の時間の分
割は均等に行い(等時間間隔で各段のスイッチの切り換
えを行い)、図38に示すように各電圧の出力を調節す
ることによって、スイッチドキャパシタ回路の出力波形
を正弦波に近付けるものである。図38は正弦波を均等
な時間で区切ったときに正弦波との交点で示される電圧
を各々E、aE、bE、cE、dEまで示したものであ
る。つまり、各コンデンサの電圧値を調整することによ
って正弦波に近付けるものであるが、実施例24〜26
はスイッチドキャパシタ回路のコンデンサが急激な電圧
変化が無い位大きな値であっても可能なものであるが、
本実施例はスイッチドキャパシタ回路は基本的に等電圧
Eで充電するため、各コンデンサの電圧値を変化するた
めにはコンデンサ容量は電圧変化が生じる位小さな値と
する。
【0083】本実施例の動作は、図37に示すスイッチ
素子S1,S1’、…、S5,S5’を順次オンしてい
き、コンデンサC1,…,C5を順次充電して行くもの
である。次にコンパレータCMP1,…,CMP5によ
って順次Ckと基準電圧E,…,dEを比較していき、
各電源の電圧レベル判断回路3によってスイッチドキャ
パシタ回路の各コンデンサの電圧レベルを常時判断して
いる。一方、最適基準電圧出力回路4によって、その時
点で正弦波に最も近くなる電圧を出力する。最適基準電
圧出力回路4と各電源の電圧レベル判断回路3の出力を
最適制御判断回路5によって比較し、その時点で最も最
適な電圧値となるようにスイッチドキャパシタ回路中の
コンデンサの直列接続を選択する。本実施例によってス
イッチドキャパシタ回路を用いて電圧レベルを調整する
ことによって、出力波形を正弦波に近付けることができ
る。また、本実施例の出力波形を図39に示す。
【0084】次に、実施例28について説明する。本実
施例は、実施例27と同様に、スイッチドキャパシタ回
路の出力電圧を不均等にすることによって、出力波形を
正弦波に近づけるものである。図40に示すように、ス
イッチドキャパシタ回路のキャパシタをC1,…,C5
とする。実施例27では、常に最適電圧となるように電
圧値を選択しながら出力したが、本実施例は最適となる
ようなキャパシタの接続順序を決定して制御するもので
ある。本実施例では半周期に1回、各キャパシタは充電
される。図41には各キャパシタを半周期で同じ回数だ
け使用し、直列にキャパシタを積み上げる時には常に未
放電のキャパシタを1つずつ追加して行く。この方法で
はキャパシタC1の電圧が図42に示すように低下して
行くので、直列接続数が増えるほど少しずつ図39のよ
うに低くなっていく。図43に示すような順序で、電圧
が上昇するときに、直列接続数が少ないときには未放電
のキャパシタを用いて、直列接続数が多いときには放電
済みのキャパシタを多く用いることで図39の波形に近
くすることができる。このキャパシタの放電順序で図3
9に示す波形を出力するものである。
【0085】図40に示すスイッチドキャパシタ回路
は、中央部から充電をしているため、キャパシタC3が
最も充電され、キャパシタC1及びC5の充電量が小さ
い。そのため、各キャパシタの充電量と放電量を同じに
するために、キャパシタC3の放電回数を多くして、キ
ャパシタC1及びC5の放電回数を少なくした放電順序
を図44に示す。このように図41、図43、図44に
示すような放電順序にすることによって、出力波形を正
弦波に近付けることができる。
【0086】実施例29の回路構成を図45に示す。本
発明のスイッチドキャパシタ回路SCは階段状の電圧波
形を出力し、インダクタLz、キャパシタCzで構成す
るフィルタ回路で波形整形し、負荷に略正弦波を印加す
るものであるが、スイッチドキャパシタ回路SCの出力
する階段状の電圧波形を正弦波形に近付けることにより
フィルタ回路のインダクタLz、キャパシタCzを小さ
くすることが可能となる。正弦波形はゼロ電圧付近では
電圧の傾きが大きく、最大電圧付近では傾きが小さいと
いう形状的な特徴を持つ。そのため、本実施例は図46
に示すように出力する階段状波形のピーク値付近では1
段の電圧の振幅を小さくすることにより正弦波形に近い
電圧を負荷部に供給するものである。
【0087】具体的には図45に示すように、フルブリ
ッジを構成するキャパシタセルをスイッチ素子S51,
S52,S53,S54,S55,S56,S57,S
58、キャパシタC51,キャパシタC52より構成す
るスイッチドキャパシタセル(SC1)と置き換える。
キャパシタC51,C52は充電時には直列接続されて
各々E/2まで充電される。正弦波のピーク付近での放
電時には、スイッチ素子S52,S54をオフしてキャ
パシタC52を切り離し、キャパシタC51、スイッチ
素子S51,S53,S55,S56,S57,S58
により構成するフルブリッジ回路を直列接続してキャパ
シタC1〜C4、キャパシタC51を直列接続し、負荷
部に4.5Eを供給するものである。また、スイッチ素
子S52,S54をオフしてキャパシタC52を切り離
すかわりにスイッチ素子S51,S53をオフしてキャ
パシタC52、スイッチ素子S52,S54,S55,
S56,S57,S58により構成するフルブリッジ回
路を使用することによりキャパシタC51とC52を交
互に使用しても構わない。
【0088】以上のように0.5Eの電圧を持つキャパ
シタを最大電圧印加時に用いることにより、ピーク付近
では負荷部に電圧4.5Eを印加し、階段波形をより正
弦波に近付け、小さなフィルタ回路で負荷に略正弦波電
圧を供給することが可能となる。
【0089】次に、実施例30について説明する。本実
施例は各キャパシタの負荷部への接続あるいは充電の制
御方法に関するものであり、回路構成は、実施例2の図
5と同様であり、スイッチドキャパシタ回路SCの負荷
電流経路を図47〜図51に、各スイッチング素子の入
力信号を図52に、スイッチドキャパシタ回路の出力電
圧波形を図53に示す。また、負荷に接続されるキャパ
シタを表1に示す。
【0090】
【表1】 本実施例は表1に示すように、キャパシタC1から順番
にキャパシタC5まで1個ずつ直列接続していくことに
より、+E、+2E、+3E、+4E、+5Eの階段状
の電圧波形を出力する。その後、キャパシタC1〜C5
と負荷部の直列回路から、キャパシタC1から順番にキ
ャパシタC5まで1個ずつ切り離していき、+4E、+
3E、+2E、+E、0と階段状に電圧を下げていく。
その後、各キャパシタの極性が反転するように各スイッ
チ素子を動作させ、上記とは逆極性でキャパシタC1か
ら順番にキャパシタC5まで1個ずつ負荷部に直列接続
していくことにより、−E、−2E、−3E、−4E、
−5Eを印加し、その後キャパシタC1〜C5と負荷部
の直列回路から、キャパシタC1から順番にキャパシタ
C5まで1個ずつ切り離していき、出力電圧が0となる
までEずつ引き抜いていく。以上の動作を繰り返すこと
により連続して負荷部に階段状の交流電圧を供給し、イ
ンダクタLz、キャパシタCzによりフィルタリングす
ることにより負荷Zに略正弦波形を供給する。
【0091】なお、本実施例のキャパシタ制御によると
各キャパシタは等しく、上記1周期の1/4の期間は負
荷に接続された後、1/4の期間は負荷部から切り離さ
れ、また、次の1/4の期間は負荷部に接続された後、
1/4の期間は負荷部から切り離されるという動作を繰
り返すため、各スイッチ素子は上記1周期の間にオン・
デューティ50%で1度ずつオン・オフする。
【0092】また、各キャパシタの充電は、全てのキャ
パシタC1〜C5が負荷電流経路から切り離されたとき
(出力0の時)、マイナス電位側のスイッチ素子Snm
(n=1〜5、m=1、3)が全てオンしている期間
(図49の0Eの回路状態)に、スイッチ素子S5をオ
ンすることによって、1周期に1度行うものである。本
実施例は、電力変換回路の各スイッチング素子を上記の
ように制御することにより、スイッチドキャパシタ回路
SCの出力に階段状の交流波形を出力し、また、各スイ
ッチング素子の制御信号は、出力の交流の周期と同一周
期で、かつデューティ50%となり、制御回路の簡単化
を可能とし、また各キャパシタへの充電は、負荷の出力
1周期に1度行うことを特徴とするものである。
【0093】次に、実施例31について説明する。本実
施例も各キャパシタの負荷部への接続あるいは充電の制
御方法に関するものであり、回路構成は、実施例2の図
5と同様であり、スイッチドキャパシタ回路SCの負荷
電流経路を図54〜図58に、各スイッチング素子の入
力信号を図59に、スイッチドキャパシタ回路SCの出
力電圧波形を図60に示す。また、負荷に接続されるキ
ャパシタを表2に示す。上述の実施例30では、各キャ
パシタを充電するタイミングが1周期の間に1度しかな
く、その短い期間内に全てのキャパシタを並列にして一
斉に充電するため、充電制御用スイッチ素子の電流耐量
を大きくする必要があった。本実施例では、各回路動作
状態での電流経路をなるべくキャパシタのマイナス側を
通るように選ぶことにより、1周期の間に2回充電する
ことを可能とする。
【0094】
【表2】 本実施例の動作は、表2に示すようにキャパシタC5か
ら順番にキャパシタC1まで1個ずつ直列接続していく
ことにより、+E、+2E、+3E、+4E、+5Eの
階段状の電圧波形を出力する。その後、キャパシタC1
〜C5と負荷部の直列回路より、キャパシタC5から順
番にキャパシタC1まで1個ずつ切り離していき、+4
E、+3E、+2E、+E、0と階段状に電圧を下げて
いく。その後、各キャパシタの極性が反転するように各
スイッチ素子を動作させ、上記とは逆極性でキャパシタ
C5から順番にキャパシタC1まで1個ずつ負荷部に直
列接続していくことにより、−E、−2E、−3E、−
4E、−5Eを印加し、その後、キャパシタC5〜C1
と負荷部の直列回路より、キャパシタC1から順番にキ
ャパシタC5まで1個ずつ切り離していき、出力電圧が
0となるまでEずつ引き抜いていく。以上の動作を繰り
返すことにより連続して負荷部に階段状の交流電圧を供
給し、インダクタLz、キャパシタCzによりフィルタ
リングすることにより負荷Zに略正弦波形を供給する。
本実施例では、実施例30とは違う組合せでキャパシタ
を負荷部に接続するが、負荷部に印加する階段状電圧の
パターンは、実施例30と同様となる。
【0095】本実施例では、図54〜図58に示す負荷
電流経路図より、各回路動作状態での電流経路をなるべ
くキャパシタのマイナス側を通るようにスイッチ素子を
制御してやることにより、負荷の出力1周期の間に2回
(図56の0E、図58の0Eの状態)、各キャパシタ
を充電可能とする。本実施例の制御方法では、各スイッ
チング素子の制御信号は、2種類のオン・デューティを
持つことになり、実施例30と比較して多少制御が難し
くなるが、1/2周期に一度キャパシタが充電されるこ
とにより、各キャパシタの電圧降下が小さく、また、充
電制御用スイッチ素子の電流耐量を小さくすることがで
きる。
【0096】次に、実施例32について説明する。この
実施例は、各キャパシタの負荷部への接続あるいは充電
の制御方法に関するものであり、回路構成は実施例2
(図5)と同様である。スイッチドキャパシタ回路SC
の負荷電流経路を図61〜65に、各スイッチング素子
の入力信号を図66に、また、スイッチドキャパシタ回
路SCの出力電圧波形を図67に示す。上述の実施例3
1では、キャパシタC5からキャパシタC1の順番で負
荷電流経路に接続したり、切り離したりしたが、本実施
例では、任意の順番に接続したり切り離していくもので
ある。一例として表3に示すように、キャパシタC3,
C4,C5,C1,C2の順序で負荷電流経路に接続し
たり、切り離す場合について説明する。
【0097】
【表3】 この表3に示すように、任意の各キャパシタを順番に負
荷に接続していく。各キャパシタが負荷に接続される期
間は、半周期に1回で、連続且つ接続期間は等しくす
る。また電流が流れる経路は、なるべくキャパシタのマ
イナス側を通るように各スイッチ素子を制御する。この
とき、各制御信号は、実施例31と同様に2種類のオン
・デューティを持つことになるが、1/2周期に一度キ
ャパシタの充電が可能となる。以上のように、実施例3
1のパターン以外にも負荷電流経路にキャパシタを任意
の順番で接続することが可能であることが分かる。
【0098】次に、実施例33の回路図を図68に示
す。本実施例は実施例30〜32がスイッチ素子S1
1,S13,S21,S23,…,S51,S53を介
してキャパシタC1〜C5を充電するため、各キャパシ
タの充電タイミングがスイッチドキャパシタ回路SCの
出力動作に制限されることを改善するものである。回路
構成は、電力変換回路(スイッチドキャパシタ回路S
C)内の各キャパシタCnにスイッチ素子S6n,S7
n(n=1,…,5)を直列接続し、これら各直列回路
の両端に直流電源Eを並列接続するものである。これに
より、スイッチ素子S6n,S7n(n=1,…,5)
をオンすることにより、負荷に接続されていない任意の
キャパシタCn(n=1,…,5)を任意の時間に電源
Eから充電することを可能とする。
【0099】
【表4】 次に、実施例34の回路図を図69に示す。本実施例の
負荷電流経路を図70及び71に、各スイッチング素子
の入力信号を図72に示す。また、負荷部に接続される
キャパシタを表4に示す。上述の実施例31及び32に
おいて、各キャパシタに充電可能な期間は、負荷出力の
半周期に1回で負荷とキャパシタが接続されていない期
間のみであり、スイッチ素子S5の電流耐量が大きくな
るという課題があった。そのため、実施例33では各キ
ャパシタの両端に直列にスイッチ素子を設けてスイッチ
ドキャパシタ回路SCのスイッチ列Aを介さずに任意の
タイミングで任意のキャパシタを充電していた。しか
し、実施例33ではスイッチ素子の数が増えてしまうた
め、本実施例ではスイッチ列Aを介して充電することに
よりスイッチ素子S7n(n=1,…,5)を省略する
ものである。
【0100】本実施例の動作は、負荷部に接続されるキ
ャパシタの数が減らされる期間(図70、図71の回路
状態が4E〜0E、−4E〜0Eの期間)に、電源Eへ
の接続点(V0)に近いキャパシタ(C3)から負荷に
接続されるキャパシタ(C2,C4,C1,C5)の順
に、キャパシタを上記負荷電流経路から切り離す。この
時に電流経路はキャパシタのマイナス側(スイッチ列A
側)を通るようにすることにより、上記直列回路から抜
かれたキャパシタCnは、スイッチ素子S6nをオンす
ることによりスイッチ列Aを介して電源Eより逐次充電
可能となる。上記制御方法により、各キャパシタは負荷
電流経路から切り離される期間には、電源Eより充電す
ることが可能となるため、各キャパシタの充電タイミン
グが増加する。また、各スイッチ素子S61〜S65の
電流耐量も小さくすることが可能となる。
【0101】
【表5】 次に、実施例35について説明する。本実施例の回路図
は、実施例34の図69と同様であり、負荷電流経路を
図73、74に、各スイッチング素子の入力信号を図7
5に示す。また、負荷部に接続されるコンデンサを表5
に示す。本実施例の回路動作は、負荷部に接続されるキ
ャパシタの数が減らされる期間で、負荷にプラス側の電
圧を印加する期間(図73の回路状態が4E〜0Eの期
間)に、電源Eへの接続点(V0)に近いキャパシタ
(C3)から負荷に接続されるキャパシタ(C2,C
4,C1,C5)の順に、キャパシタを上記負荷電流経
路から切り離し、また、負荷にマイナス側の電圧を印加
する期間(図74の回路状態が−4E〜0Eの期間)
に、電源Eへの接続点(V0)に近いキャパシタ(C
3)から負荷に接続されるキャパシタ(C4,C2,C
5,C1)の順に、キャパシタを上記負荷電流経路から
切り離す。この時に電流経路はキャパシタのマイナス側
(スイッチ列A側)を通るようにすることにより、上記
直列回路から抜かれたキャパシタCnは、スイッチ素子
S6nをオンすることによりスイッチ列Aを介して電源
Eより逐次充電可能となる。また、本実施例において
は、図73の回路状態1E(−2)、0E(−1)、図
74の回路状態−1E(−2)、0E(−2)の4つの
期間で、全てのキャパシタが充電可能となる。上記制御
方法により、各キャパシタが負荷電流経路から切り離さ
れる期間には、電源Eより充電することが可能となるた
め、各キャパシタの充電タイミングが増加する。また、
各スイッチS61〜S65の電流耐量も小さくすること
が可能となる。
【0102】次に、実施例36の回路図を図76、図7
7に示す。両図の端子a,bは互いに接続されている。
本実施例は図69のスイッチドキャパシタ内のキャパシ
タC3と、図76に示す入力歪抑制部内のキャパシタを
共用するものである。スイッチドキャパシタ回路内のキ
ャパシタC1,C2,C4,C5の充電は、実施例30
〜32と同様に、各キャパシタのマイナス側と電源Eの
グランド側が接続されているときに、キャパシタC3よ
りスイッチ素子S8を介して充電される。これにより、
入力歪抑制部と電力変換部の任意のキャパシタを共有す
ることが可能となり、部品点数の削減が可能となる。
【0103】
【表6】 次に、実施例37について説明する。本実施例は、実施
例36と同様に、入力歪抑制部と電力変換部の任意のキ
ャパシタを共用する電力変換回路において、図67の共
用キャパシタC3は入力歪抑制部により常に充電される
ため、ほとんど電圧降下がない。よって、表6に示すよ
うに、他のキャパシタ(C1,C2,C4,C5)を充
電する期間(表6の0Eの回路状態)以外の期間、常に
負荷回路に接続しておき、他のキャパシタが負荷に接続
される期間を軽減することにより、他のキャパシタの電
圧降下を軽減することが可能となる。このように、本実
施例では、上記回路構成において上記のように回路動作
を制御して、キャパシタC3と負荷との接続時間を長く
することにより、他のキャパシタの電圧降下を軽減する
ことにより、キャパシタC3からキャパシタC1,C
2,C4,C5を充電する時の電流のピーク値を低減す
るものである。また、スイッチ素子S8の電流耐量も小
さくすることができる。
【0104】
【表7】 次に、実施例38について説明する。本実施例は、実施
例37と同様に、電源と電力変換用キャパシタとして共
用されるキャパシタ(C3)を、他のキャパシタ(C
1,C2,C4,C5)を充電する以外の期間、常に負
荷回路に接続する制御を行う。このとき、表7に示すよ
うに、出力の1周期にキャパシタC1,C2,C4,C
5が負荷に接続される期間を同じにする。本回路方式に
おいて、上記回路動作の制御を行うことにより、出力の
1周期にキャパシタC1,C2,C4,C5の使用され
るエネルギーをより均一に近付けて、キャパシタC3か
ら各キャパシタC1,C2,C4,C5を充電する時の
それぞれのキャパシタに流れる電流のピーク値を低減
し、これにより各キャパシタC1,C2,C4,C5の
充電時にスイッチドキャパシタ回路全体に流れる電流の
ピークを低減する。また、スイッチ素子S8の電流耐量
も小さくすることができる。
【0105】
【表8】 次に、実施例39について説明する。本実施例の回路図
は、実施例2(図5)と同様である。負荷電流経路を図
78と79に、各スイッチング素子の入力信号を図80
に示す。また、負荷部に接続されるコンデンサを表8に
示す。実施例31、32において、各キャパシタに充電
可能な期間は、負荷出力の半周期に1回で負荷とキャパ
シタが接続されていない期間のみであり、スイッチ素子
S5の電流耐量が大きくなるという課題があった。ま
た、実施例34、35では、各キャパシタに充電可能な
期間は長くなり、スイッチ素子の電流耐量は軽減できた
が、キャパシタ充電用のスイッチ素子の数は実施例3
1、32に比べて多くなった。本実施例では、キャパシ
タ充電用のスイッチ素子の数は実施例31、32と同様
で、充電期間は実施例31、32よりも長くすることを
可能とする。
【0106】本実施例の動作は、負荷部に接続されるキ
ャパシタの数が減らされる期間(図78、図79の回路
状態が4E〜0E、−4E〜0Eの期間)で、電源のグ
ランドと負荷のマイナス側が同電位となる期間(図7
8、図79の回路状態が3E(−2)〜0E(−1)、
−3E(−2)〜0E(−2)の期間)スイッチ素子S
5をオンすることにより、図78の3E(−2)の期間
にキャパシタC1,C2,C3を充電し、図78の2E
(−2)の期間にキャパシタC1,C2,C3,C4、
図78の1E(−2)、0E(−1)の期間にキャパシ
タC1,C2,C3,C4,C5を充電し、また図79
の−3E(−2)の期間にキャパシタC5,C4,C3
を充電し、図79の−2E(−2)の期間にキャパシタ
C5,C4,C3,C2、図79の−1E(−2)、−
0E(−2)の期間にキャパシタC1,C2,C3,C
4,C5を充電するものである。
【0107】上記制御方法により、充電用スイッチが1
つで、電源のグランドと負荷のマイナス側が同電位とな
る期間にスイッチ素子S5をオンすることにより、充電
可能なキャパシタを電源Eから充電することが可能とな
るため、各キャパシタの充電タイミングが増加する。ま
た、各スイッチ素子S5の電流耐量も小さくすることが
可能となる。また、本方式において、各ダイオードD1
〜D5と電源Eの位置を電源からみて、対称の位置に置
き換えても本回路方式が成り立つのは言うまでもない。
本実施例は実施例36と同様、キャパシタC3を電源と
共通とするとき、電源からキャパシタC1,C2,C
3,C4,C5を充電する代わりにキャパシタC3から
キャパシタC1,C2,C4,C5を充電することによ
り同様の効果が得られる。
【0108】
【表9】 次に、実施例40について説明する。本実施例の回路構
成は、実施例2(図5)と同様であり、スイッチドキャ
パシタ回路SCの動作原理図を図81〜85に、各スイ
ッチング素子の入力信号を図86に、負荷の両端に印加
される電圧波形を図87に示す。また、負荷に接続され
るコンデンサを表9に示す。本実施例は、図87より負
荷回路に印加する電圧の極性がプラスとなる期間(E1
→E5→E1)で、印加電圧がE以上のときにキャパシ
タC1を使用し、印加電圧が2E以上のときはキャパシ
タC2を使用し、印加電圧が3E以上のときはキャパシ
タC3を使用し、印加電圧が4E以上のときはキャパシ
タC4を使用し、印加電圧が5E以上のときはキャパシ
タC5を使用する。また、各電圧レベル(0E〜5E)
を負荷に供給する期間は、供給する電圧レベルが高くな
るにつれて長くする。これにより、階段状の電圧波形を
正弦波に近づけることにより、インダクタLz、キャパ
シタCzと放電灯から構成される負荷回路内の放電灯に
は、より正弦波に近い電流を容易に供給可能となるよう
にする。これより、キャパシタC1とC5が使用される
時間差は大きくなく、キャパシタC1とC5の放電容量
も大差ないため、0E(−1)の期間で充分に充電は可
能となる。
【0109】また、負荷回路に印加する電圧の極性がマ
イナスとなる期間(−E1→−E5→−E1)で、印加
電圧が−E以下のときにキャパシタC5を使用し、印加
電圧が−2E以下のときはキャパシタC4を使用し、印
加電圧が−3E以下のときはキャパシタC3を使用し、
印加電圧が−4E以下のときはキャパシタC2を使用
し、印加電圧が−5E以上のときはキャパシタC1を使
用する。また、各電圧レベル(0E〜−5E)を負荷に
供給する期間は、提供する電圧レベルが低くなるにつれ
て長くする。これにより、スイッチドキャパシタ回路の
出力の階段状の電圧波形を正弦波に近づけることが可能
となるようにする。この時、前述と同様に、キャパシタ
C1とC5が使用される時間差は大きくなく、キャパシ
タC1とC5の放電容量も大差ないため、0E(−2)
の期間で充分に充電は可能となる。
【0110】また、各キャパシタC1〜C5の充電は、
電力変換回路から負荷に印加する電圧がゼロとなり、ま
た各キャパシタのマイナス電位側のスイッチ素子Snm
(n=1〜5、m=1、3)が全てオンしている期間
に、スイッチ素子S5をオンすることによって行うこと
が可能となる。本実施例は、上記制御方法によりスイッ
チドキャパシタ回路の出力の階段状の電圧波形を正弦波
に近づけることにより、インダクタLz、キャパシタC
zと放電灯から構成される負荷回路内の負荷には、より
正弦波に近い電流を容易に供給可能となるようにするも
のである。本制御方式は、実施例30〜実施例32に示
されるキャパシタ接続方式において使用しても何等問題
はなく、上記効果を得ることは可能である。
【0111】実施例41の回路図を図88に示す。本実
施例は、実施例2のキャパシタC1〜C5から放電灯Z
に交流の略正弦波を供給する電力変換回路において、各
キャパシタC1〜C5を充電するために、充電部にコッ
ククロフト回路を組み合わせた回路構成とし、キャパシ
タC1〜C5をコッククロフト回路のキャパシタと共用
する。本回路方式は、キャパシタC1〜C5のコックク
ロフト回路としての回路動作と、電力変換回路としての
回路動作は独立して動作させることが可能となる。この
ため、Vzが5Eの期間にキャパシタC1〜C5を充電
するためのコッククロフト回路のスイッチ素子Sk1、
Sk2は高周波動作させることにより、キャパシタCk
1〜Ck5と電源EからキャパシタC1〜C5を充電さ
せる。また、電力変換回路部と共用するキャパシタC1
〜C5は、実施例2と同様に電力変換用スイッチSij
(i=1〜5、j=1〜4)を動作させることにより、
スイッチドキャパシタ回路の出力に階段状の波形を出力
することが可能となる。本実施例は、電力変換部内のキ
ャパシタC1〜C5をコッククロフト回路内のキャパシ
タと共用し、キャパシタC1〜C5の充電をコッククロ
フト回路により行うことにより、充電用スイッチ素子の
個数を低減し、かつ電力変換用キャパシタC1〜C5へ
充電を可能とするものである。
【0112】次に、実施例42について説明する。本実
施例は、実施例1の回路起動時において、各スイッチン
グ素子のハイサイドドライブ回路の電源用キャパシタを
充電する方法に関するものである。回路構成は図89に
示すように、実施例2の回路においてソース端子が共通
となっているMOSFETは、ハイサイド電源用キャパ
シタを共有している。またその片方のMOSFETのド
レイン、ソース間に、ダイオードと電圧調整回路を介し
てハイサイド電源用キャパシタ(破線で囲まれたキャパ
シタ)が接続されている。ただし、電圧調整回路につい
ては、この図では省略している。
【0113】回路起動時のハイサイド電源用キャパシタ
への充電方法について説明する。スイッチング素子S3
1,S33の駆動は電源キャパシタC3を利用して行
う。まず、スイッチ素子S31,S33をオンして電源
キャパシタC3からダイオードを介してキャパシタC2
3,C24を充電し、それと同時にダイオードD2、ス
イッチ素子S23の寄生ダイオードを介してキャパシタ
C2を、ダイオードD4、スイッチ素子S41の寄生ダ
イオードを介してキャパシタC4の充電も行う。キャパ
シタC23の充電によってスイッチ素子S24,S3
2、キャパシタC24の充電によってスイッチ素子S3
4,S42の駆動が可能となる。これを動作(A)とす
る。
【0114】次に、スイッチ素子S31,S33をオフ
し、スイッチ素子S24,S42をオンすることによっ
て、キャパシタC2によってキャパシタC12を、キャ
パシタC4によってキャパシタC14を充電する。これ
によってスイッチ素子S21,S23,S41,S43
の駆動が可能となる。これを動作(B)とする。
【0115】さらに、スイッチ素子S24,S42をオ
フ、スイッチ素子S21,S23,S31,S33,S
41,S43をオンする。すると、上記(A)の動作に
加えて、キャパシタC2からキャパシタC22への充電
ループとキャパシタC4からキャパシタC25への充電
ループが現れる。また、電源キャパシタC3からダイオ
ードD1とスイッチ素子S13の寄生ダイオードを介し
てキャパシタC1を、ダイオードD5とスイッチ素子S
51の寄生ダイオードを介してキャパシタC5を充電す
る。こうしてスイッチ素子S14,S22,S44,S
52の駆動が可能となる。これを動作(C)とする。
【0116】そして、スイッチ素子S21,S23,S
31,S33,S41,S43をオフ、スイッチ素子S
14,S24,S42,S52をオンしてキャパシタC
11〜C15の充電を行う。これによって、スイッチ素
子S11,S13,S51,S53の駆動が可能とな
る。これを動作(D)とする。
【0117】この後、スイッチ素子S14,S24,S
42,S52をオフし、左側のスイッチング素子列を総
てオンすることで、上記(C)の動作に加え、キャパシ
タC1からキャパシタC21、キャパシタC5からキャ
パシタC26の充電を行う。この時の動作と上記(D)
の動作を交互に繰返し、キャパシタC1,C2,C4,
C5の電圧が電源キャパシタC3と等しくなるまで充電
する。
【0118】このように、回路起動時における各スイッ
チング素子のハイサイド電源用キャパシタ及び各キャパ
シタへの充電の具体的方法について述べた。本実施例は
キャパシタ段数5の場合について述べたが、段数が増え
ても同じ構造で実現でき、回路動作も同様に繰り返して
行くことによって各キャパシタへの充電が可能となる。
【0119】次に、実施例43について説明する。本実
施例は、実施例42と同様、実施例1の回路起動時にお
いて、各スイッチング素子のハイサイドドライブ回路の
電源用キャパシタを充電する方法に関するものである。
回路構成は図90に示すように、実施例42の回路にお
いて、ハイサイド電源用キャパシタにダイオードを介し
て充電するループが追加されたものである。図90の実
施例の回路起動時の動作について説明する。基本的な動
作は実施例1と同様である。まず、動作(A)と動作
(B)については実施例42と同様である。しかし、上
記(C)に相当する動作で、スイッチ素子S24,S4
2をオフ、スイッチ素子S21,S23,S31,S3
3,S41,S43をオンすることによってキャパシタ
C2からキャパシタC22へ、キャパシタC4からキャ
パシタC25へ充電されることになるが、これと同時に
キャパシタC2からキャパシタC23へ、キャパシタC
4からキャパシタC24への充電ループも存在するよう
になる。また、上記(D)に相当する動作で、スイッチ
素子S21,S23,S31,S33,S41,S43
をオフ、スイッチ素子S14,S22,S24,S4
2,S44,S52をオンしてキャパシタC11〜C1
5の充電を行う。このとき、キャパシタC2からキャパ
シタC12への充電ループとキャパシタC4からキャパ
シタC14への充電ループが2ループ追加されることに
なる。
【0120】このように、1個のキャパシタに充電する
ループを複数にすることができ、それゆえ1ループに流
れる電流を半減することが可能であり、線路損失の低減
が図れる。また、本実施例もキャパシタ段数5の場合に
ついて述べたが、上記実施例と同様、段数が増えても同
じ構造で実現でき、回路動作も同様に繰り返して行くこ
とによって各キャパシタへの充電が可能となる。
【0121】次に、実施例44について説明する。本実
施例は、実施例42と同様、実施例1の回路起動時にお
いて、各スイッチング素子のハイサイドドライブ回路の
電源用キャパシタを充電する方法に関するものである。
回路構成は図91に示すように、実施例42の回路にお
いて、電源キャパシタC3からの充電ループにインダク
タL11を挿入したものであり、これによって電源キャ
パシタC3を含むループに流れる電流のピーク値の低減
をはかったものである。基本的な動作は実施例42と同
様である。まず、動作(A)と動作(C)については実
施例42と同様である。また、電源キャパシタC3から
の充電終了後に流れようとするインダクタL11の回生
電流は、上記実施例42の(B),(D)に相当する動
作で、ダイオードとスイッチ素子S32,S34の寄生
ダイオードを介してキャパシタC23,C24を充電す
るようになっている。
【0122】このように、インダクタL11を挿入する
ことによって電源から各キャパシタへの充電電流のピー
クを低減することができるものである。また、本実施例
もキャパシタ段数5の場合について述べたが、上記実施
例と同様、段数が増えても同じ構造で実現でき、回路動
作も同様に繰り返して行くことによって各キャパシタへ
の充電が可能となる。
【0123】次に、実施例45について説明する。本実
施例は、実施例42と同様、実施例1の回路起動時にお
いて、各スイッチング素子のハイサイドドライブ回路の
電源用キャパシタを充電する方法に関するものである。
回路構成は図92に示すように、実施例42の回路にお
いて、ハイサイドドライブ回路の電源用キャパシタの各
充電ループに、ダイオードとインダクタL21〜L24
を挿入したものであり、これによって各ループに流れる
電流のピーク値の低減をはかったものである。基本的な
動作は実施例1と同様である。また、充電終了後に流れ
ようとする各インダクタL21〜L24の回生電流は、
直列に接続されている各キャパシタに流れ込み、充電す
る。インダクタL11については、上記実施例42の
(B),(D)に相当する動作で、ダイオードとスイッ
チ素子S32,S34の寄生ダイオードを介してキャパ
シタC23,C24を充電する。
【0124】このように、インダクタL21〜L24を
挿入することによって電源から各キャパシタへの充電電
流のピークを低減することができるものである。また本
実施例もキャパシタ段数5の場合について述べたが、上
記実施例と同様、段数が増えても同じ構造で実現でき、
回路動作も同様に繰り返して行くことによって各キャパ
シタへの充電が可能となる。
【0125】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スイッチドキ
ャパシタを応用することにより大きな共振用インダクタ
やキャパシタを用いることなく、単一直流電圧源から昇
圧をして高周波交流出力を得ることができ、さらに小さ
なフィルタ回路のみで高調波歪の少ない正弦波形を出力
できる。また、スイッチ素子の耐圧は全て1個のキャパ
シタ電圧のままで、直列接続するセルの段数を増やすこ
とにより高圧の交流出力を得ることが可能である。ま
た、スイッチキャパシタセルの段数が多いほど入力電源
電圧に対する出力電圧の昇圧比は高くなり、きめ細かい
波形制御が可能となる。
【0126】請求項23の発明によれば、スイッチドキ
ャパシタ回路を構成するスイッチ素子の耐圧を低く設定
することができるため、スイッチ素子を半導体上に集積
した場合に、全体で見たときのスイッチ素子のチップ面
積の合計を小さくできるという効果がある。
【0127】請求項24の発明によれば、スイッチドキ
ャパシタ回路の不連続な出力電圧をフィルタリングする
回路を前記スイッチドキャパシタ回路と負荷の間に接続
したものであるから、負荷に歪みの少ない電力を供給で
きるという効果がある。
【0128】請求項の発明によれば、負荷が放電灯で
あり、スイッチドキャパシタ回路の出力電圧を前記放電
灯の点灯維持電圧に近い略正弦波状の交流電圧とするこ
とで前記放電灯を安定点灯させる制御を行うものである
から、放電灯の点灯装置の安定器として使用できるもの
である。
【0129】請求項12の発明によれば、負荷が放電灯
であり、この放電灯に高電圧パルスを発生する始動回路
を付加したものであるから、スイッチドキャパシタ回路
の出力電圧が放電灯の安定点灯時の点灯維持電圧に近い
範囲に設計されていても、放電灯を始動できる。
【0130】請求項15の発明によれば、スイッチドキ
ャパシタ回路の不連続な出力電圧をフィルタリングする
LCによるフィルタリング回路を前記スイッチドキャパ
シタ回路と負荷の間に接続され、前記始動回路の高電圧
パルスが前記放電灯と前記フィルタリング回路を構成す
るインダクタの間に印加され、前記高電圧パルスが前記
スイッチドキャパシタ回路を伝達することを前記インダ
クタにより阻止するように構成したものであるから、イ
ンダクタの値を適切な値に選べば、始動パルスを阻止す
るためのスイッチ素子が無くても、始動パルスがスイッ
チドキャパシタ回路側に伝達されることは防止できる。
【0131】請求項16の発明によれば、負荷が放電灯
であり、前記スイッチドキャパシタ回路の出力電圧が前
記放電灯の始動電圧となるように前記キャパシタの充電
電圧を可変とするので、始動用に特別な回路構成を用い
ることが無いため、スイッチドキャパシタ回路の部品点
数が増えないという効果がある。
【0132】また放電灯の始動電圧印加時には前記スイ
ッチドキャパシタ回路のセルの直列接続される段数が増
加するように構成すれば、キャパシタセルの段数を始動
電圧に合わせて増加させることにより、放電灯の始動に
必要な高電圧を印加することができ、また、スイッチ素
子の耐圧は電源電圧のままで動作可能となる。
【0133】請求項22の発明によれば、負荷が放電灯
であり、前記スイッチドキャパシタ回路と前記放電灯負
荷の間に共振回路が挿入され、前記放電灯始動時には前
記スイッチドキャパシタ回路の高周波交流出力の周波数
を前記共振回路の共振周波数に設定することにより前記
放電灯に始動電圧を印加するものであるから、スイッチ
ドキャパシタ回路のセルの直列接続される段数が少なく
ても、共振回路の共振作用を利用して、始動用の高電圧
を得ることができる。
【0134】請求項20の発明によれば、負荷が放電灯
であり、前記スイッチドキャパシタ回路と前記放電灯負
荷の間に始動回路が挿入され、前記放電灯始動時には前
記スイッチドキャパシタ回路と始動回路を直列接続する
ことにより前記放電灯に始動電圧を印加するので、スイ
ッチドキャパシタ回路の単独で発生させる電圧や始動回
路の単独で発生させる電圧よりも高い電圧を放電灯に印
加することができる。
【0135】請求項18の発明によれば、負荷が放電灯
であり、前記セル数を放電灯の始動電圧を印加すること
が可能となるように多段接続し、放電灯始動時に多段の
セルを直列接続して始動電圧を印加し、安定点灯時は始
動時よりも少ないセル数によって電力を供給するので、
放電灯始動用高電圧を得るためにコッククロフト回路等
の特別な昇圧回路を用いることなく、始動に必要な電圧
を得ることができる。
【0136】請求項17の発明によれば、負荷が放電灯
であり、放電灯始動時に前記各セル内のキャパシタの電
圧を、安定点灯時の充電電圧以上にして始動電圧を印加
し、安定点灯時にセル内のキャパシタの充電電圧を始動
時よりも低い充電電圧として電力を供給するので、始動
時と安定点灯時のスイッチドキャパシタセルの段数を同
じとすることができ、スイッチドキャパシタ回路の回路
構成を簡単化することができる。
【0137】請求項19の発明によれば、負荷が放電灯
であり、前記セルを多段具備し、放電灯の調光時に前記
多段セルを使用して、安定点灯時よりも高い電圧を放電
灯に印加することにより放電灯を調光させるので、使用
するキャパシタセルの段数を目的とする出力電圧に合わ
せて設定することにより、出力を可変とすることができ
るものである。例えば、負荷が蛍光灯であるとすると、
調光時には全点灯時よりも点灯維持電圧が高くなるた
め、全てのセルを使って動作させて調光点灯を行い、全
点灯時にはそれよりも少ないセルで動作させて調光時よ
りも低い電圧で点灯動作させるものである。これによ
り、特別な出力可変回路や制御回路を設けることなく、
各セルの耐圧を上げることもなく、出力を自由に可変と
することができる。
【0138】また、スイッチドキャパシタ回路のセル段
数を2倍にし、下半分と上半分のスイッチドキャパシタ
回路により、負荷部の出力の正負をそれぞれ出力するよ
うに使い分け、各スイッチドキャパシタ回路は、使用さ
れない半周期の期間に各キャパシタを充電するように構
成すれば、各キャパシタに対して充分な充電を行うこと
が可能となる。
【0139】また、スイッチドキャパシタ回路を2組具
備し、負荷部の出力の正負によって2組のスイッチドキ
ャパシタ回路を使い分け、各スイッチドキャパシタ回路
は、使用されない半周期の期間に各キャパシタを充電す
ように構成すれば、各キャパシタに対して充分な充電
を行うことが可能となる。
【0140】請求項13の発明によれば、負荷が放電灯
であり、放電灯の始動時に前記スイッチドキャパシタ回
路と前記負荷部の間にスイッチドキャパシタ回路の出力
を昇圧する回路を具備し、この昇圧回路により放電灯に
始動電圧を印加するので、倍電圧回路のような比較的簡
単な回路構成を用いて容易に始動電圧を得ることがで
き、スイッチドキャパシタ回路の段数が少なくても放電
灯の始動に必要な電圧を供給することができる。
【0141】請求項14の発明によれば、放電灯始動時
にスイッチドキャパシタ回路と昇圧回路を直列に接続し
た回路により放電灯に始動電圧を印加するので、スイッ
チドキャパシタ回路の単独で発生させる電圧や昇圧回路
の単独で発生させる電圧よりも高い電圧を放電灯に印加
することができる。
【0142】請求項21の発明によれば、負荷が放電灯
であり、前記スイッチドキャパシタ回路の出力を前記放
電灯のフィラメントに流すスイッチ手段を設けて前記放
電灯のフィラメントを予熱するので、スイッチ手段がオ
ンであるときには、十分な予熱を行うことができ、放電
灯の寿命を改善できると共に、フィラメント予熱が完了
すると、スイッチ手段をオフすることにより、フィラメ
ントに流れる電流を遮断できるので、回路効率も良くな
る。
【0143】また、1つのブリッジ回路内におけるキャ
パシタの代わりに直流電源を接続し、この直流電源をス
イッチドキャパシタ回路として使用するように構成すれ
、キャパシタの個数を削減できる。
【0144】また、直流電源を含むスイッチドキャパシ
タ回路より負荷部に電力を供給すると同時に、直流電源
より各キャパシタを充電するように構成すれば、直流電
源の利用効率が高くなる。
【0145】請求項の発明によれば、負荷部に多レベ
ルの電圧を印加し、負荷部からスイッチドキャパシタ回
路内のキャパシタの合成容量を一定化するように、前記
スイッチドキャパシタ回路内のキャパシタを正負組み合
わせるので、合成容量が一定となり、負荷部がインダク
タのような誘導性負荷のものや、共振負荷などを用いる
場合、パラメータ設計が容易であるという効果を奏す
る。
【0146】請求項の発明によれば、各段のスイッチ
切換えを等時間間隔で行い、スイッチドキャパシタ回路
内の各キャパシタが負荷に接続されることにより生じる
電圧降下を利用して正弦波に近い電圧を出力するので、
輻射ノイズの少ない電力変換が可能となる。
【0147】請求項の発明によれば、スイッチドキャ
パシタ回路内の各キャパシタにそれぞれ異なる充電電圧
を充電することにより、これらキャパシタの充電電圧を
組み合わせ、出力波形を正弦波に近付けるので、輻射ノ
イズの少ない電力変換が可能となる。
【0148】また、スイッチドキャパシタ回路内の各ス
イッチ素子の制御信号の周波数が出力の半周期で、デュ
ーティ50%とすることにより、スイッチドキャパシタ
回路の出力で負荷に交流出力を供給する制御を行うよう
に構成すれば、簡単な制御回路で電力変換装置を実現で
きる。
【0149】請求項の発明によれば、スイッチドキャ
パシタ回路内に流れる電流経路をスイッチドキャパシタ
回路内の各キャパシタのマイナス側を流すように制御
し、スイッチドキャパシタ回路内の全キャパシタを同時
に充電可能とする制御を行うので、1つのスイッチ素子
により全キャパシタの充電電流を開閉制御することがで
きる。
【0150】請求項の発明によれば、スイッチドキャ
パシタ回路内のキャパシタを任意の順番に使用可能とす
るので、直列にキャパシタを積み上げる時には常に未放
電のキャパシタを1つずつ追加して行くような制御が可
能となり、このキャパシタの使用順序により、正弦波に
近い波形を出力することができる。
【0151】請求項の発明によれば、スイッチドキャ
パシタ回路内の各キャパシタに任意の時間に充電可能と
するので、充電可能な時間が限られている場合に比べる
と、各キャパシタへの充電時間が長く取れるので、充電
時間以外での各キャパシタの電圧降下を抑えることがで
きる。また、各キャパシタの容量をさらに小さく設計で
きることから、更なる小型化が行えるという効果を奏す
る。
【0152】請求項の発明によれば、スイッチドキャ
パシタ回路内の各キャパシタが電力変換していると同時
に、単数もしくは複数の前記キャパシタを充電可能とす
る回路状態を有するので、全キャパシタを同時に充電す
る場合に比べてスイッチ素子の電流容量を低減できる。
【0153】請求項10の発明によれば、スイッチドキ
ャパシタ回路内の任意の1つのキャパシタを、前記スイ
ッチドキャパシタ回路内の各キャパシタを充電するため
の直流電源とするので、直流電源となるキャパシタの電
圧が安定すると共に、キャパシタの共用効果により部品
点数を削減できる。
【0154】また、スイッチドキャパシタ回路内の各キ
ャパシタと前記各キャパシタを充電するための直流電源
となるキャパシタを、電力変換時に長期にわたり負荷部
に接続するように構成すれば、出力の1周期に各キャパ
シタの使用されるエネルギーをより均一に近付けて、電
源用のキャパシタから各キャパシタを充電する時のそれ
ぞれのキャパシタに流れる電流のピーク値を低減し、こ
れにより各キャパシタの充電時にスイッチドキャパシタ
回路全体に流れる電流のピークを低減することができ、
また、充電用のスイッチ素子の電流耐量も小さくするこ
とができる。
【0155】請求項11の発明によれば、スイッチドキ
ャパシタ回路内の各キャパシタと前記キャパシタを充電
するための直流電源となるキャパシタ以外のキャパシタ
の使用期間を一定とするので、各キャパシタの放電容量
は同じぐらいになるものであり、したがって、限られた
期間で充分に充電することが可能となる。
【0156】請求項の発明によれば、スイッチドキャ
パシタ回路により、負荷時に多レベルの電圧を印加する
際に、各レベルに応じて負荷部に接続する時間を変化さ
せることにより、出力波形を正弦波に近づけるので、フ
ィルタ回路が小さくても、スイッチドキャパシタ回路の
出力の階段状の電圧波形を容易に正弦波に近づけること
が可能となり、負荷には、より正弦波に近い電流を容易
に供給可能となる。
【0157】請求項25の発明によれば、スイッチドキ
ャパシタ回路内のキャパシタをコッククロフト回路内の
キャパシタと共用することにより、電力変換部の回路動
作に依存することなく、前記スイッチドキャパシタ回路
内のキャパシタを充電するので、キャパシタの充電の機
会を確保できると共に、キャパシタの共用効果により部
品点数を削減できる。
【0158】請求項26の発明によれば、回路始動時に
単一直流電源よりスイッチドキャパシタ回路内の各スイ
ッチの高電位側のドライブ回路用電源となるキャパシタ
を充電するので、多数の電源を設ける必要がなくなり、
回路構成が簡単化されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例1の動作説明のための回路図で
ある。
【図3】本発明の実施例1の各スイッチ素子の動作説明
のための波形図である。
【図4】本発明の実施例1の出力電圧波形を示す波形図
である。
【図5】本発明の実施例2の回路図である。
【図6】本発明の実施例3の電源部の回路図である。
【図7】本発明の実施例3の昇圧部と負荷部の回路図で
ある。
【図8】本発明の実施例3の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例4の昇圧部と負荷部の回路図で
ある。
【図10】本発明の実施例4の動作説明図である。
【図11】本発明の実施例5の昇圧部と負荷部の回路図
である。
【図12】本発明の実施例5の動作説明図である。
【図13】本発明の実施例6の昇圧部と負荷部の回路図
である。
【図14】本発明の実施例6の動作説明図である。
【図15】本発明の実施例7の回路図である。
【図16】本発明の実施例8の回路図である。
【図17】本発明の実施例10の回路図である。
【図18】本発明の実施例11の回路図である。
【図19】本発明の実施例12の回路図である。
【図20】本発明の実施例13の回路図である。
【図21】本発明の実施例14の回路図である。
【図22】本発明の実施例15の回路図である。
【図23】本発明の実施例16の回路図である。
【図24】本発明の実施例17の回路図である。
【図25】本発明の実施例18の回路図である。
【図26】本発明の実施例19の回路図である。
【図27】本発明の実施例20の回路図である。
【図28】本発明の実施例21の回路図である。
【図29】本発明の実施例21の動作説明図である。
【図30】本発明の実施例22の動作説明図である。
【図31】本発明の実施例23の動作説明図である。
【図32】本発明の実施例24の回路図である。
【図33】本発明の実施例24及び実施例25の動作説
明図である。
【図34】本発明の実施例25の回路図である。
【図35】本発明の実施例26の回路図である。
【図36】本発明の実施例26の動作説明図である。
【図37】本発明の実施例27の回路図である。
【図38】本発明の実施例27の動作説明図である。
【図39】本発明の実施例27の出力電圧波形を示す波
形図である。
【図40】本発明の実施例28の回路図である。
【図41】本発明の実施例28のキャパシタの放電順序
を示す説明図である。
【図42】本発明の実施例28のキャパシタの電圧変化
を示す説明図である。
【図43】本発明の実施例28の他の放電順序を示す説
明図である。
【図44】本発明の実施例28のさらに他の放電順序を
示す説明図である。
【図45】本発明の実施例29の回路図である。
【図46】本発明の実施例29の動作説明図である。
【図47】本発明の実施例30の負荷電流経路を示す第
1の説明図である。
【図48】本発明の実施例30の負荷電流経路を示す第
2の説明図である。
【図49】本発明の実施例30の負荷電流経路を示す第
3の説明図である。
【図50】本発明の実施例30の負荷電流経路を示す第
4の説明図である。
【図51】本発明の実施例30の負荷電流経路を示す第
5の説明図である。
【図52】本発明の実施例30の各スイッチ素子の入力
信号波形図である。
【図53】本発明の実施例30の出力電圧波形図であ
る。
【図54】本発明の実施例31の負荷電流経路を示す第
1の説明図である。
【図55】本発明の実施例31の負荷電流経路を示す第
2の説明図である。
【図56】本発明の実施例31の負荷電流経路を示す第
3の説明図である。
【図57】本発明の実施例31の負荷電流経路を示す第
4の説明図である。
【図58】本発明の実施例31の負荷電流経路を示す第
5の説明図である。
【図59】本発明の実施例31の各スイッチ素子の入力
信号波形図である。
【図60】本発明の実施例31の出力電圧波形図であ
る。
【図61】本発明の実施例32の負荷電流経路を示す第
1の説明図である。
【図62】本発明の実施例32の負荷電流経路を示す第
2の説明図である。
【図63】本発明の実施例32の負荷電流経路を示す第
3の説明図である。
【図64】本発明の実施例32の負荷電流経路を示す第
4の説明図である。
【図65】本発明の実施例32の負荷電流経路を示す第
5の説明図である。
【図66】本発明の実施例32の各スイッチ素子の入力
信号波形図である。
【図67】本発明の実施例32の出力電圧波形図であ
る。
【図68】本発明の実施例33の回路図である。
【図69】本発明の実施例34の回路図である。
【図70】本発明の実施例34の負荷電流経路を示す第
1の説明図である。
【図71】本発明の実施例34の負荷電流経路を示す第
2の説明図である。
【図72】本発明の実施例34の各スイッチ素子の入力
信号波形図である。
【図73】本発明の実施例35の負荷電流経路を示す第
1の説明図である。
【図74】本発明の実施例35の負荷電流経路を示す第
2の説明図である。
【図75】本発明の実施例35の各スイッチ素子の入力
信号波形図である。
【図76】本発明の実施例36の電源入力部の回路図で
ある。
【図77】本発明の実施例36の放電灯点灯回路部の回
路図である。
【図78】本発明の実施例39の負荷電流経路を示す第
1の説明図である。
【図79】本発明の実施例39の負荷電流経路を示す第
2の説明図である。
【図80】本発明の実施例39の各スイッチ素子の入力
信号波形図である。
【図81】本発明の実施例40の負荷電流経路を示す第
1の説明図である。
【図82】本発明の実施例40の負荷電流経路を示す第
2の説明図である。
【図83】本発明の実施例40の負荷電流経路を示す第
3の説明図である。
【図84】本発明の実施例40の負荷電流経路を示す第
4の説明図である。
【図85】本発明の実施例40の負荷電流経路を示す第
5の説明図である。
【図86】本発明の実施例40の各スイッチ素子の入力
信号波形図である。
【図87】本発明の実施例40の出力電圧波形図であ
る。
【図88】本発明の実施例41の回路図である。
【図89】本発明の実施例42の回路図である。
【図90】本発明の実施例43の回路図である。
【図91】本発明の実施例44の回路図である。
【図92】本発明の実施例45の回路図である。
【図93】第1の従来例の回路図である。
【図94】第2の従来例の回路図である。
【符号の説明】
S11〜S55 スイッチ素子 C1〜C5 キャパシタ SC スイッチドキャパシタ回路 SC1 スイッチドキャパシタセル E 直流電源 Z 負荷 Lz インダクタ Cz キャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和雄 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 中野 智之 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 大西 尚樹 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 万波 寛明 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 大西 雅人 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−46844(JP,A) 特開 平7−130484(JP,A) 特開 平4−366596(JP,A) 米国特許3867643(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H05B 41/24 H02M 3/07

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧源となるキャパシタと前記キャパ
    シタの極性を反転するブリッジ回路よりなるセルと、前
    記セルを1組以上直列接続してなるスイッチドキャパシ
    タ回路と、前記スイッチドキャパシタ回路の出力端に接
    続された負荷と、前記ブリッジ回路を制御して前記セル
    のキャパシタを直流電圧源から並列に充電する手段と、
    交流電圧の瞬時値に応じた電圧を前記負荷に供給するよ
    うに前記キャパシタを直列接続して放電する手段とを備
    、前記負荷は放電灯であって、前記スイッチドキャパ
    シタ回路の出力電圧を前記放電灯の点灯維持電圧に近い
    略正弦波状の交流電圧とすることで前記放電灯を安定点
    灯させる制御を行うように構成された電力変換装置。
  2. 【請求項2】 負荷部に多レベルの電圧を印加し、負
    荷部からスイッチドキャパシタ回路内のキャパシタの合
    成容量を一定化するように、前記スイッチドキャパシタ
    回路内のキャパシタを正負組み合わせるよう構成された
    請求項1の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 各段のスイッチ切換えを等時間間隔で
    行い、スイッチドキャパシタ回路内の各キャパシタが負
    荷に接続されることにより生じる電圧降下を利用して正
    弦波に近い電圧を出力するよう構成された請求項1の電
    力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチドキャパシタ回路内の各
    キャパシタにそれぞれ異なる充電電圧を充電することに
    より、これらキャパシタの充電電圧を組み合わせ、出力
    波形を正弦波に近付けるように構成された請求項1の電
    力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチドキャパシタ回路内に流
    れる電流経路をスイッチドキャパシタ回路内の各キャパ
    シタのマイナス側を流すように制御し、スイッチドキャ
    パシタ回路内の全キャパシタを同時に充電可能とする制
    御を行うように構成された請求項1の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチドキャパシタ回路内のキ
    ャパシタを任意の順番に使用可能とするように構成され
    た請求項5の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 前記スイッチドキャパシタ回路内によ
    り、負荷時に多レベルの電圧を印加する際に、各レベル
    に応じて負荷部に接続する時間を変化させることによ
    り、出力波形を正弦波に近付けるように構成された請求
    項5の電力変換装置。
  8. 【請求項8】 前記スイッチドキャパシタ回路内の各
    キャパシタに任意の時間に充電可能にするように構成さ
    れた請求項1の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 前記スイッチドキャパシタ回路内の各
    キャパシタが電力変換していると同時に、単数もしくは
    複数の前記キャパシタを充電可能とする回路状態を有す
    るように構成された請求項1の電力変換装置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチドキャパシタ回路内の
    任意の1つのキャパシタを、前記スイッチドキャパシタ
    回路内の各キャパシタを充電するための直流電源とする
    ように構成された請求項1の電力変換装置。
  11. 【請求項11】 前記スイッチドキャパシタ回路内の
    各キャパシタを充電するための直流電源となるキャパシ
    タ以外の、前記スイッチドキャパシタ回路内の各キャパ
    シタの使用期間を一定とするよう構成された請求項10
    の電力変換装置。
  12. 【請求項12】 前記放電灯の始動時は、前記放電灯
    の高電圧パルスを印加する昇圧回路を具備した請求項
    の電力変換装置。
  13. 【請求項13】 前記スイッチドキャパシタ回路の出
    力電圧を昇圧するものである請求項12の電力変換装
    置。
  14. 【請求項14】 前記放電灯始動時に、前記スイッチ
    ドキャパシタ回路と前記昇圧回路とを直列に接続した回
    路により前記放電灯に始動電圧を印加するように構成さ
    れた請求項13の電力変換装置。
  15. 【請求項15】 前記スイッチドキャパシタ回路の不
    連続な出力電圧をフィルタリングするLCによるフィル
    タリング回路を前記スイッチドキャパシタ回路と負荷の
    間に接続し、前記昇圧回路の高電圧パルスが前記放電灯
    と前記フィルタリング回路を構成するインダクタとの間
    に印加され、前記高電圧パルスが前記スイッチドキャパ
    シタ回路を伝達することを前記インダクタにより阻止す
    るように構成された請求項12の電力変換装置。
  16. 【請求項16】 前記スイッチドキャパシタ回路にお
    ける1もしくは複数のキャパシタの出力電圧が前記放電
    灯の始動電圧となるように前記キャパシタの充電電圧を
    可変とするように構成された請求項の電力変換装置。
  17. 【請求項17】 前記放電灯始動時に前記各セル内の
    キャパシタの電圧を、安定点灯時の充電電圧以上にして
    始動電圧を印加し、安定点灯時に前記各セル内のキャパ
    シタの充電電圧を始動時よりも低い充電電圧として電力
    を供給するように構成された請求項16の電力変換装
    置。
  18. 【請求項18】 前記セル数を前記放電灯の始動電圧
    を印加することが可能となるように多段接続し、前記放
    電灯始動時に多段のセルを直列接続して始動電圧を印加
    し、安定点灯時は始動時よりも少ないセル数によって電
    力を供給するように構成された請求項の電力変換装
    置。
  19. 【請求項19】 前記セルを多段具備し、前記放電灯
    の調光時に前記多段セルを使用して、安定点灯時よりも
    高い電圧を前記放電灯に印加することにより前記放電灯
    を調光させるように構成された請求項の電力変換装
    置。
  20. 【請求項20】 前記スイッチドキャパシタ回路と前
    記放電灯との間に始動回路が挿入され、前記放電灯始動
    時には前記スイッチドキャパシタ回路と前記始動回路と
    を直列接続することにより前記放電灯に始動電圧を印加
    するように構成された請求項の電力変換装置。
  21. 【請求項21】 前記スイッチドキャパシタ回路の出
    力を前記放電灯のフィラメントに流すスイッチ手段を設
    けて前記放電灯のフィラメントを予熱するように構成さ
    れた請求項の電力変換装置。
  22. 【請求項22】 前記スイッチドキャパシタ回路と前
    記放電灯との間に共振回路が挿入され、前記放電灯始動
    時には前記スイッチドキャパシタ回路の高周波交流出力
    の周波数を前記共振回路の共振周波数に設定することに
    より前記放電灯に始動電圧を印加するように構成された
    請求項の電力変換装置。
  23. 【請求項23】 前記ブリッジ回路を構成するスイッ
    チ素子が二重拡散MOSFETであり、前記キャパシタ
    の充電電圧が二重拡散MOSFETの耐圧に対するチッ
    プ面積比が極小になる100V以下であり、前記セルの
    直列接続される段数が前記負荷に供給する最大電圧を前
    記キャパシタの充電電圧で割った値に最も近くなるよう
    に構成された請求項1の電力変換装置。
  24. 【請求項24】 前記スイッチドキャパシタ回路の不
    連続な出力電圧をフィルタリングする回路を前記スイッ
    チドキャパシタ回路と前記負荷との間に接続してなる請
    求項1の電力変換装置。
  25. 【請求項25】 前記スイッチドキャパシタ回路内の
    キャパシタをコッククロフト回路内のキャパシタと共用
    することにより、電力変換部の回路動作に依存すること
    なく、前記スイッチドキャパシタ回路内のキャパシタを
    充電するように構成された請求項1の電力変換装置。
  26. 【請求項26】 回路始動時に単一直流電源より前記
    スイッチドキャパシタ回路内の各スイッチの高電位側の
    ドライブ回路用電源となるキャパシタを充電するように
    構成された請求項1の電力変換装置。
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