JP3465589B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3465589B2
JP3465589B2 JP14457198A JP14457198A JP3465589B2 JP 3465589 B2 JP3465589 B2 JP 3465589B2 JP 14457198 A JP14457198 A JP 14457198A JP 14457198 A JP14457198 A JP 14457198A JP 3465589 B2 JP3465589 B2 JP 3465589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチドキャパ
シタ回路を用いて直流電圧を交流電圧に変換する電力変
換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、スイッチドキャパシタ回路
を用いて直流電源から交流出力を得る電力変換装置を先
に提案した(特開平9−47032号公報)。この電力
変換装置は、たとえば図33に示すように、ブリッジ接
続された4個のスイッチング素子Si1〜Si4と、ブリッ
ジ回路の各アーム(図示例ではスイッチング素子Si1,
Si2とSi3,Si4とがそれぞれアームを構成している)
に並列接続したキャパシタCiとにより構成されたセル
SCbiを備える。つまり、ブリッジ回路の入力端間に
キャパシタCiが接続される。図示例では5個のセルS
Cbiを用いており、ブリッジ回路の出力端を直列接続
することによりセルSCbiを直列接続してスイッチド
キャパシタ回路SCを構成してある(図示例ではi=
1,2,……,5である)。
【0003】各セルSCbiのキャパシタCiの一端
は、直流電源DCの正極にそれぞれダイオードDiを介
して接続され、直流電源DCの負極はスイッチング素子
S6を介してスイッチング素子S31,S33の接続点に接
続される(上記公報では、スイッチング素子S6を直流
電源DCの正極側に挿入した例が記載されている)。ま
た、5個のセルSCbiからなる直列回路の両端間には
インダクタLzとキャパシタCzとの直列回路よりなる
フィルタ回路が接続され、キャパシタCzの両端間には
負荷Zが接続される。なお、図示例ではスイッチング素
子Si1〜Si4,S6としてMOSFETを用いており、
ドレイン−ソース間に接続されているダイオードはMO
SFETのボディダイオードを示している。ボディダイ
オードの極性は、すべてのスイッチング素子Si1〜Si4
がオフのときにキャパシタCiが放電しないように設定
されている。
【0004】この回路では、スイッチドキャパシタ回路
SCを構成するスイッチング素子Si1〜Si4のうち縦方
向に並ぶ左列AGのスイッチング素子Si1,Si3をすべ
てオンにし、スイッチング素子S6をオンにしたとき
に、直流電源DCからダイオードDiを介して各キャパ
シタCiが充電され、各キャパシタCiの両端電圧がほ
ぼ直流電源DCの電源電圧(=E)にほぼ等しくなる。
【0005】また、スイッチング素子Si1〜Si4のオン
オフを図示しない制御回路により適宜に制御することに
よって、スイッチドキャパシタ回路SCの両端間にキャ
パシタCiの両端電圧の整数倍(−5E,−4E,−3
E,−2E,−E,0,E,2E,3E,4E,5E)
で変化する階段状波形の交流電圧を発生させ、インダク
タLzとキャパシタCzとからなるフィルタ回路でフィ
ルタリングを施すことにより負荷Zに滑らかな波形の交
流電圧を印加する。交流電圧の周波数が比較的高く設定
されていれば、インダクタLzおよびキャパシタCzと
してインダクタンスないしキャパシタンスの小さいもの
を用いることができる。
【0006】スイッチング素子Si1〜Si4,S6の制御
順序は種々考えることができるが、負荷Zに正弦波状の
交流電圧を印加する場合には、たとえば、図34(a)
〜(k)に示すタイミングでスイッチング素子Si1〜S
i4,S6を制御すればよい。図34(a)〜(j)に
は、図33においてスイッチドキャパシタ回路SCを構
成するスイッチング素子Si1〜Si4のうち縦方向に並ぶ
右列ADのスイッチング素子Si2, Si4のオンオフの状
態(上側がオン、下側がオフの状態を示す)のみを示し
ているが、括弧内に示す左列AGのスイッチング素子S
i1, Si3は右列ADのスイッチング素子Si2, Si4と相
補的に動作する(つまり、一方がオンのときに他方がオ
フになる)から、たとえば、スイッチング素子S12がオ
ンのときには括弧内に示すスイッチング素子S11はオフ
になる。
【0007】図34(a)〜(k)に示すようなタイミ
ングで一定時間間隔でスイッチング素子Si1〜Si4,S
6のオンオフの組み合わせを変化させることにより、ス
イッチドキャパシタ回路SCの両端間に図34(l)の
ような階段状波形の交流電圧を発生させることができ、
この交流電圧をインダクタLzとキャパシタCzとから
なるフィルタ回路を通すことにより、図34(m)のよ
うなほぼ滑らかに連続する正弦波状の交流電圧を負荷Z
に印加することができる。
【0008】図34に示す動作についてさらに詳しく説
明する。いま、定常状態で動作しておりキャパシタC1
〜C5の両端電圧はすべてEになっているものとする。
時刻t0では、左列AGのスイッチング素子Si1,Si3
のうちスイッチング素子S13のみがオフであって残りは
すべてオンになり、右列ADのスイッチング素子Si2,
Si4のうちスイッチング素子S14のみがオンであって残
りはすべてオフになる。この状態では、スイッチドキャ
パシタ回路SCの両端間で、スイッチング素子S11−キ
ャパシタC1−スイッチング素子S14−スイッチング素
子S21−スイッチング素子S23−スイッチング素子S31
−スイッチング素子S33−スイッチング素子S41−スイ
ッチング素子S43−スイッチング素子S51−スイッチン
グ素子S53の直列回路が導通し、スイッチドキャパシタ
回路SCの一端の電圧Vscは図34(l)に示すよう
に+Eになる(図34(l)における1段階がEに相当
する。後述する実施の形態の動作説明図も同様であ
る)。次に、時刻t1になると、時刻t0の状態からス
イッチング素子S23がオフになり、スイッチング素子S
24がオンになる。したがって、スイッチドキャパシタ回
路SCの両端間で、スイッチング素子S11−キャパシタ
C1−スイッチング素子S14−スイッチング素子S21−
キャパシタC2−スイッチング素子S24−スイッチング
素子S31−スイッチング素子S33−スイッチング素子S
41−スイッチング素子S43−スイッチング素子S51−ス
イッチング素子S53の直列回路が導通し、スイッチドキ
ャパシタ回路SCの一端の電圧Vscは図34(l)の
ように+2Eになる。以後、時刻t2〜t4まではキャ
パシタC1〜C5が順次直列接続されるようにスイッチ
ング素子Si1〜Si4が制御され、スイッチドキャパシタ
回路SCの一端の電圧Vscが+3E,+4E,+5E
と階段状に増加する。
【0009】時刻t4では、スイッチング素子Si1,S
i4がすべてオン、スイッチング素子Si2,Si3がすべて
オフになっており、この状態から、時刻t5においてス
イッチング素子S54がオフになりスイッチング素子S53
がオンになると、負荷Zへの電流径路からキャパシタC
5が切り離され、スイッチドキャパシタ回路SCの両端
間で、スイッチング素子S11−キャパシタC1−スイッ
チング素子S14−スイッチング素子S21−キャパシタC
2−スイッチング素子S24−スイッチング素子S31−キ
ャパシタC3−スイッチング素子S34−スイッチング素
子S41−キャパシタC4−スイッチング素子S44−スイ
ッチング素子S51−スイッチング素子S53の直列回路が
導通し、スイッチドキャパシタ回路SCの一端の電圧V
scは+4Eになる。時刻t6〜t9では、各キャパシ
タC1〜C4を負荷Zへの電流径路から順に切り離すこ
とによって、スイッチドキャパシタ回路SCの一端の電
圧Vscが+3E,+2E,+E,0と階段状に減少す
る。
【0010】時刻t9には左列AGのスイッチング素子
Si1,Si3がすべてオン、右列ADのスイッチング素子
Si2,Si4がすべてオフになる。この状態では、どのキ
ャパシタC1〜C5の電荷も負荷Zに放電されない。ま
た、このときにスイッチング素子S6がオンになり、す
べてのキャパシタC1〜C5に対して直流電源DCから
充電する。時刻t10までにキャパシタC1〜C5の充電
を完了させ、時刻t10においてスイッチング素子S6を
オフにする。また、同時にスイッチング素子S11をオ
フ、スイッチング素子S12をオンにする。つまり、時刻
t10になると、スイッチドキャパシタ回路SCの両端間
でスイッチング素子S12−キャパシタC1−スイッチン
グ素子S13−スイッチング素子S21−スイッチング素子
S23−スイッチング素子S31−スイッチング素子S33−
スイッチング素子S41−スイッチング素子S43−スイッ
チング素子S51−スイッチング素子S53の直列回路が導
通し、スイッチドキャパシタ回路SCの一端の電圧Vs
cは−Eになる。
【0011】時刻t11になると時刻t10の状態からスイ
ッチング素子S22がオンになり、スイッチング素子S21
がオフになる。つまり、スイッチドキャパシタ回路SC
の両端間でスイッチング素子S12−キャパシタC1−ス
イッチング素子S13−スイッチング素子S22−キャパシ
タC2−スイッチング素子S23−スイッチング素子S31
−スイッチング素子S33−スイッチング素子S41−スイ
ッチング素子S43−スイッチング素子S51−スイッチン
グ素子S53の直列回路が導通し、スイッチドキャパシタ
回路SCの一端の電圧Vscは−2Eになる。このよう
にして、時刻t12〜t14まではキャパシタC3〜C5が
順に直列接続されて電圧Vscが−3E,−4E,−5
Eと階段状に減少する。
【0012】時刻t14では、スイッチング素子Si2,S
i3がすべてオン、スイッチング素子Si1,Si4がすべて
オフになっており、この状態から、時刻t15においてス
イッチング素子S52がオフになりスイッチング素子S51
がオンになると、負荷Zへの電流径路からキャパシタC
5が切り離され、スイッチドキャパシタ回路SCの両端
間で、スイッチング素子S12−キャパシタC1−スイッ
チング素子S13−スイッチング素子S22−キャパシタC
2−スイッチング素子S23−スイッチング素子S32−キ
ャパシタC3−スイッチング素子S33−スイッチング素
子S42−キャパシタC4−スイッチング素子S43−スイ
ッチング素子S51−スイッチング素子S53の直列回路が
導通し、スイッチドキャパシタ回路SCの一端の電圧V
scは−4Eになる。時刻t16〜t19では、各キャパシ
タC1〜C4を負荷Zへの電流径路から順に切り離すこ
とによって、スイッチドキャパシタ回路SCの一端の電
圧Vscが−3E,−2E,−E,0と階段状に増加す
る。
【0013】このようにして、時刻t19において電圧V
scが0になると、左列AGのスイッチング素子Sil,
Si3がすべてオン、右列ADのスイッチング素子Si2,
Si4がすべてオフになる。また、時刻t19においてスイ
ッチング素子S6をオンにして直流電源DCから各キャ
パシタC1〜C5への充電を行なう。
【0014】以上の動作を繰り返すように各スイッチン
グ素子Si1〜Si4を制御すれば、スイッチドキャパシタ
回路SCの一端の電圧Vscは、図34(l)のように
−5E〜+5Eの間でEずつ階段状に増減するから、イ
ンダクタLzおよびキャパシタCzよりなるフィルタ回
路を通してフィルタリングすることにより負荷Zには図
34(m)のような滑らかな正弦波状の交流電圧を印加
することができる。なお、図34(l)におけるC1〜
C5は、その時点で負荷Zに電流を供給しているキャパ
シタC1〜C5を示す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の回路構成では、
低耐圧のキャパシタC1〜C5を複数個用いることによ
って、階段状に変化する交流電圧を発生させることがで
き、この交流電圧の周波数が比較的高くなるようにすれ
ば、フィルタ回路として用いるインダクタLzおよびキ
ャパシタCzを小型化することができる。また、各スイ
ッチング素子Si1〜Si4に印加される電圧はキャパシタ
Ciの両端電圧程度であるから、複数個のセルSCbi
を直列接続してスイッチドキャパシタ回路SCを構成す
れば、負荷Zに印加される電圧に比較してスイッチング
素子Si1〜Si4に低耐圧のものを用いることができ、結
果的にチップ面積の小さいスイッチング素子Si1〜Si4
を採用して小型化を図ることが可能になる。
【0016】ところで、各セルSCbiを構成するスイ
ッチング素子Si1〜Si4のうちスイッチング素子Si1,
Si2の対と、スイッチング素子Si3,Si4の対とはそれ
ぞれ相補的に動作するものであって、これらの対に同時
に電流が流れるとキャパシタCiの両端間が短絡される
ことになり、大電流が流れてスイッチング素子Si1〜S
i4に大きな電流ストレスがかかる。
【0017】上述のスイッチドキャパシタ回路SCに用
いる各スイッチング素子Si1〜Si4には、それぞれダイ
オードが逆並列に接続されているから(通常はMOSF
ETのボディダイオードで兼用する)、スイッチング素
子Si1〜Si4の容量成分およびダイオードの逆回復電流
によるいわゆるリカバリ電流が流れる期間がある。した
がって、キャパシタCiを負荷Zへの電流経路に接続す
る際に瞬時にリカバリ電流が流れ、キャパシタCiから
ブリッジ回路のアームを形成するスイッチング素子Si
1,Si2の対、あるいはスイッチング素子Si3,Si4の
対に同時に電流が流れる期間が瞬時生じることになる。
この種の電流を貫通電流と呼んでいる。上述のように、
スイッチング素子Si1〜Si4のオンオフの切換時に貫通
電流が一瞬流れるから、スイッチング素子Si1〜Si4が
電流ストレスによって破壊されることがないように、ス
イッチング素子Si1〜Si4の電流容量には余裕が必要で
あり、スイッチング素子Si1〜Si4の小型化が妨げられ
ている。また、貫通電流が流れることによってスイッチ
ング損失が生じ、ノイズの発生量が多くなるという問題
もある。
【0018】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、対になるスイッチング素子に貫通電
流が流れるのを防止することによって、より電流容量の
小さいスイッチング素子を用いることができるように
し、かつノイズの発生を低減した電力変換装置を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電圧
源となる電力変換用のキャパシタとキャパシタの極性を
反転するスイッチング素子のブリッジ回路とからなるセ
ルを複数直列的に接続し、キャパシタの瞬時の接続個数
を変化させて階段状に変化する交流波形を生成して負荷
に供給する電力変換装置において、ブリッジ回路を構成
するスイッチング素子のスイッチング時に、前記キャパ
シタを電源とし、前記ブリッジ回路を構成する各スイッ
チング素子に逆並列に接続されたダイオードの寄生容量
および逆方向電流によるリカバリ電流によって貫通電流
が流れるループ回路内に貫通電流を阻止・消費する貫通
電流阻止・消費手段を有するものである。
【0020】ここにおいて、キャパシタの極性を反転す
るというのは、キャパシタの両端とブリッジ回路の出力
端との接続関係を切り換えることによって、ブリッジ回
路の出力端の電圧極性を互いに逆の関係にすることがで
きることを意味している。要するに、ブリッジ回路の一
方の出力端に同一セル内のキャパシタの正極を接続する
状態と負極を接続する状態とが選択可能になっている。
【0021】いま、図33に示した従来構成における1
つのセルSCb1において貫通電流流れる経路について
考察する。図20に示すように、セルSCb1はブリッ
ジ回路を構成する4個のスイッチング素子S11〜S14
と、各スイッチング素子S11〜S14にそれぞれ逆並列に
接続されたダイオードD11〜D14と、ブリッジ回路の入
力端間に接続されたキャパシタC1とを備える。ここ
で、負荷Z(図33参照)への電流経路にキャパシタC
1が接続されておらず負荷Zへの電流が経路P1に流れ
ているとすると、このときにはスイッチング素子S11と
ダイオードD13とが導通している。キャパシタC1を負
荷Zへの電流経路に接続するには、スイッチング素子S
14をオンにして経路P2に電流を流すことになる。スイ
ッチング素子S14をオンにすると、ダイオードD13はオ
フになるが、ダイオードD13の接合容量や浮遊容量(こ
れらの合成容量を容量成分Cs13として示す)に対して
瞬間的に充電電流が流れる。つまり、キャパシタC1の
両端間にスイッチング素子S14と容量成分Cs13とを通
して電流isが流れる。この電流を貫通電流と称してお
り、このような貫通電流isは瞬時的なものではあるが
キャパシタC1の両端間を短絡する電流であるから、ス
イッチング素子S14などに電流ストレスがかかることに
なる。同様の現象は他のスイッチング素子S11〜S13に
ついても生じる可能性がある。
【0022】そこで、請求項1の発明では、貫通電流i
sの流れるループ回路LPの中に貫通電流を阻止ないし
消費する貫通電流阻止・消費手段を挿入しているのであ
る。つまり、貫通電流が流れるのを阻止し、また貫通電
流のエネルギを消費させることによって、大きな貫通電
流が流れるのを防止することができる。貫通電流阻止・
消費手段は受動素子を用いて実現することができる。図
示例ではセルSCb1のみを示しているが、他のセルS
Cb2〜SCb5についても同様である。
【0023】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、貫通電流阻止・消費手段が、各セルの接続点に設け
られているものである。すなわち、請求項2の発明で
は、図21に示すように、各セルSCbiにおける貫通
電流isの流れるループ回路LP(図20参照)内であ
って、各セルSCb1の接続点に貫通電流阻止・消費手
段Dti1,Dti2を設けている。ここでは、図33に示
したスイッチドキャパシタ回路SCの右列ADのスイッ
チング素子Si2,Si4の直列回路同士を直結しており、
左列のスイッチング素子Si1,Si3の直列回路間には2
個の貫通電流阻止・消費手段Dti1,Dti2が挿入され
る。
【0024】図示する構成において、ダイオードD33に
電流が流れているときにキャパシタC3を負荷Zへの電
流経路に挿入するようにスイッチング素子S34をオンに
するか、もしくはダイオードD34に電流が流れていると
きにキャパシタC3を負荷Zへの電流経路に挿入するよ
うにスイッチング素子S33をオンにしたとすると、貫通
電流は貫通電流阻止・消費手段Dt32を通るループ回路
を流れようとするから、貫通電流阻止・消費手段Dt32
によって阻止・消費されることになる。同様に、ダイオ
ードD31に電流が流れているときにキャパシタC3を負
荷Zへの電流経路に挿入するようにスイッチング素子S
32をオンにするか、もしくはダイオードD32に電流が流
れているときにキャパシタC3を負荷Zへの電流経路に
挿入するようにスイッチング素子S31をオンにしたとす
ると、貫通電流は貫通電流阻止・消費手段Dt31を通る
ループ回路を流れようとするから、貫通電流阻止・消費
手段Dt31によって阻止・消費されることになる。他の
セルSCbiについても動作は同様である。
【0025】ところで、図21に示す回路構成では、負
荷Zへの電流経路にキャパシタC3が挿入される際に、
負荷Zへの電流は両セルSCb2,SCb3の接続点b
2を通る。しかして、スイッチング素子S34のオンによ
りキャパシタC3が負荷Zへの電流経路に挿入されると
きには貫通電流阻止・消費手段Dt32には負荷Zへの電
流が流れず、貫通電流阻止・消費手段Dt31にのみ負荷
Zへの電流が流れることになる。また、スイッチング阻
止S32のオンによりキャパシタC3が負荷への給電経路
に挿入されるときには貫通電流阻止・消費手段Dt31に
電流が流れず、貫通電流阻止・消費手段Dt32にのみ負
荷Zへの電流が流れることになる。つまり、両貫通電流
阻止・消費手段Dt31,Dt32は直列接続されないか
ら、貫通電流阻止・消費手段Dt31,Dt32による電力
消費が大きくなることがなく、しかも負荷Zへの電流が
連続的に流れず、各貫通電流阻止・消費手段Dt31,D
t32の各一方に負荷Zへの電流が短時間ずつ流れるか
ら、貫通電流阻止・消費手段Dt31,Dt32として電流
容量の大きな素子を用いる必要がない。
【0026】請求項2の発明は、図22の構成も包含し
ている。つまり、図21に示した例では図33に示した
スイッチドキャパシタ回路SCの右列ADのスイッチン
グ素子Si2,Si4の直列回路同士を直結していたが、図
22に示す構成では、スイッチドキャパシタ回路SCの
左列AGのスイッチング素子Si1,Si3の直列回路同士
を直結し、右列のスイッチング素子Si2,Si4の直列回
路間に貫通電流阻止・消費手段Dti1,Dti2を挿入し
ている。つまり、セルSCbi間の接続点と貫通電流阻
止・消費手段Dti1,Dti2との相対位置が図21の構
成と異なるのみであり、他の作用については同様のもの
である。
【0027】請求項2の発明は、図23、図24に示す
構成も包含する。すなわち、図23に示す構成は、下段
のセルSCbiの右列ADのスイッチング素子Si2,S
i4の直列回路を上段のセルSCbi左列AGのスイッチ
ング素子Si1,Si3の直列回路に直結したものであり、
図24に示す構成は、下段のセルSCbiの左列AGの
スイッチング素子Si1,Si3の直列回路を上段のセルS
Cbiの右列ADのスイッチング素子Si2,Si4の直列
回路に直結したものである。図23に示す構成も図24
に示す構成も基本的な動作は同様であるから、ここでは
図23の構成について説明する。この回路構成において
スイッチング素子S31がオンになることによりキャパシ
タC3が負荷Zへの給電経路に挿入されるときには、貫
通電流阻止・消費手段Dt31,Dt32のどちらにも負荷
Zへの電流が流れず、スイッチング素子S32がオンにな
ることによりキャパシタC3が負荷Zへの給電経路に挿
入されるときには、貫通電流阻止・消費手段Dt31,D
t32の両方を通して負荷Zへの電流が流れることにな
る。つまり、貫通電流阻止・消費手段Dt31,Dt32に
電流の流れる期間が、負荷Zへの出力電圧の1周期の間
に半周期内のみになるから、貫通電流阻止・消費手段D
t31,Dt32に流れる総電流量を比較的少なくすること
ができ、電流容量の比較的小さい貫通電流阻止・消費手
段Dt31,Dt32を用いることが可能になる。
【0028】上記説明では、セルSCb3についてのみ
動作を記載したが、他のセルSCb1〜SCb5につい
ても同様であり、また図24に示した構成も左右の相違
はあるが、同様に動作するものである。
【0029】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、貫通電流阻止・消費手段を、各セル内のキャパシタ
と直列に設けたものである。つまり、図25、図26に
示すように、キャパシタCiに貫通電流阻止・消費手段
Dtiを直列接続し、キャパシタCiと貫通電流阻止・
消費手段Dtiとの直列回路を、図33に示したスイッ
チドキャパシタ回路SCにおける各セルSCbiのキャ
パシタCiに置き換えたものである。このような回路構
成でも、請求項1の発明について説明したように、貫通
電流が流れるループ回路LP内に貫通電流阻止・消費手
段Dtiを設けることになる。この構成では請求項2の
発明の構成に比較すると、貫通電流阻止・消費手段Dt
iの個数が半減することになる。つまり、請求項2の発
明の構成よりも構成部品点数を低減することができる。
図25に示す構成と図26に示す構成とは、キャパシタ
Ciに対して貫通電流阻止・消費手段Dtiを正極側に
設けるか負極側に設けるかの相違があるが、動作は同様
である。
【0030】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、貫通電流阻止・消費手段を,各セル内のスイッチン
グ素子と直列に設けたものである。つまり、基本的には
図27、図28に示す構成のようになる。図27に示す
構成は左列AGの各スイッチング素子Si1,Si3と各ダ
イオードDi1,Di3との並列回路に対してそれぞれ貫通
電流阻止・消費手段Dti1,Dti2を直列接続してい
る。また、図28に示す構成は右列ADの各スイッチン
グ素子Si2,Si4と各ダイオードDi2,Di4との並列回
路に対してそれぞれ貫通電流阻止・消費手段Dti1,D
ti2を直列接続している。このような構成でも請求項1
の発明について説明したように、貫通電流の流れるルー
プ回路LP内に貫通電流阻止・消費手段Dti1,Dti2
を設けることができるから、貫通電流を阻止・消費する
ことが可能になる。しかも、貫通電流を発生させるスイ
ッチング素子Si1〜Si4の近傍に貫通電流阻止・消費手
段Dti1,Dti2を設けていることによって貫通電流を
発生させる一因である浮遊容量の影響を抑制することが
できる。
【0031】請求項4の発明は、図29ないし図31に
示す構成も包含する。図29に示す構成では、左列AG
の各ダイオードDi1,Di3に貫通電流阻止・消費手段D
ti1,Dti2をそれぞれ直列接続し、各ダイオードDi
1,Di3と各貫通電流阻止・消費手段Dti1,Dti2と
の各直列回路を各スイッチング素子Si1,Si3にそれぞ
れ並列接続した構成を採用している。このような構成を
採用すれば、ダイオードDi1,Di3を通して流れる貫通
電流のみを阻止ないし消費することができ、貫通電流阻
止・消費手段Dti1,Dti2がキャパシタCiとスイッ
チング素子Si1,Si4とを通して負荷Zに電流を供給す
る経路には挿入されることがない。なお、図示例では左
列AGに貫通電流阻止・消費手段Dti1,Dti2を設け
ているが、右列ADに設けてもよい。
【0032】図30に示す構成では、左列AGのスイッ
チング素子Si1,Si3とダイオードDi1,Di3とにそれ
ぞれ貫通電流阻止・消費手段Dti11 ,Dti12 ,Dt
i13,Dti14 を直列接続し、各スイッチング素子Si
1,Si3および各貫通電流阻止・消費手段Dti11 ,D
ti12 の直列回路と、各ダイオードDi1,Di3および各
貫通電流阻止・消費手段Dti13 ,Dti14 の直列接続
とを互いに並列接続した構成を採用している。この構成
を採用すれば、各ダイオードDi1,Di3を通る貫通電流
は各貫通電流阻止・消費手段Dti13 ,Dti14 により
阻止・消費され、また各スイッチング素子Si1,Si3を
通る貫通電流は各貫通電流阻止・消費手段Dti11 ,D
ti12 により阻止・消費されるから、貫通電流の発生す
る経路ごとに適正な設計値を選択することが可能にな
る。なお、図示例では貫通電流阻止・消費手段Dti11
,Dti12 ,Dti13 ,Dti14 を左列AGに設けて
いるが、右列ADに設けてもよい。
【0033】図31に示す構成は、図29に示した構成
に加えて、各スイッチング素子Si1,Si3にそれぞれダ
イオードDi11 ,Di13を直列接続したものである。つま
り、各スイッチング素子Si1,Si3と各ダイオードDi1
1 ,Di13との直列回路に、各ダイオードDi1,Di3と各
貫通電流阻止・消費手段Dti1,Dti2との直列回路を
並列接続した構成を採用している。また、スイッチング
素子Si1,Si3としてMOSFETを用いている。この
構成を採用すれば、スイッチング素子Si1,Si3のボデ
ィダイオードを通して電流が流れることがないから、ス
イッチング素子Si1,Si3にMOSFETを用いる場合
でも図29と同様の作用を期待することができる。
【0034】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、貫通電流阻止・消費手段が、インダ
クタを含むものである。
【0035】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、貫通電流阻止・消費手段が、抵抗を
含むものである。
【0036】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6の発明において、貫通電流阻止・消費手段が、貫通電
流を阻止するインダクタと、インダクタに並列的であっ
て貫通電流を消費する等価抵抗成分とからなるものであ
る。
【0037】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、貫通電流阻止・消費手段に、トラン
スを用いているものである。
【0038】請求項5ないし請求項8の発明は、貫通電
流阻止・消費手段の構成例であって、たとえば図32
(a)〜(f)に示す構成を採用することができる。図
32(a)はインダクタLと抵抗R1との直列回路、同
図(b)は同図(a)の構成における抵抗R1にコンデ
ンサCを並列接続した構成、同図(c)は同図(a)の
構成におけるインダクタLにコンデンサCを並列接続し
た構成、同図(d)は同図(a)の構成におけるインダ
クタLにコンデンサCと抵抗R2とをそれぞれ並列接続
した構成である。これらの構成のいずれを採用しても、
スイッチング素子Si1〜Si4のスイッチング時の高周波
振動を緩和する機能がある。
【0039】図32(e)は請求項7の発明に対応する
構成であって、貫通電流阻止・消費手段としてインダク
タLに等価抵抗成分Rxを並列接続した構成を採用して
いる。等価抵抗成分Rxは、インダクタLの蓄積エネル
ギを放出させる経路を形成するものであって、たとえば
スイッチング素子Si1〜Si4を制御する制御回路の電源
等であり等価的に抵抗成分とみなせるようなものを意味
する。この構成でもスイッチング素子Si1〜Si4のスイ
ッチング時の高周波振動を吸収し緩和する機能がある。
【0040】図32(f)は請求項8の発明に対応する
構成であって、トランスTを含みトランスTの2次側に
は負荷回路Zcを接続している。負荷回路Zcは負荷Z
とは異なるものでもよい。この構成ではスイッチング素
子Si1〜Si4のスイッチング時の高周波振動を吸収し緩
和するとともに、余剰エネルギを負荷回路Zcで利用す
ることが可能である。
【0041】請求項9の発明は、請求項1の発明におい
て、セルが、貫通電流阻止・消費手段を備えない第1の
セルと、貫通電流阻止・消費手段を備える第2のセルと
を含むものである。
【0042】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、貫通電流阻止・消費手段が、インダクタとダイオ
ードとの並列回路よりなるものである。
【0043】請求項11の発明は、請求項9の発明にお
いて、負荷への出力電流の相対的に大きくなる期間に負
荷電流経路にキャパシタの接続ないし切離しを行なうセ
ルを第2のセルとしたものである。
【0044】請求項12の発明は、請求項9の発明にお
いて、負荷への電流経路に対するキャパシタの接続と切
離しとのタイミングがどちらも出力電流の相対的に大き
い期間であるセルと、負荷への電流経路に対するキャパ
シタの接続と切離しとのタイミングがどちらも出力電流
の相対的に小さい期間であるセルとを持つようにスイッ
チング素子を制御し、負荷への出力電流が相対的に大き
くなるときに負荷への電流経路に対するキャパシタの接
続と切離しとを行なうセルを第2のセルとしたものであ
る。
【0045】請求項13の発明は、請求項9の発明にお
いて、出力電圧波形の1周期内でスイッチング素子がオ
ンオフされる回数の相対的に多いセルを第2のセルとし
たものである。
【0046】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、負荷が放電灯であり、放電灯の点灯維持電圧より
も高い電圧と低い電圧とを繰り返し印加して放電灯を安
定点灯させるように、各スイッチング素子を制御するも
のである。
【0047】この発明は、放電灯を点灯させるに際して
限流要素を小さくするのに適したものである。一般に、
放電灯は点灯状態では負性抵抗特性を示すから、放電灯
を安定に点灯させるには限流要素を用いて電流増加を抑
制する必要がある。放電灯に用いる限流要素について考
察する。いま、放電灯の点灯状態で放電灯の管軸方向の
電界強度をEとし、電流密度をJとすると、以下の関係
式が得られる。 J=σE ただし、σは導電率である。導電率σは固体では定数と
みなしてよいが、放電灯では放電プラズマを生じている
から、導電率σは次式のように電子の数密度nの関数に
なる。 σ=enμ ただし、eは電子電荷、nは電子の数密度、μは移動度
である。移動度μは電子温度と圧力の関数であるが点灯
状態では一定とみなしてよい。上式によれば、電流密度
つまりランプ電流は、放電灯内の電子の数密度と電界強
度とにより決定されることがわかる。逆に言えば、ラン
プ電流が決まると電子の数密度と電界強度とが決まるこ
とになる。また、ランプ電流が変化したときに、電子の
数密度は比較的大きく変化するが、電界強度は電子の数
密度に比べて変化の少ないことが知られている。
【0048】したがって、限流要素を設けずに放電灯を
一定電圧の電源で点灯させたとすると、何らかの原因で
ランプ電流が少し増加したときに電子の数密度が増加し
ランプ電流が加速度的に増加することになる。つまり、
過電流が流れて諸々のトラブルが発生することになる。
電子の数密度の増加する時定数は減少する時定数よりも
小さく、したがって、電子の数密度が増加し始めると短
時間でランプ電流が増大することになる。
【0049】このような現象を抑制して放電灯を安定に
点灯させるには、ランプ電流が変化すると放電灯に印加
するランプ電圧も変化させることにより電界強度を変化
させ、電子に与えるエネルギを変化させることで、放電
灯のランプ電流をほぼ一定に保つ必要がある。そこで、
放電灯に交流電圧を印加する場合には放電灯にインダク
タよりなる安定器を直列接続するのが一般的である。し
かしながら、この種の安定器を用いると点灯装置が大型
かつ重量が大きくなるという問題が生じる。
【0050】そこで、小型かつ軽量な限流要素を用いる
ことができる点灯装置として、放電灯を所定の点灯状態
で点灯させるときのランプ電流に対して放電灯の電流−
電圧特性により決定されるランプ電圧よりも振幅の大き
い電圧と振幅の小さい電圧とを放電灯に交互に印加する
ようにした点灯装置が提案されている。放電灯の電流−
電圧特性により決定されるランプ電圧は、点灯維持電圧
ないし特性電圧と呼ばれ、この電圧より高い電圧が印加
されるとランプ電流が増大し、低い電圧が印加されると
ランプ電流が減少する。
【0051】しかして、放電灯が定常点灯状態であるも
のとし、このときに点灯維持電圧よりも振幅の大きい電
圧を印加すると電流が増加し始めるから、次にはランプ
電流を減少させるように印加する電圧を下げ、点灯維持
電圧よりも振幅の小さい電圧まで印加電圧を引き下げ
る。その後、印加電圧を再び引き上げて点灯維持電圧よ
りも振幅の大きい電圧に到達させ、ランプ電流を増加さ
せるのである。このように放電灯の印加電圧を短時間で
上げ下げする動作を繰り返すことによって、ランプ電流
をほぼ一定に保つことができ、放電灯を安定に点灯させ
ることができるから、ランプ電流を安定に保つ機能を限
流要素のみに依存する場合に比較して小型かつ軽量な限
流要素を用いることができる。また、限流要素が不要に
なる場合もある。なお、ランプ電圧の引き上げに応答し
てランプ電流が増加する時間は数μ秒〜数十μ秒、ラン
プ電圧の引き下げに応答してランプ電流が減少する時間
は0.数m秒〜数m秒程度であるから、点灯維持電圧よ
り高い電圧を印加する期間と低い電圧を印加する期間と
は、この時間を考慮して設定される。
【0052】請求項15の発明は、請求項1の発明にお
いて、セルを接続したスイッチドキャパシタ回路から出
力される不連続波形の出力電圧をフィルタリングするフ
ィルタ回路をスイッチドキャパシタ回路と負荷との間に
接続したものである。
【0053】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、スイッチドキャパシタ回路とフィルタ回路とに
より負荷に正弦波状の電流を供給するものである。
【0054】請求項17の発明は、請求項15または請
求項16の発明において、フィルタ回路がインダクタと
キャパシタとにより構成され、貫通電流阻止・消費手段
はフィルタ回路のインダクタよりもインダクタンスの小
さいインダクタを含むものである。
【0055】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、負荷が白熱灯であり、電源投入時から白熱灯に印
加される電圧を定格電圧まで徐々に上昇させるように各
スイッチング素子を制御するものである。
【0056】請求項19の発明は、請求項14の発明に
おいて、放電灯を高圧放電灯としたものである。
【0057】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、極性が交互に反転する第1の矩形波電圧に第1
の矩形波電圧よりも高い周波数の第2の矩形波電圧を重
畳することによって、高圧放電灯の点灯維持電圧よりも
高い電圧と低い電圧とを繰り返す電圧を高圧放電灯に印
加するように各スイッチング素子を制御するものであ
る。
【0058】請求項21の発明は、請求項20の発明に
おいて、第2の矩形波電圧の立ち上がりおよび立ち下が
りを傾斜させたものである。
【0059】請求項22の発明は、請求項19ないし請
求項21の発明において、セルを接続したスイッチドキ
ャパシタ回路と高圧放電灯との間に、高圧放電灯の始動
に必要なパルス電圧を発生する高圧パルス発生回路を設
け、高圧放電灯と高圧パルス発生回路との直列回路に高
周波通過用のキャパシタを並列接続しているものであ
る。
【0060】請求項23の発明は、請求項22の発明に
おいて、高圧パルス発生回路から、極性が交互に変化す
る高圧パルスを発生するものである。
【0061】請求項24の発明は、請求項19の発明に
おいて、セルを接続したスイッチドキャパシタ回路が、
ピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より大きい正弦波状
の半波とピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より小さい
正弦波状の半波とを一組以上含む半波群を交互に極性反
転した電圧を出力するものである。
【0062】請求項25の発明は、請求項19の発明に
おいて、セルを接続したスイッチドキャパシタ回路が、
ピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より大きい正弦波の
半波を出力する期間と、電圧を出力しない休止期間とを
一組以上含む半波群を交互に極性反転した電圧を出力
し、休止期間を制御するものである。
【0063】請求項26の発明は、請求項24または請
求項25の発明において、正弦波状の半波のピーク電圧
を変化させることによりスイッチドキャパシタ回路から
負荷への単位時間当たりの供給エネルギを調節して放電
灯を調光点灯させるものである。
【0064】請求項27の発明は、請求項24ないし請
求項26の発明において、半波群の極性反転時の前後に
おける電圧の立ち上がりおよび立ち下がりを、他の期間
における半波の立ち上がりおよび立ち下がりよりも急峻
にするものである。
【0065】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態は、図
1に示すように、図33に示した従来構成において、イ
ンダクタL1iとダイオードD1iとの並列回路よりなる貫
通電流阻止・消費手段を各キャパシタCiにそれぞれ直
列接続したものである。ダイオードD1iはキャパシタC
iに充電電流を流す極性に挿入されている。なお、図1
ではキャパシタCiに充電するための直流電源DC、ス
イッチング素子S6、ダイオードDiを図から省略して
いるが、キャパシタCiの充電には従来構成と同様の構
成を採用する。また、スイッチング素子Si1〜Si4のオ
ンオフは図示していない制御回路により制御される。他
の構成は図33に示した従来構成と同様である。いま、
1つのセルSCbiが、キャパシタCiの電荷を負荷Z
に供給していない状態からキャパシタCiの電荷を負荷
Zに供給する状態に移行する場合を考える。このとき、
スイッチング素子Si1,Si3がオンである状態から、ス
イッチング素子Si1,Si4がオンである状態に移行す
る。このとき、スイッチング素子Si3のボディダイオー
ドの逆回復電流が流れている期間にスイッチング素子S
i4がオンになるから、図20を用いて説明したように、
従来構成では、キャパシタCi→スイッチング素子Si4
→スイッチング素子Si3のボディダイオードという径路
でスパイク状の貫通電流が一瞬流れることになる。一
方、本実施形態の構成では、インダクタL1iを設けたこ
とにより電流変化が抑制されるから、貫通電流が抑制さ
れることになる。その結果、スイッチング素子Si3,S
i4の電流ストレスが少なくなり、電流容量の小さいスイ
ッチング素子Si3,Si4を用いることができるととも
に、スイッチング損失が低減され、スイッチングノイズ
の発生も抑制されるのである。インダクタL1iは逆回復
電流が流れるのを抑制する程度の小インダクタンスでよ
い。ここに、ダイオードD1iはインダクタL1iの逆起電
力を回生してスイッチング素子Si1〜Si4に高電圧が印
加されるのを防止するものである。
【0066】各スイッチング素子Si1〜Si4の制御は図
33に示した従来構成と同様に行なえばよく、たとえば
負荷Zに正弦波状の交流電圧を印加するのであれば、図
34に示したタイミングでスイッチング素子Si1〜Si4
を制御すればよい。この制御により、スイッチドキャパ
シタ回路SCの両端電圧を階段状に増減する交流電圧と
し、インダクタLzとキャパシタCzとからなるフィル
タ回路でフィルタリングを行なうことにより正弦波状の
交流電圧を負荷Zに印加することができる。なお、スイ
ッチング素子Si1〜Si4はボディダイオードを持つが、
必要に応じてボディダイオードと並列に別途のダイオー
ドを接続してもよい。他の構成および動作は従来構成と
同様である。
【0067】(実施形態2)本実施形態は、図2に示す
ように、特定のセルSCb4にのみインダクタL14とダ
イオードD14との並列回路を設けている。インダクタL
14とダイオードD14との並列回路を設けるセルSCb4
は、負荷Zへの電流径路に比較的大きな電流が流れてい
る期間に、その電流径路にキャパシタC4が挿入された
りその電流径路からキャパシタC4を切り離されたりす
るものが選択される。
【0068】図34に示したタイミングでスイッチング
素子Si1〜Si4を制御すると、各キャパシタC1〜C5
ごとに負荷Zに接続されている時間が大きく異なる。つ
まり、キャパシタC1が負荷Zに接続される時間はキャ
パシタC5の9倍になる。本実施形態では、各キャパシ
タC1〜C5が負荷Zに接続される時間がほぼ等しくな
るように、図3のようなタイミングで各スイッチング素
子Si1〜Si4を制御する。つまり、時刻t0〜t4まで
は図34に示した制御例と同じであるが、時刻t4から
時刻t5までの時間をスイッチング素子Si1〜Si4の状
態を変化させる他の時間間隔の約2倍とし、時刻t5に
おいてはキャパシタC5ではなく、キャパシタC1を負
荷Zへの電流径路から切り離すようにしてある。つま
り、時刻t4ではスイッチング素子Si1,Si4がオン、
スイッチング素子Si2,Si3がオフであって、この状態
から時刻t5ではスイッチング素子14をオフにしスイッ
チング素子S13をオンにしている。したがって、時刻t
5ではスイッチング素子S11−スイッチング素子S13−
スイッチング素子S21−キャパシタC2−スイッチング
素子S24−スイッチング素子S31−キャパシタC3−ス
イッチング素子S34−スイッチング素子S41−キャパシ
タC4−スイッチング素子S44−スイッチング素子S51
−キャパシタC5−スイッチング素子S54の直列回路か
ら負荷Zに電力が供給される。
【0069】以後は、時刻t6〜t9においてキャパシ
タC2〜C5を順に切り離すのである。図3(k)には
スイッチドキャパシタ回路SCの一端の電圧Vscを示
すとともに、その時点で負荷Zに電力供給を行なってい
るキャパシタC1〜C5を示している。時刻t10〜t19
では極性が反転するが同様の制御によってキャパシタC
1〜C5から負荷Zに電力を供給する。したがって、イ
ンダクタLzとキャパシタCzからなるフィルタ回路を
通すことにより、負荷Zには図3(m)のような正弦波
状の交流電圧を印加することができる。
【0070】上述のようなタイミングでスイッチング素
子Si1〜Si4を制御すれば、図3(a)〜(j)から明
らかなように各キャパシタC1〜C5から負荷Zに電力
を供給する時間がほぼ等しくなる。ところで、負荷Zに
供給される電流は、図3(l)のように、電圧位相とは
異なり時刻t3,t13付近でピーク値が得られる(電圧
は時刻t4 〜t5,t14〜t15付近でピーク値が得られ
る)。ブリッジ回路の各アームを構成する対になるスイ
ッチング素子Si1,Si2またはスイッチング素子Si3,
Si4のうちオンになるほうのスイッチング素子Si1〜S
i4には、負荷Zに流れる電流と貫通電流とがともに流れ
るから、それだけ電流ストレスが大きくなるとともに、
スイッチング損失が大きくなる。そこで、負荷Zへの電
流径路にもっとも大きな電流が流れる期間にオンオフの
状態が変化するスイッチング素子S41〜S44を備えるセ
ルSCb4にインダクタL14およびダイオードD14を設
けることによって、このセルSCb4での貫通電流を抑
制し、スイッチング素子S41〜S44の電流ストレスを低
減し、かつスイッチングノイズを低減しているのであ
る。
【0071】本実施形態の構成では、負荷Zへの電流径
路にもっとも大きな電流が流れるときにスイッチング素
子S41〜S44のオンオフの状態が変化する特定のセルS
Cb4にのみインダクタL14とダイオードD14との並列
回路を設けることによって、スイッチング素子S41〜S
44に電流容量の小さいものを用いることができるように
し、スイッチングノイズを低減しながらも、図33に示
した従来構成に対する部品点数の増加を抑制することが
できるのである。
【0072】なお、本実施形成では1つのセルSCb4
にのみインダクタL14およびダイオードD14を設けてい
るが、複数のセルSCbiにインダクタL1iおよびダイ
オードD1iを設けてもよい。他の構成および動作は実施
形態1と同様である。 (実施形態3)本実施形態は、基本的には実施形態2と
同様の技術を適用するものであり、回路構成は図示して
いないが、2つのセルSCb4,SCb5のキャパシタ
C4,C5にインダクタおよびダイオードの並列回路を
接続したものである。
【0073】また、図4(k)に示すように、スイッチ
ドキャパシタ回路SCの一端の電圧Vscは実施形態2
と同様であり、したがって図4(l)に示す負荷Zへの
電流および図4(m)に示す負荷Zへの印加電圧も実施
形態2と同様になっている。ただし、本実施形態では、
図4(a)〜(j)のように、各スイッチング素子Si1
〜Si4のオンオフのタイミングを実施形態2とは異なら
せている。つまり、セルSCb1,SCb2については
実施形態2と同様の制御であり、セルSCb3〜SCb
5の制御のみ異ならせている。
【0074】具体的には、実施形態2ではスイッチング
素子S32のオン期間を時刻t12〜t17、スイッチング素
子S34のオン期間を時刻t2〜t7、スイッチング素子
S42のオン期間を時刻t13〜t18、スイッチング素子S
44のオン期間を時刻t3〜t8、スイッチング素子S52
のオン期間を時刻t14〜t19、スイッチング素子S54の
オン期間を時刻t4 〜t9としているのに対して、本実
施形態ではそれぞれ時刻t12〜t19、時刻t2〜t9、
時刻t13〜t17、時刻t3〜t7、時刻t14〜t18、時
刻t4〜t8に設定している。このようなタイミングで
スイッチング素子Si1〜Si4を制御すれば、図4(g)
〜(l)により明らかなように、キャパシタC4,C5
は負荷Zへの電流径路に比較的大きな電流が流れる期間
に接続と切離しとがともに行なわれることになり、ま
た、図4(e)(f)(k)(l)により明らかなよう
に、他のキャパシタC1〜C3は負荷Zへの電流径路に
比較的小さい電流が流れる期間に接続と切離しとがとも
に行なわれることになる。そこで、相対的に大きな電流
が流れている期間に接続および切離しが行なわれるキャ
パシタC4,C5にそれぞれインダクタとダイオードと
の並列回路からなる貫通電流阻止・消費手段を直列接続
することにより、スイッチング素子S41〜S44,S51〜
S54に大きな貫通電流が流れるのを防止するとことがで
きる。
【0075】本実施形態の構成では、実施形態2の構成
と同様に、インダクタとダイオードとを設ける個数を実
施形態1の構成よりも少なくしながらも、スイッチング
素子のストレスおよびスイッチング損失を軽減すること
ができる。つまり、従来構成に比較して回路素子を大幅
に増加させることなく貫通電流を抑制することができ
る。他の構成および動作は実施形態1と同様である。 (実施形態4)本実施形態は、負荷Zとして高圧放電灯
を用いるものであって、図6(k)のような矩形波電圧
を負荷Zに印加するようにスイッチング素子Si1〜Si4
を制御するものである。高圧放電灯では、ランプ電流−
ランプ電圧特性から決まる点灯維持電圧(もしくは点灯
維持電圧)V0(−V0)より低い電圧と高い電圧とを
交互に印加することにより安定点灯させる技術が知られ
ている。このように点灯維持電圧より低い電圧と高い電
圧とを交互に印加するのは、小型の限流要素を用いるだ
けで高圧放電灯のランプ電流をほぼ一定に保つためであ
る。
【0076】本実施形態のランプ電圧(スイッチドキャ
パシタ回路SCの一端の電圧Vsc)は図6(k)のよ
うに、基本周波数の矩形波電圧により高い周波数の矩形
波電圧を重畳した形になるから、各スイッチング素子S
i1〜Si4を図6(a)〜(j)のように制御すればよ
い。つまり、キャパシタC1〜C4は充電時以外はつね
に直列接続して負荷Zに接続しておき、キャパシタC1
〜C4が負荷Zに接続されている間に、キャパシタC5
のみを負荷Zに接続したり切り離したりする。
【0077】具体的には、時刻t0〜t9ではスイッチ
ング素子S14,S24,S34,S44をオンに保ち、スイッ
チング素子S54とスイッチング素子S53とを交互にオン
オフさせる(t0,t2,t4,t6,t8でスイッチ
ング素子S54をオン、t1,t3,t5.t7,t9で
スイッチング素子S53をオンにする)。また、時刻t9
〜t10でキャパシタを充電し、時刻t10〜t19で
はスイッチング素子S12,S22,S32,S42をオンに保
ち、スイッチング素子S52とスイッチング素子S51とを
交互にオンオフさせる。このような制御により図6
(k)のような電圧波形が得られる。ここにおいて、4
個のキャパシタC1〜C4の直列回路の両端電圧が高圧
放電灯の点灯維持電圧よりも低くなり、5個のキャパシ
タC1〜C5の直列回路の両端電圧が高圧放電灯の点灯
維持電圧よりも高くなるようにキャパシタC1〜C5の
充電電圧を制御するのは言うまでもない。なお、ランプ
電流は図6(l)のようになる。
【0078】上述のような制御を行なう場合に、スイッ
チング素子S51〜S54は他のスイッチング素子S11〜S
14,S21〜S24、S31〜S34,S41〜S44よりもスイッ
チングの回数が多いから、スイッチング損失が大きくな
り、スイッチングによるノイズの発生も多くなる。そこ
で、図5に示すように、スイッチング素子S51〜S54を
含むセルSCb5にのみインダクタL15とダイオードD
15との並列回路を設け、この並列回路をキャパシタC5
に直列接続する。この構成により、従来構成に追加する
部品点数の増加を抑制しながらも、高圧放電灯を負荷Z
とする際のスイッチング損失およびスイッチングノイズ
を大幅に低減することができる。本実施形態では、負荷
Zである高圧放電灯に矩形波電圧を印加するためにイン
ダクタLzとキャパシタCzとからなるフィルタ回路を
設けていないが、他の構成および動作は実施形態1と同
様である。
【0079】(実施形態5)本実施形態は、図7に示す
ように、実施形態4の構成において、負荷Zとしての高
圧放電灯の始動を容易にするために高圧パルス発生回路
PGを付加したものである。また、負荷Zである高圧放
電灯と高圧パルス発生回路PGとの直列回路に高周波通
過用のキャパシタCyを並列接続してある。キャパシタ
Cyはスイッチドキャパシタ回路SCに用いているキャ
パシタC1〜C5よりも容量が小さく設定され、スイッ
チドキャパシタ回路SCから出力される矩形波電圧が平
滑されないようにしてある。一方、高圧パルス発生回路
PGから出力されるパルス電圧はキャパシタCyにより
吸収される程度の短いパルス幅に設定してあり、高圧パ
ルス発生回路PGから出力される高電圧のパルス電圧が
スイッチドキャパシタ回路SCに印加されるのを防止し
てある。
【0080】高圧パルス発生回路PGは、たとえば、図
8(a)(b)のような構成のものを採用すればよい。
図8(a)に示すものは、キャパシタCpとスイッチン
グ素子SpとパルストランスPTの1次巻線との直列回
路を含み、図示していない電源によりキャパシタCpを
充電した後にスッチング素子Spをオンにすることによ
って、パルストランスPTの2次巻線に高圧のパルス電
圧を発生させるものである。また、図8(b)に示すも
のは、コッククロフト型の多倍電圧回路を用いたもので
あり、複数個のダイオードDb1〜Db6と、複数個の
コンデンサCb1〜Cb6と、複数個のスイッチング素
子Sb1〜Sb4と、直流電源Eとを備える。スイッチ
ング素子Sb1,Sb2は交互にオンオフされ、その間
はスイッチング素子Sb3,Sb4はオフに保たれる。
図示する回路では、スイッチング素子Sb1をオンにし
た後にスイッチング素子Sb2をオンにする動作を3回
繰り返し、その後に、スイッチング素子Sb1とスイッ
チング素子Sb3とを同時にオンにすれば、スイッチン
グ素子Sb4の両端間に直流電源Eの約4倍の電圧を得
ることができる。また、スイッチング素子Sb1をオフ
にし、スイッチング素子Sb3をオンにするかスイッチ
ング素子Sb2とスイッチング素子Sb3を同時にオン
にすれば、スイッチング素子Sb4の両端間に直流電源
Eの約3倍の電圧を得ることができる。スイッチング素
子Sb4は、オンにすることによってスイッチドキャパ
シタ回路SCと負荷Zとを直結するために設けられてい
る。
【0081】高圧パルス発生回路PGからのパルス電圧
は、スイッチドキャパシタ回路SCの出力電圧の極性が
パルス電圧の極性と一致するタイミングで発生させるの
が望ましい。このような高圧のパルス電圧をスイッチド
キャパシタ回路SCの出力電圧に重畳させることによっ
て、負荷Zである高圧放電灯の始動が容易になるのであ
る。高圧放電灯の始動後にはパルス電圧は不要であるか
ら、スイッチング素子Spをオフにしたり、スイッチン
グ素子Sb3をオフかつスイッチング素子Sb4をオン
にしたりする。この構成により、スイッチドキャパシタ
回路SCの構成要素に高耐圧のものを用いることなく高
圧放電灯を始動・点灯させることができる。他の構成お
よび動作は実施形態4と同様である。 (実施形態6)本実施形態は、実施形態5と同様に高圧
放電灯を負荷Zとし、高圧パルス発生回路PGを備える
ものであって、高圧パルス発生回路PGから図9に示す
ようなパルス電圧を発生させるものである。つまり、実
施形態5ではパルス電圧の極性が単極性であったのに対
して、本実施形態では図9のように双極性である点が相
違している。また、このようなパルス電圧を複数回繰り
返して出力することにより、高圧放電灯の始動がより容
易になるようにしている。パルス電圧の極性は交互に反
転するから、パルス電圧を複数回発生させながらもキャ
パシタCyの両端電圧が昇圧されるのを防止することが
できる。このような動作を可能とする高圧パルス発生回
路PGには、実施形態5で示した高圧パルス発生回路P
Gを2組設けた構成を採用したり、図8(a)に示した
高圧パルス発生回路PGにおけるキャパシタCpの充電
極性を交互に反転させながら充放電を繰り返すような構
成を採用したりすることができる。他の構成および動作
は実施形態4と同様である。 (実施形態7)本実施形態のスイッチドキャパシタ回路
は、実施形態1ないし実施形態3に示したスイッチドキ
ャパシタ回路SCを2回路用いるとともに高圧放電灯を
負荷Zとするものである。各スイッチドキャパシタ回路
SCは、正弦波状(階段状の波形をフィルタ回路に通す
ことにより得られる)の半波となる電圧を出力するよう
に制御され、出力電圧のピーク電圧はそれぞれ高圧放電
灯の点灯維持電圧よりも低い電圧と高い電圧とになるよ
うに設定してある。つまり、ピーク電圧が高低2電圧に
なる正弦波状の半波を交互に発生させ、交互に発生する
半波の組からなる半波群の極性を適宜に反転させるので
ある。負荷Zへの印加電圧は比較的低い周波数で交互に
極性が反転するが、各スイッチドキャパシタ回路SCの
出力電圧は高周波になっている。
【0082】すなわち、図10に示すように、時刻t0
〜t1ではピーク電圧が点灯維持電圧V0(−V0)よ
りも高いほう(絶対値の大きいほう)のスイッチドキャ
パシタ回路SCから負荷Zに電圧を印加し、時刻t1〜
t2ではピーク電圧が点灯維持電圧V0(−V0)より
も低いほうのスイッチドキャパシタ回路SCから負荷Z
に電圧を印加するというように、両スイッチドキャパシ
タ回路SCの出力電圧を交互に負荷Zに印加する。その
後、所定時間が経過すると、時刻t3においてスイッチ
ドキャパシタ回路SCの出力電圧の極性を反転させ、以
後は時刻t6まで両スイッチドキャパシタ回路SCの出
力電圧を負荷Zに交互に印加する。時刻t6になれば、
両スイッチドキャパシタ回路SCの出力電圧の極性を再
び反転させるのである。なお、極性反転の前後でも両ス
イッチドキャパシタ回路SCの出力を交互に用いるのが
望ましい。このように両スイッチドキャパシタ回路SC
を交互に用いることにより、一方のスイッチドキャパシ
タ回路SCが負荷Zに給電している期間に他方のスイッ
チドキャパシタ回路SCでキャパシタを充電することが
できる。
【0083】上述の動作を繰り返すことによって、実施
形態4と同様に、点灯維持電圧を挟む高低2電圧を負荷
Zに印加することができ、負荷Zである高圧放電灯のラ
ンプ電流を強制的に増減させて、点灯維持電圧に対応す
るランプ電流付近にほぼ維持することができ、結果的に
限流要素を小さくしながらも高圧放電灯を安定点灯させ
ることができるのである。
【0084】本実施形態のように、高圧放電灯を負荷Z
とするときに点灯維持電圧よりも低い電圧と高い電圧と
を交互に印加すれば、限流要素を小型化することがで
き、また、2組のスイッチドキャパシタを用いながらも
高周波電圧を発生させればよいから、キャパシタを小容
量としスイッチング素子も小容量のものを用いることが
でき、結果的に回路全体として構成部品を小型すること
ができ、高圧放電灯の点灯装置を小型化することが可能
になる。他の構成および動作は実施形態1と同様であ
り、本実施形態の回路構成においても、スイッチング損
失を低減し、スイッチングノイズを減少させることがで
きる。
【0085】(実施形態8)本実施形態は、実施形態7
の構成において、点灯維持電圧よりもピーク電圧の低い
スイッチドキャパシタ回路SCを省略したものである。
したがって、図11に示すように、負荷Zである高圧放
電灯の点灯維持電圧V0(−V0)よりも出力電圧のピ
ーク電圧が高いスイッチドキャパシタ回路SCのみを用
いる。このスイッチドキャパシタ回路SCの出力電圧を
時刻t0〜t1で負荷Zに印加する状態と、時刻t1〜
t2で負荷Zに電圧を印加しない状態(つまり、休止期
間)とを交互に高周波で繰り返し、その後、時刻t3に
なると極性を反転させるという動作を繰り返すのであ
る。出力電圧のピーク電圧が、負荷Zである高圧放電灯
の点灯維持電圧よりも低いスイッチドキャパシタ回路S
Cを用いない点を除いて他の動作は実施形態7と同様で
あって、本実施形態の構成でも高圧放電灯を安定点灯さ
せることができ、実施形態7と同様の効果を持つ。ま
た、本実施形態では休止期間を調節すれば高圧放電灯を
安定点灯させるように制御することができる。
【0086】なお、実施形態7、実施形態8の構成のよ
うにスイッチドキャパシタ回路SCの出力電圧波形を正
弦波状とすれば、図12に示すように矩形波状とする場
合よりもノイズの発生を低減することができる。他の構
成および動作は実施形態1と同様である。
【0087】(実施形態9)本実施形態は、実施形態7
と同様の構成を有するものであって、負荷Zである高圧
放電灯への印加電圧の波形も実施形態7とほぼ同様であ
るが、負荷Zへの印加電圧の極性反転の前後で、スイッ
チドキャパシタ回路SCの出力電圧の周波数を他の期間
よりも高くするものである。つまり、図13に示すよう
に、負荷Zへの印加電圧の極性が時刻t0,t1,……
で反転するときに、その前後の半波をそれぞれ他の期間
の半波よりも高い周波数とし、他の期間よりも電圧変化
を急峻にしている。
【0088】負荷Zが高圧放電灯であるときには、音響
共鳴現象による立ち消えが生じることがあるが、本実施
形態のように、極性反転時に他の期間よりも高い周波数
の電圧を高圧放電灯に印加することにより、音響共鳴現
象が発生するのを防止することができ、高圧放電灯の点
灯に適した点灯装置を構成することが可能になる。他の
構成および動作は実施形態7と同様である。
【0089】(実施形態10)本実施形態は、実施形態
9の構成において負荷Zとしての高圧放電灯を調光点灯
させるものである。基本的な動作は実施形態7と同様で
あって、点灯維持電圧よりもピーク電圧の高い電圧と低
い電圧とを負荷Zに対して高周波で交互に印加するもの
である。ただし、点灯維持電圧よりも低い電圧を、図1
4に示すように、定格点灯時(破線で示す)よりもさら
に低い電圧に設定してある。この動作によって、高圧放
電灯への供給電力が定格点灯時よりも低減され、結果的
に高圧放電灯は調光点灯されることになる。つまり、限
流要素を小型化しながらも安定点灯させ、しかも調光点
灯が可能になるのである。他の構成および動作は実施形
態7と同様である。
【0090】(実施形態11)本実施形態は、基本的に
は実施形態4と同様のものであるが、キャパシタC5を
負荷Zへの給電径路に接続するときと切り離すときとの
負荷Zへの印加電圧の立ち上がりおよび立ち下がりの波
形が傾斜を持つようにしたものである。つまり、印加電
圧の立ち上がりおよび立ち下がりの時定数を大きくすれ
ばよいから、インダクタL15を実施形態4よりも大きく
し、さらに、極性反転前にキャパシタC5を切り離して
から負荷Zへの印加電圧が低下するまでは、キャパシタ
C1〜C4を負荷Zに接続しておくように、スイッチン
グ素子Si1〜Si4の制御タイミングを変更したものであ
る。ただし、このタイミングの変更は極性反転前にキャ
パシタC5を負荷Zへの給電径路から切り離した後にキ
ャパシタC1〜C4を切り離すように時間延長を行なう
程度のものである。
【0091】このように、インダクタL15のインダクタ
ンスを大きくし、スイッチング素子Si1〜Si4のオンオ
フの制御タイミングに若干の変更を加えたことによっ
て、図15(k)のように、点灯維持電圧V0(−V
0)を挟む電圧変化に傾斜が生じ、高圧放電灯に流れる
電流にも図15(l)のように傾斜が生じる。その結
果、高圧放電灯から輻射されるノイズが低減される。他
の構成および動作は実施形態4と同様である。
【0092】(実施形態12)本実施形態は、図16に
示すように、負荷Zとして白熱灯を用いるものである。
また、スイッチドキャパシタ回路SCには実施形態2と
同様の回路構成を用いている。白熱灯では電源投入直後
にインラッシュ電流が流れるから、本実施形態では、イ
ンラッシュ電流によるフィラメントへのストレスを低減
するように、電源投入直後にはスイッチドキャパシタ回
路SCの出力電圧が徐々に上昇するようにスイッチング
素子Si1〜Si4を制御する。
【0093】すなわち、白熱灯のフィラメントは点灯前
には低温であるから低抵抗であって、この状態で電源が
投入されると白熱灯のフィラメントに大きなインラッシ
ュ電流が流れることになる。その後、フィラメントの温
度が上昇すれば抵抗が大きくなるから、フィラメントに
流れる電流は減少し、定格電流値に落ち着くことにな
る。インラッシュ電流がフィラメントに流れると、フィ
ラメントに過大なストレスがかかり、寿命が縮まったり
フィラメントが断線したりすることになる。
【0094】このような不都合を回避するために、本実
施形態では、スイッチドキャパシタ回路SCの出力電圧
Vscを図17に示すように、電源投入直後から徐々に
大きくしているのであって、このことによって大きなイ
ンラッシュ電流がフィラメントに流れるのを防止するこ
とができ、フィラメントに作用するストレスを低減する
ことができる。他の構成および動作は実施形態2と同様
である。なお、図16(b)のように白熱灯(負荷Z)
のフィラメントをフィルタ回路の一部とみなせば、イン
ダクタLzを省略することが可能になる。
【0095】(実施形態13)本実施形態は負荷Zとし
て蛍光灯を用いるものであり、図18に示すように、実
施形態2の回路に始動パルス発生回路SPを付加したも
のである。始動パルス発生回路SPは、図8(a)に示
した高圧パルス発生回路PGと同様の構成のものを用い
ることができるが、出力電圧は蛍光灯に適合するように
設定される。始動パルス発生回路SPはパルス電圧発生
源PVと、パルストランスPT1とを備え、パルストラ
ンスPT1の2次巻線がスイッチドキャパシタ回路SC
と負荷Zとの間に挿入される。ここに、パルストランス
PT1の2次巻線はインダクタLzとして兼用されてい
る。逆に言えば、インダクタLzに2次巻線を設け、こ
の2次巻線にパルス電圧発生源PVを接続している。
【0096】図19(a)に示すように始動パルス発生
回路SPから始動パルスVspを発生させるタイミング
は、スイッチドキャパシタ回路SCの出力電圧Vsc
(図19(b)参照)がピーク電圧になる時点に一致さ
せてあり、図19(c)のように負荷Zである蛍光灯に
高電圧が印加されたときにパルス電圧を重畳して印加す
ることができる。つまり、蛍光灯の始動が容易になる。
蛍光灯が始動して通常点灯に移行した後には、パルス電
圧発生源PVの動作を停止させれば、パルストランスP
T1の2次巻線がインダクタLzとして機能し、実施形
態2と同様に動作する。つまり、始動から定常点灯状態
への移行制御が容易である。ここに、スイッチドキャパ
シタ回路SCのキャパシタC1〜C5がすべて直列に接
続されたときの容量が、始動パルス発生回路SPから発
生する始動パルスVspに対して十分に低インピーダン
スになるように設定しておけば、スイッチドキャパシタ
回路SCに高電圧が印加されるのを防止することがで
き、スイッチドキャパシタ回路SCを構成するスイッチ
ング素子Si1〜Si4としてとくに高耐圧のものを用いる
必要がない。他の構成および動作は実施形態2と同様で
ある。上述のように、負荷Zの種類や目的に応じて負荷
Zに各種波形の電圧を印加するのであって、スイッチド
キャパシタ回路SCを用いて負荷Zに電圧を印加するか
ら、所望の電圧波形を容易に得ることができるのであ
る。また、いずれの実施形態においても、スイッチドキ
ャパシタ回路SCを構成するキャパシタに、インダクタ
とダイオードとの並列回路を直列接続していることによ
り、スイッチング素子Si1〜Si4に流れる貫通電流を抑
制することができ、結果的にスイッチング損失を低減し
スイッチングノイズを低減することができるとともに、
スイッチング素子として低容量のものを用いることが可
能になり、全体の小型化につながるのである。
【0097】なお、上述した各実施形態において貫通電
流阻止・消費手段の位置として、基本的には図25に示
した構成を採用しているが、図21ないし図31に示し
た構成を適宜に採用することが可能である。また、貫通
電流阻止・消費手段の具体構成としてもインダクタとダ
イオードとの並列回路に限らず図32に示した各種形態
を採用することができる。また、上述した電力変換装置
の負荷Zとして放電灯や白熱灯のようなランプを用いる
ときには、電力変換装置とランプとを器具本体に収納す
ることにより照明器具を構成することができる。
【0098】
【発明の効果】請求項1の発明は、電圧源となる電力変
換用のキャパシタとキャパシタの極性を反転するスイッ
チング素子のブリッジ回路とからなるセルを複数直列的
に接続し、キャパシタの瞬時の接続個数を変化させて
段状に変化する交流波形を生成して負荷に供給する電力
変換装置において、ブリッジ回路を構成するスイッチン
グ素子のスイッチング時に、前記キャパシタを電源と
し、前記ブリッジ回路を構成する各スイッチング素子に
逆並列に接続されたダイオードの寄生容量および逆方向
電流によるリカバリ電流によって貫通電流が流れるルー
プ回路内に貫通電流を阻止・消費する貫通電流阻止・消
費手段を有するものであり、スイッチング素子とキャパ
シタとを用いて所望波形の電圧を出力するにあたり、ス
イッチング素子でのスイッチング損失を低減することが
でき、スイッチングノイズが低減されるとともにスイッ
チング素子の電流容量を小さくすることができて全体と
しての小型化および低コスト化につながる。とくに、こ
の種の回路では多数のスイッチング素子が必要であるか
ら、1個のスイッチング素子が小さくなれば、全体とし
て大幅に小型化されることになり、またコストの低減効
果も大きい。
【0099】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、貫通電流阻止・消費手段が、各セルの接続点に設け
られているものであり、比較的少数の貫通電流阻止・消
費手段によって貫通電流を阻止・消費することができ
る。
【0100】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、貫通電流阻止・消費手段を、各セル内のキャパシタ
と直列に設けたものであり、請求項2の発明よりもさら
に少数の貫通電流阻止・消費手段で貫通電流を阻止・消
費することが可能になる。
【0101】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、貫通電流阻止・消費手段を,各セル内のスイッチン
グ素子と直列に設けたものであり、貫通電流を確実に阻
止・消費することが可能になる。
【0102】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、貫通電流阻止・消費手段が、インダ
クタを含むものである。
【0103】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、貫通電流阻止・消費手段が、抵抗を
含むものである。
【0104】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6の発明において、貫通電流阻止・消費手段が、貫通電
流を阻止するインダクタと、インダクタに並列的であっ
て貫通電流を消費する等価抵抗成分とからなるものであ
る。
【0105】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、貫通電流阻止・消費手段に、トラン
スを用いているものである。
【0106】請求項5ないし請求項8の発明は貫通電流
阻止・消費手段の構成例であって、いずれの構成でもス
イッチング素子のスイッチング時に生じる高周波振動の
抑制効果を期待することができ、結果的にノイズの低減
に寄与することになる。請求項8の発明では、貫通電流
のエネルギを他の個所で利用することが可能になり、効
率の向上が期待できる。
【0107】請求項9の発明は、請求項1の発明におい
て、セルが、貫通電流阻止・消費手段を備えない第1の
セルと、貫通電流阻止・消費手段を備える第2のセルと
を含むものであり、貫通電流阻止・消費手段を設ける個
所を少なくしているから、比較的少ない部品で貫通電流
の阻止・消費が可能になる。
【0108】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、貫通電流阻止・消費手段が、インダクタとダイオ
ードとの並列回路よりなるものであり、キャパシタにイ
ンダクタとダイオードとの並列回路を接続する程度で貫
通電流を抑制することができるから、部品点数の増加が
少ない。
【0109】請求項11の発明は、請求項9の発明にお
いて、負荷への出力電流の相対的に大きくなる期間に負
荷電流経路にキャパシタの接続ないし切離しを行なうセ
ルを第2のセルとしたものであり、貫通電流阻止・消費
手段を設ける箇所を少なくしているから、従来構成に対
して追加する部品点数を少なくしながらも目的を達成す
ることができる。
【0110】請求項12の発明は、請求項9の発明にお
いて、負荷への電流経路に対するキャパシタの接続と切
離しとのタイミングがどちらも出力電流の相対的に大き
い期間であるセルと、負荷への電流経路に対するキャパ
シタの接続と切離しとのタイミングがどちらも出力電流
の相対的に小さい期間であるセルとを持つようにスイッ
チング素子を制御し、負荷への出力電流が相対的に大き
くなるときに負荷への電流経路に対するキャパシタの接
続と切離しとを行なうセルを第2のセルとしたものであ
り、貫通電流阻止・消費手段を設ける箇所を少なくして
いるから、従来構成に対して追加する部品点数を少なく
しながらも目的を達成することができ、しかも、スイッ
チング損失の大きいスイッチング素子を含むセルが特定
のセルになるようにスイッチドキャパシタ回路を制御す
るから、貫通電流阻止・消費手段を設けた効果が大きく
なるという利点がある。
【0111】請求項13の発明は、請求項9の発明にお
いて、出力電圧波形の1周期内でスイッチング素子がオ
ンオフされる回数の相対的に多いセルを第2のセルとし
たものであり、貫通電流阻止・消費手段を設ける箇所を
少なくしているから、従来構成に対して追加する部品点
数を少なくしながらも目的を達成することができるとい
う利点がある。
【0112】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、負荷が放電灯であり、放電灯の点灯維持電圧より
も高い電圧と低い電圧とを繰り返し印加して放電灯を安
定点灯させるように、各スイッチング素子を制御するも
のであり、放電灯のランプ電流をほぼ一定範囲から逸脱
しないように制御することになるから、ランプ電流の安
定化のために必要な限流要素を小型化しながらも安定に
点灯させることができる。
【0113】請求項15の発明は、請求項1の発明にお
いて、セルを接続したスイッチドキャパシタ回路から出
力される不連続波形の出力電圧をフィルタリングするフ
ィルタ回路をスイッチドキャパシタ回路と負荷との間に
接続したものであり、負荷への印加電圧が滑らかな波形
になるから、負荷からの輻射ノイズが低減される。
【0114】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、スイッチドキャパシタ回路とフィルタ回路とに
より負荷に正弦波状の電流を供給するものであり、負荷
に正弦波状の電流を流すことにより負荷からの輻射ノイ
ズを低減することができるという利点がある。
【0115】請求項17の発明は、請求項15または請
求項16の発明において、フィルタ回路がインダクタと
キャパシタとにより構成され、貫通電流阻止・消費手段
はフィルタ回路のインダクタよりもインダクタンスの小
さいインダクタを含むものであり、請求項15および請
求項16と同様に負荷からの輻射ノイズを低減すること
ができるとともに、フィルタ回路のインダクタとして小
型のものを用いることができるから、小型化に寄与す
る。
【0116】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、負荷が白熱灯であり、電源投入時から白熱灯に印
加される電圧を定格電圧まで徐々に上昇させるように各
スイッチング素子を制御するものであり、電源投入時の
インラッシュ電流を緩和して白熱灯の寿命を長くするこ
とができる。
【0117】請求項19の発明は、請求項14の発明に
おいて、放電灯を高圧放電灯としたものであり、放電灯
のランプ電流をほぼ一定範囲から逸脱しないように制御
することになるから、ランプ電流の安定化のために必要
な限流要素を小型化しながらも安定に点灯させることが
できる。
【0118】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、極性が交互に反転する第1の矩形波電圧に第1
の矩形波電圧よりも高い周波数の第2の矩形波電圧を重
畳することによって、高圧放電灯の点灯維持電圧よりも
高い電圧と低い電圧とを繰り返す電圧を高圧放電灯に印
加するように各スイッチング素子を制御するものであ
り、放電灯のランプ電流をほぼ一定範囲から逸脱しない
ように制御することになるから、ランプ電流の安定化の
ために必要な限流要素を小型化しながらも安定に点灯さ
せることができる。
【0119】請求項21の発明は、請求項20の発明に
おいて、第2の矩形波電圧の立ち上がりおよび立ち下が
りを傾斜させたものであり、放電灯に印加する電圧波形
の高調波成分が低減されることになり、輻射ノイズを低
減することができる。
【0120】請求項22の発明は、請求項19ないし請
求項21の発明において、セルを接続したスイッチドキ
ャパシタ回路と高圧放電灯との間に、高圧放電灯の始動
に必要なパルス電圧を発生する高圧パルス発生回路を設
け、高圧放電灯と高圧パルス発生回路との直列回路に高
周波通過用のキャパシタを並列接続しているものであ
り、高圧放電灯の始動が容易になるとともに、スイッチ
ドキャパシタ回路にパルス電圧によるストレスがかかる
のを抑制することができる。つまり、スイッチドキャパ
シタ回路を構成する部品の耐圧を高めることなく、高圧
放電灯の始動を容易にすることができる。
【0121】請求項23の発明は、請求項22の発明に
おいて、高圧パルス発生回路から、極性が交互に変化す
る高圧パルスを発生するものであり、スイッチドキャパ
シタ回路を構成する部品の耐圧を高めることなく、高圧
放電灯の始動を容易にすることができ、しかも高圧パル
スを印加する頻度が高くなり、高圧放電灯の始動が一層
容易になる。
【0122】請求項24の発明は、請求項19の発明に
おいて、セルを接続したスイッチドキャパシタ回路が、
ピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より大きい正弦波状
の半波とピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より小さい
正弦波状の半波とを一組以上含む半波群を交互に極性反
転した電圧を出力するものであり、放電灯のランプ電流
をほぼ一定範囲から逸脱しないように制御することにな
るから、ランプ電流の安定化のために必要な限流要素を
小型化しながらも安定に点灯させることができ、しか
も、正弦波状の半波を放電灯に印加するから輻射ノイズ
が少なくなる。
【0123】請求項25の発明は、請求項19の発明に
おいて、セルを接続したスイッチドキャパシタ回路が、
ピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より大きい正弦波の
半波を出力する期間と、電圧を出力しない休止期間とを
一組以上含む半波群を交互に極性反転した電圧を出力
し、休止期間を制御するものであり、放電灯のランプ電
流をほぼ一定範囲から逸脱しないように制御することに
なるから、ランプ電流の安定化のために必要な限流要素
を小型化しながらも安定に点灯させることができ、しか
も、正弦波状の半波を放電灯に印加するから輻射ノイズ
が少なくなる。さらに、正弦波状の半波を放電灯に印加
する期間と休止期間とを設けているから、スイッチドキ
ャパシタ回路は正弦波状の半波を印加する期間のみに出
力を発生させればよく、スイッチドキャパシタ回路の構
成が簡単になる。
【0124】請求項26の発明は、請求項24または請
求項25の発明において、正弦波状の半波のピーク電圧
を変化させることによりスイッチドキャパシタ回路から
負荷への単位時間当たりの供給エネルギを調節して放電
灯を調光点灯させるものであり、放電灯のランプ電流を
ほぼ一定範囲から逸脱しないように制御することになる
から、ランプ電流の安定化のために必要な限流要素を小
型化しながらも安定に調光点灯させることができ、しか
も、正弦波状の半波を放電灯に印加するから輻射ノイズ
が少なくなる。
【0125】請求項27の発明は、請求項24ないし請
求項26の発明において、半波群の極性反転時の前後に
おける電圧の立ち上がりおよび立ち下がりを、他の期間
における半波の立ち上がりおよび立ち下がりよりも急峻
にするものであり、極性判定時に周波数が変化すること
により、高圧放電灯を点灯させる際の音響共鳴現象の発
生を抑制することができ、立ち消えを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す回路図である。
【図2】本発明の実施形態2を示す回路図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】本発明の実施形態3の動作説明図である。
【図5】本発明の実施形態4を示す回路図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】本発明の実施形態5を示す回路図である。
【図8】(a)(b)はそれぞれ同上に用いる高圧パル
ス発生回路の例を示す回路図である。
【図9】本発明の実施形態6に用いる高圧パルス発生回
路から出力されるパルス電圧の波形を示す動作説明図で
ある。
【図10】本発明の実施形態7の動作説明図である。
【図11】本発明の実施形態8の動作説明図である。
【図12】同上の比較例の動作説明図である。
【図13】本発明の実施形態9の動作説明図である。
【図14】本発明の実施形態10の動作説明図である。
【図15】本発明の実施形態11の動作説明図である。
【図16】本発明の実施形態12を示し、(a)は回路
図、(b)は要部回路図である。
【図17】同上の動作説明図である。
【図18】本発明の実施形態13を示す回路図である。
【図19】同上の動作説明図である。
【図20】本発明の原理説明図である。
【図21】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図22】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図23】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図24】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図25】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図26】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図27】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図28】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図29】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図30】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図31】本発明における貫通電流阻止・消費手段の配
置例を示す回路図である。
【図32】同上に用いる貫通電流阻止・消費手段の構成
例を示す回路図である。
【図33】従来例を示す回路図である。
【図34】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
C1〜C5 キャパシタ Cz キャパシタ D11〜D15 ダイオード DC 直流電源 L11〜L15 インダクタ Lz インダクタ PG 高圧パルス発生回路 S11〜S14 スイッチング素子 S21〜S24 スイッチング素子 S31〜S34 スイッチング素子 S41〜S44 スイッチング素子 S51〜S54 スイッチング素子 SC スイッチドキャパシタ回路 SCb1〜SCb5 セル Z 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−47032(JP,A) 特開 平6−351259(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/537

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧源となる電力変換用のキャパシタと
    前記キャパシタの極性を反転するスイッチング素子のブ
    リッジ回路とからなるセルを複数直列的に接続し、前記
    キャパシタの瞬時の接続個数を変化させて階段状に変化
    する交流波形を生成して負荷に供給する電力変換装置に
    おいて、前記ブリッジ回路を構成するスイッチング素子
    のスイッチング時に、前記キャパシタを電源とし、前記
    ブリッジ回路を構成する各スイッチング素子に逆並列に
    接続されたダイオードの寄生容量および逆方向電流によ
    るリカバリ電流によって貫通電流が流れるループ回路内
    に貫通電流を阻止・消費する貫通電流阻止・消費手段を
    有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記貫通電流阻止・消費手段は、各セル
    の接続点に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記貫通電流阻止・消費手段は、各セル
    内のキャパシタと直列に設けたことを特徴とする請求項
    1記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記貫通電流阻止・消費手段は、各セル
    内のスイッチング素子と直列に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記貫通電流阻止・消費手段は、インダ
    クタを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4の
    いずれかに記載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 前記貫通電流阻止・消費手段は、抵抗を
    含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
    かに記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 前記貫通電流阻止・消費手段は、貫通電
    流を阻止するインダクタと、インダクタに並列的であっ
    て貫通電流を消費する等価抵抗成分とであることを特徴
    とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電力
    変換装置。
  8. 【請求項8】 前記貫通電流阻止・消費手段は、トラン
    スを用いていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    7記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 前記セルは、貫通電流阻止・消費手段を
    備えない第1のセルと、貫通電流阻止・消費手段を備え
    る第2のセルとを含むことを特徴とする請求項1記載の
    電力変換装置。
  10. 【請求項10】 前記貫通電流阻止・消費手段は、イン
    ダクタとダイオードとの並列回路よりなることを特徴と
    する請求項9記載の電力変換装置。
  11. 【請求項11】 負荷への出力電流の相対的に大きくな
    る期間に負荷電流経路にキャパシタの接続ないし切離し
    を行なうセルを前記第2のセルとしたことを特徴とする
    請求項9記載の電力変換装置。
  12. 【請求項12】 負荷への電流経路に対するキャパシタ
    の接続と切離しとのタイミングがどちらも出力電流の相
    対的に大きい期間であるセルと、負荷への電流経路に対
    するキャパシタの接続と切離しとのタイミングがどちら
    も出力電流の相対的に小さい期間であるセルとを持つよ
    うにスイッチング素子を制御し、負荷への出力電流が相
    対的に大きくなるときに負荷への電流経路に対するキャ
    パシタの接続と切離しとを行なうセルを前記第2のセル
    としたことを特徴とする請求項9記載の電力変換装置。
  13. 【請求項13】 出力電圧波形の1周期内でスイッチン
    グ素子がオンオフされる回数の相対的に多いセルを前記
    第2のセルとしたことを特徴とする請求項9記載の電力
    変換装置。
  14. 【請求項14】 前記負荷が放電灯であり、前記放電灯
    の点灯維持電圧よりも高い電圧と低い電圧とを繰り返し
    印加して前記放電灯を安定点灯させるように、前記各ス
    イッチング素子を制御することを特徴とする請求項1記
    載の電力変換装置。
  15. 【請求項15】 前記セルを接続したスイッチドキャパ
    シタ回路から出力される不連続波形の出力電圧をフィル
    タリングするフィルタ回路を前記スイッチドキャパシタ
    回路と負荷との間に接続したことを特徴とする請求項1
    記載の電力変換装置。
  16. 【請求項16】 前記スイッチドキャパシタ回路と前記
    フィルタ回路とにより負荷に正弦波状の電流を供給する
    ことを特徴とする請求項15記載の電力変換装置。
  17. 【請求項17】 前記フィルタ回路はインダクタとキャ
    パシタとにより構成され、前記貫通電流阻止・消費手段
    はフィルタ回路のインダクタよりもインダクタンスの小
    さいインダクタを含むことを特徴とする請求項15また
    は請求項16記載の電力変換装置。
  18. 【請求項18】 前記負荷が白熱灯であり、電源投入時
    から白熱灯に印加される電圧を定格電圧まで徐々に上昇
    させるように前記各スイッチング素子を制御することを
    特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  19. 【請求項19】 前記放電灯が高圧放電灯であることを
    特徴とする請求項14記載の電力変換装置。
  20. 【請求項20】 極性が交互に反転する第1の矩形波電
    圧に第1の矩形波電圧よりも高い周波数の第2の矩形波
    電圧を重畳することによって、前記高圧放電灯の点灯維
    持電圧よりも高い電圧と低い電圧とを繰り返す電圧を前
    記高圧放電灯に印加するように前記各スイッチング素子
    を制御することを特徴とする請求項19記載の電力変換
    装置。
  21. 【請求項21】 前記第2の矩形波電圧の立ち上がりお
    よび立ち下がりを傾斜させたことを特徴とする請求項2
    0記載の電力変換装置。
  22. 【請求項22】 前記セルを接続したスイッチドキャパ
    シタ回路と前記高圧放電灯との間に、前記高圧放電灯の
    始動に必要なパルス電圧を発生する高圧パルス発生回路
    を設け、高圧放電灯と高圧パルス発生回路との直列回路
    に高周波通過用のキャパシタを並列接続して成ることを
    特徴とする請求項19ないし請求項21のいずれかに記
    載の電力変換装置。
  23. 【請求項23】 前記高圧パルス発生回路は、極性が交
    互に変化する高圧パルスを発生することを特徴とする請
    求項22記載の電力変換装置。
  24. 【請求項24】 前記セルを接続したスイッチドキャパ
    シタ回路は、ピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より大
    きい正弦波状の半波とピーク電圧が放電灯の点灯維持電
    圧より小さい正弦波状の半波とを一組以上含む半波群を
    交互に極性反転した電圧を出力することを特徴とする請
    求項19記載の電力変換装置。
  25. 【請求項25】 前記セルを接続したスイッチドキャパ
    シタ回路は、ピーク電圧が放電灯の点灯維持電圧より大
    きい正弦波の半波を出力する期間と、電圧を出力しない
    休止期間とを一組以上含む半波群を交互に極性反転した
    電圧を出力し、前記休止期間を制御することを特徴とす
    る請求項19記載の電力変換装置。
  26. 【請求項26】 正弦波状の半波のピーク電圧を変化さ
    せることにより前記スイッチドキャパシタ回路から負荷
    への単位時間当たりの供給エネルギを調節して放電灯を
    調光点灯させることを特徴とする請求項24または請求
    項25記載の電力変換装置。
  27. 【請求項27】 前記半波群の極性反転時の前後におけ
    る電圧の立ち上がりおよび立ち下がりを、他の期間にお
    ける半波の立ち上がりおよび立ち下がりよりも急峻にす
    ることを特徴とする請求項24ないし請求項26のいず
    れかに記載の電力変換装置。
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