JP3402082B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3402082B2
JP3402082B2 JP19669396A JP19669396A JP3402082B2 JP 3402082 B2 JP3402082 B2 JP 3402082B2 JP 19669396 A JP19669396 A JP 19669396A JP 19669396 A JP19669396 A JP 19669396A JP 3402082 B2 JP3402082 B2 JP 3402082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電圧をスイッ
チドキャパシタ回路を用いて高周波交流電圧に変換する
電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より微小なインダクタとスイッチド
キャパシタを利用して直流電源から滑らかな交流出力を
得る電力変換回路として図18に示すような回路があ
る。本従来例の回路構成は、ダイオードDj、単方向ス
イッチ素子Sj1、キャパシタCj(j=1〜5)の直
列回路を並列に接続し、単一直流電源DCにスイッチ素
子Ss、インダクタL1を介してこの並列回路を接続
し、スイッチ素子SsとインダクタL1の交点とグラン
ドの間にダイオードDsを接続してキャパシタC1〜C
5の充電部を構成する。更に、単方向スイッチ素子(例
えばMOSFET)Sj2a、Sj2b(j=1〜5)
のソース同士を接続してなる双方向スイッチ素子(図1
9参照)とキャパシタCjとの直列回路を並列に接続
し、インダクタL2を介して負荷回路1に接続して電力
変換部を構成し、これらの制御回路(図中に記さず)よ
り成る。負荷回路1は、負荷Zと、この負荷Zへの出力
極性を反転させるためのスイッチ素子Sz1〜Sz4よ
りなるフルブリッジ回路と、負荷用キャパシタCzの並
列回路よりなる。
【0003】この回路の動作について説明すると、直流
電源DCからインダクタL1を介してキャパシタC1〜
C5にV10<V20<V30<V40<V50の電圧
関係で異なる電圧で充電し、キャパシタC1〜C5をイ
ンダクタL2を介して1つずつ順番に負荷回路1に接続
することにより負荷電圧を滑らかに変化させ、負荷Zに
交流電圧を供給する。また、微小インダクタL1、L2
を介して共振的に電力を伝達することにより電力伝達効
率を向上するものである。
【0004】更に、他の従来例として図20に示すよう
な回路がある。本従来例は、複数個のキャパシタ(C1
〜C5)を直流電源DC(電圧E)で一括並列充電し、
任意の個数のキャパシタを任意の極性に直列放電するこ
とにより、負荷に−5E、−4E、−3E、−2E、−
E、0、E、2E、3E、4E、5Eの電圧Vscを供
給することができるスイッチドキャパシタ回路SCを備
え、その出力に微小インダクタLzと微小キャパシタC
zより成るフィルタ回路を接続し、微小キャパシタCz
と並列に負荷Zを接続したものである。
【0005】上記スイッチドキャパシタ回路SCの構成
は、5個のスイッチドキャパシタセルSCm(m=1、
2、3、4、5)の直列回路とその充電回路より構成さ
れる。各スイッチドキャパシタセルSCmは、相補的に
動作するスイッチ素子Sm1、Sm2及びSm3、Sm
4の直列回路と、スイッチ素子Sm3とSm1の接続点
とSm4とSm2の接続点の間に接続されたキャパシタ
Cmとでブリッジを構成したもので、各セルはSm1と
Sm2の接続点とSn3とSn4の接続点(m≠n)を
接続することにより直列接続される。さらに、これらス
イッチ素子を逆並列ダイオードを持つMOSFETで実
現する場合、各スイッチ素子Sm1、Sm2及びSm
3、Sm4は、それぞれキャパシタCmのプラス側がド
レイン、マイナス側がソースとなるように直列接続す
る。
【0006】スイッチドキャパシタ回路SCの出力は、
スイッチドキャパシタセルSC1、SC2、…、SC5
の直列回路の両端のセルから取り出し、具体的にはスイ
ッチ素子S11とS12の接続点と、スイッチ素子S5
3とS54の接続点の間に負荷回路を接続する。
【0007】また、各スイッチドキャパシタセルSCm
ヘの並列充電回路は、ダイオードD1〜D5のカソード
を各キャパシタC1〜C5のプラス側に接続し、アノー
ド同士を接続して直流電源DCとスイッチ素子S6の直
列回路に接続し、スイッチ素子S11、S13、S2
1、…、S43、S51、S53の直列回路(スイッチ
列Aとする)の中点であるスイッチ素子S33とS31
の接続点に接続する。スイッチ素子S12、S14、S
22、…、S52、S54(スイッチ列Bとする)をオ
フし、スイッチ列Aを全てオンして、スイッチ素子S6
をオンすることにより、各キャパシタC1〜C5をスイ
ッチ列Bに接続された側をプラスとして全て同電圧Eで
並列に充電する。
【0008】次に、図21をもとに負荷Zに交流電圧を
供給する制御方法について説明する。初期状態として、
各キャパシタC1〜C5が全て同電圧Eで等しく充電さ
れており、スイッチ列Aが全てオン、スイッチ列Bが全
てオフしているとする。時刻t0にスイッチ素子S13
をオフ、スイッチ素子S14をオンすると、スイッチ素
子S11、キャパシタC1、スイッチ素子S14、スイ
ッチ素子S21、S23、S31、S33、S41、S
43、S51、S53の経路でキャパシタC1がプラス
方向に負荷Zに接続されて、スイッチドキャパシタ回路
SCの出力Vscが+Eとなる。時刻t1にスイッチ素
子S23をオフ、スイッチ素子S24をオンすると、ス
イッチ素子S11、キャパシタC1、スイッチ素子S1
4、S21、キャパシタC2、スイッチ素子S24、S
31、S33、S41、S43、S51、S53の経路
でキャパシタC1とC2が直列にプラス方向に負荷Zに
接続されて、スイッチドキャパシタ回路SCの出力Vs
cが+2Eとなる。同様の制御により、キャパシタC
3、C4、C5も順次プラス方向に直列接続することに
より、スイッチドキャパシタ回路SCの出力Vscが順
次+3E、+4E、+5Eとステップ状に上がって行
く。
【0009】次に、時刻t3にスイッチ素子S54をオ
フ、スイッチ素子S53をオンすると、キャパシタC5
が負荷電流経路から切り離されて、スイッチドキャパシ
タ回路SCの出力Vscは+4Eに下がる。同様に順次
キャパシタC4、C3、C2、C1と負荷電流経路から
切り離すことにより、スイッチドキャパシタ回路SCの
出力Vscは階段状に+3E、+2E、+E、0と下が
る。時刻t4に全てのキャパシタC1〜C5が負荷電流
経路から切り離されて、スイッチ列Aが全てオン、スイ
ッチ列Bが全てオフすると、スイッチ素子S6をオンし
てキャパシタC1〜C5を並列に直流電源DCから充電
する。充電が完了する時刻t5にスイッチ素子S6をオ
フし、スイッチ素子S11をオフ、スイッチ素子S12
をオンすると、スイッチ素子S12、キャパシタC1、
スイッチ素子S13、S21、S23、S31、S3
3、S41、S43、S51、S53の経路でキャパシ
タC1がマイナス方向に負荷Zに接続されて、スイッチ
ドキャパシタ回路SCの出力Vscが−Eとなる。同様
の制御により、キャパシタC2、C3、C4、C5も順
次マイナス方向に直列接続することにより、スイッチド
キャパシタ回路SCの出力Vscが順次−2E、−3
E、−4E、−5Eとステップ状に変化する。スイッチ
ドキャパシタ回路SCの出力Vscが−5Eになると、
時刻t7にキャパシタC5を電流経路から切り離し、ス
イッチドキャパシタ回路SCの出力Vscは−4Eにな
る。同様にキャパシタC4、C3、C2、C1を電流経
路から切り離すことにより、スイッチドキャパシタ回路
SCの出力Vscは時刻t8にゼロに戻る。以上、時刻
t0〜t8の動作を行えば、スイッチドキャパシタ回路
SCは階段状に−5E〜5Eの振幅を持つ交流を負荷Z
に印加する。負荷部の微小インダクタLzと微小キャパ
シタCzはスイッチドキャパシタ回路SCの出力する1
ステップの階段波形をフィルタリングして滑らかな波形
にすれば、負荷Zには図3に示すような滑らかな交流電
圧Vzが供給できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例において
は、スイッチドキャパシタ回路と小さなLCフィルタと
ブリッジ回路を組み合わせることにより負荷に高調波歪
の少ない電力を供給することができるが、基本的に異な
る電圧を持つ複数のキャパシタを並列的に順次切り替え
て使うので、各スイッチ素子は最大出力電圧相当の耐圧
を持つ必要がある。一般に、二重拡散MOSFETのチ
ップ面積Aはドレイン・ソース間の耐圧BVdsが一定
の電圧BVdss(現状の市販の素子では約100V)
以上であれば、BVgsの2乗に比例し、オン抵抗Ro
nに反比例する傾向にある。さらに、チップ面積は耐圧
がBVdss以下に下がってもあまり小さくならない傾
向にある。従って耐圧の高い素子はチップ面積が大きく
なる傾向にある。また、1つの双方向スイッチを実現す
るために、図19のように、2つの片方向スイッチ素子
Qa,Qbが必要となり、したがって、スイッチ素子の
個数も多くなり、電力変換回路全体で見たときにスイッ
チ素子のチップ面積の合計はかなり大きくなる。
【0011】一方、第2の従来例においては、単一の低
電圧キャパシタを直列的に接続し或いは切り離して複数
の電圧を作り、小さなLCフィルタにより負荷に滑らか
な交流電圧を供給するため、各スイッチ素子は低耐圧で
チップ面積の小さいものが利用できる。しかし、スイッ
チ素子の個数は増加し、更にほとんどのスイッチ素子は
基準電位が変動するハイサイドスイッチであるため制御
回路は複雑となる。
【0012】以上のように従来例では、高耐圧大面積の
スイッチ素子を必要とする、或いは、スイッチ素子の個
数が増加し、制御回路が複雑になるという課題があっ
た。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、電圧源となるキャパシタと上
記キャパシタの極性を反転するブリッジ回路より成るセ
ルを1組以上直列接続して成るスイッチドキャパシタ回
路を負荷に接続し、上記セルのキャパシタを電圧源から
並列に充電する手段を具備し、上記セルのキャパシタが
任意の個数、任意の極性で直列接続されることにより負
荷に交流出力を供給する制御を行う電力変換装置におい
て、上記負荷は放電灯であり、出力電圧が異なる上記セ
ルを組み合わせて直列接続することにより上記スイッチ
ドキャパシタ回路が上記セルの個数以上の電圧を出力す
と共に、上記スイッチドキャパシタ回路の出力電圧の
振幅を上記セルの組み替えにより上記放電灯の特性電圧
よりも大きい又は小さい2値に交互に切り替え制御する
ことを特徴とするものである。
【0014】
【実施の形態】本発明の1つの実施の形態を図1に示
す。上述の第2の従来例では、直流電源DCから5つの
キャパシタC1〜C5を等しく同電圧Eに充電し、これ
らを直列に組み合わせることにより正負5レベルずつの
電圧を生成したのに対し、図1の回路では、スイッチド
キャパシタセルをSC1、SC2、SC3の3つとし、
キャパシタC1とC2を2E、キャパシタC3とC4を
Eと異なる電圧に充電し、E、2E、E+2E、2E+
2E、E+2E+2Eとこれらを組み合わせて、第2の
従来例よりもスイッチ素子の個数を減らしても正負5レ
ベルの電圧を生成するものである。
【0015】第2の従来例との違いを中心に説明する。
直流電源DCは2Eの電圧を持つ。スイッチドキャパシ
タ回路SCは3つのスイッチドキャパシタセルSC1〜
SC3を含み、スイッチドキャパシタセルSC3におい
ては、1つのキャパシタC3の代わりに、2つの容量の
等しいキャパシタC3、C4及びダイオードD31〜D
33により構成される直列充電・並列放電回路が接続さ
れる。スイッチドキャパシタセルSC3の動作は、充電
時にはスイッチ列Aがオンしているため、スイッチ素子
S6がオンすると、ダイオードD31は順バイアスされ
て、直流電源DC、ダイオードD3、キャパシタC4、
ダイオードD31、キャパシタC3、スイッチ素子S3
1、S23の径路でキャパシタC3+C4を直列充電す
る。ダイオードD33、D32は逆バイアスのためオフ
している。ここで、キャパシタC3、C4の初期電荷が
等しければ、それぞれ等しい電圧Eに充電される。スイ
ッチ素子S31、S34がオンして、スイッチドキャパ
シタセルSC3が正電圧で負荷Zに接続されるとき、ス
イッチドキャパシタセルSC3の電流はスイッチ素子S
31からS34の方向に流れ、キャパシタC3、C4が
放電しようとすると、ダイオードD31が逆バイアスさ
れてオフし、ダイオードD32、D33が順バイアスさ
れるとオンして、スイッチ素子S31、ダイオードD3
3、キャパシタC4、スイッチ素子S34の径路及びス
イッチ素子S31、キャパシタC3、ダイオードD3
2、スイッチ素子S34の径路で並列的に負荷Zに接続
され、スイッチドキャパシタセルSC3は負荷Zに電圧
Eを印加する。一方、スイッチ素子S32、S33がオ
ンしてスイッチドキャパシタセルSC3が負電圧で負荷
Zに接続されるとき、スイッチドキャパシタセルSC3
の電流はスイッチ素子S33からS32の方向に流れ、
キャパシタC3、C4に電流が流れようとすると、ダイ
オードD31が逆バイアスされてオフし、ダイオードD
32、D33が順バイアスされてオンして、スイッチ素
子S33、ダイオードD33、キャパシタC4、スイッ
チ素子S32の径路及びスイッチ素子S33、キャパシ
タC3、ダイオードD32、スイッチ素子S32の径路
で並列的に負荷Zに接続され、スイッチドキャパシタセ
ルSC3は負荷Zに電圧−Eを印加する。キャパシタC
3、C4は毎回同じ条件で充放電を繰り返すため、その
電圧はVc3=Vc4=Eとなる。
【0016】図1の回路の全体動作を図2により説明す
る。初期状態としてキャパシタC1、C2が電源電圧2
E、キャパシタC3、C4がEで充電されており、スイ
ッチ列Aが全てオン、スイッチ列Bが全てオフしている
ものとする。時刻t0にスイッチ素子S33をオフ、ス
イッチ素子S34をオンすると、スイッチ素子S11、
S13、S21、S23、S31を介して、キャパシタ
C3とダイオードD32の直列回路及びダイオードD3
3とキャパシタC4の直列回路を並列接続した回路、及
びスイッチ素子S34の径路でキャパシタC3、C4が
並列にプラス方向に負荷Zに接続されて、スイッチドキ
ャパシタ回路SCの出力Vscが+Eとなる。次に、時
刻t1にスイッチ素子S34をオフ、スイッチ素子S3
3をオン、スイッチ素子S13をオフ、スイッチ素子S
14をオンすると、スイッチ素子S11、キャパシタC
1、スイッチ素子S14、S21、S23、S31、S
33の径路でキャパシタC1がプラス方向に負荷Zに接
続されて、スイッチドキャパシタ回路SCの出力Vsc
が+2Eとなる。次に、時刻t2にスイッチ素子S33
がオフ、スイッチ素子S34がオンすると、キャパシタ
C1とキャパシタC3、C4の並列回路が直列接続され
て、2E+E=3Eがプラス方向に負荷Zに接続され
る。以下、図2に示すように、キャパシタC1とC2を
直列接続して2E+2E=4E、キャパシタC1、C2
の直列回路とキャパシタC3とC4の並列回路を直列接
続して2E+2E+E=5Eを順次負荷Zに印加する。
【0017】次に、時刻t3〜t4では、時刻t0〜t
3とは逆に順次直列キャパシタを切り離して行き、階段
状に4E、3E、2E、E、0と出力Vscを下げてい
く。時刻t4に全てのキャパシタが負荷電流経路から切
り離されて、スイッチ列Aが全てオン、スイッチ列Bが
全てオフすると、スイッチ素子S6をオンしてキャパシ
タC1、C2、及びキャパシタC3とC4の直列回路を
直流電源DCから並列に充電する。充電が完了する時刻
t5にスイッチ素子S6をオフし、スイッチ素子S31
をオフ、スイッチ素子S32をオンすると、スイッチ素
子S11、S13、S21、S23、S32を介して、
キャパシタC3とダイオードD32の直列回路及びダイ
オードD33とキャパシタC4の直列回路を並列接続し
た回路、及びスイッチ素子S33の径路でキャパシタC
3、C4が並列にマイナス方向に負荷Zに接続されて、
スイッチドキャパシタ回路SCの出力Vscが−Eとな
る。以降、キャパシタC1をマイナス方向に接続して−
2E、キャパシタC1とキャパシタC3、C4の並列回
路をマイナス方向に直列に接続して−3E、キャパシタ
C1、C2を直列にマイナス方向に接続して−4E、キ
ャパシタC1、C2の直列回路とキャパシタC3、C4
の並列回路をマイナス方向に直列に接続して−5Eと
し、スイッチドキャパシタ回路SCの出力Vscが順次
−2E、−3E、−4E、−5Eとステップ状に変化す
る。時刻t7〜t8は時刻t5〜t7とは逆に順次直列
キャパシタを切り離して行き、階段状に−4E、−3
E、−2E、−Eと出力Vscを変化させて行くことに
より、スイッチドキャパシタ回路SCの出力Vscは時
刻t8にゼロに戻る。
【0018】以上、時刻t0〜t8の動作を行えば、ス
イッチドキャパシタ回路SCは階段状に−5E〜5Eの
振幅を持つ交流電圧を負荷Zに印加する。負荷部の微小
インダクタLzと微小キャパシタCzはスイッチドキャ
パシタ回路SCの出力する1ステップの階段波形をフィ
ルタリングして滑らかな波形にすれば、負荷Zには図5
に示すような滑らかな交流電圧Vzを供給できる。
【0019】以上のように、図1に示す本発明の電力変
換回路では、第2の従来例に示すスイッチドキャパシタ
セル5段の回路と同様の出力が3段のスイッチドキャパ
シタセルにより構成され、スイッチドキャパシタ部を構
成するスイッチ素子の個数も5分の3に低減することが
可能で、制御回路も簡略化可能となる。更に電源電圧及
び各スイッチ素子の耐圧は、第2の従来例の2倍になる
が、出力最大電圧の5分の2に抑えることができる。
【0020】図3は本発明の実施例の回路図を示す。本
実施例は図1の基本回路におけるダイオードD31に逆
並列にスイッチ素子S35を接続することにより、キャ
パシタC3とC4を直列放電可能とし、正負6レベルの
出力を可能とするものである。スイッチドキャパシタセ
ルSC3の充電時には、図1の基本回路と同様に、ダイ
オードD3からキャパシタC4、ダイオードD31、キ
ャパシタC3を通って直流電源DC(電圧2E)から充
電する。キャパシタC3、C4の初期電荷が等しけれ
ば、キャパシタC3、C4は共に電圧Eに充電される。
スイッチドキャパシタセルSC3が+E又は−Eを負荷
Zに印加する場合には、スイッチ素子S35をオフし
て、図1の基本回路と同様に、キャパシタC3とダイオ
ードD32の直列回路及びダイオードD33とキャパシ
タC4の直列回路を並列接続して出力する。また、スイ
ッチドキャパシタセルSC3が+2E又は−2Eを負荷
Zに印加する場合には、スイッチ素子S35をオンし
て、キャパシタC3、スイッチ素子S35、キャパシタ
C4の直列回路で+2E又は−2Eの電圧を出力する。
【0021】本実施例の全体動作を図4により説明す
る。図1の基本回路と違う点は、キャパシタC3とC4
が並列接続されて、スイッチドキャパシタ回路SCの出
力Vscが+5Eであるときに、時刻t3にスイッチ素
子S35をオンして、スイッチ素子S11、キャパシタ
C1、スイッチ素子S14、S21、キャパシタC2、
スイッチ素子S24、S31、キャパシタC3、スイッ
チ素子S35、キャパシタC4、スイッチ素子S34の
径路で電流が流れて、スイッチドキャパシタ回路SCの
出力Vscが+6Eとなる。更に、時刻t8にも同様
に、スイッチ素子S35をオンすることによりキャパシ
タC3、C4を直列接続し、−6Eを出力する。キャパ
シタC3、C4は並列接続或いは直列接続されて均等に
放電するため、直列充電時にはキャパシタC3、C4は
共に電圧Eに充電される。
【0022】以上のような制御によって、正負6レベル
の階段状電圧を負荷回路に出力することにより、正負5
レベルのときよりもきめ細かい電圧を出力し、より小さ
なフィルタ回路Lz、Czにより、より滑らかな負荷電
圧を得ることが可能となる。更に電源電圧に対する昇圧
比が3倍となるため、電源電圧を図1の基本回路に比べ
て6分の5に下げることが可能で、各スイッチ素子の耐
圧もそれに比例して下げることが可能となる。更に、ス
イッチ素子S35として縦方向MOSFETを使用する
と、そのボディダイオードでダイオードD31は代用で
きる。
【0023】図5は本発明の他の実施例の回路図を示
す。上述の図3の実施例がE、E、2E、2Eの電圧を
持つ4つのキャパシタC1〜C4を組み合わせて正負6
レベルの電圧を出力するのに対して、本実施例では、3
E、2E、Eの電圧を持つ3つのキャパシタC1〜C3
を組み合わせて正負6レベルの出力を可能とするもので
ある。
【0024】以下、図5の実施例について、図3の実施
例との違いを中心に説明する。直流電源DCは3Eの電
圧を持つ。スイッチドキャパシタ回路SCは2つのスイ
ッチドキャパシタセルSC1、SC2を含み、このう
ち、スイッチドキャパシタセルSC2は、図3の実施例
のスイッチドキャパシタセルSC3と同様に、直列充電
・並列放電回路の2個のキャパシタC2、C3の間のダ
イオードD21に逆並列にスイッチ素子S27を接続し
たもので、更に各キャパシタC2,C3を並列接続する
ためのダイオードD23、D22と直列にスイッチ素子
S25、S26を接続してなる。また、キャパシタC3
の容量は、キャパシタC2の2倍に設定する。従って、
キャパシタC2、C3を直列充電すると、その電圧はV
c2=2×Vc3となる。従って、キャパシタC2、C
3の直列回路を3Eで充電すると、Vc2=2E、Vc
3=Eになる。
【0025】本実施例では、図3の実施例と違って、新
たに接続されたスイッチ素子S25、S26のどちらか
一方をオフすることによりキャパシタC2、C3のどち
らか一方のみを負荷回路に接続することが可能となる。
例えば、スイッチ素子S25をオン、スイッチ素子S2
6、S27をオフすることにより、スイッチドキャパシ
タセルSC2の出力はキャパシタC3のみでEとなる。
また、スイッチ素子S26をオン、スイッチ素子S2
5、S27をオフすることにより、スイッチドキャパシ
タセルSC2の出力はキャパシタC2のみで2Eとな
る。さらに、スイッチ素子S27をオン、スイッチ素子
S25、S26をオフすることにより、スイッチドキャ
パシタセルSC2の出力は、キャパシタC2、C3が直
列接続されて3Eとなる。キャパシタC1は電源電圧3
Eに充電されるため、C1、C2、C3を直列に組み合
わせることにより、図6のVscに示すようにE(=C
3)、2E(=C2)、3E(=C1)、4E(=C1
+C3)、5E(=C1+C2)、6E(=C1+C2
+C3)の正負6レべルの出力を可能とするものであ
る。
【0026】以上のように、本実施例は電源電圧(3
E)に対する出力電圧Vscの昇圧比は2倍と小さい
が、スイッチドキャパシタセル2つで図3の実施例と同
様の出力を得ることが可能となる。
【0027】また、上述の図5の実施例におけるキャパ
シタC1の代わりに、図7の実施例のように、直流電源
DCを直接接続すれば、スイッチドキャパシタ回路SC
は2つのキャパシタC2、C3により構成できる。この
図7の実施例では、直流電源DCからキャパシタC2、
C3に充電するため、直流電源DCからスイッチ素子S
6、逆流防止用ダイオードD2を介してキャパシタC
3、ダイオードD21、キャパシタC2の直列回路に接
続し、上記各実施例で各キャパシタを充電するタイミン
グと同じタイミングでキャパシタC2、C3の直列回路
を充電するものである。
【0028】上述の各実施例では、単一の直流電源DC
より複数のキャパシタに異なる電圧で充電し、これらを
組み合わせて多レベルの階段状波形を得て、微小なフィ
ルタリング回路で滑らかな出力波形を得るものであっ
た。これに対して、図8の実施例は異なる電源により複
数のキャパシタに異なる電圧を充電するものである。図
8の回路においては、異なる直流電圧源DC1、DC
2、DC3をそれぞれスイッチ素子S16、S26、S
36及び逆流防止ダイオードD1、D2、D3を介して
キャパシタC1、C2、C3に接続してある。キャパシ
タC1〜C3は異なる直流電圧源DC1〜DC3により
独立して充電されるため、異なる電圧に充電可能であ
る。ここで、例えば、DC1=E、DC2=2E、DC
3=3EでC1=E、C2=2E、C3=3Eに充電さ
れたとすると、図5の実施例と同様に、キャパシタC1
〜C3を直列に組み合わせて正負6レベルの出力が可能
となる。
【0029】また、図9の実施例は、図8の実施例と同
様に、異なる電源により複数のキャパシタに異なる電圧
を充電するものであるが、本実施例では特に、直流電圧
源DC1、DC2、DC3がそれぞれ等しくEの電圧を
持ち、これらが直列接続され、キャパシタC1には直流
電圧源DC1とDC2の接続点からスイッチ素子S1
6、ダイオードD1を介してEを、キャパシタC2には
直流電圧源DC2とDC3の接続点からスイッチ素子S
26、ダイオードD2を介して直流電圧源DC1とDC
2の直列電圧2Eを、キャパシタC3には直流電圧源D
C1、DC2、DC3の直列回路からスイッチ素子S3
6、ダイオードD3を介して3Eの電圧を充電する。こ
のように、キャパシタC1〜C3にE、2E、3Eを充
電して、図5の実施例と同様に正負6レベルの階段状出
力を得ることができる。本実施例の直流電圧源DC1〜
DC3は、乾電池や太陽電池等のバッテリー電源で容易
に構成可能であり、バッテリーの直列電圧よりも高い電
圧及びバッテリーの個数よりも多いレベルの電圧が出力
可能であり、大きな共振回路を必要としないため、DC
−AC変換を必要とするバッテリー機器の小型化が可能
となる。
【0030】次に、図10の実施例は、図1の基本回路
におけるスイッチドキャパシタ回路SCの電源として、
異なる電圧源を利用して多段の出力電圧を得るものであ
る。具体的には、2Eの電圧を持つ直流電圧源DC1、
DC2を図9の実施例と同様に直列接続し、直流電圧源
DC2のマイナス側をキャパシタC2のマイナス側に接
続する。直流電圧源DC1とDC2の接続点からスイッ
チ素子S26を介して、ダイオードD2とキャパシタC
2の直列回路を、また、ダイオードD3を介してキャパ
シタC3、ダイオードD31、キャパシタC4の直列回
路に接続する。また、直流電圧源DC1からスイッチ素
子S16、ダイオードD1を介してキャパシタC1を接
続する。
【0031】本実施例の動作は図11及び図12に示す
ように、時刻t8でスイッチS16、S26をオンし
て、キャパシタC1は直流電圧源DC1、DC2の直列
回路から4Eで充電し、キャパシタC2は直流電圧源D
C2から2Eで充電し、キャパシタC3、C4は直列接
続されて直流電圧源DC2から2Eで充電し、結果とし
て、キャパシタC3、C4は各々Eに充電される。
【0032】負荷Zへの放電は、キャパシタC3、C4
を並列接続してE、キャパシタC2から2E、キャパシ
タC3、C4の並列接続とキャパシタC2を直列接続し
て3E、キャパシタC1から4E、キャパシタC3、C
4の並列接続とキャパシタC1を直列接続して5E、キ
ャパシタC2とC1を直列接続して6E、キャパシタC
3、C4の並列接続とキャパシタC2とC1を直列接続
して7E、という7つの電圧レベルを組み合わせて正負
14レベルの出力をすることができる。
【0033】以上のように本実施例は、図1の基本回路
において、キャパシタの充電用電源として複数の電圧源
を用いることにより、よりきめ細かいレベルの電圧を出
力することが可能となる。
【0034】図1〜図7の各実施例が単一電源から複数
キャパシタに異なる電圧で充電し、また、図8〜図12
の各実施例が複数電源から複数キャパシタに異なる電圧
で充電したのに対し、図13の実施例は、時間的に電圧
の変動する電源から複数キャパシタに異なる電圧で充電
し、これらキャパシタを組み合わせて多レベルの階段状
波形を出力し、微小フィルタによりフィルタリングして
交流電力に変換するものである。図13に示すように、
交流電源ACをダイオードブリッジ回路DBで全波整流
した出力Viは、図14に示すとおり、時々刻々と変化
する。キャパシタC1を電圧E1、キャパシタC2を電
圧E2、キャパシタC3を電圧E3に充電する場合、全
波整流出力Viが電圧E1になる時刻t1及びt5の前
後でスイッチ素子S16をオンしてキャパシタC1を充
電し、全波整流出力Viが電圧E2になる時刻t2及び
t4の前後でスイッチ素子S26をオンしてキャパシタ
C2を充電し、全波整流出力Viが電圧E3になる時刻
t3の前後でスイッチ素子S36をオンしてキャパシタ
C3を充電する。キャパシタC1、C2、C3を充電す
るタイミングは、全波整流出力Viの変化する周期の中
で限られるため、充放電による電圧変化が少なくなるよ
うにキャパシタC1、C2、C3の容量を大きく設定す
る必要がある。しかし、商用交流電源を平滑して図1の
基本回路のような単一直流電源DCを得る場合、入力電
流は大きく歪むが、本実施例の場合、交流半周期当たり
5回に分けて入力電流を取り込むため、1回で取り込む
よりは入力電流の歪みが小さくなる。更に取り込む電圧
のレベルを増やすと、入力電流の歪みは一層軽減され
る。
【0035】また、図15の実施例では、図10の実施
例における複数電源の代わりに、図13の実施例と同様
に、時間的に電圧の変動する電源から時分割で複数のキ
ャパシタC1〜C4に充電を行うものである。特に交流
電源を整流して使用する場合に、図13の実施例よりも
ステップ数が多く取れ、よりきめ細かいステップ電圧を
出力することにより、微小インダクタLzと微小キャパ
シタCzで構成されるフィルタ回路の一層の小型化が図
れる。
【0036】図16と図17は、図3の実施例回路にお
いて、負荷Zが放電灯の場合で、放電灯印加電圧を2値
制御することによりバラストを特別に設けずに安定点灯
を図るものである。放電灯の特性電圧Vlaより高い電
圧Vhを印加するとランプ電流Ilaは増加して暴走
し、特性電圧Vlaよりも低い電圧Vlを印加するとラ
ンプ電流Ilaは減少して放電灯が立ち消える。そのた
めに、直流電源DCの電圧を2Eとすると、放電灯の特
性電圧Vlaが4Eより大きく5Eより小さくなるよう
に、つまり、電源電圧は特性電圧Vlaの0.4倍以上
0.5倍以下に設定する。
【0037】図16は図4の動作と同様であり、特性電
圧Vlaより高い電圧Vhを放電灯に印加しているため
放電灯は暴走傾向にある。ランプ電流Ilaを検出し設
定値以上になると、図17に示すように出力Vscが最
大となるタイミング(t13〜t14)でスイッチ素子
S35をオンさせずにキャパシタC3、C4を並列のま
ま出力してプラスマイナス5Eの振幅の交流電圧を供給
する。このとき、放電灯には特性電圧Vlaよりも低い
電圧Vlが印加されるため放電灯は立ち消え傾向にあ
り、ランプ電流Ilaは減少する。ランプ電流Ilaを
検出し設定値以下になると図16の動作に戻し、出力V
scが最大となるタイミングでスイッチ素子S35をオ
ンしてキャパシタC3、C4を直列接続して6Eを出力
し、特性電圧Vlaより高い電圧Vhを放電灯に供給す
る。
【0038】ランプ電流Ilaを検出しながら以上の動
作を切り換えて2値出力することにより放電灯を安定点
灯させることが可能となる。そのため、直接制御するス
イッチ素子はS35のオン・オフ動作のみであり、簡単
にバラストレス安定点灯が実現できる。また、上述の他
の実施例についても同様の制御により本実施例と同様の
動作が可能である。
【0039】以上の各実施例においてスイッチ素子とし
てはMOSFETを用いた例を示したが、バイポーラト
ランジスタ等、スイッチング素子であれば何でも同様の
効果を持つことは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明の電力変換装置は、スイッチドキ
ャパシタを応用することにより大きな共振用L、Cを用
いることなく、直流電圧源から昇圧をして高周波交流出
力を得ることができ、さらに小さなフィルタ回路のみで
高調波歪の少ない正弦波形を出力可能とする。更に異な
る電圧を持つキャパシタを組み合わせることによりキャ
パシタの個数よりも多くのレベルの電圧を出力できるこ
とより、回路構成及び制御回路の簡略化が可能となる。
また、スイッチドキャパシタ回路を構成するスイッチ素
子の耐圧を低く設定することができるため、スイッチ素
子を半導体上に集積した場合に、全体で見たときのスイ
ッチ素子のチップ面積の合計を小さくできるという効果
がある。さらにまた、本発明においては、負荷が放電灯
であり、放電灯印加電圧を2値制御することによりバラ
ストを特別に設けずに安定点灯を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】図1の回路の動作説明図である。
【図3】本発明の実施例2の回路図である。
【図4】図3の回路の動作説明図である。
【図5】本発明の実施例3の回路図である。
【図6】図5の回路の動作説明図である。
【図7】本発明の実施例4の回路図である。
【図8】本発明の実施例5の回路図である。
【図9】本発明の実施例6の回路図である。
【図10】本発明の実施例7の回路図である。
【図11】図10の回路の制御信号を示す動作説明図で
ある。
【図12】図10の回路の出力波形を示す動作説明図で
ある。
【図13】本発明の実施例8の回路図である。
【図14】図13の回路の動作説明図である。
【図15】本発明の実施例9の回路図である。
【図16】図15の回路の高電圧出力時の出力波形を示
す動作説明図である。
【図17】図15の回路の低電圧出力時の出力波形を示
す動作説明図である。
【図18】従来例1の回路図である。
【図19】従来例1に用いる双方向スイッチ素子の回路
図である。
【図20】従来例2の回路図である。
【図21】従来例2の動作説明図である。
【符号の説明】
C1〜C3 キャパシタ D1〜D3 ダイオード S11〜S34 スイッチ素子 Z 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/5387 H02M 7/48 H02M 7/537 H05B 41/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧源となるキャパシタと上記キャパ
    シタの極性を反転するブリッジ回路より成るセルを1組
    以上直列接続して成るスイッチドキャパシタ回路を負荷
    に接続し、上記セルのキャパシタを電圧源から並列に充
    電する手段を具備し、上記セルのキャパシタが任意の個
    数、任意の極性で直列接続されることにより負荷に交流
    出力を供給する制御を行う電力変換装置において、上記
    負荷は放電灯であり、出力電圧が異なる上記セルを組み
    合わせて直列接続することにより上記スイッチドキャパ
    シタ回路が上記セルの個数以上の電圧を出力すると共
    に、上記スイッチドキャパシタ回路の出力電圧の振幅を
    上記セルの組み替えにより上記放電灯の特性電圧よりも
    大きい又は小さい2値に交互に切り替え制御することを
    特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力変換装置におい
    て、上記セルの一部が直列充電、並列放電を行うスイッ
    チドキャパシタ回路により構成されていることを特徴と
    する電力変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電力変換装置におい
    て、上記セルの一部が複数のキャパシタより構成され、
    電源電圧を任意の割合に分割して充電し、上記複数のキ
    ャパシタが独立して又は直列に出力することを特徴とす
    る電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電力変換装置におい
    て、上記キャパシタのうち最大電圧を持つキャパシタを
    直流電圧源に置き換えたことを特徴とする電力変換装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電力変換装置におい
    て、上記電圧源が複数有り、それぞれが異なる電圧を持
    ち、上記セルを異なる電圧で充電することを特徴とする
    電力変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電力変換装置におい
    て、上記電圧源が複数個の直列電圧源より構成され、上
    記直列電圧源の中間電位より上記セルを異なる電圧で充
    電することを特徴とする電力変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電力変換装置におい
    て、上記電圧源が時間的に変動する電圧源であり、異な
    るタイミングで上記セルを充電することにより、上記セ
    ルを異なる電圧に充電することを特徴とする電力変換装
    置。
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