JP3424259B2 - 直流アーク炉 - Google Patents

直流アーク炉

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JP3424259B2 JP08880293A JP8880293A JP3424259B2 JP 3424259 B2 JP3424259 B2 JP 3424259B2 JP 08880293 A JP08880293 A JP 08880293A JP 8880293 A JP8880293 A JP 8880293A JP 3424259 B2 JP3424259 B2 JP 3424259B2
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    • Y02P10/25Process efficiency

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクラップ或いは銑鉄
をブロックとした冷鉄源等の原料を溶解する直流アーク
炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スクラップ等の原料を溶解す
る際に図5に示すような直流アーク炉が用いられてい
る。
【0003】直流アーク炉は、その一例を図5に示すよ
うに、底部に下部電極1(陽極)を備えた炉本体2と、
該炉本体2の上部を閉塞するよう設けた炉蓋3と、該炉
蓋3を上下に貫通して昇降可能に備えた1本の上部電極
4と、前記下部電極1に接続して半径方向に延設した下
部導体5と、前記上部電極4に接続して半径方向に延設
した上部導体6と、前記下部導体5と上部導体6の延設
端間に配設され、交流電源7に接続された変圧器8、及
び整流器9からなる電源回路10とを備えるようにして
いる。
【0004】スクラップ等の原料11の溶解を行うに当
っては、前記炉蓋3を上昇させて外方に退去させること
により炉本体2の上部を開放した後、原料11をバケッ
ト等を用いて炉本体2内に装入し、続いて前記炉蓋3に
より炉本体2を閉塞し、電源回路10により上下部電極
1,4間に大電流を通電させて、上下部電極1,4間に
アーク12を発生させつつ上部電極4を所定位置まで徐
々に下降させて原料11の溶解を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図5に示
した従来の直流アーク炉においては、上下部電極1,4
間に生じるアーク12が偏向された方向に発生するとい
う問題を有していた。
【0006】即ち、前記下部電極1に接続された下部導
体5と上部電極4に接続された上部導体6は、炉本体2
に対して半径方向に設けられており、且つ上部導体6は
炉蓋3の更に上方に昇降可能に設けられる反面、下部導
体5は炉本体2の下部に大きなスペースをとることがで
きないためにアーク12の発生部に近い位置となり、こ
のために下部導体5を流れる大電流によって生じる強力
な磁界13が前記アーク12に作用することになる。こ
の磁界13は、矢印で示すように下部導体5を下部電極
1に向かって流れる大電流により、右ねじの法則によっ
て右回りに発生する。
【0007】前記アーク12により上部電極4に矢印で
示すように上向きで流れる電流は、前記磁界13を横切
ることになるために、この電流の向き(上向き)と磁界
13の向き(図5の紙面に直交して手前から紙面を突き
抜ける方向)から、フレーミング左手の法則により前記
アーク12は、下部導体5が延設されている半径方向と
は反対の方向(左方向)の炉周壁部14に向かう力Fを
受けることになり、よって炉本体2の中心に装入された
原料11がアーク12が偏向された方向にのみ積極的に
溶解されることになり、偏向方向と反対側において原料
11が溶解されにくくなって溶け残りが生じたり、ホッ
トスポットを生じて炉内温度が不均一になり溶解効率が
著しく低下する等の問題を有していた。
【0008】更に、アーク12が偏向されることによ
り、アーク12が炉周壁部14に向かうために炉周壁部
14が損傷する問題があり、またこのために、アーク1
2によって炉周壁部14が損傷しないように上部電極4
と炉周壁部14との間に十分な間隔を保持させるように
した場合には炉本体2が大型化してしまう問題を有して
いた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなし
たもので、2本の上部電極を備えて夫々の電源回路に接
続された電極間に発生するアークを炉本体中心側に向か
わせるようにすることにより、原料の溶解効率の向上
と、炉周壁部の損耗防止及び本体の小型化を図るように
し、またアークの偏向量を変更可能にして未溶解原料の
集中的な溶解促進或いはホットスポットの解消を図るこ
とができる直流アーク炉を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、底部
に下部電極を備えた炉本体と、該炉本体の上部を閉塞す
るよう設けた炉蓋と、水平方向に所要の間隔を有して前
記炉蓋を上下に貫通するよう配置した2本の上部電極
と、該上部電極の夫々を別個に昇降可能に支持する昇降
装置と、前記上部電極の夫々に接続し互いに他方の上部
電極から離反する方向に延設した上部導体と、上部電極
の直下で前記下部電極に接続され前記各上部導体と同方
向に延設された2本の下部導体と、前記一方の上下部導
体の延設端間及び他方の上下部導体の延設端間の夫々に
別個に配設した電源回路とを備えたことを特徴とする直
流アーク炉である。
【0011】請求項2の発明では、電源回路に整流器
と、該整流器に接続されている交流電源の電流を検出す
る電流検出装置又は整流した後の直流電流を検出する電
流検出装置と、該電流検出装置の検出電流値が設定電流
値と一致するように前記整流器の出力電圧を制御するア
ーク電流制御装置と、上下部導体間の電圧を検出する電
圧検出装置と、電圧検出装置の検出電圧が設定電圧値と
一致するように前記昇降装置の昇降を制御するアーク電
圧制御装置を備えると共に、各アーク電流制御装置と各
アーク電圧制御装置の夫々に設定値を指令するアーク偏
向指令装置を備えることを特徴とする直流アーク炉であ
る。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、2本配設した上部電極の
夫々に接続した上部導体を、互いに他方の上部電極から
離反する方向に延設し、且つ上部電極の直下で下部電極
に接続された2本の下部導体を前記各上部導体と同方向
に夫々延設し、一方の上部導体と下部導体の延設端間
と、他方の上部導体と下部導体の延設端間の夫々に別個
の電源回路を配設するようにしているので、一方の上下
部電極間に発生するアークと、他方の上下部電極間に発
生するアークとが、夫々の下部導体を流れる電流が作る
磁界の影響によって下部導体が延設されている方向と反
対の方向への力を受け、夫々のアークが炉本体の中心側
に向かう力を受ける。また、炉底電極から炉上電極を通
って上部導体へと垂直方向に流れる電流によって生じる
磁界により、前述のフレミングの左手の法則により説明
される力が発生し、互のアークは炉中心方向への力を受
ける。この2つの力によりアークは炉本体の中央に向か
うようになるので、炉本体の中心に供給された原料が効
果的に溶解されるようになり、且つ炉内温度が対称とな
るので、原料の溶解効率が向上される。また、アークが
炉本体の中心側に向かうために炉周壁部の損傷を防止す
ることができ、よって炉周壁部と上部電極との間を近付
けて炉本体を小型化することができる。
【0013】請求項2の発明では、電源回路が、整流器
に接続されている交流電源の電流又は整流した後の直流
電流が設定電流値と一致するように出力電圧を制御する
アーク電流制御装置と、上部導体と下部導体との間の電
圧が設定電圧値と一致するように上部電極の昇降を制御
するアーク電圧制御装置と、前記各アーク電流制御装置
と各アーク電圧制御装置の夫々に設定値を指令するアー
ク偏向指令装置とを備えた構成を有しているので、一方
の電源回路における電圧と電流を所定の設定値で固定し
た状態で、他方の電源回路における電圧と電流の大きさ
を上部電極の上下位置を変えることで変更すると、アー
ク長が変化してアークの偏向量が変化し、よって炉本体
内の未溶解原料の集中的な溶解促進を図ったり、或いは
前記操作を一方と他方の電源回路において繰り返すこと
によりホットスポットの発生を解消して、より均一な温
度での効率的な原料の溶解が可能となる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0015】図1及び図2は請求項1及び2の発明の一
実施例を示したもので、底部に下部電極1を備え平面形
状が長円をなした炉本体2の上部に、炉本体2を閉塞す
る炉蓋3を設け、該炉蓋3の略中心位置に原料投入口1
5を形成し、更に前記炉蓋3における前記原料投入口1
5を前記長円の長手方向に挟む位置に2本の上部電極1
6,17を貫通配置し、該上部電極16,17の夫々
を、昇降装置18,19により別個に昇降可能に支持す
るようにする。
【0016】前記一方の上部電極16に上部導体20を
接続して、該上部導体20を他方の上部電極17から離
反する方向に延設し、また他方の上部電極17に上部導
体21を接続して、該上部導体21を前記一方の上部電
極16から離反する方向に延設し、更に上部電極の直下
下部電極1に2本の下部導体22,23を接続して、
該下部導体22,23の夫々を前記上部導体20,21
の夫々と同方向に延設し、前記一方の上部導体20と一
方の下部導体22の延設端間に一方の電源回路24を配
設し、また他方の上部導体21と他方の下部導体23の
延設端間に他方の電源回路25を配設する(請求項
1)。
【0017】更に、前記電源回路24,25を、三相の
交流電源26に接続された整流器(サイリスタ)27,
28と、該整流器27,28に接続されている交流電源
26の電流を検出する電流検出装置29,30または整
流後の直流電流を検出する電流検出装置29’,30’
と、該電流検出装置29,30または29’,30’の
検出電流が設定電流値と一致するように前記整流器2
7,28の出力電圧を制御するアーク電流制御装置3
1,32と、上下部導体20,22間及び21,23間
の電圧を検出する電圧検出装置33,34と、該電圧検
出装置33,34の検出電圧が設定電圧値と一致するよ
うに前記昇降装置18,19の昇降を制御するアーク電
圧制御装置35,36とにより構成し、更に前記各アー
ク電流制御装置31,32と各アーク電圧制御装置3
5,36の夫々に設定電流値37,38及び設定電圧値
39,40を指令するためのアーク偏向指令装置41を
備える(請求項2)。
【0018】次に上記実施例の作用を説明する。
【0019】(請求項1) 前記したように、2本配設した上部電極16,17の夫
々に接続した上部導体20,21を、互いに他方の上部
電極16,17から離反する方向に延設し、且つ上部電
極の直下で下部電極1に2本の下部導体22,23を接
続して前記各上部導体20,21と同方向に夫々延設
し、一方の上下部導体20,22の延設端間と、他方の
上下部導体21,23の延設端間の夫々に、別個の電源
回路24,25を配設するようにしているので、一方の
上下部電極1,16間に発生するアーク12aと、他方
の上下部電極1,17間に発生するアーク12bとが、
夫々の下部導体22,23を流れる電流が作る磁界の影
響によって、図5の場合と同様に、下部導体22,23
が延設されている方向と反対の方向への力Fを夫々受け
るとともに下部電極1から上部電極16,17を通って
垂直に上方に向って流れる電流による磁界によって生じ
る力を受けることになり、夫々のアーク12a,12b
が炉本体2の中心側に向かうようになる。
【0020】従って、炉本体2の中心に供給された原料
11が効果的に溶解されるようになり、しかも炉内温度
が対称となるので、原料11の溶解効率が向上される。
また、アーク12a,12bが炉本体2の中心側に向か
うために炉周壁部14の損傷を防止することができ、よ
って炉周壁部14と上部電極16,17との間を近付け
て炉本体2を小型化することができる。
【0021】また、上記したように2本の上部電極1
6,17を備えるようにすると、炉中心上部に空間がで
きるため、この空間部に原料投入口15を設けることが
でき、よって該原料投入口15からスクラップ等の原料
11を炉本体2の中心に向かって連続的に装入すること
が可能となり、この場合炉本体2の中心部に未溶解原料
が滞留する状態となるので、前記アーク12a,12b
を炉本体2の中心側に偏向すると、溶解効率を向上させ
る上で更に有利となる。
【0022】(請求項2)電源回路24,25を、交流
電源26の電流または整流後の直流電流が設定電流値と
なるように整流器27,28の出力電圧を制御するアー
ク電流制御装置31,32と、上下部導体20,22間
及び21,23間の電圧が設定電圧値と一致するように
上部電極16,17の昇降を制御するアーク電圧制御装
置35,36と、前記各アーク電流制御装置31,32
及び各アーク電圧制御装置35,36の夫々に設定値を
指令するアーク偏向指令装置41を備えた構成としてい
るので、アーク電流とアーク電圧を変更させてアーク1
2a,12bの偏向量を変化させることができる。
【0023】電源回路24,25によりアーク12a,
12bを発生させるときのアーク電圧は、アーク長に略
比例する(アーク長が短くなると大電流が流れて電圧が
下がる)ことから、電流×アーク長=一定(アーク電力
一定)の条件を基に、下部導体22,23によってアー
ク12a,12bの発生部に働く磁界13(図5)の強
さHを計算し、アーク12a,12bの偏向量が前記磁
界13の強さHに比例すると仮定し、上部電極16,1
7間距離を4mとした時の実験的に得られた定数を比例
係数として、アーク12a,12bの偏向量を求めた。
【0024】図3は、2つの電源回路24,25の電力
投入条件を同じにした場合のアーク12a,12bの偏
向を示したもので、この場合アーク電流とアーク長の組
合わせをA,B,Cのように変化させても、アーク12
a,12bのアーク点42a,42bは変化しないこと
を示している。
【0025】図4は、一方の電源回路25の条件を固定
(アーク12bのアーク長が短く、アーク電流大の状
態)して、他方の電源回路24のアーク12aのアーク
長を長くするように昇降装置18により上部電極16の
上下位置を調節してやると、A,B,C,Dのようにア
ーク12aのアーク点42aが炉中心側に向かって変化
することを示している。
【0026】従って、このようにしてアーク長を偏向す
ることにより、アーク点42aを上部電極16,17間
で横方向に移動させて、アーク12aを未溶解の原料1
1に積極的に向かわせるようにして原料11の溶け残り
を更に防止することができ、更に上記操作を左右の電源
回路24,25において交互に行なうようにすると、上
部電極16,17を結ぶ線上において所要の範囲で均一
な電力投入を行なうことができて、ホットスポットの発
生を解消し、より均一な温度で効率的な溶解を行わせる
ことができる。
【0027】尚、本発明は前記実施例にのみ限定される
ものではなく、炉本体の形状には種々の形状のものを採
用し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内
に於いて種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、2本配設した
上部電極の夫々に接続した上部導体を、互いに他方の上
部電極から離反する方向に延設し、且つ上部電極の直下
で下部電極に接続された2本の下部導体を前記各上部導
体と同方向に夫々延設し、一方の上下部導体の延設端間
と、他方の上下部導体の延設端間の夫々に別個の電源回
路を配設するようにしたことにより、一方の上下部電極
間と他方の上下部電極間に発生するアークが、炉本体の
中心側に向かうように偏向されて炉本体の中心に供給さ
れた原料が効果的に溶解されるようになり、しかも炉内
温度が対称となるので、原料の溶解効率が向上される。
また、アークが炉本体の中心側に向かうために炉周壁部
の損傷を防止することができ、よって炉周壁部と上部電
極との間を近付けて炉本体を小型化することができる。
【0029】請求項2の発明によれば、電源回路を、交
流電源の電流が設定電流値と一致するように整流器の出
力電圧を制御するアーク電流制御装置と、一方と他方の
上下部導体間の電圧が設定電圧値と一致するように各上
部電極の昇降を別個に制御するアーク電圧制御装置とを
設け、更に前記各アーク電流制御装置及び各アーク電圧
制御装置の夫々に設定値を指令するアーク偏向指令装置
を備えるようにしているので、一方の上下部電極間のア
ーク電圧とアーク電流を一定にし、他方の上下部電極間
のアーク電圧とアーク電流を変更させることによってア
ークの偏向量を変化させることができ、よって炉内の未
溶解原料の集中的な溶解促進を図ったり、或いはアーク
点を所要の範囲で移動させることによりホットスポット
の発生を解消して均一温度での溶解を行なわせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す切断正面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】一方と他方の電源回路のアーク電圧とアーク電
流を一定とした場合のアークのアーク点の位置を計算値
によって示したグラフである。
【図4】一方の電源回路のアーク電圧とアーク電流を固
定し、他方の電源回路のアーク電圧とアーク電流を変化
させたときのアークのアーク点が移動することを計算値
によって示したグラフである。
【図5】従来の直流アーク炉の一例を示す切断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 下部電極 2 炉本体 3 炉蓋 16 上部電極 17 上部電極 18 昇降装置 19 昇降装置 20 上部導体 21 上部導体 22 下部導体 23 下部導体 24 電源回路 25 電源回路 26 交流電源 27 整流器 28 整流器 29 電流検出装置 29’ 電流検出装置 30 電流検出装置 30’ 電流検出装置 31 アーク電流制御装置 32 アーク電流制御装置 33 電圧検出装置 34 電圧検出装置 35 アーク電圧制御装置 36 アーク電圧制御装置 37 設定電流値 38 設定電流値 39 設定電圧値 40 設定電圧値 41 アーク偏向指令装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 仏国特許出願公開2611876(FR,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 11/08 F27B 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に下部電極を備えた炉本体と、該炉
    本体の上部を閉塞するよう設けた炉蓋と、水平方向に所
    要の間隔を有して前記炉蓋を上下に貫通するよう配置し
    た2本の上部電極と、該上部電極の夫々を別個に昇降可
    能に支持する昇降装置と、前記上部電極の夫々に接続し
    互いに他方の上部電極から離反する方向に延設した上部
    導体と、上部電極の直下で前記下部電極に接続され前記
    各上部導体と同方向に延設された2本の下部導体と、前
    記一方の上下部導体の延設端間及び他方の上下部導体の
    延設端間の夫々に別個に配設した電源回路とを備えたこ
    とを特徴とする直流アーク炉。
  2. 【請求項2】 電源回路が整流器と、該整流器に接続さ
    れている交流電源の電流を検出する電流検出装置又は整
    流した後の直流電流を検出する電流検出装置と、該電流
    検出装置の検出電流値が設定電流値と一致するように前
    記整流器の出力電圧を制御するアーク電流制御装置と、
    上下部導体間の電圧を検出する電圧検出装置と、電圧検
    出装置の検出電圧が設定電圧値と一致するように前記昇
    降装置の昇降を制御するアーク電圧制御装置を備えてい
    ると共に、各アーク電流制御装置と各アーク電圧制御装
    置の夫々に設定値を指令するアーク偏向指令装置を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の直流アーク
    炉。
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