JP3424213B2 - 情報隠蔽用積層シート及びその製造法 - Google Patents
情報隠蔽用積層シート及びその製造法Info
- Publication number
- JP3424213B2 JP3424213B2 JP11986793A JP11986793A JP3424213B2 JP 3424213 B2 JP3424213 B2 JP 3424213B2 JP 11986793 A JP11986793 A JP 11986793A JP 11986793 A JP11986793 A JP 11986793A JP 3424213 B2 JP3424213 B2 JP 3424213B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- laminated sheet
- base material
- thermoplastic resin
- material layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報隠蔽用積層シート
の製造法、つまり何等かの情報の記載箇所に積層シート
を貼付けて隠蔽し、その後はこの積層シートの全部若し
くは一部を剥ぎ取らない限りは隠蔽情報を判読すること
ができない積層シートの製造法に関するものである。
の製造法、つまり何等かの情報の記載箇所に積層シート
を貼付けて隠蔽し、その後はこの積層シートの全部若し
くは一部を剥ぎ取らない限りは隠蔽情報を判読すること
ができない積層シートの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】提供者の側から見て、受領者である特定
の個人以外には目に触れることを避けたいような秘密情
報を含んだ書類等の場合には、秘密情報の箇所の上に隠
蔽用シートを貼付けることが行なわれている。これらの
隠蔽用シートは、受領者の側で簡単に取去って秘密情報
の判読ができるように構成されており、通常、秘密情報
を含んだ書類等の表面に予め熱可塑性樹脂層を設けてお
き、一方隠蔽用シートにはヒートシール性接着剤層を塗
工しておく。そして、隠蔽用シートのヒートシール性接
着剤層を熱可塑性樹脂層に重ね合わせて熱圧着するが、
ヒートシール性接着剤と熱可塑性樹脂の種類及び組合せ
を選択することにより接着強度を調節することによっ
て、剥離を可能に形成していた。
の個人以外には目に触れることを避けたいような秘密情
報を含んだ書類等の場合には、秘密情報の箇所の上に隠
蔽用シートを貼付けることが行なわれている。これらの
隠蔽用シートは、受領者の側で簡単に取去って秘密情報
の判読ができるように構成されており、通常、秘密情報
を含んだ書類等の表面に予め熱可塑性樹脂層を設けてお
き、一方隠蔽用シートにはヒートシール性接着剤層を塗
工しておく。そして、隠蔽用シートのヒートシール性接
着剤層を熱可塑性樹脂層に重ね合わせて熱圧着するが、
ヒートシール性接着剤と熱可塑性樹脂の種類及び組合せ
を選択することにより接着強度を調節することによっ
て、剥離を可能に形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の隠蔽用
シートは、ある程度は接着強度の制御が可能であるとい
う半面、剥離後に強く押さえることで再接着してしまう
可能性があり、またアイロンなどで再度熱圧着を行うこ
とで剥離前の状態に復元することが可能であった。 更
に、剥離後の残留粘着性のために、埃がついたり、積み
重ねて保存すると他の紙に粘着してしまう欠点があり、
また製造工程が多段で複雑であった。
シートは、ある程度は接着強度の制御が可能であるとい
う半面、剥離後に強く押さえることで再接着してしまう
可能性があり、またアイロンなどで再度熱圧着を行うこ
とで剥離前の状態に復元することが可能であった。 更
に、剥離後の残留粘着性のために、埃がついたり、積み
重ねて保存すると他の紙に粘着してしまう欠点があり、
また製造工程が多段で複雑であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、受領者が隠蔽
用シートを剥離する際には、必ずしも隠蔽用シートの積
層構造全体が隠蔽対象物から剥離する必要はないとの観
点から、隠蔽時の隠蔽用シートを基材層、2層以上の熱
可塑性樹脂層及び粘着剤層の積層構造とし、このうち受
領者による剥離箇所を熱可塑性樹脂層相互間に位置させ
た。そして、これら層間での剥離を可能にするために、
熱可塑性樹脂を用いて積層シートを構成するときに各層
間の接着強度を強めるための既知の手法、即ち、層間で
の剥離を防止するための既知の手法を、全く正反対の目
的で、剥離を容易にするための手法として用いるもので
ある。
用シートを剥離する際には、必ずしも隠蔽用シートの積
層構造全体が隠蔽対象物から剥離する必要はないとの観
点から、隠蔽時の隠蔽用シートを基材層、2層以上の熱
可塑性樹脂層及び粘着剤層の積層構造とし、このうち受
領者による剥離箇所を熱可塑性樹脂層相互間に位置させ
た。そして、これら層間での剥離を可能にするために、
熱可塑性樹脂を用いて積層シートを構成するときに各層
間の接着強度を強めるための既知の手法、即ち、層間で
の剥離を防止するための既知の手法を、全く正反対の目
的で、剥離を容易にするための手法として用いるもので
ある。
【0005】つまり、本発明に係る情報隠敵用積層シー
トの製造法は、基材層の上に少なくとも2層の熱可塑性
樹脂を共押出しコーティングし、クーリングロールで冷
却圧着する工程中で、熱可塑性樹脂層のうち1箇所の樹
脂相互間の接着強度を剥離可能に調整すると共に、更に
前記熱可塑性樹脂層の他面にタック加工を施すことを特
徴とする。そして、請求項2に記載の情報隠蔽用積層シ
ートは、前記基材層が紙であり、前記樹脂層がポリオレ
フィンであることを特徴とし、また請求項3に記載の情
報隠蔽用積層シートは、前記基材層が着色又は地紋印刷
を施されていることを特徴とする。
トの製造法は、基材層の上に少なくとも2層の熱可塑性
樹脂を共押出しコーティングし、クーリングロールで冷
却圧着する工程中で、熱可塑性樹脂層のうち1箇所の樹
脂相互間の接着強度を剥離可能に調整すると共に、更に
前記熱可塑性樹脂層の他面にタック加工を施すことを特
徴とする。そして、請求項2に記載の情報隠蔽用積層シ
ートは、前記基材層が紙であり、前記樹脂層がポリオレ
フィンであることを特徴とし、また請求項3に記載の情
報隠蔽用積層シートは、前記基材層が着色又は地紋印刷
を施されていることを特徴とする。
【0006】本発明においては、基材層として、紙、合
成樹脂フィルム、不織布、金属箔などを用いる。更に、
基材層の外面側に着色または地紋印刷を施せば、透過に
よる印字情報の判読を困難にすることができる。
成樹脂フィルム、不織布、金属箔などを用いる。更に、
基材層の外面側に着色または地紋印刷を施せば、透過に
よる印字情報の判読を困難にすることができる。
【0007】熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン樹脂などのポリオレ
フィン系樹脂、またポリスチレン、ポリエステル、ポリ
アミドなど押出しラミネートが可能な樹脂を使用する。
基材との組合せ適性から接着強度が不足する場合には、
例えばグラフト変性ポリオレフィン、エチレンとアクリ
ル酸またはアクリル酸エステルの共重合体などを適宜使
用して、その接着強度を高めることができる。基材層と
の接着強度を調整するために、剥離を起こす層間に最も
接着強度の弱い組合せを用いることや、製造に際しての
積層条件を異ならせることも有効な手段である。
リプロピレン、ポリメチルペンテン樹脂などのポリオレ
フィン系樹脂、またポリスチレン、ポリエステル、ポリ
アミドなど押出しラミネートが可能な樹脂を使用する。
基材との組合せ適性から接着強度が不足する場合には、
例えばグラフト変性ポリオレフィン、エチレンとアクリ
ル酸またはアクリル酸エステルの共重合体などを適宜使
用して、その接着強度を高めることができる。基材層と
の接着強度を調整するために、剥離を起こす層間に最も
接着強度の弱い組合せを用いることや、製造に際しての
積層条件を異ならせることも有効な手段である。
【0008】本発明に係る積層シートは、2層以上の熱
可塑性樹脂層の相互間で剥離されることとなる。この剥
離箇所における剥離強度は、通常の取扱いでは剥離しな
いが、剥離しよう思えば容易に剥離操作が行われるよう
に、通常0.5〜200g/cm、好ましくは0.5〜1
00g/cm程度とする。尚、本発明における剥離強度
は、JIS Z 0237に準じて、予め剥離のきっか
けを作った幅10mmの積層シートについて、90度剥離
に要する力を測定したものである。
可塑性樹脂層の相互間で剥離されることとなる。この剥
離箇所における剥離強度は、通常の取扱いでは剥離しな
いが、剥離しよう思えば容易に剥離操作が行われるよう
に、通常0.5〜200g/cm、好ましくは0.5〜1
00g/cm程度とする。尚、本発明における剥離強度
は、JIS Z 0237に準じて、予め剥離のきっか
けを作った幅10mmの積層シートについて、90度剥離
に要する力を測定したものである。
【0009】基材層と熱可塑性樹脂層、或いは熱可塑性
樹脂層相互間における接着強度調節の因子としては、熱
可塑性樹脂各々の種類、厚み、層中に添加剤を含有させ
るか否か、その添加剤の種類及び使用量、紙基材層表面
に対するコロナ処理の強度、熱可塑性樹脂層表面に対す
るオゾン処理の強度、基材層のプレヒート温度、樹脂押
出し温度等を挙げることができる。なお、接着強度調節
のための添加剤としては、オレイン酸アミド、ステアリ
ン酸アミド、エルカ酸アミドなどの脂肪酸アミドなどが
挙げられる。通常、樹脂中に何らかの添加剤を加えれ
ば、接着強度は低下する方向に働く。この意味で、本来
別の機能を有する静電防止剤、アンチブロック剤、紫外
線吸収剤、シリコン樹脂系添加剤等は接着強度を低下さ
せる方向の添加剤として用いることができる。
樹脂層相互間における接着強度調節の因子としては、熱
可塑性樹脂各々の種類、厚み、層中に添加剤を含有させ
るか否か、その添加剤の種類及び使用量、紙基材層表面
に対するコロナ処理の強度、熱可塑性樹脂層表面に対す
るオゾン処理の強度、基材層のプレヒート温度、樹脂押
出し温度等を挙げることができる。なお、接着強度調節
のための添加剤としては、オレイン酸アミド、ステアリ
ン酸アミド、エルカ酸アミドなどの脂肪酸アミドなどが
挙げられる。通常、樹脂中に何らかの添加剤を加えれ
ば、接着強度は低下する方向に働く。この意味で、本来
別の機能を有する静電防止剤、アンチブロック剤、紫外
線吸収剤、シリコン樹脂系添加剤等は接着強度を低下さ
せる方向の添加剤として用いることができる。
【0010】上記の接着強度調節の因子のうちコロナ処
理とオゾン処理とは、元来、大きい接着強度を得るため
に開発された手法であるが、本発明では、これらの処理
を樹脂層及び/或いは基材層に対して、適宜使い分ける
ことによって、剥離容易な積層シートを製造することが
できる。
理とオゾン処理とは、元来、大きい接着強度を得るため
に開発された手法であるが、本発明では、これらの処理
を樹脂層及び/或いは基材層に対して、適宜使い分ける
ことによって、剥離容易な積層シートを製造することが
できる。
【0011】
【作用】本発明に係る情報隠蔽用積層シートの使用に際
しては、先ず離型紙を取除き、粘着剤層を接着面として
隠蔽対象となる部分に貼着する。情報の受領者は、基材
層を取除くが、熱可塑性樹脂層相互の層間に設定した剥
離予定箇所の剥離強度が0.5〜200g/cmに調整さ
れているために、基材層は、予定された剥離箇所から熱
可塑性樹脂層を伴って容易に剥離することができる。そ
して、隠蔽されていた情報は、粘着剤層、熱可塑性樹脂
層を通して判読することができる。
しては、先ず離型紙を取除き、粘着剤層を接着面として
隠蔽対象となる部分に貼着する。情報の受領者は、基材
層を取除くが、熱可塑性樹脂層相互の層間に設定した剥
離予定箇所の剥離強度が0.5〜200g/cmに調整さ
れているために、基材層は、予定された剥離箇所から熱
可塑性樹脂層を伴って容易に剥離することができる。そ
して、隠蔽されていた情報は、粘着剤層、熱可塑性樹脂
層を通して判読することができる。
【0012】また、本発明は仮に一旦剥離したものをヒ
ートシールで再接着した場合には、再度の剥離の際に基
材層を破壊しなければ剥離できない。つまり、ヒートシ
ールにより再接着を行う場合、実質的に接着強度の調節
ができないので、溶融した樹脂が強固に基材層に接着す
ることになる。殊に紙基材層の場合には、溶融樹脂が紙
基材層の空隙に入り込むアンカー効果のために、より強
固に接着することになる。このように再接着された積層
シートは、剥離を試みると基材を破壊してしまうので、
仮に再接着を行ったとしても、一度剥離した明らかな痕
跡を残すことになる。
ートシールで再接着した場合には、再度の剥離の際に基
材層を破壊しなければ剥離できない。つまり、ヒートシ
ールにより再接着を行う場合、実質的に接着強度の調節
ができないので、溶融した樹脂が強固に基材層に接着す
ることになる。殊に紙基材層の場合には、溶融樹脂が紙
基材層の空隙に入り込むアンカー効果のために、より強
固に接着することになる。このように再接着された積層
シートは、剥離を試みると基材を破壊してしまうので、
仮に再接着を行ったとしても、一度剥離した明らかな痕
跡を残すことになる。
【0013】また、基材層に着色または地紋印刷を施し
てある場合には、透過しても判読は一層困難となる。
てある場合には、透過しても判読は一層困難となる。
【0014】
【実施例】以下に、図面に基づいて詳細に本発明を説明
する。
する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】図1は、本発明に係る製造法により製造さ
れた情報隠蔽用積層シートの積層構造を示す断面図であ
る。基材層1は、紙で構成されており、この基材層1の
裏面に熱可塑性樹脂層2が設けられている。この実施例
においては、熱可塑性樹脂層2は2a及び2bの2層か
らなっており、熱可塑性樹脂層2a及び熱可塑性樹脂層
2bは、各々基材層1または粘着剤層3に対する接着に
比較して、相互間の方が接着強度が低く構成されてい
る。更に、熱可塑性樹脂層2bの上面に粘着剤層3を介
して離型紙4を積層している。このように粘着剤層3と
離型紙4を設ける方法としては、タック加工が好適であ
る。
れた情報隠蔽用積層シートの積層構造を示す断面図であ
る。基材層1は、紙で構成されており、この基材層1の
裏面に熱可塑性樹脂層2が設けられている。この実施例
においては、熱可塑性樹脂層2は2a及び2bの2層か
らなっており、熱可塑性樹脂層2a及び熱可塑性樹脂層
2bは、各々基材層1または粘着剤層3に対する接着に
比較して、相互間の方が接着強度が低く構成されてい
る。更に、熱可塑性樹脂層2bの上面に粘着剤層3を介
して離型紙4を積層している。このように粘着剤層3と
離型紙4を設ける方法としては、タック加工が好適であ
る。
【0019】この実施例の情報隠蔽用積層シートは、剥
離層4を取除き、粘着剤層3を秘密情報を記載したシー
ト5に積層することで用いられるが、受領者の側で基材
層1をめくると、熱可塑性樹脂層2aと2bの間で層間
剥離を起こすことで、基材層1は取除かれることにな
る。
離層4を取除き、粘着剤層3を秘密情報を記載したシー
ト5に積層することで用いられるが、受領者の側で基材
層1をめくると、熱可塑性樹脂層2aと2bの間で層間
剥離を起こすことで、基材層1は取除かれることにな
る。
【0020】上記した図1のシートの製造例を示せば次
の通りである。低密度ポリエチレンを溶融状態とし、こ
れにエルカ酸アミドを900ppm添加混合した。これと
は別にポリプロピレンを用意した。上記の低密度ポリエ
チレンとポリプロピレンとを、ポリプロピレンを接着面
として共押出しTダイより290℃の温度で基材層であ
る上質紙の上に積層し、クーリングロールで冷却圧着し
た。尚、樹脂溶融膜の上質紙と接着させる面にオゾン含
有空気を吹き付ける処理を行うと共に、樹脂溶融膜積層
直前に上質紙にコロナ処理を行った。なお、樹脂へのオ
ゾン処理の条件は、溶融膜の積層速度100m/分、ェ
ァギャップ130mm、オゾン濃度40g/m3、オゾン流
量2m3/時であった。樹脂積層厚みは上側樹脂層、下側
樹脂層とも10ミクロンとした。このようにして得られ
た低密度ポリエチレンとポリプロピレンとの剥離強度は
35g/cmであった。これとは別に、離型紙に粘着剤層
を積層しておき、この粘着剤層の側を接着面として、前
記の低密度ポリエチレン層に重ね合せ圧着した。このよ
うにして造られた情報隠蔽用積層シートは、受領者の側
で基材層1をめくると、ポリエチレン層とポリプロピレ
ン層との間で剥離し、基材層1の裏面にポリプロピレン
が積層された状態で剥離される。
の通りである。低密度ポリエチレンを溶融状態とし、こ
れにエルカ酸アミドを900ppm添加混合した。これと
は別にポリプロピレンを用意した。上記の低密度ポリエ
チレンとポリプロピレンとを、ポリプロピレンを接着面
として共押出しTダイより290℃の温度で基材層であ
る上質紙の上に積層し、クーリングロールで冷却圧着し
た。尚、樹脂溶融膜の上質紙と接着させる面にオゾン含
有空気を吹き付ける処理を行うと共に、樹脂溶融膜積層
直前に上質紙にコロナ処理を行った。なお、樹脂へのオ
ゾン処理の条件は、溶融膜の積層速度100m/分、ェ
ァギャップ130mm、オゾン濃度40g/m3、オゾン流
量2m3/時であった。樹脂積層厚みは上側樹脂層、下側
樹脂層とも10ミクロンとした。このようにして得られ
た低密度ポリエチレンとポリプロピレンとの剥離強度は
35g/cmであった。これとは別に、離型紙に粘着剤層
を積層しておき、この粘着剤層の側を接着面として、前
記の低密度ポリエチレン層に重ね合せ圧着した。このよ
うにして造られた情報隠蔽用積層シートは、受領者の側
で基材層1をめくると、ポリエチレン層とポリプロピレ
ン層との間で剥離し、基材層1の裏面にポリプロピレン
が積層された状態で剥離される。
【0021】
【発明の効果】この発明に係る情報隠蔽用積層シートの
製造法は、共押出しコーティングを応用するものである
ので、製造が簡単である。
製造法は、共押出しコーティングを応用するものである
ので、製造が簡単である。
【0022】また、上記製造法にて製造された情報隠蔽
用積層シートは、万一、本来の受領者以外のものが基材
層を剥離して秘密情報を盗み見た場合には、剥離以前の
状態に復元することが不可能であるために、受領者は自
らが基材層を剥離するときに盗み見があったという事実
を知ることができる。更に、基材層を剥離した後は、基
材層及び熱可塑性樹脂層の剥離面が何らの接着性も残し
ていないので、挨が付着することがなく、他の用紙に付
着することもないので、積重ねて保存することができ
る。
用積層シートは、万一、本来の受領者以外のものが基材
層を剥離して秘密情報を盗み見た場合には、剥離以前の
状態に復元することが不可能であるために、受領者は自
らが基材層を剥離するときに盗み見があったという事実
を知ることができる。更に、基材層を剥離した後は、基
材層及び熱可塑性樹脂層の剥離面が何らの接着性も残し
ていないので、挨が付着することがなく、他の用紙に付
着することもないので、積重ねて保存することができ
る。
【図1】本発明の実施例に係る製造法により製造された
情報隠蔽用積層シートの積層構造を示す断面図である。
情報隠蔽用積層シートの積層構造を示す断面図である。
1 基材層
2、2a、2b 熱可塑性樹脂層
3 粘着剤層
4 離型紙
5 情報シート
フロントページの続き
(72)発明者 徳重 香代子
東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日
本製紙株式会社 商品開発研究所内
(56)参考文献 特開 昭63−115191(JP,A)
実開 平3−103480(JP,U)
実開 平3−110470(JP,U)
実開 平3−95269(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B32B 1/00 - 35/00
G09F 3/03
G09F 3/10
B42D 15/02
Claims (3)
- 【請求項1】 基材層の上に少なくとも2層の熱可塑性
樹脂を共押出しコーティングし、クーリングロールで冷
却圧着する工程中で、熱可塑性樹脂層のうち1箇所の樹
脂相互間の接着強度を剥離可能に調整すると共に、更に
前記熱可塑性樹脂層の他面にタック加工を施すことを特
徴とする情報隠蔽用積層シートの製造法。 - 【請求項2】 前記基材層が紙であり、前記樹脂層がポ
リオレフィンである請求項1に記載の情報隠蔽用積層シ
ートの製造法。 - 【請求項3】 前記基材層が着色又は地紋印刷を施され
ている請求項1または2に記載の情報隠蔽用積層シート
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11986793A JP3424213B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 情報隠蔽用積層シート及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11986793A JP3424213B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 情報隠蔽用積層シート及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328610A JPH06328610A (ja) | 1994-11-29 |
JP3424213B2 true JP3424213B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=14772235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11986793A Expired - Fee Related JP3424213B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 情報隠蔽用積層シート及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3424213B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4870998B2 (ja) * | 2005-06-10 | 2012-02-08 | 日本製紙株式会社 | 情報隠蔽用積層シート及びその製造法 |
JP5426914B2 (ja) * | 2009-04-08 | 2014-02-26 | リンテック株式会社 | 擬似接着ラベル |
CN106023797A (zh) * | 2016-08-03 | 2016-10-12 | 成都天星印务股份有限公司 | 一种易碎纸标签 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP11986793A patent/JP3424213B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06328610A (ja) | 1994-11-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7338573B2 (en) | Magnetic substrates with high magnetic loading | |
US7128798B2 (en) | Magnetic substrates, composition and method for making the same | |
AU677747B2 (en) | Laminated printing sheet | |
JP3424213B2 (ja) | 情報隠蔽用積層シート及びその製造法 | |
JP3424211B2 (ja) | 剥離容易な積層シート及びその製造法 | |
JP2004042293A (ja) | 感熱接着シートおよび情報記録体 | |
JP4346339B2 (ja) | 粘着加工シート | |
JP3586868B2 (ja) | 剥離容易な積層シートの製造法 | |
JPH07195867A (ja) | 配送伝票 | |
JP3961065B2 (ja) | 感熱接着シート及びその製造方法 | |
JPH05278175A (ja) | 剥離用積層シート及びその製造法 | |
JPH09217042A (ja) | 複層粘着テープロールおよび複層表示用粘着シート | |
JP2556787B2 (ja) | シリコーンの部分コーティング方法及び積層材料の製造方法 | |
JP2934305B2 (ja) | 表面保護フィルムもしくはシート | |
JPH08332690A (ja) | 複合積層樹脂フィルム | |
JP3506535B2 (ja) | 剥離可能な複合シート、その製造方法および該複合シートを用いた物品 | |
JPH0939146A (ja) | ラミネートフィルム | |
JPH11208162A (ja) | シークレットカード | |
EP1048455B1 (en) | Use of a multilayer film including a layer of cast polypropylene for covering a flat object to be protected | |
JPH05329985A (ja) | 離型シート及びその製造方法 | |
JPH08104849A (ja) | 4層型ラミネートフィルム | |
JP2992896B2 (ja) | 包材の製造方法 | |
JP2799194B2 (ja) | 接着シートの製造方法 | |
JPH11116914A (ja) | 擬似接着シート、およびその製造方法 | |
JPH09290452A (ja) | 剥離容易な積層シートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |