JP3423235B2 - 多段圧縮装置 - Google Patents
多段圧縮装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は窒素ガスなどの所要
の気体を複数の往復圧縮部を備えて多段階で高圧に圧縮
する多段圧縮装置に関するものである。
の気体を複数の往復圧縮部を備えて多段階で高圧に圧縮
する多段圧縮装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の多段圧縮装置としては、
圧縮段数の増加に従って往復圧縮部、すなわち、シリン
ダとピストンとによる圧縮部を高圧側になるほどシリン
ダとピストンの直径を細くするとともに、Ｌ型・Ｖ型・
Ｗ型・半星型・星型・対向釣り合い型などに配置して、
各圧縮部を所要の位相にずらせた行程で動作するよう
に、クランク軸に連結して連動することにより多段階の
圧縮動作を行う機構を電動機などの駆動源により運転す
る構成が開示されている（日本機械学会昭和４５年９月
１５日「機械工学便覧」第１０編第３０図〜第３２図な
ど）。
圧縮段数の増加に従って往復圧縮部、すなわち、シリン
ダとピストンとによる圧縮部を高圧側になるほどシリン
ダとピストンの直径を細くするとともに、Ｌ型・Ｖ型・
Ｗ型・半星型・星型・対向釣り合い型などに配置して、
各圧縮部を所要の位相にずらせた行程で動作するよう
に、クランク軸に連結して連動することにより多段階の
圧縮動作を行う機構を電動機などの駆動源により運転す
る構成が開示されている（日本機械学会昭和４５年９月
１５日「機械工学便覧」第１０編第３０図〜第３２図な
ど）。
【０００３】また、従来、図９に示したように、４つの
往復圧縮部１０１・１０２・１０３・１０４を直交する
軸１０５・１０６上で往復連動するように配置し、往復
圧縮部１０１から順次に高圧化して往復圧縮部１０４を
最終段の高圧圧縮部とした多段圧縮装置１００が、例え
ば米国特許第５，０３３，９４０号明細書などで周知で
ある。
往復圧縮部１０１・１０２・１０３・１０４を直交する
軸１０５・１０６上で往復連動するように配置し、往復
圧縮部１０１から順次に高圧化して往復圧縮部１０４を
最終段の高圧圧縮部とした多段圧縮装置１００が、例え
ば米国特許第５，０３３，９４０号明細書などで周知で
ある。
【０００４】そして、上記多段圧縮装置１００において
は、１対の対向するピストン５１・５３はヨーク１Ａに
連結し、他の１対の対向するピストン５２・５４はヨー
ク１Ａと向きを９０度ずらして配設したヨーク１Ｂに連
結し、図示しない電動機部の電動モータなどによって、
クランク軸５５を回転させクランクピン５６をクランク
軸５５の回りに回転させて、一対のピストン５１・５３
を軸１０６の方向にのみ往復運動させ、他の一対のピス
トン５２・５４を軸１０５の方向にのみ往復運動させる
ようになっている。この例においては第４段目往復圧縮
部１０４がプランジャーポンプにより構成されている。
は、１対の対向するピストン５１・５３はヨーク１Ａに
連結し、他の１対の対向するピストン５２・５４はヨー
ク１Ａと向きを９０度ずらして配設したヨーク１Ｂに連
結し、図示しない電動機部の電動モータなどによって、
クランク軸５５を回転させクランクピン５６をクランク
軸５５の回りに回転させて、一対のピストン５１・５３
を軸１０６の方向にのみ往復運動させ、他の一対のピス
トン５２・５４を軸１０５の方向にのみ往復運動させる
ようになっている。この例においては第４段目往復圧縮
部１０４がプランジャーポンプにより構成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記往復圧縮部
１０４はシリンダ５８内にピストン５４が挿入されて構
成されている。シリンダ５８は線膨張係数、表面仕上げ
などの観点からセラミックスで作られているので耐圧強
度が弱いという問題があり、また振動したり、シリンダ
５８が動いて損傷を受けたり、シリンダ５８とピストン
５４の間隙精度が低下したりして性能が低下するなど信
頼性に欠ける問題があった。本発明の目的は、窒素ガス
などの所要の気体を多段階で高圧に圧縮する少なくとも
１往復圧縮部をプランジャーポンプのシリンダの耐圧強
度を向上させ、かつ振動したり、シリンダが動いて損傷
を受けたり、シリンダとピストンの間隙精度が低下した
りして性能が低下するなど従来のプランジャーポンプの
問題を解決し、耐久性を向上させた信頼性が高い多段圧
縮装置を提供することである。
１０４はシリンダ５８内にピストン５４が挿入されて構
成されている。シリンダ５８は線膨張係数、表面仕上げ
などの観点からセラミックスで作られているので耐圧強
度が弱いという問題があり、また振動したり、シリンダ
５８が動いて損傷を受けたり、シリンダ５８とピストン
５４の間隙精度が低下したりして性能が低下するなど信
頼性に欠ける問題があった。本発明の目的は、窒素ガス
などの所要の気体を多段階で高圧に圧縮する少なくとも
１往復圧縮部をプランジャーポンプのシリンダの耐圧強
度を向上させ、かつ振動したり、シリンダが動いて損傷
を受けたり、シリンダとピストンの間隙精度が低下した
りして性能が低下するなど従来のプランジャーポンプの
問題を解決し、耐久性を向上させた信頼性が高い多段圧
縮装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１は、複
数の往復圧縮部の少なくとも１往復圧縮部をプランジャ
ーポンプ（１０４）により構成し、前記複数の往復圧縮
部を連動して所要の気体を多段階で圧縮する多段圧縮装
置において、前記プランジャーポンプ（１０４）は、プ
ランジャーポンプの基体構造物であるプランジャーポン
プ本体（３）に取り付けられるセラミックス製シリンダ
ライナ（１）と、このシリンダライナ（１）内に挿入さ
れたピストン（５４）と、このピストン（５４）に連結
されたコンロッド（２）などから構成されており、前記
シリンダライナ（１）とプランジャーポンプ本体（３）
の間に耐圧構成部材としてスリーブ（４）を、前記シリ
ンダライナ（１）の外側に嵌合して介在させ、前記シリ
ンダライナ（１）とスリーブ（４）を前記プランジャー
ポンプ本体（３）に固定用ボルト（５）で固定し、かつ
前記コンロッド（２）を往復動させる駆動部側の本体に
固定されて前記コンロッド（２）が挿入されるコンロッ
ドスリーブ（６）と、このコンロッドスリーブ（６）に
接合する前記固定用ボルト（５）との間に弾性緩衝部材
（７）を介在させて装着したことを特徴とする多段圧縮
装置に関するものである。
数の往復圧縮部の少なくとも１往復圧縮部をプランジャ
ーポンプ（１０４）により構成し、前記複数の往復圧縮
部を連動して所要の気体を多段階で圧縮する多段圧縮装
置において、前記プランジャーポンプ（１０４）は、プ
ランジャーポンプの基体構造物であるプランジャーポン
プ本体（３）に取り付けられるセラミックス製シリンダ
ライナ（１）と、このシリンダライナ（１）内に挿入さ
れたピストン（５４）と、このピストン（５４）に連結
されたコンロッド（２）などから構成されており、前記
シリンダライナ（１）とプランジャーポンプ本体（３）
の間に耐圧構成部材としてスリーブ（４）を、前記シリ
ンダライナ（１）の外側に嵌合して介在させ、前記シリ
ンダライナ（１）とスリーブ（４）を前記プランジャー
ポンプ本体（３）に固定用ボルト（５）で固定し、かつ
前記コンロッド（２）を往復動させる駆動部側の本体に
固定されて前記コンロッド（２）が挿入されるコンロッ
ドスリーブ（６）と、このコンロッドスリーブ（６）に
接合する前記固定用ボルト（５）との間に弾性緩衝部材
（７）を介在させて装着したことを特徴とする多段圧縮
装置に関するものである。
【０００７】本発明の請求項２は、請求項１記載の多段
圧縮装置において、前記耐圧構造部材としてのスリーブ
（４）が前記固定用ボルト（５）に接する面に厚さ方向
に貫通して１つあるいは２つ以上の圧抜き溝（８）を設
けたことを特徴とするものである。
圧縮装置において、前記耐圧構造部材としてのスリーブ
（４）が前記固定用ボルト（５）に接する面に厚さ方向
に貫通して１つあるいは２つ以上の圧抜き溝（８）を設
けたことを特徴とするものである。
【０００８】本発明の請求項３は、請求項１又は請求項
２記載の多段圧縮装置において、前記コンロッドスリー
ブ（６）に貫通して１つあるいは２つ以上の圧抜き穴
（９）を設けたことを特徴とするものである。
２記載の多段圧縮装置において、前記コンロッドスリー
ブ（６）に貫通して１つあるいは２つ以上の圧抜き穴
（９）を設けたことを特徴とするものである。
【０００９】
【００１０】
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
〜図７に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の多
段圧縮装置の一実施形態の断面を示す説明図であり、図
２は、図１に示した本発明の多段圧縮装置の第４段目往
復圧縮部（プランジャーポンプ）の断面を示す説明図で
あり、図３は、図１に示した本発明の多段圧縮装置の第
３段目往復圧縮部（プランジャーポンプ）の断面を示す
説明図である。なお、これらの図において前記図９の符
号と同一符号で示した部分は、従来技術の項で説明した
ものと同様の機能を持つ部分であり、本発明の理解を妨
げない範囲で説明は省略した。
〜図７に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の多
段圧縮装置の一実施形態の断面を示す説明図であり、図
２は、図１に示した本発明の多段圧縮装置の第４段目往
復圧縮部（プランジャーポンプ）の断面を示す説明図で
あり、図３は、図１に示した本発明の多段圧縮装置の第
３段目往復圧縮部（プランジャーポンプ）の断面を示す
説明図である。なお、これらの図において前記図９の符
号と同一符号で示した部分は、従来技術の項で説明した
ものと同様の機能を持つ部分であり、本発明の理解を妨
げない範囲で説明は省略した。
【００１２】図２に示したように、図１に示した本発明
の多段圧縮装置１００Ａの第４段目往復圧縮部（プラン
ジャーポンプ）１０４は、セラミックス製シリンダライ
ナ１内に挿入されたピストン５４と、ピストン５４に連
結されたコンロッド２（ピストン５４とヨーク１Ｂを連
結するコネクティングロッド）などから構成されてお
り、前記シリンダライナ１とプランジャーポンプ本体３
（プランジャーポンプの構成部材を組み付けるための基
体構造物）の間に耐圧構造部材としてスリーブ４を介在
させてある。そして、前記シリンダライナ１とスリーブ
４はプランジャーポンプ本体３に固定用ボルト５をねじ
込んで固定されている。
の多段圧縮装置１００Ａの第４段目往復圧縮部（プラン
ジャーポンプ）１０４は、セラミックス製シリンダライ
ナ１内に挿入されたピストン５４と、ピストン５４に連
結されたコンロッド２（ピストン５４とヨーク１Ｂを連
結するコネクティングロッド）などから構成されてお
り、前記シリンダライナ１とプランジャーポンプ本体３
（プランジャーポンプの構成部材を組み付けるための基
体構造物）の間に耐圧構造部材としてスリーブ４を介在
させてある。そして、前記シリンダライナ１とスリーブ
４はプランジャーポンプ本体３に固定用ボルト５をねじ
込んで固定されている。
【００１３】図３に示したように、図１に示した本発明
の多段圧縮装置１００Ａの第３段目往復圧縮部（プラン
ジャーポンプ）１０３は、セラミックス製シリンダライ
ナ１ａ内に挿入されたピストン５３と、ピストン５３に
連結されたコンロッド２ａ（ピストン５３とヨーク１Ａ
を連結するコネクテイングロッド）などから構成されて
おり、前記シリンダライナ１ａとプランジャーポンプ本
体３ａの間に耐圧構造部材としてスリーブ４ａを介在さ
せてある。そして、前記シリンダライナ１ａとスリーブ
４ａはプランジャーポンプ本体３ａに固定用ボルト５ａ
をねじ込んで固定されている。
の多段圧縮装置１００Ａの第３段目往復圧縮部（プラン
ジャーポンプ）１０３は、セラミックス製シリンダライ
ナ１ａ内に挿入されたピストン５３と、ピストン５３に
連結されたコンロッド２ａ（ピストン５３とヨーク１Ａ
を連結するコネクテイングロッド）などから構成されて
おり、前記シリンダライナ１ａとプランジャーポンプ本
体３ａの間に耐圧構造部材としてスリーブ４ａを介在さ
せてある。そして、前記シリンダライナ１ａとスリーブ
４ａはプランジャーポンプ本体３ａに固定用ボルト５ａ
をねじ込んで固定されている。
【００１４】図２、図３に示したように耐圧構造部材と
してスリーブ４、４ａを介在させ、固定用ボルト５、５
ａでシリンダライナ１、１ａとスリーブ４、４ａをプラ
ンジャーポンプ本体３、３ａにそれぞれ固定することに
より、セラミックス製シリンダライナ１、１ａの耐圧強
度を向上させることができる。しかもこのような構成の
プランジャーポンプとすることにより振動したり、シリ
ンダライナ１、１ａが動いて損傷を受けたり、シリンダ
１、１ａとピストン５４、５３の間隙精度が低下したり
して性能が低下するなどがなくなり、耐久性が向上し、
信頼性が高い多段圧縮装置を提供できる。
してスリーブ４、４ａを介在させ、固定用ボルト５、５
ａでシリンダライナ１、１ａとスリーブ４、４ａをプラ
ンジャーポンプ本体３、３ａにそれぞれ固定することに
より、セラミックス製シリンダライナ１、１ａの耐圧強
度を向上させることができる。しかもこのような構成の
プランジャーポンプとすることにより振動したり、シリ
ンダライナ１、１ａが動いて損傷を受けたり、シリンダ
１、１ａとピストン５４、５３の間隙精度が低下したり
して性能が低下するなどがなくなり、耐久性が向上し、
信頼性が高い多段圧縮装置を提供できる。
【００１５】図４は、本発明の多段圧縮装置の第４段目
往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図である。
図４に示したように、この例の第４段目往復圧縮部（プ
ランジャーポンプ）１０４ａにおいては、コンロッドス
リーブ６（コンロッドを往復動させる駆動部側の本体に
固定されてヨークに連結されるコンロッドの端部を相通
する部材）と前記固定用ボルト５間に板バネなどの弾性
緩衝部材７が存在して装着されている以外は、図２に示
した第４段目往復圧縮部１４０と同様に構成されてい
る。コンロッドスリーブ６と固定用ボルト５の間に板バ
ネなどの弾性緩衝部材７を介在して装着したので、シリ
ンダライナ１、スリーブ４の動きが一層抑えられ、振動
低減が図れ、信頼性が一層向上する。
往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図である。
図４に示したように、この例の第４段目往復圧縮部（プ
ランジャーポンプ）１０４ａにおいては、コンロッドス
リーブ６（コンロッドを往復動させる駆動部側の本体に
固定されてヨークに連結されるコンロッドの端部を相通
する部材）と前記固定用ボルト５間に板バネなどの弾性
緩衝部材７が存在して装着されている以外は、図２に示
した第４段目往復圧縮部１４０と同様に構成されてい
る。コンロッドスリーブ６と固定用ボルト５の間に板バ
ネなどの弾性緩衝部材７を介在して装着したので、シリ
ンダライナ１、スリーブ４の動きが一層抑えられ、振動
低減が図れ、信頼性が一層向上する。
【００１６】図５は、本発明の多段圧縮装置の第４段目
往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図である。
図５に示したように、この例の第４段目往復圧縮部（プ
ランジャーポンプ）１０４ｂにおいては、耐圧構造部材
としてのスリーブ４ｂが固定用ボルト５に接する面にス
リーブ４ｂの厚さ方向に貫通して１つの圧抜き溝８（図
６参照）が設けられている。そして、コンロッドスリー
ブ６ａにはコンロッドスリーブ６ａを上方から下方に貫
通して２つの圧抜き穴９が設けられている。図６（Ａ）
に、スリーブ４ｂの縦断面を示し、（Ｂ）に、スリーブ
４ｂが固定用ボルト５に接する面にスリーブ４ｂの厚さ
方向に貫通して設けた圧抜き溝８を示す。１０はスリー
ブ４ｂ内壁面に設けた環状溝である。スリーブ４ｂとプ
ランジャポンプ本体３の間の気体は圧抜き溝８を経た
後、圧抜き穴９を経て矢印で示したように本発明の多段
圧縮装置内に逃れるようになっている。また、シリンダ
ライナ１とスリーブ４ｂの間やコンロッド２とコンロッ
ドスリーブ６ａとの間の気体も同様にして圧抜き穴９を
経て本発明の多段圧縮装置内に逃れるようになってい
る。このようにすることによりシリンダ背後の圧力上昇
を防止でき、またコンロッド２とコンロッドスリーブ６
ａとの間の圧力上昇を防止でき、ピストン５４がスムー
ズに動くようになるので、入力低減が図れ、ピストン５
４のかじりなどが防止され、信頼性が向上する。
往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図である。
図５に示したように、この例の第４段目往復圧縮部（プ
ランジャーポンプ）１０４ｂにおいては、耐圧構造部材
としてのスリーブ４ｂが固定用ボルト５に接する面にス
リーブ４ｂの厚さ方向に貫通して１つの圧抜き溝８（図
６参照）が設けられている。そして、コンロッドスリー
ブ６ａにはコンロッドスリーブ６ａを上方から下方に貫
通して２つの圧抜き穴９が設けられている。図６（Ａ）
に、スリーブ４ｂの縦断面を示し、（Ｂ）に、スリーブ
４ｂが固定用ボルト５に接する面にスリーブ４ｂの厚さ
方向に貫通して設けた圧抜き溝８を示す。１０はスリー
ブ４ｂ内壁面に設けた環状溝である。スリーブ４ｂとプ
ランジャポンプ本体３の間の気体は圧抜き溝８を経た
後、圧抜き穴９を経て矢印で示したように本発明の多段
圧縮装置内に逃れるようになっている。また、シリンダ
ライナ１とスリーブ４ｂの間やコンロッド２とコンロッ
ドスリーブ６ａとの間の気体も同様にして圧抜き穴９を
経て本発明の多段圧縮装置内に逃れるようになってい
る。このようにすることによりシリンダ背後の圧力上昇
を防止でき、またコンロッド２とコンロッドスリーブ６
ａとの間の圧力上昇を防止でき、ピストン５４がスムー
ズに動くようになるので、入力低減が図れ、ピストン５
４のかじりなどが防止され、信頼性が向上する。
【００１７】図８は、ピストンリングおよびガイドリン
グを装着した従来のピストン（例えば図９のピストン５
１）の断面を示す説明図である。図８に示したように、
ピストンリング１１およびガイドリング１２はピストン
５１に設けたピストンリング溝１１ａおよびガイドリン
グ溝１２ａ中にそれぞれ丁度納めて装着されている。図
７は、ピストンリングおよびガイドリングを装着した本
発明で用いるピストン５１ａの断面を示す説明図であ
る。図７に示したように、ピストンリング１１はピスト
ンリング１１の幅よりも大きい幅を備えたピストンリン
グ溝１１ｂの中に納めて装着されている。ガイドリング
１２はガイドリング溝１２ａ中に丁度納めて装着されて
いる。このように構成することによりピストン５１ａが
往復する際、ピストンリング１１もピストンリング溝１
１ｂの中で矢印で示したように往復するので、ピストン
リング１１にかかる負荷を減らすことができ、図８に示
したピストン５１の場合に比較してＰＶ値を低減でき、
機械損失の低減を図ることができる。ガイドリング１２
とガイドリング溝１２ａについてもピストンリング１１
とピストンリング溝１１ｂと同様に構成することができ
る。
グを装着した従来のピストン（例えば図９のピストン５
１）の断面を示す説明図である。図８に示したように、
ピストンリング１１およびガイドリング１２はピストン
５１に設けたピストンリング溝１１ａおよびガイドリン
グ溝１２ａ中にそれぞれ丁度納めて装着されている。図
７は、ピストンリングおよびガイドリングを装着した本
発明で用いるピストン５１ａの断面を示す説明図であ
る。図７に示したように、ピストンリング１１はピスト
ンリング１１の幅よりも大きい幅を備えたピストンリン
グ溝１１ｂの中に納めて装着されている。ガイドリング
１２はガイドリング溝１２ａ中に丁度納めて装着されて
いる。このように構成することによりピストン５１ａが
往復する際、ピストンリング１１もピストンリング溝１
１ｂの中で矢印で示したように往復するので、ピストン
リング１１にかかる負荷を減らすことができ、図８に示
したピストン５１の場合に比較してＰＶ値を低減でき、
機械損失の低減を図ることができる。ガイドリング１２
とガイドリング溝１２ａについてもピストンリング１１
とピストンリング溝１１ｂと同様に構成することができ
る。
【００１８】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。例えば、複
数の往復圧縮部を上記のＬ型・Ｖ型・Ｗ型・半星型・星
型・対向釣り合い型などに配置した構成、または、３つ
または５つ以上の往復圧縮部を星型に配置した構成の多
段階圧縮装置であってもよい。
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。例えば、複
数の往復圧縮部を上記のＬ型・Ｖ型・Ｗ型・半星型・星
型・対向釣り合い型などに配置した構成、または、３つ
または５つ以上の往復圧縮部を星型に配置した構成の多
段階圧縮装置であってもよい。
【００１９】
【発明の効果】前記シリンダライナとプランジャーポン
プ本体の間に耐圧構造部材としてスリーブを介在させ、
このシリンダライナとスリーブをプランジャーポンプ本
体に固定用ボルトで固定し、かつ前記コンロッドを往復
動させる駆動部側の本体に固定されてコンロッドが挿入
されるコンロッドスリーブと、このコンロッドスリーブ
に接合する前記固定用ボルトとの間に弾性緩衝部材を介
在させて装着したので、プランジャーポンプのシリンダ
の耐圧強度を向上させると共に、シリンダライナ、スリ
ーブの動きが一層抑えられる。これにより、振動した
り、シリンダが動いて損傷を受けたり、シリンダとピス
トンの間隙精度が低下したりして性能が低下するなどを
防止できるので、耐久性を向上させた信頼性の高い多段
圧縮装置を提供できる。
プ本体の間に耐圧構造部材としてスリーブを介在させ、
このシリンダライナとスリーブをプランジャーポンプ本
体に固定用ボルトで固定し、かつ前記コンロッドを往復
動させる駆動部側の本体に固定されてコンロッドが挿入
されるコンロッドスリーブと、このコンロッドスリーブ
に接合する前記固定用ボルトとの間に弾性緩衝部材を介
在させて装着したので、プランジャーポンプのシリンダ
の耐圧強度を向上させると共に、シリンダライナ、スリ
ーブの動きが一層抑えられる。これにより、振動した
り、シリンダが動いて損傷を受けたり、シリンダとピス
トンの間隙精度が低下したりして性能が低下するなどを
防止できるので、耐久性を向上させた信頼性の高い多段
圧縮装置を提供できる。
【００２０】
【００２１】耐圧構造部材としてのスリーブが固定用ボ
ルトに接する面に厚さ方向に貫通して１つあるいは２つ
以上の圧抜き溝を設けることにより、シリンダ背後の圧
力上昇を防止でき入力低減、ピストンのかじりなどが防
止され信頼性が向上する。
ルトに接する面に厚さ方向に貫通して１つあるいは２つ
以上の圧抜き溝を設けることにより、シリンダ背後の圧
力上昇を防止でき入力低減、ピストンのかじりなどが防
止され信頼性が向上する。
【００２２】コンロッドスリーブに貫通して１つあるい
は２つ以上の圧抜き穴を設けることにより、コンロッド
スリーブとコンロッド間の圧力上昇を防止できピストン
がスムーズに動くようになるので、入力低減が図れ、ま
たピストンのかじりなどが防止され信頼性が向上する。
は２つ以上の圧抜き穴を設けることにより、コンロッド
スリーブとコンロッド間の圧力上昇を防止できピストン
がスムーズに動くようになるので、入力低減が図れ、ま
たピストンのかじりなどが防止され信頼性が向上する。
【００２３】
【図１】 本発明の多段圧縮装置の一実施形態の断面を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図２】 図１に示した本発明の多段圧縮装置の第４段
目往復圧縮部の一実施形態の断面を示す説明図である。
目往復圧縮部の一実施形態の断面を示す説明図である。
【図３】 図１に示した本発明の多段圧縮装置の第３段
目往復圧縮部の一実施形態の断面を示す説明図である。
目往復圧縮部の一実施形態の断面を示す説明図である。
【図４】 図１に示した本発明の多段圧縮装置の第４段
目往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図であ
る。
目往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図であ
る。
【図５】 図１に示した本発明の多段圧縮装置の第４段
目往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図であ
る。
目往復圧縮部の他の実施形態の断面を示す説明図であ
る。
【図６】 （Ａ）は、図５に示した耐圧構造部材である
スリーブの縦断面を示す説明図であり、（Ｂ）は、図５
に示した耐圧構造部材であるスリーブの底面図である。
スリーブの縦断面を示す説明図であり、（Ｂ）は、図５
に示した耐圧構造部材であるスリーブの底面図である。
【図７】 本発明で用いるピストンリングおよびガイド
リングを装着したピストンの断面の説明図である。
リングを装着したピストンの断面の説明図である。
【図８】 従来のピストンリングおよびガイドリングを
装着したピストンの断面の説明図である。
装着したピストンの断面の説明図である。
【図９】 従来の多段圧縮装置の断面を示す説明図であ
る。
る。
１００、１００Ａ 多段圧縮装置
１０１ 第１段目往復圧縮部
１０２ 第２段目往復圧縮部
１０３ 第３段目往復圧縮部
１０４ 第４段目往復圧縮部
１０５、１０６ 軸
１Ａ、１Ｂ ヨーク
５１〜５４ ピストン
５７〜５８ シリンダ
１、１ａ セラミックス製シリンダライナ
２、２ａ コンロッド
３、３ａ プランジャポンプ本体
４、４ａ、４ｂ 耐圧構造部材としてのスリーブ
５、５ａ 固定用ボルト
６、６ａ コンロッドスリーブ
７ 弾性緩衝部材
８ 圧抜き溝
９ 圧抜き穴
１１ ピストンリング
１２ ガイドリング
フロントページの続き
(72)発明者 間 誠
大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号
三洋電機株式会社内
(72)発明者 清水 栄一
大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号
三洋電機株式会社内
(72)発明者 里 和哉
大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号
三洋電機株式会社内
(56)参考文献 特開 平９−287560（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−42452（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−274157（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−318131（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−254178（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F04B 27/04
F04B 35/01
F04B 37/12
Claims (3)
- 【請求項１】複数の往復圧縮部の少なくとも１往復圧縮
部をプランジャーポンプ（１０４）により構成し、前記
複数の往復圧縮部を連動して所要の気体を多段階で圧縮
する多段圧縮装置において、前記プランジャーポンプ
（１０４）は、プランジャーポンプの基体構造物である
プランジャーポンプ本体（３）に取り付けられるセラミ
ックス製シリンダライナ（１）と、このシリンダライナ
（１）内に挿入されたピストン（５４）と、このピスト
ン（５４）に連結されたコンロッド（２）などから構成
されており、前記シリンダライナ（１）とプランジャー
ポンプ本体（３）の間に耐圧構成部材としてスリーブ
（４）を、前記シリンダライナ（１）の外側に嵌合して
介在させ、前記シリンダライナ（１）とスリーブ（４）
を前記プランジャーポンプ本体（３）に固定用ボルト
（５）で固定し、かつ前記コンロッド（２）を往復動さ
せる駆動部側の本体に固定されて前記コンロッド（２）
が挿入されるコンロッドスリーブ（６）と、このコンロ
ッドスリーブ（６）に接合する前記固定用ボルト（５）
との間に弾性緩衝部材（７）を介在させて装着したこと
を特徴とする多段圧縮装置。 - 【請求項２】 前記耐圧構造部材としてのスリーブ
（４）が前記固定用ボルト（５）に接する面に厚さ方向
に貫通して１つあるいは２つ以上の圧抜き溝（８）を設
けたことを特徴とする請求項１記載の多段圧縮装置。 - 【請求項３】前記コンロッドスリーブ（６）に貫通して
１つあるいは２つ以上の圧抜き穴（９）を設けたことを
特徴とする請求項１又は請求項２記載の多段圧縮装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37125498A JP3423235B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 多段圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37125498A JP3423235B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 多段圧縮装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000192879A JP2000192879A (ja) | 2000-07-11 |
| JP3423235B2 true JP3423235B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=18498397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37125498A Expired - Fee Related JP3423235B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 多段圧縮装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3423235B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4327019B2 (ja) | 2004-05-21 | 2009-09-09 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 往復圧縮機 |
| CN103967742A (zh) * | 2013-01-29 | 2014-08-06 | 王彦彬 | 磁力式同平面多缸多级凸轮组合压缩机 |
| JP6376771B2 (ja) * | 2014-02-26 | 2018-08-22 | シナノケンシ株式会社 | 圧縮機又は真空機 |
| JP6376770B2 (ja) * | 2014-02-26 | 2018-08-22 | シナノケンシ株式会社 | 圧縮機又は真空機 |
| CN108167154A (zh) * | 2018-01-23 | 2018-06-15 | 河北铸诚工矿机械有限公司 | 一种双液泵 |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP37125498A patent/JP3423235B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000192879A (ja) | 2000-07-11 |
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