JP3469808B2 - 多段圧縮装置 - Google Patents
多段圧縮装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は窒素ガスなどの所要
の気体を、複数の往復圧縮部を備えて多段階で順次高圧
に圧縮する多段圧縮装置に関するものである。
の気体を、複数の往復圧縮部を備えて多段階で順次高圧
に圧縮する多段圧縮装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の多段圧縮装置としては、
圧縮段数の増加に従って往復圧縮部、すなわち、シリン
ダとピストンとによる圧縮部を高圧側になるほどシリン
ダとピストンの直径を細くするとともに、Ｌ型・Ｖ型・
Ｗ型・半星型・星型・対向釣り合い型などに配置して、
各圧縮部を所要の位相にずらせた行程で動作するよう
に、クランク軸に連結して連動することにより多段階の
圧縮動作を行う機構を電動機などの駆動源により運転す
る構成が開示されている（日本機械学会昭和４５年９月
１５日「機械工学便覧」第１０編第３０図〜第３２図な
ど）。
圧縮段数の増加に従って往復圧縮部、すなわち、シリン
ダとピストンとによる圧縮部を高圧側になるほどシリン
ダとピストンの直径を細くするとともに、Ｌ型・Ｖ型・
Ｗ型・半星型・星型・対向釣り合い型などに配置して、
各圧縮部を所要の位相にずらせた行程で動作するよう
に、クランク軸に連結して連動することにより多段階の
圧縮動作を行う機構を電動機などの駆動源により運転す
る構成が開示されている（日本機械学会昭和４５年９月
１５日「機械工学便覧」第１０編第３０図〜第３２図な
ど）。
【０００３】また、従来、図６に示したように、４つの
往復圧縮部１０１・１０２・１０３・１０４を直交する
軸１０５・１０６上で往復連動するように配置し、第１
段目往復圧縮部１０１から順次に高圧化して第４段目往
復圧縮部１０４を最終段の高圧圧縮部とした多段圧縮装
置１００が、例えば米国特許第５，０３３，９４０号明
細書などで周知である。
往復圧縮部１０１・１０２・１０３・１０４を直交する
軸１０５・１０６上で往復連動するように配置し、第１
段目往復圧縮部１０１から順次に高圧化して第４段目往
復圧縮部１０４を最終段の高圧圧縮部とした多段圧縮装
置１００が、例えば米国特許第５，０３３，９４０号明
細書などで周知である。
【０００４】そして、上記多段圧縮装置１００において
は、１対の対向するピストン５１・５３はヨーク１Ａに
連結し、他の１対の対向するピストン５２・５４はヨー
ク１Ａと向きを９０度ずらして配設したヨーク１Ｂに連
結してある。そして図示しない電動モータなどによっ
て、クランク軸５５を回転させクランクピン５６をクラ
ンク軸５５の回りに回転させて、一対のピストン５１・
５３を軸１０５の方向にのみ往復運動させ、他の一対の
ピストン５２・５４を軸１０６の方向にのみ往復運動さ
せるようになっている。
は、１対の対向するピストン５１・５３はヨーク１Ａに
連結し、他の１対の対向するピストン５２・５４はヨー
ク１Ａと向きを９０度ずらして配設したヨーク１Ｂに連
結してある。そして図示しない電動モータなどによっ
て、クランク軸５５を回転させクランクピン５６をクラ
ンク軸５５の回りに回転させて、一対のピストン５１・
５３を軸１０５の方向にのみ往復運動させ、他の一対の
ピストン５２・５４を軸１０６の方向にのみ往復運動さ
せるようになっている。
【０００５】外部から吸入した気体は第１段目往復圧縮
部１０１で圧縮された後、第１段目往復圧縮部１０１と
第２段目往復圧縮部１０２を連結する第１管路５７を経
て矢印で示したように第２段目往復圧縮部１０２へ送ら
れてさらに高圧に圧縮され、第２段目往復圧縮部１０２
で圧縮された気体は第２段目往復圧縮部１０２と第３段
目往復圧縮部１０３を連結する第２管路５８を経て矢印
で示したように第３段目往復圧縮部１０３へ送られさら
に高圧に圧縮され、圧縮された気体は第３段目往復圧縮
部１０３と第４段目往復圧縮部１０４を連結する第３管
路５９を経て矢印で示したように第４段目往復圧縮部１
０４へ送られさらに高圧に圧縮される。そして最終段往
復圧縮部１０４で圧縮された気体はその吐出部６０に設
置されたストレーナ６１でゴミなどの異物が除去され、
管路６２を経て矢印で示した方向から外部に吐出され
る。
部１０１で圧縮された後、第１段目往復圧縮部１０１と
第２段目往復圧縮部１０２を連結する第１管路５７を経
て矢印で示したように第２段目往復圧縮部１０２へ送ら
れてさらに高圧に圧縮され、第２段目往復圧縮部１０２
で圧縮された気体は第２段目往復圧縮部１０２と第３段
目往復圧縮部１０３を連結する第２管路５８を経て矢印
で示したように第３段目往復圧縮部１０３へ送られさら
に高圧に圧縮され、圧縮された気体は第３段目往復圧縮
部１０３と第４段目往復圧縮部１０４を連結する第３管
路５９を経て矢印で示したように第４段目往復圧縮部１
０４へ送られさらに高圧に圧縮される。そして最終段往
復圧縮部１０４で圧縮された気体はその吐出部６０に設
置されたストレーナ６１でゴミなどの異物が除去され、
管路６２を経て矢印で示した方向から外部に吐出され
る。
【０００６】図５に示したように、前記ストレーナ６１
は、圧縮された気体がこのストレーナ６１を経て吐出さ
れる側でこのストレーナ６１を支持して固定する固定用
部材６３に対して押し付けて精度よく密着して装着され
ている。６４は固定用部材６３を本体６５側に固定する
ためのボルトを示す。矢印は気体の流れを示す。
は、圧縮された気体がこのストレーナ６１を経て吐出さ
れる側でこのストレーナ６１を支持して固定する固定用
部材６３に対して押し付けて精度よく密着して装着され
ている。６４は固定用部材６３を本体６５側に固定する
ためのボルトを示す。矢印は気体の流れを示す。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の多
段圧縮装置１００においては、各往復圧縮部を第１〜３
管路によって連結し、圧縮した気体をこれらの管路を経
て順次移送しているために、運転中に吐出脈動が大き
く、振動および騒音が発生する問題があった。また、上
記のようにストレーナ６１を固定用部材６３に押し付け
て密着して装着するためには、ストレーナ６１および固
定用部材６３の加工精度を上げる必要があり、このため
コスト高となる上、組み立ても煩雑で手間がかかる問題
があった。本発明の目的は、装置の運転中の吐出脈動を
抑え、振動および騒音の発生を抑制した信頼性が高い多
段圧縮装置を提供することであり、また、前記ストレー
ナおよび固定用部材の加工精度を落しても実質的に充分
にゴミなどの除去が可能となるような構成として、コス
トダウンを図り、組み立ても容易にした多段圧縮装置を
提供することである。
段圧縮装置１００においては、各往復圧縮部を第１〜３
管路によって連結し、圧縮した気体をこれらの管路を経
て順次移送しているために、運転中に吐出脈動が大き
く、振動および騒音が発生する問題があった。また、上
記のようにストレーナ６１を固定用部材６３に押し付け
て密着して装着するためには、ストレーナ６１および固
定用部材６３の加工精度を上げる必要があり、このため
コスト高となる上、組み立ても煩雑で手間がかかる問題
があった。本発明の目的は、装置の運転中の吐出脈動を
抑え、振動および騒音の発生を抑制した信頼性が高い多
段圧縮装置を提供することであり、また、前記ストレー
ナおよび固定用部材の加工精度を落しても実質的に充分
にゴミなどの除去が可能となるような構成として、コス
トダウンを図り、組み立ても容易にした多段圧縮装置を
提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１は、吸
入した気体を第１段目往復圧縮部で圧縮した後、圧縮さ
れた気体を第１段目往復圧縮部と第２段目往復圧縮部を
連結する第１管路を経て第２段目往復圧縮部へ送ってさ
らに圧縮した後、圧縮された気体を第２段目往復圧縮部
と第３段目往復圧縮部を連結する第２管路を経て第３段
目往復圧縮部へ送ってさらに圧縮した後、圧縮された気
体を第３段目往復圧縮部と第４段目往復圧縮部を連結す
る第３管路を経て第４段目往復圧縮部へ送ってさらに圧
縮するなどのように、多段階で順次高圧に圧縮して吐出
する複数の往復圧縮部を備えた多段圧縮装置であって、
各往復圧縮部を連結する少なくとも１つの管路にマフラ
ーを備えたことを特徴とする多段圧縮装置に関する。
入した気体を第１段目往復圧縮部で圧縮した後、圧縮さ
れた気体を第１段目往復圧縮部と第２段目往復圧縮部を
連結する第１管路を経て第２段目往復圧縮部へ送ってさ
らに圧縮した後、圧縮された気体を第２段目往復圧縮部
と第３段目往復圧縮部を連結する第２管路を経て第３段
目往復圧縮部へ送ってさらに圧縮した後、圧縮された気
体を第３段目往復圧縮部と第４段目往復圧縮部を連結す
る第３管路を経て第４段目往復圧縮部へ送ってさらに圧
縮するなどのように、多段階で順次高圧に圧縮して吐出
する複数の往復圧縮部を備えた多段圧縮装置であって、
各往復圧縮部を連結する少なくとも１つの管路にマフラ
ーを備えたことを特徴とする多段圧縮装置に関する。
【０００９】本発明の請求項２は、請求項１記載の多段
圧縮装置において、最終段往復圧縮部の吐出部に設置す
るストレーナと、圧縮された気体がこのストレーナを経
て吐出される側でこのストレーナを支持して固定する固
定用部材との間にスプリングなどの弾性体を介在させた
ことを特徴とする。
圧縮装置において、最終段往復圧縮部の吐出部に設置す
るストレーナと、圧縮された気体がこのストレーナを経
て吐出される側でこのストレーナを支持して固定する固
定用部材との間にスプリングなどの弾性体を介在させた
ことを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
〜４に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の多段
圧縮装置の一実施形態の断面を示す説明図であり、図２
は、本発明の多段圧縮装置の他の実施形態の断面を示す
説明図であり、図３は、本発明の多段圧縮装置の他の実
施形態の断面を示す説明図であり、図４は図３に示した
多段圧縮装置のストレーナ、スプリング、固定用部材な
どを拡大して示す断面説明図である。なお、図１〜４に
おいて前記図５〜６の符号と同一符号で示した部分は、
従来技術の項で説明したものと同様の機能を持つ部分で
あり、本発明の理解を妨げない範囲で説明は省略した。
〜４に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の多段
圧縮装置の一実施形態の断面を示す説明図であり、図２
は、本発明の多段圧縮装置の他の実施形態の断面を示す
説明図であり、図３は、本発明の多段圧縮装置の他の実
施形態の断面を示す説明図であり、図４は図３に示した
多段圧縮装置のストレーナ、スプリング、固定用部材な
どを拡大して示す断面説明図である。なお、図１〜４に
おいて前記図５〜６の符号と同一符号で示した部分は、
従来技術の項で説明したものと同様の機能を持つ部分で
あり、本発明の理解を妨げない範囲で説明は省略した。
【００１１】図１に示したように、本発明の多段圧縮装
置１００Ａにおいては、第１段目往復圧縮部１０１と第
２段目往復圧縮部１０２を連結する第１管路５７に膨張
型マフラー６６が設けられており、第２段目往復圧縮部
１０２と第３段目往復圧縮部１０３を連結する第２管路
５８に膨張型マフラー６７が設けられており、第３段目
往復圧縮部１０３と第４段目往復圧縮部１０４を連結す
る第３管路５９に膨張型マフラー６８が設けられている
以外は図６に示した多段圧縮装置１００と同様になって
いる。前記膨張型マフラー６６〜６８の体積、形状、設
置場所などは吐出量、圧縮比、温度、圧力などにより影
響を受けるので、これらを考慮して決定されるのが好ま
しい。特に圧縮比が高くなると影響が大きくなるので圧
縮比が高い往復圧縮部を連結する管路には少なくとも１
個マフラーを設置することが好ましい。本発明の多段圧
縮装置１００Ａは、膨張型マフラー６６〜６８を設けた
ので運転中の吐出脈動が抑えられ、振動および騒音の発
生が抑制される。
置１００Ａにおいては、第１段目往復圧縮部１０１と第
２段目往復圧縮部１０２を連結する第１管路５７に膨張
型マフラー６６が設けられており、第２段目往復圧縮部
１０２と第３段目往復圧縮部１０３を連結する第２管路
５８に膨張型マフラー６７が設けられており、第３段目
往復圧縮部１０３と第４段目往復圧縮部１０４を連結す
る第３管路５９に膨張型マフラー６８が設けられている
以外は図６に示した多段圧縮装置１００と同様になって
いる。前記膨張型マフラー６６〜６８の体積、形状、設
置場所などは吐出量、圧縮比、温度、圧力などにより影
響を受けるので、これらを考慮して決定されるのが好ま
しい。特に圧縮比が高くなると影響が大きくなるので圧
縮比が高い往復圧縮部を連結する管路には少なくとも１
個マフラーを設置することが好ましい。本発明の多段圧
縮装置１００Ａは、膨張型マフラー６６〜６８を設けた
ので運転中の吐出脈動が抑えられ、振動および騒音の発
生が抑制される。
【００１２】図２に示した本発明の多段圧縮装置１００
Ｂにおいては、第１段目往復圧縮部１０１と第２段目往
復圧縮部１０２を連結する第１管路５７にサイドブラン
チ型マフラー６９が設けられており、第２段目往復圧縮
部１０２と第３段目往復圧縮部１０３を連結する第２管
路５８にサイドブランチ型マフラー７０が設けられてお
り、第３段目往復圧縮部１０３と第４段目往復圧縮部１
０４を連結する第３管路５９にサイドブランチ型マフラ
ー７１が設けられている以外は図６に示した多段圧縮装
置１００と同様になっている。サイドブランチ型マフラ
ー（共鳴器）６９〜７１の長さ、断面積、形状、設置場
所などは吐出量、圧縮比、温度、圧力などにより影響を
受けるので、これらを考慮して決定されるのが好まし
い。特に圧縮比が高くなると影響が大きくなるので、圧
縮比が高い往復圧縮部を連結する管路には少なくとも１
個マフラーを設置することが好ましい。本発明の多段圧
縮装置１００Ｂは、サイドブランチ型マフラー（共鳴
器）６９〜７１を設けたので運転中の吐出脈動が抑えら
れ、振動および騒音の発生が抑制される。
Ｂにおいては、第１段目往復圧縮部１０１と第２段目往
復圧縮部１０２を連結する第１管路５７にサイドブラン
チ型マフラー６９が設けられており、第２段目往復圧縮
部１０２と第３段目往復圧縮部１０３を連結する第２管
路５８にサイドブランチ型マフラー７０が設けられてお
り、第３段目往復圧縮部１０３と第４段目往復圧縮部１
０４を連結する第３管路５９にサイドブランチ型マフラ
ー７１が設けられている以外は図６に示した多段圧縮装
置１００と同様になっている。サイドブランチ型マフラ
ー（共鳴器）６９〜７１の長さ、断面積、形状、設置場
所などは吐出量、圧縮比、温度、圧力などにより影響を
受けるので、これらを考慮して決定されるのが好まし
い。特に圧縮比が高くなると影響が大きくなるので、圧
縮比が高い往復圧縮部を連結する管路には少なくとも１
個マフラーを設置することが好ましい。本発明の多段圧
縮装置１００Ｂは、サイドブランチ型マフラー（共鳴
器）６９〜７１を設けたので運転中の吐出脈動が抑えら
れ、振動および騒音の発生が抑制される。
【００１３】図３に示した本発明の多段圧縮装置１００
Ｃは、３つの往復圧縮部１０１・１０２・１０３を直交
する軸１０５・１０６上で往復連動するように配置し、
第１段目往復圧縮部１０１から順次に高圧化して第３段
目往復圧縮部１０３を最終段の高圧圧縮部とした多段圧
縮装置である。１０４Ａは対向する第２段目往復圧縮部
１０２の振動などを抑制して安定させるために設けた安
定装置である。多段圧縮装置１００Ｃにおいては、１対
の対向するピストン５１・５３はヨーク１Ａに連結し、
他の１対の対向するピストン５２・５４Ａはヨーク１Ａ
と向きを９０度ずらして配設したヨーク１Ｂに連結し、
図示しない電動モータなどによって、クランク軸５５を
回転させクランクピン５６をクランク軸５５の回りに回
転させて、一対のピストン５１・５３を軸１０５の方向
にのみ往復運動させ、他の一対のピストン５２・５４Ａ
を軸１０６の方向にのみ往復運動させるようになってい
る。
Ｃは、３つの往復圧縮部１０１・１０２・１０３を直交
する軸１０５・１０６上で往復連動するように配置し、
第１段目往復圧縮部１０１から順次に高圧化して第３段
目往復圧縮部１０３を最終段の高圧圧縮部とした多段圧
縮装置である。１０４Ａは対向する第２段目往復圧縮部
１０２の振動などを抑制して安定させるために設けた安
定装置である。多段圧縮装置１００Ｃにおいては、１対
の対向するピストン５１・５３はヨーク１Ａに連結し、
他の１対の対向するピストン５２・５４Ａはヨーク１Ａ
と向きを９０度ずらして配設したヨーク１Ｂに連結し、
図示しない電動モータなどによって、クランク軸５５を
回転させクランクピン５６をクランク軸５５の回りに回
転させて、一対のピストン５１・５３を軸１０５の方向
にのみ往復運動させ、他の一対のピストン５２・５４Ａ
を軸１０６の方向にのみ往復運動させるようになってい
る。
【００１４】多段圧縮装置１００Ｃにおいては、第１段
目往復圧縮部１０１と第２段目往復圧縮部１０２を連結
する第１管路５７に膨張型マフラー７２が設けられてお
り、第２段目往復圧縮部１０２と第３段目往復圧縮部１
０３を連結する第２管路５８に膨張型マフラー７３が設
けられている。前記膨張型マフラー７２、７３の体積、
形状、設置場所などは吐出量、圧縮比、温度、圧力など
により影響を受けるので、これらを考慮して決定される
のが好ましい。特に圧縮比が高くなると影響が大きくな
るので圧縮比が高い往復圧縮部を連結する管路には少な
くとも１個マフラーを設置するのが好ましい。本発明の
多段圧縮装置１００Ｃは、膨張型マフラー７２、７３を
設けたので運転中の吐出脈動が抑えられ、振動および騒
音の発生が抑制される。
目往復圧縮部１０１と第２段目往復圧縮部１０２を連結
する第１管路５７に膨張型マフラー７２が設けられてお
り、第２段目往復圧縮部１０２と第３段目往復圧縮部１
０３を連結する第２管路５８に膨張型マフラー７３が設
けられている。前記膨張型マフラー７２、７３の体積、
形状、設置場所などは吐出量、圧縮比、温度、圧力など
により影響を受けるので、これらを考慮して決定される
のが好ましい。特に圧縮比が高くなると影響が大きくな
るので圧縮比が高い往復圧縮部を連結する管路には少な
くとも１個マフラーを設置するのが好ましい。本発明の
多段圧縮装置１００Ｃは、膨張型マフラー７２、７３を
設けたので運転中の吐出脈動が抑えられ、振動および騒
音の発生が抑制される。
【００１５】多段圧縮装置１００Ｃの最終段往復圧縮部
１０３の吐出部６０には、ストレーナ６１が固定用部材
６３内に装着されており、ストレーナ６１と固定用部材
６３との間に金属製のスプリング７４が介在させてあ
る。図４はストレーナ６１、スプリング７４、固定用部
材６３などを拡大して示す断面説明図である。前記スト
レーナ６１は固定用部材６３内をスライドできるように
装着されている。矢印は気体の流れを示す。ストレーナ
６１と固定用部材６３との間に介在させるスプリング７
４などの弾性体の材質は金属の例を示したが、弾性体の
材質は金属に限定されず、使用する気体、温度、圧力な
どに対する耐性を充分持っていれば合成ゴム、炭素繊維
やガラス繊維などの強化繊維を用いたＦＲＰ、ＦＲＭな
どの他、セラミックスなども用いることができる。この
ような構成とすることによりストレーナ６１および固定
用部材６３の加工精度を多少落してもゴミなどの異物の
実質的な除去が可能となり、その結果各部材の加工が容
易になって安価となり、また各部材の組み立ても容易に
なる。
１０３の吐出部６０には、ストレーナ６１が固定用部材
６３内に装着されており、ストレーナ６１と固定用部材
６３との間に金属製のスプリング７４が介在させてあ
る。図４はストレーナ６１、スプリング７４、固定用部
材６３などを拡大して示す断面説明図である。前記スト
レーナ６１は固定用部材６３内をスライドできるように
装着されている。矢印は気体の流れを示す。ストレーナ
６１と固定用部材６３との間に介在させるスプリング７
４などの弾性体の材質は金属の例を示したが、弾性体の
材質は金属に限定されず、使用する気体、温度、圧力な
どに対する耐性を充分持っていれば合成ゴム、炭素繊維
やガラス繊維などの強化繊維を用いたＦＲＰ、ＦＲＭな
どの他、セラミックスなども用いることができる。この
ような構成とすることによりストレーナ６１および固定
用部材６３の加工精度を多少落してもゴミなどの異物の
実質的な除去が可能となり、その結果各部材の加工が容
易になって安価となり、また各部材の組み立ても容易に
なる。
【００１６】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。例えば、複
数の往復圧縮部を上記のＬ型・Ｖ型・Ｗ型・半星型・星
型・対向釣り合い型などに配置した構成、または、３つ
または５つ以上の往復圧縮部を星型に配置した構成の多
段圧縮装置であってもよい。
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。例えば、複
数の往復圧縮部を上記のＬ型・Ｖ型・Ｗ型・半星型・星
型・対向釣り合い型などに配置した構成、または、３つ
または５つ以上の往復圧縮部を星型に配置した構成の多
段圧縮装置であってもよい。
【００１７】
【発明の効果】各往復圧縮部を連結する少なくとも１つ
の管路にマフラーを備えた本発明の多段圧縮装置は、運
転中の吐出脈動が抑えられ、振動および騒音の発生が抑
制され信頼性が高い。
の管路にマフラーを備えた本発明の多段圧縮装置は、運
転中の吐出脈動が抑えられ、振動および騒音の発生が抑
制され信頼性が高い。
【００１８】また、最終段往復圧縮部の吐出部に設置す
るストレーナと、圧縮された気体がこのストレーナを経
て吐出される側でこのストレーナを支持して固定する固
定用部材との間にスプリングなどの弾性体を介在させた
本発明の多段圧縮装置は、前記ストレーナおよび固定用
部材の加工精度を落しても実質的に充分にゴミなどの除
去が可能となり、各部材のコストダウンが図れるととも
に組み立ても容易となる。
るストレーナと、圧縮された気体がこのストレーナを経
て吐出される側でこのストレーナを支持して固定する固
定用部材との間にスプリングなどの弾性体を介在させた
本発明の多段圧縮装置は、前記ストレーナおよび固定用
部材の加工精度を落しても実質的に充分にゴミなどの除
去が可能となり、各部材のコストダウンが図れるととも
に組み立ても容易となる。
【図１】 本発明の多段圧縮装置の一実施形態の断面を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図２】 本発明の多段圧縮装置の他の実施形態の断面
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図３】 本発明の多段圧縮装置の他の実施形態の断面
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図４】 図３に示した本発明の多段圧縮装置のストレ
ーナ、スプリング、固定用部材などを拡大して示す断面
説明図である。
ーナ、スプリング、固定用部材などを拡大して示す断面
説明図である。
【図５】 従来の多段圧縮装置のストレーナ、スプリン
グ、固定用部材などを拡大して示す断面説明図である。
グ、固定用部材などを拡大して示す断面説明図である。
【図６】 従来の多段圧縮装置の断面説明図である。
１００、１００Ａ、１００Ｂ、１００Ｃ 多段圧縮装置
１０１ 第１段目往復圧縮部
１０２ 第２段目往復圧縮部
１０３ 第３段目往復圧縮部
１０４ 第４段目往復圧縮部
１０５、１０６ 軸
１Ａ、１Ｂ ヨーク
５１〜５４、５４Ａ ピストン
５５ クランク軸
５６ クランクピン
５７ 第１管路
５８ 第２管路
５９ 第３管路
６０ 吐出部
６１ ストレーナ
６３ 固定用部材
６６〜７３ マフラー
７４ スプリング（弾性体）
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 間 誠
大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号
三洋電機株式会社内
(72)発明者 清水 栄一
大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号
三洋電機株式会社内
(72)発明者 里 和哉
大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号
三洋電機株式会社内
(56)参考文献 特開 平６−2652（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−190486（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−315615（ＪＰ，Ａ)
実開 昭60−118388（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭63−71484（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−12771（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭58−169176（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F04B 37/12
F04B 27/02
F04B 39/00 101
Claims (2)
- 【請求項１】 吸入した気体を第１段目往復圧縮部で圧
縮した後、圧縮された気体を第１段目往復圧縮部と第２
段目往復圧縮部を連結する第１管路を経て第２段目往復
圧縮部へ送ってさらに圧縮した後、圧縮された気体を第
２段目往復圧縮部と第３段目往復圧縮部を連結する第２
管路を経て第３段目往復圧縮部へ送ってさらに圧縮した
後、圧縮された気体を第３段目往復圧縮部と第４段目往
復圧縮部を連結する第３管路を経て第４段目往復圧縮部
へ送ってさらに圧縮する、多段階で順次高圧に圧縮して
吐出する複数の往復圧縮部を備えた多段圧縮装置であっ
て、各往復圧縮部を連結する少なくとも１つの管路にマ
フラーを備えたことを特徴とする多段圧縮装置。 - 【請求項２】 最終段往復圧縮部の吐出部に設置するス
トレーナと、圧縮された気体がこのストレーナを経て吐
出される側でこのストレーナを支持して固定する固定用
部材との間にスプリングなどの弾性体を介在させたこと
を特徴とする請求項１記載の多段圧縮装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8178099A JP3469808B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 多段圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8178099A JP3469808B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 多段圧縮装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000274358A JP2000274358A (ja) | 2000-10-03 |
| JP3469808B2 true JP3469808B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=13756006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8178099A Expired - Fee Related JP3469808B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 多段圧縮装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3469808B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100717294B1 (ko) | 2005-12-09 | 2007-05-15 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 마이크로 압축기 및 이를 구비하는 마이크로 냉동시스템 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP8178099A patent/JP3469808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000274358A (ja) | 2000-10-03 |
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