JP3422915B2 - マイクロ波ミリ波注入同期型発振器 - Google Patents

マイクロ波ミリ波注入同期型発振器

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JP3422915B2
JP3422915B2 JP27566297A JP27566297A JP3422915B2 JP 3422915 B2 JP3422915 B2 JP 3422915B2 JP 27566297 A JP27566297 A JP 27566297A JP 27566297 A JP27566297 A JP 27566297A JP 3422915 B2 JP3422915 B2 JP 3422915B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数安定性が高
く、かつ信号純度が高く、小型で軽量の無線通信用マイ
クロ波ミリ波注入同期型発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図6に、従来のマイクロ波ミリ
波注入同期発振回路の構成を示す。この発振回路は、1
997年度電子情報通信学会総合大会C−2−44にお
いて示された。図6において、601は能動素子部、6
00は電圧制御発振器、610は出力回路部、605は
基準信号源としての信号発生器である。能動素子部60
1は出力回路部610に接続されている。
【0003】現在の技術では、能動素子部601は周波
数f'で反射帰還利得を有し、出力回路部610は、能
動素子部601の出力信号から、n×f'(n:整数)の
高調波の周波数成分を有した信号を取り出す。
【0004】一方、上記能動素子部601は、共振回路
部604に接続されている。この共振回路部604はバ
ラクタ容量素子と伝送線路からなり、周波数f'で共振
する。また、信号発生器605は、f/m(m:整数)の
周波数成分を有した信号を、信号入力端子607から共
振回路部604に注入するものである。
【0005】電圧制御発振器(VCO)600は、信号発
生器605がないときには、能動素子部601が周波数
f'付近で十分な反射帰還利得をもったときに、共振回
路部604で信号f'の信号が共振して、発振状態とな
る。ここで、特に、モノシリック化された回路では、共
振回路604のQ値を高くとれないので、マイクロ波ミ
リ波帯の周波数f'の自由発振信号の周波数安定度は、
水晶発振器の安定度と比較して、著しく低い。
【0006】そこで、信号発生器605として、水晶発
振器を有した準マイクロ波帯からマイクロ波帯の位相同
期発振器等の信号純度の高い信号発生器を用い、周波数
f/mの信号を発生させる。この信号発生器605が発
生する周波数f/mの信号は、共振回路部604に入力
される。すると、能動素子部601は、その非線形性に
よって、上記周波数f/mの注入信号のk次(k:整数)
の高調波信号を発生する。この高調波の周波数は、(f
/m)×kである。
【0007】これにより、この電圧制御発振器600の
自由発振周波数f'もしくはそのn次高調波n×f'の信
号は、上記周波数(f/m)×kの高調波信号に引き込ま
れて、同期する。そして、この同期した高調波信号n×
f'が、n次高調波の整合回路を有した出力回路部61
0から出力される。
【0008】これにより、マイクロ波ミリ波帯の発振器
600の周波数安定度を水晶発振器のレベルまで向上さ
せることができ、発振器600の位相雑音も低減でき
る。
【0009】しかも、出力信号は、共振回路部604の
基本発振周波数fのn次高調波を用いるので、ミリ波帯
の信号を直接発振する必要がなくなる。例えば、15G
Hzで基本発振したときに、4次高調波を使えば、60
GHzの信号を出力できる。しかも、信号発生器605
からの信号が、能動素子部601の非線形性によって、
m×n逓倍されるので、注入同期時の同期レンジを、信
号発生器605による注入信号の周波数f/mからみた
ときのm×n倍に広げることができる。
【0010】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、図6に示す
従来の注入同期位相発振器では、上記同期レンジ(周波
数finputAから周波数finputB)の間の一点の周波数
では、出力端子OUTに出力されるn次高調波の出力信
号が、信号入力端子607からの注入信号の位相に同期
している。
【0011】しかし、信号発生器605からの注入信号
が周波数finputAから周波数finputBの間で一定で有
るとき、上記同期レンジの周波数の始点の信号(finput
A)と終点の信号(finputB)とで、n次高調波の出力信
号の位相がn×(±90)度だけ回転してしまい、この同
期レンジの間で位相が一定でなくなる。
【0012】このため、上記従来の注入同期位相発振器
では、受信器の同期検波のための信号源としても用いる
ことが困難であり、かつ、n次高調波の出力信号の変動
や、位相雑音の変動および、不要波スプリアス信号が増
加してしまうという問題があった。
【0013】そこで、この発明の目的は、同期レンジの
間で位相を一定にでき、安定で低雑音の信号を発振でき
るマイクロ波ミリ波注入同期型発振器を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、下記に述べる周波数負帰還ループを構成
し、この周波数負帰還ループによって、電圧制御発振器
(ボルテージ・コントロール・オシレータ(VCO))の
自由発振周波数を制御して、基準信号源に周波数同期さ
せる。これにより、注入同期レンジの範囲内で注入信号
の周波数を変えたときに、この注入信号の周波数に出力
信号の自由発振周波数を追随させてゆくことができる。
したがって、注入信号の位相とこの注入によって同期さ
れた信号の位相とを常に一定の関係に保つことができ、
ひいては、注入同期レンジを広くすることが可能とな
る。これを、実現する注入同期発振器の構成は、以下に
述べるごとくである。
【0015】請求項1の発明のマイクロ波ミリ波注入同
期型発振器は、基準信号発生器を有する注入回路部と、
可変容量成分と伝送線路とを有した周波数可変共振回路
とこの周波数可変共振回路の出力側に接続された分波器
に加えて上記周波数可変共振回路と上記分波器との間に
接続されたマイクロ波トランジスタを含む能動素子部
有する発振回路部と、上記基準信号発生器からの信号を
上記周波数可変共振回路の入力側に入力する入力手段
と、上記分波器からの信号と上記基準信号発生器からの
信号とが入力される周波数混合器およびローパスフィル
を有し、この周波数混合器が出力する誤差信号を上記
ローパスフィルタを経由して上記周波数可変共振回路に
フィードバックして上記周波数可変共振回路を上記基準
信号発生器からの信号に周波数同期させる周波数負帰還
ループとを備えたことを特徴としている。
【0016】この請求項1の発明では、周波数負帰還ル
ープを構成し、発振回路部の自由発振周波数を基準信号
発生器が発生する基準信号に周波数同期させる。これに
より、注入同期レンジ間で注入信号の周波数を変えたと
きにでも、発振回路部から出力する信号の自由発振周波
数を注入信号の周波数に追随させることができる。そし
て、注入信号と注入同期信号の位相を常に一定の関係に
保つことができる。
【0017】したがって、この発明の注入同期型発振器
によれば、同期検波のための信号源としても用いること
が可能であり、かつ、n次高調波の出力信号の安定化
や、位相雑音の低減および不要波スプリアス信号を抑え
ることができる。さらに、注入同期レンジを広くするこ
とができる。
【0018】さらに、位相雑音と引き込み時間とをルー
プフィルタまたはローパスフィルタで制御することな
く、注入同期法によって制御するから、高速引き込みと
低位相雑音化を達成でき、かつ、周波数可変範囲を拡大
できる。
【0019】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、上記基
準信号発生器からの信号を上記入力手段と上記周波数混
合器との2方に分配する分配器を備えたことを特徴とし
ている。
【0020】この請求項2では、上記基準信号発生器か
らの信号を上記分配器で上記入力手段と上記周波数混合
器との2方に分配して、注入同期と周波数負帰還ループ
の2つの動作に役立てることができる。
【0021】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、上記周
波数負帰還ループは、上記分配器と上記周波数混合器と
の間に接続されたm次逓倍器を備えたことを特徴として
いる。
【0022】この請求項3では、上記基準信号発生器が
発生した基準信号をm次逓倍器で周波数をm倍してか
ら、周波数混合器に入力する。したがって、高い安定性
と低い位相雑音特性と有している準マイクロ波帯等のデ
ジタル無線通信で用いられている位相同期発振器を、上
記基準信号発生器として用いることができる。したがっ
て、基準信号発生器を小型かつ低コストにでき、小型で
低コストの周波数シンセサイザを実現できる。
【0023】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、上記発
振回路部は、上記分波器に接続されて上記共振回路から
n次高調波を取り出すn次高調波整合回路を備えたこと
を特徴としている。
【0024】この請求項4の発明では、上記発振回路部
の分波器に接続されたn次高調波整合回路から、基準信
号の周波数のn次高調波を最大出力で取り出すことがで
きる。
【0025】また、請求項5の発明は、請求項2に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、上記基
準信号発生器と上記分配器との間に接続されたh次高調
波増幅器を備えたことを特徴としている。
【0026】この請求項5の発明では、h次高調波増幅
器が、共振回路の前段で、基準信号発生器からの信号を
受けて、その信号のh次高調波を発生させるので、高調
波発生の出力効率を高くすることができる。その上に、
基準信号発生器の動作周波数を低くして、コストダウン
を図れる。
【0027】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、上記分
配器と上記周波数混合器との間に接続されたm次逓倍器
を備えたことを特徴としている。
【0028】この請求項6の発明では、上記m次逓倍器
でh次高調波増幅器からのh次高調波の周波数を更にm
倍するから、同期周波数をより高くして、発振回路部か
ら出力させる信号周波数を一層高くできる。
【0029】また、請求項7の発明は、請求項2に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、上記分
配器と上記入力手段との間に接続されたh次高調波増幅
器と、上記分波器と周波数混合器との間に接続された分
周器とを備えたことを特徴としている。
【0030】この請求項7の発明では、h次高調波増幅
器が分配器と入力手段との間に接続されているから、周
波数負帰還ループへは、h次高調波増幅器に入力される
前の基準信号が入力され、一方、発振回路部へは、h次
高調波増幅器からのh次高調波が入力される。そして、
上記分波器からの高調波は上記分周器で分周されて、周
波数が低くされて、周波数混合器に入力される。
【0031】したがって、この発明では、発振回路部の
発振周波数を低下させることなく、周波数混合器の動作
周波数を低く抑えることができ、周波数負帰還ループを
簡単,安価に製作できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態に基づいて詳細に説明する。
【0033】〔第1の実施の形態〕図1に、本発明のマ
イクロ波ミリ波注入同期発振器の実施の形態の基本構成
を示す。この発振器は、大きく分けて、発振回路部15
と、注入回路部16と、周波数負帰還ループ部17とで
構成される。
【0034】上記発振回路部15は周波数可変共振回路
4と能動素子部1と反射帰還制御回路2と分波器8とn
次高調波整合回路3を備えている。
【0035】上記周波数可変共振回路4は、バラクタダ
イオードで構成された可変容量素子101と伝送線路1
02a,102b,102cを有している。
【0036】伝送線路102aは信号入力端子7に接続
されている。この信号入力端子7には容量素子104と
上記可変容量素子101が接続され、この可変容量素子
101は接地されている。上記可変容量素子101と入
力端子7との接続点には、抵抗R1と容量素子C1との
直列回路が接続され、この直列回路は接地されている。
上記抵抗R1と容量素子C1との接続点には抵抗R2が
接続され、この抵抗R2は接地されている。また、この
抵抗R1と容量素子C1との接続点には電圧制御端子6
が接続されている。
【0037】上記容量素子104は上記伝送線路102
bに接続され、この伝送線路102bには伝送線路10
2cが接続されている。この伝送線路102cには容量
素子C2が接続され、この容量素子C2は接地されてい
る。また、上記伝送線路102cには抵抗R3とR4が
直列接続されており、抵抗R4は接地されている。
【0038】この周波数可変共振回路4は、制御周波数
fで共振する。
【0039】上記能動素子部1は発振制御周波数fで反
射帰還利得を有するマイクロ波トランジスタTr1等で
構成されている。
【0040】上記マイクロ波トランジスタTr1のベー
スは、上記伝送線路102bに接続されており、上記ト
ランジスタTr1のコレクタは容量素子C3と伝送線路
105に並列に接続されている。この容量素子C3と伝
送線路105は接地されている。上記能動素子部1は、
周波数可変共振回路4と反射帰還制御回路2の間に接続
されている。
【0041】また、反射帰還制御回路2は、上記トラン
ジスタTr1のエミッタに接続された伝送線路T1を有
し、この伝送線路T1には伝送線路T2が接続されてい
る。また、上記伝送線路T1とT2の接続点には伝送線
路T3と容量素子C5の直列回路が接続されており、こ
の直列回路は接地されている。また、上記伝送線路T2
は分波器8に接続されている。この反射帰還制御回路2
は、発振制御周波数fの反射帰還利得を制御する。
【0042】また、n次高調波出力回路3は、上記分波
器8に接続された伝送線路T5を備え、この伝送線路T
5と上記分波器8との接続点には伝送線路T4と伝送線
路T6が接続されている。上記伝送線路T5は出力部4
9に接続されている。
【0043】このn次高調波出力回路3は、分波器8よ
り得た信号から高調波n×f(n:整数)成分を有した信
号を取り出して、出力部49に出力する。
【0044】一方、上記注入回路部16は信号発生器5
を有している。この信号発生器5には伝送線路111を
介して電力分配器11が接続されている。そして、この
電力分配器11の一方の出力端は上記共振回路4に接続
されており、他方の出力端は伝送線路112を介して周
波数負帰還ループ部17に接続されている。
【0045】この信号発生器5は、信号純度の高い位相
同期発振器であり、水晶発振器を含んでいる。注入回路
部16は、周波数fo(fo=f/m(m:整数))の周波
数成分を有した信号54を電力分配器11から上記周波
数可変共振回路4に注入する。
【0046】すなわち、信号発生器5からの信号54
は、電力分配器11で2分配され、一方の信号53は、
上記共振回路4の上記伝送線路102aに注入される。
一方、他方の信号52は、上記周波数負帰還ループ部1
7に入力され、m次逓倍器21を経て周波数混合器22
に入力されるようになっている。
【0047】周波数負帰還ループ部17は、m次逓倍器
21と、周波数混合器22と、バンドパスフィルタ24
と、ローパスフィルタ23を有する。
【0048】上記m次逓倍器21は上記注入回路部16
の電力分配器11の他方の出力端に接続されており、こ
のm次逓倍器21は伝送線路を介して周波数混合器22
の一方の入力端に接続されている。そして、この周波数
混合器22の出力端は、ローパスフィルタ23を介して
上記共振回路4の可変容量電圧制御端子6に接続されて
いる。また、上記周波数混合器22の他方の入力端には
分布定数線路である高周波伝送線路75を介してバンド
パスフィルタ24が接続されている。このバンドパスフ
ィルタ24は上記分波器8に接続されている。
【0049】この周波数負帰還ループ部17では、発振
回路部15の反射帰還制御回路部2の出力側に接続され
た分波器8で取り出された基本波発振信号51が、バン
ドパスフィルタ24を介して、周波数混合器22に入力
される。さらに、注入回路部16の電力分配器11で2
分配された信号のー方の信号52が、m次逓倍器21で
m倍されて、周波数混合器22に入力される。そして、
この周波数混合器22によって、信号51と信号52の
周波数が比較される。
【0050】そして、周波数混合器22はローパスフィ
ルタ23に出力信号55を出力し、この出力信号55
は、ローパスフィルタ23から発振回路部15の可変容
量電圧制御端子6に帰還入力されるようになっている。
【0051】次に、上記構成の注入同期発振器の動作を
説明する。
【0052】この実施形態では、電力分配器11で分配
された信号発生器(基準信号源)5からの信号53が、共
振回路4の上記伝送線路102aの一端に注入される。
すると、発振回路部15の非線型性により、発振回路部
15の内部で信号発生器5の周波数fのm次高調波が生
成され、このm次高調波に、発振回路部15の信号の周
波数と位相が同期する。この同期速度は、次に述べる周
波数負帰還ループ部17の同期速度に比較して、100
倍〜1000倍高速である。
【0053】この注入信号による同期特性は、周波数負
帰還ループ部17による同期特性とは異なり、周波数負
帰還ループ部17中のローパスフィルタ23には依存し
ないから、ローパスフィルタ23の帯域外でも、雑音を
低減させることができる。
【0054】次に、周波数負帰還ループ部17の動作を
説明する。発振回路部15は、制御周波数fの共振回路
4と能動素子部1のもつ反射帰還利得特性によって、制
御周波数fの近傍f'で自由発振する。この自由発振周
波数f'は、周波数可変共振回路4で共振周波数fを変
えることによって変えることができる。
【0055】この実施形態では、発振回路部15による
周波数f'の自由発振信号を分波器8で取り出して、周
波数負帰還ループ部17に入力し、バンドパスフィルタ
24で、周波数f〜f'周辺の帯域以外の信号を上記自
由発振信号から除去した上で、周波数混合器22に入力
する。
【0056】一方、信号発生器5が出力した信号54
は、電力分配器11を経由して、m逓倍器21に入力さ
れて、m逓倍される。このm次逓倍器21が出力するm
逓倍波は、雑音が少なくかつ水晶発振器と同等の安定性
を有した信号52である。そして、この信号52と、上
記分波器8からの信号51とが、周波数混合器22に入
力されて、周波数が比較される。そして、この周波数混
合器22は、信号51と52の誤差信号55を生成し、
ローパスフィルタ23を介して上記誤差信号55のみが
取り出されて、可変容量電圧制御端子6に帰還入力され
る。
【0057】上記誤差信号55の電圧でもって発振回路
部15の発振周波数が変化する。より詳しくは、可変容
量電圧制御端子6の極性と誤差信号電圧54の極性は、
発振回路部15の発振周波数に対して負帰還になるよう
に設定されている。
【0058】このような周波数負帰還ループ部17によ
る帰還ループを繰り返すうちに、上記発振回路部15の
自由発振周波数f'は、信号発生器5からの基準信号の
n逓倍波52と、同等に安定で雑音の少ない信号に接近
してくる。
【0059】このように、この実施の形態では、注入同
期動作中に、周波数負帰還ループ部17を動作させるこ
とによって、周波数を基準発振周波数のm逓倍波に接近
させることができる。したがって、注入同期のかかる周
波数領域まで発振回路部15の発振周波数を絞り込むこ
とができる。
【0060】また、この実施の形態によれば、周波数負
帰還ループ部17の周波数負帰還電圧を制御することに
よって、発振回路部15の自由発振周波数f'を変化さ
せることができ、注入信号の周波数を自由発振周波数
f'に追随させることができる。したがって、周波数可
変共振回路4の周波数電圧制御範囲まで同期をかけるこ
とができ、同期レンジを広くすることができ、同期範囲
が狭いという従来の注入同期発振器の課題を解消でき
る。
【0061】さらに、この実施の形態によれば、注入同
期のかかる周波数の始点と終点で、位相が180°程度
シフトするという注入同期発振器のもう一つの課題点
も、上記周波数負帰還ループ部17の動作によって解消
でき、注入同期のかかる周波数の始点と終点で位相を一
定に保つことができる。
【0062】このような動作によって、発振回路部15
では、信号発生器5の基準信号のm逓倍波{周波数:
(f/m)×m}に周波数と位相が同期した信号が、基本
発振波となる。
【0063】また、発振回路部15の非線型性により発
振周波数fの高調波を生成し、n次高調波整合回路3に
より、所望の高周波信号を取り出すことができる。発振
回路部15の出力部49からの出力周波数は、(nf=
n×m×fo)となる。例えば、m=3、n=4に設定
することにより、水晶発振器を有した5GHzの基準信
号源5を用いて発振回路部の出力部49より、60GH
zの、安定で低位相雑音の信号を取り出すことが可能と
なる。
【0064】上述のように、この実施の形態では、上記
周波数負帰還ループ部17による周波数・位相同期の作
用によって、従来の注入同期発振器の課題点を解消で
き、高速な周波数同期と位相同期が可能で、低位相雑音
のマイクロ波ミリ波周波数シンセサイザを実現できる。
【0065】さらに、この実施の形態では、基準信号発
生器5以外の部分をアナログ回路で構成したので、Ga
As基板上にモノリシック化することもできる。
【0066】尚、上記実施の形態では、注入回路部16
からの信号53を、伝送線路102aの一端に注入した
が、上記信号53を容量素子104の任意の一端に注入
してもよい。また、伝送線路102aや102bの任意
の一端に注入してもよい。
【0067】〔第2の実施の形態〕次に、図2に、本発
明の第2の実施の形態の構成を示す。この第2の実施の
形態は、上記第1の実施の形態と同じく、周波数負帰還
ループを有したマイクロ波ミリ波注入同期型発振器であ
り、動作原理は同様である。したがって、図2では、図
1と同一同義の部分には同じ記号を付して、異なる部分
について重点的に説明する。
【0068】この第2の実施形態が前述の第1の実施形
態と異なっている点は、注入回路部116が、信号発生
器5の出力側に順に接続された高周波増幅器10,バン
ドパスフィルタ25を備えている点と、周波数負帰還ル
ープ部117がm逓倍器21を備えていない点の2点だ
けである。
【0069】この第2実施形態では、高調波増幅器10
が、基準信号発生器5の信号のh次高調波(h:整数)を
生成する。このh次高調波の周波数fは(h×fo)であ
り、自由発振周波数f'付近の周波数である。この周波
数fのh次高調波を、注入回路部16から発振回路部1
5に注入することによって、上記h次高調波を基本波と
して発振回路部15での注入同期をとる。
【0070】また、上記高周波増幅器10を設けたこと
により、注入回路部116から電力分配器11を経た信
号52は、逓倍器を通すことなく直接に周波数混合器2
2に入力されることになる。
【0071】この第2実施形態では、高調波増幅器10
の非線形性によって高調波を発生させ、上記高調波成分
信号(f=h×fo)をバンドパスフィルタ25により取
り出し、この信号成分54を電力分配器11で2分配
し、一方の信号53を上記共振回路部4の上記伝送線路
102aの一端に注入する。そして、他方の信号52の
周波数はすでに基本発振制御周波数fになっているの
で、この信号52はそのまま周波数混合器22へ入力さ
れる。
【0072】そして、発振回路部15の出力部49から
出力される信号55の周波数は、nf(=n×h×fo)
となる。その他の動作は、第1の実施形態と同様であ
る。
【0073】この第2実施形態によれば、高調波増幅器
10が、発振回路部15の外部で高調波を発生させるの
で、高調波発生の出力効率を高くすることができ、した
がって、基準信号源としての信号発生器5の動作周波数
を低くできる。
【0074】また、この第2実施形態では、注入回路部
116から発振回路部15に、基本発振周波数成分の信
号を注入するから、注入同期範囲を広くでき、安定な注
入同期特性を得ることができる。したがって、この第2
実施形態によれば、周波数負帰還ループ17による周波
数・位相同期特性の向上と合わせて、より安定な動作特
性を得ることができる。
【0075】例えば、h=10、n=4に設定すること
により、水晶発振器を有した1.5GHzの信号発生器
5を用いて,発振回路部15の出力部49から、60G
Hzの安定で低位相雑音の信号を取り出すことができ
る。
【0076】1.5GHzの信号発生器5としては、近
年、移動帯通信等で用いられている水晶発振器を有した
位相同期発振器(フェーズ・ロッキング・オシレータ
(PLO))を使用できる。この実施形態によれば、上
記位相同期発振器と同等に高い周波数安定度の60GH
z信号を得ることができ、かつ、小型で安価である。
【0077】尚、上記実施の形態では、注入回路部16
からの信号53を、伝送線路102aの一端に注入した
が、上記信号53を容量素子104の任意の一端に注入
してもよい。また、伝送線路102aや102bの任意
の一端に注入してもよい。
【0078】〔第3の実施の形態〕次に、図3に、この
発明の第3の実施の形態の構成を示す。この第3の実施
の形態は、上記第2の実施の形態と同じく、周波数負帰
還ループを有したマイクロ波ミリ波注入同期型発振器で
ある。したがって、図3では、図2と同じ部分には同じ
記号を付して、異なる点について重点的に説明する。
【0079】この第3の実施形態が前述の第2実施形態
と異なっている点は、周波数負帰還ループ部217がm
次逓倍器221(m:整数)を備えている点だけである。
別の表現をすれば、この第3の実施形態は、第1の実施
形態と第2の実施形態を組合わせた構成である。
【0080】この第3実施形態では、高調波増幅器10
は、その非線形性によって、信号発生器5が出力する周
波数f0の信号のh次高調波を発生する。このh次高調
波の周波数は、周波数f0×hであり、基本発振制御周波
数fの1/m、つまり、 f/mである。
【0081】そして、バンドパスフィルタ25で、上記
基本発振周波数fの1/mの付近の周波数信号成分54
のみを取り出し、この信号成分54を電力分配器11で
2分配する。一方の信号53は、共振回路4の上記伝送
線路102aの一端に注入される。そして、この信号5
3が入力された発振回路部15は、発振回路部15内部
の非線形性によって、基準信号の高調波を発生させる。
【0082】また、他方の信号52は、m次逓倍器22
1で周波数がm逓倍されて、基本発振制御周波数f(=
fo×h×m)の信号成分として、周波数混合器22に
入力される。その他の動作は、第1および第2の実施の
形態と同じである。
【0083】そして、発振回路部15の出力部49から
出力される信号の周波数は、nf(=n×h×m×fo)と
なる。
【0084】このように、この第3の実施形態では、第
1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた構成とする
ことによって、発振回路部15の出力部49から出力す
る信号の出力周波数を一層高くできる。
【0085】例えば、発振回路部15の自由基本発振周
波数を30GHzとし、かつ、水晶発振器を有した1.
5GHzの信号発生器5を用いたとする。この場合、h
=10、n=4、m=2に設定することにより、発振回
路部15の出力部49から、120GHzの安定で低位
相雑音の信号を取り出すことができる。
【0086】尚、上記実施の形態では、注入回路部16
からの信号53を、伝送線路102aの一端に注入した
が、上記信号53を容量素子104の任意の一端に注入
してもよい。また、伝送線路102aや102bの任意
の一端に注入してもよい。
【0087】〔第4の実施の形態〕次に、図4に、本発
明の第4の実施の形態の構成を示す。この第4の実施の
形態は、上記第2の実施形態と同じく、周波数負帰還ル
ープを有したマイクロ波ミリ波注入同期型発振器であ
り、動作原理は同様である。したがって、図4では、図
2と同一同義の部分には同じ記号を付し、異なる部分に
ついて重点的に説明する。
【0088】この第4の実施の形態が前述の第2の実施
形態と異なっている点は、注入回路部316が、信号発
生器5と高調波増幅器10との間に接続された電力分配
器311を備える一方、バンドパスフィルタ25を備え
ていない点と、周波数負帰還ループ部317が、周波数
混合器22とバンドパスフィルタ24の間に接続された
分周器61を備えている点だけである。
【0089】この第4の実施の形態では、図4に示すよ
うに、分波器8からの出力信号51を分周器61で分周
して、動作周波数を低くして、周波数混合器22に入力
させる。一方、信号発生器5からの信号を、逓倍するこ
となく、電力分配器311で直接2分配して、一方の信
号52を周波数混合器22へ入力する。
【0090】また、2分配された他方の信号53は、高
調波増幅器10に入力されて、信号発生器5の高調波成
分が生成される。この高調波成分の周波数fは、fo×
hであり、上記高調波成分は、共振回路部4の伝送線路
102aの一端に注入される。そして、発振回路部15
の出力部49から出力される信号の周波数は、nf(=n
×h×fo)となる。
【0091】この第4実施形態の構成によれば、周波数
混合器22の動作周波数を低減することができ、周波数
負帰還ループ部17を非常に簡易かつ安価に作製するこ
とが可能となる。
【0092】例えば、発振回路部15の自由基本発振周
波数を16GHzとし、h=8、n=4、に設定するこ
とにより、水晶発振器を有した2GHzの基準信号源5
を用いれば、発振回路部15の出力部49から64GH
zの周波数の信号を出力できる。ここにおいて、周波数
混合器22の動作周波数は2GHzですむ。
【0093】尚、この実施の形態では、分周器61を使
用したが、分周器61に替えて周波数混合器を使用して
もよい。
【0094】また、上記実施の形態では、注入回路部1
6からの信号53を、伝送線路102aの一端に注入し
たが、上記信号53を容量素子104の任意の一端に注
入してもよい。また、伝送線路102aや102bの任
意の一端に注入してもよい。 〔第5の実施の形態〕次に、図5に、この発明の第5の
実施の形態の構成を示す。この第5の実施の形態は、上
記第4の実施の形態と同じく、周波数負帰還ループを有
したマイクロ波ミリ波注入同期型発振器である。したが
って、図5では、図4と同じ部分には同じ記号を付し
て、異なる点について重点的に説明する。
【0095】この第5の実施の形態が、前述の第4実施
形態と異なっている点は、信号発生器505の構成と、
分周器561の構成とだけである。
【0096】すなわち、この第5実施形態では、プリス
ケーラおよびプログラマブルデバイダで構成される分周
器561を用いることによって、10000分周以上し
た信号を周波数混合器22へ入力できる。
【0097】また、この第5の実施形態では、位相同期
発振器で構成された準マイクロ波帯の基準信号発生器5
05を用いる。この基準信号発生器505は、電圧制御
発振器84と、分周器85と、水晶発振器(温度制御水
晶発振器)87と、リファレンスカウンタ81と、周波
数混合器82と、ループフィルタ88で構成されてい
る。上記リファレンスカウンタ81からリファレンス信
号出力点83にリファレンス信号を出力し、周波数混合
器22の比較基準信号としている。
【0098】一方、基準信号発生器505の電圧制御発
振器84からの信号54は、h次(h:整数)高調波増幅
器10を経て、共振回路4の伝送線路102aの一端に
注入される。そして、発振回路部15の出力部49から
は、周波数n×f(=n×h×fo)の信号が出力され
る。
【0099】例えば、発振回路部15の基本発振周波数
を15GHzとすると、出力部49から、60GHzの
周波数が安定した低位相雑音の信号を引き出すことがで
きる。この引き出される信号は、基準信号発生器505
の周波数安定性と低位相雑音特性に支配される特性(す
なわち、水晶発振器87の周波数安定性と低位相雑音特
性に支配される特性)を持っている。
【0100】この第5の実施の形態の構成によれば、分
波器8から分周器561までは、高周波信号で伝搬する
が、分周器561から周波数混合器22までの配線、お
よびリファレンス信号出力点83から周波数混合器22
に至る配線には、KHz〜MHzのオーダの周波数の信
号が伝搬する。したがって、信号伝搬のための配線,実
装等のアッセンブリが非常に容易になるというメリット
がある。
【0101】尚、上記実施の形態では、注入回路部16
からの信号53を、伝送線路102aの一端に注入した
が、上記信号53を容量素子104の任意の一端に注入
してもよい。また、伝送線路102aや102bの任意
の一端に注入してもよい。
【0102】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器は、共振回路の
出力側の分波器からの信号と基準信号発生器からの信号
とが入力される周波数混合器で周波数負帰還ループを構
成し、発振回路部の自由発振周波数を基準信号発生器が
発生する基準信号に周波数同期させる。これにより、注
入同期レンジ間で注入信号の周波数を変えたときにで
も、発振回路部から出力する信号の自由発振周波数を注
入信号の周波数に追随させることができる。そして、注
入信号と注入同期信号の位相を常に一定の関係に保つこ
とができる。
【0103】したがって、この発明の注入同期型発振器
によれば、同期検波のための信号源としても用いること
が可能であり、かつ、n次高調波の出力信号の安定化
や、位相雑音の低減および不要波スプリアス信号を抑え
ることができる。さらに、注入同期レンジを広くするこ
とができる。
【0104】さらに、位相雑音と引き込み時間とをルー
プフィルタまたはローパスフィルタで制御することな
く、注入同期法によって制御するから、高速引き込みと
低位相雑音化を達成でき、かつ、周波数可変範囲を拡大
できる。
【0105】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、基準信
号発生器からの信号を分配器で入力手段と周波数混合器
との2方に分配して、注入同期と周波数負帰還ループの
2つの動作に役立てることができる。
【0106】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、基準信
号発生器が発生した基準信号をm次逓倍器で周波数をm
倍してから、周波数混合器に入力する。したがって、高
い安定性と低い位相雑音特性と有している準マイクロ波
帯等のデジタル無線通信で用いられている位相同期発振
器を、上記基準信号発生器として用いることができる。
したがって、基準信号発生器を小型かつ低コストにで
き、小型で低コストの周波数シンセサイザを実現でき
る。
【0107】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、発振回
路部の分波器に接続されたn次高調波整合回路から、基
準信号の周波数のn次高調波を最大出力で取り出すこと
ができる。
【0108】また、請求項5の発明は、h次高調波増幅
器が、共振回路の前段で基準信号発生器からの信号を受
けて、その信号のh次高調波を発生させるので、高調波
発生の出力効率を高くすることができる。その上に、基
準信号発生器の動作周波数を低くして、コストダウンを
図れる。
【0109】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、分配器
と周波数混合器との間に接続されたm次逓倍器でh次高
調波増幅器からのh次高調波の周波数を更にm倍するか
ら、同期周波数をより高くして、発振回路部から出力さ
せる信号周波数を一層高くできる。
【0110】また、請求項7の発明は、請求項2に記載
のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器において、h次高
調波増幅器が分配器と入力手段との間に接続されている
から、周波数負帰還ループへは、h次高調波増幅器に入
力される前の基準信号が入力され、一方、発振回路部へ
は、h次高調波増幅器からのh次高調波が入力される。
そして、上記分波器からの高調波は上記分周器で分周さ
れて、周波数が低くされて、周波数混合器に入力され
る。したがって、この請求項7の発明では、発振回路部
の発振周波数を低下させることなく、周波数混合器の動
作周波数を低く抑えることができ、周波数負帰還ループ
を簡単,安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のマイクロ波ミリ波注入同期型発振器
の第1の実施の形態の回路構成を示す図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態の回路構成を示す図
である。
【図3】 本発明の第3の実施形態の回路構成を示す図
である。
【図4】 本発明の第4の実施形態の回路構成を示す図
である。
【図5】 本発明の第5の実施形態の回路構成を示す図
である。
【図6】 従来のマイクロ波ミリ波注入同期発振回路の
構成図である。
【符号の説明】
1…能動素子部、2…反射帰還制御回路、3…n次高調
波整合回路、4…周波数可変共振回路、5…基準信号発
生器、6…電圧制御端子、7…信号入力端子、8…分波
器、10…高調波増幅器、11…電力分配器、15…発
振回路部、16,116…注入回路部、17,117,
217,317,517…周波数負帰還ル一プ部、2
1,221…m次逓倍器、22…周波数混合器、23…
ローパスフィルタ、24…バンドパスフイルタ、49…
出力部、75…高周波伝送線路、83…リファレンス信
号出力点、87…水晶発振器、101…可変容量素子、
102a,102b,102c…伝送線路、T1,T
2,T3,T4,T5,T6…伝送線路。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号発生器を有する注入回路部と、可変容量成分と伝送線路とを有した周波数可変 共振回路
    とこの周波数可変共振回路の出力側に接続された分波器
    に加えて上記周波数可変共振回路と上記分波器との間に
    接続されたマイクロ波トランジスタを含む能動素子部
    有する発振回路部と、 上記基準信号発生器からの信号を上記周波数可変共振回
    路の入力側に入力する入力手段と、 上記分波器からの信号と上記基準信号発生器からの信号
    とが入力される周波数混合器およびローパスフィルタ
    有し、この周波数混合器が出力する誤差信号を上記ロー
    パスフィルタを経由して上記周波数可変共振回路にフィ
    ードバックして上記周波数可変共振回路を上記基準信号
    発生器からの信号に周波数同期させる周波数負帰還ルー
    プとを備えたことを特徴とするマイクロ波ミリ波注入同
    期型発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマイクロ波ミリ波注入
    同期型発振器において、 上記基準信号発生器からの信号を上記入力手段と上記周
    波数混合器との2方に分配する分配器を備えたことを特
    徴とするマイクロ波ミリ波注入同期型発振器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のマイクロ波ミリ波注入
    同期型発振器において、 上記周波数負帰還ループは、上記分配器と上記周波数混
    合器との間に接続されたm次逓倍器を備えたことを特徴
    とするマイクロ波ミリ波注入同期型発振器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のマイクロ波ミリ波注入
    同期型発振器において、 上記発振回路部は、上記分波器に接続されて上記共振回
    路からn次高調波を取り出すn次高調波整合回路を備え
    たことを特徴とするマイクロ波ミリ波注入同期型発振
    器。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のマイクロ波ミリ波注入
    同期型発振器において、 上記基準信号発生器と上記分配器との間に接続されたh
    次高調波増幅器を備えたことを特徴とするマイクロ波ミ
    リ波注入同期型発振器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のマイクロ波ミリ波注入
    同期型発振器において、 上記分配器と上記周波数混合器との間に接続されたm次
    逓倍器を備えたことを特徴とするマイクロ波ミリ波注入
    同期型発振器。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のマイクロ波ミリ波注入
    同期型発振器において、 上記分配器と上記入力手段との間に接続されたh次高調
    波増幅器と、 上記分波器と周波数混合器との間に接続された分周器と
    を備えたことを特徴とするマイクロ波ミリ波注入同期型
    発振器。
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