JP3421970B2 - ペプチド免疫原 - Google Patents

ペプチド免疫原

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JP3421970B2 JP53063297A JP53063297A JP3421970B2 JP 3421970 B2 JP3421970 B2 JP 3421970B2 JP 53063297 A JP53063297 A JP 53063297A JP 53063297 A JP53063297 A JP 53063297A JP 3421970 B2 JP3421970 B2 JP 3421970B2
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Description

【発明の詳細な説明】 1.分野 本発明は、ペプチド免疫原に関連し、通常、アレルゲ
ンと結合した細胞結合IgEにより誘導されるマスト細胞
および好塩基球の誘発(trigger)を引き起こし、生理
学的に活性なメディエーターの放出、並びにアレルギー
および炎症反応の調節に関与するサイトカインのde nov
o合成をもたらす、相互作用の阻害を目的とする。BSW17
ミモトーペプチドの一部分を含む免疫原性分子およびそ
の使用に関する。
2.背景 アレルギー症状は、生理学的に活性なメディエータ
ー、特にヒスタミン、ロイコトリエンおよび酵素が細胞
から周辺組織および血管構造へと放出されることによっ
て起こる。これらのメディエーターは、通常、マスト細
胞や好塩基球顆粒球として知られている特定の細胞で貯
蔵されるかまたはde novo合成される。マスト細胞は動
物組織全般に分散しているが、好塩基球は血管系内を循
環している。これらの細胞は、特別な一連の事象が起こ
ってメディエーターの放出を誘発しない限り、細胞内で
メディエーターを合成し、貯蔵する。
アレルギー反応を媒介する免疫グロブリンE(IgE)
抗体の役割はよく知られている。IgEはポリペプチド鎖
が複合配置したものであり、他の免疫グロブリンのよう
に、互いにジスルフィド結合により“Y"型に連結した2
本の軽鎖と2本の重鎖からなる。各軽鎖は2つのドメイ
ンを持ち、1つの可変ドメイン(VL)は比較的不変のア
ミノ酸配列をもつ定常ドメイン(CL)と呼ばれる1つの
ドメインに結合している。反対に、重鎖は1つの可変ド
メイン(VH)と、IgEの場合、4つの定常ドメイン(C
ε1、Cε2、Cε3、Cε4としても知られているCH
1、CH2、CH3、CH4)を持つ。この抗体の2つの“アー
ム”は、抗原結合を担い、ポリペプチド構造が変わる領
域を持っており、Fab'フラグメント、またはジスルフィ
ド結合により互いに連結した2つのFab'アームを表すF
(ab')2と呼ばれる。この抗体の“テイル”または中
心軸は固定のまたは一定のペプチド配列を含有し、Fcフ
ラグメントと呼ばれる。このFcフラグメントは、抗体を
他の免疫系分子または細胞と情報交換させることができ
る相互作用部位を含有する。
Fc受容体は、免疫グロブリンFc領域内で活性分子部位
と特異的に結合する分子である。Fc受容体は、細胞の外
部原形質膜内の内在性膜タンパク質として存在でき、ま
たは血漿または他の体液内を自由に循環する遊離の“可
溶性”分子として存在できる。ヒトの系では、IgEの第
3の重鎖定常領域ドメイン(Cε3)の様々な部分やFc
εRIαサブユニットの膜近位免疫グロブリン様ドメイン
(α2)が関与する複合型タンパク質−タンパク質相互
作用により、IgEと受容体FcεRIとの高親和性結合が達
成される。
IgE重鎖定常領域のCε3ドメイン内の残基やFcεRI
α受容体のα2ドメインに属する領域は結合にとって重
要であるとみなされてきたが、結合プロセスの詳細な機
序は、いまだ明らかでない。蛍光エネルギー伝達測定、
並びにX線および中性子散乱法により、ヒトIgEが折れ
曲がり構造であり、これがFcεRIに対するIgEの独特の
親和性の高さ(Kd〜10-10M)に寄与していると推測する
実験的証拠が出されている。さらに、IgE分子は2つの
ε3ドメイン上に受容体結合のために同一のエピトー
プを提供しているが、この折れ曲がり構造はまた、IgE
と細胞結合または可溶性FcεRIαとの等モル複合体に関
わると仮定されている。この一価性は、アレルゲン不在
下での受容体誘発を避けたいならば、機能的必須事項で
ある(図1)。相互作用部位は、その機能にもよるが、
既に露出していて、細胞性受容体に結合できる場合もあ
る。あるいは、それらは、抗体が抗原に結合するまで隠
れていることもあり、結合すると抗体はその構造を変
え、その結果、他の活性部位が露出し、これらの活性部
位が次いで特異的免疫活性を誘発できる。円偏光二色性
スペクトルから得られたデータに基づき、受容体結合時
にCε3に影響を与える配座転位は、細胞表面上のFcε
/FcεRI複合体の化学量論が1:1である説明として提案さ
れた。
マスト細胞および好塩基球から生物体内へのヒスタミ
ンのアレルギー性(免疫学的)放出の場合、IgE分子
は、そのFc部分で細胞Fc受容体部位にはまり込むかまた
は付着しなければならず、そうしてマスト細胞または好
塩基球にIgEを固定する。細胞結合IgE分子のFab'部分
は、特定の適合性抗原(アレルゲン)によって架橋され
なければならない。このような相互作用が起こると、マ
スト細胞または好塩基球が自動的に誘発されて、局所環
境にヒスタミンを放出し、類似のアレルギー症状が現れ
る。その他の生化学的事象は、遅延相反応において起こ
り、その結果、サイトカインおよび他のメディエーター
のde novo合成および放出をもたらす[Ravetch,J.V.,an
d J.P.Kinet,Ann.Rev.Immunol.9(1991)457−492]。
アレルギー処置の常法は、抗ヒスタミンまたはステロ
イドを用いる全身治療または患者を脱感作させる試みが
あり、これらの方法は、基本的なIgE−マスト細胞/好
塩基球相互作用に向けられたものではない。その他の方
法は、細胞表面上でIgE抗体がFc受容体に結合するのを
遮断でき、かつIgEが既に結合している場合は結合部位
からIgEをはずすことができるポリペプチド鎖の産生に
関するものである。更に、IgE Fc領域内の推定“エフェ
クター”部位の性質を明確にするための研究が行われて
おり、このエフェクター部位は、メディエーター放出の
ためにマスト細胞/好塩基球を誘発する免疫学的シグナ
ルを提供すると推定された。
保護抗IgEワクチン作製用の免疫原として組換えIgEフ
ラグメントを使用することも試みられており、有効であ
ることが示されている。このようなワクチンに対する主
な反対意見は、免疫のために大きいIgEフラグメントを
使用すれば、阻害性抗体の産生を始めてしまうだけでな
く、架橋もつくってしまい、それによって、患者におけ
るアナフィラキシー誘発性抗体を生み出すという恐れか
ら起こっている(図2)。
この問題を克服するための戦略は、可能性のある最も
小さいIgEフラグメントであって、理想的には、受容体
結合部位のみからなり、結合後IgE/FcεRI複合体に埋め
込まれるので、ワクチンによる免疫応答によってももは
や架橋に接近できないようなIgEフラグメントの同定を
目指すものである。このような複合体分子全体を再構築
する試みは、IgE/FcεRI相互作用に関与する様々なCε
3領域の空間的距離からみて成功する見込みはないと思
われる。
3.発明の概要 この度、“古典的な”ワクチン法に付随する固有の問
題は、能動免疫用に、適当なキャリアーに結合させた化
学的合成ペプチドまたは(例えば、オバルブミン、IgG
等との)組換え融合体構築物のいずれかとしてBSW17ミ
モトープを使うことによって克服されることが分かっ
た。
BSW17は、Fcε上の構成エピトープをCε3内に存在
する少なくともその一部で認識するモノクローナル抗体
である。ハイブリドーマ細胞系列産生モノクローナル抗
体BSW17は、1996年12月19日、微生物の寄託に関するブ
ダペスト条約の規定の下、ECACCに寄託番号96121916で
寄託されている。この抗体は、図3に要約したように、
興味深い生物学的活性プロフィールを示す。血管系内を
循環するBSW17またはBSW17様抗体は、 a)IgE/IgERI相互作用の競合阻害によりマスト細胞お
よび好塩基球の誘発を阻害し、 b)IgE合成のダウンレギュレーションによりB細胞レ
ベルで血清IgEレベルを下げる ことによってアレルギー反応から保護する。
このたび、BSW17“ミモトープ”ペプチド、即ちIgE分
子上で複合型構成エピトープの少なくとも一部を模擬す
るペプチドが、ペプチドファージディスプレイライブラ
リーのランダムスクリーニングによって同定された。免
疫原性キャリアータンパク質に結合させた化学合成ミモ
トーペプチドは、例えば、IgE/FcεRIα結合および/ま
たはIgE合成を遮断することにより、マスト細胞/好塩
基球誘発を阻害する抗体をアレルギー性宿主において特
異的に産生するためのワクチンとして使用できる。抗Ig
E抗体のミモトープとして、これらは宿主内でBSW17−様
抗体の産生をもたらす免疫応答を誘導する。BSW17は、
B細胞上でIgE/FcεRI結合およびIgE合成に対して非ア
ナフィラキシー誘発的に阻害的であることが示されてい
るため、BSW17ミモトープベースのワクチンに対して生
じた抗体は、類似の保護特性を有する。この免疫応答
は、“古典的ワクチン法”とは反対に、免疫患者におい
て架橋抗体を産生し得るIgE由来のタンパク質フラグメ
ントがなんら存在しないので、非常に特異的である(図
4)。
従って、本発明は、 (a)BSW17ミモトープペプチドの少なくとも一部分お
よび (b)そのペプチドに対する免疫応答を誘導する能力の
ある分子 を含む免疫原性分子に関し、以下簡単に“本発明の免疫
原”と呼ぶ。
成分(a)は、BSW17ミモトーペプチドの好ましくは
5つまでの、好ましくは1または2の、特に1つの部分
(moiety)からなる。成分(b)は、好ましくは以下に
述べるような常用の免疫原性キャリアー、特にBSAまた
はKLHである。
成分(a)中のBSW17ミモトープペプチドは、好まし
くは全部で約15アミノ酸であり、それは、例えば、以
後、配列(A)ないし(Q)(配列番号1ないし17)の
1つである。しかしながら、例えば、成分(b)へのカ
ップリングまたは更なるプロセシングを促進するため
に、ハプテン−キャリアー結合用の更なる成分も適切に
含まれる。従って、BSW17ミモトープペプチドが環状で
あるとき、その2つの末端を、例えば、ジスルフィドブ
リッジを形成する更なる2つのシステイン残基によって
結合させるか、あるいは、例えば、リジンと化学的に架
橋させることができ、またBSW17ミモトープペプチドが
直鎖状であるとき、カルボキシ末端アミノ酸を、適宜、
アミド化してブロックでき、アミノ末端アミノ酸を、適
宜、アセチル化してブロックできる。更に、例えば、コ
ンジュゲート(2)ないし(4)、(6)ないし(1
1)、(13)および(14)として下記実施例8に開示し
た本発明の特定の免疫原について記載したように、成分
(A)中のBSW17ミモトープペプチド部分、例えば、以
後、好ましい部分(A)ないし(Q)を、本発明の免疫
原中、2、3の、好ましくは1つまたは2つの別の補助
基、例えば、アセチル、システインまたはリジンおよび
/または別のカップリング基、例えば、DCまたはBSSに
よりフランクさせることができる。
本発明の免疫原により誘導された抗体は、ハイブリド
ーマBSW17により産生された抗体とは反対に、内因性で
あるので、患者、ヒトでは、予防処置用に使用すること
もできる。
これらは、上記の成分(a)と(b)を適切にカップ
リングさせることにより製造できる。
4.詳細な説明 本発明の免疫原は、例えば、ポリマーペプチドまたは
組換え融合タンパク質の形態であり、そのため、ポリマ
ーペプチドのモノマー成分または融合タンパク質の片方
がBSW17ミモトープペプチド(a)の一部分を構成し、
ポリマーペプチドまたは融合タンパク質の残りの部分が
免疫応答誘導部分(b)を構成している。
これらは、特に、少なくとも1つのBSW17ミモトープ
ペプチド部分(a)と免疫原性キャリアー部分(b)の
コンジュゲートの形態である。
本発明の免疫原の好ましいBSW17ミモトーペプチド部
分、即ち、成分(a)は、実質的に、 から選択されるアミノ酸配列から成るか、またはこれら
を含有する。
より好ましくは、上記(A)、(D)および(G)、
特に(A)および(D)である。
本発明はまた、上記定義の免疫原分子とアジュバント
を含む医薬組成物、特にワクチンにも関する。
また、本発明は、リガンド、即ち、“受動免疫”(下
記参照)に使用されるBSW17ミモトープペプチドに対す
ることによってヒトIgE上のBSW17に対する天然エピトー
プを認識する抗体または抗体由来のフラグメントにも関
連する。即ち、上記定義のBSW17ミモトープペプチドの
一部分に特異的であるためBSW17によって認識される天
然エピトープを含むIgEの重鎖上のアミノ酸配列とも反
応性である抗体ドメインを含むリガンドに関連する。こ
のようなリガンドは、ポリクローナルまたはモノクロー
ナル抗体として、好ましくは、Fab'フラグメントまたは
そのF(ab')フラグメントの形態で、哺乳動物にお
いて産生させることができる。
更に、本発明の免疫原の製法にも関連し、 (a)BSW17ミモトープペプチドの少なくとも一部分を (b)そのペプチドに対する免疫応答を誘導する能力の
ある分子と 共有結合させることを含む。
また、例えば、アレルギーやアトピー性皮膚炎などの
IgE媒介疾患の処置における医薬品として使用するため
の上記免疫原性分子にも関する。
更に、IgE媒介疾患、特にアレルギーやアトピー性皮
膚炎に対する医薬組成物、特にワクチンの製造における
上記免疫原性分子の使用にも関する。
更には、上記免疫原性分子の治療上有効量を処置の必
要な患者に投与することを含む、アレルギーおよびアト
ピー性皮膚炎などのIgE媒介疾患に対する予防または治
療免疫法にも関する。
本発明の免疫原は、実質的に非細胞溶解性ヒスタミン
放出を媒介する能力はないが、IgEのFc領域の標的アミ
ノ酸配列との強力な血清学的交差反応性を持つ抗体を誘
導する能力がある。よって、これらはワクチンにおいて
またはワクチンとして有用である。
免疫原の初回用量(例えば、約0.2mgから約5mg、特に
約1mg)を、例えば、筋肉内投与し、次いで、同じもの
を14から28日後に反復(ブースター)投与する。用量
は、もちろん、ある程度、患者の年齢、体重および健康
状態次第で変わる。免疫は、“能動”または“受動”で
あり得る。
“能動”免疫では、患者に本発明の免疫原を与える
と、抗IgE応答が患者の免疫系によって能動的に誘導さ
れる。
“受動”免疫は、ポリクローナルまたはモノクローナ
ルのいずれかの抗BSW17ミモトープ抗体をIgE媒介疾患罹
病患者に、好ましくは注射で投与することにより達成さ
れる。
ポリクローナル抗BSW17ミモトープ抗体は、本発明の
免疫原を、好ましくはアジュバントを用いて非ヒト哺乳
動物に投与し、得られた抗血清を収集することにより調
製できる。ある期間にわたって注射を繰り返すことによ
り、力価を向上できる。抗体を誘発するのに使用できる
哺乳動物の種類には特に何の限定もなく、一般に、ウサ
ギまたはモルモットの使用が好まれるが、ウマ、ネコ、
イヌ、ヤギ、ラット、ウシ、ヒツジなども使用できる。
抗体の産生には、本発明の免疫原の一定量を、例えば、
生理食塩水溶液で適切な濃度まで希釈し、得られた希釈
溶液を完全フロイントアジュバントと混合して、懸濁液
を調製する。この懸濁液を、一投与当たり本発明の免疫
原約50μgから約2500μgを用いて哺乳動物、例えばウ
サギに、例えば、腹腔内投与する。この懸濁液は、免疫
を効果的にするために、好ましくは、約2−3ヶ月、好
ましくは約1ヶ月の期間にわたり、約2週間毎に投与す
る。最終投与から1ないし2週間経過後、免疫動物から
血液を採取し、その血液を遠心して血清を単離すること
により、抗体を回収する。
モノクローナル抗BSW17ミモトープ抗体は、例えば、
ヒトまたはネズミのものであってもよい。好ましくは、
患者をネズミモノクローナル抗体またはキメラヒト−マ
ウス抗体(ヒトFc領域とマウスFab'領域を含む)由来の
Fab'フラグメント調製物で処理して、外来動物免疫グロ
ブリンに対する副作用を最小化する。ネズミモノクロー
ナル抗体は、Khler and Milstein(Khler,G.and
Milstein,C.,Nature 256[1975]495)の方法により、
例えば、過免疫マウスの脾臓細胞と適切なマウス骨髄腫
細胞系列とを融合することにより、調製できる。多くの
方法が: (1)エップシュタイン−バールウイルス(EBV)−形
質転換B細胞; (2)Bリンパ球ハイブリダイゼーション用細胞系列; (3)ヒト−ネズミハイブリドーマ; (4)ヒト−ヒトハイブリドーマ; (5)ヒト×ヒト−マウスヘテロハイブリドーマ;およ
び (6)レパートリークローニング(ファージディスプレ
イ) による生産物を含むヒトモノクローナル抗体を作製する
のに利用できる。
ヒト×ヒト−マウスヘテロハイブリドーマが最も好まし
く、ヒトとネズミ両方の親細胞腫の好ましい特性を組み
合わせる必要がある。ヒト−マウスヘテロハイブリドー
マ細胞系列は、B細胞融合に適したものになっている
(Teng,N.N.M.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 80[198
3]7308)。
免疫用に用いる場合、抗体を宿主内へ、最も好便に
は、筋肉内注射により導入できる。宿主に受け入れら
れ、かつ宿主での不都合な副作用もワクチンでの有害作
用も持たない常用の液体または固体ベヒクルを採用でき
る。リン酸緩衝化塩水(PBS)は生理学的pH、例えば、
約6.8ないし7.2、好ましくは約pH7.0でベヒクルとして
単独で、または水酸化アルミニウムベースのアジュバン
トなどの適切なアジュバントと共に使用できる。免疫原
性抗原濃度は、一般に約0.25mlから約1ml、好ましくは
約0.5mlの溶媒容量で、一注射当たり約50μgから約500
μg、好ましくは約200μgから約300μgの範囲であり
得る。初期注射後に多回注射が必要であり、例えば、1
年間隔で与えることができる。
“能動”免疫に関して、これはヒトで使用する場合に
好まれるが、その他の哺乳動物種も、例えば、イヌのよ
うにこれらの種のIgEに対応する類似ミモトープを用い
て同様に処理できる。本明細書の“免疫原性キャリア
ー”という用語は、宿主細胞において独立して免疫原性
応答を誘発する特性を持ち、かつポリペプチド中の遊離
のカルボキシル、アミノまたはヒドロキシル基と免疫原
性キャリアー物質上の対応する基とのペプチドまたはエ
ステル結合の形成により直接的に、あるいは常用の二官
能性結合基により、または融合タンパク質として結合す
るかのいずれかでポリペプチドに共有結合できるような
物質を含む。
このようなキャリアーの例には、BSAなどのアルブミ
ン、グロブリン、チログロブリン、ヘモグロビン、ヘモ
シアニン(特に、カギアナカサガイヘモシアニン[KL
H])、回虫から抽出したタンパク質、例えば、J.Immu
n.111[1973]260−268,J.Immun.122[1979]302−308,
J.Immun.98[1967]893−900,and Am.J.Physiol.199[1
960]575−578に記載のような回虫抽出物またはそれら
の精製産物、ポリリジン、ポリグルタミン酸、リジン−
グルタミン酸コポリマー、リジンまたはオルニチン含有
コポリマー等がある。最近、ジフテリア変性毒素または
破傷風変性毒素を免疫原性キャリアー物質として使用し
て、ワクチンが産生されており(Lepow M.L.et al.,J.o
f Infectious Diseases 150[1984]402−406;Coen Beu
very,E.et al.,Infection and Immunity 40[1983]39
−45)、これらの変性毒素物質もまた本発明では使用で
きる。ツベルクリンの精製タンパク質誘導体(PPD)
は、(1)T細胞応答自身を誘導せず(即ち、実質的に
“T細胞ハプテン”である)、更に十分にプロセスされ
た抗原として挙動し、それ自体、T細胞により認識さ
れ、(2)結合認識モードにおいて最も強力なハプテン
“キャリアー”の1つであることが知られており、
(3)更に試験することなくヒトで使用できる、ことか
ら、特に“能動”免疫スキームに利用するには好まし
い。
ハプテン−キャリアー結合剤としては、抗原の調製に
常用されるものを使用でき、例えば、上述のものや下記
の実施例に記載のものである。
成分(a)を部分(b)に共有結合させる本発明の方
法は、既知の方法で遂行できる。よって、例えば、直接
共有結合させる場合、ビス−N−スクシンイミジル誘導
体、より好ましくはビス(スルホスクシンイミジル)ス
ベレート(BSS)を結合剤として利用するのが好まし
い。グルタルアルデヒドまたはカルボジイミド、より好
ましくはジシクロヘキシル−カルボジイミド(DC)また
は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミドもまたペプチド(a)を免疫原性キャリア
ー物質(b)に共有結合させるのに使用できる。
ハプテンおよびハプテン−キャリアー結合剤[即ち、
成分(a)]およびキャリアー[即ち、成分(b)]の
量は、常法で容易に確認できる。キャリアーはハプテン
重量の約1ないし約6倍、好ましくは約1ないし約5倍
の量で使用し、ハプテン−キャリアー結合剤はハプテン
モル当量の約5ないし約10倍の量で使用するのが好まし
い。反応後、キャリアーをハプテン−キャリアー結合剤
を介してハプテンに結合させて、ペプチド−キャリアー
複合体からなる所望の抗原を得る。得られた本発明の免
疫原は、常法、例えば透析、ゲルろ過、分別沈殿等によ
り容易に単離できる。
出発物質の調製は、常法で実施できる。成分(a)と
して使用するのに適したペプチドは、例えば、ランダム
ペプチドファージディスプレイライブラリーのスクリー
ニングにより同定でき、例えば、常用の固相法により、
例えば、環状ペプチドの場合、よく知られた“F−moc"
法を採用する固相法により、容易に合成でき、また、ラ
ンダムに合成したペプチドのスクリーニングにより、ペ
プチド模擬体法を用いて同定してもよい。
図面の説明: 図1:IgEとその高親和性受容体IgERIとの相互作用 図2:“古典的な”抗IgEワクチン法 図3:BSW17の生物学的活性プロフィール 図4:BSW17ミモトープベースの免疫治療 図5:ファージディスプレイBSW17ミモトープはBSW17を特
異的に認識する。
図6:ファージディスプレイBSW17ミモトープはIgE/BSW17
結合を阻害する。
図7:化学的に合成したBSW17ミモトープペプチドのBSW17
への結合 図8a:BSW17による環状BSW17ミモトープGEFCINHRGYWVCGD
PA−KLH(BSS)コンジュゲート(SDS236)およびFc
ε(500−509)−KLH(BSS)コンジュゲート(SDS237)
の認識 図8b:BSW17による様々なBSW17ミモトープコンジュゲー
トの認識 図9a:BSW17によるBSW17ミモトープコンジュゲート[BSA
(DC)]およびFcε(500−509)コンジュゲート[KLH
(グルタルアルデヒド)]の特異的認識 図9b:BSW17によるBSW17ミモトープコンジュゲート[KLH
(DC);Lys]の特異的認識 図10a:BSW17ミモトープコンジュゲート(1)で免疫後
にウサギにおいて誘導される抗ヒトIgE免疫応答 図10b:BSW17ミモトープコンジュゲート(2)で免疫後
にウサギにおいて誘導される抗ヒトIgE免疫応答 図11:免疫によりウサギにおいて産生された抗BSW17ミモ
トープ抗体の血清力価 図12:BSW17ミモトープ免疫ウサギにおける抗ヒトIgE応
答のアイソタイプ特異性 図13:IgE結合に対する、抗BSW17ミモトープ血清とBSW17
との競合 図14:hIgEに対するアフィニティー精製抗BSW17ミモトー
プ抗体の結合 図15:ヒト血液細胞におけるアナフィラキシー誘発性に
対する、ウサギ抗BSW17ミモトープ血清およびアフィニ
ティー精製抗BSW17ミモトープ抗体の試験 −R2/0、R4/0:BSW17ミモトープワクチン接種前のウサギ
R2およびR4のプレ免疫血清; −R2/SDS214、R4/SDS213:一次免疫後65日目のウサギR2
およびR4の血清; −抗SDS213、抗SDS214;アフィニティー精製抗BSW17ミモ
トープ抗体; −R2/0 PC、R4/0 PC:ウサギ血清の存在下での陽性誘発
対照(PC)。
試料濃度: A=ml当たり0.1μg抗BSW17ミモトープ抗体(または完
全なウサギ血清中の均等物) B=ml当たり1.0μg抗BSW17ミモトープ抗体(または完
全なウサギ血清中の均等物) C=ml当たり5.0μg抗BSW17ミモトープ抗体(または完
全なウサギ血清中の均等物) 略号: Ac アセチル AMS 硫酸アンモニウム BSA ウシ血清アルブミン BSS ビス(スルホスクシンイミ
ジル)スベレート BSW17 天然IgEのCH3エピトープに
対するIgGモノクローナル抗体(J.Knutti−Mller et
al.,Allergy 41[1986]457−465;S.Miescher et al.,
Int.Arch.Allergy Immunol.105[1994]75) BSW17ミモトープペプチド モノクローナル抗ヒトIgE抗
体BSW17により認識されるヒトIgE上の天然エピトープを
模擬するペプチド cfu コロニー形成単位 DC ジヘキシルカルボジイミド EBV エップシュタイン−バール
ウイルス ELISA 酵素結合免疫吸着アッセイ FcεRI IgEの定常領域に対する高親
和性受容体I FCS ウシ胎児血清 gam サギ抗マウス gar ヤギ抗ウサギ h ヒト HEPES N−2−ヒドロキシエチル
ピペラジン−N'−2−エタンスルホン酸 HRP 西洋ワサビペルオキシダー
ゼ(=POX) HSA ヒト血清アルブミン IgE 免疫グロブリンE IPTG イソプロピル−β−D−チ
オガラクトシド KLH カギアナカサガイヘモシア
ニン Le27 モノクローナル抗ヒトIgE抗
体(Allergy[1986],上掲;Int.Arch.Allergy Immuno
l.[1994]上掲) LB−プレート Luria−Bertani培地プレー
ト ミモトープペプチド 抗体分子の構成エピトープ
の少なくとも一部を模擬するペプチド PBS リン酸緩衝塩水 PEG ポリエチレングリコール POX 西洋ワサビペルオキシダー
ゼ(=HRP) PPD ツベルクリンの精製タンパ
ク質誘導体 rhIL−3 組換えヒトインターロイキ
ン−3 RIAプレート ラジオイムノアッセイプレ
ート RPMI1640 標準細胞培養培地(Sigma,S
t.Louis,USA) SB−培地 ナトリウム−バクト培地(P
harmacia,Uppsala,Sweden) sLt 可溶性ロイコトリエン TBS トリス緩衝塩水 VCS VCS M13ヘルパーファージ
(Stratagene,USA) 5.実施例 下記実施例には、本発明を例示説明しているが、その
範囲を限定するものではなく、温度ディスプレイはセ氏
温度である。
実施例1:抗IgEモノクローナル抗体BSW17の抗アレルギー
能 BSW17ミモトープペプチドでの能動免疫によりヒト患
者中で作られたBSW17およびBSW17様抗体の抗アレルギー
能を試験するモデルとして、rhIL−3と共に培養した骨
髄細胞から得られたヒト好塩基球様細胞のヒスタミン放
出に対するBSW17の作用を示す。
単核細胞を、フィコール−ハイパーク密度沈殿法(1.
077g/ml;400g)により、大腿骨頭置換を必要とする患者
の骨髄から調製する。5×105細胞/mlを15%FCSおよび2
ng/mlヒトrhIL−3含有RPMI1640培地にて培養する。5
%CO2中37℃で培養6日後、等容量のrhIL−3含有培地
を加える。12日目に、細胞を回収し、受動感作およびヒ
スタミン放出アッセイに使用する。およそ5×105培養
骨髄細胞をHA緩衝液(20mM HEPES;pH=7.4;0.3mg/mlHS
A)中、総容量1ml中50倍過剰のモノクローナル抗IgE抗
体の存在下または不在下でヒトIgE500ng/mlと共にイン
キュベーションする。37℃で2時間インキュベーション
後、細胞上清を用いて、受動感作中のヒスタミンを測定
する。ヒスタミン放出を誘発するために細胞ペレットを
用いる。直接的なヒスタミン放出の度合いを測定するた
めに。受動感作した骨髄細胞をHCM緩衝液(0.6M CaCl2
および1mM MgCl2を含有するHA緩衝液)0.3mlに再懸濁
し、アナフィラキシー誘発性モノクローナル抗IgE抗体L
e27 0.1μg/mlと共にインキュベーションする。上清お
よび細胞沈殿物中のヒスタミン量は、テクニコン・オー
トアナライザーII(Techncon,Tarrytown,New York,US
A)にて測定する。ヒスタミン放出割合を計算する
[式:ヒスタミン放出(%)=上清中のヒスタミン÷
(上清中のヒスタミン+細胞ペレット中のヒスタミン)
×100による]。受動感作中のヒスタミン放出割合を計
算する[式:ヒスタミン放出(%)=(受動感作後の)
上清中のヒスタミン÷((誘発後の)上清中のヒスタミ
ン+(受動感作後の)細胞ペレット中のヒスタミン+細
胞ペレット中のヒスタミン)×100による]。抗IgE抗体
特異的ヒスタミン放出を計算する[式:特異的ヒスタミ
ン放出(%)=総ヒスタミン放出%−自発ヒスタミン放
出%による]。
3つの独立した実験の結果は、表1に要約する。
) rhIL−3(2ng/ml)と共に培養したヒト骨髄細胞
をIgE(0.5μg/ml)またはIgEおよび抗IgE抗体(0.25μ
g/ml)と共に受動感作させる。** )A:感作中のヒスタミン放出 B:モノクローナル抗体IgE抗体Le27(0.1μg/ml)
で誘発後のヒスタミン放出 表1のデータは明らかに、IgEおよびBSW17と共にイン
キュベーションした骨髄細胞は、感作中にヒスタミンを
放出しないが、Le27による連続誘発を阻害することを示
している。IgEおよびLe27と共にインキュベーションし
た骨髄細胞は、ヒスタミンがこのアナフィラキシー誘発
性モノクローナル抗体との第2インキュベーションの際
にこれ以上放出されない程度まで、既に受動感作の際に
誘発されている。しかしながら、いずれかのモノクロー
ナル抗IgEの不在下で受動感作させた骨髄細胞は、Le27
による連続誘発後に効果的にヒスタミンを放出する。
a)BSW17自身は非アナフィラキシー誘発性であり、
b)BSW17は誘発要因により誘導されるヒスタミン放出
からヒト好塩基球を保護する、と結論付けることができ
る。よって、BSW17ミモトープペプチドでの能動免疫に
よるアレルギー患者におけるBSW17様抗体の産生は、免
疫宿主をアレルギー反応の発症から保護することが期待
できる。
実施例2:ペプチドファージディスプレイライブラリーの
ランダムスクリーニングおよび陽性クローンの選択 BSW17により特異的に認識されるバクテリオファージ
粒子は、ファージペプチドpIIIおよびpVIIIそれぞれに
融合させた長さの6から15アミノ酸残基の直鎖状または
環状ランダムペプチドをディスプレイするファージライ
ブラリーをバイオパンニング(biopanning)することに
より同定される。ファージライブラリーを増幅するに
は、SB培地中OD600=1.0まで増殖させたE.coli XL−1
ブルー液体培養物2mlを1010ファージと共に室温で15分
間インキュベーションする。10mg/mlテトラサイクリン
および200μg/mlカルベニシリン含有SB培地10mlを加
え、10μl、1μlおよび0.1μlそれぞれを100μg/ml
カルベニシリンを含有するLBプレートにまく。培養物を
勢いよく振盪させながら37℃で1時間インキュベーショ
ンし、次いで、10μg/mlテトラサイクリンおよび50μg/
mlカルベニシリン含有SB培地100mlを加え、インキュベ
ーションを1時間続ける。VCS M13ヘルパーファージ10
12cfuを加える。37℃で勢いよく振盪させた後、カナマ
イシンを最終濃度70μg/mlまで加え、インキュベーショ
ンを一晩続ける。4000g、4℃で20分間遠心後、上清を1
2%NaClおよび16%PEG8000の氷冷滅菌ろ過溶液38mlと混
合し、氷上で30分間冷却し、10000g、4℃で30分間遠心
する。ファージペレットを1.5%カゼイン含有TBS2mlに
可溶化し、4℃で貯蔵する。バイオパンニング用にコス
ターRIAプレート(Costar 3690)を0.1M炭酸緩衝液、pH
9.6中20μg/mlBSW17と共に4℃で一晩コーティングし、
その後、1.5%カゼイン含有TBSでブロックする。ファー
ジ2×1011cfuを加え、37℃で2時間インキュベーショ
ンし、次いでPBS/0.1%ツイーン20で10回洗浄する。ウ
ェルを水で濯ぎ、結合したファージを計200μlの0.1M
HCl、pH2.2で10分間溶出させる。溶出したファージを2M
トリス塩基で中和し、上記のように増幅させる。陽性ク
ローンの選定のために、室温で15分間第3ラウンドのパ
ンニング後、SB培地中でOD600=1.0まで増殖させたE.co
li XL−1ブルー液体培養物50μlを増幅ファージ10-8
希釈物1μlとインキュベーションし、次いで100μg/m
lカルベニシリン含有LBプレートにまき、一晩増殖させ
る。コロニーを無作為に摘出し、100μg/mlカルベニシ
リン含有LBプレートにまく。37℃で4時間後、IPTG 10m
Mに浸したニトロセルロースフィルターを上に乗せ、イ
ンキュベーションを32℃で一晩続ける。フィルターを除
去し、CHCl3雰囲気中37℃で30分間インキュベーション
する。細菌残骸は、フィルターを100ml当たり50mMトリ
ス、pH8、150mMNaCl、5mMMgCl2、3%BSA、100UDNAアー
ゼIおよび40mgリゾチーム中で1時間インキュベーショ
ンすることによって除去し、1.5%カゼイン含有TBS中で
ブロックし、1.5%カゼイン含有TBS中BSW17−POX(POX
に結合させたBSW17)と共に一晩インキュベーションす
る。フィルターは、TBS、TBS/0.5%ツイーン20、次いで
TBSでそれぞれ10分間洗浄する。染色のために、ストリ
ップをml当り4−クロロ−1−ナフトール600μgおよ
びTBS中0.042%過酸化水素中でインキュベーションす
る。
実施例3:天然BSW17エピトープを模擬するペプチド(BSW
17ミモトープペプチド)をディスプレイするファージ粒
子の特性化 7、8または9アミノ酸からなる環状ペプチドおよび
10および15アミノ酸残基からなる直鎖状ペプチドそれぞ
れをディスプレイする様々なファージ粒子がBSW17に結
合することは分かっている。これらのペプチドをコード
するDNAのヌクレオチド配列を決定した。お互いのホモ
ロジー並びにFcε内の相同領域に従い、BSW17によって
認識される3グループのファージディスプレイペプチド
をDNA配列から導き出すことができた。概略は表2に示
す。
+ =陽性荷電 p =非荷電極性 o =非極性 n =対応する配列をディスプレイする
クローン数 +(++),+/−=BSW17による認識強度 (即ち、それぞれ配列番号18、19、20および21) 上記グループAの第2ペプチド(配列番号19)は、環化
のために更に2つのCysを持つペプチド(A)(配列番
号1)である。その他3つのペプチド、配列番号18、配
列番号20および配列番号21それぞれは、更に、同様にし
て調製したペプチドである。
上記グループBの3つのペプチドは、それぞれペプチド
(G)(配列番号7)、(H)(配列番号8)および
(I)(配列番号9)である。
上記グループCの7つのペプチドは、それぞれペプチド
(O)(配列番号15)、ペプチド(J)(配列番号1
0)、更に2つのCysを持つペプチド(P)(配列番号2
2)、更に2つのCysを持つペプチド(L)(配列番号2
3)、更に2つのCysを持つペプチド(M)(配列番号2
4)、更に2つのCysを持つペプチド(N)(配列番号2
5)および更に2つのCysを持つペプチド(K)(配列番
号26)である。フランキングCysを含有するグループC
のペプチドは、強力なSBW17結合剤である。グループC
全体は、Fcεとの配列ホモロジーを示さず、これらのペ
プチドは、BSW17エピトープのみを構造的に模擬する真
正のミモトープである。
表2から分かるように、グループAのペプチドのカル
ボキシ末端部分は高度に保存されており、またアミノ末
端部分は、もっと縮重しているが、陽性荷電の極性アミ
ノ酸を含有する。この電荷分布から、このアミノ末端で
の特徴の異なる1つのクローンがBSW17のほんの非常に
弱く結合するだけであることを証明しているため、BSW1
7認識の本質であるとわかる。重大な配列ホモロジーを
持つアミノ酸の連続的ストレッチ(consecutive stretc
h)は、Fcεではなんら見出すことができない。しかし
ながら、パターン類似性による整合により、これらのペ
プチドをCε4ドメイン内の500位から508位の範囲のア
ミノ酸ストレッチに割り当てることが可能である。この
デカペプチドFcε500−509は、Stanworth et al.[Lanc
et 336(1990)1279]により、受容体結合IgEによるマ
スト細胞誘発に関与すると仮定されている。
グループBに属するペプチドもまた、お互いに高度に
相同である。更に、これらのアミノ末端部分はFcεのア
ミノ酸370−375位と殆ど同一である。この配列は、Cε
3の部分であり、IgEのその高親和性受容体への結合に
関与することが示されている領域を含有するかまたはそ
の領域に隣接している。この事実は、BSW17によるIgE/I
gERI相互作用の阻害を説明するものである。
BSW17により認識される複合型(complex)構成エピト
ープは、IgE分子のアミノ酸ストレッチ500−508(Cε
4内)および370−375(Cε3内)(E.A.Padlan and
D.R.Davies,Molecul.Immunol.23(1986)1063に従い番
号付け)で表される立体構造を含有すると結論付けるこ
とができる。よって、免疫原性キャリアー分子に結合さ
せた上記グループAおよびBのミモトープでの免疫によ
り個体内で産生された抗体は、IgEがその高親和性受容
体に結合したり、および/または標的細胞の顆粒消失を
誘発するのを遮断することにより、アレルギー反応から
保護するであろう。
表のグループCにまとめたペプチドは、お互いとも、
またFcεとも何ら有意なホモロジーを示さない。従っ
て、これらはBSW17により認識される三次構造を模擬す
る“真正なミモトープ”を意味する。そのため、免疫原
としてこれらのミモトープを使用しても、免疫宿主にお
いて抗アレルギー性BSW17様抗体の産生をもたらすであ
ろう。
ヒトIgE上のBSW17エピトープに特異的に対するBSW17
様免疫応答の産生は、選択したミモトープについて下記
実施例4から6に示す。
実施例4:BSW17ミモトープペプチドをディスプレイする
バクテリオファージは、BSW17によって特異的に認識さ
れる ファージ粒子によりディスプレイされるミモトープペ
プチド(表2のグループA:第1クローン=図5のクロー
ン1=Cys−Arg−Arg−His−Asn−Tyr−Gly−Phe−Trp
−Val−Cys=配列番号18;第2クローン=図5のクロー
ン18=Cys−Ile−Asn−His−Arg−Gly−Tyr−Trp−Val
−Cys=配列番号19)がBSW17の抗原特異的超可変領域に
結合することは、ELISAによって示される。標準ELISA法
に従い、BSW17 10μgと様々なモノクローナル抗体をコ
スタープレートのウェルにコーティングする。BSAでブ
ロックした後、ファージ力価109cfu/mlのファージ感染
細菌培養上清から得られるバクテリオファージ粒子を含
有する標準ELISAインキュベーション緩衝液100μlと共
にインキュベーションする。洗浄後、プレートをインキ
ュベーション緩衝液中、西洋ワサビペルオキシダーゼ
(HRP)結合抗M13抗血清(Pharmacia,Uppsala,Sweden)
5μgと共にインキュベーションする。インキュベーシ
ョンは全て、室温で1時間実施する。最終洗浄後、コー
ティング化抗体に結合させたファージ粒子を、結合HRP
−抗M13血清を介して標準ELISA法に従う発色基質展開に
より可視化する。図5は、ミモトープファージがBSW17
には非常に特異的に結合し、その他の抗体、例えば、モ
ノクローナル抗Cε3抗体でもあり、免疫原として組換
えCε3を用いることによって産生された8E7、3G9およ
び5H10、あるいはヒトFcεRIαの細胞外部分に対するも
う一方のモノクローナル抗体を代表する5H5/F8には結合
しないことを示している。陰性非抗体対照として組換え
FcεRIα鎖および陽性対照として抗M13抗血清でコーテ
ィングしたウェルが含まれる。
実施例5:BSW17ミモトープペプチドをディスプレイする
バクテリオファージは、BSW17のIgEへの結合を競合的に
阻害する ミモトープ−BSW17相互作用の特異性は、ミモトープ
ディスプレイファージ粒子の結合によりBSW17/IgE結合
が妨げられることを示すことにより、更に立証される。
細菌細胞を10μg/mlテトラサイクリンおよび50μg/mlカ
ルベニシリン含有SBにてOD600=0.4まで増殖させ、次い
で、VCS M13ヘルパーファージを加え、37℃で2時間イ
ンキュベーションを続ける。その後、カナマイシンを最
終濃度70μg/mlまで加え、インキュベーションを一晩続
ける。ファージ粒子をポリエチレングリコールで沈殿さ
せる。ソフトRIAプレートを0.1Mカーボネート緩衝液、p
H9.6中20μg/mlBSW17でコーティングし、次いで、1.5%
カゼイン含有TBSでブロックする。ヒトIgEをクロラミン
−T法により125I−標識し、ウェル当り100000cpmを、
増加濃度の非標識IgE(標準曲線)またはファージ粒子
それぞれの存在下でRIAプレートにコーティングしたBSW
17へ結合させるのに使用する。実験は全て室温で実施
し、プレートは0.9%NaCl+0.05%ツイーン20で3回洗
浄して数片に切断し、各ウエルはγ−カウンターで1分
間測定した。
ミモトープファージ(図6のPhBSW.6−9=図5のク
ローン1=CRRHNYGFWVC=配列番号18;図6のPhBSW.29−
8=図5のクローン18=CINHRGYWVC=配列番号19(上記
実施例4参照)は、BSW17のIgEへの結合を阻害する。図
6は、BSW17ミモトープディスプレイファージクローン
の存在下での125I−標識IgEのBSW17への結合を示してい
る。白丸は、非標識IgEによる標準阻害曲線を示してお
り、1011cfu/mlのファージ粒子の存在下での標識IgE結
合の阻害を見積もることができる。ファージクローンに
よって成される阻害は、非標識IgE濃度1μg/mlおよび
1.7μg/mlにそれぞれ等しい。
実施例6:ウサギをミモトープディスプレイファージクロ
ーンで免疫することによるエピトープ特異的免疫反応の
誘導 BSW17ミモトープベースのワクチン法の成否を試験す
るために、BSW17ミモトープペプチドをディスプレイす
るファージ粒子と対照であるヘルパーファージVCS M13
それぞれにてウサギを免疫する。新たに調製したファー
ジ粒子1012cfuをPBSに対して4℃で透析する。1mlを一
次免疫用に完全フロイントアジュバントで乳化するか、
またはブースター免疫用に不完全フロイントアジュバン
ト1mlで乳化する。14日毎に皮下的に免疫を繰り返す。
第3ブースター免疫後、血液12mlを採血し、ガラスバイ
アル中室温で4時間凝固させ、2000gで10分間遠心す
る。この上清をELISAにより抗ヒトIgE抗体の存在につい
て試験する。3つの異なる個体のヒトIgE(SUS11−IgE;
PS−IgE;WT−IgE)をPBSに濃度50μg/mlで希釈し、1μ
lずつニトロセルロース上に点加する。ニトロセルロー
スを1.5%カゼイン含有TBS中で1時間ブロックする。ウ
サギ血清を1.5%カゼイン含有TBSで1:200に希釈して、
一晩インキュベーションする。TBS、TBS−0.05%ツイー
ン20およびTBSで各10分ずつ洗浄する。生じたヤギ抗ウ
サギHRPを1.5%カゼイン含有TBSで1:1000に希釈し、4
時間インキュベーションする。上記のように洗浄および
染色を行う。表3に示したように、VCS M13ファージで
免疫した対照ウサギ並びに非免疫ウサギは、その血清中
のヒトIgEに対して弱い反応を示し、これは恐らく、天
然の抗ウサギIgE自己抗体がヒトIgEと交差反応すること
を反映している。しかしながら、バクテリオファージpV
IIIコートタンパク質に対する大規模(massive)免疫応
答に加えて、BSW17ミモトープファージで免疫したウサ
ギの血清もまた、ヒトIgEを特異的に認識する、強力に
高レベルの抗体を含有する: これらの抗血清のBSW17エピトープ特異性は、競合型ELI
SAにて示すことができる:ニトロセルロースストリップ
を上記のように調製し、1.5%カゼイン含有TBS中1:50希
釈で、ウサギ血清と共に一晩インキュベーションする。
洗浄後、西洋ワサビペルオキシダーゼで標識したmAb BS
W17(BSW17−HRP)を1.5%カゼイン含有TBS中1:50000希
釈で4時間加える。続いて洗浄および染色を上記のとお
り実施する。表4から分かるように、様々な供給源由来
のIgE調製物に対するBSW17−HRPの結合は、BSW17ミモト
ープファージで免疫したウサギ由来の血清により阻害さ
れるのに対し、ヘルパーファージで免疫したウサギ由来
の血清は、いかなる阻害作用も示さない: 次の実施例7および8では、抗アレルギーワクチン調
製用の免疫原としてキャリアータンパク質に結合させた
化学合成ミモトープペプチドを使用する成否を示す: 実施例7:化学的に合成したBSW17ミモトープペプチド
は、高い親和性を持ってBSW17に結合する BSW17ミモトープファージのバクテリオファージ由来
の部分は、ミモトープペプチド配列の生物学的活性を破
壊することなく、省くことができることを確認するため
に、環状BW17ミモトープオクタペプチド(A)[更に2
つのCysを持つペプチド(A)(配列番号19)である、
表2、グループA、第2クローンに直鎖形態で示す、こ
こでは更に7つの隣接バクテリオファージ由来アミノ酸
残基Gly−Glu−Phe−および−Gly−Asp−Pro−Alaを環
状ミモトープペプチドの正確な折りたたみを促進するた
めに含まれるフランキング配列として含有する]を含
む、次のペプチドを化学的に合成する: 標準技術で合成後、このペプチドを、2つのシステイ
ンを介して環化し、ロドール・グリーンで蛍光標識す
る。ELISA条件下、マイクロタイタープレートウェル中
で免疫した増加濃度のBSW17への結合は、蛍光測定によ
り測定し、図7に示す。
実施例8:キャリアータンパク質に結合させた化学合成BS
W17ミモトープペプチドは、BSW17により特異的に認識さ
れる 様々なミモトープペプチドを化学的に合成し、免疫原
性キャリアータンパク質に結合させる。結合反応は、下
記の標準法に従い、ペプチドとキャリアータンパク質の
質量比1:1で行う(Shan S.Wong,Chemistry of Protein
Conjugation and Cross−linking,CRC Press[199
3])。次の変形結合型から得られたコンジュゲートを
調製する: −グルタルアルデヒド結合 −DC(ジヘキシルカルボジイミド)結合 −BSS[ビス(スルホスクシンイミジル)スベレート]
結合 −リジン架橋 得られたミモトープコンジュゲートは: (1)P1=直鎖状KTKGSGFFVF−BSA(グルタルアルデヒ
ド) (2)P4=直鎖状AcINHRGYWVC−BSA(DC) (3)P5=直鎖状AcRSRSGGYWLWC−BSA(DC) (4)SAF1−KLH=環状GEFCINHRGYWVCGDPA−KLH(DC) (5)SAF2−KLH=直鎖状KTKGSGFFVF−KLH(DC) (6)SAF3−KLH=直鎖状VNLPWSFGLE−KLH(DC) (7)SAF3−Lys=直鎖状VNLPWSFGLE−リジン架橋 (8)SAF4−KLH=直鎖状VNLTWSRASG−KLH(DC) (9)SAF5−KLH=VNLTWS−KLH(DC) (10)SDS214=環状GEFCRRHNYGFWVCGDPA−KLH(BSS) (11)SDS213、SDS227、SDS236、SDS252=環状GEFCINHR
GYWVCGDPA−KLH(BSS) (12)SDS237、SDS253=直鎖状KTKGSGFFVF−KLH(BSS) (13)SDS242、SDS254=直鎖状VNLPWSFGLE−KLH(BSS)
および (14)SDS243=直鎖状VNLTWSRASG−KLH(BSS) であり、(1)、(5)および(12)は、それぞれグル
タルアルデヒド、DCおよびBSS結合により調製した参照
免疫原分子であり;従って: (1)即ち、P1は、グルタルアルデヒド結合によりBSA
に結合させたヒトIgEのアミノ酸500−509、配列番号2
8、The Lancet[1990]前掲参照、であり; (5)即ち、SAF2−KLHは、DC結合によりKLHに結合させ
た同じペプチド、配列番号28であり;そして、 (12)即ち、SDS237およびSDS253は、BSS結合によりKLH
に結合させた同じペプチド、配列番号28である。
その他のペプチドは、本発明の免疫原であり、即ち: −(2)(P4)は、N−アセチル化ペプチド(A)(配
列番号1)のC末端に更にCysがあるもの(配列番号2
9)で、DC結合によりBSAに結合させたものであり、 −(3)(P5)は、N−アセチル化ペプチド(C)(配
列番号3)のC末端に更にCysがあるもの(配列番号3
0)で、DC結合によりBSAに結合させたものであり、 −(4)(SAF1−KLH)は、2つのフランキングCysによ
り形成されるジスルフィドブリッジを介して環化した、
実施例7のペプチド(配列番号31)で、DC結合によりKL
Hに結合させたものであり、 −(6)(SAF3−KLH)は、DC結合によりKLHに結合させ
たペプチド(G)(配列番号7)であり、 −(7)(SAF3−リジン)は、リジン架橋により結合さ
せたペプチド(G)(配列番号7)であり、 −(8)(SAF4−KLH)は、DC結合によりKLHに結合させ
たペプチド(D)(配列番号4)であり、 −(9)(SAF5−KLH)は、DC結合によりKLHに結合させ
たペプチド(Q)(配列番号17)であり、 −(10)(SDS214)は、実施例7中のペプチドとして、
同じ7つの隣接バクテリオファージ由来アミノ酸残基を
持つ、表2のグループAの第1ペプチド(配列番号32)
で、環化させ、BSS結合によりKLHに結合させたものであ
り、 −(11)(SDS213、SDS227、SDS236、SDS252)は、上記
(4)(配列番号31)と同じペプチドで、環化させ、BS
S結合によりKLHに結合させたものであり、 −(13)(SDS242、SDS254)は、BSS結合によりKLHに結
合させたペプチド(G)(配列番号7)であり、 −(14)(SDS243)は、BSS結合によりKLHに結合させた
ペプチド(D)(配列番号4)である。
図8aは、直鎖状ペプチドとして、KLH(BSS)に結合さ
せた、環状BSW17ミモトープ−KLH(BSS)コンジュゲー
ト(11)、即ち、SDS236と、Fcε由来の“元の”エピト
ープモチーフ(12)、即ち、SDS237、即ち、Fcε(500
−509)の両方が用量依存式にBSW17によって認識される
のに対し、遊離のKLHはなんら結合を示さないことを示
す。マイクロタイタープレートウェルをSDS236、SDS237
または遊離のKLHそれぞれ1μgでコーティングし、増
加濃度のBSW17と共にインキュベーションした。結合抗
体は、ヤギ抗マウスIgG−HRP(gamIgG−HRP)で検出す
る。示されたデータは、非コーティング(BSA−ブロッ
クした)ウェルに対するバックグラウンド結合を引いた
二重実験の平均を表す。
図8bは、幾つかの化学結合法を用いてキャリアータン
パク質に結合させた様々なBSW17ミモトープコンジュゲ
ートで得られたELISAデータを要約したものである。マ
イクロタイタープレートウェルを、ミモトープコンジュ
ゲートまたは遊離KLHそれぞれ5μgでコーティング
し、10μgのBSW17と共にインキュベーションする。結
合抗体は、gamIgG−HRPで検出する。示されたデータ
は、非コーティング(BSA−ブロックした)ウェルに対
するバックグラウンド結合を引いた二重実験の平均を表
す。遊離のKLHとは反対に、各BSW17ミモトープコンジュ
ゲートは、BSW17によって認識されることが分かる。し
かしながら、数週間にわたって繰り返し実験を行った結
果、DCを介して結合させたKLHコンジュゲートは、あま
り安定でなく、BSW17に対するその結合能を徐々に損失
することが明らかになった。反対に、BSS結合により得
られたBSW17ミモトープコンジュゲートは、+4℃でも
安定であることが判明した。
図9aおよび9bでは、KLHまたはBSAに結合させたBSW17
ミモトープは、BSW17によって特異的に認識されるが、
非関連モノクローナル抗体3G9(抗ヒトCε3)や5H5/F
8(抗ヒトRIα)によっては認識されないことを示す。
再度、マイクロタイタープレートウェルを、このミモト
ープコンジュゲート各5μgでコーティングし、対応す
るモノクローナル抗体10μgと共にインキュベーション
する。結合抗体は、gamIgG−HRPで検出する。示された
データは、非コーティング(BSA−ブロックした)ウェ
ルに対するバックグラウンド結合を引いた二重実験の平
均を表す。
実施例9:ウサギをBSW17ミモトープコンジュゲートで免
疫すると、抗ヒトIgE抗体のインビボ産生をもたらす BSW17ミモトープコンジュゲートの免疫原性の特異性
を確認するために、ウサギを下記に概説する一組のミモ
トープ/キャリアー調製物で免疫する: ウサギを、総容量500μlのホスフェート緩衝化塩水
(PBSdef.)に溶解させた対応するコンジュゲート調製
物200μgで皮下注射により免疫する。一次免疫用に、
試料を完全フロイントアジュバント(ウサギR1−R4)ま
たはTiterMax(Sigma;ウサギ1−20)と1:1で混合す
る。初期免疫の前に、血液試料5mlを採血する。初期注
射後、21日および28日後に不完全フロイントアジュバン
トを用いてブースター免疫を実施する。28日および49日
目に血液試料を採血し、全ての試料から血清を調製す
る。
免疫ウサギにおける抗ヒトIgE免疫応答の産生は、ELI
SAによって監視する。マイクロタイタープレートウェル
をヒトIgE(SUS−11;JW8)5μgでコーティングし、血
清試料100μlと共にインキュベーションし、ELISAイン
キュベーション緩衝液で1:50に希釈する。固定化ヒトIg
Eが結合したウサギ抗体は、ヤギ抗ウサギIgG−HRP(gar
IgG−HRP)と共にインキュベーションすることにより検
出される。測定したOD405値は、1:50に希釈した、対応
する各ウサギのプレ免疫血清で得られた情報により補正
する。図10aおよび10bに与えたデータは、二重測定の平
均値を表す。図10aおよび10bは、明らかに、ヒトIgEに
対する様々なBSW17ミモトープコンジュゲートで免疫し
たウサギにおいて抗体が誘導されたことを示している。
KLHキャリアー、免疫原として使用したペプチドおよ
びヒトIgEそれぞれに関して新たに産生された抗体の血
清力価はもまた、固定化KLH、ミモトープペプチド−BSA
コンジュゲートおよびヒトIgEそれぞれとインキュベー
ションするための清連続希釈物を用いて、ELISAによっ
て測定される。このような血清力価測定の2つの実施例
は、(11)、即ち、SDS213と(10)、即ち、SDS214それ
ぞれについて図11に示す。
上記実施例は、BSW17ミモトープコンジュゲートの抗
ヒトIgE応答誘導用免疫原としての応用性を示す。
実施例10:BSW17ミモトープコンジュゲートで免疫したウ
サギで誘導された抗hIgE応答は、アイソタイプ特異的で
あり、かつIgE結合に対してBSW17と競合する 免疫したウサギにおける抗ヒトIgE免疫応答のアイソ
タイプ特異性はELISAで監視する。マイクロタイタープ
レートウェルをヒトIgE(SUS−11)、IgA、IgGおよびIg
Mそれぞれ3μgでコーティングし、血清試料100μlと
共にインキュベーションし、ELISAインキュベーション
緩衝液で1:50に希釈する。固定化ヒトIgE抗体が結合し
たウサギ抗体は、ヤギgarIgG−HRPと共にインキュベー
ションすることにより検出される。測定したOD405
は、対応する各ウサギの1:50に希釈したプレ免疫血清で
得られた情報により補正する。図12に与えたデータは、
二重測定の平均値を表す。見たとおり、BSW17ミモトー
プコンジュゲートでの免疫によりウサギで産生された免
疫応答は、(10)、即ちSDS214で免疫したウサギの血清
がヒトIgMを部分的に認識する以外は、IgEに特異的であ
る。
競合型ELISAでは、更に、ウサギ抗SDS214抗血清がIgE
結合に対してBSW17と部分的に競合できることが示され
ている。マイクロタイタープレートウェルそれぞれをヒ
トヒトIgE(SUS−11)1μgでコーティングし、5μg
のBSW17か、またはBSW17なしのインキュベーション緩衝
液のいずれかでインキュベーションする。洗浄後、ELIS
Aインキュベーション緩衝液で1:50に希釈した抗SDS213
抗血清100μlを二次インキュベーション用に加える。
非処理固定化ヒトIgEおよびBSW17とプレインキュベーシ
ョンしたIgEが結合したウサギ抗体は、ヤギgarIgG−HRP
と共にインキュベーションすることにより検出される。
図13に与えたデータは、二重測定の平均値を表す。
実施例11:BSW17ミモトープコンジュゲートでの免疫によ
りウサギで産生された抗hIgE抗体は、アフィニティー試
薬としてセファロースに結合させたミモトープペプチド
を用いるアフィニティークロマトグラフィーにより精製
できる この実施例は、BSW17ミモトープコンジュゲートでの
免疫によりウサギにおいて誘導された抗hIgE応答が、特
異的抗ミモトープペプチド応答と同一であることを示
す。
ウサギポリクローナル抗BSW17ミモトープ抗体のイム
ノアフィニティー精製: a)硫酸アンモニウム沈殿: ウサギ抗血清(Bradford,BSA−Standard,BIO−RADに
よれば、総タンパク質60mg/ml)22mlに、固体AMS(25%
w/v)5.5gを加え、混合物を3時間撹拌し、室温で一晩
インキュベーションする。18000rpm(Sorvall)で45分
間遠心して沈殿を除去し、25%AMS水溶液(w/v)25mlで
洗浄する。洗浄した沈殿を再度同じ条件で遠心し、PB
S、0.05%NaN3、pH7.2 10mlに溶解し、+4℃で一晩、
同じ緩衝液5lで透析する。
b)イムノアフィニティークロマトグラフィー: 透析物を0.2μm Millex−GVフィルターユニット(Mil
lipore)にてろ過し、5mgのBSW17ミモトープペプチドSD
S227に共有結合させたCH−セファロース4B 10mlを充填
したPharmacia XK16/30カラムにかけ、PBS、0.05%NaN3
を液相緩衝液として流速1ml/分で流す。カラムにかけ非
結合タンパク質画分を溶出後、特異的に結合した抗体を
0.1Mグリシン/HCl緩衝液、pH2.8で溶出する。溶出液(9
ml中画分番号12−20)を撹拌下にトラップして3.3M TRI
S/HAc、0.8%NaN3、pH8.0(50μl/ml)でpH7.4まで直ち
に中和し、最終的に、4℃で一晩、PBS、0.05%NaN3、p
H7.2 3lで透析する。総タンパク質は、Bradford,BSA−S
tandard(BIO−RAD)によれば、約1mg/mlである。カラ
ムにかけた総タンパク質の回収率は、約0.7%である。
アフィニティー精製IgG画分は、ELISAによりhIgE結合
について試験する。マイクロタイタープレートウェルを
増加濃度のヒトIgE(JW8)でコーティングし、精製抗SD
S213抗血清および抗SDS214抗血清それぞれ5μgと共に
インキュベーションする。結合抗体は、garIgG−HRPで
検出される。図14に示したデータは、二重測定の平均値
を表す。図から分かるように、抗BSW17ミモトープアフ
ィニティーカラムで精製したIgG抗体は、用量依存的に
ヒトIgEにより認識される。カラム通過させた試料では
低いバックグラウンド結合活性のみ観測される。このデ
ータは、ウサギにて誘導された抗hIgE活性は、ミモトー
プペプチドに対する抗体と同一である。
実施例12:BSW17ミモトープコンジュゲートで免疫後のウ
サギにおいて産生される抗ヒトIgE抗体は、ヒト血液細
胞に対して非アナフィラキシー誘発性である BSW17ミモトープコンジュゲートでの免疫によりウサ
ギにおいて産生した抗IgE抗体は、ヒト血液好塩基球に
対して非アナフィラキシー誘発性である。試験系とし
て、市販のCAST sLt ELISAキット(Bhlmann AG,Alls
chwil,Switzerland)を使用する。このアッセイでは、
供給元の提示した実験プロトコールに従い、アナフィラ
キシー誘発剤により細胞を誘発する結果としてヒト好塩
基球からの可溶性ロイコトリエン(sLt)の放出が測定
される。アッセイの情報は、その細胞を試験試料と共に
インキュベーションした後のヒト白血球上清ml当り存在
するpg sLtとして与え、これは標準曲線と比較して決定
される。標準曲線は、競合型ELISAにおいて標準sLtの連
続希釈を用いて得られる。血液細胞調製物からの自発sL
t放出から得られたsLtバックグラウンドレベル(PB=
“患者ブランク”)と所定の血液細胞調製物から放出さ
れ得る最大sLt(PC=“患者対照";架橋抗IgERIα抗体で
細胞試料を誘発した後に得られる)は、それぞれ陰性お
よび陽性対照として各試験に含まれる。
BSW17ミモトープコンジュゲートで免疫したウサギの
完全血清、並びに実施例11に記載したアフィニティー精
製抗BSW17ミモトープ抗体を、抗塩基球誘発の存在およ
びアナフィラキシー誘発性抗hIgE抗体について試験す
る。抗塩基球源として、健常ドナーのヒト全血を新たに
採血したものを使用し、CAST sLt ELISAキットのプロト
コールに従い、厳密に処理する。その結果は、図15にま
とめてあり、BSW17ミモトープコンジュゲートでの免疫
により産生した抗hIgE抗体を含有する非精製ウサギ血清
またはアフィニティー精製抗BSW17ミモトープ抗体のい
ずれも、ヒト血液細胞にロイコトリエン放出を誘発させ
る能力を持たないこと、よって、これらは非アナフィラ
キシー誘発性であることを示している。このことは、ヒ
ト抗アレルギーワクチンにBSW17ミモトープを応用する
際の絶対的な必要条件である。
配列表 (1)一般的情報: (i)出願人: (A)名称:ノバルティス・アクチエンゲゼルシャ
フト (B)通り:シュバルツバルトアレー215 (C)市:バーゼル (E)国:スイス連邦 (F)郵便番号(ZIP):CH−4058 (G)電話番号:61−324 5269 (H)ファックス番号:61−322 7532 (ii)発明の名称:ペプチド免疫原 (iii)配列の数:32 (iv)コンピューター解読形式: (A)媒体型:フロッピー・ディスク (B)コンピューター:IBM PCコンパティブル (C)オレペーティング・システム:PC−DOS/MS−D
OS (D)ソフトウエアPatent In Release #1.0,Vers
ion #1.25(EPO) (v)本出願のデータ: 出願番号:WO PCT/EP97/.... (vi)PRIOR APPLICATION DATA: (A)出願番号:GB 9604412.8 (B)出願日:1996年8月22日 (vi)優先権出願データ: (A)出願番号:GB 9617702.7 (B)出願日:1996年8月22日 (2)配列番号1の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:8アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号1: (2)配列番号2の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:8アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号2: (2)配列番号3の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号3: (2)配列番号4の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号4: (2)配列番号5の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号5: (2)配列番号6の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号6: (2)配列番号7の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号7: (2)配列番号8の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号8: (2)配列番号9の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号9: (2)配列番号10の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号10: (2)配列番号11の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:7アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号11: (2)配列番号12の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:7アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号12: (2)配列番号13の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:7アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号13: (2)配列番号14の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:7アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号14: (2)配列番号15の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:15アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号15: (2)配列番号16の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:9アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号16: (2)配列番号17の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:6アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号17: (2)配列番号18の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:11アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号18: (2)配列番号19の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号19: (2)配列番号20の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:11アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号20: (2)配列番号21の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:11アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号21: (2)配列番号22の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:11アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号22: (2)配列番号23の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:9アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号23: (2)配列番号24の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:9アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号24: (2)配列番号25の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:9アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号25: (2)配列番号26の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:9アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号26: (2)配列番号27の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号27: (2)配列番号28の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:10アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:NO (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号28: (2)配列番号29の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:9アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号29: (2)配列番号30の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:11アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号30: (2)配列番号31の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:both (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号31: (2)配列番号32の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:18アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:both (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:YES (iii)アンチセンス:NO (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列:配列番号32:
フロントページの続き (56)参考文献 allergy,1989,Vol.44, p.187−191 gene,1993,Vol.128,p. 51−57 J.Mol.Biol.,1991,Vo l.222,p.301−310 Journal of Immuno logical Methods, 1992,Vol.152,p.149−157 The Lancet,1990,Vo l.336,p.1279−1281 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C07K 7/00 - 7/64 BIOSIS/WPI(DIALOG) MEDLINE(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)BSW17ミモトープペプチドが環状で
    あるとき、ジスルフィドブリッジを形成する2つの付加
    的システイン残基で保持された2つの末端または化学的
    に架橋された2つの末端を有していてもよく、またはBS
    W17ミモトープペプチドが鎖状であるとき、アミド化形
    態でブロックされたカルボキシ末端アミノ酸および/ま
    たはアセチル化形態でブロックされたアミノ末端アミノ
    酸をしていてもよく、またはハプテン−キャリア結合お
    よびカップリング容易化のための1つまたは2つの補助
    基および/または付加的カップリング基によりフランク
    されていてもよい、アミノ酸配列:Ile−Asn−His−Arg
    −Gly−Tyr−Trp−Val(A)(配列番号1)を含む全部
    で15個を越えないアミノ酸からなるBSW17ミモトープペ
    プチドの少なくとも1つの部分と、 (b)そのペプチドに対する免疫応答を誘導する能力の
    ある部分 とを含む、免疫原性分子。
  2. 【請求項2】BSW17ミモトープペプチド部分(a)がア
    ミノ酸配列:Gly−Glu−Phe−Cys−Ile−Asn−His−Arg
    −Gly−Tyr−Trp−Val−Cys−Gly−Asp−Pro−Ala(配
    列番号27)を有し、かつ環状であるもの、すなわちジス
    ルフィドブリッジを形成する2つの付加的システイン残
    基で保持された2つの末端を有しているペプチドIle−A
    sn−His−Arg−Gly−Tyr−Trp−Val(A)(配列番号
    1)であって、ハプテン−キャリア結合およびカップリ
    ング容易化のための更なる構成分Gly−Glu−Phe−と−G
    ly−Asp−Pro−Alaを含むものである、請求項1に記載
    の免疫原性分子。
  3. 【請求項3】BSW17ミモトープペプチド部分(a)がア
    ミノ酸配列:Ile−Asn−His−Arg−Gly−Tyr−Trp−Val
    (A)(配列番号1)を有し、かつ環状であるもの、す
    なわちジスルフィドブリッジを形成する2つの付加的シ
    ステイン残基で保持された2つの末端を有しているペプ
    チド(配列番号19)であって、ハプテン−キャリア結合
    およびカップリング容易化のための更なる構成分を含む
    ものである、請求項1に記載の免疫原性分子。
  4. 【請求項4】アミノ酸配列:Ile−Asn−His−Arg−Gly−
    Tyr−Trp−Val(A)(配列番号1)を有するペプチ
    ド。
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