JP3421174B2 - 自動取引装置の包装硬貨出金機 - Google Patents

自動取引装置の包装硬貨出金機

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JP3421174B2
JP3421174B2 JP19485595A JP19485595A JP3421174B2 JP 3421174 B2 JP3421174 B2 JP 3421174B2 JP 19485595 A JP19485595 A JP 19485595A JP 19485595 A JP19485595 A JP 19485595A JP 3421174 B2 JP3421174 B2 JP 3421174B2
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宏 城田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等に設置さ
れ、顧客が自ら操作して現金の預入れ、引出し等を行う
ことが可能な自動取引装置の包装硬貨出金機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、金融機関等においては自動取引装
置が配設され、顧客は自ら自動取引装置を操作して現金
の預入れ、引出し等を行うことができるようになってい
る。そして、前記自動取引装置は、同一金種の硬貨を棒
状に重ねて包装した包装硬貨を、取引に応じて出金する
ために包装硬貨出金機構を内蔵している。
【0003】図2は従来の自動取引装置の制御ブロック
図、図3は従来の自動取引装置の斜視図である。図にお
いて、101は主制御部であり、該主制御部101は、
自動取引装置を構成する各ユニットを制御したり、ホス
トコンピュータ111等の上位装置との間でデータを授
受したり、データ処理を行ったりする。また、102は
顧客が暗証入力、金額入力等の各種操作を行うための顧
客操作部であり、該顧客操作部102は、画面上に入力
キー、操作誘導文言、イラスト等を表示する図示しない
CRT、前記入力キーの押下を検出する図示しないタッ
チパネル等から成る。
【0004】また、103はカードリーダプリンタであ
り、該カードリーダプリンタ103は、図示しないカー
ド上に形成された磁気記録媒体に対して磁気情報記録部
データの読出し及び書込みを行ったり、カード上に形成
された表面エンボス文字部に対してイメージスキャンイ
メージデータ処理等を行ったり、取引明細票の印字及び
発行を行ったりする。
【0005】そして、104は入金された紙幣の鑑別、
計数、収納等を行ったり、指定された金額で、指定され
た枚数の紙幣を計算して出金したりする紙幣入出金機、
105は入金された硬貨の鑑別、計数、収納等を行った
り、指定された金額で、指定された枚数の硬貨を計算し
て出金したりする硬貨入出金機、106は指定された金
額及び本数の包装硬貨を計算して出金する包装硬貨出金
機、107は図示しない通帳の磁気情報記録部データの
読出し及び書込み、並びに通帳への取引内容、日付、残
高等の印字を行う通帳記帳機である。
【0006】また、108は内部操作部であり、該内部
操作部108は、金融機関の係員及び保守員を対象と
し、例えば、自動取引装置の運用状況、操作中の取引内
容、故障時における故障箇所、他の必要な情報等を表示
するための表示画面、及び電源のオン・オフを始めとす
る自動取引装置を運用するのに必要な処理を行ったり、
保守時に動作テスト等を実行したりするための図示しな
い入力キー・スイッチを有する。
【0007】そして、109は上位インタフェース部で
あり、該上位インタフェース部109は、金融機関等が
保有し、自動取引装置の制御、情報の収集及び提供を統
括して行う複数のホストコンピュータ111に交換回線
等を介して接続される。さらに、110は、前記主制御
部101、顧客操作部102、カードリーダプリンタ1
03、紙幣入出金機104、硬貨入出金機105、包装
硬貨出金機106、通帳記帳機107、内部操作部10
8及びインタフェース部109を覆う筐(きょう)体で
あり、自動取引装置は筐体110によって一つの装置と
して配設される。
【0008】また、110aは前面パネルであり、該前
面パネル110aの開口部110bにはカードリーダプ
リンタ103のカード挿入・受取口及び明細票受取口
が、開口部110cには通帳記帳機107の通帳挿入・
受取口が形成される。そして、110dは顧客操作パネ
ルであり、該顧客操作パネル110dの開口部110e
には紙幣入出金機104の紙幣挿入・受取口が、開口部
110fには硬貨入出金機105の硬貨挿入・受取口
が、開口部110gには包装硬貨出金機106の包装硬
貨受取口が形成される。さらに、顧客操作パネル110
dには顧客操作部102が固定される。
【0009】次に、前記包装硬貨出金機106について
説明する。図4は従来の包装硬貨出金機の斜視図、図5
は従来の包装硬貨出金機の要部透視図、図6は従来の包
装硬貨出金機に使用されるカセットを示す図、図7は従
来のカセットに包装硬貨がセットされた状態を示す図、
図8は従来の包装硬貨繰出し・保留部の移動機構の概略
図、図9は従来の包装硬貨繰出し・保留部の斜視図、図
10は従来の包装硬貨繰出し・保留部の断面図である。
【0010】図において、106は包装硬貨出金機、3
01は包装硬貨が装填(てん)されるカセットであり、
扉302を開けたときに前記カセット301を出し入れ
することができるようになっている。各カセット301
に同じ金種の包装硬貨をセットした後、扉302を開い
て包装硬貨出金機106の後面から先端を下げ、傾斜さ
せた状態で各カセット301を包装硬貨出金機106に
セットする。各カセット301のセット位置は、金種に
よって決められる。
【0011】また、303は包装硬貨繰出し・保留部で
あり、該包装硬貨繰出し・保留部303によって包装硬
貨をカセット301の先端から繰り出して保留し、図示
しない包装硬貨受取口に搬送することができるようにな
っている。そして、303aは包装硬貨をカセット30
1から掻(か)き出す投出レバーであり、該投出レバー
303aは、投出レバー駆動モータ303bによって発
生させられた回転が投出レバー駆動ベルト303cを介
して伝達されて矢印C方向に回転する。
【0012】また、303dは前記投出レバー303a
によって繰り出された包装硬貨を検出するための投出カ
ウントセンサであり、該投出カウントセンサ303dは
ホトセンサから成る。そして、303eは繰り出された
包装硬貨を一時的に蓄えるための受け皿、303fはロ
ックレバーである。通常は、該ロックレバー303fの
爪は、ばね303gの付勢力によって包装硬貨繰出し・
保留部303の側面から繰り出され、包装硬貨出金機1
06(図2)の側板304の切欠部304aに係止され
る。その結果、包装硬貨繰出し・保留部303は所定位
置に保持される。そして、電磁ソレノイド303hを駆
動すると、ロックレバー303fの爪が包装硬貨繰出し
・保留部303内に引き込まれ、該包装硬貨繰出し・保
留部303を移動させることが可能になる。
【0013】そのために、前記包装硬貨繰出し・保留部
303は、保留部駆動ベルト305の一箇所に固定さ
れ、保留部駆動モータ306を駆動して保留部駆動ベル
ト305を走行させることによって、支柱307に沿っ
て図5の最上段の位置Aと最下段の位置Bとの間を上下
に移動させられる。また、側板304の切欠部304a
は、前記包装硬貨繰出し・保留部303が各カセット3
01から包装硬貨を繰り出すことができる繰出位置にあ
るとき、及び最上段の位置Aにあるときに、ロックレバ
ー303fを係止させることができるように形成され
る。
【0014】そして、308はシャッタであり、該シャ
ッタ308は、シャッタ駆動モータ310を駆動し、シ
ャッタ駆動ベルト309を走行させることによって前後
に移動させられる。なお、前記カセット301の下方に
は制御部311が配設され、該制御部311は、主制御
部101からの命令を受け、各要素を動作させたり、包
装硬貨出金機106の内部の状態を必要に応じて主制御
部101に通知する。
【0015】次に、前記構成の包装硬貨出金機106の
出金動作について説明する。図11は従来の包装硬貨出
金機による出金動作を示す図である。まず、包装硬貨出
金機106が主制御部101(図2)から包装硬貨の出
金指示を受けると、包装硬貨繰出し・保留部303は、
指定された金種のカセット301から包装硬貨を繰り出
すことができる高さまで移動して停止する。その後、投
出レバー303aが180〔°〕回転させられ、包装硬
貨がカセット301から繰り出され、受け皿303e上
に転がり込む。
【0016】ここで、複数の包装硬貨を出金するように
指示された場合には、指定された数に180〔°〕を乗
算した角度だけ投出レバー303aが回転させられる。
また、複数の金種を同時に出金するように指定された場
合には、指定された金種のカセット301ごとに前記動
作を行い、指示されたすべての包装硬貨が繰り出された
後、前記包装硬貨繰出し・保留部303は最上段の位置
Aに移動させられて停止し、シャッタ308が開かれ
る。
【0017】次に、顧客が包装硬貨受取口を介して受け
皿303e上の包装硬貨をすべて取り出すと、シャッタ
308が閉じられ、包装硬貨繰出し・保留部303は下
降し、最下段の位置B(図5)において停止させられ
る。なお、顧客が包装硬貨を取り忘れた場合は、包装硬
貨出金機106は、シャッタ308を閉じ、包装硬貨繰
出し・保留部303内に包装硬貨を残したままの状態で
機能を停止し、それ以降は出金指示を受けつけない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動取引装置の包装硬貨出金機においては、包装硬
貨出金機106を自動取引装置内に組み込む必要がある
ので、包装硬貨出金機106の実装スペースが小さくな
り、包装硬貨の収納容量がその分少なくなるだけでな
く、包装硬貨受取口がその分狭くなってしまう。
【0019】したがって、自動取引装置が稼働している
間に、係員が包装硬貨を補充する回数が多くなり、係員
の作業が煩わしくなるだけでなく、自動取引装置の稼働
率が低くなり、顧客操作性が悪くなり、信頼性が低下し
てしまう。本発明は、前記従来の自動取引装置の包装硬
貨出金機の問題点を解決して、包装硬貨の収納容量を多
くすることができ、包装硬貨受取口を広くすることがで
きるとともに、自動取引装置の稼働率を高くすることが
でき、顧客操作性が良く、信頼性を向上させることがで
きる自動取引装置の包装硬貨出金機を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動取引装置の包装硬貨出金機においては、包装硬貨を収
容し、複数段積み重ねられたカセットと、出金された包
装硬貨を受け取るための包装硬貨受取口と、昇降自在に
配設され、前記各カセットに対応する繰出位置、及び前
記包装硬貨受取口に対応する最上段の位置を採り、各カ
セットから包装硬貨を繰り出して保留し、包装硬貨受取
口に搬送する包装硬貨繰出し・保留部とを有する。
【0021】そして、該包装硬貨繰出し・保留部は、前
記各繰出位置にあるときは、垂直状態に置かれて、包装
硬貨を縦に一列に重ねて保留し、前記最上段の位置にあ
るときは、水平状態に置かれて、包装硬貨を横に一列に
並べて保留する。
【0022】
【作用】本発明によれば、前記のように自動取引装置の
包装硬貨出金機においては、包装硬貨を収容し、複数段
積み重ねられたカセットと、出金された包装硬貨を受け
取るための包装硬貨受取口と、昇降自在に配設され、前
記各カセットに対応する繰出位置、及び前記包装硬貨受
取口に対応する最上段の位置を採り、各カセットから包
装硬貨を繰り出して保留し、包装硬貨受取口に搬送する
包装硬貨繰出し・保留部とを有する。
【0023】この場合、該包装硬貨繰出し・保留部を各
カセットに対応した繰出位置に置いて、各カセットに収
容された包装硬貨を包装硬貨繰出し・保留部に繰り出す
ことができ、また、最上段の位置に置いて、包装硬貨繰
出し・保留部に収容された包装硬貨を、包装硬貨受取口
から顧客が受け取ることができる。そして、前記包装硬
貨繰出し・保留部は、前記各繰出位置にあるときは、垂
直状態に置かれて、包装硬貨を縦に一列に重ねて保留
し、前記最上段の位置にあるときは、水平状態に置かれ
て、包装硬貨を横に一列に並べて保留する。
【0024】この場合、各カセットの包装硬貨は、包装
硬貨繰出し・保留部によって繰り出されると、縦に一列
に重ねて保留され、その状態のまま包装硬貨受取口に搬
送される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
包装硬貨繰出し・保留部の斜視図、図12は本発明の実
施例における包装硬貨繰出し・保留部の要部斜視図、図
13は本発明の実施例における包装硬貨出金機の要部透
視図、図14は本発明の実施例における包装硬貨繰出し
・保留部の側面図、図15は本発明の実施例における包
装硬貨繰出し・保留部の垂直状態を示す図、図16は本
発明の実施例における包装硬貨繰出し・保留部の水平状
態を示す図である。
【0026】図において、106は包装硬貨出金機、4
01は包装硬貨が収容され、複数段積み重ねられたカセ
ットであり、前記包装硬貨出金機106の後面に形成さ
れた図示しない扉を開けたときに前記カセット401を
出し入れすることができるようになっている。該各カセ
ット401に同じ金種の包装硬貨をセットした後、扉を
開いて包装硬貨出金機106の後面から先端を下げ、傾
斜させた状態で各カセット401を包装硬貨出金機10
6にセットする。前記各カセット401のセット位置
は、金種によって決められる。
【0027】また、403は包装硬貨繰出し・保留部で
あり、該包装硬貨繰出し・保留部403によって包装硬
貨をカセット401の先端から繰り出して保留し、図示
しない包装硬貨受取口に搬送することができるようにな
っている。そして、403aは包装硬貨をカセット40
1から掻き出す投出レバーであり、該投出レバー403
aは、投出レバー駆動モータ403bによって発生させ
られた回転が投出レバー駆動ベルト403cを介して伝
達され、矢印C方向に回転する。
【0028】また、403dは前記投出レバー403a
によって繰り出された包装硬貨を投出するための投出カ
ウントセンサであり、該投出カウントセンサ403dは
ホトセンサから成る。そして、403eは繰り出された
包装硬貨を一時的に蓄えるための受け皿、403fはロ
ックレバーである。通常は、該ロックレバー403fの
爪は、ばね403gの付勢力によって包装硬貨繰出し・
保留部403の側面から繰り出され、包装硬貨出金機1
06の側板404の切欠部404aに係止される。その
結果、包装硬貨繰出し・保留部403は所定位置に保持
される。そして、電磁ソレノイド403hを駆動する
と、ロックレバー403fの爪が包装硬貨繰出し・保留
部403内に引き込まれ、該包装硬貨繰出し・保留部4
03を移動させることが可能になる。
【0029】そのために、該包装硬貨繰出し・保留部4
03は、図示しない保留部駆動ベルトの一箇所に固定さ
れ、図示しない保留部駆動モータを駆動して前記保留部
駆動ベルトを走行させることによって、上下に移動させ
られる。また、側板404の切欠部404aは、前記包
装硬貨繰出し・保留部403が各カセット401から包
装硬貨を繰り出すことができる繰出位置、及び最上段の
位置Aにあるときに、ロックレバー403fを係止させ
ることができるように形成される。
【0030】そして、408はシャッタであり、該シャ
ッタ408は、図示しないシャッタ駆動モータを駆動
し、シャッタ駆動ベルトを走行させることによって前後
に移動させられる。なお、前記カセット401の下方に
は図示しない制御部が配設され、該制御部は、主制御部
101(図2参照)からの命令を受け、各部を動作させ
たり、包装硬貨出金機106の内部の状態を必要に応じ
て主制御部101に通知する。
【0031】ところで、前記包装硬貨繰出し・保留部4
03は、可動部403i及び固定部403jから成り、
前記可動部403iの一端に形成された軸403pが固
定部403jのスリット403qに係合される。前記可
動部403iには、受け皿403eが形成される。ま
た、403rは、包装硬貨繰出し・保留部403が最上
段の位置A以外の位置にあるときに可動部403iを垂
直状態に保持するためのフックであり、通常は、ばね4
03kによって上方に付勢されている。そして、前記フ
ック403rの上端403sを図14に示すように矢印
D方向に押すと、可動部403iに形成された凸部40
3mがフック403rから外れ、可動部403iは、固
定部403jに対して回転し、水平状態になる。
【0032】また、フック403rは、図12に示すよ
うに受け皿403eと固定部403jとの間に、包装硬
貨を縦に一列に重ねて収容する程度の距離を維持するよ
うに可動部403iを保持する。このように、包装硬貨
を縦に一列に重ねて収容するようになっているので、包
装硬貨繰出し・保留部403の奥行き(支柱407から
投出しレバー403aまでの距離)を短くすることがで
きる。したがって、カセット401をその分長くするこ
とができ、該カセット401にセットされる包装硬貨の
量を多くすることができる。
【0033】ところで、前記シャッタ408の前面側に
フック408aが形成され、前記包装硬貨繰出し・保留
部403に凸部403nが形成される。そして、包装硬
貨繰出し・保留部403が最上段の位置Aに移動したと
き、シャッタ408が開くと、フック408aが前記凸
部403nを係止し、そのまま、図16に示すように、
可動部403iを傾けながら引き上げる。また、このと
き、もう一方のフック403rは、上端403sが包装
硬貨出金機106の本体に形成された凸部408bによ
って押され、可動部403iの凸部403mを解放する
ようになっている。
【0034】次に、前記構成の包装硬貨出金機106の
出金動作について説明する。まず、包装硬貨出金機10
6が主制御部101から包装硬貨の出金指示を受ける
と、包装硬貨繰出し・保留部403は、指定された金種
のカセット401から包装硬貨を繰り出すことができる
高さまで移動して停止する。その後、投出レバー403
aが180〔°〕回転させられ、包装硬貨がカセット4
01から繰り出され、受け皿403e上に転がり込む。
【0035】ここで、複数の包装硬貨を出金するように
指示された場合には、指定された数に180〔°〕を乗
算した角度だけ投出レバー403aが回転させられる。
また、複数の金種を同時に出金するように指定された場
合には、指定された金種のカセット401ごとに前記動
作を行う。このようにして、指示されたすべての包装硬
貨が繰り出された後、前記包装硬貨繰出し・保留部40
3は最上段の位置Aに移動させられて停止する。続い
て、シャッタ408がフック408aとともに後面側に
移動し始め、可動部403iを傾けながら引き上げ、水
平状態にする。その結果、包装硬貨繰出し・保留部40
3に収容された包装硬貨は、横に一列に並べられる。こ
のとき、前記軸403pはスリット403qの上端に形
成された鉤(かぎ)状の係止部403tに係止される。
【0036】次に、顧客が包装硬貨受取口を介して受け
皿303e上の包装硬貨をすべて取り出すと、シャッタ
408が前面側に移動し、可動部403iは傾きながら
下降し、垂直状態になる。ところで、顧客が包装硬貨を
取り忘れた場合は、包装硬貨を図示しない別の収納部に
移動させることができるようになっている。
【0037】図17は本発明の実施例における包装硬貨
の移動状態を示す第1の図、図18は本発明の実施例に
おける包装硬貨の移動状態を示す第2の図、図19は本
発明の実施例における包装硬貨の移動板を示す図であ
る。図において、412は最上段の位置Aの近傍に配設
された取込ボックスであり、顧客が取り忘れた包装硬貨
を収容する。そのために、前記最上段の位置Aに置かれ
た包装硬貨繰出し・保留部403(図1)の下方にゴム
ローラ413が配設される。
【0038】そして、シャッタ408が前面側に移動し
てフック408aが凸部403nを解放すると、前記係
止部403tに係止された軸403pを中心にして、可
動部403iが図17の矢印E方向に回動させられ、前
記可動部403iの底面がゴムローラ413に当たり、
包装硬貨繰出し・保留部403は傾斜した状態で保持さ
れる。なお、前記係止部403t及びゴムローラ413
によって傾斜手段が構成される。
【0039】このとき、包装硬貨繰出し・保留部403
内の包装硬貨は、移動板414の上を渡って取込ボック
ス412に転がり込む。なお、前記移動板414は包装
硬貨出金機106の本体に固定された規制板416、該
規制板416の上方において揺動自在に配設された一対
の板部材414a、414b、及び該板部材414a、
414bを前記規制板416側に付勢するスプリング4
15から成る。通常は、前記板部材414a、414b
は、スプリング416の付勢力によって図17の状態に
保持され、包装硬貨繰出し・保留部403と取込ボック
ス412とを連結する。
【0040】前記移動板414の板部材414aは、包
装硬貨繰出し・保留部403を下降させるに当たり、前
記可動部403iが水平状態から垂直状態に移行する際
に、受け皿403eの一部によってはね除けられる。な
お、可動部403iが水平状態から垂直状態に移行する
際に、前記ゴムローラ413は包装硬貨繰出し・保留部
403の揺動中心になる。また、前記受け皿403eの
近傍には図示しないセンサが配設され、該センサのオン
・オフを一定時間監視することによって、包装硬貨の取
忘れを検出することができる。
【0041】このように、顧客が包装硬貨を取り忘れた
場合は、自動的に包装硬貨を取込ボックス412に収容
することができるので、包装硬貨繰出し・保留部403
内の包装硬貨を係員が除去する必要はなく、包装硬貨出
金機106の取引が停止することもない。したがって、
自動取引装置の稼働率を高くすることができるととも
に、顧客操作性が良くなり、信頼性を向上させることが
できる。
【0042】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、自動取引装置の包装硬貨出金機においては、包装
硬貨を収容し、複数段積み重ねられたカセットと、出金
された包装硬貨を受け取るための包装硬貨受取口と、昇
降自在に配設され、前記各カセットに対応する繰出位
置、及び前記包装硬貨受取口に対応する最上段の位置を
採り、各カセットから包装硬貨を繰り出して保留し、包
装硬貨受取口に搬送する包装硬貨繰出し・保留部とを有
する。
【0044】そして、該包装硬貨繰出し・保留部は、前
記各繰出位置にあるときは、垂直状態に置かれて、包装
硬貨を縦に一列に重ねて保留し、前記最上段の位置にあ
るときは、水平状態に置かれて、包装硬貨を横に一列に
並べて保留する。この場合、各カセット内の包装硬貨
は、包装硬貨繰出し・保留部によって繰り出されると、
縦に一列に重ねて保留され、その状態のまま包装硬貨受
取口に搬送される。
【0045】したがって、搬送用のスペースを小さくす
ることができるので、カセットをその分長くすることが
でき、カセットにセットされる包装硬貨の量を多くする
ことができる。その結果、自動取引装置が稼働している
間に、係員が包装硬貨を補充する回数を少なくすること
ができ、係員の作業を簡素化することができるだけでな
く、自動取引装置の稼働率が高くなり、信頼性を向上さ
せることができる。
【0046】また、前記最上段の位置にあるときは、水
平状態に置かれて、包装硬貨を横に一列に並べて保留す
ることができるので、顧客は包装硬貨を取りやすく、顧
客操作性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における包装硬貨繰出し・保留
部の斜視図である。
【図2】従来の自動取引装置の制御ブロック図である。
【図3】従来の自動取引装置の斜視図である。
【図4】従来の包装硬貨出金機の斜視図である。
【図5】従来の包装硬貨出金機の要部透視図である。
【図6】従来の包装硬貨出金機に使用されるカセットを
示す図である。
【図7】従来のカセットに包装硬貨がセットされた状態
を示す図である。
【図8】従来の包装硬貨繰出し・保留部の移動機構の概
略図である。
【図9】従来の包装硬貨繰出し・保留部の斜視図であ
る。
【図10】従来の包装硬貨繰出し・保留部の断面図であ
る。
【図11】従来の包装硬貨出金機による出金動作を示す
図である。
【図12】本発明の実施例における包装硬貨繰出し・保
留部の要部斜視図である。
【図13】本発明の実施例における包装硬貨出金機の要
部透視図である。
【図14】本発明の実施例における包装硬貨繰出し・保
留部の側面図である。
【図15】本発明の実施例における包装硬貨繰出し・保
留部の垂直状態を示す図である。
【図16】本発明の実施例における包装硬貨繰出し・保
留部の水平状態を示す図である。
【図17】本発明の実施例における包装硬貨の移動状態
を示す第1の図である。
【図18】本発明の実施例における包装硬貨の移動状態
を示す第2の図である。
【図19】本発明の実施例における包装硬貨の移動板を
示す図である。
【符号の説明】
106 包装硬貨出金機 401 カセット 403 包装硬貨繰出し・保留部 403t 係止部 408 シャッタ 412 取込ボックス 413 ゴムローラ A 最上段の位置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)包装硬貨を収容し、複数段積み重
    ねられたカセットと、(b)出金された包装硬貨を受け
    取るための包装硬貨受取口と、(c)昇降自在に配設さ
    れ、前記各カセットに対応する繰出位置、及び前記包装
    硬貨受取口に対応する最上段の位置を採り、各カセット
    から包装硬貨を繰り出して保留し、包装硬貨受取口に搬
    送する包装硬貨繰出し・保留部とを有するとともに、
    (d)該包装硬貨繰出し・保留部は、前記各繰出位置に
    あるときは、垂直状態に置かれて、包装硬貨を縦に一列
    に重ねて保留し、前記最上段の位置にあるときは、水平
    状態に置かれて、包装硬貨を横に一列に並べて保留する
    ことを特徴とする自動取引装置の包装硬貨出金機。
  2. 【請求項2】 前記包装硬貨受取口は、進退自在に配設
    されたシャッタを備え、前記包装硬貨繰出し・保留部
    は、シャッタの移動に連動して垂直状態から水平状態に
    される請求項1に記載の自動取引装置の包装硬貨出金
    機。
  3. 【請求項3】 (a)最上段の位置に置かれた包装硬貨
    繰出し・保留部に対応させて配設された取込ボックス
    と、(b)前記包装硬貨繰出し・保留部を傾斜させ、該
    包装硬貨繰出し・保留部内の包装硬貨を取込ボックスに
    移動させる傾斜手段とを有する請求項1に記載の自動取
    引装置の包装硬貨出金機。
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