JP3421105B2 - 乗用車用空気入りタイヤ - Google Patents
乗用車用空気入りタイヤInfo
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- JP3421105B2 JP3421105B2 JP32341893A JP32341893A JP3421105B2 JP 3421105 B2 JP3421105 B2 JP 3421105B2 JP 32341893 A JP32341893 A JP 32341893A JP 32341893 A JP32341893 A JP 32341893A JP 3421105 B2 JP3421105 B2 JP 3421105B2
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- Japan
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- wire
- tire
- bead
- bead core
- passenger car
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/04—Bead cores
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/04—Bead cores
- B60C2015/048—Polygonal cores characterised by the winding sequence
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
因するタイヤの破壊圧(タイヤの安全率)の低下を招く
ことなく、余分なビードワイヤの使用を抑えてコストの
低減および生産効率の向上を図った乗用車用空気入りタ
イヤに関するものである。 【0002】 【従来の技術】空気入りタイヤのビード部におけるビー
ドコアは、カーカスプライを形成する繊維や鋼線のコー
ド端部を巻付け固定するとともに、タイヤ本体の内周の
寸法を規定し、ホイールリムとの嵌め合いを確保してい
る。 【0003】このように、ビードコアは空気入りタイヤ
において極めて重要な構成要素であり、従来より、種々
のビード部の構造が提案されている。例えば、数本のワ
イヤを横一列にゴムに埋設し、得られた帯状のゴム−ワ
イヤ複合体を所定の型に巻付けて束ねることによりビー
ドコアを得る手法(実開平61−110406号)や、
同一円形断面を有するワイヤの周囲に生ゴムを一定の厚
さで付着してビードワイヤとし、これを所定の型に巻つ
けてモノストランドビードコアを得る手法(特開平2−
286407号)等が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の空気入
りにおいては、ビードコアのワイヤの巻始端と巻終端と
の重なり長さとタイヤの破壊圧(タイヤの安全率)との
関係が不明であったため、ビード部におけるタイヤの破
壊圧が不十分であったり、ビードワイヤを余分に使用し
てコストの上昇や生産効率の低下を招くといった問題が
あった。 【0005】そこで本発明の目的は、かかる従来のビー
ドコアによる問題点を解決し、タイヤの破壊圧(タイヤ
の安全率)の低下を招くことなく、余分なビードワイヤ
の使用を抑えてコストの低減および生産効率の向上を図
った乗用車用空気入りタイヤを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の乗用車用空気入りタイヤは、トレッド部の両
側で連なる一対のサイドウォール部の内周に夫々形成さ
れた一対のビード部を備えた乗用車用空気入りタイヤに
おいて、上記ビード部のビードコアが、ゴムで被覆され
た円形断面ワイヤを螺旋状に旋回し束ねることによって
形成されるモノストランドよりなるビードコアであっ
て、該ワイヤの巻始端と巻終端との重なり長さL(m
m)が次式、 L≧4.0×10×πr2 (f/A) (式中、rはワイヤ断面の半径、fはワイヤの抗張力
(kgf/mm2 )およびAは被覆ゴムからのワイヤの
引き抜き力(kgf)を示す)で表される関係を満足す
ることことを特徴とするものである。 【0007】 【作用】本発明において、モノストランドビードコアの
巻始端と巻終端の重なり長さ(L)とは、図1に示す長
さのことであり、この長さL(mm)が上記式、より好
ましくは次式、 1.0×102 ×πr2 (f/A)≧L≧5.0×10
×πr2 (f/A) で表される関係を満足することを要する。ここで、被覆
ゴムからのワイヤの引き抜き力(kgf)を示すAは、
具体的にはサンプル長さを50mmとし、引き抜き速度
200mm/分でASTMに準拠して測定して得られた
値である。 【0008】上記式中、Lが4.0×10×πr2 (f
/A)未満の場合には、破断時に巻終端が引き抜けてし
まい、巻終端ワイヤがビードコアの総強力へ参加でき
ず、ビードコアの強力利用率の低下を招くことになる。
この結果、タイヤの安全率の低下あるいはビード部の重
量増加は免れ得なくなる。 【0009】一方、Lが1.0×102 ×πr2 (f/
A)を超えると、ビードコアの強力利用率は変わらず
に、重量、ひいてはコストが増大しかつユニフォミティ
ーの悪化を招くことになる。 【0010】 【実施例】次に本発明を実施例および比較例により具体
的に説明する。実施例1〜5,比較例1〜2 本実施例においては、ビードコアのタイヤ軸方向に沿っ
た断面形状を図2に示す4+4+3構造として、夫々ビ
ードワイヤの線径、抗張力、被覆ゴムからのビードワイ
ヤの引き抜き力およびLを夫々表1に示すように変え、
これらビードコアを使用して、サイズ185/65 R
14の試験タイヤを製造した。かかる試験タイヤの水圧
によるビード部の破壊特性および重量増加量を以下のよ
うにして評価した。 【0011】破壊特性 試験タイヤの水圧によるビード部の破壊特性は、まず、
破断時に巻終端が引き抜けてしまうか、あるいは引き抜
けることなく破壊するかにより評価した。引き抜けてし
まう場合には巻終端ワイヤがビードコアの総強力へ参加
できず、ビードコアの強力利用率の低下を招くことにな
る。また、水圧による破壊圧は比較例1のコントロール
タイヤを100として指数にて評価した。指数値が大き
いほど結果が良好であることを示す。 【0012】重量増加 比較例1のビードコアを基準として、重量増加量を%に
て評価した。得られた結果を下記の表1に示す。 【0013】 【表1】【0014】実施例6〜10,比較例3〜4 ビードコアのタイヤ軸方向に沿った断面形状を図3に示
す2+3構造として、夫々ビードワイヤの線径、抗張
力、被覆ゴムからのビードワイヤの引き抜き力およびL
を夫々表2に示すように変え、これらビードコアを使用
して、サイズ155/65 R12の試験タイヤを製造
した。かかる試験タイヤの水圧によるビード部の破壊特
性および重量増加量を、比較例3のタイヤをコントロー
ルとして実施例1と同様にして評価した。得られた結果
を下記の表2に示す。 【0015】 【表2】【0016】上記実施例1〜6において水圧破壊形態は
「抜け」となっているが、これら実施例は比較例に比し
水圧破壊圧が明らかに上昇しており、タイヤの安全率上
問題ない。 【0017】 【発明の効果】以上説明してきたように本発明の乗用車
用空気入りタイヤにおいては、一対のビード部のモノス
トランドビードコアのワイヤの巻始端と巻終端との重な
り長さ(L)を特定範囲としたことにより、タイヤの破
壊圧(タイヤの安全率)の低下を招くことなく、余分な
ワイヤの使用を抑えてコストの低減および生産効率の上
昇を得ることが可能となった。
(L)を示すモノストランドビードコアの部分断面図で
ある。 【図2】図2は、4+4+3構造のビードコアのタイヤ
軸方向に沿った断面形状を示す断面図である。 【図3】図3は、2+3構造のビードコアのタイヤ軸方
向に沿った断面形状を示す断面図である。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トレッド部の両側で連なる一対のサイド
ウォール部の内周に夫々形成された一対のビード部を備
えた乗用車用空気入りタイヤにおいて、 上記ビード部のビードコアが、ゴムで被覆された円形断
面ワイヤを螺旋状に旋回し束ねることによって形成され
るモノストランドよりなるビードコアであって、該ワイ
ヤの巻始端と巻終端との重なり長さL(mm)が次式、 L≧4.0×10×πr2 (f/A) (式中、rはワイヤ断面の半径、fはワイヤの抗張力
(kgf/mm2 )およびAは被覆ゴムからのワイヤの
引き抜き力(kgf)を示す)で表される関係を満足す
ることを特徴とする乗用車用空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32341893A JP3421105B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 乗用車用空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32341893A JP3421105B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 乗用車用空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07149116A JPH07149116A (ja) | 1995-06-13 |
JP3421105B2 true JP3421105B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=18154471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32341893A Expired - Lifetime JP3421105B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 乗用車用空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3421105B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4696743B2 (ja) * | 2005-07-20 | 2011-06-08 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP32341893A patent/JP3421105B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07149116A (ja) | 1995-06-13 |
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