JP3420051B2 - 弾性表面波フィルタ装置及びこれに用いる一方向性変換器 - Google Patents

弾性表面波フィルタ装置及びこれに用いる一方向性変換器

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JP3420051B2 JP05789798A JP5789798A JP3420051B2 JP 3420051 B2 JP3420051 B2 JP 3420051B2 JP 05789798 A JP05789798 A JP 05789798A JP 5789798 A JP5789798 A JP 5789798A JP 3420051 B2 JP3420051 B2 JP 3420051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重み付け電極構造
を有する浮き電極型の一方向性変換器を有する弾性表面
波フィルタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の特性を満足する(例えば、
帯域外減衰特性を大きく設定する。)ような弾性表面波
フィルタ装置を構成するため、例えば、特開平8-213870
号公報に記載されているように、変換器の電極構造に重
み付けが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8-213870号公報でも指摘されているように、浮き電
極型の一方向性変換器の電極構造にアポタイズ法、間引
き法等のような従来の重み付け法によって重み付けをす
ると、浮き電極の電極指を接続する接続部が励振領域内
に位置するために、この部分で不所望な反射波が生じた
り、励起された弾性表面波に伝播速度差が生じてしまう
ので、強いリップルが生じるという不都合がある。した
がって、かかる不都合が生じることのないように、上記
特開平8-213870号公報に記載された弾性表面波フィルタ
装置では、双方向性変換器に重み付けを行っている。
【0004】本発明の第1の目的は、かかる不都合の生
じることのない重み付け電極構造の一方向性変換器を有
する弾性表面波フィルタ装置を提供することである。
【0005】本発明の第2の目的は、弾性表面波フィル
タ装置に用いられ、上記不都合の生じることのない重み
付け電極構造の一方向性変換器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の一方向性変換器は、弾性表面波フィルタ装置用の一
方向性変換器であって、電気機械結合係数が0.1〜
1.5%の圧電性基板と、λを基本弾性表面波の伝播波
長とした場合に、λのピッチで前記圧電性基板上に周期
的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチ
で前記圧電性基板上に周期的に形成され、弾性表面波の
伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各
電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以
てそれぞれ位置する負電極とを具え、一部のピッチにつ
いて、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位
置から弾性表面波の伝播方向及びこれとは反対の方向に
λ/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方
向の幅がほぼλ/12の電極指を有する第1〜第4の開
放型浮き電極をそれぞれ配置し、それ以外のピッチにつ
いて、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位
置から弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方向に
λ/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方
向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有する短絡型浮
き電極を配置したことを特徴とするものである。
【0007】本発明のうち請求項1記載の一方向性変換
器は、弾性表面波フィルタ装置の入力側変換器又は出力
側変換器として用いられる。ここで、このような一方向
性変換器を入力側変換器に用いる場合、すなわち短絡型
浮き電極を弾性表面波の伝播方向とは反対の方向にλ/
12偏位して位置するようにした場合について考察す
る。一部のピッチについては、電気的にフローティング
状態にある開放型浮き電極のみを浮き電極として配置し
ているで、電位分布はシフトせず、正電極の電極指の中
心に励振中心がある。したがって、一部のピッチにおけ
る正電極の電極指を基準にして、各電極指の反射波のベ
クトル和を求めると、励振波は、出力側変換器方向に伝
播する場合もこれとは反対方向に伝播する場合も零にな
る。したがって、一部のピッチについては、励振波のみ
が出力側変換器方向又はこととは反対の方向に伝播す
る。
【0008】それに対して、それ以外のピッチについて
は、短絡型浮き電極を配置してその位置の電位を強制的
に零にしているので、電位分布が強制的に変化し、正電
極の励振中心が変化する。これによって、励振波が出力
側変換器方向に励振する場合について考えると、各電極
指の反射波のベクトル和の向きは励振波の向きと一致す
る。一方、励振波が出力側変換器の逆方向に励振する場
合について考えると、各電極指の反射波のベクトル和の
向きは励振波の向きと正反対であり、これらは相殺され
る。したがって、それ以外のピッチにおいては出力側変
換器方向にのみ励振波及び反射波が伝播する。
【0009】このように、一部のピッチについて第1〜
第4の開放型浮き電極を設けることによって、一方向性
変換器に対して、リップルを低減させる有効な重み付け
することができる。なお、このような一方向性変換器を
出力側変換器に用いた場合でも、同様な作用効果を得る
ことができる。
【0010】このような一方向性変換器を入力側変換器
又は出力側変換器として用いた弾性表面波フィルタ装置
の圧電性基板としては、通常、ニオブ酸リチウム基板
(LiNbO3 )、水晶基板、タンタル酸リチウム基板
(LiTaO3 )、ほう酸リチウム基板(Li2 4
7 )、ランガサイト基板(La3 Ga5 SiO14)等が
用いられている。これら基板のうち、ニオブ酸リチウム
基板は比較的大きな5.5%の電気機械結合係数
(K2 )を有するので、良好な変換特性が得られるとい
う利点を有する。しかしながら、温度特性に難点がある
ため、すなわち、温度変化に対する帯域幅の変化が大き
くなるという不都合があり、広帯域用のフィルタとして
だけ用いられてきた。共振型のフィルタは、その構造か
らG.D.T.が大きい不具合が強く指摘されていた。
それに対して、浮き電極型の変換器を有する弾性表面波
フィルタ装置は、電極の非対称構造を有効に利用してい
るため、挿入損失、G.D.T.(groupe Delay Time)
を大幅に低減させることができる。したがって、非対称
構造の内部反射型電極構造を温度特性に優れた圧電性基
板に適用すれば、G.D.T.及び挿入損失に優れると
ともに、温度変化に対する通常帯域の変化が極めて小さ
い弾性表面波フィルタ装置を実現することができる。
【0011】このような状況を考慮すると、本発明によ
る弾性表面波フィルタ装置によれば、周波数に対する温
度特性が極めて小さく、電気機械結合係数がニオブ酸リ
チウム基板に比べて1/3から1桁小さく、かつ、電極
指による反射係数が浮き電極に対して正の反射係数を有
する圧電性基板を用いる。これら基板は、温度変化に対
する周波数変動が微小であるので、圧電性基板としてこ
れら基板のうちのいずれかを用いると、温度特性に対す
る通過周波数帯域の変化を微小範囲に維持することがで
きる。しかしながら、電気機械結合係数が小さい基板上
に既存の変換器をそのまま形成すると、挿入損失の観点
から良好な特性の弾性表面波フィルタ装置を実現するこ
とができない。
【0012】本発明者が、電機機械結合係数の小さい基
板における挿入損失について詳細な検討を行った結果、
浮き電極の反射係数の符号が挿入損失に大きく影響して
いることが判明した。このような基板の場合、短絡型浮
き電極を用いると、その電極指の励振中心のシフトが起
こり、励振波の位相と反射波の位相とが一致する。さら
に、開放型浮き電極に比べて短絡型浮き電極の方が反射
係数が大きい。したがって、上記一部のピッチ以外のピ
ッチについては、浮き電極として短絡型浮き電極を用い
るのが好適である。このように構成することによって、
電気機械結合係数の小さい基板を用いても挿入損失を極
めて小さい範囲に抑制することができ、その結果、温度
特性に優れるとともに低損失の広帯域弾性表面波フィル
タ装置を実現することができる。
【0013】本発明のうち請求項2記載の一方向性変換
器は、弾性表面波フィルタ装置用の一方向性変換器であ
って、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧電性基
板と、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、λ
のピッチで前記圧電性基板上に周期的に形成され、弾性
表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を
有する正電極と、同様にλのピッチで前記圧電性基板上
に周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極
の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する
負電極とを具え、一部のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置すると
ともに、前記正電極の電極指と前記短絡型浮き電極の一
方の電極指との中間位置及び前記負電極の電極指と前記
短絡型浮き電極の一方の電極指との中間位置に、弾性表
面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の一つの電極指を有
する第1及び第2の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、
それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
するものである。
【0014】このような一方向性変換器を弾性表面波フ
ィルタ装置の入力側変換器又は出力側変換器に用いた場
合も、一部のピッチにおいて励振波を出力側変換器方向
及びこれとは反対の方向に伝播させるとともに、それ以
外のピッチにおいて励振波及び反射波を一方向のみに伝
播させるので、一方向性変換器に対して、リップルを低
減させる有効な重み付けすることができる。
【0015】本発明のうち請求項3記載の一方向性変換
器は、前記圧電性基板を、水晶基板、タンタル酸リチウ
ム基板、ほう酸リチウム基板又はランガサイト基板とし
たことを特徴とするものである。
【0016】本発明では、電気機械結合係数が0.1〜
1.5%の圧電性基板として、電気機械結合係数が0.
1〜1.5%である水晶基板(0.14%)、タンタル
酸リチウム基板(0.64%)、ほう酸リチウム基板
(1.0%)又はランガサイト基板(0.3〜0.4
%)を用いる。
【0017】本発明のうち請求項4記載の弾性表面波フ
ィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号
が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換
する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前
記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変
換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを
具え、前記入力側変換器及び出力側変換器をそれぞれ一
方向性変換器とし、これら一方向性変換器の各々は、λ
を基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチ
で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の複数の電極指を有する正電極と、同様にλの
ピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記
正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位
置する負電極と、前記正電極の電極指と負電極の電極指
との間に配置され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ
/12の2個の電極指を有し、各電極指が、これに隣接
する正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置から
弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/1
2偏位してそれぞれ位置する複数の短絡型浮き電極とを
具え、前記入力側変換器及び出力側変換器の一部のピッ
チについて、前記正電極の電極指と前記短絡型浮き電極
の一方の電極指との中間に、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1の開放型浮
き電極を設けるとともに、前記負電極の電極指と前記短
絡型浮き電極の他方の電極指との中間に、弾性表面波の
伝播方向の幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第
2の開放型浮き電極を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0018】このような弾性表面波フィルタ装置では、
請求項1記載の一方向性変換器を二つ組み合わせた弾性
表面波フィルタ装置と同様の作用効果を有する。
【0019】本発明のうち請求項5記載の弾性表面波フ
ィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号
が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換
する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前
記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変
換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを
具え、前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を
一方向性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本
弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期
的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチ
で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極
の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する
負電極とを具え、一部のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向及びこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の電極指を有する第1〜第4の開放型浮き電極をそれ
ぞれ配置し、それ以外のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、前
記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を一方向性
変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表面
波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形成
され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数
の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期的
に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12
の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極指
とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
と、前記正電極の電極指と負電極の電極指との間に配置
され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個
の電極指を有し、各電極指が、これに隣接する正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置する短絡型浮き電極とを具えることを特徴とするもの
である。
【0020】このように、請求項1記載の一方向性変換
器と重み付けを行わない一方向性変換器とを用いて弾性
表面波フィルタ装置を構成することもできる。
【0021】本発明のうち請求項6記載の弾性表面波フ
ィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号
が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換
する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前
記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変
換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを
具え、前記入力側変換器及び出力側変換器をそれぞれ一
方向性変換器とし、これら一方向性変換器の各々は、λ
を基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチ
で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の複数の電極指を有する正電極と、同様にλの
ピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記
正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位
置する負電極とを具え、一部のピッチについて、前記正
電極の電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表
面波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位
して位置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置
するとともに、前記正電極の電極指と前記短絡型浮き電
極の一方の電極指との中間位置及び前記負電極の電極指
と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中間位置に、
弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の一つの電極
指を有する第1及び第2の開放型浮き電極をそれぞれ配
置し、それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指
と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方
向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位置する
ように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2
個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特
徴とするものである。
【0022】このような弾性表面波フィルタ装置では、
請求項2記載の一方向性変換器を二つ組み合わせた弾性
表面波フィルタ装置と同様の作用効果を有する。
【0023】本発明のうち請求項7記載の弾性表面波フ
ィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号
が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換
する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前
記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変
換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを
具え、前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を
一方向性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本
弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期
的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチ
で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極
の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する
負電極とを具え、一部のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置すると
ともに、前記正電極の電極指と前記短絡型浮き電極の一
方の電極指との中間位置及び前記負電極の電極指と前記
短絡型浮き電極の一方の電極指との中間位置に、弾性表
面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の一つの電極指を有
する第1及び第2の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、
それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、前記入力側変
換器と出力側変換器のうちの他方を一方向性変換器と
し、この一方向性変換器は、λを基本弾性表面波の伝播
波長とした場合に、λのピッチで周期的に形成され、弾
性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指
を有する正電極と、同様にλのピッチで周期的に形成さ
れ、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の
電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極指とλ/2
の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極と、前記正
電極の電極指と負電極の電極指との間に配置され、弾性
表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を
有し、各電極指が、これに隣接する正電極の電極指と負
電極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又
はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位置する短絡
型浮き電極とを具えることを特徴とするものである。
【0024】このように、請求項2記載の一方向性変換
器と重み付けを行わない一方向性変換器とを用いて弾性
表面波フィルタ装置を構成することもできる。
【0025】本発明のうち請求項8記載の弾性表面波フ
ィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号
が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換
する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前
記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変
換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを
具え、前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を
一方向性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本
弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期
的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチ
で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極
の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する
負電極とを具え、一部のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向及びこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の電極指を有する第1〜第4の開放型浮き電極をそれ
ぞれ配置し、それ以外のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、前
記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を一方向性
変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表面
波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形成
され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数
の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期的
に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12
の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極指
とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極と
を具え、一部のピッチについて、前記正電極の電極指と
負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向
又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよ
うに、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個
の電極指を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、
前記正電極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極
指との中間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮
き電極の一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝
播方向の幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1
及び第2の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、それ以外
のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の電極
指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれとは
反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾性表
面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有
する短絡型浮き電極を配置したことを特徴とするもので
ある。
【0026】このように、請求項1記載の一方向性変換
器と請求項2記載の一方向性変換器とを用いて弾性表面
波フィルタ装置を構成することもできる。
【0027】本発明のうち請求項9記載の弾性表面波フ
ィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号
が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換
する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前
記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変
換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを
具え、前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を
一方向性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本
弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期
的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチ
で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
λ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極
の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する
負電極とを具え、一部のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向及びこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の電極指を有する第1〜第4の開放型浮き電極をそれ
ぞれ配置し、それ以外のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、前
記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を双方向性
変換器としたことを特徴とするものである。
【0028】このように、請求項1記載の一方向性変換
器を双方向性変換器と組み合わせて、本発明による弾性
表面波フィルタ装置を構成することができ、このような
弾性表面波フィルタ装置は、特にCDMA用の弾性表面
波フィルタ装置に好適である。
【0029】また、このような弾性表面波フィルタ装置
によって得られる電気信号の周波数特性は、一方向性変
換器の特性と双方向性変換器の特性とが掛け合わされた
特性となる。したがって、周波数特性については双方向
性変換器の良好な特性が活用され、挿入損失及びT.
T.E.(Triple transit Echo) レベルについては一方
向性変換器の有用な特性が生かされた弾性表面波フィル
タ装置を実現することができる。その結果、周波数特
性、挿入損失及びT.T.E.レベルの要件を全て満足
する弾性表面波フィルタ装置を実現することができる。
【0030】本発明のうち請求項10記載の弾性表面波
フィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%
の圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信
号が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変
換する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、
前記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に
変換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器と
を具え、前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方
を一方向性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基
本弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周
期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/
12の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッ
チで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほ
ぼλ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電
極の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置す
る負電極とを具え、一部のピッチについて、前記正電極
の電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波
の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して
位置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/
12の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置する
とともに、前記正電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
一方の電極指との中間位置及び前記負電極の電極指と前
記短絡型浮き電極の一方の電極指との中間位置に、弾性
表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の一つの電極指を
有する第1及び第2の開放型浮き電極をそれぞれ配置
し、それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と
負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向
又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよ
うに、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個
の電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、前記入力側
変換器と出力側変換器のうちの他方を双方向性変換器と
したことを特徴とするものである。
【0031】このように、請求項2記載の一方向性変換
器を双方向性変換器と組み合わせて、本発明による弾性
表面波フィルタ装置を構成することができ、このような
弾性表面波フィルタ装置は、特にCDMA用の弾性表面
波フィルタ装置に好適である。
【0032】本発明のうち請求項11記載の弾性表面波
フィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%
の圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向
性変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸
線の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一
方向性変換器とを具え、前記双方向性変換器を入力側変
換器とする場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の
一方向性変換器を出力側変換器とし、前記双方向性変換
器を出力側変換器とする場合、前記第1の一方向性変換
器及び第2の一方向性変換器を入力側変換器とし、前記
第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器の各々
は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、λの
ピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極と、同様
にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方
向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電極指
が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれ
ぞれ位置する負電極とを具え、一部のピッチについて、
前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置から
弾性表面波の伝播方向及びこれとは反対の方向にλ/1
2偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の電極指を有する第1〜第4の開放型浮
き電極をそれぞれ配置し、それ以外のピッチについて、
前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置から
弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/1
2偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の2個の電極指を有する短絡型浮き電極
を配置したことを特徴とするものである。
【0033】このように請求項1記載の一方向性変換器
を双方向性変換器の両側に配置して本発明による弾性表
面波フィルタ装置を構成することもでき、このような弾
性表面波フィルタ装置も、特にCDMA用の弾性表面波
フィルタ装置に好適である。
【0034】また、このように双方向性変換器の両側に
一方向性変換器を配置した場合、双方向性変換器で励振
されたエネルギーを殆ど全て有効に利用することがで
き、挿入損失を大幅に低減させるのに有利である。
【0035】本発明のうち請求項12記載の弾性表面波
フィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%
の圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向
性変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸
線の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一
方向性変換器とを具え、前記双方向性変換器を入力側変
換器とする場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の
一方向性変換器を出力側変換器とし、前記双方向性変換
器を出力側変換器とする場合、前記第1の一方向性変換
器及び第2の一方向性変換器を入力側変換器とし、前記
第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のうちの
一方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、
λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極と、
同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝
播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電
極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以て
それぞれ位置する負電極とを具え、一部のピッチについ
て、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置
から弾性表面波の伝播方向及びこれとは反対の方向にλ
/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の電極指を有する第1〜第4の開放
型浮き電極をそれぞれ配置し、それ以外のピッチについ
て、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置
から弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ
/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有する短絡型浮き
電極を配置し、前記第1の一方向性変換器と第2の一方
向性変換器のうちの他方は、λを基本弾性表面波の伝播
波長とした場合に、λのピッチで周期的に形成され、弾
性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指
を有する正電極と、同様にλのピッチで周期的に形成さ
れ、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の
電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極指とλ/2
の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極と、前記正
電極の電極指と負電極の電極指との間に配置され、弾性
表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を
有し、各電極指が、これに隣接する正電極の電極指と負
電極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又
はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位置する短絡
型浮き電極とを具えることを特徴とするものである。
【0036】このように請求項1記載の一方向性変換器
及び従来の一方向性変換器を双方向性変換器の両側にそ
れぞれ配置して本発明による弾性表面波フィルタ装置を
構成することもでき、このような弾性表面波フィルタ装
置も、特にCDMA用の弾性表面波フィルタ装置に好適
であり、この場合も、挿入損失を大幅に低減させるのに
有利である。
【0037】本発明のうち請求項13記載の弾性表面波
フィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%
の圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向
性変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸
線の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一
方向性変換器とを具え、前記双方向性変換器を入力側変
換器とする場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の
一方向性変換器を出力側変換器とし、前記双方向性変換
器を出力側変換器とする場合、前記第1の一方向性変換
器及び第2の一方向性変換器を入力側変換器とし、前記
第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器の各々
は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、λの
ピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極と、同様
にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方
向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電極指
が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれ
ぞれ位置する負電極とを具え、一部のピッチについて、
前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置から
弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/1
2偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向の幅
がほぼλ/12の2個の電極指を有する短絡型浮き電極
を配置するとともに、前記正電極の電極指と前記短絡型
浮き電極の一方の電極指との中間位置及び前記負電極の
電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中間位
置に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の一つ
の電極指を有する第1及び第2の開放型浮き電極をそれ
ぞれ配置し、それ以外のピッチについて、前記正電極の
電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
2の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置したこ
とを特徴とするものである。
【0038】このように請求項2記載の一方向性変換器
を双方向性変換器の両側に配置して本発明による弾性表
面波フィルタ装置を構成することもでき、このような弾
性表面波フィルタ装置も、特にCDMA用の弾性表面波
フィルタ装置に好適であり、この場合も、挿入損失を大
幅に低減させるのに有利である。
【0039】本発明のうち請求項14記載の弾性表面波
フィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%
の圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向
性変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸
線の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一
方向性変換器とを具え、前記双方向性変換器を入力側変
換器とする場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の
一方向性変換器を出力側変換器とし、前記双方向性変換
器を出力側変換器とする場合、前記第1の一方向性変換
器及び第2の一方向性変換器を入力側変換器とし、前記
第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のうちの
一方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、
λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極と、
同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝
播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電
極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以て
それぞれ位置する負電極とを具え、一部のピッチについ
て、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置
から弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ
/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有する短絡型浮き
電極を配置するとともに、前記正電極の電極指と前記短
絡型浮き電極の一方の電極指との中間位置及び前記負電
極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
間位置に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の
一つの電極指を有する第1及び第2の開放型浮き電極を
それぞれ配置し、それ以外のピッチについて、前記正電
極の電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面
波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位し
て位置するように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ
/12の2個の電極指を有する短絡型浮き電極を配置
し、前記第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器
のうちの他方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした
場合に、λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の
伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正
電極と、同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表
面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有
し、各電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距
離を以てそれぞれ位置する負電極と、前記正電極の電極
指と負電極の電極指との間に配置され、弾性表面波の伝
播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有し、各電
極指が、これに隣接する正電極の電極指と負電極の電極
指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれとは
反対の方向にλ/12偏位して位置する短絡型浮き電極
とを具えることを特徴とするものである。
【0040】このように請求項2記載の一方向性変換器
及び従来の一方向性変換器を双方向性変換器の両側にそ
れぞれ配置して本発明による弾性表面波フィルタ装置を
構成することもでき、このような弾性表面波フィルタ装
置も、特にCDMA用の弾性表面波フィルタ装置に好適
であり、この場合も、挿入損失を大幅に低減させるのに
有利である。
【0041】本発明のうち請求項15記載の弾性表面波
フィルタ装置は、電気機械結合係数が0.1〜1.5%
の圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向
性変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸
線の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一
方向性変換器とを具え、前記双方向性変換器を入力側変
換器とする場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の
一方向性変換器を出力側変換器とし、前記双方向性変換
器を出力側変換器とする場合、前記第1の一方向性変換
器及び第2の一方向性変換器を入力側変換器とし、前記
第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のうちの
一方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、
λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極と、
同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝
播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電
極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以て
それぞれ位置する負電極とを具え、一部のピッチについ
て、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置
から弾性表面波の伝播方向及びこれとは反対の方向にλ
/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の電極指を有する第1〜第4の開放
型浮き電極をそれぞれ配置し、それ以外のピッチについ
て、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中間位置
から弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方向にλ
/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝播方向
の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有する短絡型浮き
電極を配置し、前記第1の一方向性変換器と第2の一方
向性変換器のうちの他方は、λを基本弾性表面波の伝播
波長とした場合に、λのピッチで周期的に形成され、弾
性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指
を有する正電極と、同様にλのピッチで周期的に形成さ
れ、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の
電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極指とλ/2
の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極とを具え、
一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、それ以外のピッチ
について、前記正電極の電極指と負電極の電極指との中
間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対の方
向にλ/12偏位して位置するように、弾性表面波の伝
播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有する短絡
型浮き電極を配置したことを特徴とするものである。
【0042】このように請求項1記載の一方向性変換器
及び請求項2記載の一方向性変換器を双方向性変換器の
両側にそれぞれ配置して本発明による弾性表面波フィル
タ装置を構成することもでき、このような弾性表面波フ
ィルタ装置も、特にCDMA用の弾性表面波フィルタ装
置に好適であり、この場合も、挿入損失を大幅に低減さ
せるのに有利である。
【0043】本発明のうち請求項16記載の弾性表面波
フィルタ装置は、前記双方向性変換器は、λ/4の中心
間距離を以て位置し、弾性表面波の伝播方向の幅がλ/
8である2個の電極指の組をλのピッチで周期的に形成
した正電極と、同様にλ/4の中心間距離を以て位置
し、弾性表面波の伝播方向の幅がλ/8である2個の電
極指の組をλのピッチで周期的に形成され、各電極指の
組が前記正電極の隣接する電極指の組とλ/2の中心間
距離を以てそれぞれ位置する負電極とを具えることを特
徴とするものである。
【0044】双方向性変換器として、正電極及び負電極
の各電極指の幅をλ/4に設定した変換器がある。この
変換器は励振効率の面では極めて有益である。しかしな
がら、電極指の各端間のピッチがλ/4となるため、電
極指の各端縁で生じた反射波が互いに同相になり、その
結果、1dB以上の大きなリップルが生じる。したがっ
て、一方向性変換器と組み合わせた場合、周波数特性を
満足することができない。
【0045】また、各電極指の幅をλ/8に設定した双
方向性変換器の場合、電極指の面積がλ/4型よりも少
なくなるため、励振効率はλ/4型よりも低下する。ま
た、電極指の端縁で生じる反射波の位相が相互にずれる
ために、周波数特性にリップルが生じてしまう。したが
って、一方向性変換器と組み合わせた場合、挿入損失及
び周波数特性について満足できる特性を得ることができ
ない。
【0046】これに対して、幅がλ/8の2本電極指を
対とし、正電極及び負電極の電極指を2本の電極指対で
構成したλ/8スプリット型の双方向性変換器の場合、
電極指の面積はλ/4型と同一であり、高い変換効率が
得られる。また、電極指端縁で発生する反射波は互いに
位相が反転した反射波同士だけであるので、リップルの
ない極めて良好な周波数特性が得られる。したがって、
このλ/8スプリット型の電極構造を有する双方向性変
換器をλ/12型の一方向性変換器と組み合わせれば、
挿入損失、周波数特性及びT.T.E.減衰レベルにつ
いて各変換器が有する固有の欠点が互いに補完され、そ
の結果、優れた特性を有する弾性表面波フィルタ装置を
実現することができる。
【0047】本発明のうち請求項17記載の弾性表面波
フィルタ装置は、前記双方向性変換器を、重み付けした
電極構造としたことを特徴とするものである。
【0048】このように双方向性変換器も重み付けした
電極構造とすることによって、更に良好な周波数特性の
波形が得られるようになる。
【0049】本発明のうち請求項18記載の弾性表面波
フィルタ装置は、前記双方向性変換器の重み付け電極構
造を、弾性表面波の伝播方向に沿って前記正電極の電極
指と負電極の電極指との交叉幅が順次変化するアポタイ
ズ法、又は弾性表面波の伝播方向に沿って前記正電極の
電極指と負電極の電極指との交叉幅が一様で、励振強度
を変化させることによって重み付けを行う間引き法によ
って構成したことを特徴とするものである。
【0050】重み付けの方法として、電極指の間隔を変
化させるバリビッチ法が既知である。しかしながら、こ
の方法では、電極指における反射波に位相のずれが生
じ、これがリップルの原因となる。それに対して、アポ
タイズ法では、電極指の弾性表面波の伝播方向と直交す
る方向の長さを順次変化させているので、位相ずれによ
るリップルの発生を防止し、リップルのない良好な周波
数特性の波形が得やすくなる。このことは、弾性表面波
の伝播方向に沿って正電極の電極指とフィルタ電極の電
極指との交叉幅が一様で、励振強度を変化させることに
よって重み付けを行う間引き法にも当てはまる。
【0051】本発明のうち請求項19記載の弾性表面波
フィルタ装置は、前記圧電性基板を、水晶基板、タンタ
ル酸リチウム基板、ほう酸リチウム基板又はランガサイ
ト基板としたことを特徴とするものである。
【0052】このような弾性表面波フィルタ装置は、請
求項3記載の一方向性変換器を用いた弾性表面波フィル
タ装置と同様の作用効果を有する。
【0053】
【発明の実施の形態】本発明による弾性表面波フィルタ
装置及びこれに用いる一方向性変換器を、図面を参照し
て詳細に説明する。なお、図面は線形的であり、寸法通
りではない。
【0054】図1は、本発明による一方向性変換器の第
1の実施の形態を示す図である。この一方向性変換器を
入力側変換器として用いる場合、図において右方向に弾
性表面波が伝播し、出力側変換器として用いる場合、図
において左方向に弾性表面波が伝播する。
【0055】本実施の形態において、圧電性基板として
矩形の水晶基板1を用いる。水晶基板は、温度変化に対
する帯域幅変化が微小であるので、温度変化による通過
周波数帯域の変化を微小に維持することができる。
【0056】この一方向性変換器は、正電極2及び負電
極3を具える。正電極2は、λを基本弾性表面波の伝播
波長とした場合に、λのピッチで周期的に形成され、弾
性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指
を有する。負電極3は、同様にλのピッチで周期的に形
成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
数の電極指を有し、負電極3の各電極指は、正電極2の
電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する。
【0057】本実施の形態では、一部のピッチ(図1に
おいてはピッチA)について、電極指4と電極指5との
中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれとは反対の
方向にλ/12偏位して位置する第1及び第2の開放型
浮き電極6,7と、電極指5と電極指8との中間位置か
ら弾性表面波の伝播方向及びこれとは反対の方向にλ/
12偏位して位置する第3及び第4の開放型浮き電極
9,10とをそれぞれ配置する。このようなピッチA
を、所望の特性に応じて規則的又は不規則的に配置す
る。
【0058】それ以外のピッチ(すなわち、ピッチA以
外のピッチ。図1においては、例えばピッチB)につい
て、電極指4と電極指11との中間位置から弾性表面波
の伝播方向とは反対の方向にλ/12偏位して位置する
ように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2
個の電極指を有する短絡型浮き電極12を配置する。
【0059】なお、正電極2及び負電極3の対数を、例
えば200対に設定するが、この対数は、要求される変
換器特性に応じて適宜最適条件に設定することができ
る。また、ピッチA及びピッチBの数を、要求される変
換器特性に応じて適宜最適条件に設定することができ
る。
【0060】本実施の形態の動作を説明する。図1に示
した一方向性変換器を、端子13及び14から電気信号
が入力される入力側変換器に用いるとともに、短絡型浮
き電極を弾性表面波の伝播方向にλ/12偏位して配置
した点を除いて同一構成の一方向性変換器を出力側変換
器として用いた弾性表面波フィルタ装置について考察す
る。
【0061】図2は、図1のピッチAにおける励振波及
び反射波の位相関係を説明するための図であり、図3
は、図2における位相関係のベクトル図である。この場
合、水晶基板の特性として開放型浮き電極及び短絡型浮
き電極の電極指の反射係数が正であることを考慮し、正
電極の電極指Fp1から図2の左方向に励振する反射波
は、各電極指Fo1,Fo2,Fn,Fo3,Fo4及
びFp2によって右方向に反射する反射波ro1,ro
2,rn,ro3,ro4及びrpと、右方向に励振す
る励振波E1との位相関係について考察する。
【0062】ピッチAでは、電気的にフローティング状
態にある開放型浮き電極のみが配置されているので、電
位はシフトせず、正電極の電極指Fp1の中心に励振中
心がある。この位置を基準にして各反射波の位相を求め
ると、反射波rpは、距離λを往復するための位相2λ
及び電極指の反射によるλ/4の位相回転が生じる。ま
た、反射波ro1は、距離λ/6を往復するための位相
λ/3及び電極指の反射による位相回転λ/4だけ進
む。同様にして反射波ro2,ro3,ro4及びrp
の位相を求め、これら反射波の位相関係を図3のように
ベクトル図に示す。図3に示すように、これら反射波r
o1,ro2,rn,ro3,ro4及びrpは相殺さ
れ、これら反射波の合成反射波R1は零になり、励振波
E1のみが図において右方向に伝播する。
【0063】図4は、図1のピッチAにおける別の励振
波及び反射波の位相関係を説明するための図であり、図
5は、図4における位相関係のベクトル図である。この
場合、正電極の電極指Fp1から図4の右方向に励振す
る励振波は、各電極指Fo1,Fo2,Fn,Fo3,
Fo4及びFp2によって左方向に反射する反射波ro
1,ro2,rn,ro3,ro4及びrpと、左方向
に励振する励振波E2との位相関係について考察する。
【0064】この場合は、図5のベクトル図に示すよう
に、これら反射波ro1,ro2,rn,ro3,ro
4及びrpは相殺され、これら合成反射波R2は零にな
り、励振波E1のみが図において左方向に伝播する。
【0065】図6は、図1のピッチBにおける励振波及
び反射波を位相関係を説明するための図であり、図7
は、図6における位相関係のベクトル図である。また、
図8は、図1のピッチBにおける別の励振波及び反射波
を位相関係を説明するための図であり、図9は、図8に
おける位相関係のベクトル図である。ピッチBにおいて
は、短絡型浮き電極が配置された位置の電位は強制的に
零にされるため、圧電性基板(この場合、水晶基板)表
面に形成される電界分布が変化することによって、電極
指Fp1の励振中心がシフトし、これによって励振波と
反射波との間の理想状態からの位相シフトを除去するこ
とができ、ピッチAのように、短絡型浮き電極の電極指
を、正電極の電極指と負電極の電極指との中間から弾性
表面波の伝播方向とは反対の方向にλ/12偏位して配
置した場合、最良の結果が得られる。
【0066】このように短絡型浮き電極を用いることに
よって、励振中心は正電極の中心から図6の左方向に偏
位する。その結果、電極指Fp1から各電極指Fs1,
Fn,Fs2及びFp2に入射し、右方向に向けて反射
する各反射波rs1,rn,rs2,rpは励振波E
1’に対して位相遅れが少なくなる。その結果、右方向
に向けて反射する合成反射波R1’は励振波E1’に対
してほぼ同相となる。それに対して、図8及び9に示す
ように、左方向から各電極指Fs1,Fn,Fs2及び
Fp2に入射し、右方向に向けて反射する各反射波rs
1,rn,rs2,rs2は励振波E2’に対してさら
に位相が遅れた状態となる。その結果、左方向に向いて
反射する合成反射波R2’は励振波E2’に対してほぼ
逆位相になる。この結果、ほぼ理想状態の一方向性が達
成される。
【0067】このように、一部のピッチ、この場合には
ピッチAについて第1〜第4の開放型浮き電極6,7,
9,10を設けることによって、有効に重み付けするこ
とができる。
【0068】図10は、本発明による一方向性変換器の
第2の実施の形態を示す図である。本実施の形態では、
一部のピッチ(この場合、ピッチA’)について、電極
指15及び16と電極指17との中間位置から弾性表面
波の伝播方向とは反対の方向にλ/12偏位して位置す
るように、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の
2個の電極指を有する短絡型浮き電極18を、短絡型浮
き電極18の一方の電極指と電極指17との間に第1の
開放型浮き電極19を、短絡型浮き電極18の他方の電
極指と電極指16との間に第2の開放型浮き電極20を
それぞれ配置する。それ以外のピッチ(すなわち、ピッ
チA’以外のピッチ。図2においては、例えばピッチ
B’)については、図1のピッチBと同様である。
【0069】このような一方向性変換器を弾性表面波フ
ィルタ装置の入力側変換器又は出力側変換器に用いた場
合も、一部のピッチ(すなわち、ピッチA’)において
励振波を出力側変換器方向及びこれとは反対の方向に伝
播させるとともに、それ以外のピッチ(すなわち、ピッ
チA’以外のピッチ)おいて励振波及び反射波を一方向
のみに伝播させるので、一方向性変換器に対して、リッ
プルを低減させる有効な重み付けをすることができる。
【0070】図11は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第1の実施の形態を示す図である。本実施の形
態でも、圧電性基板として矩形の水晶基板21を用い
る。この水晶基板21の表面上に、電気信号が端子22
及び23を通じて外部から入力され、この電気信号を弾
性表面波に変換する入力側変換器24と、シールド電極
25と、入力側変換器24で励振された弾性表面波を電
気信号に変換し、この信号を端子26び27を通じて外
部に出力する出力側変換器28とを、弾性表面波の伝播
方向に沿って形成する。
【0071】入力側変換器24を、図1に示した重み付
け電極構造の一方向性変換器と同一のものする。出力側
変換器28は、負電極の電極指と正電極の電極指の中間
位置から弾性表面波の伝播方向にλ/12だけ偏位する
ように短絡型浮き電極29を配置した点を除いて図1に
示した重み付け電極構造の一方向性変換器と同一構造を
有する。
【0072】このような弾性表面波フィルタ装置では、
図1に示した一方向性変換器と、短絡型浮き電極を弾性
表面波の伝播方向にλ/12偏位して配置した点を除い
て図1の一方向性変換器と同一構成のものとを組み合わ
せた弾性表面波フィルタ装置と同様の作用効果を有す
る。
【0073】図12は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第2の実施の形態を示す図である。本実施の形
態において、入力側変換器30を、図1に示した一方向
性変換器と同一のものとする。出力側変換器31は、正
電極32及び負電極33と、これら正電極32及び負電
極33の電極指間に配置した短絡型浮き電極34とを具
える。本実施の形態では、正電極32、負電極33及び
短絡型浮き電極34の弾性表面波の伝播方向における電
極指の幅を、全てλ/12に設定する。また、正電極3
2及び負電極33の各電極指をλのピッチでそれぞれ形
成し、正電極32の電極指とそれに隣接する負電極33
の電極指との間の中心間距離を、λ/2に設定する。ま
た、短絡型浮き電極34の電極指を、これに隣接する正
電極32の電極指及び負電極33の電極指との間の中心
位置から、弾性表面波の伝播方向にλ/12だけ偏位す
るように配置して、電極の非対称に基づく一方向性を高
める。
【0074】このように、本発明による一方向性変換器
を入力側変換器として使用し、これと出力側変換器とし
ての通常の浮き電極型の一方向性変換器とを組み合わせ
て、本発明による弾性表面波フィルタ装置を構成するこ
ともできる。
【0075】図13は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第3の実施の形態を示す図である。本実施の形
態では、入力側変換器35を、図10に示した重み付け
電極構造の一方向性変換器と同一のものとする。出力側
変換器36は、正電極の電極指と負電極の電極指の中間
位置から弾性表面波の伝播方向にλ/12だけ偏位する
ように短絡型浮き電極37を配置した点を除いて図10
に示した重み付け電極構造の一方向性変換器と同一構造
を有する。
【0076】このような弾性表面波フィルタ装置では、
図10に示した一方向性変換器と、短絡型浮き電極を弾
性表面波の伝播方向にλ/12偏位して配置した点を除
いて図10の一方向性変換器と同一構成のものとを組み
合わせた弾性表面波フィルタ装置と同様の作用効果を有
する。
【0077】図14は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第4の実施の形態を示す図である。本実施の形
態において、入力側変換器38を、図10に示した一方
向性変換器と同一のものとし、出力側変換器39を、図
12の出力側変換器31と同一のものとする。
【0078】この場合も、本発明による一方向性変換器
を入力側変換器として使用し、これと出力側変換器とし
ての通常の浮き電極型の一方向性変換器とを組み合わせ
て、本発明による弾性表面波フィルタ装置を構成するこ
とができる。
【0079】図15は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第5の実施の形態を示す図である。本実施の形
態では、入力側変換器40を、図13の入力側変換器3
5と同一のものとし、出力側変換器41を図11の出力
側変換器28と同一のものとする。
【0080】このように相違する重み付け電極構造を有
する変換器を用いて弾性表面波フィルタ装置を構成する
こともできる。
【0081】図16は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第6の実施の形態を示す図である。本実施の形
態では、入力側変換器40’を、図11の入力側変換器
24と同一のものとする。出力側変換器41’を、λ/
4の中心間距離を以て配置した二つの電極指の組をλの
ピッチで周期的に複数形成した正電極42及び負電極4
3のスプリット電極構造の双方向性変換器で構成し、正
電極42の各電極指の組が負電極43の電極指の組とλ
/2の中心間距離を以てそれぞれ位置するように設定す
る。本実施の形態では、弾性表面波の変換効率を良くす
るために、これら正電極42及び負電極43の電極指の
幅をλ/8に設定する。このように構成することによっ
て、互いに隣接する電極指間の間隔が全てλ/8に設定
されることになる。出力側変換器41の対数を、例え
ば、300対に設定する。
【0082】また、出力側変換器41には、アポタイズ
法による重み付けが行われており、正電極42の電極指
と負電極43の電極指との交叉幅すなわち開口長を、弾
性表面波の伝播方向に沿って変化させている。
【0083】このように、本発明による一方向性変換器
を双方向性変換器と組み合わせて、本発明による弾性表
面波フィルタ装置を構成することができ、このような弾
性表面波フィルタ装置は、特にCDMA用の弾性表面波
フィルタ装置に好適である。
【0084】また、このような弾性表面波フィルタ装置
によって得られる電気信号の周波数特性は、一方向性変
換器の特性と双方向性変換器の特性とが掛け合わされた
特性となる。したがって、周波数特性については双方向
性変換器の良好な特性が活用され、挿入損失及びT.
T.E.レベルについては一方向性変換器の有用な特性
が生かされた弾性表面波フィルタ装置を実現することが
できる。その結果、周波数特性、挿入損失及びT.T.
E.レベルの要件を全て満足する弾性表面波フィルタ装
置を実現することができる。
【0085】図17は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第7の実施の形態を示す図である。本実施の形
態では、入力側変換器44を、図13の入力側変換器3
5と同一のものとし、出力側変換器45を、図16の出
力側変換器41と同一のものとする。
【0086】この場合も、特にCDMA用の弾性表面波
フィルタ装置に好適な弾性表面波フィルタ装置を構成す
ることができる。
【0087】図18は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第8の実施の形態を示す図である。本実施の形
態では、入力側変換器46の両側に第1及び第2の出力
側変換器47及び48を配置する。入力側変換器46を
図16の出力側変換器41と同一のものとし、第1の出
力側変換器47を図11の入力側変換器24と同一のも
のとし、第2の出力側変換器48を図11の出力側変換
器28と同一のものとする。
【0088】このように、図1に示した一方向性変換器
を双方向性変換器の両側に配置することによって、特に
CDMA用の弾性表面波フィルタ装置に好適な弾性表面
波フィルタ装置を構成することができる。また、このよ
うに双方向性変換器の両側に一方向性変換器を配置する
ことによって、双方向性変換器で励振されたエネルギー
をほとんど全て有効に利用することができ、挿入損失を
大幅に低減させるのに有利である。
【0089】図19は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第9の実施の形態を示す図である。本実施の形
態では、入力側変換器49を図16の出力側変換器41
と同一のものとし、第1の出力側変換器50を図12の
入力側変換器30と同一のものとし、第2の出力側変換
器51を図12の出力側変換器31と同一のものとす
る。
【0090】このような弾性表面波フィルタ装置も、特
にCDMA用の弾性表面波フィルタ装置に好適であり、
挿入損失を大幅に低減させることができる。
【0091】図20は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第10の実施の形態を示す図である。本実施の
形態では、入力側変換器52を図16の出力側変換器4
1と同一のものとし、第1の出力側変換器53を図13
の入力側変換器35と同一のものとし、第2の出力側変
換器54を図13の出力側変換器36と同一のものとす
る。
【0092】このような弾性表面波フィルタ装置も、特
にCDMA用の弾性表面波フィルタ装置に好適であり、
挿入損失を大幅に低減させることができる。
【0093】図21は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第11の実施の形態を示す図である。本実施の
形態では、入力側変換器55を図16の出力側変換器4
1と同一のものとし、第1の出力側変換器56を図14
の入力側変換器38と同一のものとし、第2の出力側変
換器57を図14の出力側変換器39と同一のものとす
る。
【0094】このような弾性表面波フィルタ装置も、特
にCDMA用の弾性表面波フィルタ装置に好適であり、
挿入損失を大幅に低減させることができる。
【0095】図22は、本発明による弾性表面波フィル
タ装置の第12の実施の形態を示す図である。本実施の
形態では、入力側変換器58を図16の出力側変換器4
1と同一のものとし、第1の出力側変換器59を図11
の入力側変換器24と同一のものとし、第2の出力側変
換器60を図13の出力側変換器36と同一のものとす
る。
【0096】このような弾性表面波フィルタ装置も、特
にCDMA用の弾性表面波フィルタ装置に好適であり、
挿入損失を大幅に低減させることができる。
【0097】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例え
ば、上記実施の形態において、圧電性基板として水晶基
板を用いたが、タンタル酸リチウム基板、ほう酸リチウ
ム基板又はランガサイト基板を代わりに用いることもで
きる。
【0098】また、上記弾性表面波フィルタ装置の第1
〜7の実施の形態において、入力側変換器を出力側変換
器として用いるとともに、出力側変換器を入力側変換器
として用いることもできる。
【0099】上記双方向性変換器に重み付けするに当た
り、アポタイズ法の代わりに間引き法によって重み付け
することもできる。
【0100】さらに、一方向性変換器及び双方向性変換
器の正電極を負電極とするとともに、負電極を正電極と
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一方向性変換器の第1の実施の形
態を示す図である。
【図2】図1のピッチAにおける励振波及び反射波の位
相関係を説明するための図である。
【図3】図2における位相関係のベクトル図である。
【図4】図1のピッチAにおける別の励振波及び反射波
の位相関係を説明するための図である。
【図5】図4における位相関係のベクトル図である。
【図6】図1のピッチBにおける励振波及び反射波を位
相関係を説明するための図である。
【図7】図6における位相関係のベクトル図である。
【図8】図1のピッチBにおける別の励振波及び反射波
を位相関係を説明するための図である。
【図9】図8における位相関係のベクトル図である。
【図10】本発明による一方向性変換器第2の実施の形
態を示す図である。
【図11】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第1
の実施の形態を示す図である。
【図12】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第2
の実施の形態を示す図である。
【図13】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第3
の実施の形態を示す図である。
【図14】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第4
の実施の形態を示す図である。
【図15】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第5
の実施の形態を示す図である。
【図16】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第6
の実施の形態を示す図である。
【図17】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第7
の実施の形態を示す図である。
【図18】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第8
の実施の形態を示す図である。
【図19】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第9
の実施の形態を示す図である。
【図20】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第1
0の実施の形態を示す図である。
【図21】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第1
1の実施の形態を示す図である。
【図22】本発明による弾性表面波フィルタ装置の第1
2の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 水晶基板、2,32,42 正電極、3,33,4
3 負電極、4,5,8,11,12,15,16,1
7 電極指、6,7,9,10,19,20開放型浮き
電極、13,14,22,23,26,27 端子、1
8,29,34,37 短絡型浮き電極、24,30,
35,38,40,40’,44,46,49,52,
55,58 入力側変換器、25 シールド電極、2
8,31,36,39,41,41’,45,47,4
8,50,51,53,54,56,57,59,60
出力側変換器、A,A’,B,B’ ピッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−275710(JP,A) 特開 平8−213870(JP,A) 特開 平6−260873(JP,A) 特開 平5−308242(JP,A) 特開 平8−162896(JP,A) 特開 平10−233643(JP,A) 特開 平10−233647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/145 H03H 9/25 H03H 9/64

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性表面波フィルタ装置用の一方向性変換
    器であって、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで前記圧電性基板上に周期的に形成さ
    れ、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の
    電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで前記圧電
    性基板上に周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前
    記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ
    位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する一方向性変換器。
  2. 【請求項2】弾性表面波フィルタ装置用の一方向性変換
    器であって、電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで前記圧電性基板上に周期的に形成さ
    れ、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の
    電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで前記圧電
    性基板上に周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前
    記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ
    位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する一方向性変換器。
  3. 【請求項3】前記圧電性基板を、水晶基板、タンタル酸
    リチウム基板、ほう酸リチウム基板又はランガサイト基
    板としたことを特徴とする請求項1又は2記載の一方向
    性変換器。
  4. 【請求項4】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号が
    外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換す
    る入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前記
    入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変換
    し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを具
    え、 前記入力側変換器及び出力側変換器をそれぞれ一方向性
    変換器とし、これら一方向性変換器の各々は、λを基本
    弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチ
    で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
    λ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極
    の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する
    負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する弾性表面波フィルタ装置。
  5. 【請求項5】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号が
    外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換す
    る入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前記
    入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変換
    し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを具
    え、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    と、前記正電極の電極指と負電極の電極指との間に配置
    され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個
    の電極指を有し、各電極指が、これに隣接する正電極の
    電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
    伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
    置する短絡型浮き電極とを具えることを特徴とする弾性
    表面波フィルタ装置。
  6. 【請求項6】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号が
    外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換す
    る入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前記
    入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変換
    し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを具
    え、 前記入力側変換器及び出力側変換器をそれぞれ一方向性
    変換器とし、これら一方向性変換器の各々は、λを基本
    弾性表面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチ
    で周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼ
    λ/12の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極
    の電極指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する
    負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する弾性表面波フィルタ装置。
  7. 【請求項7】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号が
    外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換す
    る入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前記
    入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変換
    し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを具
    え、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    と、前記正電極の電極指と負電極の電極指との間に配置
    され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個
    の電極指を有し、各電極指が、これに隣接する正電極の
    電極指と負電極の電極指との中間位置から弾性表面波の
    伝播方向又はこれとは反対の方向にλ/12偏位して位
    置する短絡型浮き電極とを具えることを特徴とする弾性
    表面波フィルタ装置。
  8. 【請求項8】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号が
    外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換す
    る入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前記
    入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変換
    し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを具
    え、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する弾性表面波フィルタ装置。
  9. 【請求項9】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の圧
    電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号が
    外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換す
    る入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前記
    入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変換
    し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを具
    え、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を双方向
    性変換器としたことを特徴とする弾性表面波フィルタ装
    置。
  10. 【請求項10】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
    圧電性基板と、この圧電性基板上に形成され、電気信号
    が外部から入力され、この電気信号を弾性表面波に変換
    する入力側変換器と、前記圧電性基板上に形成され、前
    記入力側変換器で励振された弾性表面波を電気信号に変
    換し、この電気信号を外部に出力する出力側変換器とを
    具え、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの一方を一方向
    性変換器とし、この一方向性変換器は、λを基本弾性表
    面波の伝播波長とした場合に、λのピッチで周期的に形
    成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の複
    数の電極指を有する正電極と、同様にλのピッチで周期
    的に形成され、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/1
    2の複数の電極指を有し、各電極指が前記正電極の電極
    指とλ/2の中心間距離を以てそれぞれ位置する負電極
    とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記入力側変換器と出力側変換器のうちの他方を双方向
    性変換器としたことを特徴とする弾性表面波フィルタ装
    置。
  11. 【請求項11】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
    圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向性
    変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸線
    の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一方
    向性変換器とを具え、 前記双方向性変換器を入力側変換器とする場合、前記第
    1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器を出力側
    変換器とし、前記双方向性変換器を出力側変換器とする
    場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変
    換器を入力側変換器とし、 前記第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器の
    各々は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、
    λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向
    の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極と、
    同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝
    播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電
    極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以て
    それぞれ位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する弾性表面波フィルタ装置。
  12. 【請求項12】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
    圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向性
    変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸線
    の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一方
    向性変換器とを具え、 前記双方向性変換器を入力側変換器とする場合、前記第
    1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器を出力側
    変換器とし、前記双方向性変換器を出力側変換器とする
    場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変
    換器を入力側変換器とし、 前記第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のう
    ちの一方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播
    方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極
    と、同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波
    の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、
    各電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を
    以てそれぞれ位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のう
    ちの他方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播
    方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極
    と、同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波
    の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、
    各電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を
    以てそれぞれ位置する負電極と、前記正電極の電極指と
    負電極の電極指との間に配置され、弾性表面波の伝播方
    向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有し、各電極指
    が、これに隣接する正電極の電極指と負電極の電極指と
    の中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対
    の方向にλ/12偏位して位置する短絡型浮き電極とを
    具えることを特徴とする弾性表面波フィルタ装置。
  13. 【請求項13】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
    圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向性
    変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸線
    の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一方
    向性変換器とを具え、 前記双方向性変換器を入力側変換器とする場合、前記第
    1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器を出力側
    変換器とし、前記双方向性変換器を出力側変換器とする
    場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変
    換器を入力側変換器とし、 前記第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器の
    各々は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合に、
    λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播方向
    の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極と、
    同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝
    播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、各電
    極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を以て
    それぞれ位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する弾性表面波フィルタ装置。
  14. 【請求項14】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
    圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向性
    変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸線
    の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一方
    向性変換器とを具え、 前記双方向性変換器を入力側変換器とする場合、前記第
    1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器を出力側
    変換器とし、前記双方向性変換器を出力側変換器とする
    場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変
    換器を入力側変換器とし、 前記第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のう
    ちの一方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播
    方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極
    と、同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波
    の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、
    各電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を
    以てそれぞれ位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のう
    ちの他方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播
    方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極
    と、同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波
    の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、
    各電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を
    以てそれぞれ位置する負電極と、前記正電極の電極指と
    負電極の電極指との間に配置され、弾性表面波の伝播方
    向の幅がほぼλ/12の2個の電極指を有し、各電極指
    が、これに隣接する正電極の電極指と負電極の電極指と
    の中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれとは反対
    の方向にλ/12偏位して位置する短絡型浮き電極とを
    具えることを特徴とする弾性表面波フィルタ装置。
  15. 【請求項15】電気機械結合係数が0.1〜1.5%の
    圧電性基板と、この圧電性基板上に形成された双方向性
    変換器と、この双方向性変換器の弾性表面波の伝播軸線
    の両側に配置した第1の一方向性変換器及び第2の一方
    向性変換器とを具え、 前記双方向性変換器を入力側変換器とする場合、前記第
    1の一方向性変換器及び第2の一方向性変換器を出力側
    変換器とし、前記双方向性変換器を出力側変換器とする
    場合、前記第1の一方向性変換器及び第2の一方向性変
    換器を入力側変換器とし、 前記第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のう
    ちの一方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播
    方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極
    と、同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波
    の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、
    各電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を
    以てそれぞれ位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向及びこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の電極指を有す
    る第1〜第4の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置し、 前記第1の一方向性変換器と第2の一方向性変換器のう
    ちの他方は、λを基本弾性表面波の伝播波長とした場合
    に、λのピッチで周期的に形成され、弾性表面波の伝播
    方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有する正電極
    と、同様にλのピッチで周期的に形成され、弾性表面波
    の伝播方向の幅がほぼλ/12の複数の電極指を有し、
    各電極指が前記正電極の電極指とλ/2の中心間距離を
    以てそれぞれ位置する負電極とを具え、 一部のピッチについて、前記正電極の電極指と負電極の
    電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又はこれ
    とは反対の方向にλ/12偏位して位置するように、弾
    性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の電極指
    を有する短絡型浮き電極を配置するとともに、前記正電
    極の電極指と前記短絡型浮き電極の一方の電極指との中
    間位置及び前記負電極の電極指と前記短絡型浮き電極の
    一方の電極指との中間位置に、弾性表面波の伝播方向の
    幅がほぼλ/12の一つの電極指を有する第1及び第2
    の開放型浮き電極をそれぞれ配置し、 それ以外のピッチについて、前記正電極の電極指と負電
    極の電極指との中間位置から弾性表面波の伝播方向又は
    これとは反対の方向にλ/12偏位して位置するよう
    に、弾性表面波の伝播方向の幅がほぼλ/12の2個の
    電極指を有する短絡型浮き電極を配置したことを特徴と
    する弾性表面波フィルタ装置。
  16. 【請求項16】前記双方向性変換器は、λ/4の中心間
    距離を以て位置し、弾性表面波の伝播方向の幅がλ/8
    である2個の電極指の組をλのピッチで周期的に形成し
    た正電極と、同様にλ/4の中心間距離を以て位置し、
    弾性表面波の伝播方向の幅がλ/8である2個の電極指
    の組をλのピッチで周期的に形成され、各電極指の組が
    前記正電極の隣接する電極指の組とλ/2の中心間距離
    を以てそれぞれ位置する負電極とを具えることを特徴と
    する請求項9から15のうちのいずれかに記載の弾性表
    面波フィルタ装置。
  17. 【請求項17】前記双方向性変換器を、重み付けした電
    極構造としたことを特徴とする請求項16記載の弾性表
    面波フィルタ装置。
  18. 【請求項18】前記双方向性変換器の重み付け電極構造
    を、弾性表面波の伝播方向に沿って前記正電極の電極指
    と負電極の電極指との交叉幅が順次変化するアポタイズ
    法、又は弾性表面波の伝播方向に沿って前記正電極の電
    極指と負電極の電極指との交叉幅が一様で、励振強度を
    変化させることによって重み付けを行う間引き法によっ
    て構成したことを特徴とする請求項17記載の弾性表面
    波フィルタ装置。
  19. 【請求項19】前記圧電性基板を、水晶基板、タンタル
    酸リチウム基板、ほう酸リチウム基板又はランガサイト
    基板としたことを特徴とする請求項4から18のうちの
    いずれかに記載の弾性表面波フィルタ装置。
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