JP2005278154A - 一方向性弾性表面波変換器及びそれを用いた弾性表面波デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】励振電極間に反射電極を配置した一方向性SAW変換器及びそれを用いたSAWデバイスにおいて、電極膜厚を大きくすると反射効率が悪くなり一方向性が損なわれてしまうという問題がある。
【解決手段】励振電極を正電極指T1、T2と負電極指T3、T4を一対としたスプリット電極10で形成し、反射電極をバスバー2、3に電気的に接続しない浮き電極O1、O2、S1、S2で形成する。そして、前記浮き電極S1、S2を電気的に接続することにより共振周波数付近においてその電位が零となるように短絡グレーティングとして機能させ、前記正電極指T1、T2の中心位置と浮き電極O1の中心位置との間隔を3λ/8±nλ/2(但し、n=0,1,2,3,・・・)にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内部に浮き電極を備えた一方向性弾性表面波変換器及びそれを用いた弾性表面波デバイスに関する。
近年、弾性表面波(以下、SAWと称す)デバイスは通信分野で広く利用され、高性能、小型、量産性等の優れた特徴を有することから特に携帯電話等に多く用いられる。画像等のデータ通信の需要増により、携帯電話に用いられるIFフィルタにはより広帯域で低リップル、急峻な減衰傾度が要求され、このような厳しい仕様を満たすフィルタとしてはトランスバーサルSAWフィルタが適している。
図15は従来のトランスバーサルSAWフィルタの平面図を示している。圧電基板101の主表面上にSAWの伝搬方向に沿って入力用IDT電極102と出力用IDT電極103を所定の間隔をあけて配置すると共に、該IDT電極102、103の間に入出力端子間の直達波を遮蔽するためのシールド電極104を配置する。前記IDT電極102、103は互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対のくし形電極より構成されており、IDT電極102の一方のくし形電極を入力端子INに接続すると共に他方のくし形電極は接地し、IDT電極103の一方のくし形電極を出力端子OUTに接続すると共に他方のくし形電極を接地している。また、基板端面からの不要な反射波を抑圧するために、圧電基板101の長辺方向(SAWの伝搬方向)の両端に吸音材105を塗布している。
しかしながら、図15に示すようなくし形電極を正、負、正と順番に並べた正規(シングル)型のIDT電極の場合、SAWは伝搬方向に沿って左右に等しく伝搬するためフィルタの挿入損失が大きくなってしまうという問題があった。
この問題を解決すべく、特許第2085072号公報、特許第2984523号公報、特許第3345609号公報に開示されているような反射バンク型と呼ばれる内部に浮き電極を配置した一方向性SAW変換器が考えられた。図16は前記反射バンク型一方向性SAW変換器の平面図である。一方向性SAW変換器112は、外部端子115に接続された正のバスバー113から伸長する正電極指と接地された負のバスバー114から伸長する負電極指を交互に配置したシングル電極120と、前記バスバー113、114のどちらにも電気的に接続されていない開放型の浮き電極121から構成されている。弾性表面波の基本波長をλとした時、シングル電極120の正電極指と負電極指の中心間距離及び浮き電極121の隣り合う電極指の中心間距離をそれぞれλ/2としている。そして、浮き電極121の位置をシングル電極120の中心からλ/2だけ離れた位置からλ/8だけ右側にずらすことにより、図中左側に強くSAWが励振する一方向性変換器として動作し挿入損失の劣化を防ぐことができる。
ただし、前述のようにシングル電極120をλ/2の周期で配置すると、該シングル電極120においてSAWの反射が重畳してしまうという問題があった。SAWの反射が重畳すると理想的な一方向性変換器としての機能が損なわれ、フィルタの反射帯域の下端周波数、もしくは上端周波数のどちらか一方で強い反射が生じて伝達応答が非対称となってしまい、中心周波数に対し対称な伝達応答が求められるトランスバーサルSAWフィルタにおいて問題となっていた。
そこで、図17に示すようなスプリット電極を用いた一方向性SAW変換器が考えられた。一方向性SAW変換器132は、外部端子135に接続された正のバスバー133から伸長する2本の正電極指と、接地された負のバスバー134から伸長する2本の負電極指を交互に配置したスプリット電極140と、前記バスバー113、114のどちらにも電気的に接続されていない開放型の浮き電極141から構成されている。また、スプリット電極140の正電極指と負電極指の中心間距離、及び浮き電極141の隣り合う電極指の中心間距離をλ/2としている。そして、浮き電極141の位置を隣接するスプリット電極の中心位置からλ/2だけ離れた位置からλ/8だけ右側にずらすことにより、図中左側に強くSAWが励振する一方向性SAW変換器として動作し、対称な伝達応答を得ることができる。
また、前述では開放型の浮き電極を用いたが、図18に示すような電極指の端部を電気的に接続し隣り合う電極指の中心間距離をλ/2とした短絡型の浮き電極151を配置した一方向性SAW変換器も知られている。
ところで、図17に示すスプリット電極140の電極指幅は通常λ/8で形成されるが、スプリット電極140と浮き電極141との間隔Gが零に近づくと、近接効果により間隔Gに隣接する電極端のSAWの反射が急激に小さくなり一方向性変換器としての機能が大きく損なわれる。そのため、間隔Gは少なくともλ/16以上の間隔が必要であり、その結果、間隔Gに隣接する浮き電極F1の幅をλ/4以下にする必要がある。
ここで、前記浮き電極の電極幅と反射効率及び膜厚依存性の関係について調べた。図19は圧電基板に128°回転YカットX伝搬LiNbOを用い、電極膜厚Hを変化させた時の開放型及び短絡型の浮き電極幅と反射効率の関係を示している。なお、電極膜厚及び電極幅を波長換算値で、また、反射効率をモード結合理論のモード間結合係数κ12'で表しており、実線が電極膜厚0.25%λ、破線が電極膜厚1.00%λの特性である。同図から明らかなように反射効率の大きさ|κ12'|は、開放型は電極幅を大きくするほど、また、短絡型は電極幅を小さくするほど反射効率が高まる傾向にある。前述のように、スプリット電極に隣接する浮き電極の幅はλ/4(=0.25λ)以下に制限される背景においては、開放型より短絡型の方が反射効率が優れている。ただし、電極膜厚を大きくすると短絡型の浮き電極は大幅に反射効率が劣化してしまうことが分かる。
従って、一方向性SAW変換器において開放型の浮き電極を用いると電極幅の制限から反射効率が低下し、短絡型の浮き電極を用いると膜厚を大きくした時に反射効率が低下してしまい、一方向性SAW変換器としての機能が損なわれてしまう問題が生じる。
また、図17における間隔Gを1λ以上離して配置すれば浮き電極F1の幅の制限はなくなるが、減衰傾度が急峻な伝達応答を得るためにはスプリット電極140と浮き電極141がある程度隣接しなければならない。また、スプリット電極と浮き電極の間隔を1λ以上広くあけてしまうとチップサイズの増大も避けられないという問題が生じる。
特許第2085072号公報 特許第2984523号公報 特許第3345609号公報 特許第3175830号公報 特開昭60−263505号公報 M.Takeuchi and K.Yamanouchi:" New Type of SAW Reflectors and Resonators Consisting of Reflecting Elements with Positive and Negative Reflection Coefficients", IEEE Trans.Ultrason. Ferroelec. Freq. Contr.,vol.33, No.4, pp.369-374 (1986).
本発明の解決しようとする問題点は、従来の開放型又は短絡型の浮き電極を内部に配置した一方向性SAW変換器において、開放型の浮き電極を用いると電極幅の制限から反射効率が低下し、短絡型の浮き電極を用いると膜厚を大きくした時に反射効率が低下してしまうので、通過帯域が単峰な特性となり、帯域幅、平坦度、及び急峻度が悪くなる問題があった。また、励振電極と浮き電極の間隔を広げるとチップサイズが大型になる問題があった。本発明では上記問題を解決するべく、浮き電極を内部に配置した一方向性SAW変換器及びそれを用いたSAWデバイスにおいて、通過帯域を角形にすることにより広帯域化、平坦化及び高い急峻度を実現すると共に、デバイスサイズを小型にすることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る一方向性SAW変換器及びそれを用いたSAWデバイスの請求項1に記載の発明は、圧電基板上に配置して弾性表面波素子を構成するための弾性表面波変換器であって、前記弾性表面波変換器は、励起される弾性表面波の波長λに相当する幅を有した基本区間を複数個連結した構成を備えており、第1の基本区間を正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極を配置したものとし、第2の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極同士或いは第2と第4の浮き電極同士を短絡したものとした時、前記第1及び第2の基本区間を少なくとも1つ含んでおり、前記第1の基本区間を構成する正電極指2本或いは負電極指2本の中心位置と前記第1の浮き電極の中心位置との間隔が3λ/8±nλ/2(但し、n=0,1,2,3,・・・)となるようにしたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、圧電基板上に配置して弾性表面波素子を構成するための弾性表面波変換器であって、前記弾性表面波変換器は、励起される弾性表面波の波長λに相当する幅を有した基本区間を複数個連結した構成を備えており、第1の基本区間を前記正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極を配置したものとし、第2の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極同士を短絡し第2と第4の浮き電極を開放したものとし、第3の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極を開放し第2と第4の浮き電極同士を短絡したものとした時、前記第1乃至第3の基本区間を少なくとも1つ含んでおり、前記第1の基本区間を構成する正電極指2本或いは負電極指2本の中心位置と前記第1の浮き電極の中心位置との間隔が3λ/8±nλ/2(但し、n=0,1,2,3,・・・)となるようにしたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、圧電基板上に配置して弾性表面波素子を構成するための弾性表面波変換器であって、前記弾性表面波変換器は、励起される弾性表面波の波長λに相当する幅を有した基本区間を複数個連結した構成を備えており、第1の基本区間を前記正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極を配置したものとし、第2の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極同士を短絡し第2と第4の浮き電極を開放したものとし、第3の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極を開放し第2と第4の浮き電極同士を短絡したものとし、第4の基本区間を前記正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極であって前記第1の基本区間と正負の配列を反転したものとし、第5の基本区間を前記スプリット電極の電極指配列位置を維持しつつ正電極指のみ或いは負電極指のみで構成したものとしたとき、前記第1、第4及び第5の基本区間のうち少なくとも2種類の基本区間を含むと共に前記第2及び第3の基本区間のうち少なくとも一方の基本区間を含んでおり、前記スプリット電極を構成する正電極指2本或いは負電極指2本の中心位置と前記第1の浮き電極の中心位置との間隔が3λ/8±nλ/2(但し、n=0,1,2,3,・・・)となるようにしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、前記スプリット電極及び前記第1乃至第4の浮き電極は、λ/8±λ/40の電極指幅を有していることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、前記スプリット電極の電極指幅と前記第1乃至第4の浮き電極の電極指幅とを互いに異ならせていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、前記第1及び第3の浮き電極の電極指幅と前記第2及び第4の浮き電極の電極指幅とを互いに異ならせていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、前記スプリット電極の電極周期と前記第1乃至第4の浮き電極の電極周期とを互いに異ならせていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、前記スプリット電極の正電極指2本の中心位置、或いは負電極指2本の中心位置から前記第1の浮き電極の中心位置までの間隔を3λ/8±nλ/2+σ(ただし、n=0,1,2,3,・・・、σ≦λ/16)とすることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、前記第1及び第3の浮き電極の両端同士、もしくは、前記第2及び第4の浮き電極の両端同士を導通接続することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、前記スプリット電極において、弾性表面波の伝搬方向に沿って前記正電極指と前記負電極指の交差幅方向に重み付けが施されていることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、前記第1乃至第4の浮き電極において、弾性表面波の伝搬方向に沿って前記浮き電極の長さ方向に重み付けが施されていることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、前記圧電基板に128°回転YカットX伝搬LiNbOを用いたことを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器を用いた弾性表面波デバイスであることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、電極膜厚に依存することなく高い反射効率が得られ、またスプリット電極と浮き電極の間隔を広げる必要がないのでチップサイズを小型にできる。また、従来のSAWデバイスと比較して、通過帯域が角形となるので平坦度が高まり、低損失化、広帯域化を実現できる。
請求項2及び3に記載の発明によれば、電極膜厚に依存することなく高い反射効率が得られ、またスプリット電極と浮き電極の間隔を広げる必要がないのでチップサイズを小型にできる。また、請求項1に記載の発明と比較して通過帯域の急峻度が高く、製造歩留まりを向上できる。
請求項4に記載の発明によれば、スプリット電極及び浮き電極の幅をλ/8±λ/40とすることにより高い反射効率が得られるので、スプリット電極と浮き電極の間隔を1λ以上離す必要がなくチップサイズを小型にできる。
請求項5乃至7に記載の発明によれば、スプリット電極と浮き電極の電極指幅、又は電極周期を互いに異ならせることで、一方向性を更に高めることができる。
請求項8に記載の発明によれば、一方向性SAW変換器の励振中心と反射中心との間隔を補正したので、一方向性の劣化を防ぐことができ、デバイスの高性能化を実現できる。
請求項9に記載の発明によれば、第1及び第3の浮き電極の両端同士、もしくは、前記第2及び第4の浮き電極の両端同士を導通接続した場合においても、請求項1乃至8に記載の発明と同等の効果が得られる。
請求項10及び11に記載の発明によれば、スプリット電極又は浮き電極に重み付けを施すことにより、デバイスの高性能化を実現できる。
請求項12に記載の発明によれば、圧電基板に電気機械結合係数の大きい128°回転YカットX伝搬LiNbOを用いることにより、フィルタ等を構成した時に広帯域な特性を実現できる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項1乃至12に記載の一方向性SAW変換器を用いてSAWデバイスを構成すれば、デバイスサイズを小型にでき、通過特性を低損失化、広帯域化、平坦化できると共に高い急峻度を実現できる。
以下、本発明を図面に図示した実施の形態例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る一方向性SAW変換器を示している。一方向性SAW変換器1は、外部端子4に接続された正のバスバー2より伸長する正電極指T1、T2と接地された負のバスバー3より伸長する負電極指T3、T4を一対とするスプリット電極10と、前記バスバー2、3のどちらにも電気的に接続されていない浮き電極O1、O2、S1、S2からなる反射電極11で構成されている。SAWの基本波長をλとした時、前記スプリット電極10及び反射電極11の各電極指の幅をλ/8、前記スプリット電極10の正電極指T1、T2の中心位置と負電極指T3、T4の中心位置との間隔をλ/2、前記反射電極11の浮き電極O1、O2、S1、S2の各中心間距離をλ/4としている。そして、反射電極11の位置を隣接するスプリット電極10の中心位置からλ/2だけ離れた位置からλ/8だけ右側にずらす、即ち、正電極指T1、T2の中心と浮き電極O1の中心との距離を3λ/8にすることにより図中左側に強くSAWが励振する一方向性変換器として動作させている。本発明の特徴は、励振電極にスプリット電極10を用い、また、反射電極11の浮き電極O1、O2を開放型グレーティングとして機能させ、浮き電極S1、S2を互いに電気的に接続することにより共振周波数付近においてその電位が零となるように短絡グレーティングとして機能させたことである。
前記反射電極11は、非特許文献1及び特許文献5にて開示されているPNR(Positive and Nagative Reflectivity:正負反射型反射エレメント)と同じ構造である。非特許文献1及び特許文献5によれば、前記PNR構造をSAW共振子の反射器に適用することで、バルク波へのモード変換を小さくし反射効率を高めることができると開示されている。これに対し本発明では、従来の開放型又は短絡型の浮き電極を内部に配置した一方向性SAW変換器において、開放型又は短絡型の浮き電極の代わりに前記PNR構造を配置することで、一方向性SAW変換器の反射効率を高め、通過特性の改善を図った。
ここで、本発明の一方向性SAW変換器の動作原理について説明する。PNR11はλ/8の幅を有する開放型の浮き電極O1、O2及び短絡型の浮き電極S1、S2から形成されており、図19の関係から明らかなように開放型の浮き電極O1、O2は負の反射係数を有し、短絡型の浮き電極S1、S2は正の反射係数を有している。これらの浮き電極間で生じるSAWの反射は重畳し、その反射中心は図1における浮き電極S1の中心R上にあると言える。ある基準位置から複数の反射源をみた時、その複数の反射源がλ/2の周期上にある場合は反射波は全て同相で加わるので、反射中心Rはλ/2だけシフトしたR'の位置に反射中心があると仮想的に考えることができる。一方、スプリット電極10の励振中心Tはバスバー2に接続されている正電極指T1、T2の中心位置であると考えられ、励振中心Tと反射中心R'との間隔はλ/8となるので、図中左側にSAWが強く励振される理想的な一方向性SAW変換器としての機能を果たすのである。
ところで、スプリット電極10とPNR11が隣接する区間、即ち正電極指T1と浮き電極O1の間隔Gが零に近づくと一方向性変換器としての機能が大きく損なわれるため、浮き電極O1の幅はλ/4(0.25λ)以下に制限されるのは前述の通りである。
ここで、PNR11の電極幅と反射効率及び膜厚依存性の関係について調べた。図2は圧電基板に128°回転YカットX伝搬LiNbOを用い電極膜厚Hを変化させた時のPNR11の電極幅と反射効率κ12'の関係を示している。なお、電極膜厚及び電極幅は波長換算値で、また、反射効率はモード結合理論のモード間結合係数κ12'で表しており、実線がH=0.25%λ、破線がH=1.00%λの特性である。図19に示す従来の開放型もしくは短絡型浮き電極の特性と比較して明らかなように、PNR11は電極膜厚を0.25%λから1.00%λに大きくしても反射効率がほとんど変化しない。即ち、PNR11は膜厚依存性が非常に小さいことが分かる。更に、電極幅を0.25λ以下と小さくしても|κ12'|が約0.010という高い反射効率が得られている。
以上のように、本発明に係る一方向性SAW変換器は、膜厚が変化しても反射効率が劣化することが無く、また、スプリット電極10の正電極指T1に隣接する浮き電極O1の幅を0.25λ以下としても高い反射効率が得られるので、間隔Gを1λ以上離す必要がなくチップサイズの大型化を防ぐことができる。
図3は、本発明に係る一方向性SAW変換器を用いたトランスバーサルSAWフィルタのIDT電極の一部を示している。IDT電極11は、正電極指2本及び負電極指2本のスプリット電極で形成した電極部A、PNRにより構成される電極部B、前記電極部Bを左右反転させ反射位相を反転させた電極部C、全ての電極指を片側のみのバスバーから伸長させSAWの励振を行わない電極部D、前記電極部Aを左右反転させ励振位相を反転させた電極部E、を基本区間1λとして複数組み合わせて構成されている。このように一方向性SAW変換器を用いてトランスバーサルSAWフィルタを構成する場合には電極に励振及び反射に重み付けを行うことにより伝達応答の高性能化を実現できる。なお、前記電極部A〜Eの配置方法は、コンピューターによる遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて最適化問題を解くことで求めている。
ここで、本発明の一方向性SAW変換器を用いたトランスバーサルフィルタと従来のトランスバーサルフィルタの通過特性の比較を行った。図4〜図6は従来のトランスバーサルフィルタの通過特性を示しており、図4は図15に示す正規型のSAW変換器を用いたトランスバーサルフィルタの通過特性を、図5は図17に示す開放型の浮き電極をスプリット電極の間隙に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性を、図6は図18に示す短絡型の浮き電極をスプリット電極の間隙に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性を示している。また、図7及び図8は本発明の一方向性SAW変換器を用いたトランスバーサルフィルタの通過特性を示しており、図7は図1に示すPNR構造の反射電極をスプリット電極の間隙に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性を、図8は図3に示すPNR構造の反射電極、及び該PNR構造を左右反転させた反射電極をスプリット電極の間隙に同時に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性を示している。なお、図4〜8はいずれも中心周波数を40(MHz)として、(a)に通過特性の拡大図を、(b)に通過特性近傍を示している。また、図9は図4〜8に示す通過特性の比較を表しており、通過帯域の最小損失と、中心周波数±1.75MHzにおける振幅偏差と、最小損失より3dBダウンの位置における帯域幅の数値比較と、更に、30〜35MHz及び45〜50MHzの通過帯域近傍に減衰量の規格を設け、最小損失を基準に20dB以上を満足している場合をOK、満足していない場合をNGとして帯域外減衰量の合否判定を行った。
まず、図4に示す従来の正規型のSAW変換器を用いたトランスバーサルフィルタは、通過特性が単峰な特性で帯域幅が狭く、更に急峻度が悪いので帯域外減衰量の規格を満足していないことが分かる。次に、図5、6に示す開放型又は短絡型の浮き電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタは、前述の正規型に比べ最小損失、振幅偏差及び通過帯域幅は改善され、帯域外減衰量の規格を満足しているものの、通過特性は中心周波数付近で大きく凸となっており、まだ平坦度が悪いことが分かる。これに対し、図7に示す本発明のPNR構造の反射電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタは、従来の開放型又は短絡型の浮き電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタと同等の最小損失を実現しつつ、帯域幅が広がり、振幅偏差が1dB近くも改善され、通過帯域が平坦になっていることが分かる。更に、図8に示すPNR構造の反射電極と該PNR構造を左右反転させた反射電極とを同時に内部に配置したトランスバーサルフィルタにおいては、図7に示す通過特性と同等の挿入損失、帯域幅、振幅偏差を維持しつつ、更に高い急峻度が得られており、帯域外減衰量の規格に対し余裕があることが分かる。
以上説明したように、本発明のPNR構造の反射電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタは、従来の開放型又は短絡型の浮き電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタと同等の最小損失を実現しつつ、帯域幅と通過帯域の平坦度を改善できた。更に、PNR構造の反射電極と該PNR構造を左右反転させた反射電極とを同時に内部に配置したトランスバーサルフィルタは、良好な挿入損失、振幅偏差、帯域幅を維持しつつ、急峻度を高めることができるので、製造歩留まりを改善できる。
ところで、本発明において図1の励振中心Tについて注目すると、正電極指T1の左側の電極は電気的に開放状態にある浮き電極O1であり、正電極指T2の右側の電極は電気的に短絡状態にある負電極指T3である為、電荷分布もしくは電位が左右対称とならず、励振中心Tの位置は実際には若干動いてしまい、反射中心R'との間隔がλ/8よりずれてしまうので一方向性が損なわれてしまう虞がある。
この問題を解決すべく図4に示すように励振中心と反射中心との間隔を補正した一方向性SAW変換器を検討した。一方向性SAW変換器21は、図1に示す一方向性SAW変換器1と同じくスプリット電極T1〜T4と浮き電極O1、O2、S1、S2から形成されるPNRから構成される。前述の通り、励振中心Tは正電極指T1、T2の中心位置にあると考えられるが、実際には図中左側にσだけずれたT2に励振中心が移動してしまう。そこで、浮き電極O1、O2、S1、S2の位置を左側にσだけずらす、即ち、正電極指T1、T2の中心と浮き電極O1の中心間距離を3λ/8+σにして反射中心R2及びR2'の位置を補正すれば励振中心T2と反射中心R2'の間隔をλ/8にでき、一方向性の劣化を防ぐことができる。なお、σの値は、圧電基板、電極材料、電極膜厚などの様々な条件により異なるが、どの条件においてもσ≦λ/16の範囲内に収まることがシミュレーションにより確認されている。
また、これまでスプリット電極及び浮き電極の幅をλ/8としたが、実際に製造する上では電極幅をλ/8に一致させることは困難であり、製造ばらつきを考慮するとλ/8±λ/40の範囲内であれば特性上問題ない。また、反射電極の反射効率を増加させる為に、浮き電極O1、O2、S1、S2とスプリット電極T1〜T4の電極指幅を異ならせたり、開放型の浮き電極O1、O2と短絡型の浮き電極S1、S2の電極指幅を異ならせてもよい。図5は、図1の一方向性SAW変換器において短絡型の浮き電極S1、S2の幅を0.15λ、0.25λ、0.35λと固定し開放型の浮き電極O1、O2の電極指幅を変化させた時の反射効率の変化を示している。なお、電極膜厚は0.25%λとしている。同図に示すように、短絡型の浮き電極S1、S2の幅を大きくし、開放型の浮き電極O1、O2の幅を小さくするほど反射効率が大きくなることが分かる。これより、図6に示す一方向性SAW変換器のように、反射電極において開放型の浮き電極の幅を小さく短絡型の浮き電極の幅を大きく形成すれば反射効率が高まり更に一方向性が改善される。
また、スプリット電極T1〜T4の電極周期と浮き電極O1、O2、S1、S2の電極周期を両者の共振周波数が同一となるように異ならせてもよい。このようにすることで一方向性SAW変換器内において伝搬応答の連続性が保たれ低損失な特性が得られる。
更に他の実施例として、図7に示す一方向性SAW変換器41のように反射電極における短絡型の浮き電極の両端を電気的に接続してもよい。また、図8に示す一方向性SAW変換器51のようにスプリット電極の交差幅及び反射電極の電極指の長さをSAWの伝搬方向に沿って変化させた所謂アポダイズ重み付けを施したり、各電極指の延長上に各電極指の先端に生じる空隙を埋めるようにダミー電極52を設けてもよい。
これまで圧電基板に128°回転YカットX伝搬ニオブ酸リチウムを用いた一方向性SAW変換器及びそれを用いたSAWデバイスについて説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、圧電基板に水晶、タンタル酸リチウム、四硼酸リチウム、ランガサイト等に用いた場合にも適用できることは言うまでもない。
本発明に係る一方向性SAW変換器を説明する図である。 本発明に係る一方向性SAW変換器の反射電極幅と反射効率及び膜厚依存性の関係を示す。 本発明に係る一方向性SAW変換器を用いたトランスバーサルSAWフィルタのIDT電極を示す。 従来の正規型のトランスバーサルフィルタの通過特性であり、(a)に通過特性の拡大図を、(b)に通過特性近傍周辺を示す。 従来の開放型浮き電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性であり、(a)に通過特性の拡大図を、(b)に通過特性近傍周辺を示す。 従来の短絡型浮き電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性であり、(a)に通過特性の拡大図を、(b)に通過特性近傍周辺を示す。 本発明のPNR構造の反射電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性であり、(a)に通過特性の拡大図を、(b)に通過特性近傍周辺を示す。 本発明のPNR構造の反射電極と該PNR構造を左右反転させた反射電極を内部に配置したトランスバーサルフィルタの通過特性であり、(a)に通過特性の拡大図を、(b)に通過特性近傍周辺を示す。 図4〜図8に示す各通過特性の比較データを示す。 励振中心と反射中心の位置を補正した一方向性SAW変換器を説明する図である。 本発明に係る一方向性SAW変換器の反射電極の短絡電極幅を固定し開放電極幅を変化させた時の反射効率を示す。 本発明の他の実施例に係る一方向性SAW変換器を説明する図である。 反射電極の短絡型浮き電極の上端と下端を接続した一方向性SAW変換器を示す。 アポダイズ重み付けを施した一方向性SAW変換器を示す。 従来のトランスバーサルSAWフィルタを示す。 従来の反射バンク型一方向性SAW変換器を示す。 従来の励振電極にスプリット電極を用いた一方向性SAW変換器を示す。 短絡型浮き電極を示す。 開放型及び短絡型の浮き電極の電極指幅と反射効率及び膜厚依存性の関係を示す。
符号の説明
1、11、21、31、41、51:一方向性SAW変換器
2:正のバスバー
3:負のバスバー
4:外部端子
10:スプリット電極
11:反射電極(PNR)
52:ダミー電極
T1、T2:正電極指
T3、T4:負電極指
O1、O2:開放型の浮き電極
S1、S2:短絡型の浮き電極
T:励振中心
R:反射中心

Claims (13)

  1. 圧電基板上に配置して弾性表面波素子を構成するための弾性表面波変換器であって、
    前記弾性表面波変換器は、励起される弾性表面波の波長λに相当する幅を有した基本区間を複数個連結した構成を備えており、
    第1の基本区間を正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極を配置したものとし、第2の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極同士或いは第2と第4の浮き電極同士を短絡したものとした時、前記第1と第2の基本区間を少なくとも1つ含んでおり、
    前記第1の基本区間を構成する正電極指2本或いは負電極指2本の中心位置と前記第1の浮き電極の中心位置との間隔が3λ/8±nλ/2(但し、n=0,1,2,3,・・・)となるようにしたことを特徴とする一方向性弾性表面波変換器。
  2. 圧電基板上に配置して弾性表面波素子を構成するための弾性表面波変換器であって、
    前記弾性表面波変換器は、励起される弾性表面波の波長λに相当する幅を有した基本区間を複数個連結した構成を備えており、
    第1の基本区間を前記正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極を配置したものとし、第2の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極同士を短絡し第2と第4の浮き電極を開放したものとし、第3の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極を開放し第2と第4の浮き電極同士を短絡したものとした時、前記第1乃至第3の基本区間を少なくとも1つ含んでおり、
    前記第1の基本区間を構成する正電極指2本或いは負電極指2本の中心位置と前記第1の浮き電極の中心位置との間隔が3λ/8±nλ/2(但し、n=0,1,2,3,・・・)となるようにしたことを特徴とする一方向性弾性表面波変換器。
  3. 圧電基板上に配置して弾性表面波素子を構成するための弾性表面波変換器であって、
    前記弾性表面波変換器は、励起される弾性表面波の波長λに相当する幅を有した基本区間を複数個連結した構成を備えており、
    第1の基本区間を前記正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極を配置したものとし、第2の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極同士を短絡し第2と第4の浮き電極を開放したものとし、第3の基本区間を第1乃至第4の4つの浮き電極を順番に配置すると共に第1と第3の浮き電極を開放し第2と第4の浮き電極同士を短絡したものとし、第4の基本区間を前記正電極指2本と負電極指2本を一対としたスプリット電極であって前記第1の基本区間と正負の配列を反転したものとし、第5の基本区間を前記スプリット電極の電極指配列位置を維持しつつ正電極指のみ或いは負電極指のみで構成したものとした時、
    前記第1、第4及び第5の基本区間のうち少なくとも2種類の基本区間を含むと共に前記第2及び第3の基本区間のうち少なくとも一方の基本区間を含んでおり、
    前記スプリット電極を構成する正電極指2本或いは負電極指2本の中心位置と前記第1の浮き電極の中心位置との間隔が3λ/8±nλ/2(但し、n=0,1,2,3,・・・)となるようにしたことを特徴とする一方向性弾性表面波変換器。
  4. 前記スプリット電極及び前記第1乃至第4の浮き電極は、λ/8±λ/40の電極指幅を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  5. 前記スプリット電極の電極指幅と前記第1乃至第4の浮き電極の電極指幅とを互いに異ならせていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  6. 前記第1及び第3の浮き電極の電極指幅と前記第2及び第4の浮き電極の電極指幅とを互いに異ならせていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  7. 前記スプリット電極の電極周期と前記第1乃至第4の浮き電極の電極周期とを互いに異ならせていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  8. 前記スプリット電極の正電極指2本の中心位置、或いは負電極指2本の中心位置から前記第1の浮き電極の中心位置までの間隔を3λ/8±nλ/2+σ(ただし、n=0,1,2,3・・・、σ≦λ/16)としたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  9. 前記第1及び第3の浮き電極の両端同士、もしくは、前記第2及び第4の浮き電極の両端同士を導通接続したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  10. 前記スプリット電極において、弾性表面波の伝搬方向に沿って前記正電極指と前記負電極指の交差幅方向に重み付けが施されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  11. 前記第1乃至第4の浮き電極において、弾性表面波の伝搬方向に沿って前記浮き電極の長さ方向に重み付けが施されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  12. 前記圧電基板に128°回転YカットX伝搬LiNbOを用いたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の一方向性弾性表面波変換器を用いた弾性表面波デバイス。
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