JP3420001B2 - 電気めっき鋼帯の剪断設備 - Google Patents
電気めっき鋼帯の剪断設備Info
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Description
剪断設備に関するものである。
っきを施しためっき鋼帯は、コイル状に巻き取った後、
図4に示すごとく剪断設備の巻戻リール1へ装着し、こ
のめっき鋼帯を巻き戻してサイドトリーマー3によっ
て、めっき鋼帯の巾方向両端部をトリミングして所定巾
にし、検査装置4でめっきピンホール等の欠陥部有無を
検査した後、シャーレベラー5でめっき鋼帯2の形状矯
正を施し、次いでドラムカッター6によりシート7状に
剪断加工するものである。
備でめっき鋼帯2をシート7状に剪断加工すると、圧延
方向(長手方向)に反り(一般にL反りという)が発生
することから、シート7状に剪断加工する前にめっき鋼
帯2の形状矯正を施すものであるが、一般にシャーレベ
ラー5には表面品位を保つために(バックアップロール
起因のめっき鋼帯汚れや疵等を防止するために)バック
アップロールを配置しない。従って、シャーレベラー5
のロール全長に亘って均等にめっき鋼帯2へのロール押
し込み量(インターメッシュ)を確保することが困難と
なり、ロール両端部が中央部に比べロール押し込み量が
大きくなる。このようなことからシャーレベラー5によ
って形状矯正を施すと、めっき鋼帯2の巾方向両端部が
長手方向に連続的に波状に変形する耳波と称する形状不
良が発生する。この耳波を軽減するためにシャーレベラ
ー5ロールのめっき鋼帯への押し込み量を小さくする
と、L反りの矯正が不充分となりシート7状に剪断加工
したとき、L反りが発生して品質を劣化させる等の課題
がある。本発明は、このような課題を有利に解決するた
めなされたものであり、バックアップロールを配置しな
いシャーレベラー5とめっき鋼帯の巻戻リール間にめっ
き鋼帯のL反り矯正用レベラーを配設することによっ
て、めっき鋼帯のL反りを軽減しておき、シャーレベラ
ーでロール押し込み量を小さくすることによって、めっ
き鋼帯の形状矯正を確実に施すとともに、耳波を防止し
て品質を向上することのできる電気めっき鋼帯の剪断設
備を提供することを目的とするものである。
ろは、めっき鋼帯の巻戻リールとバックアップロールを
配置しないシャーレベラー間に、固定ロール間に配設し
た昇降ロールの昇降移動量を調整して、鋼帯を矯正する
鋼帯反り矯正用レベラーを配設し、予め鋼帯反り矯正レ
ベラーでめっき鋼帯のL反りを軽減することにより、シ
ャーレベラーロールのめっき鋼帯への押し込み量を小さ
くした点である。
アップロールを配置しないシャーレベラー間に配設する
鋼帯反り矯正用レベラーとしては、めっき鋼帯の硬度、
板厚、残留応力等によって矯正力を容易に調整すること
のできるレベラーが好ましい。このようなレベラーとし
ては、例えば固定ロール間に昇降ロールを設け、通板す
るめっき鋼帯を昇降ロールの昇降量(固定ロールと昇降
ロールの間隔)を調整することによって固定ロール間
で、めっき鋼帯の矯正力を調整して、確実にめっき鋼帯
のL反りを軽減することができるものを使用する。次い
でシャーレベラーでの最終的な形状矯正に際し、めっき
鋼帯へのロール押し込み量を小さくしても確実に形状矯
正を施すことができるので、シャーレベラーでのめっき
鋼帯巾方向両端部の耳波発生もなく、品質を向上するこ
とができる。
帯のL反りは、めっき鋼帯巾方向で反り量がことなる
(一般に片反りという)場合があり、このような場合に
は昇降ロールをめっき鋼帯巾方向に傾斜させ、反り量の
大きい方を固定ロールとの間隔を大きくとり、反り量の
小さい方は固定ロールとの間隔を小さくとるごとく傾斜
させることによって、正確に片反りを軽減することがで
きる。
m、硬度HR30T58〜73のめっき鋼帯において
は、めっき鋼帯の反り矯正用レベラーの固定ロール(直
径80mm)と昇降ロール(直径110mm)の間隔
は、めっき鋼帯の残留応力が大きい場合30〜35m
m、めっき鋼帯の残留応力が小さい場合は100〜15
0mm、通板張力0.01〜0.1MPaで確実にL反
りを軽減し、シャーレベラーでのロール押し込み量とし
ては、3〜5mmで最終的な形状矯正を確実に施すこと
ができる。反り矯正用レベラーの固定ロールと昇降ロー
ルの直径が変われば、固定ロールと昇降ロールの間隔を
調整することによって、めっき鋼帯の矯正力を調整する
ものである。
例えば電気クロムめっき鋼帯、電気錫めっき鋼帯、電気
錫−ニッケル合金めっき鋼帯で、板厚0.12〜0.3
mm、硬度HR30T58〜73の缶用鋼帯の剪断設備
に有効に適用することができる。
て、巻戻リール1から巻き戻しためっき鋼帯2をサイド
トリマー3でめっき鋼帯2巾方向両端部を切断除去して
所定巾サイズとした後、鋼帯反り矯正用レベラー8の固
定ロール9、9a間に配置した昇降ロール10の昇降移
動量を調整することによって、めっき鋼帯2の固定ロー
ル9、9aと昇降ロール10の間隔を調整して、めっき
鋼帯2に形状矯正力を調整しつつ、めっき鋼帯2のL反
りを矯正してL反りを軽減する。次いで、検査装置4で
めっき鋼帯2の表面のめっきピンポール検査等を施した
後、シャーレベラー5で反り、その他の形状等を矯正
し、ドラムカッター6で所定長さ寸法に剪断してシート
7に加工する。
帯2形状矯正力を調整する機構例を説明する。図2及び
図3において、固定ロール9、9aをフレーム11、1
1aにそれぞれ固設し、昇降ロール10は固定ロール
9、9a間(フレーム11、11a間)に昇降(移動)
自在に設ける。即ち、昇降ロール10は、ボールスクリ
ュージャッキ12、12aの作動により、昇降ロール1
0の保持部材13、13aを介して昇降(移動)量を調
整して、めっき鋼帯の矯正力を調整する。また、めっき
鋼帯のL反り量が巾方向で異なる片反りを形成している
場合には、片方または他方のボールスクリュージャッキ
12、12aの昇降(移動)量を多くして、片反りを矯
正するものである。
れば、固定ロール間に配設した昇降ロールの昇降移動量
を調整して、鋼帯を矯正する鋼帯反り矯正レベラーで予
めめっき鋼帯のL反りを軽減することができるため、バ
ックアップロールを配置しないシャーレベラーにおいて
最終矯正に際し、シャーレベラーロールのめっき鋼帯へ
の押し込み量を小さくして矯正することができるので、
シャーレベラーによるめっき鋼帯両端部の耳波を防止し
つつ、矯正することができ品質を向上するとともに、歩
留りも高めることができる等の優れた効果が得られる。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 めっき鋼帯の巻戻リールとバックアップ
ロールを配置しないシャーレベラー間に、固定ロール間
に配設した昇降ロールの昇降移動量を調整して鋼帯を矯
正する鋼帯反り矯正用レベラーを配設し、予め鋼帯反り
矯正レベラーでめっき鋼帯のL反りを軽減することによ
り、シャーレベラーロールのめっき鋼帯への押し込み量
を小さくしたことを特徴とする電気めっき鋼帯の剪断設
備。 - 【請求項2】 昇降ロールを鋼帯巾方向へ傾斜昇降可能
にしたことを特徴とする請求項1に記載の電気めっき鋼
帯の剪断設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24204296A JP3420001B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 電気めっき鋼帯の剪断設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24204296A JP3420001B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 電気めっき鋼帯の剪断設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1085834A JPH1085834A (ja) | 1998-04-07 |
JP3420001B2 true JP3420001B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=17083411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24204296A Expired - Fee Related JP3420001B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 電気めっき鋼帯の剪断設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3420001B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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-
1996
- 1996-09-12 JP JP24204296A patent/JP3420001B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1085834A (ja) | 1998-04-07 |
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