JP3419592B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3419592B2
JP3419592B2 JP13853595A JP13853595A JP3419592B2 JP 3419592 B2 JP3419592 B2 JP 3419592B2 JP 13853595 A JP13853595 A JP 13853595A JP 13853595 A JP13853595 A JP 13853595A JP 3419592 B2 JP3419592 B2 JP 3419592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転駆動される像担持
体と、該像担持体に接触し、その接触部において像担持
体表面の移動方向と同じ方向に移動するように回転駆動
される無端の中間転写ベルトと、像担持体上に形成され
たトナー像を前記接触部において中間転写ベルトに転写
する第1の転写手段と、中間転写ベルト上に転写された
トナー像を記録媒体に転写する第2の転写手段とを具備
した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、或い
はその複合機などとして構成される画像形成装置であっ
て、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写ベルト
に1次転写し、中間転写ベルト上の転写トナー像を更に
記録媒体に2次転写する上記形式の画像形成装置は従来
より周知である。
【0003】この種の画像形成装置では、像担持体と中
間転写ベルトとを互いに同期させて回転駆動している。
従来においては、像担持体と中間転写ベルトとの表面線
速が互いに等しくなるように、像担持体と中間転写ベル
トをそれぞれ専用の駆動モータで駆動していた。個々の
駆動モータの回転を、ギア列などの伝動手段を介して、
像担持体と中間転写ベルトにそれぞれ伝え、これらの表
面線速が等しくなるように構成していたのである。とこ
ろが、一般に伝動手段を構成する各伝動要素の形状のば
らつきや、像担持体の寸法のばらつきなどがあるため、
像担持体と中間転写ベルトの表面線速を正確に等しくす
ることは実際上困難である。
【0004】そこで、従来は、像担持体を駆動するモー
タと、中間転写ベルトを駆動するモータの少なくとも一
方に速度調整手段を設け、その駆動モータの速度を微調
整することにより、像担持体と中間転写ベルトとを互い
に等しい表面線速で回転させていた。
【0005】しかしながら、上述した従来の構成による
と、駆動モータを2個必要とするので、駆動源のコスト
が上昇すると共に、画像形成装置が大型化する欠点を免
れない。
【0006】かかる点に鑑みて、像担持体と中間転写ベ
ルトとを同一の駆動モータによって駆動する構成とする
と、駆動源のコストを下げることができ、画像形成装置
が大型化する不具合も回避できる。しかしながら、これ
によるものでは駆動モータが兼用されるため、像担持体
と中間転写ベルトの表面線速が等しくなるように駆動モ
ータの速度を微調整することができず、両者を正確に同
期回転させることが難しくなる。像担持体と中間転写ベ
ルトを駆動するモータが1つであるため、このモータに
速度調整手段を設け、これによって、モータの速度を調
整すべく変化させたとすると、像担持体と中間転写ベル
トの表面線速が共に変動してしまい、その表面線速を正
しく同期させることができないのである。
【0007】このようにして像担持体と中間転写ベルト
の表面線速に差ができると、これによって両者間に生じ
る摩擦力が伝動手段の各伝動要素に作用し、これがわず
かに弾性変形を繰返してその伝動要素がガタ付いたり、
ギア間のバックラッシ分ギアがガタ付くなどの現象が発
生し、像担持体と中間転写ベルトとの表面線速が不安定
な状態で変動する。これによって像担持体上に形成され
た、それぞれ異なる色のトナー像を中間転写ベルト上の
同一位置に重ね転写する場合などに、重ね画像に色ずれ
を生じ、画質が劣化する。
【0008】上述のような理由で、従来は像担持体と中
間転写ベルトとを同一の駆動モータで回転駆動すること
はできず、これらを別々の駆動モータで駆動していたの
であるが、これによって前述のように画像形成装置のコ
ストが上昇し、その構造が大型化する欠点を免れなかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、像担
持体と中間転写ベルトとを同一の駆動モータによって回
転駆動しても、像担持体と中間転写ベルトとを、両者が
接触する転写領域において、常に正確に同期回転させる
ことのできる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、像担持体と中間転写ベルトとを共に回転駆動する共
通の駆動モータと、その駆動モータの回転を像担持体と
中間転写ベルトとにそれぞれ伝達すると共に、像担持体
の表面線速が中間転写ベルトの表面線速よりもわずかに
速くなるように、像担持体と中間転写ベルトの速度を規
制する伝動手段と、像担持体と中間転写ベルトとの前記
接触部において、像担持体から中間転写ベルトに対して
加えられる摩擦力を打ち消す力を中間転写ベルトに付与
する制動手段とを有する画像形成装置を提案する。
【0011】又、本発明は、同じ目的を達成するため、
冒頭に記載した形式の画像形成装置において、像担持体
と中間転写ベルトとを共に回転駆動する共通の駆動モー
タと、その駆動モータの回転を像担持体と中間転写ベル
トとにそれぞれ伝達すると共に、中間転写ベルトの表面
線速が像担持体の表面線速よりもわずかに速くなるよう
に、像担持体と中間転写ベルトの速度を規制する伝動手
段と、像担持体と中間転写ベルトとの前記接触部におい
て、中間転写ベルトから像担持体に対して加えられる摩
擦力を打ち消す制動力を像担持体に付与する制動手段と
を有する画像形成装置を提案する。
【0012】更に、本発明は、同じ目的を達成するた
め、像担持体と中間転写ベルトとを共に回転駆動する共
通の駆動モータと、その駆動モータの回転を像担持体と
中間転写ベルトとにそれぞれ伝達すると共に、像担持体
の表面線速と中間転写ベルトの表面線速とが互いに等し
くなるように、像担持体と中間転写ベルトの速度を規制
する伝動手段と、像担持体の表面速度が中間転写ベルト
の表面線速よりも速くなったとき、像担持体と中間転写
ベルトとの前記接触部において、像担持体から中間転写
ベルトに対して加えられる摩擦力を打ち消す制動力を中
間転写ベルトに対して付与する制動手段と、中間転写ベ
ルトの表面線速が像担持体の表面線速よりも速くなった
とき、像担持体と中間転写ベルトとの前記接触部におい
て、中間転写ベルトから像担持体に対して加えられる摩
擦力を打ち消す制動力を像担持体に付与する制動手段と
を有する画像形成装置を提案する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0014】図1は、本発明一実施例の画像形成装置の
感光体周りの概略構成図である。同図において、符号1
は回転駆動される像担持体の一例であるドラム状の感光
体を示し、2は無端の中間転写ベルトを示す。感光体1
は図における反時計方向(矢印a方向)に回転駆動され
る。中間転写ベルト2は、その表面が感光体1の表面に
接触し、この接触部は後述する1次転写領域11となる
部位である。中間転写ベルト2は、感光体1に接触する
部分において感光体1の表面の移動方向と同じ方向に移
動するように回転駆動される。中間転写ベルト2は駆動
ローラ18と従動ローラ19,20,21,22,23
に巻き掛けられて矢印b方向に回転駆動されるのであ
る。
【0015】感光体1が中間転写ベルト2と共に回転を
始めると、先ず、感光体1の表面が帯電チャージャ3の
作用により均一に帯電される。次いで、露光部4で、レ
ーザ光5によって、光書き込み走査が行われることによ
り、感光体1上には所定の静電潜像が形成される。
【0016】上記静電潜像は、黒現像器、イエロー現像
器、マゼンタ現像器及びシアン現像器を有する回転型現
像装置6(一部のみを示す)の黒現像器によって、黒の
トナー像として可視像化される。この黒のトナー像は、
1次転写領域11において、中間転写ベルト2に、転写
チャージャ7の作用により転写される。
【0017】回転を続ける感光体1上には、前述の静電
潜像の形成あとに、別の、色分解された静電潜像がそれ
ぞれ順次形成されるようになっており、その各静電潜像
の形成毎に、回転型現像装置6の他の現像器によって、
イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナー像がそれぞ
れ順次形成される。そして、初めに転写された黒のトナ
ー像の上に、それらの各色のトナー像が順次重ね転写さ
れることにより、中間転写ベルト2上にはフルカラーの
トナー像が形成される。感光体1上の各色のトナー像が
中間転写ベルト2にそれぞれ転写されるごとに、その転
写後に感光体1上に残留するトナーは、図示していない
クリーニング装置によって感光体1から清掃除去され、
またその感光体の表面は図示していない除電装置によっ
て除電作用を受ける。
【0018】図示していない給紙部からは、記録媒体の
一例である転写紙8が、レジストローラ対9に向けて送
られる。先端部がレジストローラ対9に達した転写紙8
は、レジストローラ対9の回転によって、中間転写ベル
ト2上のフルカラーのトナー像の先端部と、転写紙8の
先端部とが、2次転写領域12に好機に会合するよう
に、その転写領域12に向けて送られる。2次転写領域
12に向けて送られた転写紙8には、中間転写ベルト2
上のフルカラーのトナー像が、転写チャージャ13の作
用により転写される。
【0019】この転写のあと、転写紙8は中間転写ベル
ト2から分離され、図示していない定着装置に向けて送
られる。そして、この定着装置によって転写紙8上のト
ナー像が定着され、このあと、転写紙はフルカラーコピ
ー紙として機外に排出される。
【0020】単色コピーの場合は、複数の色のトナー像
の重ね転写は行われず、単色のトナー像が感光体1から
中間転写ベルト2に転写され、更に中間転写ベルト2上
の転写トナー像が転写紙に転写され、単色のコピー紙が
機外に排出される。
【0021】中間転写ベルト2には中間転写ベルト用の
図示していないクリーニング装置が対向配備され、この
クリーニング装置によって、中間転写ベルト2から転写
紙8にトナー像を転写した後に、中間転写ベルト2上に
残留するトナーがクリーニングされる。かかるクリーニ
ング装置のクリーニング部材は、中間転写ベルト2の清
掃時以外の時期には、そのベルト2から離間し、中間転
写ベルト2上のトナー像を乱さないように構成されてい
る。
【0022】転写チャージャ7は、感光体1上のトナー
像を、感光体1と中間転写ベルト2との接触部、すなわ
ち1次転写領域11において中間転写ベルト2に転写す
る第1の転写手段の一例を構成し、転写チャージャ13
は、中間転写ベルト2上に転写されたトナー像(フルカ
ラーのトナー像又は単色のトナー像)を転写紙8に転写
する第2の転写手段の一例を構成する。かかる転写チャ
ージャ7,13に代え、転写ローラより成る転写手段を
用いることもできる。
【0023】ここで、図示した画像形成装置は、感光体
1と中間転写ベルト2とを共に回転駆動する共通の駆動
モータ14を有している。駆動モータ14のモータギア
14Aにはアイドルギア15が、このアイドルギア15
には感光体1と共軸一体に設けられた感光体ギア1Aが
それぞれ噛み合っている。
【0024】中間転写ベルト2は、前述のように駆動ロ
ーラ18と、従動ローラ19,20,21,22,23
とに掛け渡されており、駆動ローラ18には駆動ローラ
ギア18Aが共軸一体に設けられている。駆動モータ1
4のモータギア14Aにはアイドルギア16が、このア
イドルギア16には別のアイドルギア17がそれぞれ噛
み合っている。そして、このアイドルギア17は駆動ロ
ーラギア18Aに噛み合っている。
【0025】モータギア14Aが図1における反時計方
向に回転すると、アイドルギア15と感光体ギア1Aを
介して感光体1が矢印a方向に回転駆動される。一方、
モータギア14Aが反時計方向に回転すると、アイドル
ギア16,17を介して、駆動ローラギア18Aが駆動
ローラ18と共に図における時計方向に回転し、中間転
写ベルト2が矢印b方向に回転駆動される。
【0026】上述のように、ギア14A,15,1A,
16,17,18A及び駆動ローラ18は、駆動モータ
14の回転を感光体1と中間転写ベルト2とにそれぞれ
伝達する伝動手段の一例を構成している。
【0027】感光体1と中間転写ベルト2とを、それぞ
れ専用の回転駆動源によって駆動するように構成する
と、先にも述べたように、駆動源のコストが上昇すると
共に、画像形成装置自体が大型化するおそれがある。本
例のように感光体1と中間転写ベルト2とを、同一の回
転駆動源である1つの駆動モータ14によって回転駆動
する構成とすると、駆動源のコストを下げ、画像形成装
置が大型化する欠点を回避することができる。しかしな
がら、この構成を採用すると、前述のように、伝達ギア
系の噛み合いガタや、感光体,中間転写ベルト等の部品
寸法のばらつきなどの影響で、感光体1と中間転写ベル
ト2との間で、微妙に変動する線速差が生じ、重ね画像
に色ずれが生じるおそれがある。そこで、本例では次の
ような構成を採用し、感光体1と中間転写ベルト2の表
面線速の変動を防止している。
【0028】先ず、本例の画像形成装置においては、感
光体1の表面線速が、必ず中間転写ベルト2の表面線速
よりもわずかに速くなるように、前述の伝動手段が感光
体1と中間転写ベルト2の速度を規制するように構成さ
れている。伝動手段を構成するギアのギア比や駆動ロー
ラ18の直径と、感光体1の径を、感光体1と中間転写
ベルト2の表面線速に上述の如き差が生じるように設定
されているのである。例えば、感光体1の外周面におけ
る速さ、すなわちその表面線速をvとした場合、中間転
写ベルト2の外周面における速さ、すなわちその表面線
速を0.8vとし、感光体1と中間転写ベルト2との間
に0.2vの線速差を持たせているのである。
【0029】かような線速差を持たせると、感光体1と
中間転写ベルト2とは1次転写領域11において相対的
にスリップしながら回転する。感光体1と中間転写ベル
ト2とを、意図的にスリップさせつつ回転させるのであ
る。
【0030】ここで1次転写領域11の部位について着
目するに、例えば現像用トナーが負極性のものである場
合、感光体1上のトナー像を中間転写ベルト2に転写す
るとき、中間転写ベルト2に対して転写チャージャ7の
作用により正極性のコロナ放電を行わせている。この放
電により、中間転写ベルト2には正極性の電荷が付与さ
れるが、この付与により、中間転写ベルト2は所定の静
電密着力で感光体1に接触する。因に、本例の画像形成
装置では、感光体として負極性に帯電する特性の感光体
が用いられている。
【0031】今、静電密着力をNとし、感光体1と中間
転写ベルト2との間の摩擦係数をμとすると、感光体1
の表面線速の方が中間転写ベルト2のそれよりも大きい
ため、感光体1と中間転写ベルト2との相互の接触部で
ある1次転写領域11において、感光体1から中間転写
ベルト2に対して、そのベルト2の走行方向に向くμN
なる摩擦力Cが作用する。このように、1次転写領域に
ある中間転写ベルト部分は、このベルト2よりも高速で
回転する感光体1から受ける摩擦力Cによって、この摩
擦力Cの作用する方向に押し出されるような外力を受け
るのである。
【0032】ここで、上述した動作を放置すれば、中間
転写ベルト2が摩擦力Cによって実際にその作用方向に
押し出され、中間転写ベルト2は、感光体1との接触部
において、その所定の表面線速0.8vよりも高速で移
動し、場合によっては感光体1と同じ表面線速vで回転
し、ないしは回転しようとする。このため、駆動ローラ
18は中間転写ベルト2によって図1における時計方向
に付勢される。これにより、駆動ローラ18と一体の駆
動ローラギア18Aはこれに噛み合うアイドルギア17
との間のバックラッシ分だけ、所定回転量よりも大きく
回転する。しかもその駆動ローラギア18Aがアイドル
ギア17を加圧し、その力が順次各ギアに及ぼされ、各
ギアがわずかに弾性変形する。そして、各ギアに加えら
れる外力の変動に伴って各ギアが弾性復帰し、各ギアの
弾性変形と弾性復帰が繰返し行われる。このようにして
伝動手段の各要素がわずかではあるがガタ付くことにな
り、中間転写ベルト2がその影響を受け、その速度が変
動する。このようになれば、感光体1と中間転写ベルト
2との同期をとることができず、中間転写ベルト2上に
転写されたトナー像に色ずれが発生する。
【0033】そこで、図1に矢印fで示すように、感光
体1から中間転写ベルト2に対して加えられる摩擦力C
を打ち消す制動力を中間転写ベルト2に付与するのであ
る。このようにすれば、中間転写ベルト2に摩擦力Cが
作用するものの、この摩擦力Cは制動力fによって打ち
消されるので、摩擦力Cを受けた中間転写ベルト2が、
駆動ローラ18と駆動ローラギア18Aを付勢してこれ
をバックラッシ分だけ所定回転量よりも大きく回転させ
てしまうことはなくなり、伝動手段の各ギアが上述のよ
うに弾性変形とその復帰を繰返すことを阻止できる。こ
のため、感光体1と中間転写ベルト2は、1次転写領域
11において、常に一定の割合でスリップしつつ、所定
の表面線速差をもって回転を続けることができる。感光
体1が常にvの表面線速で回転し、中間転写ベルト2が
常に0.8vの表面線速で回転を続けるのである。これ
により、感光体1と中間転写ベルト2を駆動するモータ
として同一の駆動モータ14を使用しても、両者の表面
線速を常に同期させ、中間転写ベルト2上の重ね画像に
色ずれが生じることを防止でき、画質を一段と向上させ
ることができる。
【0034】感光体1と中間転写ベルト2を同一の駆動
モータ14によって回転駆動し、その伝動手段を、感光
体1と中間転写ベルト2の表面線速が同一となるように
構成しても、各要素の寸法のばらつきなどによって、感
光体1と中間転写ベルト2の実際の表面線速が一定とな
らず、しかもそのいずれが速く回転するかも予測するこ
とはできない。そこで、本例では、上述のように、予め
感光体1の表面線速が必ず中間転写ベルト2の表面線速
よりも大きくなるように、その伝動手段を構成してお
き、感光体1から中間転写ベルト2に加えられる摩擦力
Cを制動力fによって打ち消し、両者の表面線速が常に
一定となるようにしているのである。
【0035】中間転写ベルト2に対して上述した制動力
fを生ぜしめるには、感光体1から中間転写ベルト2に
対して加えられる摩擦力Cを打ち消す制動力fを中間転
写ベルト2に付与する制動手段を用いればよく、以下に
その一具体例を説明する。
【0036】図2において、中間転写ベルト2を駆動す
る駆動ローラ18のローラ軸18bは、不動状態に保持
された側板24に軸受25を介して回転自在に支持され
ている。駆動ローラ18の他方のローラ軸(不図示)
も、同様に、側板24と対向配置された別の側板に軸受
を介して回転自在に支持されている。
【0037】側板24にはブレーキパッド26が固定さ
れ、ローラ軸18bには、ディスク27が、ローラ軸1
8bの軸方向には移動可能に、且つ、ローラ軸18bが
回転するときには、これと一体回転するように取り付け
られている。ディスク27と、ローラ軸18bの端部に
固定係止されたバネ座28との間には圧縮バネ29が介
装されている。このバネ29の弾力によって、ディスク
27はブレーキパッド26に圧接している。
【0038】駆動ローラ18が回転すると、ディスク2
7はブレーキパッド26に対して摺擦しながら回転す
る。すなわち、駆動ローラ18には、図2に示した制動
手段30によって、中間転写ベルト2の移動方向と反対
の向きのブレーキ力が作用し、そのブレーキ力が中間転
写ベルト2に対して及ぼされる摩擦力Cを打ち消す制動
力fとして作用するのである。
【0039】ブレーキ力は、駆動ローラ18が停止する
ことのない大きさに設定されることは勿論であり、かか
るブレーキ力をむやみに大きくすると、駆動ローラ18
の回転負荷が増大してしまうので、前述の作用が得られ
ることを条件として、出来るだけ小さい方が良い。
【0040】駆動ローラ18に制動手段30を付設する
代りに、従動ローラ19乃至23のいずれかに、かかる
制動手段を設けてもよい。或いはこれらのローラ18乃
至23の複数、又は全てのローラ18乃至23に制動手
段を設けることも可能である。又、中間転写ベルト2に
直に接触するブレーキパッドなどによって制動手段を構
成することもできる。例えば図1に鎖線に示したパッド
27a又は27bを中間転写ベルト2の裏面に圧接さ
せ、これによって摩擦力Cを打ち消す制動力を中間転写
ベルト2に与えることもできる。勿論、複数のパッド2
7a,27bを共に採用し、或いはかかるパッドより成
る制動手段と前述のようにローラに付設する制動手段を
併用することもできる。
【0041】上記実施例においては、感光体1の表面線
速を、中間転写ベルト2のそれよりもわずかに速くなる
ように伝動手段を構成したが、中間転写ベルト2の表面
線速が、必ず感光体1のそれよりもわずかに速くなるよ
うに、感光体1と中間転写ベルト2の速度を規制する伝
動手段を構成してもよい。この場合には、感光体1と中
間転写ベルト2との接触部である1次転写領域11にお
いて中間転写ベルト2から感光体1に対して加えられる
摩擦力を打ち消す制動力を感光体1に対して付与する制
動手段を設ける。中間転写ベルト2の側に制動手段を設
ける代りに、感光体1の側に制動手段を設けるのであ
る。他の構成は、図1を参照して先に説明したところと
変りはない。
【0042】この構成によっても、感光体1と中間転写
ベルト2との接触部において両者を常に一定の割合でス
リップさせ、感光体1と中間転写ベルト2とを常に一定
の表面線速で駆動でき、中間転写ベルト2上の画像の色
ずれ発生を防止することができる。
【0043】上述したところから判るように感光体1と
中間転写ベルト2との各回転体のうち、速度の遅い方の
回転体を制動すればよいのである。
【0044】或いは、感光体1と中間転写ベルト2とを
共に回転駆動する共通の駆動モータ14を設けると共
に、その駆動モータ14の回転を感光体1と中間転写ベ
ルト2とにそれぞれ伝達し、感光体1と中間転写ベルト
2の速度を規制する伝動手段を、感光体1の表面線速と
中間転写ベルト2の表面線速とが互いに等しくなるよう
に構成することもできる。この場合には、各要素の寸法
のばらつきなどによって、感光体1の実際の表面速度が
不本意に中間転写ベルト2の表面線速よりも速くなって
しまったとき、感光体1と中間転写ベルト2との接触部
において、感光体1から中間転写ベルト2に対して加え
られる摩擦力を打ち消す制動力を中間転写ベルト2に対
して付与する制動手段を設けると共に、各要素の寸法の
ばらつきなどによって、中間転写ベルト2の実際の表面
線速が不本意に感光体1の表面線速よりも速くなってし
まったとき、感光体1と中間転写ベルト2との接触部に
おいて、中間転写ベルト2から感光体1に対して加えら
れる摩擦力を打ち消す制動力を感光体1に付与する制動
手段とを設ける。
【0045】感光体1と中間転写ベルト2が等しい表面
線速で回転するように伝動手段を構成しておき、実際の
作動時に、各要素の寸法のばらつきや、その組付誤差な
どによって、感光体1の方が速く回転することになり、
又は中間転写ベルト2の方が速く回転することになった
とき、そのそれぞれに付設された制動手段によって、中
間転写ベルト2又は感光体1に及ぼされた摩擦力を打ち
消し、両者が常に一定の表面線速で回転するように構成
するのである。この実施例によっても、中間転写ベルト
2上の画像に色ずれが発生する不具合を阻止することが
できる。この実施例の他の構成は、図1を参照して先に
説明したところと変りはない。
【0046】本発明は、像担持体として、ドラム状の感
光体ではなく、無端ベルトより成る感光体などを用いる
画像形成装置にも適用でき、又、原稿の像を感光体に対
して直に結像投影する所謂アナログ式の画像形成装置に
も適用が可能である。
【0047】
【発明の効果】請求項1乃至3に記載の構成によれば、
像担持体と中間転写ベルトとを同一の駆動モータによっ
て回転駆動し、しかも1次転写領域における、像担持体
と中間転写ベルトとの相対線速差に変動が生じるのを防
止でき、重ね画像に色ずれが生じることを防止でき、カ
ラー画像等の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置の感光体周りの
概略構成図である。
【図2】図1に示した中間転写ベルトに設けられる制動
手段の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 中間転写ベルト 14 駆動モータ 30 制動手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体と、該像担持体
    に接触し、その接触部において像担持体表面の移動方向
    と同じ方向に移動するように回転駆動される無端の中間
    転写ベルトと、像担持体上に形成されたトナー像を前記
    接触部において中間転写ベルトに転写する第1の転写手
    段と、中間転写ベルト上に転写されたトナー像を記録媒
    体に転写する第2の転写手段とを具備した画像形成装置
    において、 像担持体と中間転写ベルトとを共に回転駆動する共通の
    駆動モータと、その駆動モータの回転を像担持体と中間
    転写ベルトとにそれぞれ伝達すると共に、像担持体の表
    面線速が中間転写ベルトの表面線速よりもわずかに速く
    なるように、像担持体と中間転写ベルトの速度を規制す
    る伝動手段と、像担持体と中間転写ベルトとの前記接触
    部において、像担持体から中間転写ベルトに対して加え
    られる摩擦力を打ち消す制動力を中間転写ベルトに付与
    する制動手段とを有することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 回転駆動される像担持体と、該像担持体
    に接触し、その接触部において像担持体表面の移動方向
    と同じ方向に移動するように回転駆動される無端の中間
    転写ベルトと、像担持体上に形成されたトナー像を前記
    接触部において中間転写ベルトに転写する第1の転写手
    段と、中間転写ベルト上に転写されたトナー像を記録媒
    体に転写する第2の転写手段とを具備した画像形成装置
    において、 像担持体と中間転写ベルトとを共に回転駆動する共通の
    駆動モータと、その駆動モータの回転を像担持体と中間
    転写ベルトとにそれぞれ伝達すると共に、中間転写ベル
    トの表面線速が像担持体の表面線速よりもわずかに速く
    なるように、像担持体と中間転写ベルトの速度を規制す
    る伝動手段と、像担持体と中間転写ベルトとの前記接触
    部において、中間転写ベルトから像担持体に対して加え
    られる摩擦力を打ち消す制動力を像担持体に付与する制
    動手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動される像担持体と、該像担持体
    に接触し、その接触部において像担持体表面の移動方向
    と同じ方向に移動するように回転駆動される無端の中間
    転写ベルトと、像担持体上に形成されたトナー像を前記
    接触部において中間転写ベルトに転写する第1の転写手
    段と、中間転写ベルト上に転写されたトナー像を記録媒
    体に転写する第2の転写手段とを具備した画像形成装置
    において、 像担持体と中間転写ベルトとを共に回転駆動する共通の
    駆動モータと、その駆動モータの回転を像担持体と中間
    転写ベルトとにそれぞれ伝達すると共に、像担持体の表
    面線速と中間転写ベルトの表面線速とが互いに等しくな
    るように、像担持体と中間転写ベルトの速度を規制する
    伝動手段と、像担持体の表面速度が中間転写ベルトの表
    面線速よりも速くなったとき、像担持体と中間転写ベル
    トとの前記接触部において、像担持体から中間転写ベル
    トに対して加えられる摩擦力を打ち消す制動力を中間転
    写ベルトに対して付与する制動手段と、中間転写ベルト
    の表面線速が像担持体の表面線速よりも速くなったと
    き、像担持体と中間転写ベルトとの前記接触部におい
    て、中間転写ベルトから像担持体に対して加えられる摩
    擦力を打ち消す制動力を像担持体に付与する制動手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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