JP2000255821A - 無端ベルト、及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

無端ベルト、及びこれを用いた画像形成装置

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JP2000255821A JP6735299A JP6735299A JP2000255821A JP 2000255821 A JP2000255821 A JP 2000255821A JP 6735299 A JP6735299 A JP 6735299A JP 6735299 A JP6735299 A JP 6735299A JP 2000255821 A JP2000255821 A JP 2000255821A
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transfer belt
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belt
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Ichiro Maekawa
一郎 前川
Kazutaka Takeuchi
一貴 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、かつ低コストで、転写ベルト
の偏動を防止する。 【解決手段】 駆動ローラ115、従動ローラ116、
117、118に転写ベルト114を張設し、駆動ロー
ラ115の回転により、駆動ローラ115の外周面と転
写ベルト114の内周面との摩擦によって転写ベルト1
14を矢印方向にV2の速度で回転させる。転写ベルト
114の内周面における両端部に高摩擦係数面a、cを
設け、中央部に低摩擦係数面bを設ける。例えば、転写
ベルト114が+方向にずれて偏動すると、駆動ローラ
115の外周面との接触面積が、高摩擦係数面aよりも
高摩擦係数面cの方が大きくなり、これにより、転写ベ
ルト114を−側に戻す力が作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に用
いられる各種の無端ベルト、特に、感光ベルト、中間転
写ベルト、転写ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリなどの
画像形成装置では、所定方向に回転駆動される各種の無
端ベルトが用いられている。例えば、感光ベルト、中間
転写ベルト、転写ベルト等であり、駆動ローラと従動ロ
ーラとの間に掛け渡されて使用される。
【0003】このような無端ベルトを回転駆動するに際
して、駆動ローラと従動ローラとの平行アライメントず
れや、ベルトの微妙な膜厚ムラ、さらには外部からの偏
った小さな負荷で、無端ベルトがローラの軸方向にずれ
て、偏動することがある。無端ベルトは、偏動が生じた
状態で長時間使用されると、さらに変動が増長されて、
本来の機能を果たさなくなるおそれがある。例えば、無
端ベルトが4色フルカラーのプリンタの中間転写ベルト
である場合、この中間転写ベルトには、感光ドラム上に
順次に形成された各色のトナー像が順次に一次転写され
て重ね合わされる。この中間転写ベルトに偏動が発生す
ると、中間転写ベルト上に順次に一次転写された4色の
トナー像に色ずれが発生してしまう。
【0004】従来、無端ベルトの偏動を防止する方策と
して、次のようなものがある。 無端ベルトの偏動を位置センサや速度センサで検知
し、又は無端ベルトを張架しているローラの左右両端部
でのテンションやトルクの変動を検知して、その検知結
果に基づき、駆動ローラと従動ローラの平行度を制御す
る(例えば、特開平5−018450号公報)、 駆動ローラの端部にフランジ部を設けて、それ以上、
無端ベルトが外側にずれないようにする、 無端ベルトの両端部にリブを設ける、 駆動ローラにクラウンローラを用いる(例えば、特開
昭63−301084号公報)、 無端ベルトが張架されているローラを非平行にして、
無端ベルトを片側に寄せるとともに、無端ベルトとロー
ラに、互いに凹凸係合する係合部を設ける(例えば、特
開昭64−2070号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例によるとそれぞれ以下のような問題があった。 装置全体の構成が複雑になり、また、複雑な制御とな
る。 無端ベルト自体が偏動すると、無端ベルト端部がフラ
ンジ部に強い力で当たり、特に、無端ベルトが薄肉の場
合には、変形したり、破損したりするおそれがある。 上述のと同様に、無端ベルトの変形や破損のおそれ
がある。 無端ベルトが画像形成装置の中間転写ベルトや転写ベ
ルトとして用いられた場合、無端ベルトを転写領域で、
感光体に均一に接触させることが難しい。バックアップ
部材等を使用して均一接触を図っているが、構成が複雑
になり、さらに無端ベルト駆動の回転負荷が増大し、無
端ベルトの使用寿命が短くなってしまう。 無端ベルトの両端部で所定の張力差を生じてしまい、
感光体への均一な接触が困難となって、転写むらなどを
生じるおそれがある。
【0006】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で、かつ低コストで、偏動を防止す
るようにした無端ベルトを提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、駆動ローラと従動ローラ
との間に張架され、前記駆動ローラの回転に伴う摩擦力
によって回転駆動される無端ベルトにおいて、該無端ベ
ルトにおける回転方向に直交する方向を幅方向とする
と、前記駆動ローラの外周面に接触する前記無端ベルト
の内周面を、前記無端ベルトが幅方向にずれたときに該
無端ベルトを正規の位置に引き戻す方向に摩擦力が作用
するように形成する、ことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る本発明は、前記無端ベルト
の幅を、前記駆動ローラの長さよりも長く設定する、こ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に係る本発明は、請求項2に記載
の無端ベルトにおいて、前記無端ベルトの内周面のう
ち、幅方向の両端部を高摩擦係数面とし、中央部を低摩
擦係数面とする、ことを特徴とする。
【0010】請求項4に係る本発明は、請求項3の無端
ベルトにおいて、前記無端ベルトの内周面のうち、幅方
向の両端部を粗面とし、中央部を平滑面とする、ことを
特徴とする。
【0011】請求項5に係る本発明は、請求項3の無端
ベルトにおいて、前記無端ベルトの内周面のうち、幅方
向の両端部を形成する材料と、中央部を形成する材料と
を異なるものとする、ことを特徴とする。
【0012】請求項6に係る本発明は、請求項3の無端
ベルトにおいて、前記無端ベルトの内周面のうち、幅方
向の中央部に潤滑皮膜を設ける、ことを特徴とする。
【0013】請求項7に係る本発明は、請求項2、3、
4、又は5の無端ベルトにおいて、前記無端ベルトの内
周面のうち、幅方向の両端部の高摩擦係数面のそれぞれ
の幅を同じにする、ことを特徴とする。
【0014】請求項8に係る本発明は、画像形成装置に
おいて、請求項1、2、3、4、5、6、又は7に記載
の無端ベルトを、表面のトナー像が形成される感光ベル
ト、又は像担持体上のトナー像が転写される中間転写ベ
ルト、又は転写材を搬送する転写ベルトとのうちのいず
れかとして使用する、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0016】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る無
端ベルトを備えた画像形成装置の一例を示す。同図に示
す画像形成装置は、無端ベルトとしての中間転写ベルト
及び転写ベルトを備えた4色フルカラーの複写機であ
る。
【0017】同図において、像担持体としてのドラム型
の感光体(以下「感光ドラム」という。)101は、矢
印方向に一定の速度Vfで回転駆動され、その表面は、
まず、一次帯電器102により所定の極性、所定の電位
に一様に帯電され、次に、露光装置103のレーザ光に
よる露光により、静電潜像が形成される。感光ドラム1
01の右方には、現像ユニット108が配置されてい
る。現像ユニット108は、矢印方向に回転可能に支持
されるとともに、4個の現像器、すなわち、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを収納した現像器
104、105、106、107を有している。上述の
静電潜像は、電荷付与された各色トナーが付着されトナ
ー像として現像(顕像化)される。例えば、最初に感光
ドラム101上には、1色目のイエロー用の静電潜像が
形成され、この静電潜像は、現像ユニット108の回転
によって感光ドラム101に対向する現像位置に配置さ
れたイエローの現像器104によってイエローのトナー
像として現像される。
【0018】中間転写ベルト109は、4本のローラ1
10、111、112、113に張架されて配置され、
矢印方向に速度V1で回転駆動(移動)され、感光ドラ
ム101に形成されたイエローのトナー像が中間転写ベ
ルト109上に一次転写帯電器124により一次転写さ
れる。
【0019】次に、現像ユニット108は矢印方向に回
転し、次のマゼンタの現像器105が現像位置に配置さ
れる。感光ドラム101には、前述のように帯電、露
光、現像により、2色目のマゼンタのトナー像が形成さ
れ、その後、マゼンタのトナー像は、一次帯電器124
によって中間転写ベルト109に一次転写される。
【0020】同様にして、シアン、ブラックのトナー像
が中間転写ベルト109上に一次転写されて、中間転写
ベルト109上で4色のトナー像が重ね合わされる。
【0021】転写ベルト114は、4本のローラ11
5、116、117、118に張架されて横向きに配置
され、転写ユニット120を構成している。転写ベルト
114は、矢印方向に一定の速度V2で回転駆動(移
動)され、吸着帯電器123によって表面に吸着された
転写材119を搬送する。転写ベルト114によって転
写材119が転写領域に搬送されると、転写ユニット1
20が上方に平行移動し、上述の中間転写ベルト119
上の4色のトナー像は、二次転写帯電器121によって
転写材119上に一括で二次転写される。
【0022】二次転写後の転写材119は、定着装置1
22に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナー
像が定着される。
【0023】図2(a)、(b)を参照して、本発明に
係る無端ベルトについて詳述する。本実施の形態では、
無端ベルトを、上述の画像形成装置(複写機)の転写ベ
ルト114として利用した例である。(a)は転写ベル
ト114の上面図、(b)は側面図である。ただし、
(a)では、転写ベルト114内周面の後述の高摩擦係
数面a、cと、低摩擦係数面bとの境界を実線で図示し
ている。
【0024】転写ベルト114は、相互に平行な4本の
ローラ、すなわち、従動ローラ116、117、118
と駆動ローラ115に張架され、駆動ローラ115の回
転によって矢印方向に速度V2で回転駆動される。
【0025】上述の3本の従動ローラ116、117、
118は、ウレタンゴム製のローラで、長手方向の長さ
はすべて320mmであり、駆動ローラ115は、導電性
ウレタンゴム製のローラで、長手方向の長さは315mm
であり、、上述の従動ローラ116、117、118よ
りも少し短くしている。転写ベルト114は、導電性ウ
レタンゴム製のベルトであり、移動方向に直交する左右
方向の長さ(以下「幅」という。)は322mmで、駆動
ローラ115や従動ローラ116、117、118より
も少し長く設定されている。転写ベルト114は、これ
以外に例えば、一般的な合成樹脂、金属であるならば、
どのような材料でもよく、望ましくは弾性を示す合成ゴ
ムが望ましい。
【0026】ここで、本発明の特徴とするところは、回
転駆動される転写ベルト114において、転写ベルト1
14の内周面を、転写ベルト114が偏動(基準線Sが
ずれた状態の回転をいう。以下同じ。)したときに転写
ベルト114の幅方向の一方の端部と他方の端部で回転
駆動力に差が生じるような面に形成する点にある。本実
施の形態では、転写ベルト114の内周面の全周にわた
って両端部に高摩擦係数面a、c、中央部に低摩擦係数
面bを形成している。本実施の形態では、高摩擦係数面
a、cはRa(中心線平均粗さ)=4μmの表面粗さの
面からなり、低摩擦係数面bは、Ra=0.5μmの表
面粗さの面からなる。なお、本実施の形態では前記の表
面粗さにより、高摩擦係数面a、cと低摩擦係数面bと
を構成したが、実際はこの限りでなく、無端ベルト11
4の内周面の両端部が、中央部よりも相対的に摩擦係数
が大きい面で構成されていればよい。このような内周面
をもつ転写ベルト114を駆動ローラ115によって速
度V2が40mm/sとなるように回転駆動し、転写ベル
ト114の外周面の幅方向の中心に形成した基準線Sの
変位を、検知センサ125で検出することにより、転写
ベルト114の偏動性を評価した。本実施の形態では転
写ベルト114の移動方向に向かって右に偏動する場合
を正に偏動、反対に左に偏動する場合を負に偏動とし
た。
【0027】図3に、本実施の形態で用いた転写ベルト
114の偏動性の経時変化を示す。同図からわかるよう
に、本実施の形態では、回転駆動による転写ベルト11
4の偏動は、初期(経過時間約40hまで)に正の方向
に現れるが、転写ベルト114の内周面に上述のように
高摩擦係数面a、cと低摩擦係数面bとを設けたので、
偏動抑制機能が作用し、転写ベルト114は約100h
まで、負の方向に偏動する。
【0028】上述の偏動抑制機能は、図4に示すように
理解される。図4において、転写ベルト114は、駆動
ローラ115により、回転駆動される。転写ベルト11
4は、主に、内周面に形成された高摩擦係数面a、bで
回転駆動を受ける。そのため、転写ベルト114には、
幅方向外側に張力Fa、Fbが発生する。図4(a)
は、張力Fa、Fbが釣り合っている状態を示す。この
状態で、転写ベルト114に例えば外力Fsが作用する
と、転写ベルト114は回転駆動されながら、左右どち
らかに偏動する(図4(a)では右に偏動)。本実施の
形態では、図3から0.05mm/hの速度で偏動するよ
うな外力Fsが作用していることがわかる。外力Fsの
発生原因としては、張架している各種ローラ間の平行ア
ライメントずれや転写ベルト114の膜厚ムラ、さらに
は、転写材搬送時の転写材から受ける力などがある。図
4(b)に示すように、転写ベルト114が右に偏動す
ると、転写ベルト114の内周面の両端部に形成されて
いる高摩擦係数面a、cと駆動ローラ115との接触面
積が変化する。(b)では、左の高摩擦係数面cのほう
が右の高摩擦形成数面aよりも駆動ローラ115との接
触面積が大きくなる。このため、高摩擦係数面a、cに
発生する張力Fa、Fcは、Fc>Faとなり、転写ベ
ルト114は元の位置に戻ろうとする偏動抑制力を受け
る。
【0029】このように、転写ベルト114は、偏動抑
制力を受け、結果として、経時時間500hまでは、転
写ベルト114は安定して回転駆動することができる。
この500Hは、本実施の形態の転写ベルト114とし
て十分な性能である。
【0030】[比較例1]図5に、比較例1を示す。
【0031】比較例1においては、転写ベルト114の
内周面が幅方向の全長にわたって同一の摩擦係数面から
構成されていることが、上述の実施の形態1と異なる。
他の点は、実施の形態1と同じである。本比較例では、
転写ベルト114の内周面はその全体が表面粗さRa=
2μmで構成されている。
【0032】図5に、上述の転写ベルト114を用い
て、実施の形態1と同様の空回転評価を実施した結果を
示す。
【0033】本比較例の転写ベルト114では偏動抑制
力が作用せず、経過時間に伴って、偏動が一方に偏って
発生する。すなわち、基準線Sの変位が、一方に単調増
加する。このような転写ベルト114は、画像形成装置
用の転写ベルト114として利用することはできない。
【0034】〈実施の形態2〉図6〜8を参照して、実
施の形態2を説明する。
【0035】本実施の形態2では、転写ベルト114に
おいて、高摩擦係数面a、cと低摩擦係数面bとをどの
ようにして形成するかについての具体例を3つ示す。
【0036】図6、図7のA、B、Cは、この順に、高
摩擦係数面a、低摩擦係数面b、高摩擦係数面cの幅で
ある。
【0037】実施例1では、転写ベルト114を、表層
と内周面とで異なる材料で形成し、かつ内周面の両端部
と中央部とで異なる材料を使用している。内周面の両端
部の高摩擦係数面a、cをRa=2μmのEPDMで形
成し、幅A、Cをそれぞれ12mmとした。これに対し、
中央部の低摩擦係数面bをRa=2μmのニッケルで、
幅298mmに形成した。
【0038】実施例2では、転写ベルト114全体を同
一の材料で形成した。内周面の両端部の高摩擦係数面
a、cをRa=5μmの粗面で形成し、幅A、Cをそれ
ぞれ7mmとした。これに対し、中央部の低摩擦係数面b
をRa=1.5μmの平滑面で、幅308mmに形成し
た。
【0039】実施例3では、転写ベルト114全体を同
一の材料で形成し、内周面の中央部のみ、摩擦係数を低
下させる目的で潤滑皮膜を形成した。内周面の両端部の
高摩擦係数面a、cは、素材のEPDMをそのまま使用
してRa=2μmとし、幅A、Cをそれぞれ10mmとし
た。これに対し、中央部の低摩擦係数面bは、非晶質フ
ッ素樹脂潤滑皮膜を施して、Ra=2μm、幅308mm
に形成した。
【0040】これら実施例1〜3の転写ベルト114
を、実施の形態1の転写ベルト114と同様に図2に示
すように構成して、偏動性の経時変化をみた。その結果
を図8に示す。この図から、転写ベルト114の内周面
の両端部を高摩擦係数面a、cとし、中央部を低摩擦係
数面bとすることにより、経時時間500hにおいても
偏動しきることはなく偏動抑制力が作用していることが
わかる。さらに、転写ベルト114の内周面の両端部と
中央部との摩擦係数差を適切に選択することにより、偏
動量を±1mmに抑制することができる、ということもわ
かる。このとき、偏動速度は0.02mm/h以下であっ
た。このため、これら転写ベルト114を、図1に示す
画像形成装置において使用した場合、非常に高精細なト
ナー像を得ることができ、高精度な転写材搬送性を実現
することができる。
【0041】以上に説明では、本発明に係る無端ベルト
を、転写ベルト114として使用する例を説明したが、
これに限らず、表面にトナー像が形成される像担持体と
しての感光ベルトや、像担持体上のトナー像が順次に一
次転写されてこれらのトナー像を一括で転写材上に二次
転写する中間転写ベルトとしても使用することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
簡単な構成で、かつ低コストで、無端ベルトの偏動を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置(4色フルカラー
の複写機)の概略構成を示す縦断面図。
【図2】(a)、(b)は実施の形態1における無端ベ
ルトの偏動耐久試験を説明する図。
【図3】実施の形態1における無端ベルトの偏動耐久試
験の結果を示す図。
【図4】(a)、(b)、(c)は偏動抑制機能を説明
する図。
【図5】比較例1における無端ベルトの偏動耐久試験の
結果を示す図。
【図6】(a)、(b)は実施の形態2における無端ベ
ルトの偏動耐久試験を説明する図。
【図7】実施の形態2における無端ベルトの構成を説明
する図。
【図8】実施の形態2における無端ベルトの偏動耐久試
験の結果を示す図。
【符号の説明】
101 像担持体 109 無端ベルト(中間転写ベルト) 114 無端ベルト(転写ベルト) 115 駆動ローラ 116、117、118従動ローラ 119 転写材 a、c 高摩擦係数面 b 低摩擦係数面 S 基準線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ローラと従動ローラとの間に張架さ
    れ、前記駆動ローラの回転に伴う摩擦力によって回転駆
    動される無端ベルトにおいて、 該無端ベルトにおける回転方向に直交する方向を幅方向
    とすると、 前記駆動ローラの外周面に接触する前記無端ベルトの内
    周面を、前記無端ベルトが幅方向にずれたときに該無端
    ベルトを正規の位置に引き戻す方向に摩擦力が作用する
    ように形成する、 ことを特徴とする無端ベルト。
  2. 【請求項2】 前記無端ベルトの幅を、前記駆動ローラ
    の長さよりも長く設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の無端ベルト。
  3. 【請求項3】 前記無端ベルトの内周面のうち、幅方向
    の両端部を高摩擦係数面とし、中央部を低摩擦係数面と
    する、 ことを特徴とする請求項2に記載の無端ベルト。
  4. 【請求項4】 前記無端ベルトの内周面のうち、幅方向
    の両端部を粗面とし、中央部を平滑面とする、 ことを特徴とする請求項3に記載の無端ベルト。
  5. 【請求項5】 前記無端ベルトの内周面のうち、幅方向
    の両端部を形成する材料と、中央部を形成する材料とを
    異なるものとする、 ことを特徴とする請求項3に記載の無端ベルト。
  6. 【請求項6】 前記無端ベルトの内周面のうち、幅方向
    の中央部に潤滑皮膜を設ける、 ことを特徴とする請求項3に記載の無端ベルト。
  7. 【請求項7】 前記無端ベルトの内周面のうち、幅方向
    の両端部の高摩擦係数面のそれぞれの幅を同じにする、 ことを特徴とする請求項2、3、4、5、又は6に記載
    の無端ベルト。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6、又は7
    に記載の無端ベルトを、表面にトナー像が形成される感
    光ベルト、又は像担持体上のトナー像が転写される中間
    転写ベルト、又は転写材を搬送する転写ベルトのうちの
    いずれかとして使用する、 ことを特徴とする画像形成装置。
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