JP3419347B2 - 光学的情報記録用媒体、記録方法及び光学的情報記録用媒体の製造方法 - Google Patents
光学的情報記録用媒体、記録方法及び光学的情報記録用媒体の製造方法Info
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Description
よる相変化によって生じる反射率差または反射光位相差
を利用した記録消去可能な光学的情報記録用媒体及びそ
の記録方法、製造方法に関する。
型、書換可能型があり、再生専用型はビデオディスク、
オーディオディスク、さらには大容量コンピューター用
ディスクメモリーとしてすでに実用化している。相変化
型の光ディスクでは相変化前後で反射率または反射光の
位相が変化することを利用するものであり、外部磁界を
必要とせず反射光量の違いを検出して再生を行う。相変
化型は光磁気型と比較すると、磁石を必要としない、光
学系が単純である等の理由によりドライブ作製が容易
で、小型化、低コスト化にも有利である。さらに、レー
ザー光のパワーを変調するだけで、記録・消去が可能で
あり、消去と再記録を単一ビームで同時に行う、1ビー
ムオーバーライトも可能であるという利点を有する。
方式では、記録膜を非晶質化させることによって記録ビ
ットを形成し、結晶化させることによって消去を行う場
合が一般的である。この場合、as−depo状態はア
モルファスである場合が一般的であるため、初期状態を
結晶状態とするためにディスク全面を短時間で結晶化す
る必要がある。この工程を初期結晶化と呼ぶ。通常この
初期結晶化は数十〜百ミクロン程度に絞ったレーザービ
ームを回転するディスクに照射することにより行なう。
共晶組成近傍の合金材料は非晶質形成能は高いものの、
結晶化の際に相分離を伴うため、100nsec未満の
短時間の加熱では結晶化できず、オーバーライト可能な
光記録媒体の記録層として不適当であると考えられてき
た。特に、GeSbTe系3元合金に注目した場合、T
e85Ge15共晶組成近傍では実用的な結晶化速度は得ら
れていない。一方、Sb70Te30共晶組成近傍では、反
射率変化のみをモニタした極めて初歩的な方法であるけ
れども、Sbx Te1-x (0.58<x<0.75)2
元合金が結晶−非晶質状態間で繰り返し記録消去可能で
あることは米国特許5015548号に開示されてい
る。
なる2元合金に注目し、従来の説にとらわれず共晶組成
近傍の結晶化/非晶質化特性につき、より高密度記録に
適した光ディスク評価機を用い、マーク長記録への適性
の観点から再検討を行なった。その結果、Sb70Te30
共晶組成近傍のSbTe合金を主成分とする記録層は初
期結晶化は困難であるものの、一旦初期結晶化してしま
えば以後の非晶質−結晶相変化による記録消去は極めて
高速に行なうことができることを見出した。
晶組成近傍の材料を用いる最大の利点は、非晶質マーク
の周辺部あるいは、消去されたマーク内に初期化状態と
反射率の異なる粗大グレインが生じにくいということで
ある。これは、結晶成長が相分離によって律速されてい
る共晶点近傍の合金に特有の現象である。しかしなが
ら、このような材料は、固相での結晶化速度を高めよう
とすると、非晶質マークを形成する際の再凝固時の再結
晶速度まで極端に速くなってしまい、溶融領域の外周部
が再結晶化して非晶質マークの形成が不十分になりやす
いという問題がある。すなわち共晶点近傍では、結晶化
速度は相分離のための原子の拡散速度によって支配され
ており、拡散速度が最大となる融点直下まで加熱しない
と結晶化による高速消去ができないのである。また、現
在広く使用されているGeTe−Sb2 Te3 疑似2元
合金組成近傍の記録層にくらべて、高結晶化速度が得ら
れる温度範囲が狭く、かつ、高温に偏っている。従っ
て、高結晶化速度と十分な大きさの非晶質マークの形成
とを両立させるためには、再凝固時、融点近傍での冷却
速度をとりわけ大きくしてやる必要があった。
eもしくはInを添加した3元系材料につき評価したと
ころ、SbTe共晶近傍のGeSbTe系3元合金は、
特定の記録パルスパターンを用いた場合、繰り返しオー
バーライトにおいて広く知られているGeTe−Sb2
Te3 疑似2元合金近傍の材料より劣化が少ない、ある
いは、マーク長記録したときのマークエッジのジッタが
小さいという利点があることを見出した。また、結晶化
温度がSb70Te302元共晶合金より高く、経時安定性
に優れていることもわかった。しかしながら、成膜によ
ってできた非晶質膜をいったん全面結晶化し初期化する
のがSbTe共晶合金に比べても極めて困難なため、実
際上、量産には不向きであった。
e30に第3元素を加えた文献としては特開平1−115
685号公報、特開平1−115686号公報、特開平
1−251342号公報、特開平1−303643号公
報等が挙げられるが、添加元素についてとりわけどれが
有効であり、また2元素以上を同時に添加し4元系以上
とすることについては開示されていない。その他、この
共晶組成を含むSbTe2元系に第3元素を添加した例
として、特開平1−100745号公報、特開平1−1
00746号公報、特開平1−100747号公報、特
開平1−100748号公報があげられる。しかし、こ
れら一連の公知文献ではSb40Te60金属化合物組成も
母体として含まれており、必ずしもSb70Te30共晶組
成に注目したものではなく、よって、Sb70Te30共晶
組成特有の問題点である初期化の困難さや、経時安定性
の不十分さを解決してより信頼性の高い実用的な媒体を
形成する方法に関して開示されていない。
ては、成膜後の記録層を結晶化させる初期化操作が困難
であるために、生産性が低く実用に供されないという深
刻な問題があった。このため、初期化の容易な金属間化
合物組成近傍の材料、あるいはその疑似2元合金のみ
が、実用的な特性を示すと考えられていた。近年、Sb
70Te30共晶組成近傍にAg,Inを同時に添加するこ
とで、Inによる経時安定性の改善と、Agによる初期
化の容易化が同時に達成されることが報告されている
(特開平4−232779号公報、特開平5−1857
32号公報)。これは、特定の組み合わせの2元または
3元素を適量添加することにより、Sb70Te30共晶組
成2元材料の特性が飛躍的に改善され実用的レベルに達
しうることを示している。このような記録層のうち有用
な材料は、4または5元合金の組み合わせ及び組成をそ
れぞれ最適化する必要から、きわめて限定的な場合にだ
け明らかにされている(特開平8−267926号公報
等)。さらに未知の限定的組み合わせ及び組成があり、
一層の改善が得られることが期待されるが、その発見に
は通常の多元合金の場合と同じく、きわめて多大な労力
を必要とする。
術の問題点を解決するためになされたもので、その目的
は、共晶組成の相変化リライタブル特性を生かしつつ、
初期結晶化(初期化)を容易にし、ディスク特性として
ジッタ低減を図ることにある。
知られているSbTe共晶近傍組成の内、特定の5種類
の元素を特性範囲で有するものを記録層に用いた場合
に、上記の目的が達せられることを見出し、本発明を完
成した。即ち、本発明の要旨は、基板上に相変化型光記
録層が設けられ、相変化記録層への情報の記録再生が結
晶状態と非晶状態との間の相変化によって行なわれる光
学的情報記録用媒体において、該相変化型光記録層が
しくはZnのうちの少なくとも一種、MはSn,Ge,
Si,Pbのうちの少なくとも一種、0.0≦α≦0.
1、0.001≦β≦0.1、0.01≦χ≦0.1
0、0.5≦δ≦0.7、0.15≦ε≦0.4、0.
03≦β+χ≦0.25、α+β+χ+δ+ε=1.
0)なる組成を有することを特徴とする光学的情報記録
用媒体にある。
は、例えば図1に模式的に示すように、基板1上に少な
くとも下部保護層2、相変化型記録層3、上部保護層
4、反射層5を設けてなる。保護層2及び4、記録層
3、反射層5はスパッタリング法などによって形成され
る。記録膜用ターゲット、保護膜用ターゲット、必要な
場合には反射層材料用ターゲットを同一真空チャンバー
内に設置したインライン装置で膜形成を行なうことが各
層間の酸化や汚染を防ぐ点で望ましい。また、生産性の
面からもすぐれている。また、反射層5の上および基板
1の下に、紫外線硬化樹脂からなる保護コートが設けら
れても良い。また、上記層構成以外に相変化記録層3の
上下等に拡散防止層等を設けてもよい。
Te合金薄膜(XはAg、Au、Pd、PtもしくはZ
nのうちの少なくとも一種、MはSn,Ge,Si,P
bのうちの少なくとも一種)であり、SbTe2元合金
系におけるSb70Te30共晶点組成近傍をベースにG
a及びSi,Sn,Ge及びPbのうち少なくとも一
種を特定量添加した点がポイントである。好ましくは
Ag、Au、Pd、Pt及びZnのうちの少なくとも一
種を特定量添加する。
一定に示した線上では基本的にSb相とSb2 Te3 相
が相分離することを逆に利用していると考えられる。即
ち、光記録媒体において非晶質マークを形成するような
非平衡な過冷却状態では、過剰のSbが含まれると再凝
固時にまず微小Sbクラスタが析出する。このSbクラ
スタが結晶核となって非晶質マーク中に残存するため、
以後の非晶質膜の消去(再結晶化)は相分離に時間をか
けることなく短時間で終了するものと考えられる。
質および結晶化の可逆的プロセスは、ほとんどSb/T
e比、すなわち母体となるSb70Te30共晶組成に含ま
れる過剰Sb量で決まる。Sbが多くなれば急冷状態で
析出するSbクラスタサイトが増え、結晶核生成が促進
されると考えられる。これは、各結晶核から同一結晶成
長速度を仮定しても、成長した結晶粒で埋め尽くされる
に要する時間が短縮され、結果として非晶質マークを結
晶化するに要する時間が短縮されることを意味する。従
って、高線速度で短時間のレーザー光照射で消去する場
合に有利である。一方、記録層の冷却速度は記録時の線
速度にも依存する。すなわち、同一層構成であっても低
い線速度ほど冷却速度は低下する。従って、低い線速度
ほど非晶質形成のための臨界冷却速度が小さい組成、す
なわち過剰Sb量の少ない組成が望ましい。まとめると
Sb70Te30共晶組成を基準として、過剰Sb量が多い
組成ほど高線速度に適している。
の範囲である。すなわち、組成
0.1、好ましくは0.01以上とするが最も好ましく
は0.06である。またβの下限値は0.001、上限
値は0.1、好ましくは0.03である。χの下限値は
0.01であり、上限値は0.15、好ましくは0.1
0である。δの下限値は0.5、好ましくは0.55で
あり、上限値は0.7、好ましくは0.65である。ε
の下限値は0.15であり、上限値は0.4である。ま
たβ+χとしては、下限値としては0.03であり、上
限値としては0.25、好ましくは0.13である。な
お、上記組成においてα+β+χ+δ+ε=1.0であ
る。要するに、これらの数値は金属の成分比率を示すも
のであり、X又はMについては2種以上の場合もある
が、この場合は合計量をベースとする。本発明者らの検
討によれば、上記のように組成を限定することにより、
特にCDと互換性のあるCD−Eとして高々CD線速の
6倍速程度(7.2〜8.4m/s)でオーバーライト
する場合に、繰り返しオーバーライト耐久性と経時安定
性にすぐれた組成として選択的に用いることができる。
e,Si,Pbのうちの少なくとも1種)は結晶化温度
を高め、経時安定性を高める効果を有する。Mのみを添
加した場合には、経時安定性を得るためにはおよそ3原
子%以上が必要であるが、15原子%を越えると経時安
定性の改善と引き替えに、急激に初期結晶化が困難にな
るという問題点がある。一方、Gaを単独で添加した場
合、室温での保存安定性および初期化作業を容易にする
ためには3原子%は必要であるが、10原子%をこえて
含まれると相分離が生じ易く、繰り返しオーバーライト
により偏析が起きるため好ましくない。一方繰り返しオ
ーバーライト耐久性を10000回以上保証するために
は上記Ga添加量を3原子%未満に減らす必要がある
が、一方で非晶質マークの経時安定性および初期化作業
を容易化させるためには不十分である。そこで本発明で
は、Ga及びMを同時に少量添加することにより、初期
化操作を困難にすることなく、また、繰り返しオーバー
ライトによる偏析を招くことなく、非晶質状態の熱的安
定性を改善し、非晶質の記録ビットを経時安定性を高め
る。すなわち、MとGaの合計の添加量については、3
原子%以上25原子%以下である。3原子%未満では経
時安定性の改善効果が不十分であり、25原子%をこえ
るとMもしくはGa量がどのような割合で添加されよう
とも、繰り返しオーバーライトによる偏析や初期化の困
難さを招く。また、GaもしくはM含有量が単独でそれ
ぞれ10原子%もしくは15原子%をこえると上記のよ
うな問題が生じやすいので好ましくない。Mの中ではG
eは結晶化速度の低下を招きにくく、5%以下の少量添
加でも結晶化温度を高め、熱的安定性を改善するのに効
果があり、偏析も生じにくいので、特に好ましい。
膜直後の非晶質膜の初期化を容易にする効果がある。初
期化方法にもよるが10原子%未満の添加で十分であ
り、多すぎるとかえって経時安定性を損ねたり、記録マ
ーク端のジッタが悪化したりすることがある。また少な
すぎても効果が十分でない傾向にある。元素Xの添加に
より初期化が容易になるメカニズムは必ずしも明らかで
はないが、Sbクラスタと併せて微細なZnSb相やA
gSb相などのXSb相が析出し結晶核として働くため
と考えられる。中でも、Zn及びAgは結晶化が容易と
なり、かつジッタの悪化も少なく、好ましい。特にAg
はジッタが悪化せず、好ましい。SbTe共晶にX=A
g、Au、Pd、Pt、Zn、さらにM=Si,Sn,
Ge,PbおよびGaを添加することにより、非晶質マ
ークの経時安定性を維持しつつ、初期化操作における結
晶化時間が短縮される。X,M,及びGaの添加によ
り、母体となるSbTeが共晶となるのはSb60Te40
からSb65Te35程度にずれるようである。従って、本
発明で使用する。
にこの組成をベースに過剰のSbをどれだけ含むかによ
って決まる。高線速に対応させるには、前述のように過
剰なSb量を増やせばよいが、あまり増やすと非晶質ビ
ットの安定性が損なわれるので、0.5≦δ≦0.7で
あることが好ましい。より好ましくは、0.55≦δ≦
0.65である。
素を含んでいてもよい。また、記録層の膜厚は通常5−
40nm、好ましくは15−30nmである。本発明に
おける記録媒体の基板としては、ガラス、プラスチッ
ク、ガラス上に光硬化性樹脂を設けたもの等のいずれで
あってもよいが、成型の容易さからプラスチックが好ま
しく、特にコストを含む生産性の面でポリカーボネート
樹脂が好ましい。記録層の上下に用いることができる保
護層の材料は、屈折率、熱伝導率、化学的安定性、機械
的強度、密着性等に留意して決定される。一般的には透
明性が高く高融点である誘電体であり、特にMg,C
a,Sr,Y,La,Ce,Ho,Er,Yb,Ti,
Zr,Hf,V,Nb,Ta,Zn,Al,Si,G
e,Pb等の酸化物、硫化物、窒化物、炭化物やCa,
Mg,Li等のフッ化物を用いることができる。これら
の酸化物、硫化物、窒化物、炭化物、フッ化物は必ずし
も化学量論的組成をとる必要はなく、屈折率等の制御の
ために組成を制御したり、混合して用いることも有効で
ある。繰り返し記録特性を考慮すると誘電体の混合物が
よい。より具体的にはZnSや希土類硫化物と酸化物、
窒化物、炭化物等の耐熱化合物の混合物が挙げられる。
記録層と基板との間に設けられた下部保護層は、特にプ
ラスチック基板の熱変形を抑える機能も求められるの
で、その膜厚は通常50nm以上であるが、あまり厚い
と内部応力によりクラックが生じ易くなるので好ましく
は50−500nmである。通常はこの範囲から、光干
渉効果を考慮して反射率や、記録前後の反射率差、位相
差が適当な値になるように選ばれる。記録層と反射層と
の間に設けられる上部保護層も同様の材料が使用される
が、その膜厚範囲は通常10以上50nm以下である。
その最大の理由は、反射層への放熱を有効に作用させる
ためである。放熱を促進し、記録層再凝固時の冷却速度
を高める層構成を採用することで、再結晶化の問題を回
避しつつ、高速結晶化による高消去比を実現する。上部
保護層の膜厚が大きすぎると、記録層の熱が反射層に到
達する時間が長くなり、反射層による放熱効果が有効に
作用しないことがある。すなわち、反射層は熱を汲みだ
すポンプであり、上部保護層はポンプへ熱流を伝える配
管であると見なせる。保護層が厚いということは配管が
長いということであり、いくらポンプの性能が高くても
(即ち反射層の熱伝導が大きくても)有効に作用しな
い。配管の流量は配管の太さ、つまり上部保護層の熱伝
導率にも作用されるが、一般に100nm未満の薄膜の
熱伝導率はバルクの熱伝導率より2−3桁以上小さく大
差はないから、厚さが重要な因子となる。一方、上部保
護層が薄すぎると、記録層の溶融時の変形等によって破
壊されやすく好ましくないことがある。また、放熱効果
が大きすぎて記録に要するパワーが不必要に大きくなる
傾向にある。
が好ましく、通常はAu、Ag、Al等の金属である。
特に熱伝導率が大きく上部誘電体層を介しても放熱効果
が大きいAu、Ag及びAlからなる群から選ばれる少
なくとも一種を90原子%以上含む金属が好ましい。反
射層自体の熱伝導度制御、耐腐蝕性改善のためTa、T
i、Cr、Mo、Mg、V、Nb、Zr等を少量加えて
もよい。特にAlx Ta1-x (0.9<x<1)なる合
金は、耐腐蝕性に優れており媒体の信頼性を向上させる
上で効果である。反射層の膜厚としては、透過光がなく
完全に入射光を反射させるために50nm以上が望まし
い。また、膜厚が大きすぎると、放熱効果に変化はなく
いたずらに生産性を悪くし、また、クラックが発生しや
すくなるので500nm以下とするのが望ましい。上部
保護層の膜厚が40以上50nm以下の場合には特に、
反射層を高熱伝導率にするため、含まれる不純物量を2
原子%未満とするのが好ましい。
相変化媒体では「急冷構造」と呼ばれ、それ自体は公知
である(特開平2−56746号公報、Jpn.J.A
ppl.Phys.,Vol.28(1989),su
ppl.28−3,123ページ)。記録方法として
は、本発明の相変化媒体はこれまでGeTe−Sb2 T
e3 疑似2元合金系で用いられてきた記録パワーPwと
消去パワーPeの2値で変調する場合よりも、オフパル
ス区間を設けることが望ましい。
が、本発明においては図2に示すようなオフパルス区間
を設けた3値変調方式を用いることで、パワーマージ
ン、記録時線速マージンを広げることができる。具体的
には、本発明では、上記のような媒体に、さらに以下の
記録方法を合わせ用い、記録層の再凝固時の冷却速度を
正確に制御することで、マーク長記録に適した本発明記
録層材料の特徴をさらに遺憾なく発揮させることができ
る。 さらに遺憾なく発揮させることが可能となる。図
2に光記録時のレーザーパワーの照射パターンの好まし
い例を示す。
然数)のマークを形成する際には、時間nTを、以下の
ようにn−k個にパルス分割し、
mT、βmT、
(0≦j≦2)、m=n−k(k=0,1,2)かつn
min−k≧1)α i T(1≦i≦m)なる時間に記録層を
溶融させるに足る記録パワーPw(>Pe)を照射し、
β i T(1≦i≦m)なる時間には、0<Pb≦0.5
Pe(ただし、βmTにおいては、0<Pb≦Peとな
りうる)なるバイアスパワーPbを照射してオーバーラ
イトする。
(b)Pb=0(極端な場合)とした場合の記録層の温
度変化を模式的に示した。3個に分割された分割パルス
の、1番目のパルスP1と2番目のパルスP2が照射さ
れる間の位置を想定している。図3(a)では後続の記
録パルスによる加熱の影響が前方に及ぶために、1番目
の記録パルス照射後の冷却速度が遅く、かつオフパルス
区間でもPeが照射されるため、オフパルス区間での温
度降下で到達する最低温度TLが融点近傍に留まってい
る。一方、図3(b)では、オフパルス区間のPbがほ
とんど0のため、TLは融点から十分下がった点まで下
がり、かつ、途中の冷却速度も大きい。非晶質マークは
1番目のパルス照射時に溶解し、その後のオフパルス時
の急冷によって形成される。
うなSbTe共晶近傍の組成には融点近傍でのみ大きな
結晶化速度を示すと考えられる。従って、図3(b)に
示す温度プロファイルをとることは、再結晶化を抑制
し、良好な非晶質マークを得る上で重要なことである。
逆に、冷却速度及びTL を制御することで再結晶化を
ほぼ完全に抑制し、溶融領域とほぼ一致するクリアな輪
郭を有する非晶質マークが得られるためマーク端におい
て低ジッタが得られる。一方、従来のGeTe−Sb2
Te3疑似2元系合金では、図3(a),(b)いずれ
の温度プロファイルでも非晶質マーク形成プロセスに大
差がない。なぜなら、広い温度範囲で速度は若干遅いも
のの再結晶化を示すからである。この場合、パルス分割
方法によらずある程度の再結晶化が生じ、これが非晶質
マーク周辺の粗大グレインとなってマーク端でのジッタ
を悪化させる傾向がある。この記録層組成では、オフパ
ルスは必須ではなく、むしろ従来の2値変調によるオー
バーライトが単純で望ましい。すなわち、このような3
値変調方式は本発明の媒体に対して特有の効果を生じる
のである。
以上で固相にて結晶化させる初期結晶化では、結晶化が
遅く生産性が良くないことは既に述べた。これは、成膜
直後の非晶質状態から、いったん相分離させ安定な結晶
状態を形成する必要があるためと考えられる。通常この
相分離には固相(融点以下)では1μ秒以上の加熱が必
要である。例えば記録層としてGe2 Sb2 Te5 を用
いた場合に成膜後(as−depositedあるいは
as−depo.状態)のディスクを十分高速に結晶化
できる条件で、Ge10Sb66Te24等の記録層のディス
クの初期結晶化を試みると多くの部分が結晶化しないま
まアモルファス状態として残ってしまう。しかしなが
ら、本発明者らの知見によれば、いったん初期化してし
まえば、以後は高速で結晶化(消去)できるようにな
る。as−depo.状態の膜が、結晶化しにくい原因
の一つはas−depoのアモルファスの状態が記録マ
ークのアモルファスの状態と異なり結晶化しにくいため
と考えられる。また、結晶核がas−depo状態の記
録層にはほとんどないことが結晶化しにくい原因となっ
ていることが考えられる。実際、光学顕微鏡で初期結晶
化を試みた部分の観察をすると、結晶化のすすんだ部分
が高反射率の島状に観察される。これは結晶核のできた
部分でのみ結晶化がすすんでいるとすれば理解できる。
成の記録層を用いることにより上記の問題を解決でき
る。さらに、初期化に要する時間を短縮し、確実に1回
の光ビームの照射で初期化するための方法として、本発
明では溶融初期化が有効である。例えば、直径10〜数
百μm程度に集束した光ビーム(ガスもしくは半導体レ
ーザー光)あるいは長軸50〜数百μm短軸1〜10μ
m程度の楕円状に集光した光ビームを用いて局所的に加
熱し、ビーム中心部に限定して溶融させる。その結果、
記録媒体が破壊されるおそれがない一方で、加えて、ビ
ーム周辺部の加熱により、溶融部が余熱されるため冷却
速度が遅くなり、良好な再結晶化が行われる。溶融初期
化自体は公知の方法であるが、本発明にとっては特に有
効である。この方法を用いれば、例えば、従来の固相結
晶化に対して10分の1に初期化時間を短縮でき、生産
性が大幅に短縮できるとともに、オーバーライト後の消
去時に結晶性の変化を防止できる。
る。以下では書き換え可能CDにおける標準的な評価方
法・基準を用いているが、本発明の媒体は必ずしも特定
のフォーマットの媒体に限定されるものではない。以下
で示す合金記録層の検討にあたっては、Ag5 Ga2 G
e3 Sb63Te27、Ag5 Ga5 Ge3 Sb61Te26、
Ag5 Ga5 Sb63Te27、Zn5 In2Sb63T
e30、Ga5 Sb65Te30合金ターゲットと、Sb、G
e、AgもしくはSb2 Te3 等の合金のうちの少なく
とも2種のターゲットでコスパッタを利用した。各ター
ゲットの放電パワーを調製することで組成の調製を行っ
た。得られた合金薄膜の組成は、化学分析によって構成
された蛍光X線強度で測定した。
層を103nm、記録層としてAg4.4 Ga1.7 Ge
5.6 Sb64.8Te23.5層を16nm、(ZnS) 80(S
iO2 )20層を41nm、Al99Ta1 合金層を200
nm、順次マグネトロンスパッタリング法にて積層し、
さらに紫外線硬化樹脂を4μm設けディスクを作成し
た。このディスクを、楕円形の照射ビームの長軸の長さ
を108μm短軸の長さを1.5μm程度とした光ディ
スク初期化装置を用い、線速度4m/s、ビーム送り速
度(ディスク半径方向)40μm/回転、レーザーパワ
ー350mWで3回走査し、さらに、光ディスク評価装
置(レーザー波長780nm、NA=0.55)を用い
て、2.4m/sの線速度で8mWのDC光をランドと
グループそれぞれ1回ずつトラッキングをかけて照射し
初期結晶化を行った。初期結晶化は問題なく行なえた。
記録は図2のような方法で行なった。即ち、光ディスク
評価装置(レーザー波長780nm、NA0.55)を
用いて、1.2m/sから4.8m/sまでの線速度で
EFMランダム信号(クロック周波数4.32MHzを
その都度線速度にあわせて、記録線速度/1.2倍とし
た)の記録を行なった。記録時にはα1 =1、αi =
0.5(i≧2)、βi =0.5(i≧1)とし、Pe
/Pw=0.5で一定とし、Pwを8mWから17mW
まで振って記録を行なった。なお、この際のPbは0.
8mWで一定とし、m=n−1とした。ジッタの測定は
2.4m/sで行なった。このときの結果を図4に示
す。図4より良好な特性が得られていることが分かる。
さらに、記録された信号は、温度80℃、80%RHの
環境下に100時間放置後も全く劣化がみられなかっ
た。
層を103nm、記録層としてAg4.8 Ga4.8 Ge
5.5 Sb59.9Te25.0層を16nm、(ZnS) 80(S
iO2 )20層を41nm、Al99Ta1 合金層を200
nm、順次マグネトロンスパッタリング法にて積層し、
さらに紫外線硬化樹脂を4μm設けディスクを作成し
た。このディスクを、楕円形の照射ビームの長軸の長さ
を108μm短軸の長さを1.5μm程度とした光ディ
スク初期化装置を用い、線速度4m/s、ビーム送り速
度(ディスク半径方向)40μm/回転、レーザーパワ
ー360mWで3回走査し、さらに、光ディスク評価装
置(レーザー波長780nm、NA=0.55)を用い
て、2.4m/sの線速度で9mWのDC光をランドと
グループそれぞれ1回ずつトラッキングをかけて照射し
初期結晶化を行なった。初期結晶化は問題なく行なえ
た。記録は図2のような方法で行なった。即ち、光ディ
スク評価装置(レーザー波長780nm、NA0.5
5)を用いて、1.2m/sから4.8m/sまでの線
速度でEFMランダム信号(クロック周波数4.32M
Hzをその都度線速度にあわせて、記録線速度/1.2
倍とした)の記録を行なった。記録時にはα1 =1、α
i =0.5(i≧2)、βi =0.5(i≧1)とし、
Pe/Pw=0.5で一定とし、Pwを8mWから17
mWまで振って記録を行った。なお、この際のPbは
0.8mWで一定とし、m=n−1とした。ジッタの測
定は2.4m/sで行なった。このときの結果を図5に
示す。図5より良好な特性が得られていることが分か
る。ただし、記録された信号について、温度80℃、8
0%RHの環境下に100時間放置後、1分間の測定中
におけるClエラーの最大値が17ブロック/秒から9
9ブロック/秒に増加した。
層を100nm、記録層としてGe12Sb67Te23層を
20nm、(ZnS)80(SiO2 )20層を20nm、
Al99.5Ta0.5 合金層を200nm、順次マグネトロ
ンスパッタリング法にて積層し、さらに紫外線硬化樹脂
を4μm設けディスクを作製した。このディスクを、楕
円形の照射ビームの長軸の長さを80μm短軸を1.3
μm程度とした光ディスク初期化装置を用い、実施例と
同様に初期結晶化を試みたが不完全なむらのある初期結
晶化しかできなかった。むらをなくすために高いレーザ
ーパワーを使用したところ熱による劣化のため欠陥が発
生してしまった。
層を80nm、記録層としてZn5 In2 Sb62Te31
層を20nm、(ZnS)80(SiO2 )20層を20n
m、Al99.5Ta0.5 合金層を200nm、順次マグネ
トロンスパッタリング法にて積層し、さらに紫外線硬化
樹脂を4μm設けディスクを作製した。このディスク
を、楕円形の照射ビームの長軸の長さを80ミクロン、
短軸の長さを1.4μm程度とした光ディスク初期化装
置を用い、線速度4.5m/s、ビーム送り速度50μ
m/回転(ディスク半径方向)レーザーパワー250m
Wで初期結晶化を試みたところ、問題なく初期化ができ
た。光ディスク評価装置(レーザー波長780nm、N
A0.55)を用いて、2.4m/sの線速度でEFM
ランダム信号(クロック周波数4.32MHzを2倍と
した)の記録を行なった。記録は図2のような方法を用
い、α1 =1、αi =0.5(i≧2)、βi=0.5
(i≧1)とし、Pw=13mW、Pe=6.5mw、
Pb=0.8mWとした。実際の信号特性を示すジッタ
の値は最短マーク長でクロック周期の10%未満とな
り、初期特性は良好であった。また、1000回オーバ
ーライト後もジッタもやはりクロック周期の10%未満
で良好であった。しかし、記録された信号は、温度80
℃、湿度80%RHの環境下に100時間放置した後に
劣化し、ジッタがクロック周期の20%に達した。一部
で非晶質ビットが再結晶化し、消えかけていることがわ
かった。
層を103nm、記録層としてAg5 Ga5 Sb63Te
27300Wに0.03AのSb2 Te3 でコスパッタし
た層を16nm、(ZnS)80(SiO2 )20層を41
nm、Al99Ta1 合金層を200nm、順次マグネト
ロンスパッタリング法にて積層し、さらに紫外線硬化樹
脂を4μm設けディスクを作製した。このディスクを、
長軸の長さ108μm、短軸の長さ1.5μm程度の楕
円形の照射ビームを用いた光ディスク評価装置を用い、
線速度4m/s、ビーム送り速度(ディスク半径方向)
40μm/回転で3回走査し、さらに光ディスク評価装
置(レーザー波長780nm、NA0.55)を用い
て、2.4m/sの線速度で9.5mWのDC光をラン
ドとグループそれぞれ1回ずつトラッキングをかけて照
射し初期結晶化を行なった。初期結晶化は問題なく行な
えた。光ディスク評価装置(レーザー波長780nm、
NA0.55)を用いて1.2m/sから4.8m/s
までの線速度でEFMランダム信号(クロック周波数
4.32MHzをその都度線速度にあわせて、記録線速
度/1.2倍とした)の記録を行なった。記録は図2の
ような方法を用い、α1 =1、αi =0.5(i≧
2)、βi =0.5(i≧1)とし、Pe/Pw=0.
5で一定とし、Pwを8mWから17mW振って記録を
行なった。なお、この際のPbは0.8mWで一定と
し、m−n−1とした。ジッタの測定は2.4m/sで
行なった。このときの結果を図6に示す。図6から良好
な特性が得られていることが分かる。しかしながら記録
された信号は80℃、80%RHの高温高湿下で100
時間経った後、結晶化し消え始めていた。
層を103nm、記録層としてAg4.7 Ga4.7 Ge
4.6 Sb61.3 Te24.7 層を16nm、(ZnS)80
(SiO2 )20層を41nm、Al99.5Ta0.5 合金層
を200nm、順次マグネトロンスパッタリング法にて
積層し、さらに紫外線硬化樹脂を4μm設けディスクを
作製した。このディスクを、楕円形の照射ビームの長軸
の長さを108μm短軸の長さを1.5μm程度とした
光ディスク初期化装置を用い、線速度4m/s、ビーム
送り速度(ディスク半径方向)40μm/回転、レーザ
ーパワー230mWで3回走査し、さらに、光ディスク
評価装置(レーザー波長637nm、NA0.60)を
用いて、3.5m/sの線速度で5mWのDC光をラン
ドとグループそれぞれ1回ずつトラッキングをかけて照
射し初期結晶化を行なった。光ディスク評価装置(レー
ザー波長637nm、NA0.60)を用いて、3.0
m/sの線速度で基本クロック周波数26.2MHzの
8−16変調ランダム信号の記録を行なった。記録は図
2のような方法を用い、α1 =0.3、αi =0.25
(i≧2)、βi =0.25(i≧1)とし、Pw=1
0mW、Pe=5mWで記録を行なった。ジッタの測定
には3.5m/sで再生しσ/T=10.5%が得られ
た。
ル特性を生かしつつ、初期結晶化を容易にし、ジッタ低
減を図ることができる。
を示す模式的断面図
レーザーパワーの照射パターンの一例を示す説明図
Claims (9)
- 【請求項1】 基板上に相変化型光記録層が設けられ、
相変化記録層への情報の記録再生が結晶状態と非晶状態
との間の相変化によって行なわれる光学的情報記録用媒
体において、該相変化型光記録層が 【化1】 (ただし、XはAg、Au、Pd、PtもしくはZnの
うちの少なくとも一種、MはSn,Ge,Si,Pbの
うちの少なくとも一種、0.0≦α≦0.1、0.00
1≦β≦0.1、0.01≦χ≦0.10、0.5≦δ
≦0.7、0.15≦ε≦0.4、0.03≦β+χ≦
0.25、α+β+χ+δ+ε=1.0)なる組成を有
することを特徴とする光学的情報記録用媒体。 - 【請求項2】 基板上に、少なくとも下部保護層、相変
化型光記録層、上部保護層及び反射層が設けられ、結晶
状態を未記録状態、非晶質状態を記録状態とし、少なく
とも強弱2値の光強度の変調により非晶質ビットの重ね
書きをする請求項1に記載の光学的情報記録用媒体。 - 【請求項3】 MがGeである請求項1又は2に記載の
光学的情報記録用媒体。 - 【請求項4】 反射層が、Au,Ag及びAlからなる
群から選ばれた少なくとも一種を90原子%以上含む金
属からなる請求項2又は3に記載の光学的情報記録用媒
体。 - 【請求項5】 記録層の厚みが15−30nm、上部保
護層の厚みが10−50nm、反射層の厚みが50−5
00nmである請求項2乃至4のいずれか1つに記載の
光学的情報記録用媒体。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
記録媒体への記録方法であって、記録を、オフパルス区
間を設けた3値変調方式にて行なう記録方法。 - 【請求項7】 オフパルス時のバイアスパワーPbを消
去パワーPeに対して0<Pb≦0.5Peとする請求
項6に記載の記録方法。 - 【請求項8】 集束された光ビームを照射してマーク長
変調された情報を記録するにあたって、長さnT(Tは
基準クロック周期、nは2以上の自然数)の非晶質マー
クを形成する際に、マーク間では非晶質マークを再結
晶化しうる消去パワーPeを照射し、nTマークを形
成する際には、時間nTを以下のようにn−k個にパル
ス分割し【数1】 α1T、β1T、α2T、β2T、・・・、α
mT、βmT、(ただし、α1+β1+α2+β2+・・・α
m+βm=n−j(0≦j≦2)、m=n−k(k=0,
1,2)且つnの最小値はk+1以上)、α i T(1≦
i≦m)なる時間に記録層を溶融させるに足る記録パワ
ーPw(>Pe)を照射し、β i T(1≦i≦m)なる
時間には、0<Pb≦0.5Pe(ただし、βmTにお
いては、0<Pb≦Peとなってもよい)なるバイアス
パワーPbを照射する請求項6に記載の記録方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
記録媒体の製造方法であって、相変化型記録層を成膜
後、該記録層にエネルギービームを照射して結晶化せし
める初期化操作を行うにあたり、該記録層を局所的に溶
融せしめ再凝固することによって結晶化させることを特
徴とする光学的情報記録用媒体の製造方法。
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