JP3418881B2 - 油性固型化粧料 - Google Patents
油性固型化粧料Info
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- fatty acid
- wax
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口紅等の油性固型化粧料
に関するものであり、さらに詳しくは口紅等の油性固型
化粧料の基本的特性を維持しつつ、化粧持ち、モイスチ
ャ−効果に優れ、また、安全性、安定性にも良好な新規
な油性固型化粧料を提供するものである。
に関するものであり、さらに詳しくは口紅等の油性固型
化粧料の基本的特性を維持しつつ、化粧持ち、モイスチ
ャ−効果に優れ、また、安全性、安定性にも良好な新規
な油性固型化粧料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】油性固型化粧料は、これまで固型状油
分、半固型状油分、液状油分ならびに化粧用色材を中心
として構成されており、化粧品としての快適な使用性・
使用感を得るために、種々の形状、性質をもつ色材や油
分の配合検討がなされてきた。油性固型化粧料の化粧持
ちを良くするためには、揮発性油剤を用い、塗布後の揮
発性油剤の揮散により残存成分を色材とワックスのみと
したもの、マイカ等の粉体を高濃度に配合してオイル成
分に由来する経時によるにじみや食品、衣服等への付着
を減少させたもの、皮膚や唇への密着性を向上させるた
めにワックスを高濃度に配合したものや色素濃度を極端
に高くしたものなどがあった。
分、半固型状油分、液状油分ならびに化粧用色材を中心
として構成されており、化粧品としての快適な使用性・
使用感を得るために、種々の形状、性質をもつ色材や油
分の配合検討がなされてきた。油性固型化粧料の化粧持
ちを良くするためには、揮発性油剤を用い、塗布後の揮
発性油剤の揮散により残存成分を色材とワックスのみと
したもの、マイカ等の粉体を高濃度に配合してオイル成
分に由来する経時によるにじみや食品、衣服等への付着
を減少させたもの、皮膚や唇への密着性を向上させるた
めにワックスを高濃度に配合したものや色素濃度を極端
に高くしたものなどがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のごとく
揮発性油剤、マイカ等の粉体、ワックス等の調整により
化粧持ちの効果を図ったものは、油性固型化粧料として
重要な要素である艶の点では劣るという欠点があった。
その原因として、艶を出すための基本成分であるオイル
成分を揮発性油剤に置き換えたため、もしくはマイカ等
の粉体、ワックス、色素を高濃度配合することにより、
必然的にオイル成分の量が制限されてしまうこと等があ
った。また、揮発性油剤配合のものは、塗布後の揮発性
油剤の揮散とともに皮膚や唇の水分も奪われるため、皮
膚荒れ、特に口紅においては唇荒れを引き起こす原因と
なることがあった。さらに、経時による揮発性油剤の揮
散による油性固型化粧料のいわゆる「やせ」が発生し、
経時安定性の点でも問題があった。同様に、マイカ等の
粉体を高濃度配合した場合においても、粉体成分が皮膚
や唇の水分を吸収し、皮膚荒れ、特に唇荒れの原因とな
ることがあった。
揮発性油剤、マイカ等の粉体、ワックス等の調整により
化粧持ちの効果を図ったものは、油性固型化粧料として
重要な要素である艶の点では劣るという欠点があった。
その原因として、艶を出すための基本成分であるオイル
成分を揮発性油剤に置き換えたため、もしくはマイカ等
の粉体、ワックス、色素を高濃度配合することにより、
必然的にオイル成分の量が制限されてしまうこと等があ
った。また、揮発性油剤配合のものは、塗布後の揮発性
油剤の揮散とともに皮膚や唇の水分も奪われるため、皮
膚荒れ、特に口紅においては唇荒れを引き起こす原因と
なることがあった。さらに、経時による揮発性油剤の揮
散による油性固型化粧料のいわゆる「やせ」が発生し、
経時安定性の点でも問題があった。同様に、マイカ等の
粉体を高濃度配合した場合においても、粉体成分が皮膚
や唇の水分を吸収し、皮膚荒れ、特に唇荒れの原因とな
ることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の如
き油性固型化粧料の抱える問題点に鑑み、特に化粧持ち
の改善されたものを得んと鋭意研究を重ねた結果、固型
状油分とフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル誘導体を必須
成分とて配合したものが化粧持ちに優れ、艶も良好で、
かつ安全性面でも優れていることを見出し、本発明の完
成に至った。すなわち本発明は、固型状油分3〜30重
量%、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル0.5〜30重
量%を配合することを特徴とし、更にこれら2つのもの
の合計の配合量が5〜50重量%であることを特徴とす
る油性固型化粧料に関するものである。以下本発明を詳
細に説明する。
き油性固型化粧料の抱える問題点に鑑み、特に化粧持ち
の改善されたものを得んと鋭意研究を重ねた結果、固型
状油分とフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル誘導体を必須
成分とて配合したものが化粧持ちに優れ、艶も良好で、
かつ安全性面でも優れていることを見出し、本発明の完
成に至った。すなわち本発明は、固型状油分3〜30重
量%、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル0.5〜30重
量%を配合することを特徴とし、更にこれら2つのもの
の合計の配合量が5〜50重量%であることを特徴とす
る油性固型化粧料に関するものである。以下本発明を詳
細に説明する。
【0005】本発明に使用される固型状油分としては、
通常油性固型化粧料に使用されるいわゆるワックス類で
あり、例えば、キャンデリラワックス、ミツロウ、カル
ナウバワックス、モクロウ、モンタンワックス、セレシ
ンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、フィッシャ−トロプシュワックス、ポリエ
チレンワックス、ポリエチレンポリプロピレンコポリマ
ーなどが挙げられ、特に、これらのもののうち融点が8
0〜105℃のワックスを用いると高温での安定性が保
たれ、より好ましい。特に好ましい高融点ワックスとし
てはマイクロクリスタリンワックス、フィッシャ−トロ
プシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン
ポリプロピレンコポリマーが挙げられる。これら固型状
油分は本発明の油性固型化粧料に3〜30重量%、好ま
しくは5〜20重量%(以下単に%とする)の範囲で配
合される。配合量が3%より少ないと化粧持ちが低下
し、にじみやベタツキを生じ、また安定性の面でも高温
における発汗等の問題が生じやすく、逆に30%を超え
ると艶が不足し感触的に硬さを感じ、使用性において許
容し難くなる。
通常油性固型化粧料に使用されるいわゆるワックス類で
あり、例えば、キャンデリラワックス、ミツロウ、カル
ナウバワックス、モクロウ、モンタンワックス、セレシ
ンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、フィッシャ−トロプシュワックス、ポリエ
チレンワックス、ポリエチレンポリプロピレンコポリマ
ーなどが挙げられ、特に、これらのもののうち融点が8
0〜105℃のワックスを用いると高温での安定性が保
たれ、より好ましい。特に好ましい高融点ワックスとし
てはマイクロクリスタリンワックス、フィッシャ−トロ
プシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン
ポリプロピレンコポリマーが挙げられる。これら固型状
油分は本発明の油性固型化粧料に3〜30重量%、好ま
しくは5〜20重量%(以下単に%とする)の範囲で配
合される。配合量が3%より少ないと化粧持ちが低下
し、にじみやベタツキを生じ、また安定性の面でも高温
における発汗等の問題が生じやすく、逆に30%を超え
ると艶が不足し感触的に硬さを感じ、使用性において許
容し難くなる。
【0006】本発明で用いられるフラクトオリゴ糖脂肪
酸エステル誘導体とは、特開平3−197409号に示
すようなフラクトオリゴ糖の一または二以上の水酸基上
の水素原子が、基RCO−(ここでRは炭素数7〜31
の直鎖または分枝鎖のアルキル基またはアルケニル基を
示す)で置換されたもので、例えば、フラクトオリゴ糖
にRCOOH(ここでRは前記と同じ意味を示す)で表
わされる脂肪酸またはその反応性誘導体を反応させるこ
とにより製造される。
酸エステル誘導体とは、特開平3−197409号に示
すようなフラクトオリゴ糖の一または二以上の水酸基上
の水素原子が、基RCO−(ここでRは炭素数7〜31
の直鎖または分枝鎖のアルキル基またはアルケニル基を
示す)で置換されたもので、例えば、フラクトオリゴ糖
にRCOOH(ここでRは前記と同じ意味を示す)で表
わされる脂肪酸またはその反応性誘導体を反応させるこ
とにより製造される。
【0007】フラクトオリゴ糖は、フルクト−スを主要
構成糖とするオリゴ糖を言い、キク科やイネ科の根、
茎、種子等に含まれており、その構造は、主鎖の結合様
式が2→1結合のものと、2→6結合のものとの2種類
がある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラ
ゴシン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バク
モンドウ由来のフラクトオリゴ糖が、2→6結合のもの
としてはフレアン、レバン、セラカン等が挙げられる。
なおフラクトオリゴ糖の平均分子量は300〜10,0
00の範囲が好ましい。フラクトオリゴ糖に反応させる
脂肪酸は、炭素数8〜32の直鎖または分枝鎖の飽和ま
たは不飽和脂肪酸であるが、このうち炭素数8〜22の
ものが好ましい。具体的には、オクタン酸、デカン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、2−エチルヘキシル酸、イソミリスチ
ン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソオレ
イン酸などが挙げられる。また、これら脂肪酸の反応性
誘導体としては、酸ハライド、酸無水物等が挙げられ
る。
構成糖とするオリゴ糖を言い、キク科やイネ科の根、
茎、種子等に含まれており、その構造は、主鎖の結合様
式が2→1結合のものと、2→6結合のものとの2種類
がある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラ
ゴシン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バク
モンドウ由来のフラクトオリゴ糖が、2→6結合のもの
としてはフレアン、レバン、セラカン等が挙げられる。
なおフラクトオリゴ糖の平均分子量は300〜10,0
00の範囲が好ましい。フラクトオリゴ糖に反応させる
脂肪酸は、炭素数8〜32の直鎖または分枝鎖の飽和ま
たは不飽和脂肪酸であるが、このうち炭素数8〜22の
ものが好ましい。具体的には、オクタン酸、デカン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、2−エチルヘキシル酸、イソミリスチ
ン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソオレ
イン酸などが挙げられる。また、これら脂肪酸の反応性
誘導体としては、酸ハライド、酸無水物等が挙げられ
る。
【0008】これら脂肪酸とフラクトオリゴ糖との反応
は、従来公知の方法により容易に行なうことができる。
例えばフラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミドおよび
ピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライドまたは脂
肪酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させるこ
とにより得られ、この際脂肪酸ハライドまたは脂肪酸無
水物の添加量、反応時間、反応温度を適宜調節すること
により、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロ−ルでき
る。なお、本発明においてフラクトオリゴ糖に対する脂
肪酸の置換度は特に限定されるものではないが、糖の一
単糖当たりに脂肪酸が平均で1〜3分子置換したものが
好ましい。また、本発明の化合物は、その反応条件等に
より白色から褐色の色相を有する固型状〜液状油として
得られるが、必要ならば従来公知の脱色方法、例えば活
性炭、ゼオライト等で処理することにより容易に白色に
生成することができる。
は、従来公知の方法により容易に行なうことができる。
例えばフラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミドおよび
ピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライドまたは脂
肪酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させるこ
とにより得られ、この際脂肪酸ハライドまたは脂肪酸無
水物の添加量、反応時間、反応温度を適宜調節すること
により、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロ−ルでき
る。なお、本発明においてフラクトオリゴ糖に対する脂
肪酸の置換度は特に限定されるものではないが、糖の一
単糖当たりに脂肪酸が平均で1〜3分子置換したものが
好ましい。また、本発明の化合物は、その反応条件等に
より白色から褐色の色相を有する固型状〜液状油として
得られるが、必要ならば従来公知の脱色方法、例えば活
性炭、ゼオライト等で処理することにより容易に白色に
生成することができる。
【0009】フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル誘導体
は、本発明の油性固型化粧料に0.5〜30%、好まし
くは、1〜20%配合される。0.5%以下であると化
粧持ち、モイスチャ−効果が低下し、逆に30%を超え
ると感触的に硬さを感じたり、伸びの滑らかさに欠けた
りして、使用性において許容し難くなる。
は、本発明の油性固型化粧料に0.5〜30%、好まし
くは、1〜20%配合される。0.5%以下であると化
粧持ち、モイスチャ−効果が低下し、逆に30%を超え
ると感触的に硬さを感じたり、伸びの滑らかさに欠けた
りして、使用性において許容し難くなる。
【0010】固型状油分とフラクトオリゴ糖脂肪酸エス
テル誘導体の合計の配合量は固型油性化粧料に対して5
〜50%、好ましくは、7〜35%の範囲で配合され
る。5%以下であると化粧持ちが低下し、にじみやベタ
ツキを生じ、また安定性の面でも高温における発汗等の
問題が生じやすく、逆に50%を超えると艶が不足し感
触的に硬さを感じ、使用性において許容し難くなる。
テル誘導体の合計の配合量は固型油性化粧料に対して5
〜50%、好ましくは、7〜35%の範囲で配合され
る。5%以下であると化粧持ちが低下し、にじみやベタ
ツキを生じ、また安定性の面でも高温における発汗等の
問題が生じやすく、逆に50%を超えると艶が不足し感
触的に硬さを感じ、使用性において許容し難くなる。
【0011】本発明の油性固型化粧料には、上記した必
須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、
スクワラン、流動パラフィン、ヒマシ油、液状ラノリン
等の液状油分、ワセリン、ラノリン等の半固型状油分、
白色顔料、体質顔料、無機あるいは有機の着色顔料、界
面活性剤、高分子化合物、有機粉末、パ−ル剤、ゲル化
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、多価アルコ−
ル類、香料、美容成分などを本発明の効果を損なわない
範囲で適宜選択して用いることができる。また本発明の
油性固型化粧料としては、口紅、ファンデーション、頬
紅、アイシャドウ等が挙げられる。
須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、
スクワラン、流動パラフィン、ヒマシ油、液状ラノリン
等の液状油分、ワセリン、ラノリン等の半固型状油分、
白色顔料、体質顔料、無機あるいは有機の着色顔料、界
面活性剤、高分子化合物、有機粉末、パ−ル剤、ゲル化
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、多価アルコ−
ル類、香料、美容成分などを本発明の効果を損なわない
範囲で適宜選択して用いることができる。また本発明の
油性固型化粧料としては、口紅、ファンデーション、頬
紅、アイシャドウ等が挙げられる。
【0012】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳しく説明
する。本発明はそれによって限定されるものではない。
以下配合量は重量%である。
する。本発明はそれによって限定されるものではない。
以下配合量は重量%である。
【0013】実施例1〜4、比較例1〜4
表1に示す口紅を調製し、その化粧持ち、艶、モイスチ
ャ−感、硬さ、安定性を評価した。結果を表2に示す。
ャ−感、硬さ、安定性を評価した。結果を表2に示す。
【0014】
【表1】
*1:バクモンドウ由来フラクトオリゴ糖ステアリン酸
エステル(脂肪酸平均置換度(糖類の一単糖単位当たり
に付加した脂肪酸の分子数)2.8のもの)
エステル(脂肪酸平均置換度(糖類の一単糖単位当たり
に付加した脂肪酸の分子数)2.8のもの)
【0015】(製造方法)成分1〜10を均一に加熱溶
解した後、成分12〜18を加えて均一混合し、その後
成分11および成分19〜20を加えて口紅容器に充填
して本品を得る。 (評価方法) (1)化粧持ち、艶、モイスチャー感 女性50名による使用テストを行い、それぞれの評価項
目について良いとした人数により、以下のように評価し
た。 良いとした人数が40名以上 :◎ 39〜30名:〇 29〜20名:△ 19〜10名:× 9名以下 :×× (2)安定性 口紅を50℃下に3日間放置した後、発汗状態を確認し
た。 全く発汗していない 〇 やや発汗している △ 発汗している × 著しく発汗している ×× (3)硬さ 口紅を30℃の恒温槽に1時間放置した後レオメーター
(不動工業社製 NRM−2002D)を用い圧縮弾性
応力用アダプターにて応力値を測定した。
解した後、成分12〜18を加えて均一混合し、その後
成分11および成分19〜20を加えて口紅容器に充填
して本品を得る。 (評価方法) (1)化粧持ち、艶、モイスチャー感 女性50名による使用テストを行い、それぞれの評価項
目について良いとした人数により、以下のように評価し
た。 良いとした人数が40名以上 :◎ 39〜30名:〇 29〜20名:△ 19〜10名:× 9名以下 :×× (2)安定性 口紅を50℃下に3日間放置した後、発汗状態を確認し
た。 全く発汗していない 〇 やや発汗している △ 発汗している × 著しく発汗している ×× (3)硬さ 口紅を30℃の恒温槽に1時間放置した後レオメーター
(不動工業社製 NRM−2002D)を用い圧縮弾性
応力用アダプターにて応力値を測定した。
【0016】
【表2】
【0017】表2の結果に示したように、本発明品であ
る実施例1〜4の口紅は、適度な硬さを有し、化粧持
ち、艶、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性にも良
好なものである。
る実施例1〜4の口紅は、適度な硬さを有し、化粧持
ち、艶、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性にも良
好なものである。
【0018】
実施例5 リップスティック
(処方) (重量%)
1 ポリエチレンポリプロピレンコポリマー 10
2 マイクロクリスタリンワックス 5
3 セレシンワックス 5
4 液状ラノリン 15
5 リンゴ酸イソステアリル 15
6 トリイソステアリン酸グリセリン 15
7 ジカプリン酸プロピレングリコ−ル 16.3
8 フラクトオリゴ糖パルミチン酸エステル*2 5
9 赤色104号(1) 4
10 赤色201号 1
11 赤色218号 1
12 二酸化チタン 1
13 黒色酸化鉄 0.5
14 酸化鉄処理雲母チタン 5
15 紫外線吸収剤 1
16 香料 0.1
*2:バクモンドウ由来フラクトオリゴ糖パルミチン酸
エステル(脂肪酸平均置換度2.7のもの) (製造方法)1〜8を均一に加熱溶解後、9〜14を加
え均一に混合する。その後15〜16を加えて容器に充
填する。
エステル(脂肪酸平均置換度2.7のもの) (製造方法)1〜8を均一に加熱溶解後、9〜14を加
え均一に混合する。その後15〜16を加えて容器に充
填する。
【0019】以上のごとくして得られたリップスティッ
クは、リップスティックとしての基本的特性を維持しつ
つ、化粧持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性
も良好なものであった。
クは、リップスティックとしての基本的特性を維持しつ
つ、化粧持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性
も良好なものであった。
【0020】
実施例6 油性ファンデ−ション
(処方) (重量%)
1 パラフィンワックス 10
2 カルナウバワックス 5
3 トリオクタン酸グリセリン 19.6
4 ワセリン 5
5 流動パラフィン 5
6 フラクトオリゴ糖オレイン酸エステル*3 10
7 デキストリン脂肪酸エステル 3
8 二酸化チタン 5
9 微粒子二酸化チタン 5
10 黄色酸化鉄 2
11 赤色酸化鉄 1
12 黒色酸化鉄 0.2
13 ナイロンパウダ− 5
14 雲母 20
15 タルク 10
16 無水ケイ酸 3
17 紫外線吸収剤 1
18 香料 0.1
*3:バクモンドウ由来フラクトオリゴ糖オレイン酸エ
ステル(脂肪酸平均置換度2.8のもの) (製造方法)1〜7を均一に加熱溶解後、8〜16を加
え混合する。その後17〜18を加えて容器に充填す
る。
ステル(脂肪酸平均置換度2.8のもの) (製造方法)1〜7を均一に加熱溶解後、8〜16を加
え混合する。その後17〜18を加えて容器に充填す
る。
【0021】以上のごとくして得られた油性ファンデ−
ションは、化粧効果上における基本的特性を維持しつ
つ、化粧持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性
にも良好なものであった。
ションは、化粧効果上における基本的特性を維持しつ
つ、化粧持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性
にも良好なものであった。
【0022】
実施例7 油性アイシャドウ
(処方) (重量%)
1 キャンデリラワックス 3
2 ミツロウ 3
3 フィッシャ−トロプシュワックス 3
4 ラノリン 10
5 トリオクタン酸グリセリン 20
6 フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル*1 20
7 赤色226号 0.5
8 黄色401号 1
9 酸化鉄雲母チタン 20
10 ナイロンパウダ− 5
11 雲母 20
12 タルク 3.3
13 紫外線吸収剤 1
14 香料 0.1
*1:実施例1と同じ
(製造方法)1〜6を均一に加熱溶解後、7〜12を加
え均一に混合する。その後13〜14を加えて容器に充
填する。
え均一に混合する。その後13〜14を加えて容器に充
填する。
【0023】以上のごとくして得られたアイシャドウ
は、化粧効果上における基本的特性を維持しつつ、化粧
持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性にも良好
なものであった。
は、化粧効果上における基本的特性を維持しつつ、化粧
持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安定性にも良好
なものであった。
【0024】
【発明の効果】本発明の油性固型化粧料は、化粧効果上
における口紅等の油性固型化粧料の基本的特性を維持し
つつ、化粧持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安全
性、安定性にも良好なものである。
における口紅等の油性固型化粧料の基本的特性を維持し
つつ、化粧持ち、モイスチャ−効果に優れ、また、安全
性、安定性にも良好なものである。
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フロントページの続き
(72)発明者 奥山 雅樹
東京都北区栄町48番18号 株式会社コー
セー研究所内
(56)参考文献 特開 平4−221306(JP,A)
特開 平5−97626(JP,A)
特開 昭63−230618(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00 - 7/50
Claims (3)
- 【請求項1】固型状油分3〜30重量%、フラクトオリ
ゴ糖脂肪酸エステル誘導体0.5〜30重量%を配合す
ることを特徴とする油性固型化粧料。 - 【請求項2】固型状油分とフラクトオリゴ糖脂肪酸エス
テル誘導体の合計配合量が5〜50重量%である請求項
1記載の油性固型化粧料。 - 【請求項3】固型状油分が融点80〜105℃の高融点
ワックスである請求項1または2記載の油性固型化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35094393A JP3418881B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 油性固型化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35094393A JP3418881B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 油性固型化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196437A JPH07196437A (ja) | 1995-08-01 |
JP3418881B2 true JP3418881B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=18413968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35094393A Expired - Lifetime JP3418881B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 油性固型化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3418881B2 (ja) |
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