JP3513862B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents
油性固形化粧料Info
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- JP3513862B2 JP3513862B2 JP32156494A JP32156494A JP3513862B2 JP 3513862 B2 JP3513862 B2 JP 3513862B2 JP 32156494 A JP32156494 A JP 32156494A JP 32156494 A JP32156494 A JP 32156494A JP 3513862 B2 JP3513862 B2 JP 3513862B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口紅等の油性固形化粧料
に関するものであり、更に詳しくは、化粧崩れ防止機能
(化粧持ち機能及び色移り防止機能)、形状保持性が高
く、使用感に優れ、また、安全性・安定性にも優れた新
規な油性固形化粧料を提供するものである。
に関するものであり、更に詳しくは、化粧崩れ防止機能
(化粧持ち機能及び色移り防止機能)、形状保持性が高
く、使用感に優れ、また、安全性・安定性にも優れた新
規な油性固形化粧料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油性固形化粧料は、固形状油分、
半固形状油分、液状油分及び着色剤を中心に構成されて
おり、化粧品としての快適な使用性・使用感を得るため
に、種々の形状、性質を持つ油分や着色剤の配合検討が
なされてきた。油性固形化粧料の化粧持ちを良くするた
めには、マイカ等の粉体を高比率に配合して液状油分に
由来する経時によるにじみや食品、衣服等への付着を減
少させたもの、皮膚や唇への密着性を向上させるために
固形状油分を高比率に配合したものや着色剤比率を極端
に高くしたものがあった。また、特開昭61−6580
9号に示されるような有機シリコーン樹脂と揮発性シリ
コーン油を用い、塗布後の揮発性シリコーン油の揮散に
より残存成分を着色剤と樹脂成分のみとしたものなどが
あった。
半固形状油分、液状油分及び着色剤を中心に構成されて
おり、化粧品としての快適な使用性・使用感を得るため
に、種々の形状、性質を持つ油分や着色剤の配合検討が
なされてきた。油性固形化粧料の化粧持ちを良くするた
めには、マイカ等の粉体を高比率に配合して液状油分に
由来する経時によるにじみや食品、衣服等への付着を減
少させたもの、皮膚や唇への密着性を向上させるために
固形状油分を高比率に配合したものや着色剤比率を極端
に高くしたものがあった。また、特開昭61−6580
9号に示されるような有機シリコーン樹脂と揮発性シリ
コーン油を用い、塗布後の揮発性シリコーン油の揮散に
より残存成分を着色剤と樹脂成分のみとしたものなどが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如くマ
イカ等の着色剤、固形状油分等の調整により化粧持ちの
効果を図ったものは、油性固形化粧料として重要な要素
である使用感の点では劣るという欠点があった。その原
因としては、マイカ等の着色剤、固形状油分を高比率に
配合することにより、必然的に液状油分の量が制限され
てしまうこと等があった。
イカ等の着色剤、固形状油分等の調整により化粧持ちの
効果を図ったものは、油性固形化粧料として重要な要素
である使用感の点では劣るという欠点があった。その原
因としては、マイカ等の着色剤、固形状油分を高比率に
配合することにより、必然的に液状油分の量が制限され
てしまうこと等があった。
【0004】また、有機シリコーン樹脂と揮発性シリコ
ーン油を用いたものは化粧崩れ防止機能に優れているも
のの油性固形化粧料には不向きであった。即ち、有機シ
リコーン樹脂と揮発性シリコーン油を配合した系におい
ては形状保持性と使用感を同時に満足できる固形剤がな
いといった問題点があった。具体的には、固形状油分を
揮発性シリコーン油の固形剤として使用する場合、少量
では固形状にはならないので多量に配合する必要があ
り、多量に配合して固形状にしたものは、固く、伸びが
滑らかでなく使用感に劣るものとなってしまった。
ーン油を用いたものは化粧崩れ防止機能に優れているも
のの油性固形化粧料には不向きであった。即ち、有機シ
リコーン樹脂と揮発性シリコーン油を配合した系におい
ては形状保持性と使用感を同時に満足できる固形剤がな
いといった問題点があった。具体的には、固形状油分を
揮発性シリコーン油の固形剤として使用する場合、少量
では固形状にはならないので多量に配合する必要があ
り、多量に配合して固形状にしたものは、固く、伸びが
滑らかでなく使用感に劣るものとなってしまった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の如
き油性固形化粧料の抱える問題点に鑑み、特に化粧崩れ
防止機能、形状保持性、使用感等を同時に満足するもの
を得んと鋭意研究を重ねた結果、有機シリコーン樹脂、
揮発性シリコーン、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル及
び固形状油分を必須成分として配合したものが化粧崩れ
防止機能、形状保持性及び使用感に優れていることを見
いだし、本発明の完成に至った。
き油性固形化粧料の抱える問題点に鑑み、特に化粧崩れ
防止機能、形状保持性、使用感等を同時に満足するもの
を得んと鋭意研究を重ねた結果、有機シリコーン樹脂、
揮発性シリコーン、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル及
び固形状油分を必須成分として配合したものが化粧崩れ
防止機能、形状保持性及び使用感に優れていることを見
いだし、本発明の完成に至った。
【0006】すなわち本発明は、(a)成分〜(d)成
分 (a)R3SiO1/2単位(Rは炭素数1〜6までの
炭化水素基またはフェニル基)とSiO2単位との比が
0.5/1〜1.5/1の範囲に存在する、R3SiO
1/2単位及びSiO2単位からなる有機シリコーン樹
脂 (b)揮発性シリコーン (c)フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル (d)固形状油分を含有することを特徴とする油性固形
化粧料に関するものである。
分 (a)R3SiO1/2単位(Rは炭素数1〜6までの
炭化水素基またはフェニル基)とSiO2単位との比が
0.5/1〜1.5/1の範囲に存在する、R3SiO
1/2単位及びSiO2単位からなる有機シリコーン樹
脂 (b)揮発性シリコーン (c)フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル (d)固形状油分を含有することを特徴とする油性固形
化粧料に関するものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用される(a)成分である有機シリコーン樹脂として
は、R3SiO1/2単位(Rは炭素数1〜6までの炭化水
素基またはフェニル基)とSiO2単位との比が0.5
/1〜1.5/1の範囲に存在する、R3SiO1/2単位
及びSiO2単位からなる有機シリコーン樹脂で、対応
する既知のシラン類を加水分解することによって得られ
るものである。市販品では、例えば、シリコーンオイル
KF−7312J(揮発性シリコーン溶液)、シリコー
ンオイルKF−9001(揮発性シリコーン溶液)、シ
リコーンオイルKF−9002(揮発性シリコーン溶
液)、シリコーンオイルX−21−5250(揮発性シ
リコーン溶液)(以上、信越化学工業社製)等を挙げる
ことができる。
使用される(a)成分である有機シリコーン樹脂として
は、R3SiO1/2単位(Rは炭素数1〜6までの炭化水
素基またはフェニル基)とSiO2単位との比が0.5
/1〜1.5/1の範囲に存在する、R3SiO1/2単位
及びSiO2単位からなる有機シリコーン樹脂で、対応
する既知のシラン類を加水分解することによって得られ
るものである。市販品では、例えば、シリコーンオイル
KF−7312J(揮発性シリコーン溶液)、シリコー
ンオイルKF−9001(揮発性シリコーン溶液)、シ
リコーンオイルKF−9002(揮発性シリコーン溶
液)、シリコーンオイルX−21−5250(揮発性シ
リコーン溶液)(以上、信越化学工業社製)等を挙げる
ことができる。
【0008】本発明の有機シリコーン樹脂は、油性固形
化粧料に、好ましくは3〜30重量%の範囲で配合され
る。該範囲内では良好な使用感と柔軟性に富んだ化粧膜
が得られ、良好な化粧持ち機能が得られる。
化粧料に、好ましくは3〜30重量%の範囲で配合され
る。該範囲内では良好な使用感と柔軟性に富んだ化粧膜
が得られ、良好な化粧持ち機能が得られる。
【0009】本発明に使用される(b)成分である揮発
性シリコーンとしては、例えば、一般式(I)
性シリコーンとしては、例えば、一般式(I)
【0010】
【化1】
[式中mは0〜3の整数を示す]
【0011】で示される低分子量の直鎖の有機シリコー
ンであるジメチルシロキサンや、一般式(II)
ンであるジメチルシロキサンや、一般式(II)
【0012】
【化2】
[式中nは4〜6の整数を示す]
【0013】で示される環状シリコーンであるオクタメ
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサンが挙げられる。
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサンが挙げられる。
【0014】これら本発明の揮発性シリコーンは、油性
固形化粧料に、好ましくは10〜60重量%の範囲で配
合される。該範囲内では良好な使用感と良好な化粧持ち
機能が得られる。
固形化粧料に、好ましくは10〜60重量%の範囲で配
合される。該範囲内では良好な使用感と良好な化粧持ち
機能が得られる。
【0015】本発明に使用される(c)成分であるフラ
クトオリゴ糖脂肪酸エステルとしては、特開平3−19
7409号に示されるようなフラクトオリゴ糖の一また
は二以上の水酸基上の水素原子が、基RCO−(ここで
Rは炭化水素数7〜31の直鎖または分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基を示す)で置換されたもので、例え
ば、フラクトオリゴ糖にRCOOH(ここでRは前記と
同じ意味を示す)で表される脂肪酸又はその反応性誘導
体を反応させることにより製造される。
クトオリゴ糖脂肪酸エステルとしては、特開平3−19
7409号に示されるようなフラクトオリゴ糖の一また
は二以上の水酸基上の水素原子が、基RCO−(ここで
Rは炭化水素数7〜31の直鎖または分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基を示す)で置換されたもので、例え
ば、フラクトオリゴ糖にRCOOH(ここでRは前記と
同じ意味を示す)で表される脂肪酸又はその反応性誘導
体を反応させることにより製造される。
【0016】フラクトオリゴ糖は、フルクトースを主要
構成糖とするオリゴ糖をいい、キク科やイネ科の根、
茎、種子等に含まれており、その構造は、主鎖の結合様
式が2→1結合のものと、2→6結合のもとの2種類が
ある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラゴ
シン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バクモ
ンドウ由来のフラクトオリゴ等が、2→6結合のものと
してはフレアン、レバン、セラカン等が挙げられる。な
おフラクトオリゴ糖の平均分子量は300〜10,00
0の範囲が好ましい。
構成糖とするオリゴ糖をいい、キク科やイネ科の根、
茎、種子等に含まれており、その構造は、主鎖の結合様
式が2→1結合のものと、2→6結合のもとの2種類が
ある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラゴ
シン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バクモ
ンドウ由来のフラクトオリゴ等が、2→6結合のものと
してはフレアン、レバン、セラカン等が挙げられる。な
おフラクトオリゴ糖の平均分子量は300〜10,00
0の範囲が好ましい。
【0017】フラクトオリゴ糖に反応させる脂肪酸は、
炭素数8〜32の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和
脂肪酸であるが、このうち炭素数8〜22のものが好ま
しい。具体的には、オクタン酸、デカン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、2−エチルヘキシル酸、イソミリスチン酸、イ
ソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソオレイン酸な
どが挙げられる。また、これら脂肪酸の反応性誘導体と
しては、酸ハライド、酸無水物等が挙げられる。
炭素数8〜32の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和
脂肪酸であるが、このうち炭素数8〜22のものが好ま
しい。具体的には、オクタン酸、デカン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、2−エチルヘキシル酸、イソミリスチン酸、イ
ソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソオレイン酸な
どが挙げられる。また、これら脂肪酸の反応性誘導体と
しては、酸ハライド、酸無水物等が挙げられる。
【0018】これら脂肪酸とフラクトオリゴ等との反応
は、従来公知の方法により容易に行うことができる。例
えば、フラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミド及びピ
リジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライドまたは脂肪
酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させること
により得られ、この際脂肪酸ハライド又は脂肪酸無水物
の添加量、反応時間、反応温度を適宜調節することによ
り、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロールできる。
なお、本発明においてフラクトオリゴ糖に対する脂肪酸
の置換度は特に限定されるものではないが、糖の一単位
当たりに脂肪酸が平均で1〜3分子置換したものが好ま
しい。
は、従来公知の方法により容易に行うことができる。例
えば、フラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミド及びピ
リジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライドまたは脂肪
酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させること
により得られ、この際脂肪酸ハライド又は脂肪酸無水物
の添加量、反応時間、反応温度を適宜調節することによ
り、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロールできる。
なお、本発明においてフラクトオリゴ糖に対する脂肪酸
の置換度は特に限定されるものではないが、糖の一単位
当たりに脂肪酸が平均で1〜3分子置換したものが好ま
しい。
【0019】また、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル
は、その反応条件等により白色から褐色の色相を有する
固形状〜液状油として得られるが、必要ならば従来公知
の脱色方法、例えば活性炭、ゼオライト等で処理するこ
とにより容易に白色にすることができる。
は、その反応条件等により白色から褐色の色相を有する
固形状〜液状油として得られるが、必要ならば従来公知
の脱色方法、例えば活性炭、ゼオライト等で処理するこ
とにより容易に白色にすることができる。
【0020】本発明のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル
は、油性固形化粧料に好ましくは0.5〜10重量%の
範囲で配合される。該範囲内では良好な使用感と柔軟性
に富んだ化粧膜が得られ、良好な化粧持ち機能が得られ
る。
は、油性固形化粧料に好ましくは0.5〜10重量%の
範囲で配合される。該範囲内では良好な使用感と柔軟性
に富んだ化粧膜が得られ、良好な化粧持ち機能が得られ
る。
【0021】本発明に使用される(d)成分である固形
状油分としては、通常油性固形化粧料に使用されるいわ
ゆるワックス類であり、例えば、キャンデリラワック
ス、ビーズワックス、カルナウバワックス、モクロウ、
モンタンワックス、セレシンワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャート
ロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプ
ロピレンコポリマー等が挙げられる。
状油分としては、通常油性固形化粧料に使用されるいわ
ゆるワックス類であり、例えば、キャンデリラワック
ス、ビーズワックス、カルナウバワックス、モクロウ、
モンタンワックス、セレシンワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャート
ロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプ
ロピレンコポリマー等が挙げられる。
【0022】特に、これらのもののうち融点が80〜1
05℃のワックスを用いると高温での安定性が保たれ、
より好ましい。特に好ましい高融点ワックスとしてはマ
イクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワック
ス、エチレンプロピレンコポリマー等が挙げられる。
05℃のワックスを用いると高温での安定性が保たれ、
より好ましい。特に好ましい高融点ワックスとしてはマ
イクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワック
ス、エチレンプロピレンコポリマー等が挙げられる。
【0023】本発明の固形状油分は、油性固形化粧料に
好ましくは3〜30重量%配合される。該範囲内では、
十分な固化形状保持性が得られ、良好な使用感と柔軟な
化粧膜が得られる。
好ましくは3〜30重量%配合される。該範囲内では、
十分な固化形状保持性が得られ、良好な使用感と柔軟な
化粧膜が得られる。
【0024】本発明の油性固形化粧料には、上記した必
須成分の他に他の通常の化粧料に使用される、例えば、
スクワラン、流動パラフィン、ヒマシ油、液状ラノリン
等の液状油分、ワセリン、ラノリン等の半固形状油分、
有機粉末、パール剤、白色顔料、体質顔料、無機あるい
は有機の着色顔料、これら粉体の処理物(シリコーン、
テフロン等)、染料、界面活性剤、高分子化合物、ゲル
化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、多価アルコ
ール類、水、香料、美容成分、マイクリカプセルなどの
本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用いるこ
とができる。また、本発明の油性固形化粧料としては、
口紅、油性アイシャドウ、油性ファンデーション等が挙
げられる。
須成分の他に他の通常の化粧料に使用される、例えば、
スクワラン、流動パラフィン、ヒマシ油、液状ラノリン
等の液状油分、ワセリン、ラノリン等の半固形状油分、
有機粉末、パール剤、白色顔料、体質顔料、無機あるい
は有機の着色顔料、これら粉体の処理物(シリコーン、
テフロン等)、染料、界面活性剤、高分子化合物、ゲル
化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、多価アルコ
ール類、水、香料、美容成分、マイクリカプセルなどの
本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用いるこ
とができる。また、本発明の油性固形化粧料としては、
口紅、油性アイシャドウ、油性ファンデーション等が挙
げられる。
【0025】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳しく説明
する。本発明はそれらよって限定されるものではない。
以下、配合量は重量%である。
する。本発明はそれらよって限定されるものではない。
以下、配合量は重量%である。
【0026】実施例1 (口紅)
以下に示す処方及び製造方法により口紅を製造した。得
られた各口紅について、女性50名をパネルとして、形
状保持性、使用性、化粧持ち、耐色移り性についての使
用感について評価した。評価基準は以下の通りである。
られた各口紅について、女性50名をパネルとして、形
状保持性、使用性、化粧持ち、耐色移り性についての使
用感について評価した。評価基準は以下の通りである。
【0027】(処方)
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】(製造方法)
A.成分(1)〜(19)を均一に加熱溶解する。
B.Aに成分(20)〜(28)を加えて均一混合し、
その後、成分(29)を添加し均一混合する。 C.口紅容器に充填して口紅を得る。
その後、成分(29)を添加し均一混合する。 C.口紅容器に充填して口紅を得る。
【0030】(評価方法)化粧歴10年以上の女性50
名をパネルとする使用テストを行い、形状保持性、使用
性、化粧持ち、耐色移り性について、それぞれの評価項
目について良いとした人数により、以下の基準に従い評
価した。
名をパネルとする使用テストを行い、形状保持性、使用
性、化粧持ち、耐色移り性について、それぞれの評価項
目について良いとした人数により、以下の基準に従い評
価した。
【0031】<基準>
良いとした人数が40名以上 :◎
39〜30名:○
29〜20名:△
19〜10名:×
9名以下 :××
【0032】女性50名をパネルとする使用テストによ
る、形状保持性、使用性、化粧持ち、耐色移り性につい
ての評価結果を表3に示す。
る、形状保持性、使用性、化粧持ち、耐色移り性につい
ての評価結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果から明らかなように、本発明品
1〜4の口紅は、形状保持性、使用性、化粧持ち、耐色
移り性に優れたものであった。
1〜4の口紅は、形状保持性、使用性、化粧持ち、耐色
移り性に優れたものであった。
【0035】
実施例2 (油性アイシャドウ)
(処方) (配合量)
1.キャンデリラワックス 5.0
2.マイクロクリスタリンワックス 5.0
3.ビーズワックス 5.0
4.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル 3.0
5.トリオクタン酸グリセリル 10.0
6.流動パラフィン 9.3
7.有機シリコーン樹脂 10.0
((CH3)3SiO1/2:SiO 2 =1:1)
8.オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
9.マイカ 10.0
10.タルク 10.0
11.ナイロンパウダー 10.0
12.赤色226号 1.0
13.赤色酸化鉄 1.0
14.美容成分 0.1
15.紫外線吸収剤 0.5
16.香料 0.1
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を均一に加熱溶解する。
B.成分(9)〜(13)を加え均一に混合する。その
後、成分(14)〜(16)を添加し均一混合する。 C.容器に充填して、油性アイシャドウを得る。 以上の如くして得られた油性アイシャドウは、形状保持
性、使用感、化粧持ち、耐色移り性に優れたものであっ
た。
後、成分(14)〜(16)を添加し均一混合する。 C.容器に充填して、油性アイシャドウを得る。 以上の如くして得られた油性アイシャドウは、形状保持
性、使用感、化粧持ち、耐色移り性に優れたものであっ
た。
【0035】(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を均一に加熱溶解する。
B.成分(9)〜(13)を加え均一に混合する。その
後、成分(14)〜(16)を添加し均一混合する。 C.容器に充填して、油性アイシャドウを得る。以上の
如くして得られた油性アイシャドウは、形状保持性、使
用感、化粧持ち、耐色移り性に優れたものであった。
後、成分(14)〜(16)を添加し均一混合する。 C.容器に充填して、油性アイシャドウを得る。以上の
如くして得られた油性アイシャドウは、形状保持性、使
用感、化粧持ち、耐色移り性に優れたものであった。
【0036】
実施例3 (油性ファンデーション)
(処方) (配合量)
1.カルナウバワックス 3.0
2.エチレンプロピレンコポリマ− 3.0
3.ワセリン 5.0
4.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル 8.0
5.トリオクタン酸セチル 8.0
6.流動パラフィン 9.3
7.有機シリコーン樹脂 5.0
((C2H5)3SiO1/2:SiO 2 =1:1)
8.有機シリコーン樹脂 5.0
((C6H5)3SiO1/2:SiO 2 =1:1)
9.オクタメチルシクロテトラシロキサン 15.0
10.二酸化チタン 7.0
11.微粒子二酸化チタン 7.0
12.黄色酸化鉄 2.0
13.赤色酸化鉄 2.5
14.黒色酸化鉄 0.5
15.ナイロンパウダー 3.0
16.マイカ 8.0
17.タルク 5.0
18.無水珪酸 3.0
19.美容成分 0.1
20.紫外線吸収剤 0.5
21.香料 0.1
【0037】(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を均一に加熱溶解する。
B.成分(10)〜(18)を加え均一に混合する。そ
の後、成分(19)〜(21)を添加し均一混合する。 C.容器に充填して、油性ファンデーションを得る。 以上の如くして得られた油性ファンデーションは、形状
保持性、使用感、化粧持ち、耐色移り性に優れたもので
あった。
の後、成分(19)〜(21)を添加し均一混合する。 C.容器に充填して、油性ファンデーションを得る。 以上の如くして得られた油性ファンデーションは、形状
保持性、使用感、化粧持ち、耐色移り性に優れたもので
あった。
【0038】
【発明の効果】本発明の油性固形化粧料は、化粧持ち機
能、色移り防止機能に優れ、しかも形状保持性、使用感
の良好なもので、また、安全性・安定性にも良好なもの
である。
能、色移り防止機能に優れ、しかも形状保持性、使用感
の良好なもので、また、安全性・安定性にも良好なもの
である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
// A61K 7/027 A61K 7/027
7/032 7/032
(56)参考文献 特開 昭61−65809(JP,A)
特開 平3−197409(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00 - 7/50
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)成分〜(d)成分 (a)R3SiO1/2単位(Rは炭素数1〜6までの
炭化水素基またはフェニル基)とSiO2単位との比が
0.5/1〜1.5/1の範囲に存在する、R3SiO
1/2単位及びSiO2単位からなる有機シリコーン樹
脂 (b)揮発性シリコーン (c)フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル (d)固形状油分を含有することを特徴とする油性固形
化粧料。 - 【請求項2】 (a)成分を3〜30重量%、(b)成
分を10〜60重量%、(c)成分を0.5〜10重量
%、及び(d)成分を3〜30重量%配合する請求項1
記載の油性固形化粧料。 - 【請求項3】 (d)成分が融点80〜105℃の高融
点ワックスである請求項1又は2記載の油性固形化粧
料。
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JP32156494A JP3513862B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 油性固形化粧料 |
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