JP3418123B2 - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JP3418123B2
JP3418123B2 JP20146898A JP20146898A JP3418123B2 JP 3418123 B2 JP3418123 B2 JP 3418123B2 JP 20146898 A JP20146898 A JP 20146898A JP 20146898 A JP20146898 A JP 20146898A JP 3418123 B2 JP3418123 B2 JP 3418123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被閉鎖部を開閉す
る開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の開閉装置としては、シャ
ッター装置、扉装置及び移動可能な間仕切り装置等があ
る。これらシャッター装置等に用いられる開閉体は、成
型、製造、施工上の簡便性及び防災、防犯上の観点から
主としてスチール、アルミニウム、ステンレス鋼などの
金属製、木製、硬質合成樹脂製、及びこれらの複合材等
の剛性部材にて全体が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の開閉体では、全体が剛性部材にて構成されているた
め、全体的に重量が重くかつ開閉体自体の剛性により、
開閉体にて被閉鎖部を閉鎖するときに、被閉鎖部に障害
物等が存在した場合には障害物等に開閉体が当接し、開
閉体自体や障害物等が衝撃や損傷を受けるおそれがあ
る。
【0004】また、開閉体にて気密性を要する被閉鎖部
を閉鎖した状態で、この被閉鎖部を開放して人や物品等
が出入りするときは、それらが通過する毎に開閉体を開
移動及び閉移動する必要があるため面倒であり、また、
その開閉体の開移動の際に、必要以上に被閉鎖部を開放
し過ぎるため、気密性が損なわれ易い。
【0005】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、開閉体の閉鎖時の不都合を防止でき、開閉体
にて気密性を要する被閉鎖部を閉鎖した状態での出入り
が容易で、被閉鎖部の気密性を可及的に保持できるよう
にする開閉装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の開閉装置
は、被閉鎖部を昇降して開閉する開閉体を具備し、前記
開閉体は、剛性部材にて形成された剛性閉鎖部と、この
剛性閉鎖部の下端側に設けられ変形可能な軟性部材にて
形成された軟性閉鎖部とを有し、前記軟性閉鎖部は、下
端部に前記被閉鎖部の床面に着床する変形可能な着床部
材を有し、この着床部材は、剛性部材にて形成された複
数の分割着床部材にて構成され、これらの複数の分割着
床部材の中で両側部に位置する分割着床部材の外端部を
除く各分割着床部材の対向する端部は、撓み易い手段に
て連接され、前記着床部材は全体として撓み易く形成さ
れているものである。
【0007】そして、この構成により、被閉鎖部を閉鎖
するときは、被閉鎖部を閉鎖する方向に向かって開閉体
を移動されることにより、この開閉体にて被閉鎖部が閉
鎖される。このとき、被閉鎖部に存在した障害物等に開
閉体が当接すると、この開閉体の軟性閉鎖部が変形して
障害物等に対する衝撃が緩衝される。
【0008】請求項2記載の開閉装置は、請求項1記載
の開閉装置において、複数の分割着床部材の中で両側部
に位置する分割着床部材の外端部を除く各分割着床部材
の対向する端部にて下方に向かって拡開形成された空間
部内に軟性のシール材が充填されている。
【0009】請求項3記載の開閉装置は、請求項1また
は2記載の開閉装置において、複数の分割着床部材の中
で両側部に位置する分割着床部材の外端部を除く各分割
着床部材の対向する端部の上端部がヒンジ部として形成
されているものである。
【0010】請求項4記載の開閉装置は、請求項1記載
の開閉装置において、複数の分割着床部材の中で両側部
に位置する分割着床部材の外端部を除く各分割着床部材
の対向する端部は、その一方の端部に嵌合段部を有する
嵌合凸部が形成され、その他方の端部に前記嵌合凸部が
嵌合する嵌合段部及び前記嵌合段部に嵌合する嵌合凸部
が形成されているものである。
【0011】請求項5記載の開閉装置は、請求項1記載
の開閉装置において、複数の分割着床部材の中で両側部
に位置する分割着床部材の外端部を除く各分割着床部材
の対向する端部は、その一方の端部に円弧状の嵌合凸部
が形成され、その他方の端部に前記嵌合凸部が嵌合する
円弧状の嵌合凹部が形成されているものである。
【0012】請求項6記載の開閉装置は、被閉鎖部を昇
降して開閉する開閉体を具備し、前記開閉体は、剛性部
材にて形成された剛性閉鎖部と、この剛性閉鎖部の下端
側に設けられた軟性閉鎖部とを有し、前記剛性閉鎖部
は、前記被閉鎖部の幅方向の長さを有して横長矩形状に
形成されたパネルフレーム及びこのパネルフレームにて
形成された空間部の全面に亘って固定されたパネルを有
して構成された複数の剛性パネル体と、これらの複数の
剛性パネル体の下端部に配置される空間部を開口 した状
態の下端パネルフレームとを、上下方向に並設した状態
で連繋手段にて連繋して構成され、前記軟性閉鎖部は、
前記下端パネルフレームの上辺フレーム部に固定され前
記下端パネルフレームの空間部を閉鎖する変形可能な軟
性部材にて形成され、前記下端パネルフレームから下辺
フレーム部が除去され、前記下端パネルフレームの両側
辺の下端部が着床部として形成されているものである。
【0013】請求項7記載の開閉装置は、請求項1ない
し6のいずれかに記載の開閉装置において、軟性閉鎖部
は、スリットを有するシート部材にて形成されているも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0015】図1に示す第1の関連技術において、1は
開閉装置で、この開閉装置1は、被閉鎖部2の両側壁部
に相対して垂直状に固定されたガイドレール3と、この
相対するガイドレール3に沿って移動自在にすなわち昇
降自在に設けられ前記被閉鎖部2を開閉する開閉体4
と、前記相対するガイドレール3の上端部に設けられ前
記開閉体4を昇降させる開閉体昇降機構5とを有して構
成されている。
【0016】前記被閉鎖部2は、建物の出入口、非常
口、通路等の開口部及び、防火・防煙上の防火区画とし
て閉鎖する必要がある箇所の開口部を総称している。
【0017】また、前記相対するガイドレール3は、互
いに対向する対向面に沿って開口された挿入口6をそれ
ぞれ有し、この相対する挿入口6には前記開閉体4の両
側端部に形成された挿入部7がそれぞれ昇降自在に挿入
されている。
【0018】また、前記開閉体4は、剛性部材8にて形
成された剛性閉鎖部9と、この剛性閉鎖部9の下端部に
設けられ変形可能な柔軟な軟性部材10にて形成された軟
性閉鎖部11とを有して構成されている。
【0019】前記剛性閉鎖部9を形成した剛性部材8
は、スチール、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属
製の複数のスラット12にて形成されている。また、前記
剛性閉鎖部9は、前記複数のスラット12を上下方向に並
設しかつこれら隣接するスラット12の相互をそれぞれ回
動可能に連繋して、前記被閉鎖部2を所定の高さに亘っ
て閉鎖する閉鎖面を有する大きさにて構成されている。
【0020】そして、前記剛性閉鎖部9の両側端部に前
記相対するガイドレール3の挿入口6内に挿入する挿入
部7aがそれぞれ形成されている。したがって、前記被閉
鎖部2を所定の高さに亘って閉鎖する金属製の複数のス
ラット12の部分が剛性閉鎖部9となっている。
【0021】前記軟性部材10は、変形可能なシート部材
13にて形成され、このシート部材13は、前記開閉体4の
設置箇所または用途に応じて選択されるが、たとえば、
防火区画として閉鎖する必要がある箇所等で防火・防煙
の用途として使用する場合及び、前記開閉体4を避難口
の閉鎖用として使用する場合は、たとえば、ガラスクロ
ス、シリカクロスなどの不燃性生地にて形成されてい
る。
【0022】また、前記シート部材13は、防火・防煙の
用途以外の箇所、たとえば、保冷庫、工場等の出入口等
で気密保持の用途として使用する場合及び、前記開閉体
4を人または物品が通過する出入口等の閉鎖用として使
用する場合は、たとえば、塩化ビニール、ポリエステル
等の合成樹脂製シート、不燃性を有しない生地等にて形
成されている。
【0023】また、前記軟性閉鎖部11は、前記各種用途
に応じて選択されかつ所定の大きさに形成された前記シ
ート部材13にて前記被閉鎖部2を所定の高さに亘って閉
鎖する閉鎖面を有する大きさにて形成されている。しか
して、前記軟性閉鎖部11を形成する前記シート部材13
は、一枚仕立てのものであっても、複数枚を縫い合わせ
て全体として一枚仕立てに形成したものであってもよ
い。
【0024】そして、前記剛性閉鎖部9の下端部に前記
軟性閉鎖部11の上端部が取り付け保持され、かつ、この
剛性閉鎖部9と軟性閉鎖部11とにより前記被閉鎖部2を
開閉する前記開閉体4が構成されている。
【0025】また、前記軟性閉鎖部11は下端部に前記被
閉鎖部2の床面14に着床する着床部15が形成されてい
る。また、前記軟性閉鎖部11は両側端部に前記相対する
ガイドレール3の挿入口6内に挿入する挿入部7bがそれ
ぞれ形成されている。
【0026】そして、前記剛性閉鎖部9の両側端部の挿
入部7aと前記軟性閉鎖部11の両側端部の挿入部7bとによ
り前記開閉体4の両側端部に挿入部7がそれぞれ形成さ
れている。したがって、前記被閉鎖部2を所定の高さに
亘って閉鎖するシート部材13の部分が軟性閉鎖部11とな
っている。
【0027】つぎに、前記開閉体昇降機構5は、前記相
対するガイドレール3上に位置して前記被閉鎖部2の天
井部内に固定されたボックス16と、このボックス16内に
回転自在に軸架された巻取ドラム17を有する巻取軸18
と、この巻取軸18を回転駆動させる正逆回転自在のモー
タ19とを有して構成されている。
【0028】前記ボックス16は、下面に沿って開口して
案内口20を有し、この案内口20の両端部に前記相対する
ガイドレール3の上端部がそれぞれ挿入されて固定さ
れ、前記案内口20は、前記相対するガイドレール3の挿
入口6に連通して開口されているとともに前記被閉鎖部
2に連通して開口されている。そして、この案内口20に
案内されて前記開閉体4が昇降されるようになってい
る。
【0029】前記巻取ドラム17を有する巻取軸18は、前
記ボックス16内に水平状に配置され、その両端部が前記
ボックス16内の両側部に設けられた図示しない軸受体に
て回転自在に軸架されている。また、前記巻取軸18の一
端部にこの巻取軸18を回転させる回転輪21が固定されて
いる。
【0030】前記モータ19は、前記ボックス16内に固定
され、このモータ19の出力軸22に前記回転輪21に対向し
て駆動輪23が固定され、この駆動輪23と前記回転輪21と
の間には前記出力軸22の回転を前記巻取軸18に伝達する
無端回行体24が回行自在に掛け回されている。なお、前
記モータ19は図示しない制御手段により駆動を制御さ
れ、この制御手段は開閉体4の着床等を検知する図示し
ないセンサー等に接続する。
【0031】また、前記巻取ドラム17の周面に前記開閉
体4の剛性閉鎖部9の上端部が巻き付け固定されてい
る。そして、この巻取ドラム17の周面に前記開閉体4が
巻回された状態で、この巻取ドラム17の巻き戻し回転に
より前記開閉体4が両側端部の挿入部7を相対するガイ
ドレール3の挿入口6に挿入した状態で巻取ドラム17か
ら巻き戻し下降されるようになっている。
【0032】また、前記モータ19は、前記開閉体4の軟
性閉鎖部11すなわちシート部材13の下端部の着床部15が
前記被閉鎖部2の床面14に着床する着床位置すなわち被
閉鎖部2の全閉状態に合わせて設定された所定の回転数
を回転して自動的に停止させるようになっている。
【0033】つぎに、前記関連技術の作用を説明する。
【0034】被閉鎖部2を閉鎖する信号によりモータ19
が作動されると、このモータ19からの出力により無端回
行体24を介して巻取軸18が開閉体4を巻き戻す方向に向
かって回転され、この巻取軸18の巻取ドラム17から開閉
体4が順次巻き戻される。
【0035】そして、この開閉体4は、この開閉体4の
両側端部の挿入部7がそれぞれ相対するガイドレール3
の挿入口6に案内されて下降移動される。このとき、開
閉体4は両側端部の挿入部7がそれぞれ相対するガイド
レール3の挿入口6に案内されることにより、開閉体4
の剛性閉鎖部9の重量と相俟ってスムーズに下降移動さ
れる。
【0036】また、開閉体4の下降移動により、この開
閉体4の下降移動方向の先端部すなわち下端部の軟性閉
鎖部11の着床部15が被閉鎖部2の床面14に着床されると
ともに、モータ19が設定された所定の回転数を回転して
停止され、この開閉体4の剛性閉鎖部9及び軟性閉鎖部
11にて被閉鎖部2が閉鎖される。そして、軟性閉鎖部11
は変形可能に形成されていることにより、この軟性閉鎖
部11の着床部15が被閉鎖部2の床面14に沿って着床さ
れ、この軟性閉鎖部11の着床部15と被閉鎖部2の床面14
との間に隙間が生じることなく気密に閉鎖される。
【0037】このとき、開閉体4が下降する位置の被閉
鎖部2に万一障害物等が存在した場合において、その障
害物等に開閉体4の下降移動方向の軟性閉鎖部11の着床
部15が当接すると、その軟性閉鎖部11が変形して障害物
等に対する衝撃が緩衝される。また、軟性閉鎖部11が変
形して障害物等からの衝撃を吸収して緩衝することによ
り、開閉体4の剛性閉鎖部9自体が衝撃や損傷を受ける
ことも防止される。
【0038】また、軟性閉鎖部11は変形可能なシート部
材13にて形成されていることにより、このシート部材13
の移動方向の先端部となる下端部の着床部15が被閉鎖部
2に存在した障害物等に当接すると、その開閉体4のシ
ート部材13がその障害物等を被覆するごとき形態に変形
して衝撃が緩衝される。
【0039】また、シート部材13が障害物等を被覆する
ごとき形態に変形して障害物等からの衝撃を吸収して緩
衝することにより、開閉体4の剛性閉鎖部9自体が衝撃
や損傷を受けることも防止できる。
【0040】また、軟性閉鎖部11すなわちシート部材13
は下端部に被閉鎖部2の床面14に着床する着床部15を有
することにより、開閉体4が下降する位置の被閉鎖部2
に障害物等が存在しない場合は、シート部材13の下端部
の着床部15が被閉鎖部2の床面14に沿って着床され、こ
のシート部材13の着床部15と被閉鎖部2の床面14との間
に隙間が生じることなく気密に閉鎖される。また、シー
ト部材13の両側端部の挿入部7bと相対するガイドレール
3との間も気密に閉鎖される。したがって、シート部材
13にてこのシート部材13が閉鎖する位置の被閉鎖部2が
気密に閉鎖される。
【0041】さらに、開閉体4にて被閉鎖部2が閉鎖さ
れた状態で、この開閉体4から出入りするときは、開閉
体4のシート部材13を変形させて開閉体4の一部を開口
することにより、その開口部から人や物品等を容易に出
入りすることができる。このとき、出入口として開口さ
せる開口部はシート部材13を変形させて開口することに
より、開閉体4の全体を開移動するもののように必要以
上に大きく開口されることがなく、出入口として必要最
小限の大きさに開口されることにより気密性が損なわれ
ることを可及的に防止される。
【0042】つぎに、前記関連技術では、モータ19は、
開閉体4のシート部材13の下端部の着床部15が被閉鎖部
2の床面14に着床する着床位置(被閉鎖部2の全閉状
態)に合わせて設定された所定の回転数を回転して自動
的に停止させる場合について説明したが、モータ19の制
御はこれに限るものではない。
【0043】すなわち、たとえば、モータ19は、開閉体
4の軟性閉鎖部11すなわちシート部材13の下端部の着床
部15が被閉鎖部2の床面14に着床したことを図示しない
センサー等により検知して制御部により一旦停止させ、
所定時間の経過後に更に開閉体4を下降させてシート部
材13を床面14との間で大きく偏平状に変形させるととも
に、この偏平状のシート部材13を介して開閉体4の剛性
閉鎖部9の下端部が被閉鎖部2の床面14に着床する着床
位置すなわち被閉鎖部2の全閉状態に合わせて設定され
た所定の回転数を回転して自動的に停止させるようにし
てもよい。すなわちモータ19は開閉体4を段階的に下降
するように制御部にて制御するようにしてもよい。
【0044】この構成によると、開閉体4のシート部材
13の着床部15が被閉鎖部2の床面14に着床したときにモ
ータ19を一旦停止させることにより、開閉体4が下降す
る位置の被閉鎖部2に万一障害物等が存在した場合であ
っても、その軟性閉鎖部11すなわちシート部材13が変形
して障害物等に対する衝撃が緩衝される。
【0045】また、所定時間の経過後にモータ19を再び
作動してシート部材13を床面14との間で大きく偏平状に
変形させることにより、床面14の仕上がり具合が平滑面
でなく多少凹凸状であっても偏平状に変形されたシート
部材13が凹凸状の床面14に密着され、このシート部材13
にて床面14との間の気密性が更に確実に保持される。こ
のとき、開閉体4の剛性閉鎖部9にて被閉鎖部2が閉鎖
されることにより、被閉鎖部2の防犯上の安全性も確保
される。
【0046】また、前記各関連技術では、モータ19を制
御して開閉体4を昇降する場合について説明したが、こ
れに限らず、開閉体4は手動操作により昇降させるよう
にしてもよく、開閉体4の自重により下降させるように
してもよい。
【0047】また、開閉体4の下降を停止させる停止手
段は適宜選択するが、たとえば、火災等で停電した場合
に、モータ19のブレーキが解放されて下降している開閉
体4のモータ19の所定の回転数を機械的手段により検知
し、機械的にモータ19のブレーキを復帰させて開閉体4
の下降を停止させるようにしてもよく、また、図示しな
いストッパー機構、たとえば、ラッチとラッチ受けとを
開閉体4の剛性閉鎖部9とガイドレール3との互いに対
向する位置に設け、開閉体4が所定の位置に下降したと
きにラッチ受けにラッチを係合させて開閉体4の下降を
停止させるようにしてもよい。すなわち、予め設定され
た下降停止位置に開閉体4が下降したときに開閉体4を
停止させる手段であればよく、開閉体4の停止手段及び
下降駆動手段はいずれでもよい。
【0048】さらに、前記各関連技術では、被閉鎖部2
は開閉体4を下降させて閉鎖する場合について説明した
が、これに限らず、開閉体4は被閉鎖部2を正面からみ
て左右方向の一方側から他方側に向かって横移動、また
は、前後方向の一方側から他方側に向かって水平移動し
て被閉鎖部2を閉鎖するようにしてもよい。
【0049】この構成によるときも、開閉体4が閉移動
する位置の被閉鎖部2に万一障害物等が存在した場合で
あっても、その軟性閉鎖部11すなわちシート部材13が変
形して障害物等に対する衝撃が緩衝される。
【0050】つぎに、前記第1の関連技術では、シート
部材13は下端部を着床部15とする場合について説明した
が、これに限らず、第1の関連技術において、図2に示
す第2の関連技術のように、シート部材13は下端部に被
閉鎖部2の床面14に着床する着床部材25を有する構成と
してもよい。
【0051】前記着床部材25は、シート部材13の下端部
に沿って固定され、その両端部に前記シート部材13の両
側端部の挿入部7bに位置して相対するガイドレール3の
挿入口6に昇降自在に挿入する挿入部26が形成されてい
る。また、前記着床部材25は剛性部材27にて形成されて
いる。
【0052】このように構成することにより、シート部
材13は下端部に被閉鎖部2の床面14に着床する着床部材
25を有することにより、開閉体4が下降する位置の被閉
鎖部2に障害物等が存在しない場合は、シート部材13の
下端部の着床部材25が被閉鎖部2の床面14に沿って着床
され、このシート部材13の着床部材25と被閉鎖部2の床
面14との間に隙間が生じることなく気密に閉鎖される。
【0053】また、開閉体4が下降する位置の被閉鎖部
2に万一障害物等が存在した場合において、その障害物
等に開閉体4の下降移動方向のシート部材13の着床部材
25が当接すると、その障害物等にて着床部材25が押し戻
されるとともに、シート部材13が変形して障害物等に対
する衝撃が緩衝される。
【0054】また、シート部材13が変形して障害物等か
らの衝撃を吸収して緩衝することにより、開閉体4の剛
性閉鎖部9自体が衝撃や損傷を受けることも防止でき
る。
【0055】つぎに、前記第2の関連技術では、シート
部材13の下端部に剛性部材27にて形成された着床部材25
を固定する場合について説明したが、これに限らず、着
床部材25は、変形可能に形成するようにしてもよい。
【0056】この場合は、たとえば、第2の関連技術
おいて、図3に示す第の実施の形態のように、着床部
材25は複数に分割された分割着床部材25a ,25b ,25c
,25d にて構成され、これらの複数の分割着床部材25a
,25b ,25c ,25d の中で、両側部に位置する分割着
床部材25a ,25d の外端部がそれぞれ相対するガイドレ
ール3の挿入口6に挿入する挿入部26として形成したも
のである。
【0057】また、前記両側部に位置する分割着床部材
25a ,25d の外端部を除く各分割着床部材25a ,25b ,
25c ,25d の対向する端部に垂直方向の軸線に対して所
定の傾斜角度に傾斜した傾斜端部28がそれぞれ形成さ
れ、この各分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d を水平
方向の軸線上に並設した状態で対向する傾斜端部28にて
下方に向かって拡開形成された各空間部29内に弾性変形
可能な軟性のシール材30がそれぞれ充填したものであ
る。
【0058】また、各シール材30を充填して各空間部29
の狭小部を形成した対向する傾斜端部28の上端部がヒン
ジ部31としてそれぞれ形成したものである。そして、各
ヒンジ部31にてシール材30を介して隣接する分割着床部
材25a ,25b ,25c ,25d の互いに対向する端部が折れ
曲がり易くなるとともに、着床部材25は全体として撓み
易く形成されている。
【0059】このように構成することにより、シート部
材13は下端部に被閉鎖部2の床面14に着床する着床部材
25を有するが、この着床部材25はシール材30を介して一
連の複数の分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d にて形
成されていることにより、開閉体4が下降する位置の被
閉鎖部2に障害物等が存在しない場合には、シート部材
13の下端部の各分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d が
被閉鎖部2の床面14に沿って着床される。
【0060】このとき、複数の分割着床部材25a ,25b
,25c ,25d の互いに対向する傾斜端部28間はシール
材30を充填して閉鎖されていることにより、シート部材
13の複数の分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d と被閉
鎖部2の床面14との間に隙間が生じることなく気密に閉
鎖される。
【0061】また、開閉体4が下降する位置の被閉鎖部
2に万一障害物等が存在した場合において、その障害物
等に開閉体4の下降移動方向の先端部となるシート部材
13の複数の分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d の中の
所定の位置の分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d が当
接すると、その各分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d
のヒンジ部31が折れ曲がり着床部材25は全体として撓む
とともに、シート部材13が変形して障害物等に対する衝
撃が緩衝される。
【0062】また、シート部材13が変形して障害物等か
らの衝撃を吸収して緩衝することにより、開閉体4の剛
性閉鎖部9自体が衝撃や損傷を受けることも防止でき
る。
【0063】つぎに、前記第の実施の形態では、複数
の分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d の互いに対向す
る傾斜端部28にて形成された各空間部29内にシール材30
を充填するとともに、この対向する傾斜端部28の上端部
をヒンジ部31として形成する場合について説明したが、
これに限らず、複数の分割着床部材25a ,25b ,25c,2
5d は撓み易い他の手段にて連接するようにしてもよ
い。
【0064】この場合は、たとえば、複数の分割着床部
材25a ,25b ,25c ,25d の対向する端部は図示しない
蝶番にて折れ曲げ自在に連結され、着床部材25は全体と
して撓むようにしてもよい。
【0065】また、図4に示す第の実施の形態のよう
に、第の実施の形態において、複数の分割着床部材25
a ,25b ,25c ,25d の互いに対向する端部は互いに上
下方向から嵌合されるように、その一方の端部には嵌合
段部32を有する嵌合凸部33が形成され、その他方の端部
には前記嵌合凸部33が嵌合する嵌合段部34及び前記嵌合
段部32に嵌合する嵌合凸部35が形成するようにしてもよ
い。
【0066】また、図5に示す第の実施の形態のよう
に、第の実施の形態において、複数の分割着床部材25
a ,25b ,25c ,25d の対向する端部は互いに嵌合され
るように、その一方の端部には円弧状の嵌合凸部36を形
成し、その他方の端部には前記嵌合凸部36が嵌合する円
弧状の嵌合凹部37を形成するようにしてもよい。
【0067】つぎに、前記第の実施の形態及び前記第
の実施の形態に構成することにより、開閉体4が下降
する位置の被閉鎖部2に万一障害物等が存在した場合に
は、その開閉体4の下降移動方向の先端部となるシート
部材13の複数の分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d の
中の所定の位置の分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d
が当接すると、その各分割着床部材25a ,25b ,25c ,
25d が折れ曲がるように持上げられる。
【0068】そして、着床部材25は全体として撓むとと
もに、シート部材13が変形して障害物等に対する衝撃が
緩衝される。また、シート部材13が変形して障害物等か
らの衝撃を吸収して緩衝することにより、開閉体4の剛
性閉鎖部9自体が衝撃や損傷を受けることも防止でき
る。
【0069】なお、各分割着床部材25a ,25b ,25c ,
25d の互いに対向する端部にそれぞれマグネット等の吸
着部材を設け、これら吸着部材にて各分割着床部材25a
,25b ,25c ,25d の互いに対向する端部をそれぞれ
分離可能に連結することにより、開閉体4の昇降移動時
は各分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d が一本の着床
部材25として昇降移動されとともに、着床時には一本の
着床部材25として着床され、気密性が向上される。
【0070】つぎに、図6に示す第関連技術は、前
記第1の関連技術において、シート部材13には上下に左
右方向の複数のスリット38をそれぞれ形成したものであ
る。
【0071】このように構成することにより、複数のス
リット38によりシート部材13が撓んで変形し易くなり、
シート部材13が障害物等に当接したときは、その障害物
等にてシート部材13が容易に撓んで変形して障害物等に
対する衝撃が緩衝される。その他の作用は前記第1の
連技術の場合と同様である。
【0072】また、シート部材13に形成するスリット38
は第関連技術に限らず、スリット38を形成する位
置、方向及び数は適宜任意に選択するとよい。
【0073】つぎに、前記各関連技術では、軟性閉鎖部
11は全体として一枚のシート部材13にて形成する場合に
ついて説明したが、これに限らず、前記各関連技術にお
いて、シート部材13は、図7に示す第関連技術のよ
うに、複数枚の分割シート13a ,13b ,13c ,13d を並
設して構成するようにしてもよい。
【0074】この場合、複数枚の分割シート13a ,13b
,13c ,13d は、隣設する分割シート13a ,13b ,13c
,13d の側端部39の相互を互いに接合した状態で並設
され、これらの複数枚の分割シート13a ,13b ,13c ,
13d の上端部が剛性閉鎖部9の下端部にそれぞれ固定さ
れている。
【0075】また、複数枚の分割シート13a ,13b ,13
c ,13d の下端部の着床部15及び隣設する分割シート13
a ,13b ,13c ,13d の側端部39のそれぞれに所定の間
隔をおいて複数のスリット40がそれぞれ形成されてい
る。
【0076】このように構成することにより、複数枚の
分割シート13a ,13b ,13c ,13dはそれぞれ独立して
撓んで変形し易くなるとともに、これらの複数枚の分割
シート13a ,13b ,13c ,13d は各部の複数のスリット
40により更に撓んで変形し易くなる。そして、複数枚の
分割シート13a ,13b ,13c ,13d が障害物等に当接し
たときは、その障害物等に当接した分割シート13a ,13
b ,13c ,13d だけが容易に撓んで変形して障害物等に
対する衝撃が緩衝される。
【0077】また、障害物等に当接しない分割シート13
a ,13b ,13c ,13d だけは変形することなく下降さ
れ、これらの分割シート13a ,13b ,13c ,13d の着床
部15が被閉鎖部2の床面14に着される。このとき、障害
物等にて変形しない分割シート13a ,13b ,13c ,13d
の着床部15は複数のスリット40を有することにより、こ
れらの着床部15が被閉鎖部2の床面14の形状に応じて床
面14に沿ってそれぞれ着床される。
【0078】また、開閉体4にて被閉鎖部2が閉鎖され
た状態で、この開閉体4から出入りするときは、開閉体
4の分割シート13a ,13b ,13c ,13d の中で所望位置
の側端部39を押し開いて変形させて開閉体4の一部を開
口することにより、その開口部から人や物品等を容易に
出入りすることができる。このとき、分割シート13a,1
3b ,13c ,13d は独立して形成されたものを並設され
ているため、所望位置の側端部39間が出入口として容易
に押し開かれ、必要以上に大きく開口されることがな
く、出入口として必要最小限の大きさに開口されること
により気密性が損なわれることを可及的に防止される。
【0079】なお、スリット40は分割シート13a ,13b
,13c ,13d の側端部39及び着床部15の全部または一
部であってもよく、また、分割シート13a ,13b ,13c
,13dの側端部39及び着床部15に限らず、分割シート13
a ,13b ,13c ,13d の中間部であってもよく、さら
に、これらの各位置のスリット40は分割シート13a ,13
b,13c ,13d に対して上下方向、左右方向及び斜め方
向に形成したものであってもよい。
【0080】つぎに、前記各関連技術では、開閉体4は
剛性閉鎖部9の下端部に軟性閉鎖部11を固定する場合に
ついて説明したが、これに限らず、軟性閉鎖部11は剛性
閉鎖部9の一部に設けるようにしてもよい。
【0081】この場合は、たとえば、前記各関連技術
おいて、図8に示す第関連技術のように、開閉体4
は全体が剛性閉鎖部9にて形成され、この剛性閉鎖部9
の下端部に被閉鎖部2の床面14に着床する剛性部材にて
形成された着床部材41が固定されている。また、前記剛
性閉鎖部9の下側中間部に所定の大きさの出入口42が形
成され、この出入口42にはこの出入口42を開閉可能に閉
鎖する柔軟な軟性閉鎖部43が設けられている。なお、出
入口42は被閉鎖部2の周辺状況に応じて剛性閉鎖部9の
下側中間部に限らず、剛性閉鎖部9の下側中間部以外の
所望位置に設けるようにしてもよい。
【0082】前記軟性閉鎖部43は、前記出入口42を開閉
可能に閉鎖する大きさのシート部材44にて形成され、こ
のシート部材44の上端部が前記出入口42の上端縁部45に
固定され、このシート部材44の下端部が前記着床部材41
の表面に重なり合う状態に当接する自由端部46として形
成されている。また、前記シート部材44の両側端部47は
前記出入口42の両側縁部48に気密に接合されている。
【0083】このように構成することにより、開閉体4
の下降移動により、この開閉体4の剛性閉鎖部9の下降
移動方向の先端部すなわち下端部の着床部材41が被閉鎖
部2の床面14に着床されることにより、この開閉体4の
剛性閉鎖部9及び軟性閉鎖部43にて被閉鎖部2が閉鎖さ
れる。そして、着床部材41が被閉鎖部2の床面14との間
に隙間が生じることなく気密に閉鎖される。
【0084】また、開閉体4にて被閉鎖部2が閉鎖され
た状態で、この開閉体4の出入口42から出入りするとき
は、開閉体4のシート部材44の自由端部46を持上げてシ
ート部材44を変形させることにより、開閉体4の一部の
出入口42が簡単に開口され、この出入口42から人や物品
等を容易に出入りすることができる。このとき、出入口
42はシート部材44を変形させて開口することにより、開
閉体4の全体を開移動するもののように必要以上に大き
く開口されることがなく、出入りに必要な最小限の大き
さに開口されることにより気密性が損なわれることを可
及的に防止される。
【0085】また、出入口42から人や物品等を出入りし
た後はシート部材44は出入口42の上端縁部45に固定した
上端部を中心に出入口42を閉鎖する方向に向かって戻
り、このシート部材44にて出入口42が再び閉鎖される。
したがって、このシート部材44にて出入口42の気密性が
確保される。
【0086】つぎに、前記各関連技術では、開閉体4の
剛性閉鎖部9は、必要本数の複数のスラット12を並設し
て構成した剛性部材8にて形成する場合について説明し
たが、これに限らず、開閉体4の剛性閉鎖部9は、必要
数の複数の剛性パネル体49を並設して構成した剛性部材
8にて形成するようにしてもよい。
【0087】この場合は、図9に示す第関連技術
ように、剛性パネル体49は、被閉鎖部2の幅方向の長さ
を有して横長矩形状に形成されたパネルフレーム50と、
このパネルフレーム50にて形成された空間部51の全面に
亘って嵌合して固定されたパネル52と、を有して構成さ
れている。また、下端部に配置される空間部51を開口し
た状態の下端パネルフレーム53を有している。この下端
パネルフレーム53は前記パネルフレーム50と同形状に形
成されている。
【0088】そして、パネルフレーム50内にパネル52を
嵌合して構成した複数の剛性パネル体49及びこれらの複
数の剛性パネル体49の下端部に配置される空間部51を開
口した状態の下端パネルフレーム53は、これらを上下方
向に並設した状態で図示しない連繋手段にて連繋して開
閉体4の剛性閉鎖部9が構成されている。
【0089】また、開閉体4の軟性閉鎖部11は、前記下
端パネルフレーム53の空間部51を閉鎖する軟性部材54に
て形成され、この軟性部材54は前記下端パネルフレーム
53の空間部51を閉鎖する枚数の複数枚の分割シート54a
,54b ,54c ,54d にて形成されている。
【0090】そして、前記複数枚の分割シート54a ,54
b ,54c ,54d は、両側端部をそれぞれ重ね代55として
互いに重ね合わせた状態で前記ガイドレール3間の方向
に向かって並設されるとともに、これらの分割シート54
a ,54b ,54c ,54d の上端部が前記下端パネルフレー
ム53の上辺フレーム部56にそれぞれ固定されている。
【0091】また、前記複数枚の分割シート54a ,54b
,54c ,54d の下端部は前記下端パネルフレーム53の
下辺フレーム部57に重ね合わせた状態に当接する自由端
部58としてそれぞれ形成されている。また、前記下辺フ
レーム部57は柔軟性を有する着床部材59として形成され
ている。
【0092】このように構成することにより、開閉体4
の下降移動により、この開閉体4の剛性閉鎖部9の下降
移動方向の先端部すなわち下端パネルフレーム53の着床
部材59が被閉鎖部2の床面14に着床されることにより、
この開閉体4の剛性閉鎖部9及び軟性閉鎖部11にて被閉
鎖部2が閉鎖される。そして、着床部材59にて被閉鎖部
2の床面14との間に隙間が生じることなく気密に閉鎖さ
れる。
【0093】また、開閉体4にて被閉鎖部2が閉鎖され
た状態で、この開閉体4から出入りするときは、開閉体
4の分割シート54a ,54b ,54c ,54d の中で所望位置
の一枚のシートの自由端部58を持上げて変形させること
により、空間部51の一部が出入口として簡単に開口さ
れ、この出入口から人や物品等を出入りすることができ
る。
【0094】このとき、出入口は選択した一枚のシート
を変形させて開口することにより、開閉体4の全体を開
移動するもののように必要以上に大きく開口されること
がなく、出入りに必要な最小限の大きさに開口されるこ
とにより気密性が損なわれることを可及的に防止され
る。
【0095】また、出入口として開口した開口部から人
や物品等を出入りした後は選択した一枚のシートは下端
パネルフレーム53の下辺フレーム部57に固定した上端部
を中心に開口部を閉鎖する方向に向かって戻り、このシ
ートにて開口部が再び閉鎖される。したがって、この各
分割シート54a ,54b ,54c ,54d にて空間部51の気密
性が確保される。
【0096】つぎに、図10に示す第の実施の形態
は、前記第関連技術において、下端パネルフレーム
53から下辺フレーム部57が除去され、両側辺60の下端部
が着床部61として形成されたものである。
【0097】このように構成することにより、下端パネ
ルフレーム53の両側辺60の着床部61が被閉鎖部2の床面
14に着床されるとともに、各分割シート54a ,54b ,54
c ,54d の下端部の自由端部58が着床端部として被閉鎖
部2の床面14にそれぞれ着床される。そして、被閉鎖部
2に存在した障害物等に各分割シート54a ,54b ,54c
,54d の自由端部58が当接すると、これらの各分割シ
ート54a ,54b ,54c ,54d が変形して障害物等に対す
る衝撃が緩衝される。その他の作用は前記第関連技
の場合と同様であるから説明を省略する。
【0098】つぎに、前記各関連技術は、開閉体4を昇
降して被閉鎖部2を開閉する場合について説明したが、
これに限らず、開閉体4は、被閉鎖部2の左右方向の一
方側から他方側に向かって移動して被閉鎖部2を開閉す
るようにしてもよい。
【0099】この場合は、たとえば、図11乃至図13
に示す第関連技術のように、側壁部に相対してドア
縦枠62がそれぞれ垂直状に固定され、この相対するドア
縦枠62の上端部間に上部ガイドレール63が水平状に固定
され、前記相対するドア縦枠62の下端部間に前記上部ガ
イドレール63と平行に下部ガイドレール64が水平状に固
定されている。
【0100】前記上部ガイドレール63は、相対するレー
ル側板部65と、このレール側板部65の上端部間に形成さ
れたレール天板部66と、を有するとともに、これらレー
ル側板部65及びレール天板部66にて下面に案内口67を開
口したレール溝68を有して断面コ字形状に形成されてい
る。また、前記レール天板部66の略中間部に前記レール
溝68内に突出したレール側ストッパー69が固定されてい
る。前記下部ガイドレール64は、上面部に前記上部ガイ
ドレール63のレール溝68に対向したレール溝70を有して
形成されている。
【0101】そして、前記上部ガイドレール63及び下部
ガイドレール64は、前記被閉鎖部2を閉鎖する位置及び
この被閉鎖部2を開放する位置に開閉体4を移動可能な
長さにて形成され、この被閉鎖部2を開放したときの開
閉体4は被閉鎖部2の側壁面部71に沿って重ね合わせた
状態に後退移動されるようになっている。
【0102】前記被閉鎖部2を開閉する開閉体4は、前
記上部ガイドレール63及び下部ガイドレール64に沿って
開閉移動されるドア体72にて形成され、このドア体72は
剛性部材にて形成された剛性閉鎖部73と、この剛性閉鎖
部73に設けられ変形可能な柔軟な軟性部材にて形成され
た軟性閉鎖部74とを有して形成されている。
【0103】そして、前記剛性閉鎖部73は前記各関連技
と同様な剛性部材にて形成され、その上端部が前記上
部ガイドレール63のレール溝68内に移動自在に挿入した
挿入部73a として形成されているとともに、その下端部
が前記下部ガイドレール64のレール溝70に移動自在に係
合した係合部73b として形成されている。
【0104】また、前記軟性閉鎖部74は、ドア体72の被
閉鎖部2を閉鎖するときの移動方向の先端部に固定され
ている。この軟性閉鎖部74はスポンジ等の発砲性合成樹
脂等にて成型された弾性部材75にて形成されている。前
記弾性部材75は、ドア体72の被閉鎖部2を閉鎖するとき
の移動方向の先端面が前記一方側のドア縦枠62に当接す
る戸当り面76として形成され、その上端部が前記上部ガ
イドレール63のレール溝68内に移動自在に挿入した挿入
部75a として形成されているとともに、その下端部が前
記下部ガイドレール64のレール溝70に移動自在に係合し
た係合部75b として形成されている。
【0105】そして、前記弾性部材75の挿入部75a は前
記剛性閉鎖部73の挿入部73a と同一面に連続して形成さ
れ、前記弾性部材75の係合部75b は前記剛性閉鎖部73の
係合部73b と同一面に連続して形成されている。
【0106】前記弾性部材75は、防火・防煙用のときは
熱硬化性樹脂、たとえば、耐火性を有するメラミン系発
砲樹脂が用いられ、断熱用のときはフェノール系発砲樹
脂が用いられる。また、弾性部材75はロックウール、ガ
ラスウール等にて形成してもよい。
【0107】また、前記軟性閉鎖部74の戸当り面76が前
記一方側のドア縦枠62に当接したときに前記上部ガイド
レール63のレール側ストッパー69に当接するドア側スト
ッパー77が前記剛性閉鎖部73の挿入部73a の端部すなわ
ち前記戸当り面76と反対側の端部に一体に突設されてい
る。また、前記剛性閉鎖部73には開閉体4を開閉する引
き手78が固定されている。
【0108】このように構成したことにより、引き手78
にてドア体72が被閉鎖部2を閉鎖する方向に向かって牽
引されると、このドア体72は上部ガイドレール63と下部
ガイドレール64とにより案内されて閉移動されるととも
に、このドア体72の軟性閉鎖部74の戸当り面76が一方側
のドア縦枠62に当接されてこのドア体72の剛性閉鎖部73
及び軟性閉鎖部74にて被閉鎖部2が閉鎖される。
【0109】そして、この軟性閉鎖部74の戸当り面76が
一方側のドア縦枠62に沿って当接されることにより、こ
の戸当り面76と一方側のドア縦枠62との間に隙間が生じ
ることなく気密に閉鎖される。また、ドア体72の軟性閉
鎖部74の戸当り面76が一方側のドア縦枠62に沿って当接
されるとともに、このドア体72の剛性閉鎖部73の挿入部
75a のドア側ストッパー77が上部ガイドレール63のレー
ル側ストッパー69に当接され、ドア体72の閉移動が停止
される。
【0110】このとき、ドア体72が閉移動する位置の被
閉鎖部2に万一障害物等が存在した場合において、その
障害物等にドア体72の閉移動方向の先端部となる軟性閉
鎖部74の戸当り面76が当接すると、その軟性閉鎖部74が
変形して障害物等に対する衝撃が緩衝される。また、軟
性閉鎖部74が変形して障害物等からの衝撃を吸収して緩
衝することにより、ドア体72の剛性閉鎖部73自体が衝撃
や損傷を受けることも防止される。
【0111】つぎに、前記第関連技術では、ドア体
72の軟性閉鎖部74は剛性閉鎖部73の全長に亘って固定す
る場合について説明したが、これに限らず、軟性閉鎖部
74は剛性閉鎖部73の高さより低いが、軟性閉鎖部74に障
害物等が当接されても影響のない高さ位置に全長を有す
るものを設けるようにしてもよい。
【0112】この場合は、たとえば、第関連技術
おいて、図14に示す第関連技術のように、剛性閉
鎖部73の閉移動方向の先端部にこの剛性閉鎖部73の上端
部79を残して取付凹部80が形成され、この取付凹部80内
に軟性閉鎖部74が固定されている。そして、前記剛性閉
鎖部73の上端部79の先端面が一方側のドア縦枠62に当接
する戸当り面81として形成され、この戸当り面81と前記
軟性閉鎖部74の戸当り面76とは同一面にて形成されてい
る。
【0113】このように構成することにより、引き手78
にてドア体72が被閉鎖部2を閉鎖する方向に向かって牽
引されると、このドア体72は上部ガイドレール63と下部
ガイドレール64とにより案内されて閉移動されるととも
に、このドア体72の軟性閉鎖部74の戸当り面76及び剛性
閉鎖部73の上端部79の戸当り面81が一方側のドア縦枠62
に当接されてこのドア体72の剛性閉鎖部73及び軟性閉鎖
部74にて被閉鎖部2が閉鎖される。そして、この軟性閉
鎖部74の戸当り面76が一方側のドア縦枠62に沿って当接
されることにより、この戸当り面76と一方側のドア縦枠
62との間に隙間が生じることなく気密に閉鎖される。
【0114】このとき、軟性閉鎖部74は剛性閉鎖部73の
高さより低いが、軟性閉鎖部74に障害物等が当接されて
も影響のない高さ位置に全長を有するので、ドア体72が
閉移動する位置の被閉鎖部2に万一障害物等が存在した
場合において、その障害物等にドア体72の閉移動方向の
先端部となる軟性閉鎖部74の戸当り面76が当接すると、
その軟性閉鎖部74が変形して障害物等に対する衝撃が緩
衝される。また、軟性閉鎖部74が変形して障害物等から
の衝撃を吸収して緩衝することにより、ドア体72の剛性
閉鎖部73自体が衝撃や損傷を受けることも防止される。
【0115】つぎに、図15に示す第関連技術は、
被閉鎖部2を開閉する開閉体4は、前記第関連技術
の上部ガイドレール63及び下部ガイドレール64に沿って
開閉移動されるドア体82にて形成され、このドア体82は
剛性部材にて形成された剛性閉鎖部83と、この剛性閉鎖
部83に形成された出入口84と、この出入口84を開閉する
変形可能な軟性部材にて形成された柔軟な軟性閉鎖部85
と、を有して形成されている。
【0116】前記剛性閉鎖部83は、前記出入口84を開口
形成した剛性パネル部材86にて形成されている。また、
前記軟性閉鎖部85は、前記各関連技術の場合と同様にシ
ート部材87にて形成され、このシート部材87は、複数枚
に分割形成された分割シート87a ,87b ,87c にて形成
されている。そして、この複数枚の分割シート87a ,87
b ,87c は、隣設する互いの重ね代88を重ね合わせた状
態に並設するとともに、これら複数枚の分割シート87a
,87b ,87c の上端部が前記出入口84の上端開口縁部
にそれぞれ固定され、これらの複数枚の分割シート87a
,87b ,87c の下端部が自由端部89として前記出入口8
4の下端開口縁部にそれぞれ重ね合わせた状態に当接さ
れている。さらに、前記複数枚の分割シート87a ,87b
,87c の中で、両側端部に位置する分割シート87a ,8
7c の外端縁部が前記出入口84の両側縁部に気密に接合
されている。
【0117】このように構成することにより、ドア体82
を閉移動することにより、このドア体82の剛性閉鎖部83
と軟性閉鎖部85とにより被閉鎖部2が閉鎖され、軟性閉
鎖部85の複数枚の分割シート87a ,87b ,87c にて剛性
閉鎖部83の出入口84が閉鎖されることにより、ドア体82
の剛性閉鎖部83と軟性閉鎖部85とにより被閉鎖部2が気
密に閉鎖される
【0118】また、剛性閉鎖部83の出入口84から出入り
するときは、この出入口84を閉鎖した複数枚の分割シー
ト87a ,87b ,87c の全部または一部を開いて変形する
ことにより、隣接する重ね代88の相互間が離間されて開
口され、この開口部から出入りされる。このとき、ドア
体82の剛性閉鎖部83にて被閉鎖部2を閉鎖した状態でそ
のドア体82の一部の複数枚の分割シート87a ,87b ,87
c の全部または一部を変形して必要最小限の大きさに出
入口84を開口することにより、全体的に気密性が損なわ
れることを可及的に防止される。
【0119】つぎに、図16に示す第10関連技術
は、開閉体4は前記第関連技術のドア体72の剛性閉
鎖部73に前記第関連技術の出入口84を開口するとと
もに、この出入口84の上端縁部にこの出入口84を開閉す
る複数枚の分割シート87a ,87b ,87c を設けて構成し
たものである。
【0120】この構成によると、前記第関連技術
同様に軟性閉鎖部74が変形して障害物等に対する衝撃が
緩衝される。また、軟性閉鎖部74が変形して障害物等か
らの衝撃を吸収して緩衝することにより、ドア体72の剛
性閉鎖部73自体が衝撃や損傷を受けることも防止され
る。
【0121】また、前記第関連技術と同様に被閉鎖
部2を閉鎖した状態のドア体72の剛性閉鎖部73の出入口
84から複数枚の分割シート87a ,87b ,87c の全部また
は一部を開いて開口することにより出入りできる。
【0122】なお、この第10関連技術において、ド
ア体72の剛性閉鎖部73の外端面すなわち軟性閉鎖部74と
反対側に位置して剛性閉鎖部73の外端面を複数の蝶番90
にて被閉鎖部2の壁面部に取り付けることにより、この
ドア体72を蝶番90にて回動して被閉鎖部2を開閉する開
閉体4とすることができる。このとき、剛性閉鎖部73の
上端部に被閉鎖部2側の上部枠部材などの固定部材に係
脱自在に係合するラッチ91を進退自在に設けるようにす
るとよい。
【0123】つぎに、前記第1乃至第6の関連技術およ
び前記第1乃至第4の実施の形態において、開閉体4の
周辺の状況により軟性閉鎖部11に図示しない中桟等の補
強部材を設けてもよく、また、中桟等の補強部材の端部
に相対するガイドレール3の挿入口6内に移動自在に挿
入する挿入部を形成するようにしてもよい。このとき、
中桟等の補強部材は軟性閉鎖部11の所定の位置に1本で
あってもよく、軟性閉鎖部11により必要に応じて上下方
向に所定の間隔をおいて複数本を設けるようにしてもよ
く、さらに、これら中桟等の補強部材は軟性閉鎖部11に
応じて複数に分割形成したものであってもよい。
【0124】このように構成することにより、開閉体4
にて被閉鎖部2を閉鎖した状態で軟性閉鎖部11が風圧等
の圧力を受けて煽られても、中桟等の補強部材にて軟性
閉鎖部11が補強され、軟性閉鎖部11が大きく撓むことが
防止される。また、軟性閉鎖部11の挿入部7bが相対する
ガイドレール3の挿入口6内から外れることが防止され
る。
【0125】また、前記第1乃至第5の関連技術および
前記第1乃至第3の実施の形態では、軟性閉鎖部11とし
てのシート部材13,44は開閉体4の幅方向に一枚仕立て
のもの、または、複数枚を縫い合わせて全体として一枚
仕立てに形成したものについて説明したが、これに限ら
ず、シート部材13,44は短冊状に形成された複数枚の短
冊シートを前記ガイドレール3間の方向に向かって並設
して構成してもよく、また、シートの厚さ方向に他のシ
ートを重ね合わせるように並設して構成するようにして
もよい。
【0126】また、複数枚の短冊シートを前記ガイドレ
ール3間の方向に向かって並設してシート部材13,44を
構成する場合は、隣接する短冊シートの縁部の相互を接
合するようにするとよいが、隣接する短冊シートの縁部
に互いに重なり合う重ね代を形成し、これらの重ね代を
重ね合わせて複数枚の短冊シートを前記ガイドレール3
間の方向に向かって並設するようにすると、隣接する短
冊シートの縁部の相互を接合する構成に比べて隣接する
短冊シート間の気密性がより向上する。
【0127】つぎに、前記第2の関連技術では、軟性閉
鎖部11を形成したシート部材13は下端部に沿って分割し
ない通しの着床部材25を有する場合及び前記第1乃至第
3の実施の形態では、軟性閉鎖部11を形成したシート部
材13は下端部に沿って分割した分割着床部材25a ,25b
,25c ,25d を有する場合について説明したが、これ
に限らず、シート部材13,44を短冊状に形成された複数
枚の短冊シートを前記ガイドレール3間の方向に向かっ
て並設して構成した場合は、これらの短冊シートは下端
部に沿って分割しない通しの着床部材25を設けるように
してもよく、また、各短冊シートは下端部に沿ってそれ
ぞれ分割した分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d を設
けるようにしてもよく、なお、この分割着床部材25a ,
25b ,25c,25d は短冊シートの数に応じて選択する。
【0128】さらには、開閉体4の剛性閉鎖部73または
軟性閉鎖部11に出入口を設けた場合において、これら出
入口を閉鎖する出入口閉鎖シート以外のシートは下端部
に沿って分割しない通しの着床部材25を設けるようにし
てもよい。
【0129】つぎに、前記第2の関連技術および前記第
1乃至第3の実施の形態では、着床部材25及び各分割着
床部材25a ,25b ,25c ,25d はシート部材13の下端部
に固定する場合について説明したが、これに限らず、着
床部材25及び各分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d は
シート部材13の下端部に袋状に形成された中空部内に封
入してもよく、このとき、着床部材25及び各分割着床部
材25a ,25b ,25c ,25d は中空または中実の棒状材で
あってもよく、また、砂、小石、小球等、さらにはばね
等の弾性部材を封入してもよい。
【0130】また、前記第2の関連技術および前記第1
乃至第3の実施の形態において、着床部材25及び各分割
着床部材25a ,25b ,25c ,25d は被遮蔽部2の床面14
に着床するシートなどの軟性閉鎖部材を有する構成とし
てもよい。このとき、軟性閉鎖部材は着床部材25及び各
分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d の下端部に一枚ま
たは数枚であってもよく、数枚の場合は軟性閉鎖部材は
被遮蔽部2の床面14に着床したときに軟性閉鎖部材の厚
さ方向に互いに離間して着床するようにするとよい。
【0131】このように構成することにより、着床部材
25及び各分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d が被遮蔽
部2の床面14に着床したときは軟性閉鎖部材にて着床部
材25及び各分割着床部材25a ,25b ,25c ,25d と被遮
蔽部2の床面14との間の気密性がさらに向上される。
【0132】つぎに、前記第関連技術、第関連
技術及び第10関連技術において、軟性閉鎖部43,85
と剛性閉鎖部9,83との周縁部の少なくとも一部を吸着
するマグネット等の分離可能な吸着部材を設け、この吸
着部材にて軟性閉鎖部43,85を剛性閉鎖部9,83に吸着
させることにより、軟性閉鎖部43,85にて出入口42,84
がさらに気密に閉鎖される。
【0133】また、吸着部材は前記第関連技術、第
関連技術及び第10関連技術の場合に限らず、た
とえば、図示しない出入口を閉鎖する出入口閉鎖シート
と、この出入口閉鎖シートの両側のシートとの間を分離
可能な吸着部材にて気密に閉鎖するようにしてもよく、
さらには、短冊シート間を分離可能な吸着部材にて気密
に閉鎖するようにしてもよい。
【0134】つぎに、軟性閉鎖部11,43,74は既存の剛
性閉鎖部9,73,83の閉鎖移動方向の先端側に後付けし
てもよい。
【0135】つぎに、前記全ての関連技術および実施の
形態において、開閉体4は剛性閉鎖部9,73と軟性閉鎖
部11,43,74とを交互に複数を連設する構成としてもよ
い。
【0136】このように構成することにより、開閉体4
は全体としてフレキシブルに構成され、障害物等に対す
る衝撃が緩衡される。
【0137】
【発明の効果】発明によれば、開閉体を被閉鎖部を閉
鎖する方向に向かって閉移動することにより、この開閉
体の剛性閉鎖部及び軟性閉鎖部にて被閉鎖部を確実に閉
鎖できるが、このとき、被閉鎖部に存在した障害物等に
開閉体が当接すると、開閉体の軟性閉鎖部が変形して障
害物等に対する衝撃が緩衝される。したがって、開閉体
の閉鎖時の不都合を防止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の関連技術を示す開閉装置の正面
図である。
【図2】第2の関連技術を示す一部を省略した開閉体の
正面図である。
【図3】第1の実施の形態を示す一部を省略した開閉体
の正面図である。
【図4】第2の実施の形態を示す一部を省略した開閉体
の正面図である。
【図5】第3の実施の形態を示す一部を省略した開閉体
の正面図である。
【図6】第3の関連技術を示す一部を省略した開閉体の
正面図である。
【図7】第4の関連技術を示す一部を省略した開閉体の
正面図である。
【図8】第5の関連技術を示す一部を省略した開閉体の
正面図である。
【図9】第6の関連技術を示す一部を省略した開閉体の
正面図である。
【図10】第4の実施の形態を示す一部を省略した開閉
体の正面図である。
【図11】第7の関連技術を示す開閉装置の正面図であ
る。
【図12】同上開閉体のストッパー部を示す断面図であ
る。
【図13】同上側面図である。
【図14】第8の関連技術を示す開閉装置の正面図であ
る。
【図15】第9の関連技術を示す開閉体の正面図であ
る。
【図16】第10の関連技術を示す開閉体の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 開閉装置 2 被閉鎖部 4 開閉体 8 剛性部材 9,73,83 剛性閉鎖部 10 軟性部材 11,43,74,85 軟性閉鎖部 13,44,87 シート部材 25,41,59 着床部材 38,40 スリット 75 弾性部材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被閉鎖部を昇降して開閉する開閉体を具
    備し、 前記開閉体は、剛性部材にて形成された剛性閉鎖部と、
    この剛性閉鎖部の下端側に設けられ変形可能な軟性部材
    にて形成された軟性閉鎖部とをし、 前記軟性閉鎖部は、下端部に前記被閉鎖部の床面に着床
    する変形可能な着床部材を有し、 この着床部材は、剛性部材にて形成された複数の分割着
    床部材にて構成され、 これらの複数の分割着床部材の中で両側部に位置する分
    割着床部材の外端部を除く各分割着床部材の対向する端
    部は、撓み易い手段にて連接され、 前記着床部材は全体として撓み易く形成されている こと
    を特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 複数の分割着床部材の中で両側部に位置
    する分割着床部材の外端部を除く各分割着床部材の対向
    する端部にて下方に向かって拡開形成された空間部内に
    軟性のシール材が充填されている ことを特徴とする請求
    項1記載の開閉装置。
  3. 【請求項3】 複数の分割着床部材の中で両側部に位置
    する分割着床部材の外端部を除く各分割着床部材の対向
    する端部の上端部がヒンジ部として形成されている こと
    を特徴とする請求項1または2記載の開閉装置。
  4. 【請求項4】 複数の分割着床部材の中で両側部に位置
    する分割着床部材の外端部を除く各分割着床部材の対向
    する端部は、その一方の端部に嵌合段部を有する嵌合凸
    部が形成され、その他方の端部に前記嵌合凸部が嵌合す
    る嵌合段部及び前記嵌合段部に嵌合する嵌合凸部が形成
    されている ことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
  5. 【請求項5】 複数の分割着床部材の中で両側部に位置
    する分割着床部材の外端部を除く各分割着床部材の対向
    する端部は、その一方の端部に円弧状の嵌合凸部が形成
    され、その他方の端部に前記嵌合凸部が嵌合する円弧状
    の嵌合凹部が 形成されている ことを特徴とする請求項1
    記載の開閉装置。
  6. 【請求項6】 被閉鎖部を昇降して開閉する開閉体を具
    備し、 前記開閉体は、剛性部材にて形成された剛性閉鎖部と、
    この剛性閉鎖部の下端側に設けられた軟性閉鎖部とを有
    し、 前記剛性閉鎖部は、前記被閉鎖部の幅方向の長さを有し
    て横長矩形状に形成されたパネルフレーム及びこのパネ
    ルフレームにて形成された空間部の全面に亘って固定さ
    れたパネルを有して構成された複数の剛性パネル体と、
    これらの複数の剛性パネル体の下端部に配置される空間
    部を開口した状態の下端パネルフレームとを、上下方向
    に並設した状態で連繋手段にて連繋して構成され、 前記軟性閉鎖部は、前記下端パネルフレームの上辺フレ
    ーム部に固定され前記下端パネルフレームの空間部を閉
    鎖する変形可能な軟性部材にて形成され、 前記下端パネルフレームから下辺フレーム部が除去さ
    れ、前記下端パネルフレームの両側辺の下端部が着床部
    として形成されている ことを特徴とする開閉装置。
  7. 【請求項7】 軟性閉鎖部は、スリットを有するシート
    部材にて形成されている ことを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の開閉装置。
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