JP3417482B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3417482B2 JP01023391A JP1023391A JP3417482B2 JP 3417482 B2 JP3417482 B2 JP 3417482B2 JP 01023391 A JP01023391 A JP 01023391A JP 1023391 A JP1023391 A JP 1023391A JP 3417482 B2 JP3417482 B2 JP 3417482B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はIC等の半導体装置の製
造方法に係り、特に半導体抵抗の製造方法に関する。近
年では、ICの大規模集積化が要求されているため、各
回路要素のレイアウト面積の縮少化が必要となり、IC
内の抵抗の高抵抗化とともに、歩留り向上のために高精
度化が要求される。 【0002】 【従来の技術】図3に従来の半導体拡散抵抗の例を示
す。図3に示すように、従来の拡散抵抗は、シリコン基
板の一部にシリコン基板とは逆導電型のイオンを打ち込
み、その拡散領域5を抵抗として使用するものであっ
た。拡散領域5の両端には電圧供給用のアルミ酸線4が
互いに適当な間隔をおいて電気的にコンタクトがとられ
ている。コタンクトホール3はアルミ配線4と拡散領域
5との電気的コンタクトをとるためのものであり、その
下層側には電極取出し用の高濃度拡散領域2が形成され
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、イオン打ち
込み状態にはウェーハ上の位置やその他の条件によって
バラツキが生じ、結果としてウェーハ上の位置によって
抵抗値が相互に異なるという問題があった。また、従来
の拡散抵抗はPN接合の存在により基板すなわちバック
ゲートの電位が抵抗値に影響する、いわゆるバックゲー
ト依存性があるため、抵抗値が異なってしまう問題もあ
った。 【0004】このようなことから拡散抵抗の特性は非線
型性となり、拡散抵抗を用いた電子回路、例えばフィル
タや増幅器等の歪み率が必ずしも良好なものとはならな
かった。また、イオン打ち込み法を用いると、シート当
りの抵抗値が下がるため、高抵抗を得るためには拡散領
域を長くとらなければならず、レイアウト面積の増大の
原因となっていた。 【0005】本発明の課題は、バックゲートの影響を受
けず、抵抗値のバラツキの少ない小面積高抵抗化を図り
うる半導体装置の製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、SOI構造の基板上の素
子基板内に酸化膜に達する深さで四方に連続するトレン
チを形成する工程と、 前記トレンチ内に絶縁物を形成す
る工程と、前記絶縁物が中に形成されたトレンチによっ
て囲まれた島状の領域に少なくとも2個の電極を互いに
間隔をおいて設ける工程とを有し、前記島状の領域内
に、前記素子基板のシート抵抗を有する抵抗を形成する
ことを特徴とする。 【0007】 【作用】請求項1の発明によれば、SOI構造の基板上
の素子基板12内に酸化膜11に達する深さで四方に連
続するトレンチ15を形成する。そして、前記トレンチ
15内に絶縁物を形成する。そして、前記絶縁物が中に
形成されたトレンチ15によって囲まれた島状の領域9
に少なくとも2個の電極を互いに間隔をおいて設ける。
さらに、前記島状の領域9内に、前記素子基板12のシ
ート抵抗を有する抵抗を形成する。このように、比較的
簡単な工程で他の部分から完全分離された抵抗領域9を
形成することができる。また、SOI構造基板上の素子
基板12内にトレンチアイソレーション領域で囲まれた
島状の孤立した抵抗領域9が形成されるため、当該抵抗
領域9は他の部分から絶縁物で分離され、従来のような
バックゲートの影響を受けず、また抵抗領域9は素子基
板12自身を用いており、従来のようなイオン打込みに
よる拡散領域5を使用しないので、抵抗値のバラツキを
抑制し、かつ高抵抗を得ることが可能となる。 【0008】 【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。図1に本発明により製造された半導装置
である半導体抵抗の平面図を示す。この半導体装置はS
OI(Silicon on insulator)構造の基板を用いてい
る。SOI構造の基板というのは、ウェーハの最下層に
支持基板(Si)を置き、その上に酸化膜(SiO2
を介して素子基板12が積層された構造を有する。この
酸化膜は支持基板と素子基板12とを分離するためのも
のである。素子基板は約3μmで形成される。 【0009】素子基板12内にはウェーハの延在方向に
四方連続し、かつウェーハの厚さ方向において酸化膜に
到達する深さのトレンチアイソレーション領域1が形成
されている。したがって、素子基板12内にはトレンチ
アイソレーション領域1と酸化膜とによって完全に包囲
されて分離された島状の抵抗領域が形成されている。抵
抗領域9の両端部には電極取出し用の高濃度拡散領域
2、6がそれぞれ埋込まれている。この高濃度拡散領域
2、6はコンタクトホール3、7と抵抗領域9との接触
抵抗を下げるためにイオン打ち込みされて形成される。
コンタクトホール3、7は高濃度拡散領域2、6とアル
ミ配線4、8間に形成され、このアルミ配線4と8との
間に必要な電圧を印加することにより、アルミ配線4と
8との間の長さに対応する抵抗値を示す作用をなす。 【0010】このように作成された抵抗領域9は、Si
2 のトレンチアイソレーション領域1で囲まれて電気
的に絶縁される。そのため、抵抗領域9の抵抗値は印加
電圧によって変化せず、バックゲート依存性を排除でき
る。また、抵抗領域9として素子基板12自体を使用し
ているので、高抵抗化が可能となる。因に、従来のよう
な通常の拡散抵抗では、シート抵抗で1〜2kΩである
のに対し、本発明のように素子基板12自身を使用した
場合、3〜30kΩのシート抵抗となる。このことは、
例えば100kΩの抵抗領域9を作成した場合、レイア
ウト面積を約1/10にも縮少化することができること
を意味する。 【0011】次に、図2に本発明の半導体装置の製造方
法における製造工程図を示し、当該製造方法について説
明する。まず、図2(a)に示すように、SOI構造基
板の素子基板12上に選択酸化法による素子分離法であ
るLOCOS(Local oxidation of silicon)の膜13
(SiO2 )を形成する。SOI構造基板はウェーハの
最下層の支持基板10(Si)、その上の酸化膜11
(SiO2 )、さらにその上の素子基板12(Si)か
らなる。 【0012】次に、図2(b)に示すように、LOCO
S膜13および素子基板12の表面全面にレジスト14
を塗布したのち、LOCOS膜13を貫通する位置にエ
ッチングによりトレンチエッチング部15を酸化膜11
に達する深さで形成する。次いで、図2(c)に示すよ
うに、表面にCVDSiO2 膜16を全面成長させ、ト
レンチエッチング部15内にSiO2 を充填してトレン
チアイソレーション領域1を作成する。 【0013】次いで、図2(d)に示すように、LOC
OS膜13および抵抗領域9となる素子基板12上のC
VDSiO2 膜16をエッチングバックして表面を露出
する。このように、比較的簡単な工程で他の部分から完
全分離された抵抗領域9を形成することができる。 【0014】 【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、トレンチ
アイソレーション領域1によって囲まれた抵抗領域を形
成したので、抵抗領域は完全に他の部分から絶縁分離さ
れ、バックゲートの影響を受けることなく抵抗値のバラ
ツキの少ない小面積高抵抗の半導体抵抗を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明により製造された半導体装置の平面図で
ある。 【図2】本発明の半導体装置の製造方法における製造工
程図である。 【図3】従来の半導体装置の平面図である。 【符号の説明】 1…トレンチアイソレーション領域 2…高濃度拡散領域 3…コンタクトホール 4…アルミ配線 5…拡散領域 6…高濃度拡散領域 7…コンタクトホール 8…アルミ配線 9…抵抗領域 10…支持基板 11…酸化膜 12…素子基板 13…LOCOS膜 14…レジスト 15…トレンチエッチング部 16…CVDSiO2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 秀樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 後藤 邦彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−271567(JP,A) 特公 昭43−15747(JP,B1)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 SOI構造の基板上の素子基板内に酸化
    膜に達する深さで四方に連続するトレンチを形成する工
    程と、 前記トレンチ内に絶縁物を形成する工程と、 前記絶縁物が中に形成されたトレンチによって囲まれた
    島状の領域に少なくとも2個の電極を互いに間隔をおい
    て設ける工程とを有し、 前記島状の領域内に、前記素子基板のシート抵抗を有す
    る抵抗を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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