JP3417346B2 - 障 子 - Google Patents

障 子

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JP3417346B2
JP3417346B2 JP16867399A JP16867399A JP3417346B2 JP 3417346 B2 JP3417346 B2 JP 3417346B2 JP 16867399 A JP16867399 A JP 16867399A JP 16867399 A JP16867399 A JP 16867399A JP 3417346 B2 JP3417346 B2 JP 3417346B2
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本 道 雄 松
口 剛 北
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三協アルミニウム工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網戸を装着可能な
採風用の開口を有する玄関扉や勝手口扉などの障子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した障子としては、例えば、
開口を有する障子本体と、障子本体の開口を覆う網戸を
備え、障子本体の開口の両側縁に、互いに対向する上下
方向に沿う係合溝をそれぞれ設けて、障子本体の両係合
溝間に網戸を上方から落とし込んでセットするようにし
た玄関ドアがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の玄関ドア(障子)では、障子本体の両係合溝間に網
戸を上方から落とし込んでセットするようにしている都
合上、玄関ドアの上方に広い空間を確保することができ
ない場合には、網戸を外して手入れを行うことが困難で
あるという問題があった。
【0004】また、この玄関ドアにおいて、上方に広い
空間を確保できたとしても、網戸を外す場合には、網戸
を上方に大きく持ち上げなくてはならないので、メンテ
ナンスが容易であるとは言い難いという問題を有してお
り、これらの問題を解決することが従来の課題となって
いた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、上方に広い空間がない状況であった
としても、網戸の着脱を簡単に行うことができ、その結
果、網戸のメンテナンスの容易化を実現することが可能
である障子を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る障子は、障子本体と、網戸を備え、障子本体には、開
口と、開口の左右に位置して網戸を左右のけんどん要領
により着脱自在とした上下方向に沿いかつ上端が開口し
た係合溝を設けると共に、網戸の上端には、左右に張り
出して障子本体の両係合溝の各上端開口を挿通自在でか
つ障子本体の両係合溝の各溝底とそれぞれ当接する振れ
止めを設け、障子本体の両係合溝間に取り付けた網戸で
障子本体の開口を覆ってある構成としており、この構成
の障子を前述した従来の課題を解決するための手段とし
ている。
【0008】本発明の請求項に係わる障子は、障子本
体における係合溝の室内側の溝壁に室内外方向の貫通孔
を設けると共に、貫通孔に室内側から挿入して網戸に係
止する固定具を設けて網戸を障子本体に固定し、固定具
の室内側には、障子本体の開口を閉塞する小障子が位置
している構成としている。
【0009】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる障子では、上
記した構成としていることから、障子本体の両係合溝間
に、網戸を若干持ち上げながら左右のけんどん要領によ
りはめ込んだ後、障子本体の両係合溝の各上端開口から
網戸の左右の振れ止めをそれぞれ挿入すると、左右の振
れ止めは障子本体の両係合溝の各溝底とそれぞれ当接す
ることから、網戸の上端側は障子本体の所定位置にがた
つきなくセットされることとなり、したがって、障子の
上方に広い空間がない場合であったとしても、障子本体
に対する網戸の着脱を行い得ることとなり、網戸のメン
テナンスが容易なものとなる。
【0011】本発明の請求項に係わる障子では、網戸
の下端部側が障子本体に固定されることから、網戸は障
子本体に対して傾くことなくセットされることとなり、
加えて、貫通孔および固定具は、小障子の陰になって室
外側だけでなく室内側からも見えないので、意匠性に優
れたものとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0013】図1〜図6は、本発明に係わる障子の一実
施例を示しており、この実施例では、本発明に係わる障
子が玄関ドアである場合を示す。
【0014】図2および図3に示すように、左右の竪枠
2,2と、両竪枠2,2の上端部間に架設される上枠3
と、両竪枠2,2の下端間に架設される下枠4とからな
るサッシ枠1にはめ込まれる玄関ドア(障子)10は、
サッシ枠1の上下の枠3,4にヒンジ5を介して回動自
在に支持されかつ中央部分に採風用の開口Sを有するド
ア本体(障子本体)11と、このドア本体11の開口S
に設けた補助枠20内で上下方向に移動して開口Sを閉
塞開放する2枚の小障子13,13と、補助枠20内に
はめ込まれて開口Sを覆う網戸30を備えている。
【0015】ドア本体11の補助枠20を構成する補助
竪枠21,21には、図1にも示すように、網戸30の
左右方向の長さ寸法よりも小さな間隔をおいて互いに対
向する上下方向に沿う係合溝22,22がそれぞれ設け
てあると共に、補助枠20を構成する補助下枠23に
は、網戸30を載せる網戸受け24が設けてあり、網戸
30は、ドア本体11の両係合溝22,22間に左右の
けんどんの要領によって着脱自在にセットされるように
なっている。
【0016】この場合、網戸30の上端には、左右に略
均等に張り出してドア本体11の両係合溝22,22の
各溝底22a,22aとそれぞれ当接する振れ止め14
が設けてあり、一方、ドア本体11の両係合溝22,2
2の各上端には、上方に向けて開口する挿入口(上端開
口)22b,22bがそれぞれ設けてあり、網戸30の
振れ止め14,14をこれらの挿入口22b,22bを
通して上方から係合溝22,22に落とし込んで係止す
ることにより、網戸30の上端を所定位置にがたつきな
くセットすることができるようになっている。
【0017】振れ止め14は、図2および図3の拡大円
内ならびに図4にも示すように、網戸30の竪框31の
上端開口に挿入される固定部14aと、この固定部14
aと一体をなして係合溝22の挿入口22bから挿入さ
れて溝底22aと当接する突起部14bを備えている。
固定部14aには、竪框31の内面に圧接する複数の爪
14cおよび竪框31内に挿通されるねじ15と螺合す
る固定用ねじ孔14dが形成してあり、突起部14bに
は、下向きのテーパ面14eが形成してあって、振れ止
め14を網戸30の上端両側に配置した状態では、両振
れ止め14,14の各テーパ面14e,14eは互いに
離間する方向を向くようになっている。
【0018】また、この玄関ドア10は、図5および図
6に示すように、ドア本体11における係合溝22の室
内側の溝壁22cに設けた室内外方向の貫通孔41と、
この貫通孔41に室内側から挿入されて網戸30の下端
部に係止することによりドア本体11の所定位置に網戸
30の下端部を固定する固定具42を備えている
【0019】この固定具42は、室内側に位置する頭部
42aと、網戸30に係止する軸部42bと、頭部42
aから軸部42bに沿って延出する係止突起42c,4
2cを有し、これらの係止突起42c,42cを貫通孔
41の周縁部に係止させることにより、係合溝22の室
内側の溝壁22cに固定されるようになっており、頭部
42aは、ドア本体11の開口Sを小障子13で閉塞し
た状態において、この小障子13により隠蔽されるよう
になっている。
【0020】この玄関ドア1では、ドア本体11の補助
枠20内に網戸30を取り付ける場合、図1のしろ抜き
矢印Aに示すようにして、網戸30を若干持ち上げなが
らドア本体11の両係合溝22,22間に左右のけんど
ん要領によりはめ込んだ後、図1のしろ抜き矢印Bに示
すようにして、網戸30の振れ止め14,14を両係合
溝22,22の各挿入口22b,22bを通して上方か
ら係合溝22,22に落とし込むと、左右の振れ止め1
4,14は、ドア本体11の両係合溝22,22の各溝
底22a,22aとそれぞれ当接するので、網戸30の
上端側はドア本体11の所定位置にがたつきなくセット
されることとなる。
【0021】そして、振れ止め14,14を係合溝2
2,22に落とし込むに際して、網戸30がドア本体1
1の両係合溝22,22のいずれかの側に寄っていたと
しても、振れ止め14の突起部14bには下向きのテー
パ面14eが形成してあるので、左右の振れ止め14,
14のうちの寄った側の振れ止め14のテーパ面14e
が係合溝22の溝底22aに摺接しつつ網戸30の上端
側をドア本体11の所定位置にガイドすることとなり、
網戸30の所定位置へのセットが簡単になされることと
なる。
【0022】このように、上記した玄関ドア10では、
網戸30をドア本体11の両係合溝22,22間に左右
のけんどん要領によりはめ込むようにしているので、上
方に広い空間がない場合であったとしても、ドア本体1
1に対する網戸30の着脱を行い得ることとなり、した
がって、網戸30の手入れが容易なもとなる。
【0023】また、この玄関ドア10では、固定具42
を備えているので、網戸30の下端部がドア本体11の
所定位置に固定されることとなり、すなわち、網戸30
はドア本体11に対して傾くことなくセットされること
となり、この際、固定具42は、ドア本体11の開口S
を小障子13で閉塞した状態において、この小障子13
により隠蔽されることから、固定具42が室外側だけで
なく室内側にも露出することがなく、その結果、意匠性
に優れたものとなる。
【0024】上記した実施例では、本発明に係わる障子
が玄関ドアである場合を示したが、これに限定されるも
のではなく、本発明に係わる障子が、例えば、勝手口ド
アであってもよく、また、引き戸や引き違い戸であって
もよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係わる障子では、上記した構成としたため、障子
の上方に広い空間がない場合であったとしても、障子本
体に対する網戸の着脱を行うことが可能であり、その結
果、網戸のメンテナンスを簡単に行うことができ、加え
て、網戸の上端側を障子本体の所定位置にがたつきなく
セットすることが可能であるという非常に優れた効果が
もたらされる。
【0027】本発明の請求項に係わる障子では、上記
した構成としていることから、網戸を障子本体の所定位
置に固定することができ、加えて、意匠性の向上をも実
現することが可能であるという非常に優れた効果がもた
らされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による障子の網戸の取り付け
要領を示す分解斜視説明図である。
【図2】図1に示した障子の横断面説明図である。
【図3】図1に示した障子の縦断面説明図である。
【図4】図1に示した障子の振れ止めの正面説明図であ
る。
【図5】図1に示した障子の固定具による網戸下端部の
固定要領を示す部分斜視断面説明図である。
【図6】図5に示した固定具の側面説明図である。
【符号の説明】
10 玄関ドア(障子) 11 ドア本体(障子本体) 13 小障子 14 振れ止め 14e テーパ面 22 係合溝 22a 係合溝の溝底 22b 挿入口(係合溝の上端開口) 22c 係合溝の室内側の溝壁 30 網戸 41 貫通孔 42 固定具 S 開口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】障子本体と、網戸を備え、障子本体には、
    開口と、開口の左右に位置して網戸を左右のけんどん要
    領により着脱自在とした上下方向に沿いかつ上端が開口
    した係合溝を設けると共に、網戸の上端には、左右に張
    り出して障子本体の両係合溝の各上端開口を挿通自在で
    かつ障子本体の両係合溝の各溝底とそれぞれ当接する振
    れ止めを設け、障子本体の両係合溝間に取り付けた網戸
    で障子本体の開口を覆ってあることを特徴とする障子。
  2. 【請求項2】障子本体における係合溝の室内側の溝壁に
    室内外方向の貫通孔を設けると共に、貫通孔に室内側か
    ら挿入して網戸に係止する固定具を設けて網戸を障子本
    体に固定し、固定具の室内側には、障子本体の開口を閉
    塞する小障子が位置している請求項1に記載の障子。
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