JP3416674B1 - 道路反射鏡用鏡体 - Google Patents

道路反射鏡用鏡体

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JP3416674B1 JP2002323101A JP2002323101A JP3416674B1 JP 3416674 B1 JP3416674 B1 JP 3416674B1 JP 2002323101 A JP2002323101 A JP 2002323101A JP 2002323101 A JP2002323101 A JP 2002323101A JP 3416674 B1 JP3416674 B1 JP 3416674B1
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    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B5/00Visible signalling systems, e.g. personal calling systems, remote indication of seats occupied
    • G08B5/008Traffic signalling mirrors

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 簡単な構成で、視認性を向上させ、ひいては
視認距離の問題を解消することのできる道路反射鏡用鏡
体を提供する。 【解決手段】 鏡体6の鏡面6aが凸状に湾曲してい
る。鏡体6を道路に設置したとき、鏡面6aの中心(E
点)を通る水平方向断面(AEB断面)の曲率が垂直方
向断面(CED断面)の曲率よりも小さくなるように、
鏡面6aの形状を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、見通しの悪い交差
点等に設置して、交通安全の役目を果たす道路反射鏡用
の鏡体に関する。さらに詳細には、本発明は、鏡面(ミ
ラー面)の曲率に着目して、車輌の運転席からカーブを
曲がった先方の安全確認を確実なものとすることができ
るように改良した道路反射鏡用鏡体に関する。
【0002】
【従来の技術】見通しの悪い山道の急カーブや市街地の
交差点には、鏡面の反射により、直接見えない所を見通
すことができるようにした、いわゆるカーブミラーと称
される道路反射鏡が設置され、交通安全の役目を果たし
ている。
【0003】かかる道路反射鏡においては、車輌の運転
席からカーブを曲がった先方の安全確認を確実なものと
するために、鏡面に映し出される対向車輌等を正確に把
握できること(視認性)が不可欠となっている。
【0004】通常、従来の道路反射鏡用鏡体の鏡面は、
凸状に湾曲し、一定の曲率半径を有する球面となってい
る(定曲率凸面鏡)。この定曲率凸面鏡は、図12に示
すような、例えば、真球17の端の部分を、軸方向に垂
直な断面18で切断して形成した形状の金型を用いて、
ステンレス等の板材をプレス加工し、その外表面を鏡面
仕上げにすることによって得られる。また、かかる道路
反射鏡は、急カーブ地点や交差点を挟んだ道路の一方側
から他方側の対向車輌等を確認できるように設置される
関係上、運転手等は道路反射鏡の鏡体を斜め方向から見
ることになる。このため、運転手等には、鏡面に映る対
向車輌等の像が縦に細長く伸びた状態で歪んで見えると
共に、鏡面に映る像も暗くなり、視認性が十分なものと
は言えなかった。
【0005】また、上記のような定曲率凸面鏡からなる
道路反射鏡用鏡体においては、『視界』と『視認距離の
確認』との相反する要素がある。すなわち、視界を広く
するために鏡面の曲率半径を小さくすると、鏡面に映し
出される対向車輌等の対象物までの運転手が認識する距
離(視認距離)に誤差が生じ易くなり、逆に、正しい視
認距離を得ようとすると、視界を犠牲にせざるを得なく
なる。
【0006】従来、この対策として、主に遠くの対象を
視認するための小さな曲率半径を有する鏡面と、主に近
くの対象を視認するための大きな曲率半径を有する鏡面
とを一つの鏡体中に設けることが提案されている(例え
ば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】 特開平11−6908号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載された道路反射鏡用鏡体であっても、小さな曲率半径
部分と大きな曲率半径部分とは、それぞれ定曲率凸面鏡
からなるため、上記で指摘した視認性の問題を解決する
には至っていない。
【0009】本発明者は、視認距離の問題は視認性を向
上させることによって解消し得ると考え、視認性を向上
させるための鏡体の構造について鋭意研究を重ねた結
果、本発明をするに至った。また、本発明者は、この構
造を保持したまま、さらに僅かな工夫を施すだけで、視
界を広くすることにも成功した。
【0010】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、簡単な構成で、視認
性を向上させ、ひいては視認距離の問題を解消すること
のできる道路反射鏡用鏡体を提供することを目的とす
る。また、本発明は、簡単な構成で、視認距離の問題を
解消しつつ、広い視界を確保することのできる道路反射
鏡用鏡体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る道路反射鏡用鏡体の構成は、道路又は
道路脇に設置して用いられる道路反射鏡用鏡体であっ
て、前記鏡体の鏡面が凸状に湾曲しており、前記鏡体を
道路又は道路脇に設置したとき、前記鏡面の中心を通る
水平方向断面の曲率が垂直方向断面の曲率よりも小さく
なるように、前記鏡面の形状が定められていることを特
徴とする。
【0012】この道路反射鏡用鏡体の構成によれば、鏡
体を斜め方向から見た場合に、従来の定曲率凸面鏡から
なる鏡体では縦に細長く伸びた状態で歪んで見えていた
対向車輌等の像が、実際の形状に近い像として、大き
く、かつ、明るく見えるようになる。これは、垂直方向
断面に比べて水平方向断面の曲率半径を大きく(すなわ
ち、曲率を小さく)設定したことにより、鏡体を斜め方
向から見た場合に、鏡面上に映し出される対向車輌等の
像が、縦に細長く伸びた状態のまま水平方向に引き伸ば
された状態で見え、その像の形状の縦横比が実際の対向
車輌等の縦横比に近づくこととなるからである。そし
て、この場合、縦に細長く伸びた状態はそのまま維持さ
れるので、従来の定曲率凸面鏡からなる鏡体を用いた場
合に比べて、鏡面上に映し出される対向車輌等の像は大
きく見えることになる。また、垂直方向断面に比べて水
平方向断面の曲率半径を大きく(すなわち、曲率を小さ
く)設定したことにより、水平方向での散光作用が減少
し、その結果、鏡面上に映し出される対向車輌等の像が
明るくなる。従って、本発明の道路反射鏡用鏡体の構成
によれば、鏡面に映し出される対向車輌等を正確に把握
できることとなり、視認性の向上が図られる。また、以
上のような視認性の向上に伴って、視認距離の問題も解
消され、車輌の運転席からカーブを曲がった先方の安全
確認を確実なものとすることができる。
【0013】また、前記本発明の道路反射鏡用鏡体の構
成においては、前記垂直方向断面の前記鏡面の曲率半径
をρ1、前記水平方向断面の前記鏡面の曲率半径をρ2
としたとき、下記(数2)の関係を満たしているのが好
ましい。 [数2] 1.1≦ρ2/ρ1≦2.0 この好ましい例によれば、鏡体を斜め方向から見た場合
に、鏡面上に映し出される対向車輌等の像の形状の縦横
比が実際の対向車輌等の形状の縦横比から大きくずれる
ことがなく、しかも鏡面上に映し出される対向車輌等の
周りの景色等が大きく歪んでしまうこともない。その結
果、対向車輌等がさらに見え易くなり、車輌の運転席か
らカーブを曲がった先方の安全確認をさらに確実なもの
とすることができる。
【0014】また、前記本発明の道路反射鏡用鏡体の構
成においては、前記鏡面の中心に立てた法線の方向への
投影において、前記水平方向の長さが前記垂直方向の長
さよりも長くなるように、前記鏡面の形状が定められて
いるのが好ましい。この好ましい例によれば、水平方向
の視界を十分に確保することができるので、周りの景色
に対する対向車輌等の位置関係を正確に把握することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態における道路
反射鏡を示す正面図、図2は図1のA−B断面図、図3
は図1のC−D断面図である。
【0017】図1〜図3に示すように、本実施の形態の
道路反射鏡1は、道路又は道路脇に立設される支柱2
と、支柱2の上部に取付金具3によって取付け固定され
る円板状の裏板4と、裏板4の前面に配設され、取付枠
5を介して裏板4に固定される鏡体6とを備えている。
ここで、支柱2は、例えば鉄等の金属からなり、裏板4
は、例えば金属や合成樹脂からなる。また、鏡体6は、
例えばステンレス、アルミニウム等の板面を鏡面仕上げ
にした一枚形成の金属板や、透明な板面の裏にアマルガ
ム等の鏡面形成用の不透明部材を塗布した強化アクリル
板等の合成樹脂板からなる。
【0018】鏡体6は、その鏡面6aを凸状に湾曲させ
て形成されている。
【0019】図1の正面図において、E点は鏡面6aの
中心を示しており、図2はE点を通る鏡体6の水平方向
断面を示している。また、図3はE点を通る鏡体6の垂
直方向断面を示している。
【0020】図2、図3に示すように、本実施の形態の
道路反射鏡用鏡体6においては、鏡面6aの中心(E
点)を通る水平方向断面(図2のAEB断面)の曲率が
垂直方向断面(図3のCED断面)の曲率よりも小さく
なるように、鏡面6aの形状が定められている。すなわ
ち、鏡面6aの中心を通る水平方向断面の曲率半径ρ2
が垂直方向断面の曲率半径ρ1よりも大きくなるよう
に、鏡面6aの形状が定められている。
【0021】道路反射鏡1は、急カーブ地点や交差点を
挟んだ道路の一方側から他方側の対向車輌等を確認でき
るように設置される関係上、運転手等は道路反射鏡1の
鏡体6を斜め方向から見ることになるが、道路反射鏡1
を上記のように構成したことにより、鏡体6を斜め方向
から見た場合に、従来の定曲率凸面鏡からなる鏡体では
縦に細長く伸びた状態で歪んで見えていた対向車輌等の
像が、実際の形状に近い像として、大きく、かつ、明る
く見えるようになる。これは、鏡面6aの中心を通る水
平方向断面の曲率半径ρ2が垂直方向断面の曲率半径ρ
1よりも大きくなるように、鏡面6aの形状を定めたこ
とにより、鏡体6を斜め方向から見た場合に、鏡面6a
上に映し出される対向車輌等の像が、縦に細長く伸びた
状態のまま水平方向に引き伸ばされた状態で見え、その
像の形状の縦横比が実際の対向車輌等の縦横比に近づく
こととなるからである。そして、この場合、縦に細長く
伸びた状態はそのまま維持されるので、従来の定曲率凸
面鏡からなる鏡体を用いた場合に比べて、鏡面6a上に
映し出される対向車輌等の像は大きくなる。また、垂直
方向断面に比べて水平方向断面の曲率半径ρ2を大きく
(すなわち、曲率を小さく)設定したことにより、水平
方向での散光作用が減少し、その結果、鏡面6a上に映
し出される対向車輌等の像が明るくなる。図4に、本実
施の形態の道路反射鏡用鏡体6と従来の道路反射鏡用鏡
体16とを対比して示す。図4から明らかなように、本
実施の形態の道路反射鏡用鏡体6は、従来の道路反射鏡
用鏡体16に比べて、対向車輌等を実際の形状に近い像
として大きく映し出せることが分かる。
【0022】従って、本実施の形態の道路反射鏡1を用
いれば、鏡面6a上に映し出される対向車輌等を正確に
把握できることとなり、視認性の向上が図られる。ま
た、以上のような視認性の向上に伴って、視認距離の問
題も解消され、車輌の運転席からカーブを曲がった先方
の安全確認を確実なものとすることができる。
【0023】次に、上記の構成を有する本実施の形態に
おける道路反射鏡1の製造方法について、図1〜図3、
図5を参照しながら説明する。図5は本発明の一実施の
形態における道路反射鏡用鏡体の製造方法を示す工程図
である。
【0024】まず、図5(a)に示すような、例えば、
扁平な球体7の長手方向の端の部分を、長手方向に垂直
な断面8で切断して形成した形状の金型を用いて、ステ
ンレス等の板材をプレス加工する。ここで、扁平な球体
7の長手方向の端の部分は、球体7を図の矢印方向から
見た場合に、その中心を通る垂直方向断面の曲率半径ρ
1が3000mm、水平方向断面の曲率半径ρ2が40
00mmになっているとする。上記プレス加工により、
図5(b)に示すような、正面から見た形が長円となる
ような鏡体6の基となる部材9が得られる。図6に、こ
の部材9の六面図を示す。次に、図5(c)に示すよう
に、部材9を、中心を合わせた状態で円状に切り抜き、
その外表面を鏡面仕上げにする。これにより、ρ2/ρ
1=1.33を満たす鏡体6が得られる。図7に、鏡体
6の六面図を示す。
【0025】以上のようにして鏡体6が得られたら、鏡
体6に適合する裏板4を準備し、裏板4の前面に取付枠
5を介して鏡体6を固定する。そして、鏡体6が固定さ
れた裏板4を、取付金具3によって支柱2の上部に取付
け固定する。これにより、道路反射鏡1が完成する。
【0026】尚、本発明の道路反射鏡用鏡体は、上記の
ような製造方法によって得られる鏡体6に限定されるも
のではない。道路又は道路脇に設置したときに、鏡面の
形状を、鏡面の中心を通る水平方向断面の曲率が垂直方
向断面の曲率よりも小さくなるようにすることができる
製造方法によって得られる道路反射鏡用鏡体であれば、
本発明に含まれる。例えば、従来型の曲率半径が360
0mmの定曲率凸面鏡を用い、鏡体と裏板との間(図3
の6と4との間)の水平方向の端部付近に布等を詰め込
むことにより、例えば垂直方向断面の曲率半径ρ1が3
000mm、水平方向断面の曲率半径ρ2が4000m
mの本発明の特徴を備えた道路反射鏡用鏡体を作製する
ことができる。
【0027】次に、本発明者は、水平方向断面の鏡面6
aの曲率半径ρ2と垂直方向断面の鏡面6aの曲率半径
ρ1との比ρ2/ρ1が異なる複数体の道路反射鏡用鏡
体6を試作し、当該鏡体6を車輌10の進行方向に対し
て図8のように設置して、以下のような実験を行った。
すなわち、車輌10と鏡体6とを結ぶ線と、鏡体6と対
向車輌等11とを結ぶ線とのなす角(以下『視認角』と
いう)を変化させ、それぞれの視認角において、鏡面6
a上に映し出される対向車輌等11の像の形状の縦横比
が実際の対向車輌等11の形状の縦横比に略一致すると
きのρ2/ρ1の値を求めた。図8には、その結果も併
せて示している。
【0028】図8においては、視認角が120゜のとき
にρ2/ρ1=3.30、視認角が150゜のときにρ
2/ρ1=7.11等となっているが、ρ2/ρ1の値
があまり大きくなると、鏡面6a上に映し出される対向
車輌等11の周りの景色等が歪んでしまい、車輌10の
運転席からカーブを曲がった先方の安全確認がし難くな
ることが分かった。
【0029】そこで、本発明者は、それぞれの視認角に
おける、ρ2/ρ1の値と、鏡面6a上に映し出され
る、対向車輌等11の像の形状の縦横比及び対向車輌等
11の周りの景色等の歪みの程度との関係について、さ
らに詳細に調べた。その結果、ρ2/ρ1の値が下記
(数3)に示す範囲にあるとき、鏡体6を斜め方向から
見た場合に、それぞれの視認角において、鏡面6a上に
映し出される対向車輌等11の像の形状の縦横比が実際
の対向車輌等11の形状の縦横比から大きくずれること
がなく、しかも鏡面6a上に映し出される対向車輌等1
1の周りの景色等が大きく歪んでしまうことがないこと
が分かった。従って、ρ2/ρ1の値が下記(数3)に
示す範囲にあれば、対向車輌等11がさらに見え易くな
り、車輌10の運転席からカーブを曲がった先方の安全
確認をさらに確実なものとすることができる。 [数3] 1.1≦ρ2/ρ1≦2.0 次に、上記構造を保持したまま、視界を広くすることの
できる道路反射鏡用鏡体について説明する。
【0030】図5(d)に示すように、図5(b)、図
6に示す部材9を、中心を合わせた状態で楕円状に切り
抜き、その外表面を鏡面仕上げにする。これにより、ρ
2/ρ1=1.33を満たし、水平方向の視界を十分広
く確保することのできる鏡体12が得られる。図9に、
鏡体12の六面図を示す。図5(d)、図9に示す道路
反射鏡用鏡体12は、鏡面12aの中心に立てた法線の
方向への投影において、水平方向の長さが垂直方向の長
さよりも長くなるように、鏡面12aの形状が定められ
ている。この道路反射鏡用鏡体12を用いれば、水平方
向の視界を十分広く確保することができるので、周りの
景色に対する対向車輌等の位置関係を正確に把握するこ
とができる。
【0031】次に、本実施の形態における道路反射鏡用
鏡体6の他の使用例について説明する。
【0032】図10に示すように、峠状道路の頂上の道
路上方に、オーバーハング式の支柱13を用いて、道路
反射鏡用鏡体6を、その鏡面6aが下方を向いた状態で
設置する。ここで、道路反射鏡用鏡体6は、その中心を
通る紙面に平行な断面の曲率半径ρ2が紙面に垂直な断
面の曲率半径ρ1よりも大きくなるように、鏡面6aの
形状が定められている。これにより、車輌14の運転席
から峠の向こう側の対向車輌等15を見通すことができ
る。この場合、本実施の形態の道路反射鏡用鏡体6が用
いられているので、対向車輌等15は実際の形状に近い
像として、大きく、かつ、明るく見える。従って、車輌
14の運転席から峠の向こう側の安全確認を確実なもの
とすることができる。
【0033】尚、本実施の形態においては、道路反射鏡
用鏡体として、道路又は道路脇に立設される支柱2又は
13に取付け固定されるタイプの道路反射鏡用鏡体6を
例に挙げて説明したが、本発明は、必ずしもこのタイプ
の道路反射鏡用鏡体に限定されるものではなく、道路又
は道路脇に設置して用いられるものであればよい。例え
ば、急カーブ地点や交差点に存在する壁等の建造物等に
設置するタイプの道路反射鏡用鏡体も、本発明に含まれ
る。
【0034】また、本実施の形態においては、鏡面の中
心に立てた法線の方向への投影が円形又は楕円形である
道路反射鏡用鏡体6又は12を例に挙げて説明したが、
本発明は、必ずしもこのような形状の道路反射鏡用鏡体
に限定されるものではない。例えば、図11に示すよう
に、鏡面16aの中心に立てた法線の方向への投影が矩
形の道路反射鏡用鏡体16であっても、道路又は道路脇
に設置したときに、鏡面16aの中心を通る水平方向断
面の曲率が垂直方向断面の曲率よりも小さくなるよう
に、鏡面16aの形状が定められているものであればよ
い。そして、この場合にも、垂直方向断面の鏡面16a
の曲率半径をρ1、水平方向断面の鏡面16aの曲率半
径をρ2としたとき、下記(数4)の関係を満たすのが
望ましい。 [数4] 1.1≦ρ2/ρ1≦2.0 また、この場合、鏡面16aの中心に立てた法線の方向
への投影が横長の長方形となるように、鏡面16aの形
状を定めれば、上記と同様に、水平方向の視界を十分に
確保して、周りの景色に対する対向車輌等の位置関係を
正確に把握することが可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鏡体を斜め方向から見た場合に、従来の定曲率凸面鏡か
らなる鏡体では縦に細長く伸びた状態で歪んで見えてい
た対向車輌等の像が、実際の形状に近い像として、大き
く、かつ、明るく見えるようになる。従って、本発明に
よれば、鏡面に映し出される対向車輌等を正確に把握で
きることとなり、視認性の向上が図られる。また、以上
のような視認性の向上に伴って、視認距離の問題も解消
され、車輌の運転席からカーブを曲がった先方の安全確
認を確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における道路反射鏡を示
す正面図
【図2】図1のA−B断面図
【図3】図1のC−D断面図
【図4】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用鏡
体と従来の道路反射鏡用鏡体とを対比して示した斜視図
【図5】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用鏡
体の製造方法を示す工程図
【図6】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用鏡
体の基となる部材の六面図
【図7】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用鏡
体の六面図
【図8】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用鏡
体の望ましい曲率半径比ρ2/ρ1を求めるための実験
方法を示す概略図
【図9】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用鏡
体の他の例の六面図
【図10】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用
鏡体の他の使用例を示す概略図
【図11】本発明の一実施の形態における道路反射鏡用
鏡体のさらに他の例を示す斜視図
【図12】従来の道路反射鏡用鏡体の製造方法を示す概
略図
【符号の説明】
1 道路反射鏡 2、13 支柱 3 取付金具 4 裏板 5 取付枠 6、12、16 鏡体 6a、12a、16a 鏡面 9 鏡体の基となる部材 10、14 車輌 11、15 対向車輌等
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 9/011 G02B 5/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路又は道路脇に設置して用いられる道
    路反射鏡用鏡体であって、 前記鏡体の鏡面が凸状に湾曲しており、 前記鏡体を道路又は道路脇に設置したとき、前記鏡面の
    中心を通る水平方向断面の曲率が垂直方向断面の曲率よ
    りも小さくなるように、前記鏡面の形状が定められてい
    ることを特徴とする道路反射鏡用鏡体。
  2. 【請求項2】 前記垂直方向断面の前記鏡面の曲率半径
    をρ1、前記水平方向断面の前記鏡面の曲率半径をρ2
    としたとき、下記(数1)の関係を満たす請求項1に記
    載の道路反射鏡用鏡体。 [数1] 1.1≦ρ2/ρ1≦2.0
  3. 【請求項3】 前記鏡面の中心に立てた法線の方向への
    投影において、前記水平方向の長さが前記垂直方向の長
    さよりも長くなるように、前記鏡面の形状が定められて
    いる請求項1又は2に記載の道路反射鏡用鏡体。
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