JP3415780B2 - アイスディスペンサ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、レストラン等の飲
食店において水やジュース等の飲み物を提供する際に差
し出されたコップの中に所要量の氷を供給するアイスデ
ィスペンサ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のアイスディスペンサ装置
は、特開平９−１４５２１２号公報に記載されているよ
うに、チップ状の氷片を製氷するオーガ式製氷機と、こ
のオーガ式製氷機の上部に設けられたアイスストッカ
と、このアイスストッカに形成された氷放出口を開閉す
る開閉装置と、前記オーガ式製氷機の後方に設けられた
圧縮機と、この圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮する空冷
式凝縮器とを備えている。また、このようなアイスディ
スペンサ装置は上述したオーガ式製氷機、アイスストッ
カ、開閉装置、圧縮機及び空冷式凝縮器を収納する本体
とを備えており、本体の側面部に吸気口を形成し、この
吸気口から吸い込まれた空気によって空冷式凝縮器や圧
縮機を冷却するように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアイスディスペンサ装置では、吸気口から吸い込まれ
た空気を本体の背面部に形成された排気口から外部に排
出しているため、排気口が壁などによって塞がれた場合
には空冷式凝縮器や圧縮機を冷却した空気が本体内に滞
留し、これによって本体内の温度が上昇して製氷能力の
低下を招く惧れがあった。また、本体の側面部に形成さ
れた吸気口が壁などによって塞がれた場合にも本体内の
温度が上昇して製氷能力の低下を招く惧れがあった。さ
らに、本体内に吸い込まれた空気がアイスストッカの前
側に回り込んだ場合には、空気と共に吸い込まれた埃等
の塵埃が開閉装置に付着し、開閉装置を作動させた際に
開閉装置に付着した塵埃がアイスストッカ内から放出さ
れた氷片に転移して衛生的な問題が生ずる惧れもあっ
た。

【０００４】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、本体に形成された吸気口や排気口が壁などによって
塞がれることがなく、かつ本体内に吸い込まれた空気が
アイスストッカの前側に回り込むことを防止できるアイ
スディスペンサ装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１の発明は、チップ状の氷片を製氷するオ
ーガ式製氷機と、このオーガ式製氷機の上部に設けられ
たアイスストッカと、このアイスストッカに形成された
氷放出口を開閉する開閉装置と、前記オーガ式製氷機の
後方に設けられた圧縮機と、この圧縮機で圧縮された冷
媒を凝縮する空冷式凝縮器と、これらのオーガ式製氷
機、アイスストッカ、開閉装置、圧縮機および空冷式凝
縮器を収納する本体とを備えたアイスディスペンサ装置
において、空冷式凝縮器を前記圧縮機の上方に設けると
ともに、前記空冷式凝縮器を支持する凝縮器支持プレー
トを前記オーガ式製氷機と前記圧縮機との間に設け、こ
の凝縮器支持プレートと前記本体の背面部との間に、前
記本体の底面部から外気を吸入して前記本体の天井部か
ら排気するための吸入排気通路を形成するとともに、前
記空冷式凝縮器は、前記本体の底面部に設けられた凝縮
器本体と、この凝縮器本体と前記圧縮機との間に設けら
れたファンモータと、前記凝縮器本体の両側部に設けら
れた一対の通風板とを有し、前記凝縮器支持プレート
は、前記通風板を介して前記凝縮器本体を支持する板状
サポート部を有し、前記通風板および前記板状サポート
部が前記ファンモータから送風された冷却用空気を上方
に通風せしめる通風路を、前記吸入排気通路の一部とし
て形成したことを特徴とする。

【０００６】請求項２の発明は、チップ状の氷片を製氷
するオーガ式製氷機と、このオーガ式製氷機の上部に設
けられたアイスストッカと、このアイスストッカに形成
された氷放出口を開閉する開閉装置と、前記オーガ式製
氷機の後方に設けられた圧縮機と、この圧縮機で圧縮さ
れた冷媒を凝縮する空冷式凝縮器と、これらのオーガ式
製氷機、アイスストッカ、開閉装置、圧縮機および空冷
式凝縮器を収納する本体とを備えたアイスディスペンサ
装置において、前記空冷式凝縮器を前記圧縮機の上方に
設けるとともに、前記空冷式凝縮器を支持する凝縮器支
持プレートを前記オーガ式製氷機と前記圧縮機との間に
設け、この凝縮器支持プレートと前記本体の背面部との
間に、前記本体の底面部から外気を吸入して前記本体の
天井部から排気するための吸入排気通路を形成するとと
もに、前記空冷式凝縮器は、前記本体の底面部に設けら
れた凝縮器本体と、この凝縮器本体と前記圧縮機との間
に設けられたファンモータと、前記凝縮器本体の両側部
に設けられた一対の通風板とを有し、前記凝縮器支持プ
レートは、前記通風板を介して前記凝縮器本体を支持す
る板状サポート部と、この板状サポート部の両側縁部か
ら下方に延設された一対の脚部と、これら脚部の下端に
前記本体の前側または前記本体の後側に向かって折曲さ
れ、前記本体の底面部に固定された一対の下部ブラケッ
ト上にねじ止めされる板状の折曲部とを有し、前記下部
ブラケットには、前記折曲部の先端部と係合して前記凝
縮器支持プレートを前記本体部の底面部に対して略垂直
に支持する係合部が前記下部ブラケットの端部をＵ字状
に折り曲げて形成されていることを特徴とする。請求項
３の発明は、前記空冷式凝縮器が、前記本体の底面部に
対して斜めに設けられていることを特徴とする。請求項
４の発明は、前記オーガ式製氷機、前記圧縮機および前
記空冷式凝縮器等を制御するためのコントロールボック
スが前記アイスストッカの上部に設けられていることを
特徴とする。請求項５の発明は、前記コントロールボッ
クスに接続されている配線の長さを前記コントロールボ
ックスが前記空冷式凝縮器の上方位置まで移動可能な長
さに設定したことを特徴とする。請求項６の発明は、前
記オーガ式製氷機に給水管を介して接続されたリザーバ
タンクが前記オーガ式製氷機の側方に設けられているこ
とを特徴とする。請求項７の発明は、前記コントロール
ボックス内の電気部品に電力を供給するためのトランス
が前記リザーバタンクと反対側の前記オーガ式製氷機の
側方に設けられていることを特徴とする。請求項８の発
明は、前記オーガ式製氷機が前記本体の底面部に設置さ
れた製氷機固定用ベース上に固定され、該製氷機固定用
ベースは前記オーガ式製氷機を支持するプレート部と、
このプレート部を前記本体の底面部から持ち上げて支持
するサポート部とを有することを特徴とする。請求項９
の発明は、前記圧縮機が前記本体の底面部に設置された
圧縮機固定用ベース上に固定され、該圧縮機固定用ベー
スは前記オーガ式製氷機を支持するプレート部と、この
プレート部を前記本体の底面部から持ち上げて支持する
サポート部とを有することを特徴とする。

【０００７】請求項１０の発明は、前記オーガ式製氷機
の駆動モータを、前記オーガ式製氷機と前記圧縮機との
間に形成された空間部に配置したことを特徴とする。請
求項１１の発明は、前記本体の背面部と側面部の一部が
コ字形のリヤパネルによって形成され、該リヤパネルの
相対向する内側面には一対の上部ブラケットが取り付け
られ、前記凝縮器支持プレートには前記上部ブラケット
の下面にねじ止めされる一対の板状片が設けられ、前記
上部ブラケットには前記板状片に形成されたねじ孔を所
定位置に位置決めする位置決め部が前記上部ブラケット
の前端部を下方に折り曲げて形成されていることを特徴
とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図１乃至図１１を参照して
本発明の一実施形態について説明する。図１において、
本発明の一実施形態に係るアイスディスペンサ装置１
は、チップ状の氷片を製氷して貯氷する製氷ユニット２
を備えている。この製氷ユニット２はオーガ式製氷機３
と、このオーガ式製氷機３の上部に設けられた円筒状の
アイスストッカ４とを備えており、このアイスストッカ
４の正面には、同ストッカ４に形成された氷放出口を開
閉する開閉装置５が取り付けられている。

【０００９】また、アイスディスペンサ装置１は製氷ユ
ニット２の後方に配置された圧縮機６と、この圧縮機６
で圧縮された冷媒を凝縮する空冷式凝縮器７とを備えて
おり、これらの製氷ユニット２、圧縮機６および空冷式
凝縮器７はアイスディスペンサ装置１の本体８内に収納
されている。

【００１０】空冷式凝縮器７は圧縮機６の上方に設けら
れ、製氷ユニット２と圧縮機６との間に設けられた凝縮
器支持プレート９に支持されている。また、空冷式凝縮
器７は本体８の底面部に対して斜めに設けられた凝縮器
本体１０と、この凝縮器本体１０と圧縮機６との間に設
けられた二基のファンモータ１１とを備えており、凝縮
器本体１０の両側部には一対の通風板１２，１２（図４
参照）が互いに平行に設けられている。

【００１１】本体８の底面部はプレート状の本体ベース
１３によって形成されており、この本体ベース１３には
吸気口１４（図３参照）が形成されている。一方、本体
８の天井部はトップパネル１５によって形成されてお
り、このトップパネル１５には排気口１６（図５参照）
が空冷式凝縮器７に対向して形成されている。

【００１２】また、本体８の背面部と側面部の一部は図
１０に示すコ字形のリヤパネル１７によって形成されて
おり、このリヤパネル１７の相対向する内側面には一対
の上部ブラケット１８，１８が取り付けられている。

【００１３】凝縮器支持プレート９は、図７に示すよう
に、通風板１２，１２を介して凝縮器本体１０を支持す
る板状サポート部９ａと、この板状サポート部９ａの両
側縁部から下方に延設された一対の脚部９ｂ，９ｂとを
有しており、通風板１２，１２および板状サポート部９
ａは、ファンモータ１１から送風された冷却用空気を上
方に通風せしめる通風路１９（図１参照）を形成してい
る。

【００１４】また、凝縮器支持プレート９は、図６に示
すように、本体８の前側に向かって折曲された板状の折
曲部９ｃ，９ｃを脚部９ｂ，９ｂの下端に有している。
これらの折曲部９ｃ，９ｃは本体８の底面部に固定され
た下部ブラケット２０，２０（図３参照）上にねじ止め
されており、下部ブラケット２０，２０には係合部２
１，２１（図８及び図９参照）が設けられている。これ
らの係合部２１，２１は折曲部９ｃ，９ｃの先端部と係
合して凝縮器支持プレート９を本体８の底面部に対して
略垂直に支持するためのもので、下部ブラケット２０，
２０の前端部をＵ字状に折り曲げて形成されている。

【００１５】また、凝縮器支持プレート９は上部ブラケ
ット１８，１８に係合する一対の板状片９ｄ，９ｄ（図
６参照）を有している。これらの板状片９ｄ，９ｄは上
部ブラケット１８，１８の下面にねじ止めされており、
上部ブラケット１８，１８には位置決め部２２，２２
（図１１参照）が設けられている。これらの位置決め部
２２，２２は板状片９ｄ，９ｄに形成されたねじ孔を所
定位置に位置決めするためのもので、上部ブラケット１
８，１８の前端部を下方に折り曲げて形成されている。

【００１６】オーガ式製氷機３は、本体８の底面部に設
置された製氷機固定用ベース２３上に固定されている。
この製氷機固定用ベース２３はオーガ式製氷機３を支持
するプレート部２３ａと、このプレート部２３ａを本体
８の底面部から持ち上げて支持する板状サポート部２３
ｂとから構成され、本体８の底面部とプレート部２３ａ
との間には空間部が形成されている。

【００１７】一方、圧縮機６は本体８の底面部に設置さ
れた圧縮機固定用ベース２４上に固定されている。この
圧縮機固定用ベース２４は圧縮機６を支持するプレート
部２４ａと、このプレート部２４ａを本体８の底面部か
ら持ち上げて支持するサポート部２４ｂとから構成さ
れ、本体８の底面部とプレート部２４ａとの間には空間
部が形成されている。

【００１８】アイスストッカ４の上部には、オーガ式製
氷機３、圧縮機６および空冷式凝縮器７等を制御するた
めのコントロールボックス２５が設けられている。この
コントロールボックス２５は本体８に取付けられたコン
トロールボックスブラケット２６に取り外し可能にねじ
止めされており、コントロールボックス２５から引き出
された配線類はコントロールボックス２５が空冷式凝縮
器７の上方位置まで移動可能な長さに設定されている。

【００１９】オーガ式製氷機３の側方には、製氷用水を
貯溜するリザーバタンク２７が設けられている。このリ
ザーバタンク２７はオーガ式製氷機３に給水管２８を介
して接続されており、リザーバタンク２７と反対側のオ
ーガ式製氷機３の側方には、コントロールボックス２５
内に収納された電気部品に電力を供給するトランス２９
が設けられている。

【００２０】このように構成される本発明の一実施形態
では、本体８の底面部に吸気口１４が形成されていると
共に本体８の天井部に排気口１６が形成されているた
め、吸気口１４や排気口１６が壁などによって塞がれる
ことがない。したがって、圧縮機６や空冷式凝縮器７で
発生した熱を本体８の外部へ確実に放出でき、これによ
り製氷能力の低下を防止できる。また、上述した実施形
態では、凝縮器支持プレート９と本体８の背面部との間
に、本体８の底面部から外気を吸入して本体８の天井部
から排気するための吸入排気通路３０が形成されている
ため、吸気口１４から本体８内に吸い込まれた外気がア
イスストッカ４の前側に回り込むようなことがない。し
たがって、外気と共に本体８内に入り込んだ埃等の塵埃
が開閉装置５に付着することを防止でき、これにより開
閉装置５を作動させた際に開閉装置５に付着した塵埃が
アイスストッカ４内から放出された氷片に転移すること
を防止できる。

【００２１】また、コントロールボックス２５、リザー
バタンク２７およびトランス２９がオーガ式製氷機側
（凝縮器支持プレート９の前側）に設けられているた
め、吸入排気通路３０に障害物がなくなり、吸気口１４
から本体８内に流入した空気を排気口１６からスムーズ
に排出することができ、これにより製氷能力の向上を図
ることができる。さらに、コントロールボックス２５か
ら引き出された配線類の長さがコントロールボックス２
５を空冷式凝縮器７の上方位置まで移動可能な長さに設
定されているため、アイスストッカ４の内部を点検する
時にコントロールボックス２５を空冷式凝縮器７の上方
位置まで動かすことができ、これによりアイスストッカ
４内の点検を容易に行うことができる。

【００２２】また、上述した実施形態では、空冷式凝縮
器７が圧縮機６の上方に設けられているため、空冷式凝
縮器７の厚さ分に相当するスペースがオーガ式製氷機３
と圧縮機６との間に画成される。したがって、オーガ式
製氷機３と圧縮機６との間に画成されたスペースにオー
ガ式製氷機３の駆動モータ３ａを配置することにより、
上述した従来のアイスディスペンサ装置のように駆動モ
ータ３ａの一部がアイスストッカ４の側方から突出する
ことがないので、本体８を幅方向に狭小化することがで
き、これにより本体８のコンパクト化を図ることができ
る。

【００２３】また、空冷式凝縮器７の凝縮器本体１０が
本体８の底面部に対して斜めに設けられているため、本
体８の奥行寸法を増大させることなく本体８を幅方向に
狭小化することができる。さらに、凝縮器本体１０の両
側部に設けられた通風板１２，１２と凝縮器支持プレー
ト９の板状サポート部９ａがファンモータ１１から送風
された冷却用空気を上方に通風せしめる通風路１９を形
成していることから、ファンモータ１１から送風された
空気によって凝縮器本体１０を効率的に冷却でき、これ
により製氷能力の向上を図ることができる。

【００２４】また、折曲部９ｃ，９ｃの先端部と係合し
て凝縮器支持プレート９を本体８の底面部に対して略垂
直に支持する係合部２１，２１が下部ブラケット２０，
２０に設けられているため、凝縮器支持プレート９を下
部ブラケット２０，２０にねじ止する際に凝縮器支持プ
レート９のぐらつきを抑制でき、これにより凝縮器支持
プレート９を下部ブラケット２０，２０に容易に取り付
けることができる。さらに、板状片９ｄ，９ｄに形成さ
れたねじ孔を所定位置に位置決めするための位置決め部
２２，２２が上部ブラケット１８，１８に設けられてい
るため、凝縮器支持プレート９の上端部をリヤパネル１
７に容易に固定することができる。

【００２５】また、製氷機固定用ベース２３および圧縮
機固定用ベース２４がプレート部２３ａ，２４ａと、こ
のプレート部２３ａ，２４ａを本体８の底面部から持ち
上げて支持するサポート部２３ｂ，２４ｂとから構成さ
れるため、吸気口１４が製氷機固定用ベース２３や圧縮
機固定用ベース２４によって塞がれることもない。な
お、上述した実施形態では本体８の前側に向かって折曲
された板状の折曲部９ｃ，９ｃを脚部９ｂ，９ｂの下端
に設けたが、本体の後側に向かって折曲された板状の折
曲部を脚部９ｂ，９ｂの下端に設けても良い。

【００２６】また、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば図１２に示すようにアイスス
トッカ４と開閉装置５とを仕切る仕切り板３１を本体８
内に設けてもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、本体に形成された吸気口や排気口が壁などによ
って塞がれることがなく、かつ本体内に吸い込まれた空
気がアイスストッカの前側に回り込むことを防止できる
アイスディスペンサ装置を提供できる。また、ファンモ
ータから送風された空気によって凝縮器本体を効率的に
冷却できる。 請求項２の発明によれば、本体に形成され
た吸気口や排気口が壁などによって塞がれることがな
く、かつ本体内に吸い込まれた空気がアイスストッカの
前側に回り込むことを防止できるアイスディスペンサ装
置を提供できる。また、ファンモータから送風された空
気によって凝縮器本体を効率的に冷却でき、かつ凝縮器
支持プレートを下部ブラケットにねじ止する際に凝縮器
支持プレートのぐらつきを抑制できる。 請求項３の発明
によれば、本体の奥行寸法を増大させることなく本体を
幅方向に狭小化できる。そして、請求項４、請求項６お
よび請求項７の発明によれば、吸入排気通路に障害物が
存在しないため、吸気口から本体内に流入した空気を排
気口からスムーズに排出することができ、これにより製
氷能力の向上を図ることもできる。また、請求項５の発
明によれば、アイスストッカの内部を点検する時にコン
トロールボックスを空冷式凝縮器の上方位置まで動かす
ことができ、これによりアイスストッカ内の点検を容易
に行うこともできる。そして、請求項８および請求項９
の発明によれば、本体の底面部に形成された吸気口が製
氷機固定用ベースや圧縮機固定用ベースによって塞がれ
ることもない。

【００２８】また、請求項１０の発明によれば、本体を
幅方向に狭小化することができ、これにより本体のコン
パクト化を図ることができる。さらに、請求項１１の発
明によれば、凝縮器支持プレートの上端部をリヤパネル
に容易に固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態に係るアイスディスペン
サ装置の断面図である。

【図２】 本発明の一実施形態における製氷ユニットの
正面部を示す図である。

【図３】 本発明の一実施形態における本体の底面部を
示す図である。

【図４】 本発明の一実施形態における主要部の構成を
示す斜視図である。

【図５】 本発明の一実施形態における本体の上面を示
す図である。

【図６】 本発明の一実施形態における凝縮器支持プレ
ートの平面図である。

【図７】 本発明の一実施形態における凝縮器支持プレ
ートの正面図である。

【図８】 図３のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図９】 図３のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図１０】リヤパネルの斜視図である。

【図１１】 リヤパネルに取り付けられた上部ブラケッ
トの斜視図である。

【図１２】 本発明の他の実施形態に係るアイスディス
ペンサ装置の断面図である。

【符号の説明】

２…製氷ユニット、３…オーガ式製氷機、４…アイスス
トッカ、５…開閉装置、６…圧縮機、７…空冷式凝縮
器、８…本体、９…凝縮器支持プレート、９ａ…板状サ
ポート部、９ｂ…脚部、９ｃ…折曲部、９ｄ…板状片、
１０…凝縮器本体、１１…ファンモータ、１２…通風
板、１４…吸気口、１６…排気口、１７…リヤパネル、
１８…上部ブラケット、２０…下部ブラケット、２１…
係合部、２２…位置決め部、２３…製氷機固定用ベー
ス、２４…圧縮機固定用ベース、２５…コントロールボ
ックス、２７…リザーバタンク、２９…トランス。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−137736（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−33148（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−111055（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−236366（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−243234（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−23765（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−8369（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) F25C 1/00 - 5/18 F25D 19/00

Claims (11)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チップ状の氷片を製氷するオーガ式製氷
   機と、このオーガ式製氷機の上部に設けられたアイスス
   トッカと、このアイスストッカに形成された氷放出口を
   開閉する開閉装置と、前記オーガ式製氷機の後方に設け
   られた圧縮機と、この圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮す
   る空冷式凝縮器と、これらのオーガ式製氷機、アイスス
   トッカ、開閉装置、圧縮機および空冷式凝縮器を収納す
   る本体とを備えたアイスディスペンサ装置において、 前記空冷式凝縮器を前記圧縮機の上方に設けるととも
   に、前記空冷式凝縮器を支持する凝縮器支持プレートを
   前記オーガ式製氷機と前記圧縮機との間に設け、 この凝縮器支持プレートと前記本体の背面部との間に、
   前記本体の底面部から外気を吸入して前記本体の天井部
   から排気するための吸入排気通路を形成するとともに、 前記空冷式凝縮器は、前記本体の底面部に設けられた凝
   縮器本体と、この凝縮器本体と前記圧縮機との間に設け
   られたファンモータと、前記凝縮器本体の両側部に設け
   られた一対の通風板とを有し、 前記凝縮器支持プレートは、前記通風板を介して前記凝
   縮器本体を支持する板状サポート部を有し、 前記通風板および前記板状サポート部が前記ファンモー
   タから送風された冷却用空気を上方に通風せしめる通風
   路を、前記吸入排気通路の一部として形成した ことを特
   徴とするアイスディスペンサ装置。
2. 【請求項２】 チップ状の氷片を製氷するオーガ式製氷
   機と、このオーガ式製氷機の上部に設けられたアイスス
   トッカと、このアイスストッカに形成された氷放出口を
   開閉する開閉装置と、前記オーガ式製氷機の後方に設け
   られた圧縮機と、この圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮す
   る空冷式凝縮器と、これらのオーガ式製氷機、アイスス
   トッカ、開閉装置、圧縮機および空冷式凝縮器を収納す
   る本体とを備えたアイスディスペンサ装置において、 前記空冷式凝縮器を前記圧縮機の上方に設けるととも
   に、前記空冷式凝縮器を支持する凝縮器支持プレートを
   前記オーガ式製氷機と前記圧縮機との間に設け、 この凝縮器支持プレートと前記本体の背面部との間に、
   前記本体の底面部から 外気を吸入して前記本体の天井部
   から排気するための吸入排気通路を形成するとともに、 前記空冷式凝縮器は、前記本体の底面部に設けられた凝
   縮器本体と、この凝縮器本体と前記圧縮機との間に設け
   られたファンモータと、前記凝縮器本体の両側部に設け
   られた一対の通風板とを有し、 前記凝縮器支持プレートは、前記通風板を介して前記凝
   縮器本体を支持する板状サポート部と、この板状サポー
   ト部の両側縁部から下方に延設された一対の脚部と、こ
   れら脚部の下端に前記本体の前側または前記本体の後側
   に向かって折曲され、前記本体の底面部に固定された一
   対の下部ブラケット上にねじ止めされる板状の折曲部と
   を有し、 前記下部ブラケットには、前記折曲部の先端部と係合し
   て前記凝縮器支持プレートを前記本体部の底面部に対し
   て略垂直に支持する係合部が前記下部ブラケットの端部
   をＵ字状に折り曲げて形成されていることを特徴とする
   アイスディスペンサ装置。
3. 【請求項３】 前記空冷式凝縮器は、前記本体の底面部
   に対して斜めに設けられていることを特徴とする請求項
   １または２に記載のアイスディスペンサ装置。
4. 【請求項４】 前記アイスストッカの上部には、前記オ
   ーガ式製氷機、前記圧縮機および前記空冷式凝縮器等を
   制御するためのコントロールボックスが設けられている
   ことを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の
   アイスディスペンサ装置。
5. 【請求項５】 前記コントロールボックスに接続されて
   いる配線の長さを前記コントロールボックスが前記空冷
   式凝縮器の上方位置まで移動可能な長さに設定したこと
   を特徴とする請求項４記載のアイスディスペンサ装置。
6. 【請求項６】 前記オーガ式製氷機の側方には、前記オ
   ーガ式製氷機に給水管を介して接続されたリザーバタン
   クが設けられていることを特徴とする請求項１〜５のい
   ずれか一項に記載のアイスディスペンサ装置。
7. 【請求項７】 前記リザーバタンクと反対側の前記オー
   ガ式製氷機の側方には、前記コントロールボックス内の
   電気部品に電力を供給するためのトランスが設けられて
   いることを特徴とする請求項６記載のアイスディスペン
   サ装置。
8. 【請求項８】 前記オーガ式製氷機は前記本体の底面部
   に設置された製氷機固定用ベース上に固定され、該製氷
   機固定用ベースは前記オーガ式製氷機を支持するプレー
   ト部と、このプレート部を前記本体の底面部から持ち上
   げて支持するサポート部とを有することを特徴とする請
   求項１〜７のいずれか一項に記載のアイスディスペンサ
   装置。
9. 【請求項９】 前記圧縮機は前記本体の底面部に設置さ
   れた圧縮機固定用ベース上に固定され、該圧縮機固定用
   ベースは前記オーガ式製氷機を支持するプレート部と、
   このプレート部を前記本体の底面部から持ち上げて支持
   するサポート部とを有することを特徴とする請求項１〜
   ８のいずれか一項に記載のアイスディスペンサ装置。
10. 【請求項１０】 前記オーガ式製氷機の駆動モータを、
    前記オーガ式製氷機と前記圧縮機との間に形成された空
    間部に配置したことを特徴とする請求項１〜９のいずれ
    か一項に記載のアイスディスペンサ装置。
11. 【請求項１１】 前記本体の背面部と側面部の一部はコ
    字形のリヤパネルによって形成され、該リヤパネルの相
    対向する内側面には一対の上部ブラケットが取り付けら
    れ、前記凝縮器支持プレートには前記上部ブラケットの
    下面にねじ止めされる一対の板状片が設けられ、前記上
    部ブラケットには前記板状片に形成されたねじ孔を所定
    位置に位置決めする位置決め部が前記上部ブラケットの
    前端部を下方に折り曲げて形成されていることを特徴と
    する請求項１〜１０のいずれか一項に記載のアイスディ
    スペンサ装置。