JP3415682B2 - キャピラリー電気泳動・質量分析計 - Google Patents
キャピラリー電気泳動・質量分析計Info
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Description
蛋白質等の生体関連の混合試料の分離分析に用いられ
る、キャピラリー電気泳動と質量分析計とを結合した装
置、すなわちキャピラリー電気泳動・質量分析計に関す
る。
質量分析法の開発が重要視されている。生体関連物質は
通常混合物として溶液中に溶け込んでいるため、混合物
を分離する手段と質量分析計とを結合する装置の開発が
進められている。この方法の代表的な装置として、キャ
ピラリー電気泳動・質量分析計がある。キャピラリー電
気泳動は混合物の分離に優れるが物質の同定ができず、
一方質量分析計は感度も高く物質の同定能力に優れるが
混合物の分析は困難である。そこで、キャピラリー電気
泳動の検出器として質量分析計を用いるキャピラリー電
気泳動・質量分析計は、混合物の分析に対して大変有効
である。
リー、1988年、第60巻、1948頁〔Analytical
Chemistry, 60, 1948(1988)〕に記載されている静電噴
霧イオン化法を用いた従来のキャピラリー電気泳動・質
量分析計について説明する。キャピラリー1は、外径約
数百マイクロメートル、内径約数十マイクロメートルの
フューズドシリカ製毛細管である。キャピラリー1の内
部は緩衝溶液が満たされており、このキャピラリー1の
末端2aから試料溶液がキャピラリー1中に導入され
る。試料導入後、末端2aは緩衝溶液3の入った緩衝溶
液槽4内に保持される。キャピラリー1の他の末端2b
は金属管5の内部に挿入される。一般に、キャピラリー
中を流れる緩衝溶液の流量は少なく、緩衝溶液だけを安
定に連続的に噴霧させることは困難である場合が多い。
そこで、キャピラリー1と金属管5との隙間には噴霧を
補助するための噴霧補助溶液6が導入される。高圧電源
7aにより、キャピラリー1の末端2aと金属管5との
間に高電圧を印加すると、噴霧補助溶液6を介してキャ
ピラリー1の他の末端2bと金属管5が電気的に接触
し、キャピラリー1の両端2a、2bに電圧が印加され
る。試料は電気泳動分離されながら末端2b方向へ送ら
れる。
液6と混合された後、金属管5と対向する電極8aとの
間に噴霧電源9から印加される電圧により静電噴霧され
る。噴霧により生成した液滴中には試料分子に関するイ
オンが含まれている。このイオンは、イオン導入細孔1
0a、排気系11aにより排気された差動排気部12、
イオン導入細孔10bを通して、排気系11bにより高
真空に排気された高真空部13に導入される。真空中に
導入されたイオンは質量分析部14で質量分離され、イ
オン検出器15で検出される。検出された信号は信号ラ
イン16によりデータ処理装置17へと送られ処理され
る。
気泳動・質量分析計では、試料のイオン化に静電噴霧イ
オン化法を用いていた。静電噴霧イオン化法は、溶液中
にイオンとして存在する蛋白質、ぺプチドなどの高極性
物質を気体状のイオンとして取り出す方法である。この
ため、従来のキャピラリー電気泳動・質量分析計では、
溶液中で電荷を持たない中性物質は高感度で検出するこ
とができなかった。これらの中性物質には、各種の医薬
品や神経伝達物質として知られるアミン類などが含まれ
る。従って、これらの電気的に中性な試料の分析は、バ
イオや医学の研究上、極めて重要である。
は、緩衝溶液に界面活性剤を加えてミセルを形成させ、
各試料によるミセルへの分配の差を利用して電荷を持た
ない中性物質を分離する、ミセル導電クロマトグラフィ
なども開発されている。従って、キャピラリー電気泳動
・質量分析計の適応範囲を拡大するため、溶液中で電荷
を持たない中性物質も高感度で分析できる装置の開発が
望まれていた。
強度は、近似的に次式で与えられる〔J. H. Wahl et a
l., Electrophoresis, 14, 448(1993)〕。 I(A+)∝V(A+)/V(B+) ここで、I(A+)は分析対象とするイオン(A+)の信号強
度、V(A+)は分析対象とするイオン(A+)の流量、V
(B+)はそれ以外の夾雑イオン(B+)の流量を表す。従っ
て、静電噴霧法で高感度を実現するためには、試料溶液
中の夾雑イオンを除去することが重要になる。
分子の壁面への吸着などを防ぐために、電気泳動用バッ
ファ中に高濃度の塩を加える方法が良く用いられる。こ
のようなバッファは、塩が解離して生じた夾雑イオン
(Na+ 、Ka+ 等)を大量に含み、上式の分母が著し
く大きくなって分析対象とするイオンの信号強度が低下
するため、従来の静電噴霧法を用いたキャピラリー電気
泳動・質量分析計では使用が困難であった。
マトグラフィでは、バッファ中にSDS(ドデシル硫酸
ナトリウム)等の界面活性剤のミセルを形成させて分析
するが、これを行うためにはバッファ中に臨界値(臨界
ミセル濃度)を超える濃度の界面活性剤を加える必要が
ある。この条件では、界面活性剤から遊離したカチオ
ン、アニオンがバッファ中に大量に存在するため、従来
の静電噴霧法ではこれら夾雑イオンの影響により試料イ
オンの観測が困難になる。
の影響を受けにくいキャピラリー電気泳動・質量分析計
が求められている。本発明の第1の目的は、従来の静電
噴霧イオン化法ではイオン化しにくい溶液中で電気的に
中性である物質を高感度で分析できるキャピラリー電気
泳動・質量分析計を提供することである。また、本発明
の第2の目的は、従来のキャピラリー電気泳動・質量分
析計において使用が困難であった電気泳動用バッファを
使用可能とすることにある。
ピラリーから送られて来る試料溶液を霧化し、得られた
液滴を気化して得られるガス状の試料分子を化学反応に
よりイオン化し、この試料分子に関するイオンを質量分
析部で質量分析することにより前記目的を達成する。
質量分析計の構成を示す概略図である。キャピラリー電
気泳動部18で分離された試料は緩衝溶液とともに霧化
部19にて噴霧される。噴霧により得られた液滴は気化
部20において気化が促進される。気化部20で生成さ
れたガス状の試料分子は化学イオン化部21において化
学反応によりイオン化される。
孔10a、排気系11aにより排気された差動排気部1
2、イオン導入細孔10bを通して、排気系11bによ
り高真空に排気された高真空部13に導入される。真空
中に導入されたイオンは質量分析部14で質量分離さ
れ、イオン検出器15で検出される。検出信号は信号ラ
イン16によりデータ処理装置17へ送られて処理され
る。化学イオン化部は作動排気部12に設けてもよい。
作動排気部12は数パスカルから数百パスカルの圧力を
有しており、試料分子と反応ガスとの衝突が生じるため
化学反応によってイオンを生成することができる。
ドとしては、キャピラリー中に自由溶媒を充填し、各々
の試料の易動度の差により分離するキャピラリーゾーン
電気泳動、キャピラリー中にゲルを充填し、ゲルの分子
ふるい効果を利用して分離するキャピラリーゲル電気泳
動、キャピラリー中に水素イオン濃度の勾配を設け、試
料の等電点の違いにより分離するキャピラリー等電点電
気泳動、緩衝溶液に界面活性剤を加えてミセルを形成さ
せ、各試料によるミセルへの分配の差を利用して分離す
るミセル導電キャピラリークロマトグラフィなど種々の
モードがあるが、本発明はそのいずれの分離モードに対
しても適用することができる。試料溶液の霧化部には、
静電噴霧、加熱噴霧、ガス噴霧、超音波振動子を用いる
噴霧手段等、任意の霧化手段を利用することができる。
また、気化部としては、加熱した金属ブロックや赤外線
照射等の手段を用いることができる。
子とし、Bを反応ガスの分子とすると主に以下のプロト
ン付加反応又はプロトン脱離反応によって試料分子Aに
関するイオンを生成する。 A+BH+→AH++B (プロトン付加反応) A+B-→(A−H)-+BH (プロトン脱離反応) 例えば大気中でコロナ放電を起こすことによってヒドロ
ニウムイオン(H3O+)あるいはそのクラスターイオン
〔H3O+(H2O)n〕を生成し、それと試料分子Aとの
以下の反応を利用して試料Aに関するイオンAH+ を生
成する。 A+H3O+→AH++H2O
来る試料溶液を霧化し、得られたガス状の試料分子を化
学反応によりイオン化するので、溶液中で電荷を持たな
い試料分子に関するイオンが得られる。このイオンを質
量分析部にて分析することにより、キャピラリー電気泳
動・質量分析計の適応範囲を拡大することができる。
オン化法によると、従来の静電噴霧イオン化法で高感度
に分析できた溶液中でイオンになっているイオン性物質
はむしろ検出されにくくなる。この理由は、イオン性物
質は静電噴霧するだけでガス状のイオンに変換されるた
め、イオン導入細孔の前に設けられたコロナ放電を発生
させるための電界により軌道を曲げられ、イオン細孔ま
で到達できないためと考えられる。すなわち、本発明
は、電荷をもたずに化学イオン化部まで到達した試料分
子をイオン化して分析するものであり、本発明で分析で
きる試料分子と従来の静電噴霧イオン化法で分析できる
試料分子にはいわば相補的な関係がある。従って、本発
明のキャピラリー電気泳動・質量分析計は、電気泳動用
バッファに塩を含有させてもその塩に由来するイオンに
対しては感度が低いため、従来の静電噴霧法を用いたキ
ャピラリー電気泳動・質量分析計に比べて、バッファ溶
液の選択の幅を広げることができ、キャピラリー電気泳
動・質量分析計の応用範囲を飛躍的に拡大することがで
きる。
る。霧化部の霧化法に静電噴霧を用い、気化部として加
熱した金属ブロックを用いた例を図2に示す。内径数十
マイクロメートル、外径数百マイクロメートルのフュー
ズドシリカ製キャピラリー1の内部には緩衝溶液が満た
されており、このキャピラリー1の末端2aから試料溶
液がキャピラリー1中に導入される。試料導入後、末端
2aは緩衝溶液3の入った緩衝溶液槽4内に保持され
る。キャピラリー1の他の末端2bは金属管5の内部に
挿入され、キャピラリー1と金属管5との隙間には噴霧
を補助するための噴霧補助溶液6として水、有機溶媒あ
るいはそれらの混合溶液が毎分数マイクロリットルの流
量で導入される。高圧電源7aにより、キャピラリー1
の末端2aと金属管5との間に数十kVの高電圧を印加
すると、噴霧補助溶液6を介してキャピラリー1の他の
末端2bと金属管5が電気的に接触し、キャピラリー1
の両端2a、2bに電圧が印加される。試料は電気泳動
分離されながら末端2b方向へ送られる。末端2bまで
到達した試料は、噴霧補助溶液6と混合された後、数k
Vの噴霧電源9により金属管5と金属ブロック22に印
加される高電圧により静電噴霧される。金属ブロック2
2はヒーターにより約300℃程度に加熱されている。
噴霧により生成された液滴は、金属ブロック22の開口
部23を通過する間に、熱により気化される。
付近には針状電極24が設けられる。この針状電極24
には高圧電源7bにより数kVの高電圧が印加され、針
状電極24とイオン導入細孔10aの開口する電極8a
との間にコロナ放電が生成される。液滴の気化により得
られたガス状の試料分子がコロナ放電部分に到達する
と、コロナ放電により生成されたヒドロニウムイオンな
どの一次イオンと化学反応を起こし、試料分子のイオン
化が達成される。
うに、気化部の中に設けても良い。また、同じく図3に
示すように、溶液を金属ブロック22に向けて直接噴霧
してもよい。試料溶液は金属管5と金属ブロック22と
の間に電源9から印加される高電圧によって静電噴霧さ
れる。金属管5と金属ブロック22との間の絶縁は絶縁
管25により行う。溶液の沸点より高い温度に加熱され
た金属ブロック22に吹き付けられた液滴は瞬時に気化
し、ガス状の試料分子が得られる。試料分子がコロナ放
電部分に到達すると、コロナ放電により生成されたヒド
ロニウムイオンなどの一次イオンと化学反応を起こし、
試料分子のイオン化が達成される。試料分子に関するイ
オンはイオン導入細孔10a、10b、排気系11aに
よって数十Paから数百Pa程度に排気された差動排気
部12を介して排気系11bによって10-3Pa程度に
排気された高真空中に取り込まれ、質量分析部14及び
イオン検出部15によって質量分析される。試料分子の
イオン化部への到達効率を高めるため、図3に示したよ
うに、金属ブロック22内部に傾斜壁を設けてその傾斜
壁に向けて斜め方向から静電噴霧し、かつイオン化部に
向けて窒素などのガス26を流しても良い。このガス2
6は予め室温以上に加熱されていることが望ましい。
霧で大きな液滴が生成されてしまうと、加熱金属ブロッ
ク22による気化部では完全に気化できず、針状電極2
4によってコロナ放電が発生している化学イオン化部に
液滴のまま到達する場合がある。液滴がコロナの生じて
いる部分に到達すると、針状電極24とイオン導入細孔
10aとを短絡させ、電源等を故障させる可能性があ
る。これを防ぐためには、図4に示すように、キャピラ
リー1及び金属管5の末端2bと針状電極24によりコ
ロナ放電が発生している化学イオン化部とを遮蔽するよ
うに電極8bを配置し、その電極8bに向けて静電噴霧
させても良い。この場合、液滴の気化効率を上げるた
め、電極8bはヒーター27aにより加熱されているこ
とが望ましい。図4に示した構成により、ガス状の分子
だけが化学イオン化部に運ばれイオン化されるため、液
滴が針状電極24に付着することによる短絡が回避され
る。図4において、電極8bの形状は板状のものだけで
はなく、メッシュであっても良い。試料分子の化学イオ
ン化部21への到達効率を上げるため、図3と同様に、
化学イオン化部21に向けてガス26を流しても良い。
溶液を噴霧するだけで十分な量のガス状の試料分子が得
られる場合には、図1から図4に示した実施例におい
て、特に気化部を設けなくともよい。また、気化部を設
けない場合には、図2から図4に記載した針状電極を省
略し、装置の構成をさらに単純にすることも可能であ
る。そのような実施例を図5に示す。
ー電気泳動・質量分析計において、静電噴霧を行う金属
管5にさらに高い電圧を印加してコロナ放電を起こさせ
る構成を示した図である。キャピラリー1の末端2bま
で到達した試料は、噴霧補助溶液6と混合された後、噴
霧電源9により金属管5と電極8aとの間に印加される
高電圧により静電噴霧される。ここで、電源9により金
属管5に印加する電圧をさらに高く6〜10kV程度に
すると、金属管5と電極8aとの間にコロナ放電が生じ
る。コロナ放電が生じている条件でも溶液は噴霧され続
けるため、噴霧により得られたガス状の試料分子はコロ
ナ放電により生成される一次イオンと化学反応を起こ
し、試料分子に関する擬似分子イオンが得られる。すな
わち、図5に示した構造は図13に示した従来技術と同
一であるが、電源9によりコロナ放電を起こすほどの高
電圧を金属管5に印加している点が従来技術と異なる。
化を用いるキャピラリー電気泳動・質量分析計と、図2
に示す本発明による大気圧化学イオン化を用いるキャピ
ラリー電気泳動・質量分析計で得られる質量スペクトル
の差について述べる。内径50μm、外径150μmの
フーズドシリカキャピラリーチューブ1の一端を内径2
00μm、外径400μmのステンレス管5に挿入し
た。キャピラリー1の両端には電源7aによって正味1
0kVの電気泳動電圧を印加した。電気泳動用バッファ
液には、30mMの酢酸アンモニウム水溶液とアセトニ
トリルを1対1で混合したpH7.2の溶液を用いた。
キャピラリー1とステンレス管5との間には、噴霧を補
助するための噴霧補助液として水とメタノールの1対1
混合溶液を流量2μl/minで導入した。静電噴霧電
源9による印加電圧は約3kVとした。
条件に加えて、約300℃に加熱した金属ブロック22
からなる気化部を設け、静電噴霧により得られた液滴を
気化した。針状電極24には電源7bから2.5kVの
電圧を印加し、イオン導入細孔10a付近にコロナ放電
を発生させた。試料分子は、コロナ放電で生成されるヒ
ドロニウムイオンなどの一次イオンとの化学反応により
イオン化される。
ックグラウンドの質量スペクトルを図6及び図7に示
す。図の横軸はイオンの分子量mを電荷数zで割った
値、縦軸はイオン強度を表す。図6は、図13に示す従
来の装置で測定した質量スペクトル、図7は、図2に示
す本発明の装置で測定した質量スペクトルである。従来
のキャピラリー電気泳動・質量分析計では、図6に示し
たように、バッファ溶液中に加えられた酢酸アンモニウ
ムに由来するアンモニウムイオンが強く検出されてい
る。これは、溶液中で酢酸アンモニウムが解離して得ら
れるアンモニウムイオンが静電噴霧により気相中に取り
出されたためである。有機溶媒分子はアンモニア分子に
比べて極性が低いため、高極性物質やイオン性物質に有
効な静電噴霧法では高感度で検出できなかった。一方、
本発明によるキャピラリー電気泳動・質量分析計では、
図7に示したように、アンモニウムイオンは全く検出さ
れず、アセトニトリルやメタノールなどの有機溶媒のプ
ロトン付加分子イオンが強く検出される。これらのプロ
トン付加イオンは、蒸発してガス状になった有機溶媒分
子が化学イオン化部においてイオン化され、検出された
ものである。
性の物質である Timepidium 及び溶液中で電荷を持たな
い中性の物質である Caffeine を試料として用意し、落
差法によってキャピラリー1の陽極側に約3nl導入し
て分析を行った。図13に示す従来装置による測定結果
を図8に、図2に示す本発明による装置による測定結果
を図9に示す。図8に示されるように、従来の静電噴霧
法を用いたキャピラリー電気泳動・質量分析計による
と、イオン性の物質である Timepidium が強く検出され
るとともに Caffeine の検出強度が弱い。一方、本発明
の化学イオン化法を用いたキャピラリー電気泳動・質量
分析計によると Timepidium が全く検出されないにもか
かわらず、Caffeine が従来法によるよりも強く検出さ
れている。化学イオン化法を用いることによりイオン性
物質である Timepidium が検出されないのは、イオン性
物質は静電噴霧するだけでガス状のイオンに変換される
ため、イオン導入細孔の前に設けられたコロナ放電を発
生させるための針状電極により形成される電界により軌
道を曲げられ、イオン導入細孔10aまで到達できない
ためと考えられる。
らかなように、本発明によるキャピラリー電気泳動・質
量分析計は従来のキャピラリー電気泳動・質量分析計と
異なるイオン種を生成して分析することができる。ま
た、従来のキャピラリー電気泳動・質量分析計では、電
気泳動用バッファ中に塩を加えるとその塩の信号強度が
強く現れる反面、分析対象とするイオンの信号強度は低
下するため、バッファ中に高濃度の塩を添加することは
できなかった。これに対して、本発明の装置によって測
定された質量スペクトルにはバッファ中に加えた塩に由
来するスペクトルはほとんど見られない。従って、本発
明によるキャピラリー電気泳動・質量分析計には種々の
塩を含んだバッファ溶液を用いることができ、バッファ
溶液の選択の幅が広がる。このように、本発明によると
キャピラリー電気泳動・質量分析計の応用範囲を飛躍的
に拡大することができる。
流の流速が早い場合、あるいは溶液を噴霧する金属管の
外径が細いなどの理由により、キャピラリー末端から送
られて来るバッファ溶液の流量が安定に静電噴霧を持続
させるのに十分である場合には、図2から図5に示した
噴霧補助溶液を用いなくとも良い。噴霧補助溶液を用い
ない実施例を図10に示す。キャピラリーの末端2b部
分の外壁には導電性を有するコーティング28が施され
ている。コーティング28に電源9から数kVの高電圧
を印加すると、キャピラリーの末端2bに送られて来る
緩衝溶液はコーティング28と電気的に接触し静電噴霧
される。静電噴霧により生成された液滴は、図2から図
5に示した実施例と同様に、300℃程度に加熱された
金属ブロック22からなる気化部に導入されて気化さ
れ、気化された試料分子は針状電極24によるコロナ放
電でヒドロニウムイオン等が生成されている化学イオン
化部へと導入される。
ジェクション法により分析する場合でも、試料溶液の量
が少ないなどの理由により低流量で試料溶液を送液する
必要がある場合には、図2から図10に示した静電噴霧
と大気圧化学イオン化を用いる方法は有効である。図1
1に、フローインジェクション分析を行う場合の構成を
示す。ポンプなどから構成される送液系29から送られ
た試料溶液は、配管30、コネクタ31を介して金属管
5に導入される。金属管5に電源9から2〜10kV程
度の高電圧を印加することにより試料溶液を静電噴霧さ
せる。液滴は加熱された金属ブロックからなる気化部で
気化され、気化された試料分子はコロナ放電で生成され
たヒドロニウムイオン等が存在する化学イオン化部にて
イオン化される。試料分子に関するイオンはイオン導入
細孔10a、10bを通して真空中に取り込まれ、質量
分析部14で質量分析される。従って、低流量でフロー
インジェクション分析を行う場合でも、化学イオン化に
よる質量分析が可能となる。
示した実施例では、溶液を霧化する手段に静電噴霧を用
いているが、霧化の方法には加熱噴霧、ガス噴霧、超音
波振動子を用いる方法、またはそれらを複合した方法な
ど多くの手法が考えられる。本発明はいずれの霧化方法
に対しても適用できる。また、上記の実施例では、液滴
の気化の手段に加熱した金属ブロックを用いる構成を示
したが、液滴の気化には赤外線を照射する方法などを用
いてもよい。
気化手段に赤外線の照射を用いる実施例を示す。キャピ
ラリーの末端2bに到達した試料は噴霧補助溶液と混合
された後、噴霧用ガス32により噴霧される。噴霧によ
り得られた液滴は、気化部へと送られる。気化部では、
電源34に接続されたヒーター27bから放射される赤
外線を液滴に照射し、液滴を気化させる。液滴がヒータ
ー27bに直接当たることによりヒーターの劣化が起こ
る場合には、ヒーター27bを保護するためのガラス管
33をヒーター27bの内側に設けてもよい。液滴の気
化の効率を向上させるため、噴霧用ガス32中の水蒸気
は除去されていることが望ましい。また、噴霧用ガス3
2は室温以上に加熱されていることが望ましい。気化部
20において得られたガス状の試料分子は、針状電極2
4によるコロナ放電でヒドロニウムイオン等が生成され
ている化学イオン化部においてイオン化され、イオン導
入細孔10a、10bを介して真空中の質量分析部に導
入され、分析される。
により分離された溶液中では電荷を持たない中性試料分
子をイオン化できるとともに、従来のキャピラリー電気
泳動・質量分析計において使用が困難であった電気泳動
用バッファを使用することが可能となるため、キャピラ
リー電気泳動・質量分析計の適応範囲が拡がり、より多
くの物質の分析が可能となる。
計の構成を示す概略図。
属ブロックに向けて試料溶液を直接吹き付ける実施例を
示す図。
ことを妨げるための遮蔽板を設けた実施例を示す図。
ン化のためのコロナ放電を発生させる実施例を示す図。
電気泳動・質量分析計で得られるバッファ液の質量スペ
クトルを示す図。
気泳動・質量分析計で得られるバッファ液の質量スペク
トルを示す図。
電気泳動・質量分析計で得られる試料のクロマトグラム
を示す図。
気泳動・質量分析計で得られる試料のクロマトグラムを
示す図。
を示す図。
気化方法に赤外線の照射を用いる実施例を示す図。
リー電気泳動・質量分析計の構成を示す図。
4…緩衝溶液槽、5…金属管、6…噴霧補助溶液、7
a,7b…高圧電源、8a,8b…電極、9…噴霧電
源、10a,10b…イオン導入細孔、11a,11b
…排気系、12…差動排気部、13…高真空部、14…
質量分析部、15…イオン検出器、16…信号ライン、
17…データ処理装置、18…キャピラリー電気泳動
部、19…霧化部、20…気化部、21…化学イオン化
部、22…金属ブロック、23…開口部、24…針状電
極、25…絶縁管、26…ガス、27a,27b…ヒー
ター、28…電気伝導性を有するコーティング、29…
送液系、30…配管、31…コネクタ、32…噴霧用ガ
ス、33…ガラス管、34…ヒーター電源
Claims (5)
- 【請求項1】溶液中の混合試料を電気泳動により分離す
る手段と、該分離により得られる試料を含む溶液を静電
噴霧により霧化する霧化手段と、得られた液滴を気化し
て得られるガス状の該試料を化学反応によりイオン化せ
しめるイオン化手段と、該試料に関するイオンを質量分
析する質量分析手段とを具備してなることを特徴とする
質量分析計。 - 【請求項2】前記霧化手段で生成される液滴を加熱によ
り気化せしめる気化手段を配設してなることを特徴とす
る請求項1記載の質量分析計。 - 【請求項3】前記イオン化手段の前段にあって、前記霧
化手段で生成される液滴の一部を遮蔽する遮蔽手段を具
備してなることを特徴とする請求項1記載の質量分析
計。 - 【請求項4】前記イオン化手段は、放電を発生させるた
めの針状電極を具備してなることを特徴とする請求項1
記載の質量分析計。 - 【請求項5】溶液中の混合試料を電気泳動により分離す
る手段と、該分離により得られる試料を含む溶液を静電
噴霧により霧化せしめる霧化手段と、放電を発生させる
ための針状電極と、該試料溶液に含まれる試料のイオン
を質量分析するための質量分析手段とを具備してなるこ
とを特徴とする質量分析計。
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