JP3415609B2 - 成形体の製造方法 - Google Patents

成形体の製造方法

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JP3415609B2
JP3415609B2 JP2001288298A JP2001288298A JP3415609B2 JP 3415609 B2 JP3415609 B2 JP 3415609B2 JP 2001288298 A JP2001288298 A JP 2001288298A JP 2001288298 A JP2001288298 A JP 2001288298A JP 3415609 B2 JP3415609 B2 JP 3415609B2
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21JFIBREBOARD; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM CELLULOSIC FIBROUS SUSPENSIONS OR FROM PAPIER-MACHE
    • D21J7/00Manufacture of hollow articles from fibre suspensions or papier-mâché by deposition of fibres in or on a wire-net mould

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形体の製造方法
及び成形装置に関わり、中空の繊維成形体をその内側よ
り中子を膨出させて押圧する工程を具備する成形体の製
造方法及び成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】中空の
パルプモールド成形体を製造方法においては、抄造され
た成形体を乾燥型内に配した後、該成形体内に拡縮自在
な袋状の弾性中子を挿入し、該弾性中子内に流体を供給
して該成形体内で該弾性中子を膨出させ、該成形体を内
側から乾燥型の内面に押圧して乾燥を行っている。
【0003】このような成形体の製造方法では、高温の
乾燥型内において弾性中子の膨張収縮が繰り返し行われ
るため、弾性中子が著しく劣化してしまい、弾性中子を
頻繁に取り替える必要があった。このため、弾性中子の
取り替えを頻繁に行わずに済み長期間に亘って安定的に
成形体を製造し得る成形体の製造方法及び成形装置が望
まれていた。
【0004】従って、本発明の目的は、長期間に亘って
安定的に成形体を製造することができる成形体の製造方
法及び成形装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾燥型内に配
された中空の成形体の内部に拡縮自在な中空の弾性中子
を配設し、該弾性中子内に流体を供給して該弾性中子を
膨出させ、前記成形体を前記乾燥型の内面に押圧して成
形する工程を具備する成形体の製造方法において、前記
弾性中子を膨出させた状態で該弾性中子内の前記流体を
入れ換えながら前記成形体を前記乾燥型の内面に押圧す
ることを特徴とする成形体の製造方法を提供することに
より前記目的を達成したものである。
【0006】また、本発明は、拡縮自在な中空の弾性中
子と、該弾性中子内に流体を供給する供給路と、該供給
路とは独立して前記弾性中子内から前記流体を排出する
排出路とを具備する成形体の成形装置であって、前記排
出路に、前記弾性中子内に供給される前記流体の圧力に
応じて該弾性中子内の圧力を調整する圧力調整手段を備
えている成形体の成形装置を提供することにより、前記
目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の成形体の成形装置
を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら
説明する。
【0008】図1及び図2は、本発明の成形体の成形装
置をパルプモールド成形体の成形装置(以下、単に成形
装置ともいう。)に適用した一実施形態を示したもので
ある。同図において、符号1は成形装置を示している。
【0009】図1及び図2に示すように、成形装置1
は、拡縮自在な中空の弾性中子2と、弾性中子2内に流
体を供給する供給路3と、供給路3とは独立して弾性中
子2内から前記流体を排出する排出路4とを具備してい
る。
【0010】成形装置1は、弾性中子2への成形体に出
し入れ方向に、装置本体10のフレーム100を平行移
動させる駆動手段(図示せず)と、前記供給路3を通じ
て流体を供給するコンプレッサー(図示せず)、弾性中
子2内の流体を強制的に吸引する吸引ポンプ(図示せ
ず)とを備えている。フレーム100には、挿入孔10
1が形成されており、後述の回転軸40がベアリング
(図示せず)を介して挿設できるようになっている。
【0011】弾性中子2は、その開口部20にフランジ
21が設けられており、また、その底部内面に上方に向
けて突出する水平断面形状が略正方形の突出部22が設
けられている。弾性中子2の膨出部23の形状は、押圧
する成形体の内面形状に併せて適宜設定することができ
るが、後述のように捻回されていない状態での形状は、
乾燥型の内面形状と略同形状であることが、弾性中子2
の拡張倍率を小さくでき、その耐久性を向上させ得るこ
とから好ましい。弾性中子2は、後述の保持具5を介し
てフレーム100に装着されている。
【0012】弾性中子2は、例えば、引張強度、反発弾
性及び伸縮性等に優れたウレタン、フッ素系ゴム、シリ
コーン系ゴム又はエラストマー等の弾性材料から形成さ
れている。また、弾性中子2は、伸縮性を有する布等に
これらの弾性材料をコーティングして形成することもで
きる。
【0013】図2に示すように、供給路3は、その一部
が、弾性中子2内に配されるコアパイプ30と、コアパ
イプ30の上端部にシールドパッキンを介して接続され
て当該コアパイプ30をその軸まわりに回転させる中空
の駆動軸31とで構成されている。
【0014】コアパイプ30は、駆動軸31へ挿入され
当接する部分の一部の断面が略正方形状に形成されてお
り、その下端部には弾性中子2の突出部22が挿嵌され
ている。これにより、弾性中子2に駆動軸31の回転力
が伝達されるようになっている。コアパイプ30の下方
部には、吐出孔300が形成されており、この吐出孔3
00から弾性中子2内に流体を供給できるようになって
いる。
【0015】駆動軸31は、フランジ部310と軸部3
11とを有する内部が中空の部材で構成されており、軸
部311の下端部には前記コアパイプ30の上端部に対
応した略正方形状の断面を有する凹部312を備えてい
る。また、軸部311の外周には排出路4の一部を構成
する溝313が形成されている。
【0016】図1に示すように、供給路3には、圧力弁
32が介装されており、シーケンス制御等によって圧力
弁32を制御することにより、弾性中子2内へ供給する
流体のオン・オフ及び供給時間を制御できるようになっ
ている。
【0017】排出路4は、その一部が前記駆動軸31と
ともに回転する回転軸40と、前記駆動軸31の溝31
3とで構成されている。回転軸40は、フランジ部40
0と軸部401とを有する内部が中空の部材で構成され
ており、フランジ部400は、駆動軸31のフランジ部
310にボルトで固定されている。軸部401の外周に
は、後述する凸部の内面に接して流体の漏れを防ぐシー
ルドパッキンが配設されている。回転軸40は、ベアリ
ング(図示せず)を介して前記フレーム100の挿入孔
101内に挿設されている。フランジ部400には、当
該フランジ部400の外周において開口する開口部40
2が形成されている。回転軸40は開口部402に通じ
る排出口403を有する軸受け404で軸支されてお
り、この排出口403を通じて流体が弾性中子2外に排
出されるようになっている。
【0018】図2に示すように、排出路4には、弾性中
子2内に供給される前記流体の圧力に応じて弾性中子2
内の圧力を調整する圧力調整弁(圧力調整手段)41
と、排出路4から排出される前記流体の流量を調整する
流量調整弁(流量調整手段)42と、排出路4から排出
される前記流体の流量を検出しその検出出力を流量調整
弁42に出力する流量計43とを備えている。前記排出
口403を通じて排出された流体は、これら流量調整弁
42、流量計43、流量調整弁41を経て外部に排出さ
れるようになっている。
【0019】圧力調整弁41は、いわゆるリリーフ弁で
構成されており、供給路3を通じて弾性中子2内に設定
圧力を超えての流体が供給された場合には、当該設定圧
力以下となるように流体を排出口から排出し、弾性中子
2内の流体の入れ換えが行えるようになっている。流量
調整弁42は、絞り弁で構成されており、流量計43の
出力に基づいて、排出路4内の流体の流量を制御できる
ようになっている。このように、排出路4に流量調整弁
42を介装させることにより、供給路3から供給された
流体が弾性中子2内を還流し排出路4に排出される間の
流量を調整できるようになっている
【0020】図1に示すように、前記保持具5は、弾性
中子2の開口部20をそのフランジ部21において上下
から挟持する2つのリング状の挟持部材50、51を主
体として構成されており、挟持部材50、51は、ボル
ト52によって固定されている。
【0021】挟持部材50は、弾性中子2のフランジ部
21を上面側から挟持するリング状の部材である。挟持
部材50は、弾性中子2の開口部20に挿入される凸部
50a及びフランジ部21の上面が当接する凹部50b
を有している。
【0022】凸部50aの下面中央部には、コアパイプ
30が回転可能なクリアランスを有する孔50cが形成
されており、孔50cの周りには、排出路4を構成する
流通孔50dが形成されている。また、凸部50aの内
部は、コアパイプ30と駆動軸31との連結部の収容ス
ペースとなっている。
【0023】凸部50aの内面とコアパイプ30との間
には排出路4を構成するクリアランス50eが設けられ
ており、コアパイプ30の吐出孔300から吐出された
流体は、弾性中子2内を循環し、流通孔50d、クリア
ランス50e、前記溝313を通じて弾性中子2の外部
に排出されるようになっている。
【0024】挟持部材50の外周面には、後述のボール
プランジャ61のボールが係合されるV字断面形状の係
合溝又は深さ方向に縮径する穴50fが形成されてい
る。
【0025】挟持部材51は、弾性中子2のフランジ部
21をその下面側から挟持する部材である。挟持部材5
1と弾性中子2との間には緩衝用の筒状のカラー5
配設されており、挟持部材51の角部が弾性中子2の膨
出部23に繰り返し接触したときの消耗を抑え得るよう
になしてある。
【0026】装置本体10は、フレーム100の保持具
5の装着部において当該保持具5を位置決めする位置決
め手段6を有している。位置決め手段6は、装置本体1
0のフレーム100における保持具5の装着部に固定さ
れた位置決めリング60と、この位置決めリング60に
螺着された複数のボールプランジャ61とから構成され
ている。
【0027】位置決めリング60には、その外周面から
内周面に向けて貫通するネジ孔が等間隔をおいて放射状
に複数形成されており、これらのネジ孔に、前記ボール
プランジャ61がそれぞれ螺着されている。
【0028】ボールプランジャ61は、有底シリンダー
内にコイルバネ(図示せず)が配設されるとともに該バ
ネの先端部にボールが配設されたものである。該シリン
ダーの外周面には雄ねじが形成されており、底部(後
部)には、レンチ穴が形成されている。そして該ボール
を対象物に当接させた際に、該シリンダーのねじ込み位
置によって該バネの弾性力に基づく押圧力で該ボールを
該対象物に押圧できるように構成されたものである。
【0029】そして、前記レンチ穴にレンチをはめ込ん
でこれらボールプランジャ61のねじ込み位置を適宜微
調整することによって、挟持部材50を図中の水平面内
で移動させ、保持具5を装置本体10に対して精度よく
位置決めできるようになっている。
【0030】成形装置1は、弾性中子2を連動させて弾
性中子2を捻回させる捻回手段7を備えている。捻回手
段7は、弾性中子2内に挿設された中空のコアパイプ3
0と、駆動軸31と、駆動軸31に駆動力を伝達する駆
動手段(図示せず)とを備えている。
【0031】前記駆動手段により駆動軸31に駆動力が
伝達されると、駆動軸31及びコアパイプ30が共に回
転する。そして、これらの回転に伴って弾性中子2の膨
出部23も連動して回転するが、弾性中子2のフランジ
部21は挟持部材50,51によって固定されているの
で、所定の回転角度以上に回転すると当該弾性中子2が
次第にコアパイプ30の周りに捻回される。このように
弾性中子2の膨出部23がコアパイプ30の周りに捻回
されることで、弾性中子2の水平断面形状を小さくする
ことができ、成形体がその口頸部の細いボトル状のもの
であっても弾性中子2の出し入れ時に当該口頸部内面に
触れることなく出し入れが可能となるほか、高速での操
業が可能となる。
【0032】前述のようにコアパイプ30の下方部に
は、吐出孔300が形成されており、この吐出孔300
を通じて弾性中子2内に流体が供給されるようになって
いる。吐出孔300は、コアパイプ30の上下方向に亘
って形成することもできる。この場合には、仮に一つの
孔が塞がった場合でも他の孔から排出できるため、膨出
部23の捻回をスムーズに行え且つ捻回状態をより小さ
くすることができる。
【0033】成形装置1において、弾性中子2を装置本
体10に装着する場合には、前記挟持部材50を、その
凸部50aを上方に向けて載置し、凸部50aに弾性中
子2の開口部20をはめ込む。そして、緩衝部材及び挟
持部材51を装着し、ネジで堅締して弾性中子2のフラ
ンジ部21を挟持部材50,51間に挟み込み、挟持部
材50の凸部50aの孔にコアパイプ30を通し、挟持
部材50を位置決めリング60内にはめ込む。この際、
予めボールプランジャ61のボールの先端部を位置決め
リング60の内周面からわずかに突出させておくことが
好ましい。
【0034】挟持部材50のはめ込み初期は前記ボール
プランジャ61のボールが挟持部材50の外周面に押圧
されて後退し、前記溝又は穴が該ボールの深さに達する
と該ボールがバネの弾性力で復帰して溝又は穴に係合
し、挟持部材50が装置本体10のフレーム100に仮
固定される。このようにして仮固定を行うことで、図1
に示すように弾性中子2を下方から装置本体10に取り
付ける場合や、弾性中子2を装置本体10に水平に取り
付ける場合であっても、取り付け作業を容易に行うこと
ができる。そして、仮固定を行った後、ボールプランジ
ャ61のねじ込み位置を微調整することによって、挟持
部材50を水平面内で移動させ、保持具5を装置本体1
0に対して精度よく位置決めして固定する。弾性中子2
を装置本体10から取り外すときには、ボールプランジ
ャ61のボールが挟持部材50の外周面に押圧されて後
退することで、挟持部材50が装置本体10から取り外
される。その後、保持具5から弾性体中子2を取り外
す。
【0035】図2に示すように、成形装置1は、一組の
割型が組み合わされてキャビティが形成される乾燥型8
を備えている。乾燥型8は、所定のシーケンスに従って
図示しない型締め装置で所定のタイミングで開閉できる
ようになっている。乾燥型8には、パルプモールド成形
体に使用されるのものを特に制限無く使用することがで
きる。
【0036】次に、本発明の成形体の製造方法をその好
ましい実施形態として、前記成形装置1を使用したパル
プモールド成形体の製造方法に基づいて説明する。
【0037】先ず、乾燥型8内に中空のパルプモールド
成形体(図示せず)を配置する。乾燥型内に配置するパ
ルプモールド成形体の製法は特に制限はないが、例え
ば、一組の割型を組み合わせることによりキャビティが
形成され、各割型の当該キャビティの形成面に抄造ネッ
トが配された抄造型を用い、当該キャビティ内に繊維ス
ラリーを供給する一方でキャビティ内からスラリーの液
体分を排出しつつ該抄造ネットに固形分を堆積させるこ
とで抄造されたパルプモールド成形体、パルプスラリー
を湛えたプール内に抄造ネットを有する抄造型を浸漬
し、吸引抄造によって該抄造ネットにパルプスラリーの
固形分を堆積させることで抄造されたパルプモールド成
形体等の湿式抄造法により抄造されたパルプモールド成
形体であることが好ましい。
【0038】乾燥型8内に配置するパルプモールド成形
体は、その含水率が10〜40重量%であることが好ま
しく、20〜30重量%であることがより好ましい。ま
た乾燥型8の温度(型温度)は、100〜250℃であ
ることが好ましく、160〜210℃であることが好ま
しい。
【0039】次に、乾燥型8内に配された成形体の内部
に前記弾性中子2を挿入する。弾性中子2を成形体内に
挿入する場合には、前記捻回手段7によって弾性中子2
を捻回させた状態で挿入する。そして、前記駆動軸31
を駆動させ、コアパイプ30を軸まわりに回転させ、弾
性中子2の捻回状態を解く。
【0040】次に、前記コンプレッサーから供給路3を
通じて弾性中子2内に流体を供給し、弾性中子2の膨出
部23を膨出させる。弾性中子2を膨張させるために用
いられる流体には、圧縮空気(加熱空気)の他、窒素ガ
ス等の不活性ガス、油(加熱油)、その他各種の液体が
用いられる。該流体の供給圧力は、0.01〜5MPa
であることが好ましく、0.1〜3MPaであることが
より好ましい。
【0041】次に、前記弾性中子2の膨出部23を膨出
させた状態で、弾性中子2内の前記流体を入れ換えなが
ら成形体を乾燥型8の内面に押圧する。流体の入れ換え
は、前記圧力調整弁41のリリーフ圧力の設定によって
行う。このリリーフ圧力は、成形体の乾燥時間の短縮及
び良好な表面性を有する成形体を成形する点から0.3
〜2.0MPaであることが好ましく、0.6〜1.0
MPaであることがより好ましい。
【0042】また、この際の弾性中子2内の流体の循環
流量は弾性中子2の冷却の点からは多い程好ましいが、
製造効率、経済性の点から1〜200ノルマルL/分で
あることが好ましく、5〜100ノルマルL/分である
ことがより好ましい。ここで、弾性中子2内の流体の循
環流量(ノルマルL/分)は、図2に示す流量計43で
求められる値をいう。
【0043】弾性中子2により所定時間の押圧が完了
し、成形体に乾燥型8の内面形状が充分に転写された
後、供給路3を通じた弾性中子2内への流体の供給を停
止し、弾性中子2内から流体を前記吸引ポンプで強制的
に吸引排気しつつ、前記捻回手段7で弾性中子2を捻回
させた後、弾性中子2を成形体内から取り出す。そし
て、乾燥型8を開いて成形体を取り出し、必要に応じ
て、トリミング、塗装、印刷等を施して成形体の製造を
完了する。
【0044】以上説明したように、本実施形態の成形装
置1を用いた成形体の製造方法によれば、高温の乾燥型
8内において膨張状態の弾性中子内に、供給路3を通じ
て独立して流体を供給する一方で、排出路4を通じて流
体を排出できるため、弾性中子2内で流体が入れ換えら
れて弾性中子2が内部から冷却され、中子の耐久性を大
幅に向上させることができる。従って、長期間に亘って
安定的に成形体を製造することができる。
【0045】また、成形装置1では、予め弾性中子2を
その開口状態で保持具5で保持しておき、保持具5を装
置本体10に装着できるので、弾性中子2の取り付け方
向によらず、容易に取り付け、取り外しを行うことがで
きる。また、位置決めリング60にボールプランジャ6
1を螺着させた位置決め手段6を備えており、弾性中子
2を保持具5を介して装置本体10に装着してから保持
具5の位置を位置決め手段6によって調整することで弾
性中子2の位置決めを正確に且つ容易に行うことができ
る。更に、弾性中子2の位置決めを一度位置決めを行え
ば、次に中子2を装着する場合に、容易に位置決めを再
現することができる。また、予備の弾性中子及び保持具
を複数用意し、弾性中子を予め保持具に取り付けておく
ことで、更に取り付け取り外しをスムーズに行うことが
できる。
【0046】本発明は、前記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜
変更することができる。
【0047】例えば、供給路及び排出路は、前記実施形
態におけるように形成することが好ましいが、他の形態
であってもよい。
【0048】本発明の成形体の成形装置は、前記実施形
態の成形装置1におけるように、弾性中子2の開口部2
0を保持具5で保持し、コアパイプ30を下端部に弾性
中子2の突起22を挿嵌させて固定することにより、弾
性中子2をコアパイプ30のまわり捻回できるようにす
ることが好ましいが、例えば、弾性中子2内を減圧吸引
する場合には、当該吸引力により弾性中子2の底部をコ
アパイプ30の下端部にて吸引して固定し、当該弾性中
子2をコアパイプ30のまわり捻回できるようにしても
よい。
【0049】本発明の成形体の成形装置は、上述のよう
に口頸部の細いボトル状の成形体に特に効果的に用いる
ことができるが、弾性中子の膨出部の形態を適宜変更す
ることで、広い開口部を有する箱形のカートン状成形
体、置物等の他の形態の成形体にも用いることができる
ことはいうまでもない。
【0050】
【実施例】下記の実施例及び比較例のように加熱乾燥用
金型内において弾性中子の膨出・収縮を繰り返して行
い、その耐久性を調べた。
【0051】〔実施例1〕下記の乾燥条件で弾性中子内
の空気を入れ換えながら、加熱乾燥用金型内で害弾性中
子の膨出・収縮を繰り返し行い、弾性中子が破断するま
での繰り返し回数を調べた。
【0052】弾性中子内に供給する空気は、下記1〜3
の順で繰り返した。 1.空気圧力(低):0.2MPa、2秒 2.空気圧力(高):0.6MPa、13秒 3 大気開放:15秒(圧力調整弁41のリリーフ圧力
0.5MPa、供給圧力0Pa)
【0053】<乾燥条件> 弾性中子:シリコーンゴム製 加熱乾燥用金型:アルミニウム製 金型温度:200℃ 弾性中子2内の空気循環流量:80ノルマルL/分
【0054】〔実施例2〕空気循環流量を60ノルマル
L/分とした以外は、実施例1と同様にして加熱乾燥用
金型内で弾性中子の膨出・収縮を繰り返し行った。
【0055】〔比較例〕空気循環を行わなかった以外
は、実施例1と同様にして行った。
【0056】この結果、実施例1、2では、弾性中子の
膨出の繰り返し回数が、比較例(991回)に比べて約
7倍(7183回)、実施例2では、約2.5倍(24
80回)となり、弾性中子の耐久性が大幅に向上するこ
とが確認された。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、長期間に亘って安定的
に成形体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形体の成形装置の一実施形態の要部
を模式的に示す概略断面図である。
【図2】同実施形態の成形体の成形装置における要部の
流体圧回路図である。
【符号の説明】
1 成形体の成形装置 2 弾性中子 3 供給路 4 排出路 5 保持具 6 位置決め手段 7 捻回手段 8 乾燥型

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥型内に配された中空の成形体の内部
    に拡縮自在な中空の弾性中子を配設し、該弾性中子内に
    流体を供給して該弾性中子を膨出させ、前記成形体を前
    記乾燥型の内面に押圧して成形する工程を具備する成形
    体の製造方法において、 前記弾性中子を膨出させた状態で該弾性中子内の前記流
    体を入れ換えながら前記成形体を前記乾燥型の内面に押
    圧することを特徴とする成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形体が湿式抄造法により抄造され
    た繊維成形体である請求項1記載の成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 拡縮自在な中空の弾性中子と、該弾性中
    子内に流体を供給する供給路と、該供給路とは独立して
    前記弾性中子内から前記流体を排出する排出路とを具備
    する成形体の成形装置であって、前記排出路に、前記弾
    性中子内に供給される前記流体の圧力に応じて該弾性中
    子内の圧力を調整する圧力調整手段を備えている成形体
    の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記排出路に、該排出路から排出される
    前記流体の流量を調整する流量調整手段を備えている請
    求項3記載の成形体の成形装置。
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