JP3414974B2 - 電動機の起動装置 - Google Patents

電動機の起動装置

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JP3414974B2 JP06916097A JP6916097A JP3414974B2 JP 3414974 B2 JP3414974 B2 JP 3414974B2 JP 06916097 A JP06916097 A JP 06916097A JP 6916097 A JP6916097 A JP 6916097A JP 3414974 B2 JP3414974 B2 JP 3414974B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H9/00Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
    • H02H9/001Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection limiting speed of change of electric quantities, e.g. soft switching on or off

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の起動時に
交流電源から電動機に印加される電圧の位相を制御する
ことにより、電動機を滑らかに立ち上がらせる起動装置
であって、電動工具に用いられる整流子電動機の起動装
置として好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】電動工具には、交直両用の整流子電動機
が用いられているが、この整流子電動機は、起動時に突
入電流が流れる。特に、消費電力が1KWを超えるもの
は、突入電流が大きく、この突入電流により、電動工具
と同じ電源系統に接続されている他の負荷に大きな電圧
降下が発生するという問題があった。
【0003】そこで、従来、上記突入電流による影響を
防止する回路として、たとえば図7に示すものが提案さ
れている。このものでは、スイッチ40をONすると、
交流電源41から負荷42に供給される交流電流は、抵
抗R31を通って電路43へバイパスされ、このバイパ
スされたバイパス電流は、ダイオードブリッジDB2に
より整流される。続いて、その整流された電流により電
解コンデンサC11が充電され、この電解コンデンサC
11の充電が完了すると、バイパス電流は流れなくな
り、交流電源41から負荷42に供給される交流電流
は、抵抗R31および抵抗R32を通ってコンデンサC
10を充電する。
【0004】そして、コンデンサC10の両端の電圧が
トリガダイオードQ6のトリガ電圧に達すると、トリガ
ダイオードQ6がONされるとともに、トライアックQ
5がONされ、負荷42に電圧が印加される。以後、ト
リガダイオードQ6のトリガ位相は、抵抗R31、抵抗
R32およびコンデンサC10の充電時定数で決まる値
に落ち着き、負荷42が定常で駆動される。
【0005】ところで、消費電力の大きい電動工具に用
いられる整流子電動機において、上述した問題を解消す
るためには、起動から定常運転状態へ数秒かけて滑らか
に推移する、いわゆるソフトスタートすることが必要で
ある。また、電動工具は、使用中に起動および停止を頻
繁に行うことが多いため、そのような場合であっても、
ソフトスタートできなければ意味がない。そこで、上記
従来のものを電動工具の整流子電動機の起動装置として
用いる場合を考えると、バイパス電流がバイパスされて
いる時間は、電解コンデンサC11の充電時間で定まる
ため、電解コンデンサC11として数秒後に充電が完了
する程度の静電容量(たとえば、33μF)のものを選
択する必要がある。
【0006】しかし、電解コンデンサC11が放電を終
了していない場合には、コンデンサC10の充電電流を
バイパスできないため、スイッチ40をOFFしてから
再びONしたときにソフトスタートするためには、スイ
ッチ40をOFFしてから再びONするまでの間に電解
コンデンサC11を放電させておく必要がある。その放
電時間を短くするためには、抵抗R33の抵抗値(たと
えば、200KΩ)を小さくする必要があるが、抵抗R
33の抵抗値を小さくすると、定常運転状態においても
バイパス電流が流れるため、整流子電動機に印加される
電圧が低下し、整流子電動機の回転数が低下するという
問題がある。つまり、短いサイクルで、スイッチをOF
Fし、再度ONした場合であってもソフトスタートを行
うことができるようにすると、整流子電動機が定格回転
数を発生できないという問題がある。
【0007】そこで、本出願人は、先の出願(平成9年
2月6日出願)において、図6に示す電動機の起動装置
を提案した。図6に示す電動機の起動装置30によれ
ば、抵抗R16を通った電流はバイパス電路35にバイ
パスされ、このバイパス電流はダイオードブリッジDB
1により整流され、この整流された電流によりダイオー
ドD5および抵抗R18を介して電解コンデンサC5の
充電が開始される。そして、電解コンデンサC5の充電
が進むにつれてコンデンサC7の充電時間が短くなるた
め、トリガダイオードQ4の点弧角を次第に大きくして
電動機12の回転数を滑らかに立ち上げることができ
る。
【0008】また、バイパス電流により充電された電解
コンデンサC6の両端電位がトランジスタQ3のエミッ
タ電位より高いため、電動機12の駆動中は、トランジ
スタQ3がOFFし、バイパス電流が流れない。これに
より、電動機12を定格回転数で駆動できる。一方、ス
イッチ14をOFFにすると電解コンデンサC6が抵抗
R20により放電され、その電位低下によりトランジス
タQ3がONし、電解コンデンサC5が急速放電され
る。これにより、スイッチ14を短い間隔でON、OF
Fを繰り返した場合であっても、ソフトスタートを行う
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記図6に示した電動
機の起動装置30では、トリガダイオードQ4の点弧角
は、抵抗R16、抵抗R17およびコンデンサC7によ
り構成される時定数回路の時定数およびトリガダイオー
ドQ4のトリガ電圧により決定される。つまり、抵抗R
16、抵抗R17およびコンデンサC7およびトリガダ
イオードQ4のトリガ電圧のばらつきでトリガダイオー
ドQ4の点弧角が大きく変化してしまう。また、通常入
手できる部品の精度は、抵抗で±1%、コンデンサは±
5%(フィルムコンデンサ)が限界であり、トリガダイ
オードのトリガ電圧においては±12.5%もばらつき
がある。したがって、電動機の起動装置30において
は、部品のばらつきによりソフトスタート時間が2倍以
上ばらついてしまう。つまり、回路定数の精度で電動工
具の起動時の使用感に違いが生じてしまう問題がある。
また、電動機12を定格回転数まで極めてゆっくり立ち
上げたり、最初はゆっくり立ち上げ、その後短時間で定
格回転数まで立ち上げるなど、同じソフトスタートを行
うにしても、電動機12の回転数の上昇時間を自由に設
定できないという問題もある。なお、位相制御用ICを
用いるものも提案されているが、位相制御用ICは高価
であるため、起動装置のコストが高くなるという問題が
ある。
【0010】そこで、本発明は、位相制御用ICを用い
ることなく、部品のばらつきが生じても起動時の使用感
が安定し、電動機の回転数の上昇時間を自由に設定でき
る電動機の起動装置を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、起動時に交流
電源から電動機に印加される電圧の位相を制御しながら
前記電動機の回転を上昇させる電動機の起動装置におい
て、前記交流電源から供給される交流電流をバイパスす
るとともに、このバイパスされたバイパス電流に基づい
てパルス信号を生成し、そのパルス信号を三角波信号に
変換し、かつ、出力電圧が、所定の電圧から、前記パル
ス信号の最大電圧より低い電圧に次第に減少する信号を
生成し、さらに、その信号の電圧と前記パルス信号の電
圧とを比較するとともに、その比較結果に対応付けられ
る出力信号を出力する出力回路と、この出力回路から出
力される出力信号の出力タイミングに基づいてトリガ電
流を出力するトリガ回路と、このトリガ回路から出力さ
れるトリガ電流を入力して導通することにより、前記電
動機に電圧を印加する半導体制御素子と、が備えられた
という技術的手段を採用する。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の電動機の起動装置において、前記出力回路には、前
記交流電流をバイパスするとともに、このバイパスされ
たバイパス電流を整流する電源回路と、この電源回路に
より整流された信号の電圧値と所定の基準電圧値とを比
較するとともに、その比較結果に対応付けられるパルス
信号を出力し、その出力されたパルス信号を三角波信号
に変換して出力する第1の出力回路と、出力電圧が、所
定の電圧から、前記パルス信号の最大電圧より低い電圧
に次第に減少する信号を生成する時定数回路と、この時
定数回路により生成される前記信号の電圧と前記第1の
出力回路から出力される三角波信号の電圧とを比較する
とともに、その比較結果に対応付けられるパルス信号
出力する比較回路とを有する第2の出力回路と、が備え
られたという技術的手段を採用する。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の電動機の起動装置において、前記ト
リガ回路には、前記出力回路から出力される出力信号を
入力して前記トリガ電流を出力するフォトカプラが備え
られたという技術的手段を採用する。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の電動機の起動装置において、前記トリガ回路は、前
記出力回路から出力される出力信号に基づいてONする
スイッチング素子と、このスイッチング素子がONした
際に前記電源回路から供給される電流により充電される
コンデンサとを備え、前記フォトカプラは、前記コンデ
ンサが充電する際にONするものであるという技術的手
段を採用する。
【0015】
【作用】請求項1ないし請求項4に記載の発明では、出
力回路により、交流電源から供給される交流電流がバイ
パスされるとともに、このバイパスされたバイパス電流
に基づいてパルス信号が生成され、そのパルス信号が三
角波信号に変換されて出力され、かつ、出力電圧が、所
定の電圧から、前記パルス信号の最大電圧より低い電圧
に次第に減少する信号が生成され、さらに、その信号の
電圧と上記三角波信号の電圧とが比較されるとともに、
その比較結果に対応付けられる出力信号が出力される。
【0016】つまり、上記三角波信号の電圧と比較され
る信号の電圧が、一定の電圧である場合には、上記出力
信号は、一定の周期を有する信号となるが、上記信号の
電圧は、次第に減少するものであるため、出力信号の周
期を次第に短くすることができる。たとえば、後述する
発明の実施の形態では、上記信号は、図2に示すよう
に、比較回路A2の基準電位となる信号はA2+であ
り、上記三角波信号は、信号A2−である。信号A2+
は、5Vから1.5Vまで次第に減少する勾配を有して
いるため、比較回路A2の出力信号は、図2に示すよう
に、ローレベルとなる周期が次第に短くなるパルス信号
になる。
【0017】そして、トリガ回路26は、出力回路たる
電源回路20、ゼロクロス検出回路22およびトリガタ
イミング回路24から出力される出力信号の出力タイミ
ングに基づいてトリガ電流を出力する。つまり、その出
力タイミングは、上述のように周期が次第に短くなるも
のであるため、トリガ電流が出力される周期も次第に短
くなる。次に、半導体制御素子たるトライアックQ1
は、トリガ回路26から出力されるトリガ電流を入力し
て導通する。つまり、トライアックQ1は、上記周期の
トリガ電流を入力して導通するため、その導通する周期
も次第に短くなり、その周期にしたがって電動機12に
印加される電圧の位相が制御される。
【0018】特に、請求項2に記載の発明では、交流電
源から供給される交流電流は、電源回路によりバイパス
されるとともに整流される。たとえば、後述する発明の
実施の形態に記載するように、交流電源13から供給さ
れる交流電流は、電源回路20に設けられたバイパス電
路21によりバイパスされ、このバイパスされたバイパ
ス電流は、電源回路20に設けられたダイオードブリッ
ジDB1により整流される。そして、その整流された
の電圧値と所定の基準電圧値とが第1の出力回路によ
り比較されるとともに、その比較結果に対応付けられる
パルス信号が出力され、その出力されたパルス信号が三
角波信号に変換されて第1の出力回路から出力される。
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するよう
に、第1の出力回路を構成するゼロクロス検出回路22
に設けられた比較回路A1には、図2に示すように、ダ
イオードブリッジDB1により整流された信号A1+が
入力され、基準電位A1−と比較される。そして、その
比較結果に対応付けられるパルス信号(A1出力)が比
較回路A1から出力され、そのパルス信号は、抵抗R8
およびコンデンサC3により三角波信号に変換されて出
力される。
【0019】次に、第2の出力回路が有する時定数回路
により、出力電圧が、所定の電圧から、パルス信号の最
大電圧より低い電圧に次第に減少する信号が生成され
る。たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するよ
うに、第2の出力回路たるトリガタイミング回路24が
有する時定数回路25により、図2に示すように、出力
電圧が、5Vから1.5Vに次第に減少する信号A2+
が生成される。つまり、電解コンデンサC2、抵抗R1
0および抵抗R11により構成される時定数回路25に
より、上記信号A2+を生成することができ、その信号
A2+の勾配は、時定数回路25の時定数を変えること
により、変更することができる。
【0020】そして、上記信号の電圧と第1の出力回路
から出力される三角波信号の電圧とが、第2の出力回路
が有する比較回路により比較され、その比較結果に対応
付けられるパルス信号が比較回路により出力される。た
とえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、
比較回路A1から出力されたパルス信号は、第1の出力
回路たるゼロクロス検出回路22を構成するコンデンサ
C3により、図2に示すような三角波形信号A2−に変
換され、この三角波信号の電圧と信号A2+の電圧と
が、比較回路A2により比較され、この比較結果に対応
付けられるパルス信号(A2出力信号)が比較回路A2
から出力される。つまり、図2に示すように、信号A2
+の勾配が変化すると、信号A2+と信号A2−との交
点も変化するため、上記時定数回路25の時定数を変え
ることにより、A2出力信号の周期を変えることができ
る。
【0021】特に、請求項3に記載の発明のように、上
記トリガ回路に、上記比較回路から出力される出力信号
を入力して上記トリガ電流を出力するフォトカプラを備
えることにより、そのフォトカプラが発光する周期を上
記時定数回路25の時定数を変えることにより変更する
ことができる。たとえば、後述する発明の実施の形態で
は、半導体制御素子たるトライアックQ1は、トリガ回
路26に設けられたフォトトライアックカプラFC1が
発光したときに導通するため、フォトトライアックカプ
ラFC1が発光する周期を変えることにより、トライア
ックQ1の導通タイミングが変化し、その導通タイミン
グによりトライアックQ1は電動機12に印加される電
圧の位相が制御される。つまり、第2のパルス信号出力
回路から出力される第2のパルス信号の周期に対応付け
てフォトトライアックカプラFC1を発光させることに
より、第2のパルス信号の周期に対応付けられた位相制
御を行うことができる。
【0022】また、請求項4に記載の発明では、上記ト
リガ回路に備えられたスイッチング素子は、上記出力回
路から出力される出力信号に基づいてONし、このON
により、トリガ回路に備えられたコンデンサが、上記電
源回路から供給される電流により充電され、この充電電
流により、上記フォトカプラがONする。つまり、上記
フォトカプラは、上記コンデンサが充電するまでの短い
時間しかONしないため、フォトカプラを上記出力信号
により直接ONさせる場合よりも、電源回路における消
費電力を小さくできる。また、後述する発明の実施の形
態に記載するように、抵抗R1の定格電力を約1/10
以下にできることから、抵抗R1を小さくできるため、
本電動機の起動装置の収納スペースを小さくすることが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動機の起動
装置(以下、起動装置と略称する)の一実施形態につい
て図1ないし図3を参照して説明する。図1は、本実施
形態の起動装置の主要構成を示す回路図であり、図2
は、図1に示す起動装置において用いられる比較回路A
1および比較回路A2の入出力信号のタイミングチャー
トであり、図3は、比較回路A2、フォトトライアック
カプラFC1およびトライアックQ1それぞれの出力信
号のタイミングチャートである。なお、本実施形態で
は、電動工具に用いられる交流の整流子電動機(以下、
電動機と略称する)の起動装置を代表に説明する。ま
た、電動機の定格は、入力電圧230Vであり、消費電
力2KWであるとする。
【0024】まず、起動装置の主要構成について説明す
る。起動装置10には、電動機12の起動および停止を
行うスイッチ14と、交流電源13から供給される交流
電流の整流などを行う電源回路20と、この電源回路2
0により整流された信号の電圧と基準電圧とを比較する
ゼロクロス検出回路22と、このゼロクロス検出回路2
2から出力された信号の電圧と基準電圧とを比較するト
リガタイミング回路24と、このトリガタイミング回路
24から出力された信号に基づいてONするフォトトラ
イアックカプラFC1を備えたトリガ回路26と、この
トリガ回路26から出力されるトリガ電流をゲートに入
力して導通するトライアックQ1とが備えられている。
【0025】次に、起動装置10の動作について説明す
る。電動工具を使用する者が、スイッチ14をONする
と、交流電源13から供給される交流電流は、電源回路
20に設けられたバイパス電路21によりバイパスさ
れ、このバイパスされたバイパス電流は、ダイオードブ
リッジDB1により整流される。この整流された信号
は、抵抗R1、電解コンデンサC1およびツェナーダイ
オードD1により平滑され、さらに、抵抗R4および抵
抗R5により分圧され、ゼロクロス検出回路比較回路A
1の基準電圧として用いられる(図2のA1−参照)。
【0026】また、ダイオードブリッジDB1により整
流された信号は、抵抗R2および抵抗R3により分圧さ
れ、比較回路A1に入力される(図2のA1+参照)。
なお、本実施形態では、抵抗R1ないしR5は、それぞ
れ82KΩ(1W),1MΩ,15KΩ,33KΩ,
4.7KΩであり、電解コンデンサC1は4.7μF
(35V)であり、ツェナーダイオードD1は10V
(0.2W)である。そして、比較回路A1に入力され
る信号の最大電圧は、図2に示すように4.8Vであ
り、比較回路A1の基準電圧は、1.25Vである。
【0027】そして、比較回路A1により、入力された
信号(以下、信号A1+と称する)の電圧と基準電圧と
が比較され、信号A1+が基準電圧A1−より大きくな
る時点が検出される。その検出結果は、図2にA1出力
で示すように、信号A1+が1.25Vを上回った時点
でハイレベルとなり、再び1.25Vを下回った時点で
ローレベルとなる矩形のパルス信号となって比較回路A
1から出力される。
【0028】次に、比較回路A1から出力されたパルス
信号は、抵抗R8およびコンデンサC3により、図2に
A2−で示すように、三角波信号に変換され、比較回路
A2に入力される。また、比較回路A1から出力された
パルス信号は、電解コンデンサC2、抵抗R10および
抵抗R11により構成される時定数回路25により、図
2に示すように、時間が経過するにつれて5Vから1.
5Vまで次第に減少する信号に変換され、この信号が比
較回路A2において基準電圧A2+として用いられる。
【0029】なお、本実施形態では、抵抗R8ないし抵
抗R11は、それぞれ1MΩ,1MΩ,220KΩ,2
20KΩであり、抵抗R6は10KΩである。また、電
解コンデンサC2は2.2μF(35V)であり、コン
デンサC3は0.01μFである。さらに、ダイオード
D2,ダイオードD4は、それぞれ40V(0.1A)
である。
【0030】そして、比較回路A2により、入力された
三角波信号(以下、信号A2−と称する)の電圧と基準
電圧とが比較され、信号A2−が基準電圧を上回った時
点でローレベルとなり、再び基準電圧を下回った時点で
ハイレベルとなる矩形のパルス信号が、比較回路A2か
ら出力される。この比較回路A2から出力されたパルス
信号の周期は、図2において、電源回路20において整
流された信号A1+と比較して分かるように、交流電源
13から供給される交流電流の周期に同期したものでは
なく、ローレベルになる周期が、次第に短くなってい
る。そして、比較回路A2から出力されたパルス信号
は、抵抗R12を通ってスイッチング素子たるトランジ
スタQ2のベースに入力され、この入力されるパルス信
号がローレベルとなった際にトランジスタQ2はONす
る。
【0031】このトランジスタQ2のONにより、コン
デンサC4が、電源回路20から供給される電流により
充電され、コンデンサC4の両端の電圧が所定値に達す
るまでフォトトライアックカプラFC1がONする。こ
のONによりトライアックQ1が導通し、交流電源13
から電動機12に電圧が印加される。また、コンデンサ
C4は、抵抗R7により放電される。つまり、図3に示
すように、比較回路A2から出力されるパルス信号がロ
ーレベルに立ち下がったタイミングでフォトトライアッ
クカプラFC1がONし、トライアックQ1が導通し、
電動機12に印加される電圧の位相が制御される。
【0032】なお、本実施形態では、抵抗R12,抵抗
R13は、それぞれ22KΩ,220Ωであり、抵抗R
7は2.2KΩである。また、コンデンサC4は0.4
7μFであり、ダイオードD3は40V(0.1A)で
ある。さらに、トランジスタQ2は2SA1162(G
R)(東芝製)であり、フォトトライアックカプラFC
1はS21MS3(シャープ製)であり、トライアック
Q1は30A,600Vである。
【0033】ところで、フォトトライアックカプラFC
1のONするタイミングは、比較回路A2から出力され
るパルス信号がローレベルに立ち下がるタイミングと同
期しており、そのローレベルに立ち下がるタイミング
は、信号A2−と信号A2+とが交差するタイミングに
依存している。したがって、たとえば、基準電圧を一定
にした場合は、比較回路A2から出力されるパルス信号
がローレベルに立ち下がってからゼロクロスまでの期間
は、電源周波数に同期して一定間隔となるが、本起動装
置10の場合は、基準電圧A2+は、次第に電圧を減少
する下り勾配であるため、比較回路A2から出力される
パルス信号がローレベルに立ち下がってからゼロクロス
までの期間は、時間が経過するにつれて長くなる。たと
えば、図3におけるQ1出力の斜線部である。
【0034】ここで、時定数回路25の時定数を変更し
て上記基準電圧A2+の勾配を図2に示したものよりも
緩くした場合における、比較回路A2の入出力信号のタ
イミングチャートを図4に示し、この場合のフォトトラ
イアックカプラFC1およびトライアックQ1それぞれ
の出力信号のタイミングチャートを図5に示す。図5に
示すように、基準電圧A2+の電圧の減少を小さくし、
その勾配を緩やかにすると、フォトトライアックカプラ
FC1のONする周期が長くなるため、トライアックQ
1が導通する周期も長くなる。したがって、基準電圧A
2+の勾配を図2に示す勾配に設定した場合よりも、ト
ライアックQ1により電動機12に印加される電圧の平
均電圧の増加率が小さくなるため、電動機12の回転速
度は、図2に示した場合よりも緩やかに上昇する。
【0035】以上のように、本実施形態の起動装置10
によれば、トリガ信号は比較回路A2からのタイミング
により出力されているため、タイミングに影響する部品
にばらつきがある場合であっても、ソフトスタート時間
のばらつきを抑えることができる。本発明者らの実験に
よれば、タイミングに影響する部品のばらつきが最も大
きい場合(R8ないしR11のばらつきが±1%、C3
のばらつきが±5%、C2のばらつきが±20%)であ
っても、ソフトスタート時間のばらつきを約1.2倍以
内に抑えることができた。また、本実施形態の起動装置
10によれば、高価な位相制御用ICを用いなくても、
時定数回路25の時定数を変更することにより、電動機
12の回転数を速く上昇させたり、緩やかに上昇させた
りすることができる。つまり、電動機12の立ち上がり
方を変えることができる。また、トランジスタQ2がO
Nした際にコンデンサC4が充電されるが、その充電時
間は、本発明者らの実験によれば、約0.1msであっ
た。これにより、フォトトライアックカプラFC1がO
Nする時間を、比較回路A2から出力されるパルス信号
によりフォトトライアックカプラFC1を直接駆動する
場合よりも極めて短くできるため(直接駆動する場合
は、フォトトライアックカプラFC1のONする時間
は、比較回路A2から出力されるパルス信号がローレベ
ルになっている時間に等しい)、電源回路20の抵抗R
1の消費電力を約1/10以下に小さくできるととも
に、ツェナーダイオードD1の定格電力を小さくでき
る。
【0036】なお、比較回路A1の基準電圧A1−を変
更したり、抵抗R8およびコンデンサC3の値を変更す
ることにより、比較回路A2の入力信号A2−の波形を
変えるとともに、比較回路A2から出力されるパルス信
号の周期を変えて、電動機12の立ち上がり方を変える
こともできる。また、上記実施形態では、フォトカプラ
としてフォトトライアックカプラを用いたが、トランジ
スタを用いた一般のフォトカプラ、交流入力型フォトカ
プラ、フォトサイリスタカプラおよびLED−Cdsセ
ルなどを用いることもできる。
【0037】ところで、電源回路20、ゼロクロス検出
回路22およびトリガタイミング回路24が本発明の出
力回路に相当し、ゼロクロス検出回路22が第1のパル
ス信号出力回路22に相当する。また、トリガタイミン
グ回路24が第2のパルス信号出力回路に相当する。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の起動装置によれ
ば、部品のばらつきによるソフトスタート時間の変動を
抑えることができ、電動機の回転数の上昇パターンを自
由に設定できる電動機の起動装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の起動装置の主要構成を示す回
路図である。
【図2】図1に示す起動装置において用いられる比較回
路A1および比較回路A2の入出力信号のタイミングチ
ャートである。
【図3】比較回路A2、フォトトライアックカプラFC
1およびトライアックQ1それぞれの出力信号のタイミ
ングチャートである。
【図4】時定数回路25の時定数を変更した場合におけ
る比較回路A2の入出力信号のタイミングチャートであ
る。
【図5】図4の場合の比較回路A2、フォトトライアッ
クカプラFC1およびトライアックQ1それぞれの出力
信号のタイミングチャートである。
【図6】本出願人が先の出願において提案した起動装置
の主要構成を示す回路図である。
【図7】従来の起動装置の回路図である。
【符号の説明】
10 起動装置 20 電源回路 22 ゼロクロス検出回路 24 トリガタイミング回路 25 時定数回路 26 トリガ回路 A1,A2 比較回路 FC1 フォトトライアックカプラ Q1 トライアック

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起動時に交流電源から電動機に印加され
    る電圧の位相を制御しながら前記電動機の回転を上昇さ
    せる電動機の起動装置において、 前記交流電源から供給される交流電流をバイパスすると
    ともに、このバイパスされたバイパス電流に基づいてパ
    ルス信号を生成し、そのパルス信号を三角波信号に変換
    し、かつ、出力電圧が、所定の電圧から、前記パルス信
    号の最大電圧より低い電圧に次第に減少する信号を生成
    し、さらに、その信号の電圧と前記三角波信号の電圧と
    を比較するとともに、その比較結果に対応付けられる出
    力信号を出力する出力回路と、 この出力回路から出力される出力信号の出力タイミング
    に基づいてトリガ電流を出力するトリガ回路と、 このトリガ回路から出力されるトリガ電流を入力して導
    通することにより、前記電動機に電圧を印加する半導体
    制御素子と、が備えられたことを特徴とする電動機の起
    動装置。
  2. 【請求項2】 前記出力回路には、 前記交流電流をバイパスするとともに、このバイパスさ
    れたバイパス電流を整流する電源回路と、 この電源回路により整流された信号の電圧値と所定の基
    準電圧値とを比較するとともに、その比較結果に対応付
    けられるパルス信号を出力し、その出力されたパルス信
    号を三角波信号に変換して出力する第1の出力回路と、 出力電圧が、所定の電圧から、前記パルス信号の最大電
    圧より低い電圧に次第に減少する信号を生成する時定数
    回路と、この時定数回路により生成される前記信号の電
    圧と前記第1の出力回路から出力される三角波信号の電
    圧とを比較するとともに、その比較結果に対応付けられ
    パルス信号を出力する比較回路とを有する第2の出力
    回路と、 が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の電動機
    の起動装置。
  3. 【請求項3】 前記トリガ回路には、 前記出力回路から出力される出力信号を入力して前記ト
    リガ電流を出力するフォトカプラが備えられたことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の電動機の起動
    装置。
  4. 【請求項4】 前記トリガ回路は、 前記出力回路から出力される出力信号に基づいてONす
    るスイッチング素子と、このスイッチング素子がONし
    た際に前記電源回路から供給される電流により充電され
    るコンデンサとを備え、 前記フォトカプラは、前記コンデンサが充電する際にO
    Nするものであることを特徴とする請求項3に記載の電
    動機の起動装置。
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