JP3414934B2 - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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康司 新井
和幸 澤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として半導体集
積回路の製造において、半導体基板の表面上に絶縁薄膜
を堆積形成する絶縁薄膜形成方法等に好適に適用される
薄膜形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造において、アルミ
ニウム配線を終えた半導体基板表面上に、保護膜として
シリコン窒化膜をプラズマ気相成長法(P−CVD法と
略称する)によって形成することが一般的に行なわれて
いる。この場合、反応ガスとしてシラン、アンモニア及
び窒素が一般的に用いられる。
【0003】ところで、近年は半導体集積回路の高集積
化に伴って、アルミニウム配線の微細化が進み、膜応力
によるアルミニウム配線の断線(ストレスマイグレーシ
ョン)が問題となってきた。そこで、周波数の異なる2
つの電源をP−CVD装置に設置してプラズマを発生さ
せ、低応力の保護膜を形成することにより、信頼性の向
上が図られている。
【0004】図4は、従来の低応力の保護膜を形成する
薄膜形成装置を示す。図4において、11は反応室、1
2は反応ガス吹き出し口を有し、高周波電力が印加され
る上部電極、13は被処理体、14は反応室11内に配
置された導電性の支持台、15は支持台14を加熱する
ためのヒータ、16は反応室へのガス導入口、17はガ
スを導入した時に反応室内を真空に保持するための排気
口、18は支持台14に電力を印加するための第1の電
源、19は上部電極12に電力を印加するための第2の
電源である。一般的に、第1の電源18には300〜5
00kHzの低周波電源が、第2の電源19には13.
56MHzの高周波電源がそれぞれ使用されている。
【0005】以上の構成において、支持台14に載置さ
れた被処理体13はヒータ15により約350℃に加熱
される。ガス導入口16より反応ガスを導入し、上部電
極12に第2の電源19より高周波電力、支持台14に
第1の電源18より低周波電力を同時に印加することに
より、上部電極12と支持台14間にプラズマが発生し
て反応ガスが分解して被処理体13上に堆積し、低応力
のシリコン窒化膜が被処理体13上に形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄膜形成装置では、半導体基板から成る被処理体13上
にP−CVD法により薄膜を形成する際に、図5に示す
ように、第1の電源18と第2の電源19を同時に印加
しているため、第1の電源+第2の電源の印加電力が急
速に立ち上がる。そのために両電源による放電が互いに
干渉し合い、プラズマ放電が起こり難くなる。その結果
プラズマ中に微粒子が多量に生成し、その微粒子を取り
囲む形で被処理体上に薄膜が形成されてしまい、製品の
信頼性が損なわれてしまうという問題があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、半導体
基板上にP−CVD法により薄膜を形成するに際してプ
ラズマ放電開始時に放電を安定して発生させ、良質の薄
膜を形成する薄膜形成方法を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜形成方法
は、被処理体を保持するとともに第1の電源が印加され
る支持手段と、被処理体に対向する位置に前記支持手段
に平行に配置されるとともに第2の電源が印加される上
部電極とを反応室内に備えた薄膜形成装置を用い、第1
と第2の電源により反応室内にプラズマを発生させ、反
応室内に導入した反応ガスをプラズマ放電エネルギーに
より活性化させ、反応ガスを化学的気相成長法により被
処理体へ堆積させる薄膜形成方法において、放電開始時
に、先ず第1の電源に低周波電力を印加してこれを立ち
上げ、その後第1の電源の投入電力が所望の投入電力の
95%に達するまでの間に、第2の電源に高周波電力を
印加してこれを立ち上げることにより、プラズマ放電を
安定して発生させるようにしている。
【0009】詳しくは、第1の電源の立ち上がり時間を
τ1 、第2の電源の立ち上がり時間をτ2 、その立ち上
がり時間を電源を印加してから所望の電力に達するまで
の時間として、第1の電源と第2の電源を、その印加時
間差tが、0<t≦τ1 −τ2 (但し、τ1 >τ2 )の
条件を満たすように印加するのがより好ましく、さらに
はほぼt=τ1 −τ2 の時間差で印加するのが最適であ
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) 以下、本発明の第1の実施形態の薄膜形成装置について
図1、図2を参照して説明する。
【0011】図1において、1は反応室、2は反応ガス
吹き出し口を有し高周波電力が印加される上部電極、3
は被処理体、4は反応室1内に配置された導電性の支持
台、5は支持台4を加熱するためのヒータ、6は反応室
1へのガス導入口、7はガスを導入した時に反応室1内
を真空に保持するための排気口、8は支持台4に電力を
印加するための第1の電源、9は上部電極2に電力を印
加するための第2の電源である。第1の電源8に450
kHzの低周波電源、第2の電源に13.56MHzの
高周波電源が使用されている。10は第1の電源8と第
2の電源9を時間差tで印加するための電源印加タイミ
ング制御装置である。
【0012】ガス導入口6よりシラン120SCCM
(但し、SCCMは0℃、大気圧換算cc/分)、アン
モニア150SCCM、窒素2000SCCMを導入
し、反応室1内を約2.0Torrに圧力調整する。支
持台4上にシリコンウエハを載置してヒータ5により約
350℃に保持した後、第1の電源8を250W印加
し、電源印加タイミング制御装置10により時間差で
0.01秒後、第2の電源9を300W印加すると、シ
リコンウエハ上にシリコン窒化膜が形成される。
【0013】上記電源印加タイミング制御装置10で設
定される時間差tは、τ1 を第1の電源8の立ち上がり
時間、τ2 を第2の電源9の立ち上がり時間、その立ち
上がり時間は電源を印加してから所望の電力に達するま
での時間として、t=(τ1−τ2 )(但し、τ1 >τ
2 )とされている。なお、tは、0<t≦(τ1
τ2 )であればよいが、(τ1 −τ2 )にできる限り近
くして第1の電源8と第2の電源9がほぼ同時に所望の
電力に達するようにするのが最適である。
【0014】図2は本実施形態における第1の電源8と
第2の電源9の印加電力と時間の関係を示したものであ
る。第1の電源+第2の電源の印加電力を時間差をもっ
て放電開始することにより、放電開始時の印加電力の上
昇が緩やかとなるため、安定したプラズマ放電が得ら
れ、信頼性の優れた良質なシリコン窒化膜を形成するこ
とができる。
【0015】(第2の実施形態) 図3は、本発明の第2の実施形態における第1の電源8
と第2の電源9の印加電力と時間の関係を示したもので
ある。反応ガス流量等の条件は第1の実施形態と同様で
ある。
【0016】本実施形態では、電源印加タイミング制御
装置10により第1の電源8を印加した後、その第1の
電源8の投入電力が250Wの95%に達するまでの間
の適当な時間差を設けて第2の電源9を印加している。
このように第1の電源8と第2の電源9を時間差を設け
て印加することにより、第1電源8と第2の電源9を同
時に印加した時に比べ、放電開始時における第1の電源
+第2の電源の印加電力の上昇が緩やかとなるため安定
したプラズマ放電が得られ、信頼性の優れた良質なシリ
コン窒化膜を形成することができる。
【0017】以上の説明ではシリコン窒化膜を形成する
例について説明したが、TEOS(テトラエトキシシラ
ン)膜、SiOF膜等、2電源を使用するP−CVD装
置でも同様に実施可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の薄膜形成方法によれば、以上の
説明から明らかなように、放電開始時での印加電力の上
昇を緩やかにできて、プラズマ放電を安定して発生させ
ることができ、P−CVD法により信頼性の優れた良質
の薄膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における薄膜形成装置
の概略構成図である。
【図2】同実施形態における印加電力と時間の関係を示
す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における印加電力と時
間の関係を示す図である。
【図4】従来例の薄膜形成装置の概略構成図である。
【図5】従来例における印加電力と時間の関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 反応室 2 上部電極 3 被処理体 4 支持台 8 第1の電源 9 第2の電源 10 電源印加タイミング制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−129377(JP,A) 特開 平1−106432(JP,A) 特開 平7−130719(JP,A) 特開 平8−97199(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 C23C 16/509 C23C 16/52 H01L 21/205

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を保持するとともに第1の電源
    が印加される支持手段と、被処理体に対向する位置に前
    記支持手段に平行に配置されるとともに第2の電源が印
    加される上部電極とを反応室内に備えた薄膜形成装置を
    用い、第1と第2の電源により反応室内にプラズマを発
    生させ、反応室内に導入した反応ガスをプラズマ放電エ
    ネルギーにより活性化させ、反応ガスを化学的気相成長
    法により被処理体へ堆積させる薄膜形成方法において、
    放電開始時に、先ず第1の電源に低周波電力を印加して
    これを立ち上げ、その後第1の電源の投入電力が所望の
    投入電力の95%に達するまでの間に、第2の電源に高
    周波電力を印加してこれを立ち上げることを特徴とする
    薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 第1の電源の立ち上がり時間をτ1 、第
    2の電源の立ち上がり時間をτ2 、立ち上がり時間を電
    源を印加してから所望の電力に達するまでの時間とし
    て、第1の電源と第2の電源を、その印加時間差tが、
    0<t≦τ1 −τ2 (但し、τ1 >τ2 )の条件を満た
    すように印加することを特徴とする請求項1記載の薄膜
    形成方法。
  3. 【請求項3】 高周波電力の周波数が13.56MH
    z、低周波電力の周波数が300〜500kHzである
    請求項1又は2記載の薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 形成される薄膜が、シリコン窒化膜、T
    EOS膜、SiOF膜のいずれかである請求項1、2又
    は3記載の薄膜形成方法。
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JP3288350B2 (ja) * 1999-09-07 2002-06-04 九州日本電気株式会社 半導体製造装置及び半導体製造方法
KR20030067308A (ko) * 2002-02-08 2003-08-14 주식회사 유진테크 싱글 챔버식 화학기상증착 장치를 이용한 질화막 제조 방법
JP4821324B2 (ja) * 2003-12-16 2011-11-24 コニカミノルタホールディングス株式会社 透明でガスバリア性の高い基材及びその製造方法
JPWO2005059202A1 (ja) * 2003-12-16 2007-07-12 コニカミノルタホールディングス株式会社 薄膜形成方法並びに該方法により薄膜が形成された基材

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