JP3414013B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路のチップ
に内蔵される高誘電体または強誘電体を有する容量素子
の白金よりなる電極をドライエッチングにより微細加工
する際の半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の微細化が進む中で、
電磁波雑音である不要輻射低減対策に有効な高誘電体容
量素子内蔵マイコンや、低動作電圧、かつ高速書き込み
読みだし可能な強誘電体容量素子内蔵不揮発性RAMの
開発が盛んに行われている。これら高誘電体および強誘
電体材料はおもに金属酸化物からなり、反応性に富む酸
素を多く含有している。このような誘電体膜よりなる容
量絶縁膜を用いて容量素子を形成する場合、電極にはき
わめて反応性が少ない白金やパラジウム等の貴金属電極
が必要となる。
【0003】図9は誘電体容量素子を内蔵した半導体装
置の一般的な容量素子の構造を示すものであり、図にお
いて、1aは上電極、2aは容量絶縁膜、3aは下電
極、4は下地、7はコンタクトホール、8は層間絶縁膜
(酸化膜)、そして9は配線である。
【0004】上記構造において、下電極3aの面積が上
電極1aの面積に比べて大きくなっているが、これは上
電極1aと下電極3aの2箇所で上層の配線9とコンタ
クトをとるためである。
【0005】容量素子を形成するためのエッチング工程
は上電極用白金膜と誘電体膜のエッチング工程と下電極
用白金膜3のエッチング工程との2工程からなり、上電
極用白金膜と誘電体膜のエッチング工程では下電極用白
金膜とのエッチング速度の選択性が必要となる。
【0006】従来、白金のエッチングは王水によるウェ
ットエッチングやアルゴン(Ar)によるイオンミリン
グ等で行われてきた。しかしながら、王水によるウェッ
トエッチング、およびイオンミリングでは等方性エッチ
ングによる微細加工精度の問題、特にイオンミリングで
は白金と下地とのエッチング選択性が低い点で問題とな
る。
【0007】そのため、近年、ドライエッチングによる
白金の微細加工技術の研究開発が盛んに行われており、
エッチングガスとして塩素(Cl2)や臭化水素(HB
r)を用いることが報告されている(1991年秋期応
用物理学会予稿集,9p−ZF−17,第516ペー
ジ、1993年春期応用物理学会予稿集,30a−ZE
−3,第P577ページ等)。
【0008】以下、エッチングガスとして塩素ガスを使
用したときの白金のエッチング速度の高周波(RF)電
力依存性について説明する。
【0009】図10は白金のエッチングガスとして塩素
ガスを使用したときの白金のエッチング速度、およびレ
ジストとのエッチング速度比のRF電力依存性を示すも
のであり、横軸はRF電力、縦軸は白金のエッチング速
度とレジストとのエッチング速度比を示している。
【0010】エッチング装置としては、マグネトロンリ
アクティブ イオン エッチング(RIE)モードのド
ライエッチング装置を使用した。
【0011】このときのエッチング条件は、塩素ガス流
量が20SCCM、ガス圧力は1Paである。エッチン
グ中のウェハ温度は、ウェハ裏面をヘリウム(He)で
冷却する方式を用いているため、20℃以下となってい
る。
【0012】図10より、白金のエッチング速度はRF
電力を200Wから600Wに高くするに従って、10
nm/分から100nm/分に速くなる傾向がある。
【0013】また、レジストとのエッチング速度比はR
F電力を200Wから600Wに高くするに従って、
0.2から0.3に高くなる傾向にあるが、そのエッチン
グ速度比はきわめて低いということができる。
【0014】塩素ガスを使用したときの白金のエッチン
グ速度のRF電力依存性の同様の結果は上記引用文献に
おいても報告されている。
【0015】また、上記引用文献には、エッチングガス
として臭化水素(HBr)ガスを使用した例も開示され
ており、その時の白金のエッチング速度は120nm/
分であると報告されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のようにエッチングガスとして塩素、臭化水素単体ガス
を使用した場合、白金のエッチング速度が非常に遅いこ
とから、所望の膜厚(数百nm)の白金をエッチングす
るときエッチング時間が長くなり、製造装置のスループ
ットが低下する。
【0017】また、エッチング時間が長くなると、従来
のエッチングガスではマスク材料であるレジストとのエ
ッチング速度比が悪いため、エッチング途中でレジスト
膜がエッチングされてしまう。さらにまた、レジスト膜
厚を厚くすると、解像度が悪くなり、微細パターン形成
が非常に困難になるという事態を招くこととなる。
【0018】レジストとのエッチング速度比を上げる方
法として、カーボン系のガスを添加し、プラズマ重合に
よりカーボン膜を堆積しながらエッチングする方法もあ
るが、装置反応室内に、このカーボン膜が堆積され、パ
ーティクル発生の原因となる。
【0019】そのため、装置メンテナンスの必要頻度が
多くなり、装置の稼働率が低下してしまう。
【0020】本発明はこのような従来の方法にあった課
題を解決しようとするものであり、白金のエッチング速
度を速くし、したがって製造装置のスループットを向上
することができる半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、回路素子や配線等が形成された基板上に絶
縁膜、下電極用白金膜、誘電体膜および上電極用白金膜
を形成し、上電極用白金膜および誘電体膜を選択的にド
ライエッチングした後、下電極用白金膜を選択的にドラ
イエッチングして容量素子を構成させる半導体装置の製
造方法であって、下電極または上電極を構成する白金の
ドライエッチングにおいて、エッチングガスとして硫黄
を含んだ単体ガスを使用するものである。
【0022】
【0023】さらに白金のドライエッチング工程前にイ
オン注入によって硫黄を白金中に注入し、硫黄と白金の
化合物を形成した後、その白金化合物をドライエッチン
グするものである
【0024】
【作用】本発明において、白金のエッチングを行う際の
エッチングガスとして硫黄を含んだ単体ガスを使用する
ので、エッチング中に白金と硫黄との化合物が形成さ
れ、その化合物の沸点が白金の沸点に比較してきわめて
低いことから、白金のエッチング速度が高められ、製造
装置のスループットが向上する。また、白金のエッチン
グ時間が短くなるので、レジストのエッチングが防止さ
れる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら図9に示す従来と同一部分には同一符号を付
して説明する。
【0026】図1(A)〜(D)は本発明の一実施例の
半導体装置の製造方法における容量素子の形成工程を示
すものであり、図において、1は上電極用白金膜、1a
は上電極、2は誘電体膜、2aは容量絶縁膜、3は下電
極用白金膜、4は下地となる絶縁膜、5,6はレジスト
膜である。なお、説明を簡単にするために基板上の回路
素子が形成された領域は省略した。
【0027】シリコン基板の上面に形成した下地4上に
下電極用の白金膜3を200nmの厚さに堆積し、その
下電極用白金膜3上に誘電体材料よりなる誘電体膜2を
膜厚180nm堆積し、さらにその誘電体膜2上に上電
極用の白金膜1を200nmの膜厚で堆積する。
【0028】つぎにこのように構成された多層膜形成体
から容量素子を形成する工程のプロセスについて説明す
る。
【0029】まず、図1(A)に示すように上電極用白
金膜1上に上電極1aと容量絶縁膜2aを形成するため
のレジスト膜5を設ける。つぎに図1(B)に示すよう
に上電極用白金膜1と誘電体膜2をエッチングすること
によって上電極1aと容量絶縁膜2aを形成し、下電極
用白金膜3の表面が露出した時点でエッチングを停止す
る。つぎに図1(C)に示すように上電極1aと容量絶
縁膜2aの全体を覆うようにレジスト膜6を形成する。
最後に、図1(D)に示すように下電極用白金膜3のエ
ッチングを行い、下電極3aを形成する。この工程にお
いて、上電極1aと下電極3aの2箇所において後工程
で設けられる上層の配線とのコンタクト部を設けるため
に下電極3aの面積を大きくする必要がある。
【0030】上述の構造の半導体装置の容量素子を形成
するための製造方法の第1の実施例として、硫黄を含ん
だガスである塩化硫黄(S2Cl2)ガス単体を白金のエ
ッチングガスとして使用した場合の、RF電力の変化に
よる白金のエッチング速度とレジストとのエッチング速
度比を図2に示す。
【0031】図2に示した特性を、白金のエッチングガ
スとして塩素ガスを使用した従来の製造法における図1
0の特性と比較すると、明らかに白金のエッチング速度
が約2倍に上昇しており、レジストとのエッチング速度
比が、RF電力を200Wから600Wに高くするに従
って、0.4から0.5に高くなる傾向であることがわか
る。また、レジストとのエッチング速度比は約2倍高く
なっている。
【0032】図3は本発明の第2の実施例としてエッチ
ングガスとして塩素ガスとS2Cl2ガスとを混合使用し
たときの白金のエッチング速度のガス混合比依存性を示
すものであり、横軸がガス混合比、縦軸が白金のエッチ
ング速度である。
【0033】エッチング装置としては、マグネトロンR
IEモードのドライエッチング装置を使用した。
【0034】このときのエッチング条件は、エッチング
ガスの混合比S2Cl2/(S2Cl2+Cl2)を変化さ
せ、RF電力を600W一定、ガス圧力を1Pa一定と
した。エッチング中のウェハ温度は、ウェハ裏面冷却方
式を用いているため、20℃以下となっている。
【0035】図3より明らかなように、白金のエッチン
グ速度は、エッチングガス混合比が塩素ガス100%か
らS2Cl2ガス100%に変化するに従って、100n
m/分から200nm/分に速くなる傾向にあることが
わかる。
【0036】このように本実施例によれば、白金のエッ
チングを行う際にエッチングガスとして硫黄を含んだガ
スを使用することにより、白金のエッチング速度を速く
でき、このため製造装置のスループットを向上させるこ
とが可能となり、レジストとのエッチング速度比を高く
することができる。
【0037】本実施例では、エッチングガスとしてS2
Cl2ガス単体または塩素ガスとS2Cl2ガスとの混合
ガスを使用した例について述べたが、硫黄を含んだガス
であるSF6ガス単体、またはS22ガス単体を使用し
た場合でも同様の効果を得ることができる。
【0038】つぎに本発明の第3の実施例として白金の
エッチングを行う際の添加ガスとして硫黄を含んだガス
であるH2Sガスを使用した場合について、図面を参照
しながら説明する。
【0039】図4はエッチングガスとしてHBrガス、
添加ガスとしてH2Sガスを使用したときの白金のエッ
チング速度、およびレジストとのエッチング速度比のR
F電力依存性を示すものであり、横軸はRF電力、縦軸
は白金のエッチング速度およびレジストとのエッチング
速度比を示している。
【0040】エッチング装置としては、マグネトロンR
IEモードのドライエッチング装置を使用した。
【0041】このときのエッチング条件は、HBrガス
流量20SCCM、H2Sガス流量10SCCMで、ガ
ス圧力は1Paである。エッチング中のウェハ温度は、
ウェハ裏面冷却方式を用いているため、20℃以下とな
っている。
【0042】図4より明らかなように、白金のエッチン
グ速度は、RF電力を200Wから600Wに高くする
に従って、20nm/分から200nm/分に速くなる
傾向にあり、図10に示す従来の場合と比較して、白金
のエッチング速度が約2倍に上昇していることがわか
る。また、レジストとのエッチング速度比は、RF電力
を200Wから600Wに高くするに従って、0.4か
ら0.5に高くなる傾向にあることがわかる。さらに、
白金のエッチングガスとして塩素ガス単体を使用したと
きと比較して、レジストとのエッチング速度比が約2倍
高くなっている。
【0043】図5はエッチングガスとしてHBrガス、
添加ガスとしてH2Sガスを使用したときの白金のエッ
チング速度のガス混合比依存性を示すものであり、横軸
はガス混合比、縦軸は白金のエッチング速度である。
【0044】エッチング装置としては、マグネトロンR
IEモードのドライエッチング装置を使用し、このとき
のエッチング条件はガスの混合比H2S/(H2S+HB
r)(%)を変化させ、RF電力を600W一定、ガス
圧力を1Pa一定とした。エッチング中のウェハ温度は
ウェハ裏面冷却方式を用いているため、20℃以下とな
っている。
【0045】図5より明らかなように、白金のエッチン
グ速度はガスの混合比が約30%のとき、200nm/
分ともっとも速くなることがわかる。
【0046】このように本実施例によれば、白金のエッ
チングを行う際に添加ガスとして硫黄を含んだガスを使
用することにより、白金のエッチング速度を速くするこ
とができ、これによって製造装置のスループットを向上
することが可能となり、またレジストとのエッチング速
度比を高くすることができる。
【0047】本実施例では、添加ガスとしてH2Sガス
を使用した例について述べたが、硫黄を含んだガスであ
るSO2ガスを使用した場合でも同様の効果を得ること
ができる。
【0048】つぎに本発明の第4の実施例として、イオ
ン注入工程によって硫黄を白金中に注入し、硫黄と白金
の化合物を形成した後、白金をドライエッチングした場
合について、図面を参照しながら説明する。
【0049】図6(A)〜(D)は本実施例における容
量素子の形成工程を示すものであり、図において、1は
上電極用白金膜、1aは上電極、2は誘電体膜、3は下
電極用白金膜、4は絶縁膜よりなる下地、そして5はレ
ジスト膜である。
【0050】シリコン基板の上面に形成した下地4上に
下電極用の白金膜3を200nmの厚さに堆積し、その
下電極用白金膜3上に誘電体膜2を膜厚180nm堆積
し、さらにその誘電体膜2上に上電極用の白金膜1を2
00nmの膜厚で堆積する。
【0051】つぎにこのように構成された多層膜形成体
から容量素子を形成する工程のプロセスについて説明す
る。
【0052】まず、図6(A)に示すように上電極用白
金膜1の上面にレジスト膜5を形成する。つぎに図6
(B)に示すようにイオン注入工程にて、上電極用白金
膜1の内部に硫黄をイオン注入し、図6(C)に示すよ
うに、エッチング除去すべき領域の上電極用白金膜1と
硫黄を反応させて化合物を形成する。このとき、誘電体
膜2に硫黄が注入されることはない。つぎに図6(D)
に示すようにこの白金と硫黄の化合物をエッチングし、
除去する。
【0053】図7はこのイオン注入工程で硫黄を白金中
に注入し、硫黄と白金の化合物を形成した後、エッチン
グガスとして塩素ガスを使用したときの白金のエッチン
グ速度のRF電力依存性を示すものであり、横軸はRF
電力、縦軸は白金のエッチング速度である。
【0054】エッチング装置としてマグネトロンRIE
モードのドライエッチング装置を使用し、このときのイ
オン注入条件は、加速電圧600keVで、ドープ量5
×1015atm/cm2である。
【0055】このときのエッチング条件は、塩素ガス流
量20SCCM、ガス圧力は1Paである。エッチング
中のウェハ温度は、ウェハ裏面冷却方式を用いているた
め、20℃以下となっている。
【0056】図7より明らかなように、白金のエッチン
グ速度は、RF電力を200Wから600Wに高くする
に従って、15nm/分から150nm/分に速くなる
傾向にあることがわかる。図10に示す従来例と比較
し、白金のエッチング速度が約1.5倍に上昇してい
る。
【0057】このように本実施例によれば、イオン注入
工程にて、硫黄を上電極用白金膜1中に注入し、硫黄と
白金の化合物を形成した後、この化合物をドライエッチ
ングすることにより、上電極用白金膜1のエッチング速
度を速くすることができ、これによって、製造装置のス
ループットを向上することができる。
【0058】つぎにエッチングガスとして硫黄を含んだ
ガス、また添加ガスとして硫黄を含んだガスを使用した
場合、また白金と硫黄の化合物を形成しながら白金をド
ライエッチング、または白金と硫黄からなる化合物を形
成した後、白金をドライエッチングする場合、白金のエ
ッチング速度が速くなるメカニズムについて説明する。
【0059】図8は白金と硫黄との合金状態図であり、
白金にごく少量の硫黄を混入することにより、1175
℃で蒸発し始めることがわかる。
【0060】白金の沸点は3804℃と非常に高いこと
が知られているが、白金にごく少量の硫黄を混入するこ
とで上記したように白金の沸点が低くなることがわか
る。
【0061】また、硫黄を含んだガスであるS2Cl2
スやS22ガスは、S/X比(X=Cl,F)が大き
く、プラズマ中で解離したときに容易に硫黄を堆積しや
すいガスである。
【0062】したがってエッチングガスとして硫黄を含
んだガス、また、添加ガスとして硫黄を含んだガスを使
用することにより、プラズマ中で解離した硫黄と白金が
反応して沸点の低い化合物を生成するため、エッチング
ガスとして塩素ガス単体を使用した場合と比較して白金
のエッチング速度が速くなるのである。
【0063】したがって上電極用白金膜1と誘電体膜2
をエッチングする工程では、最初、白金のエッチング速
度が比較的遅い条件でエッチングし、下電極用白金膜3
が露出した時点でエッチングを停止する。つぎに下電極
用白金膜3をエッチングする工程では、白金のエッチン
グ速度の速い条件でエッチングすることによって必要と
する容量素子構造を形成することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明は、白金のエッチングガスに硫黄
を含んだ単体ガス、または添加ガスに硫黄を含んだガス
を使用することにより、白金を沸点の低い硫黄と白金の
化合物に変えながら、また化合物を形成した後にエッチ
ングしているため、白金のエッチング速度を速くするこ
とができる。またレジストとのエッチング速度比も大き
くすることができるため、加工精度のよい、かつ製造装
置のスループットの高い優れた半導体装置の製造方法を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は本発明の一実施例の半導体装
置の製造方法における容量素子の形成工程図
【図2】本発明の第1の実施例における、エッチングガ
スとしてS2Cl2ガス単体を使用したときの白金のエッ
チング速度、およびレジストとのエッチング速度比のR
F電力依存性を示す特性図
【図3】同第2の実施例における、エッチングガスとし
て塩素ガスとS2Cl2ガスを使用したときの白金のエッ
チング速度のガス混合比依存性を示す特性図
【図4】同第3の実施例における、エッチングガスとし
てHBrガス、添加ガスとしてH2Sガスを使用したと
きの白金のエッチング速度、およびレジストとのエッチ
ング速度比のRF電力依存性を示す特性図
【図5】同実施例における、白金のエッチング速度に及
ぼすHBrガスとH2Sガスとのガス混合比依存性を示
す特性図
【図6】(A)〜(D)は本発明の第4の実施例の半導
体装置の製造方法における容量素子の形成工程図
【図7】同実施例のイオン注入工程で硫黄を白金中に注
入し、硫黄と白金の化合物を形成した後、塩素ガスを使
用して白金をエッチングしたときのエッチング速度のR
F電力依存性を示す特性図
【図8】白金と硫黄の合金状態図
【図9】従来の半導体装置の製造方法による一般的な容
量素子の断面図
【図10】同製造方法においてエッチングガスとして塩
素ガス単体を使用したときの白金のエッチング速度、お
よびレジストとのエッチング速度比のRF電力依存性を
示す特性図
【符号の説明】
1 上電極用白金膜 1a 上電極 2 誘電体膜 2a 容量絶縁膜 3 下電極用白金膜 3a 下電極 4 下地(絶縁膜) 5,6 レジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−151383(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 27/105

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路素子や配線等が形成された基板上に
    絶縁膜、下電極用白金膜、誘電体膜および上電極用白金
    膜を形成し、前記上電極用白金膜および誘電体膜を選択
    的にドライエッチングした後、下電極用白金膜を選択的
    にドライエッチングして容量素子を構成させる半導体装
    置の製造方法であって、前記下電極または上電極を構成
    する白金のドライエッチングガスとして硫黄を含んだ単
    体ガスを使用することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 硫黄を含んだガスが弗化硫黄単体ガス、
    塩化硫黄単体ガスであることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 回路素子や配線等が形成された基板上に
    絶縁膜、下電極用白金膜、誘電体膜および上電極用白金
    膜を形成し、前記上電極用白金膜および誘電体膜を選択
    的にドライエッチングした後、下電極用白金膜を選択的
    にドライエッチングして容量素子を構成させる半導体装
    置の製造方法であって、前記下電極または上電極を構成
    する白金のドライエッチング工程前にイオン注入によっ
    て硫黄を白金中に注入し、硫黄と白金の化合物を形成し
    た後、その白金の化合物をドライエッチングすることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
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