JP3413909B2 - 車両用エアバッグの製造方法 - Google Patents
車両用エアバッグの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エアバッグ装置
のエアバッグ袋体の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】エアバッグ装置は、例えば車両が前面衝
突した時、衝撃が所定以上である場合にシートベルトの
補助として瞬時にエアバッグが膨張し、乗員を保護する
安全装置であり、通常、ガス発生器であるインフレータ
と、インフレータのガスにより膨張するエアバッグと、
上記インフレータを該エアバッグと共に略気密に囲繞収
納するエアバッグケースとで構成されている。そして、
このエアバッグ装置はその作動にあたり、インフレータ
から瞬時に噴出されたガスがエアバッグケースとエアバ
ッグ内に充満して内圧を発し、この内圧によりバッグが
展開する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
エアバッグ装置におけるエアバッグでは、平織り等の原
反からほぼ同形の2枚のエアバッグ用布を裁断し、これ
ら布を重ね合わせてその外周縁部同士を縫合することに
よってエアバッグ袋体を製造しているが、上記2枚の布
を裁断しなければならないことや、これら布の外周全周
を縫製しなければならないことなどから、製造工数が多
くなる。 【0004】そこで、実開平1−58348号公報で
は、正方形2個分の長方形のエアバッグ布を2つ折りに
重合して、重ね合わせた3辺を縫合するエアバッグが提
案されているが、上記布の原反からの裁断方法などに改
良の余地を有している。 【0005】本発明は叙上の如き実状に対処し、上記1
枚の布からなるエアバッグの原反からの裁断に新規な方
法を見出すことにより、上記縫製の簡略化を図ったエア
バッグにおいて布の縫製部の織り糸を互いに交差させる
ことを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明のエアバッグの製造方法は、概略長方形状のエ
アバッグ用布を、この布の長手方向が原反の織り糸の方
向に対し約20〜25°となるように角度をつけて裁断
すると共に、この裁断した布をその短手方向を折り返し
線として2つ折りし、重ね合わせた各辺同士を縫合する
ことを特徴とする。 【0007】 【作用】上記本発明の製造方法は、原反の織り糸に対
し、エアバッグ布の長手方向が約20〜25°の角度を
なすよう裁断を行なうものであり、これにより上記布を
上記の如く2つ折り重合すると、重なり合う上下の布は
約40〜50°の範囲で織り糸を交差させた状態とな
る。 【0008】 【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。 【0009】図1,図2は本発明実施例のエアバッグの
製造方法に係り、図1はエアバッグ布の原反からの裁断
状態を示す平面図、図2は基布を裁断後に縫製した状態
を示す平面図である。 【0010】図において1は原反であり、縦または横の
織り糸1aの方向に延びる平織りの長尺帯状の布からな
る。そして本発明実施例では、図に示す如き概略長方形
状のエアバッグ用布2を、この布2の長手方向の中心線
3が、上記原反1の織り糸1aの方向4に対し約22.5°
前後の角度αとなるように裁断すると共に、図2にも示
すようにこの裁断した布2をその短手方向を折り返し線
5として2つ折りし、重ね合わせた各辺を図2に示すよ
うにコの字状に縫合する。 【0011】このように本発明のエアバッグの製造方法
は、上記原反1の織り糸1aに対し、エアバッグ布2の
長手方向が約20〜25°の範囲となるよう裁断するも
のであり、この布2を図2に示すように2つ折りに重合
すると、重なり合う上布6と下布7とは、図示の如く約
40〜50°の範囲の角度β(図では約45°)で織り
糸1a,1a′が交差した状態となる。 【0012】また、この縫製8は、2枚の布の全周を縫
製する従来のものに比べて、3辺のみの縫製でよいこと
からエアバッグの生産性を向上させることが可能であ
る。 【0013】そして、前記本発明の角度をつけた裁断
を、図3に示す如く前記中心線3が平行となるよう、複
数の布2を並列して行うことにより、歩留まりが向上す
るとの効果も表れる。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、概ね長
方形状のエアバッグ布を、この布の長手方向が原反の織
り糸に対し所定角度をなすよう裁断すると共に、この裁
断した布をその短手方向を折り返し線として2つ折り
し、重ね合わせた各辺同士を縫合するものであり、縫合
部の織り糸を交差させることができる。また上記縫製
も、従前の2枚の布を縫合するものに比べ簡略化せしめ
てエアバッグの生産性を向上させ得るとの効果を奏する
ものである。
のエアバッグ袋体の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】エアバッグ装置は、例えば車両が前面衝
突した時、衝撃が所定以上である場合にシートベルトの
補助として瞬時にエアバッグが膨張し、乗員を保護する
安全装置であり、通常、ガス発生器であるインフレータ
と、インフレータのガスにより膨張するエアバッグと、
上記インフレータを該エアバッグと共に略気密に囲繞収
納するエアバッグケースとで構成されている。そして、
このエアバッグ装置はその作動にあたり、インフレータ
から瞬時に噴出されたガスがエアバッグケースとエアバ
ッグ内に充満して内圧を発し、この内圧によりバッグが
展開する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
エアバッグ装置におけるエアバッグでは、平織り等の原
反からほぼ同形の2枚のエアバッグ用布を裁断し、これ
ら布を重ね合わせてその外周縁部同士を縫合することに
よってエアバッグ袋体を製造しているが、上記2枚の布
を裁断しなければならないことや、これら布の外周全周
を縫製しなければならないことなどから、製造工数が多
くなる。 【0004】そこで、実開平1−58348号公報で
は、正方形2個分の長方形のエアバッグ布を2つ折りに
重合して、重ね合わせた3辺を縫合するエアバッグが提
案されているが、上記布の原反からの裁断方法などに改
良の余地を有している。 【0005】本発明は叙上の如き実状に対処し、上記1
枚の布からなるエアバッグの原反からの裁断に新規な方
法を見出すことにより、上記縫製の簡略化を図ったエア
バッグにおいて布の縫製部の織り糸を互いに交差させる
ことを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明のエアバッグの製造方法は、概略長方形状のエ
アバッグ用布を、この布の長手方向が原反の織り糸の方
向に対し約20〜25°となるように角度をつけて裁断
すると共に、この裁断した布をその短手方向を折り返し
線として2つ折りし、重ね合わせた各辺同士を縫合する
ことを特徴とする。 【0007】 【作用】上記本発明の製造方法は、原反の織り糸に対
し、エアバッグ布の長手方向が約20〜25°の角度を
なすよう裁断を行なうものであり、これにより上記布を
上記の如く2つ折り重合すると、重なり合う上下の布は
約40〜50°の範囲で織り糸を交差させた状態とな
る。 【0008】 【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。 【0009】図1,図2は本発明実施例のエアバッグの
製造方法に係り、図1はエアバッグ布の原反からの裁断
状態を示す平面図、図2は基布を裁断後に縫製した状態
を示す平面図である。 【0010】図において1は原反であり、縦または横の
織り糸1aの方向に延びる平織りの長尺帯状の布からな
る。そして本発明実施例では、図に示す如き概略長方形
状のエアバッグ用布2を、この布2の長手方向の中心線
3が、上記原反1の織り糸1aの方向4に対し約22.5°
前後の角度αとなるように裁断すると共に、図2にも示
すようにこの裁断した布2をその短手方向を折り返し線
5として2つ折りし、重ね合わせた各辺を図2に示すよ
うにコの字状に縫合する。 【0011】このように本発明のエアバッグの製造方法
は、上記原反1の織り糸1aに対し、エアバッグ布2の
長手方向が約20〜25°の範囲となるよう裁断するも
のであり、この布2を図2に示すように2つ折りに重合
すると、重なり合う上布6と下布7とは、図示の如く約
40〜50°の範囲の角度β(図では約45°)で織り
糸1a,1a′が交差した状態となる。 【0012】また、この縫製8は、2枚の布の全周を縫
製する従来のものに比べて、3辺のみの縫製でよいこと
からエアバッグの生産性を向上させることが可能であ
る。 【0013】そして、前記本発明の角度をつけた裁断
を、図3に示す如く前記中心線3が平行となるよう、複
数の布2を並列して行うことにより、歩留まりが向上す
るとの効果も表れる。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、概ね長
方形状のエアバッグ布を、この布の長手方向が原反の織
り糸に対し所定角度をなすよう裁断すると共に、この裁
断した布をその短手方向を折り返し線として2つ折り
し、重ね合わせた各辺同士を縫合するものであり、縫合
部の織り糸を交差させることができる。また上記縫製
も、従前の2枚の布を縫合するものに比べ簡略化せしめ
てエアバッグの生産性を向上させ得るとの効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例方法のエアバッグ布の原反からの
裁断状態を示す平面図である。 【図2】同方法のエアバッグ布を裁断後に縫製した状態
を示す平面図である。 【図3】同方法のエアバッグ布の原反からの連続した裁
断例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 原反 1a 織り糸 1a′織り糸 2 エアバッグ用布 3 布の中心線 4 織り糸の方向 5 短手方向の折り返し線 6 上布 7 下布 8 縫製
裁断状態を示す平面図である。 【図2】同方法のエアバッグ布を裁断後に縫製した状態
を示す平面図である。 【図3】同方法のエアバッグ布の原反からの連続した裁
断例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 原反 1a 織り糸 1a′織り糸 2 エアバッグ用布 3 布の中心線 4 織り糸の方向 5 短手方向の折り返し線 6 上布 7 下布 8 縫製
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−207387(JP,A)
特開 平2−279441(JP,A)
実開 昭52−16140(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60R 21/16 - 21/32
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 概略長方形状のエアバッグ用布を、この
布の長手方向が原反の織り糸の方向に対し約20〜25
°となるように角度をつけて裁断すると共に、この裁断
した布をその短手方向を折り返し線として2つ折りし、
重ね合わせた各辺同士を縫合することを特徴とする車両
用エアバッグの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29723393A JP3413909B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 車両用エアバッグの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29723393A JP3413909B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 車両用エアバッグの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07125594A JPH07125594A (ja) | 1995-05-16 |
JP3413909B2 true JP3413909B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=17843894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29723393A Expired - Fee Related JP3413909B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 車両用エアバッグの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3413909B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2390574A (en) * | 2002-07-10 | 2004-01-14 | Autoliv Dev | An air bag with two elements having angularly offset warp and weft yarns |
JP2014156285A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-08-28 | Sekisui Chem Co Ltd | 貯液袋の製造方法 |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP29723393A patent/JP3413909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07125594A (ja) | 1995-05-16 |
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Legal Events
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