JP3413503B2 - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JP3413503B2
JP3413503B2 JP25317593A JP25317593A JP3413503B2 JP 3413503 B2 JP3413503 B2 JP 3413503B2 JP 25317593 A JP25317593 A JP 25317593A JP 25317593 A JP25317593 A JP 25317593A JP 3413503 B2 JP3413503 B2 JP 3413503B2
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    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
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    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光学的非点収
差法を用いて対物レンズ系と被測定面との間の変位を非
接触に検出する検出装置に使用して好適な変位検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から光学的非点収差法や、臨界角検
出法、ナイフエッジ法を用いて、対物レンズと被測定面
との間の変位あるいは、形状、表面粗さを測定する非接
触測定法が知られている。このような変位検出装置に
は、例えば、フォーカスエラー信号の絶対レベルにより
変位を検出する非接触表面粗さ計や、対物レンズに駆動
系を設け、フォーカスエラー信号をフィードバック制御
することで対物レンズを被接触面に追従させ、駆動系か
ら対物レンズと被測定面との間の変位を検出する合焦点
型非接触変位検出装置が用いられている。
【0003】図9において、この発明の出願人と同一出
願人による変位検出装置に関する出願(特願平3−14
1836号)の実施例の構成を示す。この変位検出装置
は、スケール付き合焦点型非接触検出装置である。図9
において、1は検出光学系であり、被測定面6から反射
した反射光により対物レンズ5と被測定面6との間の距
離の焦点距離からのずれを検出するものである。16は
アクチュエータであり、検出光学系1の受光素子7から
の出力に基づいて対物レンズ5と被測定面6との間の距
離が焦点距離となるように対物レンズ5を光軸21方向
に移動するものである。20はリニアスケールであり、
対物レンズ5の光軸21と同軸22上に配置されると共
に、アクチュエータ16に一体的に取り付けられ、この
対物レンズと一体的に移動されるものである。なお、検
出光学系1は、レーザダイオード2、ビームスプリッタ
3、ミラー4および受光素子7とからなる。
【0004】このように構成された従来の変位検出装置
は、以下のような動作をする。検出光学系1を用いて被
測定面6から反射した反射光により対物レンズ5と被測
定面6との間の距離の焦点距離からのずれを検出し、ア
クチュエータ16を用いて検出光学系1の受光素子7の
出力に基づいて対物レンズ5と被測定面6との間の距離
が焦点距離になるように対物レンズ5を光軸21方向に
移動させると共に、そのアクチュエータ16に対物レン
ズ5の光軸21と同軸22上に配置したリニアスケール
20を一体的に取り付けるようにしたので、被測定面6
の変位に対応して対物レンズ5とともにリニアスケール
20が移動する。これにより被測定面6の変位をリニア
スケール20の変位として検出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の変位検出装置では、検出光学系1は少なくともレーザ
ダイオード2、ビームスプリッタ3、ミラー4および受
光素子7とを必要とし、これら単品を組み合わせて構成
するため、構成が複雑になり、装置が大型化し、微細な
調整を必要とするため位置ずれや振動に弱く、量産に向
かないという不都合があった。
【0006】また、対物レンズ5に駆動系を設けて対物
レンズを被測定面6に対して可変にした場合、対物レン
ズ5の他にコリメータレンズも必要となり、その取り付
けの際の位置ずれが誤差要因になるという不都合があっ
た。
【0007】さらに、位置を検出する際に、検出光学系
1の光路長が長くなるため、温度変化による検出光学系
を構成する部品の熱膨張等の影響が考えられ、これら被
測定面6の変位量を100分の1〔μm〕程度以上の高
精度で測定することは難しいという不都合があった。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、安価で小型、かつ高精度で変位を検出できる変
位検出装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の変位検出装置
は、例えば図1から図4に示す如く、被測定面6に対し
てレーザ光Lを集光する対物レンズ系5と、被測定面6
から反射した反射光により対物レンズ系5と被測定面6
との間の距離dの焦点距離f1からのずれを示すフォー
カスエラー信号を検出する検出光学系1と、検出光学系
1の出力信号に基づいて対物レンズ系5と被測定面6と
の距離dが焦点距離f1になるように対物レンズ系5を
光軸21方向に移動するアクチュエータ16と、対物レ
ンズ系5の光軸21と同軸上に配置されると共に、アク
チュエータ16に一体的に取り付けられたリニアスケー
ル20または検出ヘッド25とを備え、このリニアスケ
ール20または検出ヘッド25が対物レンズ系5と一体
的に移動されるようにした変位検出装置において、検出
光学系1として、少なくとも半導体レーザ光源41と、
対物レンズ系5から戻ったレーザ光Lにより対物レンズ
系5と被測定面6との距離dが焦点距離f1になる信号
を検出する複数の受光素子42と、受光素子42に対物
レンズ系5から戻った光を導く光学部品43とをひとつ
のパッケージ内に集積したワンチップ光IC44を用
、少なくとも、アクチュエータ16およびリニアスケ
ール20並びに検出ヘッド25とを有する本体34と、
ワンチップ光IC44および対物レンズ系5とを有し、
ワンチップ光IC44および対物レンズ系5を所定の間
隔に支持し、本体34とは別に設けられた光触針子35
と、光触針子35と本体34とを連結し、低膨張率の長
尺部材からなるスピンドル40とを備えたものである。
【0010】
【0011】また、本発明の変位検出装置は、例えば、
図1から図4に示す如く、スピンドル40はその長さ方
向に空洞を有し、空洞にワンチップ光IC44のリード
線を配置するものである。
【0012】また、本発明の変位検出装置は、例えば、
図8に示す如く、スピンドル40はその長さ方向に空洞
を有し、スピンドル40の本体34側端部にワンチップ
光IC44およびコリメータレンズ36を設け、スピン
ドル40の被測定面6に対向する側の端部に対物レンズ
系5を設け、スピンドル40が光触針子を含むように
し、スピンドル40のワンチップ光IC44およびコリ
メータレンズ36が設けられた部分が本体34内部に覆
われるようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、検出光学系1として、少なく
とも半導体レーザ光源41と、対物レンズ系5から戻っ
たレーザ光Lにより対物レンズ系5と被測定面6との距
離dが焦点距離f1 になる信号を検出する複数の受光素
子42と、受光素子42に対物レンズ系5から戻った光
を導く光学部品43とをひとつのパッケージ内に集積し
たワンチップ光IC44を用いたので、装置の安定化に
よる検出精度の向上および小型化を図ることができ、振
動や熱等の外乱に対する信頼性、量産性を向上すること
ができる。
【0014】また、本発明によれば、本体34とは別に
設けられた光触針子35と、光触針子35と本体34と
を連結し、低膨張率の長尺部材からなるスピンドル40
とを設けたので、省スペース化を図ることができる。
【0015】また、本発明によれば、スピンドル40は
その長さ方向に空洞を有し、空洞にワンチップ光IC4
4のリード線を配置したので、省スペース化を図ること
ができる。
【0016】また、本発明によれば、スピンドル40は
その長さ方向に空洞を有し、スピンドル40の本体34
側端部にワンチップ光IC44およびコリメータレンズ
36を設け、スピンドル40の被測定面6に対向する側
の端部に対物レンズ系5を設け、スピンドル40が光触
針子を含むようにし、スピンドル40のワンチップ光I
C44およびコリメータレンズ36が設けられた部分が
本体34内部に覆われるようにしたので、省スペース化
を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下本発明に係る変位検出装置の一実施例
を、図1から図8に従い詳細に説明する。ここで、図1
から図8において図9の従来の変位検出装置に対応する
部分には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。
【0018】図4において、1はフォーカスエラー信号
Eを出力する検出光学系である。この検出光学系1は、
図1から図3に示すように、ワンチップ光ICからなる
ものであり、光源としてのレーザダイオード41、レー
ザダイオード41から射出されたレーザ光Lを対物レン
ズ5に向けて反射するプリズム43、被測定面6で反射
したレーザ光Lを受光する受光素子42を含むものであ
る。この検出光学系1の外形寸法は例えば6.5mm×
7.5mm×1.4mmという小型であり、光学系の配
置が精度良くなされ、量産が可能なものである。また、
更に集積化技術が進めば少なくとも半分以下の小型化が
可能となるものである。
【0019】この検出光学系1としてのワンチップ光I
C44と対物レンズ5と、両者を所定距離に固定支持す
る部材とで光触針子35を構成する。上記光触針子35
は、少なくとも、可動コイル17と永久磁石18で構成
されるアクチュエータ16と、リニアスケール20、検
出ヘッド25、連結部材27、取り付け基準面45とで
構成される本体34とはスピンドル40を介して配置さ
れる。ここで、検出光学系1としてのワンチップ光IC
44のリード線は、直接プリアンプ2に接続してもよい
が、図示しない支持部材等で支持してプリアンプ2に接
続してもよく、なお一層コンパクトな構成として、スピ
ンドル40にその長さ方向に空洞を設け、その空洞にワ
ンチップIC44のリード線を配置するようにしてもよ
い。このリード線はワンチップ光IC44とプリアンプ
2とを接続するものである。
【0020】一方、ワンチップ光IC44のレーザダイ
オード41から出射されるレーザ光Lは、その往路にお
いて、まずプリズム43で焦点距離f1 を有する対物レ
ンズ5に向けて反射される。対物レンズ5に入射された
レーザ光Lは、対物レンズ5により被測定面6に集光さ
れる。被測定面6で反射されたレーザ光Lは、その復路
において、まず対物レンズ5に入射された後にプリズム
43に入射する。プリズム43に入射したレーザ光L
は、合焦点位置の前後に配置された複数の受光素子42
で検出される。
【0021】受光素子42は、例えば図5Aのように、
それぞれ4個の短冊状のフォトディテクターを4列平行
に配置されたフォトディテクターアレイで構成される。
これら2組のフォトディテクターアレイは、合焦点を中
心として、対称の位置となるように、配置する(42
a,42b)。焦点位置の検出は、これら2組のフォト
ディテクターアレイに入射するスポット径の大きさを比
較することで行う。対物レンズ5が被測定面6に対して
焦点距離f1 より遠い位置にある場合は、図5Bに示す
ように受光素子42であるフォトディテクターアレイに
あたるスポット径は、合焦点より前に配置される方が小
さくなり、他方は大きくなる。又対物レンズ5と被測定
面6との距離が焦点距離f1 にある場合は図5Cのよう
に、それぞれのフォトディテクターアレイにあたるスポ
ット径は等しくなる。さらに、対物レンズ5が被測定面
6に対し、焦点距離f1 より近づいた場合には、図5D
のように、合焦点より前に配置されたフォトディテクタ
ーアレイにあたるスポット径は大きくなり、他方は小さ
くなる。
【0022】このように、対物レンズ5と被測定面6と
の距離に対応して、受光素子42にあたるスポット径が
変化する。従って、それぞれのフォトディテクターの出
力変化から焦点位置が検出でき、それぞれの出力の和と
差をとって、フォーカスエラー信号Eを生成する。
【0023】
【数1】 フォーカスエラー信号E=(a1 +a4 +b2 +b3 ) −(a2 +a3 +b1 +b4
【0024】なお、受光素子としては、先に示したこの
発明と同一出願人による変位検出装置に関する出願(特
願平3−141836号)の実施例にその構成を示した
4分割ダイオードを用いてもよい。図6の特性におい
て、横軸は対物レンズ5と被測定面6との間の距離d
[mm]を示し、縦軸はフォーカスエラー信号Eの電圧
レベルV[V]を示すものである。原点Oは合焦点位置
を示し、この位置で焦点距離f1 と対物レンズ5と被測
定面6との距離dとが等しくなる。
【0025】このような特性を有するフォーカスエラー
信号Eをサーボ制御回路15に供給する。サーボ制御回
路15は、比較回路とサーボアンプとを有し、フォーカ
スエラー信号Eがゼロ値となるような駆動信号S1をア
クチュエータ16を構成する可動コイル17に供給す
る。
【0026】アクチュエータ16は、可動コイル17と
永久磁石18と棒状の連結部材27とを有している。こ
の可動コイル17の一端部は連結部材27の一端部に固
定され、この連結部材27の他端部にはスピンドル40
を介して光触針子35が固定されている。
【0027】また、連結部材27の所定位置に目盛19
が付けられたリニアスケール20が固定されている。こ
こで、リニアスケール20の目盛19は対物レンズ5の
光軸21の延長線上に合わせて付けられている。言い換
えれば、リニアスケール20が対物レンズ5の光軸21
に対して同軸(インライン)上に配置されていることに
なる。
【0028】なお、リニアスケール20としては、例え
ば、光の干渉縞を目盛19として記録した光学的スケー
ルを用いることができる。光学的スケールに代替して、
磁気式スケールあるいは容量式スケールでもよい。
【0029】リニアスケール20の目盛19は取り付け
基準面45を有するシャーシ等に固定された検出ヘッド
25により検出することができる。この基準面45は少
なくとも1面有すれば良いが、4つの各面に設けても良
い。
【0030】よって、リニアスケール20が変位すると
検出ヘッド25の出力信号に基づき信号処理回路26に
より変位量を検出することができる。検出された変位量
は信号処理回路26を通じて図示しない表示器あるいは
データロガーに供給される。
【0031】上例では、ニリアスケール20を連結部材
27に接続して移動可能とし、検出ヘッド25をシャー
シ等に固定する例を示したが、リニアスケール20をシ
ャーシ等に固定し、検出ヘッド25を連結部材27に接
続して移動させてもよい。
【0032】この場合、上述したように、サーボ制御回
路15は、フォーカスエラー信号Eがゼロ値となるよう
な駆動信号S1をアクチュエータ16を構成する可動コ
イル17に供給する。
【0033】これにより、可動コイル17と連結部材2
7、スピンドル40を通じて一体的に取り付けられてい
る光触針子35の対物レンズ5と被測定面6との間の距
離dは、常に、対物レンズ5の焦点距離f1 に等しい値
となるようにフィードバック制御される。つまり被測定
面6の微細な変位に対しても追従することができる。
【0034】従って、被測定面6が変位したときには、
焦点距離f1 を保持するように光触針子35を移動させ
る。この光触針子35の移動によりリニアスケール20
の目盛19を検出ヘッド25が読み取ることにより被測
定面6の変位を検出することができる。検出ヘッド25
の出力信号に基づき、信号処理回路26により被測定面
6の変位量を計算することができる。
【0035】計算された変位量は、図示しない表示器上
に表示し、あるいはデータロガーに記録することができ
るので、容易に自動計測が可能になる。なお、信号処理
回路26で内挿処理を行うことにより、変位量を高分解
能で測定することができる。
【0036】このようにして得られた変位量は、光触針
子35と一体的に移動するようにされたリニアスケール
20または検出ヘッド25が対物レンズ5の光軸21と
同軸上、いわゆるインライン上に配置されていることか
ら、光軸21の方向の傾き等によるアッベ誤差が発生し
ない。このため、リニアスケール20または検出ヘッド
25の変位量と対物レンズ5の変位量とが1対1に対応
するので、極めて高精度に変位量を検出することができ
る。
【0037】また、リニアスケール20の検出範囲(目
盛19のフルスケール)内であれば、検出精度を損なう
こと無く広い検出範囲が得られる。
【0038】さらに、フィードバック制御としているの
で、被測定面6の反射率によってフォーカスエラー信号
Eの感度が変わっても、測定誤差を生じない上、サーボ
系やアクチュエータ16の素子のばらつきやドリフトを
原因として誤差が生じることがない。このため、調整、
校正の手間が省略できて、長期にわたって安定した検出
を行うことができる。
【0039】図1例において、アクチュエータ16とし
てはボイスコイルモータを使用しているので、被測定面
6の変位に対する直線性が良い。ボイスコイルモータは
可動コイル17に供給される電流に対して直線的に変位
するモータだからである。したがって、可動コイル17
に供給される電流を測定することにより簡易に変位量の
検出を行うこともできる。なお、アクチュエータ16と
しては、ボイスコイルモータに限らず、DCサーボモー
タ、ステッピングモータあるいは電圧素子等に代替して
もよい。
【0040】また、フォーカスエラー信号Eを得るため
の方法として、非点収差法や臨界角法、ナイフエッジ法
等を利用しても良い。いずれの方法においても、フォー
カスエラー信号Eがゼロ値になるように制御するので、
被測定面6の反射率が異なっても、精度良く変位を検出
することができる。
【0041】さらにまた、リニアスケール20に原点3
1を形成することにより、その原点31の位置を基準位
置として変位量を検出することができる。
【0042】図7に本発明の変位検出装置の他の実施例
の構成を示す。なお、図7において、図4に対応するも
のには同一符号を付してその詳細な説明を省略する。図
7において、案内部材32を連結部材27が貫通するよ
うに配置する。ここで、案内部材32の配置位置は、走
り精度を向上するために、対物レンズ5の光軸の延長線
上でリニアスケール20の後方側に配置することが望ま
しい。この案内部材32は検出ヘッド25と共に支持部
材33に取り付けられ、この支持部材33は図示しない
シャーシに固定される。
【0043】このように、案内部材32を設けること
で、連結部材27の走り精度が向上し、検出ヘッド25
のリニアスケール20に対する読み取り精度が向上する
という利点が得られる。なお、案内部材32の案内機構
としては、ベアリング等の接触型案内機構を用いても良
いが、マグネットあるいはエアスライドにより浮上させ
る非接触型案内機構を採用することで、一層高精度な変
位検出装置を構成することができる。
【0044】図8に本発明の変位検出装置の他の実施例
の構成を示す。なお、図8において、図4に対応するも
のには同一符号を付してその詳細な説明を省略する。図
8において、スピンドル40の一端をリニアスケール2
0の下端部に接続する。スピンドル40はその長さ方向
に空洞を有する。このスピンドル40の空洞のリニアス
ケール20側の一端部に検出光学系1としてのワンチッ
プ光IC44を設ける。さらにスピンドル40の空洞の
リニアスケール20側の一端部であってワンチップ光I
C44の下方にコリメータレンズ36を設ける。スピン
ドル40の空洞の他端部に対物レンズ5を設ける。ここ
で、スピンドル40は光触針子を含むものであり、スピ
ンドル40の検出光学系1としてのワンチップ光IC4
4およびコリメータレンズ36が設けられている部分は
本体34に覆われるように構成されている。
【0045】このような例によれば、検出光学系1とし
てのワンチップ光IC44をスピンドル40の空洞内で
あって、本体34の内部に設けるので、スピンドル40
の先端部を細くすることができ、省スペース化を図るこ
とができる。また、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなく種々の構成を取り得ること
はいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、検出光学系として、少
なくとも半導体レーザ光源と、対物レンズ系から戻った
レーザ光により対物レンズ系と被測定面との距離が焦点
距離になる信号を検出する複数の受光素子と、受光素子
に対物レンズ系から戻った光を導く光学部品とをひとつ
のパッケージ内に集積したワンチップ光ICを用いたの
で、装置の安定化による検出精度の向上および小型化を
図ることができ、振動や熱等の外乱に対する信頼性、量
産性を向上することができる。さらに、ワンチップ光I
Cを用いることで、光路長が短縮されるため、構成部品
の熱膨張等の影響が無視できるほどになり、被測定面の
変位量を100分の1μm程度以上の精度で測定できる
ようになる。さらに、ワンチップ光ICを用いること
で、光学系の基準面が明確になり、ワンチップ光ICと
対物レンズ系との位置関係を管理しやすくなる。
【0047】また、本発明によれば、本体とは別に設け
られた光触針子と、光触針子と本体とを連結し、低膨張
率の長尺部材からなるスピンドルとを設けたので、従来
では測定機の構造上、測定不可能だった狭い部分等の測
定が可能となる。
【0048】また、本発明によれば、スピンドルはその
長さ方向に空洞を有し、空洞にワンチップ光ICのリー
ド線を配置したので、省スペース化を図ることができる
とともに、リード線の影響による振動特性の劣化を防止
できる。
【0049】また、本発明によれば、スピンドルはその
長さ方向に空洞を有し、スピンドルの本体側端部にワン
チップ光ICおよびコリメータレンズを設け、スピンド
ルの被測定面に対向する側の端部に対物レンズ系を設
け、スピンドルが光触針子を含むようにし、スピンドル
のワンチップ光ICおよびコリメータレンズが設けられ
た部分が本体内部に覆われるようにしたので、省スペー
ス化を図ることができるとともに、スピンドルの先端部
が軽量化されるため、振動特性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の変位検出装置の一実施例の一部省略
した斜視図である。
【図2】この発明の変位検出装置の一実施例の検出光学
系としてのワンチップ光ICを示す斜視図である。
【図3】この発明の変位検出装置の一実施例の検出光学
系としてのワンチップ光ICと対物レンズとの関係を示
す図である。
【図4】この発明の変位検出装置の一実施例の構成を示
すブロック図である。
【図5】この発明の変位検出装置の一実施例の受光素子
の動作を説明する図である。
【図6】この発明の変位検出装置の一実施例のフォーカ
スエラー信号の特性を示す図である。
【図7】この発明の変位検出装置の他の実施例の構成を
示すブロック図である。
【図8】この発明の変位検出装置の他の実施例の構成を
示すブロック図である。
【図9】従来の変位検出装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 検出光学系 2 プリアンプ 5 対物レンズ 6 被測定面 15 サーボ制御回路 16 アクチュエータ 17 可動コイル 18 永久磁石 19 目盛 20 リニアスケール 21 光軸 25 検出ヘッド 26 信号処理回路 27 連結部材 E フォーカスエラー信号 L レーザ光 S1 駆動信号 f1 焦点距離 34 本体 35 光触針子 36 コリメータレンズ 40 スピンドル 41 レーザダイオード 42 受光素子 43 プリズム 44 ワンチップ光IC 45 基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 英廣 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−214112(JP,A) 特開 平4−366711(JP,A) 特開 昭61−239110(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00 G02B 6/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定面に対してレーザ光を集光する対
    物レンズ系と、 上記被測定面から反射した反射光により上記対物レンズ
    系と上記被測定面との間の距離の焦点距離からのずれを
    示すフォーカスエラー信号を検出する検出光学系と、 上記検出光学系の出力信号に基づいて上記対物レンズ系
    と上記被測定面との距離が焦点距離になるように上記対
    物レンズ系を光軸方向に移動するアクチュエータと、 上記対物レンズ系の光軸と同軸上に配置されると共に、
    上記アクチュエータに一体的に取り付けられたリニアス
    ケールまたは検出ヘッドとを備え、 このリニアスケールまたは検出ヘッドが上記対物レンズ
    系と一体的に移動されるようにした変位検出装置におい
    て、 上記検出光学系として、少なくとも半導体レーザ光源
    と、上記対物レンズ系から戻ったレーザ光により上記対
    物レンズ系と上記被測定面との距離が焦点距離になる信
    号を検出する複数の受光素子と、上記受光素子に上記対
    物レンズ系から戻った光を導く光学部品とをひとつのパ
    ッケージ内に集積したワンチップ光ICを用い 少なくとも、上記アクチュエータおよび上記リニアスケ
    ール並びに上記検出ヘッドとを有する本体と、 上記ワンチップ光ICおよび上記対物レンズ系とを有
    し、上記ワンチップ光ICおよび上記対物レンズ系を所
    定の間隔に支持し、上記本体とは別に設けられた光触針
    子と、 上記光触針子と上記本体とを連結し、低膨張率の長尺部
    材からなるスピンドルとを備え たことを特徴とする変位
    検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の変位検出装置において、 上記スピンドルはその長さ方向に空洞を有し、上記空洞
    に上記ワンチップ光ICのリード線を配置することを特
    徴とする変位検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の変位検出装置において、 上記スピンドルはその長さ方向に空洞を有し、上記スピ
    ンドルの本体側端部に上記ワンチップ光ICおよびコリ
    メータレンズを設け、 上記スピンドルの被測定面に対向する側の端部に上記対
    物レンズ系を設け、 上記スピンドルが上記光触針子を含むようにし、 上記スピンドルの上記ワンチップ光ICおよびコリメー
    タレンズが設けられた部分が上記本体内部に覆われるよ
    うにしたことを特徴とする変位検出装置。
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