JP3412017B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、電源電圧を3相の
出力電圧に変換する電力変換装置に係り、特に、出力電
圧の電圧利用率を向上させる電力変換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、3相の出力電圧を発生させる電力
変換装置において、電圧利用率を向上させる方法として
は、必要な3相出力電圧指令に電圧利用率向上のための
同じ電圧値を各相にそれぞれ加算してPWM信号を得る
方法と、電力変換装置のスイッチング状態から発生する
空間ベクトルを算出してPWM信号を得る方法がよく知
られている。なお、電圧利用率を向上させる方法とは、
発生する相電圧は低くても線間電圧が相対的に大きな正
弦波を得ることができる方法である。前者の方法として
は、例えば、特開平3−107373号公報、USP
4,321,663号明細書、特開平2−285967
号公報などに記載されている。第1の公知例の方法は、
3相の出力電圧指令のうち、大きさが中間の電圧を見つ
け、その1/2倍した電圧を各相に加算することで電圧
利用率を向上させる方法である。第2、第3の公知例の
方法についても、同様の考え方でPWM信号を得るもの
である。また、後者の空間ベクトルを用いてPWM信号
を発生する方法の代表的な公知例として、USP4,4
80,301号明細書に記載の方法がある。これは3相
の電力変換装置のスイッチング状態が8つ(空間的な電
圧ベクトルとしては、7種類)であることを考慮して、
所望の電圧ベクトル指令を得るために、8つのスイッチ
ング状態を時間的に組み合わせる方法である。この方法
によっても電圧利用率を向上させることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一般的に、交流3相モ
ータを高応答でトルク制御する方法として、ベクトル制
御と呼ばれる制御方法が知られている。回転座標系にお
ける電圧指令ベクトルを演算するベクトル制御方法は、
電力変換装置の出力周波数が高周波になった場合に特に
有利になる。また、電力変換装置の出力周波数が高いと
きには、モータの速度も高く、印加しなければならない
電圧も大きくなるので、電圧利用率の向上が必要になっ
てくる。このような場合、前者の方法では、ベクトル制
御で得られた回転座標系の電圧指令ベクトルを用いて3
相の相電圧指令をそれぞれ演算した後、これらの相電圧
指令から各相に加算すべき追加電圧を算出しなければな
らない。この結果を用いて追加電圧を各相に加算し、P
WM信号発生の処理を行う必要がある。この場合、電圧
利用率を向上するために演算を行うため、通常のマイク
ロプロセッサを用いたとき、処理時間が長くなってしま
うという欠点がある。また、後者の方法は、PWM信号
の1周期ごと(例えば、10kHzのスイッチング周波
数であれば、100μsごと)にスイッチング状態の選
択とその継続時間を演算して出力する必要がある。この
方法は、直接的にPWM信号を発生することができる特
徴があるものの、演算の処理周期が短い点と、条件の判
断や継続時間の演算に処理時間が長い点とに短所があ
り、高性能のマイクロプロセッサが必要不可欠である。 【0004】本発明の課題は、安価な制御演算装置(あ
るいは、マイクロプロセッサ)を用いながら、出力電圧
の電圧利用率を向上させるに好適な電力変換装置を提供
することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、与えられた電圧指令ベクトルを用いて3相電圧指令
値を演算し、PWM信号を発生する制御装置と、該PW
M信号により電源電圧を3相の出力電圧に変換する複数
のスイッチング素子群を備えた電力変換装置において、
電圧指令ベクトルを静止座標系の直交するα軸とβ軸の
電圧指令値に変換する座標変換手段と、該α軸とβ軸の
電圧指令値のそれぞれの大きさと符号から前記電圧指令
ベクトルが静止座標系上に位置する区間の判定を行う判
定手段と、該区間判定の結果に基づいて演算内容を切替
え、かつ、前記α軸とβ軸の電圧指令値を用いて3相電
圧指令値を演算する3相電圧演算手段を設ける。 【0006】本発明は、制御装置において、与えられた
電圧指令ベクトルを用いて座標変換を行い、静止座標系
の直交するα軸とβ軸の電圧指令値を演算する。このα
軸とβ軸の電圧指令値を2相/3相変換しただけでは従
来の方法と同じになってしまうが、ここで、α軸とβ軸
の電圧指令値を用いて演算内容を切替える区間判定を行
う。この点が重要な本発明のポイントである。特に、こ
のとき、静止座標系の一方の軸(ここではα軸とする)
を3相の軸の1つに一致させるとともに、β軸の電圧指
令値を1/√3倍したβ軸変換指令値と上記α軸の電圧
指令値を比較する。このとき、その両者の符号の関係と
絶対値の大きさの比較により、3つのモードを区間判定
する。この判定された区間ごとに予め決められた2相の
出力電圧の絶対値が一致するように、上記β軸変換指令
値と上記α軸の電圧指令値と用いて上記3相出力電圧指
令値を演算する。本発明では、このような演算を行うこ
とにより、直接、電圧利用率を向上させる電圧指令値を
得ることができ、しかも、これらの演算は簡単な加減
算、シフト演算で得られるので、比較的処理能力の低い
マイクロプロセッサを用いることができ、したがって、
制御装置を安価にできる利点を有する。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示
す電力変換装置である。この電力変換装置は、電源1、
3相の電力変換回路2、負荷である3相交流モータ3、
回転座標系電圧指令回路4、制御装置として機能する電
圧演算回路5からなり、3相交流モータ3に電源1のエ
ネルギーを3相の電力変換回路2を介して供給し、駆動
するシステムである。ここでは、電源1は、バッテリー
を実施形態として示しているが、商用電源から整流した
整流回路であってもよい。また、回転座標系電圧指令回
路4は、3相交流モータ3をよく知られたベクトル制御
方法により制御する電圧指令回路であり、3相交流モー
タ3のモータ速度、モータ電流のフィードバック制御演
算を行い、回転座標系のd軸、及び、q軸電圧指令
d、Vqを出力する。また、静止座標系から見た回転座
標系の回転角度θも出力している。なお、d軸を交流モ
ータの回転磁束と一致した軸とし、それに直交する軸を
q軸とする。これらの出力は電圧演算回路5に入力さ
れ、3相の交流電圧を発生するためのPWM信号を演算
し、電力変換回路2を制御している。これにより、3相
交流モータ3が所望の駆動力で駆動される。 【0008】次に、電圧演算回路5の処理方法について
説明する。この電圧演算回路5は、回転座標変換部6、
モード判定部7、3相電圧発生部8、搬送波発生部9、
及びPWM発生部10、11、12から構成する。3相
電圧発生部8で出力される各相の電圧指令Vu、Vv、V
wの演算方法については後述するが、それぞれの電圧指
令Vu、Vv、Vwに対して、搬送波発生部9から出力さ
れる搬送波fcをPWM発生部10、11、12におい
て比較し、その大きさの大小によりPWM信号を発生す
る。これらのPWM信号は電力変換回路2に出力する。
搬送波発生部9、PWM発生部10、11、12は一般
的に行われている方法である。 【0009】電圧演算回路5において、本発明の特徴で
ある処理内容を以下説明する。回転座標変換部6では、
d軸、q軸電圧指令Vd、Vq、回転角度θを入力して、
静止座標系のα軸電圧指令Vα、β軸電圧指令Vβを算
出する。これらの電圧指令の関係を図2に示す。回転座
標系のd軸は静止座標系のα軸から回転角度θだけ回転
しており、交流モータの回転磁束の回転とともに回転角
度θで回転していく。このベクトル和である電圧指令ベ
クトルVRを静止座標系に投影したものがα軸電圧指令
α、β軸電圧指令Vβである。図3に、回転座標変換
部6の具体的な処理をフローチャートで示す。ステップ
101、102はα軸電圧指令Vα、β軸電圧指令Vβ
をそれぞれ演算するもので、図2のベクトル図から容易
にこれらの演算式を得ることができる。次に、ステップ
103では、β軸電圧指令Vβを1/√3倍してβ軸電
圧比較値Vβ3を演算している。これはモード判定部
7、3相電圧発生部8の演算をより簡単化するために行
っているものであり、図1に示すように、β軸電圧比較
値Vβ3(β軸電圧指令Vβではなく)を出力してい
る。 【0010】モード判定部7では、図2の電圧指令ベク
トルVRが図4に示す3つの区間のいずれにあるかを判
定する処理を行っている。図4において、α軸から60
°までと180°から240°までの範囲を区間1、6
0°から120°までと240°から300°までの範
囲を区間2、120°から180°までと300°から
360°までの範囲を区間3としている。なお、α軸は
U相軸と一致した方向としている。V相軸、W相軸はそ
れぞれα軸に対して120°、240°の方向になる。
この処理内容を図5のフローチャートに示す。ステップ
104では、α軸電圧指令Vαの絶対値とβ軸電圧比較
値Vβ3の絶対値との比較を行う。β軸電圧比較値Vβ3
の絶対値がα軸電圧指令Vαの絶対値より大きい場合に
は、区間2であると判定して、ステップ105において
モード信号MDを2にしている。この理由は、図4のV
相軸、W相軸はそれぞれ 【数1】Vβ=(√3)Vα 【数2】Vβ=−(√3)Vα で表せるので、区間2は次式となる。 【数3】|Vβ|>(√3)|Vα| したがって、β軸電圧指令Vβの代わりにβ軸電圧比較
値Vβ3を用いれば、大きさの比較だけでステップ10
4の判定により区間2か否かを判断できる。β軸電圧比
較値Vβ3の絶対値がα軸電圧指令Vαの絶対値以下の
ときには、ステップ106にジャンプする(|Vα|=
|Vβ3|の場合には、接するいずれの区間にしてもよ
い。)。ステップ106では、区間1か、区間3かの判
定を行っている。図4から分かるように、区間1は第
1、第3象限に存在するのに対して、区間3は第2、第
4象限に存在するので、α軸電圧指令Vαとβ軸電圧比
較値Vβ3の符号により判定することができる。つま
り、ステップ106において、α軸電圧指令Vαとβ軸
電圧比較値Vβ3が同符号であれば、区間1であるの
で、ステップ107でモード信号MDを1にセットす
る。また、異符号であれば、ステップ108にジャンプ
してモード信号MDを3に設定する。 【0011】3相電圧発生部8では、回転座標変換部6
で演算されたα軸電圧指令Vαとβ軸電圧比較値
β3、モード判定部7で得られたモード信号MDを入
力し、電圧利用率を向上させるための各相の電圧指令V
u、Vv、Vwを演算する。この演算内容を図6に示す。
また、ここで行う演算の意味を図7のベクトル図で示
す。ステップ109において、モード信号MDが1の場
合(つまり、区間1の場合)には、ステップ110に示
す演算を行う。すなわち、 【数4】Vv=(−Vα+3Vβ3)/2 【数5】Vu=(Vα+Vβ3)/2 【数6】Vw=−Vu この演算は、電圧指令ベクトルVRを図7(a)に示す
ように、各相の電圧指令Vu、Vv、Vwに分配したもの
である。つまり、図7(a)において、電圧指令ベクト
ルVRをまずV相電圧指令Vvとそれに直交する電圧指令
uwにベクトル分割する。次に、電圧指令VuwをU相電
圧指令VuとW相電圧指令Vwに分割する。このようにし
て、各相の電圧指令を求めればよい。これをα軸電圧指
令Vαとβ軸電圧比較値Vβ3から求める演算がステッ
プ110である。この演算式は、図7(a)のベクトル
図から得られる。ここでも、β軸電圧指令Vβの代わり
にβ軸電圧比較値Vβ3を用いることにより、加減算、
シフトの容易な命令で算出できる(3倍は3回の加算、
1/2はシフト命令で処理できる。)ので、マイクロプ
ロセッサを用いた場合にも演算時間を最小限に抑えるこ
とができるメリットがある。ここで、本実施形態では、
このベクトルの分け方が重要であり、次のような意味を
持っている。すなわち、電圧利用率を向上させるという
ことは、同じ電圧指令ベクトルVRに対して、3相の電
圧指令のうち、その最大値、あるいは、最小値の絶対値
を小さくすることを意味している。これを行うために
は、3相の電圧指令のうち、最大値と最小値の絶対値を
一致させるように各相の電圧指令を求める必要がある。
これを直接的に行う方法が図7に示すような方法により
電圧ベクトルを分割することである。モード信号MD=
1、つまり、区間1の場合に各相の電圧指令を通常の正
弦波電圧とすると、3相の電圧指令のうち、最大値と最
小値はU相電圧指令VuとW相電圧指令Vwのいずれかで
あり、V相電圧指令Vvになることはない。したがっ
て、U相電圧指令VuとW相電圧指令Vwの絶対値が一致
するようにベクトルを分解することが重要な点であり、
これを直接演算できるようにした点が本実施形態の特徴
である。それはV軸とそれに直交する軸とにベクトルを
分割したことである。このようにすると、V軸に直交す
る軸はU軸とW軸をそれぞれ30°ずつに2分割する直
線となるので、この軸に分割された電圧指令VuwをU軸
とW軸に分割すると、U相電圧指令VuとW相電圧指令
wの絶対値が常に一致するようになる。このような演
算は、ステップ110の演算を行うことにより、自動的
に処理していることになる。図6のステップ109でモ
ード信号MDが2の場合(つまり、区間2の場合)に
は、ステップ111において、各相の電圧指令は更に容
易に求まる。 【数7】Vu=Vα 【数8】Vv=Vβ3 【数9】Vw=−Vv このときの電圧指令ベクトルVRの分割方法を図7
(b)に示す。U相電圧指令vuはα軸電圧指令V
αに、V相電圧指令Vvはβ軸電圧比較値Vβ3に、W相
電圧指令Vwは符号を反転したβ軸電圧比較値Vβ3に、
それぞれなることが図7(b)から分かる。この区間2
では、V相電圧指令VvとW相電圧指令Vwの絶対値を一
致させる演算を行うことにより、電圧利用率を向上させ
ることができる。モード信号MD=3の場合(つまり、
区間3の場合)は、ステップ112の処理により各相の
電圧指令を求められる。 【数10】Vw=(−Vα−3Vβ3)/2 【数11】Vu=(Vα−Vβ3)/2 【数12】Vv=−Vu これについても同様にして演算式を得ることができる。
以上の処理を行うことにより、各相の電圧指令の波形は
図8に示すような波形になり、各相の電圧の最大値を減
少することができる。これを搬送波fcと比較してPW
M信号を発生することを述べたが、図8の各相の電圧指
令と搬送波fcの比較によりこれを達成できる。 【0012】従って、本実施形態によれば、簡単な処理
演算により電圧利用率を向上させる電圧をインバータか
ら発生できるので、より大きな正弦波の線間電圧を得る
ことができる。そのため、安価なコントローラを用いて
広い範囲で歪の少ない3相交流電流を流すことができる
有利性を持つ。特に、電源電圧が大幅に変動するような
場合、例えば、バッテリーを電源としたときなど、電源
電圧が低下しても、所定の正弦波電圧を出力して性能を
確保することができ、有効である。 【0013】図9から図12は、本発明の第2の実施形
態を示す。本実施形態は、第1の実施形態と構成が同じ
であるが、電圧演算回路の処理方法すなわち電圧演算回
路5のモード判定部7、3相電圧発生部8の演算方法が
異なる。本実施形態では、3相の電力変換回路のスイッ
チング素子のうち、1相だけを上アームあるいは下アー
ムのいずれかを常にオンさせることを容易な処理演算で
行うことに特徴がある。以下、電圧演算回路5のモード
判定部7、3相電圧発生部8の演算方法ついて説明す
る。図9は、モード判定部7の区間の分け方を示したベ
クトル空間であり、図4の区間分けと異なっている。区
間U、区間V、区間Wはそれぞれの相軸を中心とした±
30°(60°)以内の領域になっている。 【0014】図10は、モード判定部7において図9の
区間分けをするためのフローチャートである。ステップ
113では、α軸電圧指令Vαの絶対値とβ軸電圧比較
値Vβ3の絶対値の3倍、つまり、β軸電圧指令Vβ
√3倍の値とを比較して、区間Uであるか否かを判断す
る。これは図4の説明で述べた区間2の判定方法と同じ
ような考え方である。α軸電圧指令Vαの絶対値が大き
い場合には、区間Uであるので、ステップ114でモー
ド信号MDをUに設定する。α軸電圧指令Vα の絶対値
がβ軸電圧比較値Vβ3の絶対値の3倍の値以下の場合
には、ステップ115においてα軸電圧指令Vαとβ軸
電圧比較値Vβ3の符号により判定を行う。同符号のと
きは、図9から分かるように区間Wであるので、ステッ
プ116でモード信号MDをWに設定する。また、異符
号のときには区間Vであり、モード信号MDをVと設定
する。区間判定は、本実施形態の場合にも簡単にできる
特徴がある。 【0015】次に、図11に、本実施形態を行うときの
図1の3相電圧発生部8の処理をフローチャートに示
す。ステップ118において、モード信号MDの値を調
べ、MD=U、MD=V、MD=Wに対してそれぞれス
テップ119、120、121の処理を行う。ステップ
119の処理は、区間Uのときの各相の電圧指令を演算
するものであり、電力変換回路2のU相の上アームある
いは下アームを常にオンにしながら、所定の電圧指令ベ
クトルVRを発生させるようにしている。このときのベ
クトル図を図12(a)に示す。この図において、電圧
指令ベクトルVR は区間Uにあり、しかも、α軸電圧指
令Vαが正であるので、U相電圧指令vu を相電圧とし
て発生できる最大値Vmaxに設定する。これがステップ
119におけるU相電圧指令Vuの処理の意味である。
これにより、U相は常に上アームがオン状態になる。図
12(a)でVu=Vmaxとしたまま、所定の電圧指令ベ
クトルVRを得るには、VRからVuを差し引いた電圧ベ
クトルVVWをV相電圧指令VV とW相電圧指令VWの和に
なるように、VV、VWを決定しなければならない。図1
2(a)のベクトル図になるようなV相電圧指令VV
W相電圧指令VWの演算が図11のステップ119であ
る。すなわち、 【数13】Vu=±Vmax (符号はVαと同符号) 【数14】VV=Vβ3+Vu−Vα 【数15】VW=−Vβ3+Vu−Vα この式は図12(a)のベクトル図から求めることがで
きる。ステップ119は、加減算だけの簡単な式であ
り、安価なマイクロプロセッサでも処理できる特徴があ
る。ステップ120、121は、それぞれ区間V、区間
Wのときの処理を示す。すなわち、 【数16】VV=±Vmax (符号はVβ3と同符号) 【数17】Vu=−Vβ3+VV+Vα 【数18】VW=−2Vβ3+VV 【数19】VW=±Vmax (符号はVβ3と異符号) 【数20】Vu=Vβ3+VW+Vα 【数21】VV=2Vβ3+VW この演算式は区間Uの場合と同様にして得られる。な
お、図12(b)は区間Wで、かつ、β軸電圧指令Vβ
が正の場合である。このときは、W相電圧指令VWを相
電圧の最小値−Vmaxにしている。つまり、電力変換回
路2のW相の下アームを常にオン状態にしている。他の
U相電圧指令Vu、V相電圧指令VVは、3相の電圧指令
のベクトル和が所定の電圧指令ベクトルVRになるよう
に、ステップ121の演算を行う。図11の処理では、
いずれもβ軸電圧比較値Vβ3を用いることにより、加
減算だけで処理できるという長所がある。 【0016】このようにして処理して得られる3相の電
圧指令Vu、VV、VWの波形は図13のようになる。つ
まり、図10、図11に示す処理を行えば、3相のPW
M信号のうち、いずれか1相は常に上アームあるいは下
アームをオン状態にするため、スイッチング回数を通常
の2/3にすることができる。したがって、本実施形態
を用いれば、スイッチングに伴う損失を低減できるの
で、電力変換回路2の効率を向上できる特徴がある。 【0017】図14は、本発明の第3の実施形態を示
す。本実施形態は、電力変換回路2の温度を温度センサ
13により検出し、電圧演算回路5の温度信号処理部1
4に入力する構成が図1に示す第1の実施形態の構成と
異なり、温度センサ13が検出した温度(TENP)を
モード判定部7と3相電圧発生部8のそれぞれの演算に
用いることに特徴がある。図15に、モード判定部7の
処理を示すフローチャートを示す。ステップ122で
は、温度信号TEMPが第1の温度制限値T1より高い
か低いかに分け、温度信号TEMPが第1の温度制限値
1より低い場合にはステップ123に、T1 以上の場合
にはステップ124に飛ぶ。ステップ123では電力変
換回路2の温度が低いので、図5に示す電圧利用率を向
上するときの区間判定の処理(区間判定1と記す。)を
行う。また、電力変換回路2の温度が第1の温度制限値
1以上の場合に行うステップ124では、図10に示
すスイッチング損失を低減するときの区間判定の処理
(区間判定2と記す。)を行う。次に、図16に、3相
電圧発生部8で行う処理を示したフローチャートを示
す。ステップ125では、温度信号TEMPの大きさに
より3つの処理に分ける。ここで、図16に示す第2の
温度制限値T2と第1の温度制限値T1との関係は、T1
<T2とする。温度信号TEMPが第1の温度制限値T1
より低いときには、ステップ126において図6に示し
た電圧演算(電圧演算1と記す。)を行う。前述したよ
うに低い相電圧指令範囲でより高い正弦波の線間電圧を
発生できる電圧利用率向上のための処理を行うことにな
る。また、温度信号TEMPが第1の温度制限値T1
上で、かつ、第2の温度制限値T2未満の場合には、ス
テップ127で3相のうち2相だけをスイッチングする
電圧演算(電圧演算2と記す。)を行う。これは、図1
1に示した処理方法であり、電力変換回路2の損失を低
減することができる。そのため、線間電圧を変えること
なく、電力変換回路2の温度上昇を抑制して第1の温度
制限値T1以下にするように電圧演算回路5だけで制御
することができる有利な点を持っている。なお、温度信
号TEMPが第2の温度制限値T2以上のときには、温
度異常としてステップ128で各相の電圧指令Vu
V、VWをすべて0にするとともに、電力変換回路2を
停止する処理を行う。本実施形態によれば、温度が低い
場合には、電圧利用率を第1の実施形態と同じように向
上できる。また、電力変換回路2の温度が上昇した場合
には、通常と同じ線間電圧を発生しながら、第2の実施
形態のように損失を低減することができるので、性能を
低下させないで信頼性を向上させることができる。な
お、図14において、温度信号処理部14に外部スイッ
チ22を設け、スイッチ信号Swを入力して、外部スイ
ッチ22により強制的に損失を低減する電圧指令に移行
することができる。つまり、スイッチ信号Swがオンの
とき、そのモードに移行し、オフのとき、上述したモー
ドにする。このようにすると、温度信号処理部14で
は、スイッチ信号Swがオフのときには、温度センサ1
3で検出した値がそのまま温度信号TEMPとして出力
される。それに対して、スイッチ信号Swがオンのとき
には、温度信号TEMPについて次の操作を行う。つま
り、温度センサ13で検出した値が第1の温度制限値T
1より低い場合には、温度信号TEMPをT1にする。ま
た、検出値がT1以上の場合にはそのままの値を温度信
号TEMPとする。この処理により、電力変換回路2の
温度がT1より低いときにだけ、スイッチ信号Swの操
作により相電圧の演算方法を手動により切替えるように
する。これにより、低温のときには、手動により損失低
減の電圧演算とするため、電流脈動、磁気音が問題にな
らないときには損失低減を優先することができる。 【0018】図17は、本発明の第4の実施形態を示
す。本実施形態は、モータの出力の大きさにより電圧指
令の発生方法を切替え、電圧利用率の向上と正弦波から
の歪を最小限に抑えることを特徴とする。図17におい
て、3相交流モータ3のモータ速度ωMを検出する速度
センサ15と電力変換回路2の2相の出力電流を検出す
る電流センサ16、17を制御装置18に入力し、ま
た、制御装置18には3相交流モータ3のトルクを指示
するトルク指令τRも入力する。制御装置18において
は、前述したように回転座標系電圧指令回路4で一般に
よく知られたベクトル制御演算が行われる。具体的に
は、トルク指令τRとモータ速度ωMから、磁束を発生す
るための励磁電流指令iMR、トルクを発生するためのト
ルク電流指令iTR、及び、静止座標系から見た回転磁束
の回転座標系の回転角度θを演算する。次に、電力変換
回路2の2相の出力電流から3相交流モータ3の励磁電
流iMとトルク電流iTを求め、フィードバック制御によ
り電流制御を行う。この結果得られるものが回転座標系
のd軸、及び、q軸電圧指令Vd、Vqである。これをも
とに演算を行う回転座標変換部6、モード判定部7、3
相電圧発生部8については、図1に示す第1の実施形態
と同じであり、これにより電圧利用率を向上した3相の
電圧指令Vu1、Vv1、Vw1を演算する。また、正弦波相
電圧発生部20では、回転座標変換部6と同じ回転座標
変換により静止座標系のα軸電圧指令Vα、β軸電圧指
令Vβを演算した後、これを通常の2相/3相変換を行
う。これにより、3相の各相の電圧指令Vu2、Vv2、V
w2を得る。このときの電圧指令Vu、Vv、Vwはいずれ
も正弦波であり、電圧利用率を向上しない通常の電圧波
形である。また、出力判定部19では、トルク指令τR
とモータ速度ωMから出力モード切替信号Svを求め
る。出力モード切替信号Svは図18に示す領域で判定
する。したがって、Sv=0のときには低出力領域であ
り、3相交流モータ3に印加する各相の相電圧は比較的
低い値になっている。それに対して、Sv=1のときに
は高出力領域であり、各相の相電圧は最大値付近の高い
値になっている。この出力モード切替信号Svは電圧切
替部21に入力され、Sv=0のときには、正弦波相電
圧発生部20の電圧指令Vu2、Vv2、Vw2がPWM発生
部10、11、12に出力される。また、Sv=1のと
き、電圧切替部21では3相電圧発生部8からの電圧指
令Vu1、Vv1、Vw1を出力するように電圧指令の切替え
を行う。以上の処理を行うことにより、電力変換回路2
は相電圧が高くない低出力領域では通常の正弦波状の相
電圧を出力し、高出力領域では電圧利用率を向上する相
電圧を出力することができる。電圧利用率を向上すると
きの各相の波形は、正弦波ではなく、線間電圧を正弦波
にするものであるため、各相の電圧指令に対して実際の
相電圧の遅れにバラツキがあると、線間電圧が正弦波に
ならないことがある。本実施形態を用いれば、低出力時
には相電圧の遅れがある場合にも線間電圧は正弦波とす
ることができ、しかも、高出力時の電圧の確保も可能と
なる。 【0019】以上、本発明の実施形態について、ベクト
ル制御を行う場合を中心として述べたが、電圧指令によ
り交流モータ、負荷を駆動する場合についても、同じよ
うに簡単な制御処理により、電圧利用率を向上できる。
また、電圧利用率向上のための処理と損失低減のための
処理の切替方法を電力変換回路の温度だけでなく、電源
電圧の大きさや手動によっても切替られるようにしても
よい。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、安価な制御演算装置を
用いながら、簡単な処理により電力変換回路の出力線間
電圧をより高い電圧まで正弦波にすることができるの
で、電圧利用率を向上させる高性能の電力変換装置を安
価に提供できる効果がある。また、回転座標系において
演算された電圧指令ベクトルを容易な制御演算で処理す
ることにより、電圧利用率の向上を図ることができる効
果がある。また、電源電圧の変動幅が大きいバッテリー
などを用いるシステムでは、広範囲で線間電圧を正弦波
にできるので、電力変換装置として性能が向上する効果
がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図である。 【図2】図1の回転座標変換部6の入出力の電圧の関係
を示すベクトル図である。 【図3】回転座標変換部6の処理方法を示すフローチャ
ートである。 【図4】電圧利用率を向上するときにモード判定部7で
判定する3つの区間を示すベクトル空間である。 【図5】電圧利用率を向上させるためのモード判定部7
の処理方法を示すフローチャートである。 【図6】電圧利用率を向上させるために3相電圧発生部
8で行われる電圧指令の演算方法を示したフローチャー
トである。 【図7】図6の処理により電圧利用率が向上することを
説明するための電圧ベクトル図である。 【図8】図6の処理により得られる3相の相電圧の波形
を示すタイムチャートである。 【図9】本発明の第2の実施形態である電力変換回路の
損失を低減するためにモード判定部7で判定する3つの
区間を示すベクトル空間である。 【図10】電力変換回路の損失を低減するためのモード
判定部7の処理方法を示すフローチャートである。 【図11】電力変換回路の損失を低減するために3相電
圧発生部8で行われる電圧指令の演算方法を示したフロ
ーチャートである。 【図12】図11の処理で行われる各相の電圧指令の関
係を示す電圧ベクトル図である。 【図13】図11の処理により得られる3相の相電圧の
波形を示すタイムチャートである。 【図14】本発明の第3の実施形態を示す構成図であ
る。 【図15】電力変換回路の温度により区間判定方法を切
替るモード判定部7の処理方法を示すフローチャートで
ある。 【図16】電力変換回路の温度により区間判定方法を切
替るために3相電圧発生部8で行われる電圧指令の演算
方法を示すフローチャートである。 【図17】本発明の第4の実施形態を示す構成図であ
る。 【図18】図17の出力判定部19において演算される
出力モード切替信号Svの領域を示したトルクモータ速
度特性図である。 【符号の説明】 1…電源、2…電力変換回路、3…3相交流モータ、4
…回転座標系電圧指令回路、5…電圧演算回路、6…回
転座標変換部、7…モード判定部、8…3相電圧発生
部、9…搬送波発生部、10、11、12…PWM発生
部、13…温度センサ、14…温度信号処理部、15…
速度センサ、16、17…電流センサ、18…制御装
置、19…出力判定部、20…正弦波相電圧発生部、2
1…電圧切替部、22…外部スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高本 祐介 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 石田 誠司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 小原 三四郎 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社日立製作所 自動車機器事業部 内 (56)参考文献 特開 平1−259761(JP,A) 特開 昭58−39279(JP,A) 特開 平1−231683(JP,A) 特開 平2−214487(JP,A) 特開 平4−79791(JP,A) 特開 平3−74175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02P 7/63

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 与えられた電圧指令ベクトルを用いて3
    相電圧指令値を演算し、PWM信号を発生する制御装置
    と、該PWM信号により電源電圧を3相の出力電圧に変
    換する複数のスイッチング素子群を備えた電力変換装置
    において、 前記電圧指令ベクトルを静止座標系の直交するα軸とβ
    軸の電圧指令値に変換する座標変換手段と、該α軸とβ
    軸の電圧指令値のそれぞれの大きさと符号から前記電圧
    指令ベクトルが静止座標系上に位置する区間の判定を行
    う判定手段と、該区間判定の結果に基づいて演算内容を
    切替え、かつ、前記α軸とβ軸の電圧指令値を用いて前
    記3相電圧指令値を演算する3相電圧演算手段を設ける
    ことを特徴とする電力変換装置。
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