JP3411894B2 - 自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆動機構 - Google Patents
自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆動機構Info
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- JP3411894B2 JP3411894B2 JP2000248133A JP2000248133A JP3411894B2 JP 3411894 B2 JP3411894 B2 JP 3411894B2 JP 2000248133 A JP2000248133 A JP 2000248133A JP 2000248133 A JP2000248133 A JP 2000248133A JP 3411894 B2 JP3411894 B2 JP 3411894B2
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- gear
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプギヤの噛み
合い位置を改良した自動２輪車用エンジンのポンプ装置
駆動機構に関する。
合い位置を改良した自動２輪車用エンジンのポンプ装置
駆動機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の自動２輪車用エンジンにおいて
は、トランスミッションのメイン軸上に設けられるクラ
ッチギヤの軸方向に隣接して、ポンプ駆動用の駆動ギヤ
または駆動スプロケットが設けられ、その駆動ギヤに噛
み合うポンプギヤによって、または駆動スプロケットの
回転をチェーンを介して伝達したポンプスプロケットに
よって、オイルポンプや水ポンプを駆動するようにされ
ている。一例を示す先行技術文献として、実用新案登録
第２５６１９３９号公報がある。
は、トランスミッションのメイン軸上に設けられるクラ
ッチギヤの軸方向に隣接して、ポンプ駆動用の駆動ギヤ
または駆動スプロケットが設けられ、その駆動ギヤに噛
み合うポンプギヤによって、または駆動スプロケットの
回転をチェーンを介して伝達したポンプスプロケットに
よって、オイルポンプや水ポンプを駆動するようにされ
ている。一例を示す先行技術文献として、実用新案登録
第２５６１９３９号公報がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造では、オイルポンプや水ポンプが大径のクラッチと干
渉しないように、ポンプ駆動軸をクラッチの設置される
一側部とは反対側の側部に向けて長く延ばし、そのポン
プ駆動軸の先端部に水ポンプやオイルポンプを設けなけ
ればならず、ポンプ駆動軸が長くなってしまう。また、
ポンプ駆動軸が長くなることに加えて、ポンプ駆動用の
駆動ギヤや駆動スプロケットがメイン軸上に設けられて
いるので、エンジンが重量増となり加工工数も増加する
ことになる。
造では、オイルポンプや水ポンプが大径のクラッチと干
渉しないように、ポンプ駆動軸をクラッチの設置される
一側部とは反対側の側部に向けて長く延ばし、そのポン
プ駆動軸の先端部に水ポンプやオイルポンプを設けなけ
ればならず、ポンプ駆動軸が長くなってしまう。また、
ポンプ駆動軸が長くなることに加えて、ポンプ駆動用の
駆動ギヤや駆動スプロケットがメイン軸上に設けられて
いるので、エンジンが重量増となり加工工数も増加する
ことになる。
【０００４】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
ので、ポンプ駆動軸を従来よりも短くでき、エンジンの
重量や加工工数も低減できる自動２輪車用エンジンのポ
ンプ装置駆動機構を提供することを目的とする。
ので、ポンプ駆動軸を従来よりも短くでき、エンジンの
重量や加工工数も低減できる自動２輪車用エンジンのポ
ンプ装置駆動機構を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆
動機構は、潤滑オイルを移送するオイルポンプおよび冷
却水を移送する水ポンプを有するポンプ装置と、エンジ
ンの動力を自動２輪車駆動用の出力軸に断続して伝達す
るクラッチとを有し、前記クラッチにおける前記エンジ
ンの出力ギヤに噛み合うクラッチギヤに、前記ポンプ装
置を駆動するポンプギヤが噛み合っており、前記水ポン
プが前記クラッチギヤのエンジン外側方寄りに位置する
クラッチハウジングの径方向外方に位置している。
に、本発明に係る自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆
動機構は、潤滑オイルを移送するオイルポンプおよび冷
却水を移送する水ポンプを有するポンプ装置と、エンジ
ンの動力を自動２輪車駆動用の出力軸に断続して伝達す
るクラッチとを有し、前記クラッチにおける前記エンジ
ンの出力ギヤに噛み合うクラッチギヤに、前記ポンプ装
置を駆動するポンプギヤが噛み合っており、前記水ポン
プが前記クラッチギヤのエンジン外側方寄りに位置する
クラッチハウジングの径方向外方に位置している。
【０００６】前記ポンプ装置駆動機構によれば、ポンプ
ギヤの回転軸心がクラッチの径方向外方に位置するか
ら、ポンプギヤによって駆動される水ポンプおよびオイ
ルポンプをクラッチの外径側に配置しても、水ポンプお
よびオイルポンプとクラッチとの干渉を避けることがで
きるので、従来例に比べてポンプ駆動軸を短くできる。
また、ポンプ駆動軸を短くできるのに加えて、従来例の
ように、メイン軸上に、クラッチギヤとは別に、ポンプ
駆動用のギヤやスプロケットを設けないので、重量や加
工工数も低減できる。さらに、前記ポンプ装置がオイル
ポンプと水ポンプを有し、前記水ポンプが前記クラッチ
ギヤのエンジン外側方寄りに位置するクラッチハウジン
グの径方向外方に位置しているので、ポンプ装置をバラ
ンス良く配置できると共に、水ポンプの右端位置をクラ
ッチの右端位置よりもメイン軸心方向の内方寄りに位置
させることができ、ポンプ装置のためにエンジンの回転
軸心方向の幅が広くなることもない。
ギヤの回転軸心がクラッチの径方向外方に位置するか
ら、ポンプギヤによって駆動される水ポンプおよびオイ
ルポンプをクラッチの外径側に配置しても、水ポンプお
よびオイルポンプとクラッチとの干渉を避けることがで
きるので、従来例に比べてポンプ駆動軸を短くできる。
また、ポンプ駆動軸を短くできるのに加えて、従来例の
ように、メイン軸上に、クラッチギヤとは別に、ポンプ
駆動用のギヤやスプロケットを設けないので、重量や加
工工数も低減できる。さらに、前記ポンプ装置がオイル
ポンプと水ポンプを有し、前記水ポンプが前記クラッチ
ギヤのエンジン外側方寄りに位置するクラッチハウジン
グの径方向外方に位置しているので、ポンプ装置をバラ
ンス良く配置できると共に、水ポンプの右端位置をクラ
ッチの右端位置よりもメイン軸心方向の内方寄りに位置
させることができ、ポンプ装置のためにエンジンの回転
軸心方向の幅が広くなることもない。
【０００７】
【０００８】
【０００９】また、本発明の好ましい実施形態では、前
記エンジンが複数気筒を有する往復動エンジンであり、
最外側の気筒におけるクランク軸の一対のウエブのう
ち、クランク軸心方向の内方に位置するウエブに前記ク
ラッチギヤが噛み合っている。
記エンジンが複数気筒を有する往復動エンジンであり、
最外側の気筒におけるクランク軸の一対のウエブのう
ち、クランク軸心方向の内方に位置するウエブに前記ク
ラッチギヤが噛み合っている。
【００１０】このように構成した場合には、クラッチそ
のものもエンジンの外側方へはみ出すことがなくなり、
エンジンの幅を小さくできる。
のものもエンジンの外側方へはみ出すことがなくなり、
エンジンの幅を小さくできる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図１は本発明の
一実施形態であるポンプ装置駆動機構を備えた自動２輪
車用エンジンの部分縦断面図である。このエンジンは複
数気筒を有する往復動エンジンであり、ピストン１が連
結されたクランク軸（エンジン回転軸）２は、クランク
ケース３に回転自在に支持されている。このクランク軸
２の一端部には発電機４が配置され、そのロータ４０が
ねじ体４１によりクランク軸２の一端部に固定されてい
る。エンジンの動力、すなわち前記クランク軸２の回転
は、クラッチ５およびトランスミッション６を介して自
動２輪車駆動用の出力軸８に伝達される。出力軸８の回
転力は、これに装着したスプロケット１５から、図示し
ないチェーンを介して後輪に伝達される。
について図面を参照しながら詳述する。図１は本発明の
一実施形態であるポンプ装置駆動機構を備えた自動２輪
車用エンジンの部分縦断面図である。このエンジンは複
数気筒を有する往復動エンジンであり、ピストン１が連
結されたクランク軸（エンジン回転軸）２は、クランク
ケース３に回転自在に支持されている。このクランク軸
２の一端部には発電機４が配置され、そのロータ４０が
ねじ体４１によりクランク軸２の一端部に固定されてい
る。エンジンの動力、すなわち前記クランク軸２の回転
は、クラッチ５およびトランスミッション６を介して自
動２輪車駆動用の出力軸８に伝達される。出力軸８の回
転力は、これに装着したスプロケット１５から、図示し
ないチェーンを介して後輪に伝達される。
【００１２】トランスミッション６におけるエンジン動
力が入力されるメイン軸７には、クランク軸２に設けた
出力ギヤ９に噛み合うクラッチギヤ１０を有するクラッ
チ５が装着されている。前記出力ギヤ９は、エンジンの
回転軸心であるクランク軸心Ｃ１方向の最外側の気筒１
１におけるクランク軸２上の一対のウエブ１３，１３の
うち、クランク軸心Ｃ１方向の内方に位置するウエブ１
３の外周に形成されている。一対のウェブ１３，１３は
両者間に設けたクランクピン１４によって、コンロッド
１２の大端部を支持している。こうして、クラッチギヤ
１０は、前記内方のウエブ１３に歯車連結されること
で、クランク軸２に直結されており、エンジンの回転と
共に常時回転する。これにより、クラッチ５を、車体の
側方に突出しないように、クランク軸心Ｃ１方向の内方
に位置させることができる。
力が入力されるメイン軸７には、クランク軸２に設けた
出力ギヤ９に噛み合うクラッチギヤ１０を有するクラッ
チ５が装着されている。前記出力ギヤ９は、エンジンの
回転軸心であるクランク軸心Ｃ１方向の最外側の気筒１
１におけるクランク軸２上の一対のウエブ１３，１３の
うち、クランク軸心Ｃ１方向の内方に位置するウエブ１
３の外周に形成されている。一対のウェブ１３，１３は
両者間に設けたクランクピン１４によって、コンロッド
１２の大端部を支持している。こうして、クラッチギヤ
１０は、前記内方のウエブ１３に歯車連結されること
で、クランク軸２に直結されており、エンジンの回転と
共に常時回転する。これにより、クラッチ５を、車体の
側方に突出しないように、クランク軸心Ｃ１方向の内方
に位置させることができる。
【００１３】図２に拡大して示すように、前記クラッチ
５のクラッチギヤ１０は、ニードルベアリング１５を介
してメイン軸７に相対回転自在に支持されている。この
クラッチギヤ１０には、エンジン回転軸心Ｃ１方向の外
側方寄りに、ダンパー２１を介してクラッチハウジング
２２が連結されており、そのクラッチハウジング２２の
外周部にはメイン軸心Ｃ２方向に移動自在な複数のフリ
クションプレート２３が支持されている。また、メイン
軸７には、前記クラッチハウジング２２の内周側に位置
して、クラッチハブ２４が、ナット２５によって締結さ
れている。クラッチハブ２４の外周には、メイン軸心Ｃ
２方向に移動自在な複数のクラッチプレート２６が、前
記フリクションプレート２３と軸方向に交互配列となる
ように設けられている。
５のクラッチギヤ１０は、ニードルベアリング１５を介
してメイン軸７に相対回転自在に支持されている。この
クラッチギヤ１０には、エンジン回転軸心Ｃ１方向の外
側方寄りに、ダンパー２１を介してクラッチハウジング
２２が連結されており、そのクラッチハウジング２２の
外周部にはメイン軸心Ｃ２方向に移動自在な複数のフリ
クションプレート２３が支持されている。また、メイン
軸７には、前記クラッチハウジング２２の内周側に位置
して、クラッチハブ２４が、ナット２５によって締結さ
れている。クラッチハブ２４の外周には、メイン軸心Ｃ
２方向に移動自在な複数のクラッチプレート２６が、前
記フリクションプレート２３と軸方向に交互配列となる
ように設けられている。
【００１４】さらに、これらのフリクションプレート２
３とクラッチプレート２６を前記クラッチハブ２４との
間で挟むようにプレッシャプレート２７が配置されてい
る。このプレッシャプレート２７が、クラッチスプリン
グ２８でクラッチハブ２４側に押圧されることにより、
クラッチ５が接続状態となり、クランク軸２の回転がク
ラッチ５を介してメイン軸７に伝達される。また、メイ
ン軸７の中心に通されたプッシュロッド２９が矢印Ａ方
向（右方向）に押動操作されることで、クラッチスプリ
ング２８に抗してプレッシャプレート２７が矢印Ａ方向
に移動して、クラッチ５が遮断状態となる。
３とクラッチプレート２６を前記クラッチハブ２４との
間で挟むようにプレッシャプレート２７が配置されてい
る。このプレッシャプレート２７が、クラッチスプリン
グ２８でクラッチハブ２４側に押圧されることにより、
クラッチ５が接続状態となり、クランク軸２の回転がク
ラッチ５を介してメイン軸７に伝達される。また、メイ
ン軸７の中心に通されたプッシュロッド２９が矢印Ａ方
向（右方向）に押動操作されることで、クラッチスプリ
ング２８に抗してプレッシャプレート２７が矢印Ａ方向
に移動して、クラッチ５が遮断状態となる。
【００１５】また、前記メイン軸７上のクラッチギヤ１
０には、ポンプ装置４１を駆動するポンプギヤ４２が噛
み合っている。つまり、クラッチギヤ１０の外周の平歯
車に、出力ギヤ９とポンプギヤ４２の両方が噛み合って
いる。図３は、このポンプギヤ４２と他のギヤ９，１０
との配置関係を示す車体の左側から見た側面図である。
ポンプ装置４１は、エンジンやトランスミッション６に
潤滑オイルを移送するオイルポンプ４３と、エンジンに
冷却水を移送する水ポンプ４４とを有し、これらポンプ
４３，４４のポンプ駆動軸４５は前記メイン軸７と平行
に配置されている。クラッチギヤ１０は一般に、クラッ
チハウジング２２と同程度またはそれ以上の外径を有し
ているので、ポンプギヤ４２の回転軸心Ｃ３はクラッチ
５の径方向外方に位置することになる。
０には、ポンプ装置４１を駆動するポンプギヤ４２が噛
み合っている。つまり、クラッチギヤ１０の外周の平歯
車に、出力ギヤ９とポンプギヤ４２の両方が噛み合って
いる。図３は、このポンプギヤ４２と他のギヤ９，１０
との配置関係を示す車体の左側から見た側面図である。
ポンプ装置４１は、エンジンやトランスミッション６に
潤滑オイルを移送するオイルポンプ４３と、エンジンに
冷却水を移送する水ポンプ４４とを有し、これらポンプ
４３，４４のポンプ駆動軸４５は前記メイン軸７と平行
に配置されている。クラッチギヤ１０は一般に、クラッ
チハウジング２２と同程度またはそれ以上の外径を有し
ているので、ポンプギヤ４２の回転軸心Ｃ３はクラッチ
５の径方向外方に位置することになる。
【００１６】図２に示すポンプ駆動軸４５上の前記オイ
ルポンプ４３と水ポンプ４４で挟まれる位置に、前記ポ
ンプギヤ４２が固定されて、両者４５，４２が一体回転
する。この例では、ポンプ駆動軸４５は、水ポンプ４４
の分解作業を容易化するために、その先端部４５ａが本
体部４５ｂと別体に形成され、本体部４５ｂに設けた係
合突起４５ｃに係合することによって、両者４５ａ，４
５ｂが軸方向に分離可能で、かつ相対回転不能に連結さ
れている。前述のとおり、ポンプギヤ４２の回転軸心Ｃ
３はクラッチ５の径方向外方に位置しているから、これ
に応じて、水ポンプ４４は、クラッチギヤ１０のメイン
軸心Ｃ２方向（エンジン回転軸心Ｃ１方向と同じ）の外
側方寄り（図２の右側）に位置するクラッチハウジング
２２の外径側に位置している。オイルポンプ４３はポン
プギヤ４２を挟んで，水ポンプ４４の左側（内側）でク
ラッチ５からメイン軸心Ｃ２方向に離れて位置してい
る。なお、図３における鎖線のギヤ６２は、この実施形
態におけるポンプギヤ４２に対応する従来例の場合のポ
ンプギヤの位置を示している。
ルポンプ４３と水ポンプ４４で挟まれる位置に、前記ポ
ンプギヤ４２が固定されて、両者４５，４２が一体回転
する。この例では、ポンプ駆動軸４５は、水ポンプ４４
の分解作業を容易化するために、その先端部４５ａが本
体部４５ｂと別体に形成され、本体部４５ｂに設けた係
合突起４５ｃに係合することによって、両者４５ａ，４
５ｂが軸方向に分離可能で、かつ相対回転不能に連結さ
れている。前述のとおり、ポンプギヤ４２の回転軸心Ｃ
３はクラッチ５の径方向外方に位置しているから、これ
に応じて、水ポンプ４４は、クラッチギヤ１０のメイン
軸心Ｃ２方向（エンジン回転軸心Ｃ１方向と同じ）の外
側方寄り（図２の右側）に位置するクラッチハウジング
２２の外径側に位置している。オイルポンプ４３はポン
プギヤ４２を挟んで，水ポンプ４４の左側（内側）でク
ラッチ５からメイン軸心Ｃ２方向に離れて位置してい
る。なお、図３における鎖線のギヤ６２は、この実施形
態におけるポンプギヤ４２に対応する従来例の場合のポ
ンプギヤの位置を示している。
【００１７】前記オイルポンプ４３は例えばトロコイド
ポンプからなり、ポンプカバー４６、ポンプハウジング
４７、トロコイド型の歯車４８，４９、吸入孔５０、吐
出孔５１などで構成される。前記水ポンプ４４は例えば
遠心ポンプからなり、ポンプハウジング５２、インペラ
５３、メカニカルシール５４、吸入管、吐出管（図示せ
ず）などで構成される。なお、前記ポンプ装置４１は、
オイルポンプ４３のみを有するものであっても良い。
ポンプからなり、ポンプカバー４６、ポンプハウジング
４７、トロコイド型の歯車４８，４９、吸入孔５０、吐
出孔５１などで構成される。前記水ポンプ４４は例えば
遠心ポンプからなり、ポンプハウジング５２、インペラ
５３、メカニカルシール５４、吸入管、吐出管（図示せ
ず）などで構成される。なお、前記ポンプ装置４１は、
オイルポンプ４３のみを有するものであっても良い。
【００１８】また、前記メイン軸７上には、スタータ
（図示せず）の駆動力をクランク軸２に伝達するフリー
ホイルギヤ３２が滑り軸受３３を介して、メイン軸７に
対して相対回転自在に支持されている。このフリーホイ
ルギヤ３２は、一方向クラッチ３４を介して前記クラッ
チギヤ１０に回転連結されている。
（図示せず）の駆動力をクランク軸２に伝達するフリー
ホイルギヤ３２が滑り軸受３３を介して、メイン軸７に
対して相対回転自在に支持されている。このフリーホイ
ルギヤ３２は、一方向クラッチ３４を介して前記クラッ
チギヤ１０に回転連結されている。
【００１９】上記構成において、エンジンの動力、すな
わちクランク軸２の回転が、出力ギヤ９、クラッチギヤ
１０およびポンプギヤ４２を介してポンプ駆動軸４５に
伝達され、ポンプ装置４１のオイルポンプ４３および水
ポンプ４４が駆動される。
わちクランク軸２の回転が、出力ギヤ９、クラッチギヤ
１０およびポンプギヤ４２を介してポンプ駆動軸４５に
伝達され、ポンプ装置４１のオイルポンプ４３および水
ポンプ４４が駆動される。
【００２０】このエンジンのポンプ装置駆動機構の場
合、ポンプ装置４１を駆動するポンプギヤ４２を、メイ
ン軸７上のクラッチギヤ１０に直接噛み合わせているか
ら、水ポンプ４４を、クラッチ５の外径側に配置して
も、クラッチ５と干渉しない。したがって、従来例のよ
うにポンプ駆動軸をクラッチの設置部とは反対側のエン
ジン一側部まで延ばして、その先端部に水ポンプやオイ
ルポンプを設ける必要がない。その結果、従来例に比べ
てポンプ駆動軸４５を短くできる。また、図３に側面図
で示すように、ポンプ装置４１の配置について、スペー
ス上で問題になることもない。さらに、ポンプ駆動軸４
５を短くできるのに加えて、従来例のように、メイン軸
７上に、クラッチギヤ１０とは別に、ポンプ駆動用のギ
ヤやスプロケットを設けないので、重量や加工工数も低
減できる。
合、ポンプ装置４１を駆動するポンプギヤ４２を、メイ
ン軸７上のクラッチギヤ１０に直接噛み合わせているか
ら、水ポンプ４４を、クラッチ５の外径側に配置して
も、クラッチ５と干渉しない。したがって、従来例のよ
うにポンプ駆動軸をクラッチの設置部とは反対側のエン
ジン一側部まで延ばして、その先端部に水ポンプやオイ
ルポンプを設ける必要がない。その結果、従来例に比べ
てポンプ駆動軸４５を短くできる。また、図３に側面図
で示すように、ポンプ装置４１の配置について、スペー
ス上で問題になることもない。さらに、ポンプ駆動軸４
５を短くできるのに加えて、従来例のように、メイン軸
７上に、クラッチギヤ１０とは別に、ポンプ駆動用のギ
ヤやスプロケットを設けないので、重量や加工工数も低
減できる。
【００２１】また、ポンプ駆動軸４５上に、ポンプギヤ
４２を挟んでオイルポンプ４３と水ポンプ４４が左右に
分けて設けられ、水ポンプ４４が、クラッチギヤ１０の
エンジン外側方寄りに位置するクラッチハウジング２２
の外径側に位置しているので、ポンプ装置４１をバラン
ス良く配置できると共に、水ポンプ４４の右端位置をク
ラッチ５の右端位置よりもメイン軸心Ｃ２方向の内方寄
りに位置させることができ、ポンプ装置４１のためにエ
ンジンの回転軸心Ｃ１方向の幅が広くなることもない。
なお、オイルポンプ４３と水ポンプ４４は、左右逆の配
置としてもよい。
４２を挟んでオイルポンプ４３と水ポンプ４４が左右に
分けて設けられ、水ポンプ４４が、クラッチギヤ１０の
エンジン外側方寄りに位置するクラッチハウジング２２
の外径側に位置しているので、ポンプ装置４１をバラン
ス良く配置できると共に、水ポンプ４４の右端位置をク
ラッチ５の右端位置よりもメイン軸心Ｃ２方向の内方寄
りに位置させることができ、ポンプ装置４１のためにエ
ンジンの回転軸心Ｃ１方向の幅が広くなることもない。
なお、オイルポンプ４３と水ポンプ４４は、左右逆の配
置としてもよい。
【００２２】さらに、この実施形態では、クラッチギヤ
１０と噛み合うエンジンの出力ギヤ９を、最外側の気筒
１１における一対のウエブ１３，１３のうち、クランク
軸心Ｃ１の内方に位置するウエブ１３の外周に形成して
いるので、クラッチ５そのものがクランク軸心Ｃ１方向
の内方寄りに位置することとなる結果、エンジンの幅を
小さくすることが可能になる。
１０と噛み合うエンジンの出力ギヤ９を、最外側の気筒
１１における一対のウエブ１３，１３のうち、クランク
軸心Ｃ１の内方に位置するウエブ１３の外周に形成して
いるので、クラッチ５そのものがクランク軸心Ｃ１方向
の内方寄りに位置することとなる結果、エンジンの幅を
小さくすることが可能になる。
【００２３】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動２輪車用エ
ンジンのポンプ装置駆動機構によれば、潤滑オイルを移
送するオイルポンプおよび冷却水を移送する水ポンプを
有するポンプ装置と、エンジンの動力を自動２輪車駆動
用の出力軸に断続して伝達するクラッチとを有し、前記
クラッチにおける前記エンジンの出力ギヤに噛み合うク
ラッチギヤに、前記ポンプ装置を駆動するポンプギヤが
噛み合っているから、ポンプ装置を、クラッチと干渉す
ることなく、その外径側に配置できるので、ポンプ駆動
軸を短くできる。さらに、ポンプ駆動軸を短くできるの
に加えて、メイン軸上にクラッチギヤとは別にポンプ駆
動用のギヤやスプロケットを設ける必要がないので、重
量や加工工数も低減できる。また、前記ポンプ装置がオ
イルポンプと水ポンプを有し、前記水ポンプが前記クラ
ッチギヤのエンジン外側方寄りに位置するクラッチハウ
ジングの径方向外方に位置しているので、ポンプ装置を
バランス良く配置できると共に、水ポンプの右端位置を
クラッチの右端位置よりもメイン軸心方向の内方寄りに
位置させることができ、ポンプ装置のためにエンジンの
回転軸心方向の幅が広くなることもない。
ンジンのポンプ装置駆動機構によれば、潤滑オイルを移
送するオイルポンプおよび冷却水を移送する水ポンプを
有するポンプ装置と、エンジンの動力を自動２輪車駆動
用の出力軸に断続して伝達するクラッチとを有し、前記
クラッチにおける前記エンジンの出力ギヤに噛み合うク
ラッチギヤに、前記ポンプ装置を駆動するポンプギヤが
噛み合っているから、ポンプ装置を、クラッチと干渉す
ることなく、その外径側に配置できるので、ポンプ駆動
軸を短くできる。さらに、ポンプ駆動軸を短くできるの
に加えて、メイン軸上にクラッチギヤとは別にポンプ駆
動用のギヤやスプロケットを設ける必要がないので、重
量や加工工数も低減できる。また、前記ポンプ装置がオ
イルポンプと水ポンプを有し、前記水ポンプが前記クラ
ッチギヤのエンジン外側方寄りに位置するクラッチハウ
ジングの径方向外方に位置しているので、ポンプ装置を
バランス良く配置できると共に、水ポンプの右端位置を
クラッチの右端位置よりもメイン軸心方向の内方寄りに
位置させることができ、ポンプ装置のためにエンジンの
回転軸心方向の幅が広くなることもない。
【図１】本発明の一実施形態に係るポンプ装置駆動機構
を備えた自動２輪車用エンジンを示す一部断面した側面
図である。
を備えた自動２輪車用エンジンを示す一部断面した側面
図である。
【図２】同エンジンの要部拡大縦断面図である。
【図３】同エンジンにおけるポンプギヤと他のギヤとの
配置関係を示す側面図である。
配置関係を示す側面図である。
５…クラッチ、８…出力軸、９…出力ギヤ、１０…クラ
ッチギヤ、１１…気筒、１２…コンロッド、１３…ウエ
ブ、２２…クラッチハウジング、４１…ポンプ装置、４
２…ポンプギヤ、４３…オイルポンプ、４４…水ポン
プ、４５…ポンプ回転軸、Ｃ１…クランク軸心
ッチギヤ、１１…気筒、１２…コンロッド、１３…ウエ
ブ、２２…クラッチハウジング、４１…ポンプ装置、４
２…ポンプギヤ、４３…オイルポンプ、４４…水ポン
プ、４５…ポンプ回転軸、Ｃ１…クランク軸心
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(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F02B 61/02
F01P 5/12
F02B 67/04
Claims (2)
- 【請求項１】 潤滑オイルを移送するオイルポンプおよ
び冷却水を移送する水ポンプを有するポンプ装置と、エ
ンジンの動力を自動２輪車駆動用の出力軸に断続して伝
達するクラッチとを有し、 前記クラッチにおける前記エンジンの出力ギヤに噛み合
うクラッチギヤに、前記ポンプ装置を駆動するポンプギ
ヤが噛み合っており、 前記水ポンプが前記クラッチギヤのエンジン外側方寄り
に位置するクラッチハウジングの径方向外方に位置して
いる自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆動機構。 - 【請求項２】 請求項１において、前記エンジンは複数
気筒を有する往復動エンジンであり、最外側の気筒にお
けるクランク軸の一対のウエブのうち、クランク軸心方
向の内方に位置するウエブに前記クラッチギヤが噛み合
っている自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆動機構。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000248133A JP3411894B2 (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000248133A JP3411894B2 (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆動機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002061516A JP2002061516A (ja) | 2002-02-28 |
| JP3411894B2 true JP3411894B2 (ja) | 2003-06-03 |
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ID=18738092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000248133A Expired - Fee Related JP3411894B2 (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 自動２輪車用エンジンのポンプ装置駆動機構 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3411894B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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|---|---|---|---|---|
| JP4553824B2 (ja) | 2005-11-02 | 2010-09-29 | 本田技研工業株式会社 | 水冷式内燃機関 |
| JP2008223880A (ja) | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Yamaha Motor Co Ltd | 内燃機関およびそれを備えた車両 |
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-
2000
- 2000-08-18 JP JP2000248133A patent/JP3411894B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002061516A (ja) | 2002-02-28 |
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