JP3411668B2 - 電着塗装方法 - Google Patents

電着塗装方法

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JP3411668B2
JP3411668B2 JP10594294A JP10594294A JP3411668B2 JP 3411668 B2 JP3411668 B2 JP 3411668B2 JP 10594294 A JP10594294 A JP 10594294A JP 10594294 A JP10594294 A JP 10594294A JP 3411668 B2 JP3411668 B2 JP 3411668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装方法、特に、電着
塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】自動車のボディー等の複雑な
形状を有する素材に対する塗装方法として、電着塗装方
法が採用されている。ここで、電着塗装方法とは、電極
が配置された水性塗料中に自動車のボディー等の被塗物
を浸漬し、電極と被塗物との間に直流電流を流すことに
より被塗物に連続皮膜を形成する塗装方法を言い、複雑
な形状を有する被塗物の外側表面部だけでなく内側表面
部まで同時に塗装できる性質(つきまわり性)を有する
点が大きな特徴である。
【0003】ところで、自動車のボディー等は、主とし
てスポット溶接された鋼板からなり、複雑な形状部位に
は数10μmの小間隙(クリアランス)が形成されてい
る。このようなクリアランス部は、電着塗装が不十分に
なり易く、例えば防錆上の見地からすれば欠陥部位にな
ることが多い。これは、 クリアランス内では塗料の入れ替わりが少ないため
に、電着により生じるジュール熱および水の電気分解に
より発生する水素ガスが外部に拡散しにくくなること、 クリアランスの開口部に電流が集中し易いために、当
該開口部に膜厚の大きな塗膜が異常析出し易いこと、か
らクリアランスの開口部が水素ガス(電気絶縁体)や異
常析出した塗膜により閉塞されて、電着塗装が進行し難
い為と考えられている。
【0004】このため、上述のようなクリアランス部位
についても十分なつきまわり性が確保できるような電着
塗装方法が要望されているが、未だ当該課題は解決され
るに至っていない。なお、特開昭53−81535号
は、電着塗料中に金属または金属化合物を添加してつき
まわり性の改善を試みているが、これは、つきまわり性
一般の改善を目的とするものであり、クリアランス部の
つきまわり性を改善する効果は期待できない。
【0005】本発明の目的は、電着塗装において、クリ
アランス部のつきまわり性を改善することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電着塗装方
法は、定電圧下において電着塗装をしたときの電着浴温
−膜厚の関係における連続皮膜形成最低温度幅が5〜2
0℃の電着塗料を用意する工程と、連続皮膜形成最低温
度幅を形成する温度領域の最高温度よりも低い温度に設
定された前記電着塗料中において電着塗装を実施する工
程とを含んでいる。
【0007】ここで、電着塗料の温度は、例えば連続皮
膜形成最低温度幅を形成する温度領域の最高温度よりも
2〜6℃低い温度に設定される。 *******
【0008】電着塗料 一般的な電着塗料を用いて定電圧下で電着塗装を実施す
る場合、電着浴温−膜厚の関係は、図1のように示され
る。図1によれば、定電圧下で電着塗装を行うと、塗料
浴温を高めるに従って被塗物上に形成される電着塗膜の
膜厚が低下し、一定の塗料浴温以上になれば、逆に膜厚
が増大する傾向にあることがわかる。このような電着浴
温−膜厚の関係において、電着塗膜の膜厚が最小になる
ときの塗料浴温(図1に示すカーブの極小値に対応する
塗料浴温)を連続皮膜形成最低温度(MFT)と言う。
【0009】本発明で用いられる電着塗料は、上述の連
続皮膜形成最低温度に一定の幅を有する電着塗料であ
る。この種の電着塗料を用いて定電圧下で電着塗装を実
施すると、電着浴温−膜厚の関係は図2のようになる。
本発明では、図2において電着浴温の低い側でカーブが
鋭く立ち上がり始める点(A点)と電着浴温の高い側で
カーブが鋭く立ち上がり始める点(B点)との間の塗料
浴温を連続皮膜形成最低温度と定義する。このため、本
発明では、仮に上述のA点とB点との間でカーブが緩や
かに下降または上昇していたとしても、A点とB点との
間の塗料浴温を連続皮膜形成最低温度として考える。
【0010】本発明で用いられる電着塗料は、このよう
な電着塗料のうち、連続皮膜形成最低温度の幅が5〜2
0℃のものである。当該温度幅が5℃未満の場合は、つ
きまわり性が向上しない。逆に、20℃を越える場合
は、平滑な塗膜が得られない。
【0011】また、上述の電着塗料は、連続皮膜形成最
低温度の最高温度(図2のB点の温度)が25〜40℃
の範囲にあるものが好ましい。この最高温度が25℃未
満の場合は、液温の上昇により抵抗が低下するため、つ
きまわり性が向上しにくい。逆に、40℃を越えると、
平滑な塗膜が得られない。
【0012】さらに、電着塗料のクーロン効率は、30
mg/C以上が好ましい。クーロン効率が30mg/C
未満の場合は、被塗物のクリアランス部へのつきまわり
性は勿論、一般的なつきまわり性も十分に確保するのが
困難になる。なお、ここで言うクーロン効率は、単位電
気量(クーロン)当たりの焼付け塗膜重量(mg)であ
り、実測した値である。
【0013】上述の要件を満たす電着塗料の具体例とし
ては、基体樹脂と、二種類のブロックイソシアネート化
合物Aおよびブロックイソシアネート化合物Bを含む硬
化剤とを含み、しかもブロックイソシアネート化合物A
とブロックイソシアネート化合物Bとのガラス転移温度
の差が少なくとも25℃であり、かつブロックイソシア
ネート化合物Aのガラス転移温度がブロックイソシアネ
ート化合物Bのガラス転移温度に比べて高いものが挙げ
られる。次に、この電着塗料の詳細を説明する。
【0014】(基体樹脂)上述の電着塗料に用いられる
基体樹脂は、例えば、エポキシ当量が150〜4,00
0のビスフェノール型エポキシ樹脂から誘導される、数
平均分子量が400〜10,000、好ましくは1,0
00〜3,000のものである。基体樹脂の塩基当量
は、通常の範囲でよく、具体的には40〜150(ミリ
当量/100g)、好ましくは60〜100(ミリ当量
/100g)である。また、基体樹脂のガラス転移温度
は、40℃が以下が好ましく、35℃以下であればより
好ましい。ガラス転移温度が40℃を越えるものは、加
熱時のフロー性が不十分なため、電着塗膜の平滑性を損
なうおそれがある。なお、ガラス転移温度の下限は、0
℃が好ましい。
【0015】このような基体樹脂としては、ポリフェノ
ールのグリシジルエーテルにハーフブロック化ジイソシ
アネートを反応させ、そのエポキシ樹脂をアミン化合物
で開環したものなど、当業者に広く知られたものが用い
られる。なお、基体樹脂として最も好ましいものは、分
子内にオキサゾリドン環を含む変性エポキシ樹脂であ
る。このような変性エポキシ樹脂を用いると、加熱減量
の抑制効果が期待できる。なお、この種の変性エポキシ
樹脂は、ジイソシアネート化合物を反応させたビスウレ
タン化合物あるいは他の活性水素化合物を反応させたヘ
テロウレタン化合物と、エポキシ樹脂とを脱アルコール
反応させると得られる。
【0016】(硬化剤)上述の電着塗料で用いられる硬
化剤は、2種類のブロックイソシアネート化合物、即
ち、ブロックイソシアネート化合物Aとブロックイソシ
アネート化合物Bとを含んでいる。ブロックイソシアネ
ート化合物AおよびBは、以下の関係を満たすものであ
れば特に限定されない。一般に、ブロックイソシアネー
ト化合物は、イソシアネート化合物由来の部分と活性水
素化合物由来の部分からなり、種々のイソシアネート化
合物と活性水素化合物を組み合わせることによって、多
種類のブロックイソシアネート化合物が存在する。
【0017】2種類のブロックイソシアネート化合物A
およびBは、ガラス転移温度が互いに異なり、かつブロ
ックイソシアネート化合物Aの方がブロックイソシアネ
ート化合物Bに比べてガラス転移温度が高い必要があ
る。
【0018】ブロックイソシアネート化合物Aとブロッ
クイソシアネート化合物Bとのガラス転移温度の差は、
少なくとも25℃、好ましくは25〜60℃である。ガ
ラス転移温度の差が25℃未満の場合には、電着塗料の
連続皮膜形成最低温度に一定の幅が形成されなくなる。
なお、ガラス転移温度の差が60℃を越える場合には、
硬化剤としての機能が十分に発揮されないおそれがあ
る。
【0019】上述のガラス転移温度は、示差熱分析装置
により実測した値である。各ブロックイソシアネート化
合物のガラス転移温度は、ブロックイソシアネート化合
物Aについては10〜45℃、ブロックイソシアネート
化合物Bについては−20〜0℃が好ましい。これらの
範囲外では、電着塗膜の一般的物性に悪影響を及ぼすお
それがある。
【0020】また、ブロックイソシアネート化合物Aと
ブロックイソシアネート化合物Bとの溶解性パラメータ
ーの差は、0.1〜3.0が好ましく、さらに好ましく
は0.6〜1.5である。この範囲外の場合には、本発
明が目的とするつきまわり性が十分に改善されない場合
がある。なお、両ブロックイソシアネート化合物間では
溶解性パラメーターの大小は問わない。すなわち、ブロ
ックイソシアネート化合物Aの溶解性パラメーターは、
ブロックイソシアネート化合物Bの溶解性パラメーター
に比べて、大きくてもよいし、小さくてもよい。
【0021】各ブロックイソシアネート化合物の溶解性
パラメーターは、特に限定されない。ただし、ブロック
イソシアネート化合物Aについては9.5〜11.5が
好ましく、ブロックイソシアネート化合物Bについては
11.6〜13.5が好ましい。なお、溶解性パラメー
ター(SP)は、Journal of Applie
d Polymer Science,12,2359
(1968)に示された、K.W.SUHおよびJ.
M.CORBETTによる下記の式(1)により決定さ
れる。
【0022】
【数1】
【0023】式中、Vmlは低SP溶剤の濁点での容積、
Vmhは高SP溶剤の濁点での容積、δmlは低SP溶剤の
溶解度パラメーター、δmhは高SP溶剤の溶解性パラメ
ーターである。
【0024】上述のブロックイソシアネート化合物Aお
よびBとしては、ポリイソシアネート化合物を活性水素
化合物でブロックしたものであれば種々のものが利用で
きる。ポリイソシアネート化合物としては、芳香族ポリ
イソシアネート化合物と脂肪族ポリイソシアネート化合
物のいずれもが用いられ得る。よって、ブロックイソシ
アネート化合物AおよびBの組合せとしては、例えば以
下の4通りが考えられる。
【0025】1.A:芳香族ブロックイソシアネート化
合物 B:脂肪族ブロックイソシアネート化合物 2.A:芳香族ブロックイソシアネート化合物 B:芳香族ブロックイソシアネート化合物 3.A:脂肪族ブロックイソシアネート化合物 B:脂肪族ブロックイソシアネート化合物 4.A:脂肪族ブロックイソシアネート化合物 B:芳香族ブロックイソシアネート化合物 上述の組合せの中では、設計の自由度の観点から1.の
組合せが好ましい。
【0026】さらに加熱減量の少なさを考慮すると、こ
れらのポリイソシアネート化合物は、イソシアヌレート
環を含んでいることが好ましい。イソシアヌレート環を
含んだポリイソシアネート化合物は、一般にジイソシア
ネート化合物の3量化反応によって形成される。例え
ば、芳香族ポリイソシアネート化合物の場合には、トリ
レンジイソシアネートおよびジフェニルメタンジイソシ
アネートのうちの少なくとも1つに由来するイソシアヌ
レート環を含むものが好ましく、一方、脂肪族ポリイソ
シアネート化合物の場合には、ヘキサメチレンジイソシ
アネートに由来するイソシアヌレート環を含むものが好
ましい。なお、このようなイソシアヌレート環を含むポ
リイソシアネート化合物を用いる場合、芳香族ポリイソ
シアネート化合物はラクタム類、グリコールエーテル類
またはオキシム類でブロックされているのが好ましく、
脂肪族ポリイソシアネート化合物は、オキシム類、ラク
タム類または活性メチレン化合物でブロックされている
のが好ましい。
【0027】上述のブロックイソシアネート化合物Aと
ブロックイソシアネート化合物Bとの混合比は、重量比
(A/B)で10/90〜50/50が好ましく、15
/85〜40/60がより好ましい。この範囲を外れる
場合には、連続皮膜形成最低温度が一定の幅を有する電
着塗料が得られにくい。なお、上述の硬化剤は、上述の
ブロックイソシアネート化合物AおよびBを、任意の方
法で混合すると得られる。
【0028】上述の電着塗料において、硬化剤の添加量
は、基体樹脂との比率で決定するのが好ましい。通常、
基体樹脂(R)と硬化剤(C)との比率(R/C)は、
90/10〜50/50に設定される。硬化剤の比率が
10未満の場合は、十分な硬化性が得られず、逆に50
を越えると加熱減量が増加するおそれがある。
【0029】上述の電着塗料は、上述の基体樹脂および
上述の硬化剤の他に、顔料、顔料分散用樹脂および溶剤
を含んでいてもよい。顔料、顔料分散用樹脂及び溶剤と
しては、カチオン電着塗料用の一般的なものが用いられ
る。
【0030】(他の電着塗料)本発明で利用可能な電着
塗料は、上述の具体例に係る電着塗料に限られない。他
の電着塗料としては、例えば、基体樹脂とブロックイソ
シアネート化合物系の硬化剤とを含み、両者のガラス転
移温度の差が少なくとも25℃、好ましくは25〜60
℃のものが挙げられる。この場合、基体樹脂のガラス転
移温度は、ブロックイソシアネート化合物系の硬化剤の
ガラス転移温度に比べて高くてもよいし低くてもよい。
【0031】さらに、電着塗料としては、2種類の樹脂
と、ブロックイソシアネート化合物系の硬化剤とを含
み、2種類の樹脂のガラス転移温度の差が少なくとも2
5℃、好ましくは25〜60℃のものも利用できる。な
お、2種類の樹脂は、基体樹脂であってもよいし、顔料
分散用樹脂等の、基体樹脂とは異なる他の樹脂であって
もよい。これらの電着塗料において、ガラス転移温度の
差が25℃未満の場合の不都合は、上述の具体例の場合
と同様である。
【0032】電着塗装 本発明の電着塗装方法では、上述の電着塗料中で被塗物
に対して電着塗装を実施する。電着塗装方法としては、
従来から行われている方法と同様の方法が適用され得
る。但し、本発明では、電着塗料の温度を所定の温度範
囲に設定する必要がある。具体的には、利用する電着塗
料についての連続皮膜形成最低温度幅を形成する温度領
域の最高温度よりも低い温度に電着塗料の温度を設定す
る必要がある。このような温度に電着塗料の温度を設定
しない場合は、目的とするつきまわり性が改善されな
い。電着塗料の設定温度として好ましい範囲は、上述の
温度領域の最高温度よりも2〜6℃低い温度である。こ
のような温度領域で電着塗装を実施した場合は、クリア
ランス部分でのつきまわり性についてより高い改善効果
が期待できる。
【0033】
【実施例】製造例1(硬化剤Aの合成) 撹拌機、冷却器、窒素注入管、温度計および滴下ロート
を取り付けたフラスコを用意した。このフラスコに、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの3量体
のメチルイソブチルケトン溶液(商品名”MC−708
S”:日本ポリウレタン株式会社製、NCO当量=23
0、固形分=60%、残留モノマー成分=20%)を固
形分換算で230gとε−カプロラクタム22.8gと
を加えた。そして、フラスコ内の内容物を80℃まで昇
温し、均一に溶解させた。ここに、ジブチルスズジラウ
レート0.183g、1,8−ジアザビシクロ(5,
4,0)−7−ウンデセン0.183gおよびエチレン
グリコールモノヘキシルエーテル14gを均一に溶解し
たものを発熱に注意しながら滴下した。滴下終了後、フ
ラスコを80℃に保ちながら、NCO当量が380にな
るまで反応を続けた(工程1)。
【0034】次に、エチレングリコールモノヘキシルエ
ーテル100gを滴下ロートよりさらに1時間かけて滴
下した。IRスペクトルでNCO基の吸収が消失するま
で反応させ、ブロックイソシアネート化合物(硬化剤
A)を得た(工程2)。この硬化剤Aの特性を表1に示
す。
【0035】製造例2〜3(硬化剤B〜Cの合成) 原料となる活性水素化合物(ブロック化合物)を表1に
示す通りに変更し、合成例1と同様の操作を経由して硬
化剤BおよびCを得た。但し、合成例2では、工程1に
おいてNCO当量が760になるまで反応を続けた。
【0036】
【表1】
【0037】なお、表1において、ガラス転移温度は、
105℃で乾燥することにより溶剤が除去された固形分
について熱分析装置を用いて測定した値である。製造例4〜5(硬化剤D〜Eの合成) 撹拌機、冷却器、窒素注入管、温度計および滴下ロート
を取り付けたフラスコを用意した。このフラスコに、表
2に示すイソシアネート化合物、メチルイソブチルケト
ン32g、およびジブチルスズジラウレート0.05g
を加えた。次に、これを撹拌し、窒素をバブリングさせ
ながらメチルエチルケトオキシムを滴下ローとより1時
間かけて滴下した。この際、フラスコ内の温度は、50
℃から70℃に上昇した。引き続き反応を継続し、赤外
線分光計によりNCOの吸収スペクトルが消失した時点
で反応を終了した。これにより、硬化剤DおよびEを得
た。
【0038】
【表2】
【0039】製造例6(硬化剤aの合成) 撹拌機、冷却器、窒素注入管、温度計および滴下ロート
を取り付けたフラスコを用意した。このフラスコに、ト
リレンジイソシアネート(商品名”コロネートT−8
0”:日本ポリウレタン株式会社製、NCO当量=8
7)を174g、ε−カプロラクタム45g、およびメ
チルイソブチルケトン112gを加えた。ここに、ジブ
チルスズジラウレート0.35g、1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0)−7−ウンデセン0.35gおよび
エチレングリコールモノヘキシルエーテル28gを均一
に溶解したものを発熱に注意しながら滴下した。次に、
フラスコを60℃に保ちながら、エチレングリコールモ
ノヘキシルエーテル170gをさらに滴下し、その後ト
リメチロールプロパン70gを加えた。その後反応を継
続し、赤外線分光計によりNCOの吸収スペクトルが消
失した時点で反応を終了した。これにより、硬化剤aを
得た。得られた硬化剤aにメチルイソブチルケトンを加
え、不揮発分を70.4%に調整した。得られた硬化剤
aのガラス転移温度は、8℃であった。
【0040】製造例7(基体樹脂Iの合成) 撹拌機、冷却器、窒素注入管、温度計および滴下ロート
を取り付けたフラスコを用意した。このフラスコに2,
4−/2,6−トリレンジイソシアネート(重量比=8
/2)92g、メチルイソブチルケトン95gおよびジ
ブチルチンジラウレート0.5gを加え、これらを撹拌
しながらメタノール21gを30分かけて滴下した。こ
の際、反応は室温から始まり、発熱により60℃まで昇
温した。30分間反応を継続した後に、エチレングリコ
ールモノ−2−エチルヘキシルエーテル57gを滴下ロ
ートより滴下し、さらにビスフェノールA−プロピレン
オキシド5モル付加体42gを加えた。反応は、主に6
0〜65℃の範囲で行い、赤外線分光計によりNCOの
吸収スペクトルが消失した時点で反応を終了した。
【0041】次に、ビスフェノールAとエピクロルヒド
リンとから合成したエポキシ当量188のエポキシ樹脂
365gを加え、125℃まで昇温させた。その後、ベ
ンジルジメチルアミン1.0gを加え、エポキシ当量が
410になるまで130℃で反応させた。続いて、ビス
フェノールA87gを反応容器に加えて120℃で反応
させたところ、エポキシ当量は1190となった。その
後冷却し、ジエタノールアミン11g、N−メチルエタ
ノールアミン24g、およびアミノエチルエタノールア
ミンのケチミン化物(79重量%メチルイソブチルケト
ン溶液)25gを加え、110℃で2時間反応させた。
その後、不揮発分が80%になるまでメチルイソブチル
ケトンを用いて希釈し、ガラス転移温度が22℃の基体
樹脂Iを得た。
【0042】製造例8(基体樹脂IIの合成) 撹拌機、冷却器、窒素注入管、温度計および滴下ロート
を取り付けたフラスコを用意した。このフラスコに2,
4−/2,6−トリレンジイソシアネート(重量比=8
/2)70g、メチルイソブチルケトン109gおよび
ジブチルチンジラウレート0.35gを加え、これらを
撹拌しながらメタノール21gを滴下した。反応は室温
から始まり、発熱により60℃まで昇温した。その後、
30分間反応を継続した後に、エチレングリコールモノ
−2−エチルヘキシルエーテル47gを滴下ロートより
滴下し、さらにビスフェノールA−プロピレンオキシド
5モル付加体42gを加えた。反応は、主に60〜65
℃の範囲で行い、赤外線分光計によりNCOの吸収スペ
クトルが消失した時点で反応を終了した。
【0043】次に、ビスフェノールFとエピクロロヒド
リンとから誘導したエポキシ樹脂(エポキシ当量=47
5)475gを加え、昇温して均一化した後、ベンジル
ジメチルアミン1.5gを更に加え、エポキシ当量が1
140になるまで130℃で反応させた。その後、冷却
し、ジエタノールアミン11.0g、N−メチルエタノ
ールアミン25g、およびアミノエチルエタノールアミ
ンのケチミン化物(79重量%メチルイソブチルケトン
溶液)24gを加え、110℃で2時間反応させた。そ
の後、メチルイソブチルケトンで不揮発分90%になる
まで希釈し、ガラス転移温度が25℃の基体樹脂IIを
得た。
【0044】製造例9(顔料分散ペーストの調製) 顔料分散用樹脂ワニス125.0g(樹脂固形分:7
5.0g)、イオン交換水400.0g、カーボンブラ
ック8.5g、カオリン72.0g、酸化チタン34
5.0g、およびリンモリブデン酸アルミ75.0gを
サンドグラインドミルを用いて分散し、これをさらに粒
度が10μm以下になるまで粉砕して顔料分散ペースト
を得た。
【0045】実施例1〜6および比較例1〜4 上述の製造例で得られた基体樹脂および硬化剤を表3に
示す割合で混合し、これにエチレングリコール−モノ−
2−エチルヘキシルエーテルを固形分に対して3%にな
るよう添加した。これを、氷酢酸を用いて中和率が4
0.5%になるよう中和し、その後脱イオン水でゆっく
り希釈した。さらに、固形分が36.0重量%になるよ
う減圧下においてメチルイソブチルケトンを除去した。
このようにして得られたメインエマルション2,00
0.0g、製造例9で得られた顔料分散ペースト46
0.0g、イオン交換水2,252.0gおよび表面制
御剤/硬化触媒(ジブチルスズオキシド:1.0%/ソ
リッド)を混合し、固形分が20.0重量%のカチオン
電着塗料を調整した。
【0046】得られた電着塗料について、燐酸亜鉛処理
した冷延鋼板に対して電着浴温を変えながら電着塗装を
実施し、これにより得られた電着塗膜について乾燥膜厚
を測定した。これにより、各電着塗料について膜厚変化
が一定となる温度幅(連続皮膜形成最低温度幅)を求め
た。次に、各カチオン電着塗料の浴温度条件を表3に示
すように設定し、電着塗装時のつきまわり性を調べた。
結果を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】表中、 *1:塗装電圧を150Vに設定し、電着浴温を15℃
から40℃まで2℃間隔で変化させながら電着塗装した
ときの膜厚変化に基づいて測定した。 *2:連続皮膜形成最低温度幅を形成する温度領域の最
高温度 *3:4枚ボックスつきまわり性測定装置(日本ペイン
ト株式会社発行、テクノコスモス、1993.Vol.
3、44頁)を用いて調べた。具体的には、図3に示す
ように、電着塗料Pが貯蔵された容器内に直径8mmの
孔Hを設けた4枚の燐酸亜鉛処理鋼板B1〜B4(各鋼
板の大きさは150mm×70mm)を20mm間隔に
平行に設置し、電極Eに最も近い鋼板B1の電極側面の
膜厚が25μm(加熱乾燥後)になる塗装電圧で電着塗
装したときに、4枚目の鋼板に形成される塗膜厚(μ
m)により評価した。この値が10μm以上の場合、ク
リアランスつきまわり性が良好である。
【0049】
【発明の効果】本発明の電着塗装方法は、連続皮膜形成
最低温度幅が5〜20℃の電着塗料を用い、さらに当該
電着塗料を連続皮膜形成最低温度幅を形成する温度領域
の最高温度よりも低い温度に設定して電着塗装を実施し
ているので、被塗装物のクリアランス部に対するつきま
わり性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な電着塗料についての、定電圧下におけ
る電着浴温−膜厚の関係を示すグラフ。
【図2】本発明で用いられる電着塗料についての、定電
圧下における電着浴温−膜厚の関係を示すグラフ。
【図3】4枚ボックスつきまわり性測定装置の概略図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桃井 利絵 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本 ペイント株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−39445(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 13/06 C09D 5/44

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定電圧下において電着塗装をしたときの電
    着浴温−膜厚の関係における連続皮膜形成最低温度幅が
    5〜20℃の電着塗料を用意する工程と、 前記連続皮膜形成最低温度幅を形成する温度領域の最高
    温度よりも低い温度に設定された前記電着塗料中におい
    て電着塗装を実施する工程と、を含む電着塗装方法。
  2. 【請求項2】前記電着塗料の温度を前記連続皮膜形成最
    低温度幅を形成する温度領域の最高温度よりも2〜6℃
    低い温度に設定する、請求項1に記載の電着塗装方法。
  3. 【請求項3】前記電着塗料の前記最高温度が25〜40
    ℃である、請求項1または2に記載の電着塗装方法。
  4. 【請求項4】前記電着塗料は、クーロン効率が30mg
    /C以上である、請求項1、2または3に記載の電着塗
    装方法。
  5. 【請求項5】前記電着塗料は、基体樹脂と、ブロックイ
    ソシアネート化合物Aおよびブロックイソシアネート化
    合物Bを含む硬化剤とを含み、 前記ブロックイソシアネート化合物Aと前記ブロックイ
    ソシアネート化合物Bとは、ガラス転移温度の差が少な
    くとも25℃であり、かつ前記ブロックイソシアネート
    化合物Aのガラス転移温度が前記ブロックイソシアネー
    ト化合物Bのガラス転移温度に比べて高い、請求項3ま
    たは4に記載の電着塗装方法。
  6. 【請求項6】前記ブロックイソシアネート化合物Aのガ
    ラス転移温度が10〜45℃であり、前記ブロックイソ
    シアネート化合物Bのガラス転移温度が−20〜0℃で
    ある、請求項5に記載の電着塗装方法。
  7. 【請求項7】前記ブロックイソシアネート化合物Aと前
    記ブロックイソシアネート化合物Bとの溶解性パラメー
    ターの差が0.1〜3.0である、請求項5または6に
    記載の電着塗装方法。
  8. 【請求項8】前記ブロックイソシアネート化合物Aの溶
    解性パラメーターが9.5〜11.5であり、前記ブロ
    ックイソシアネート化合物Bの溶解性パラメーターが1
    1.6〜13.5である、請求項5、6または7に記載
    の電着塗装方法。
  9. 【請求項9】前記溶解性パラメーターの差が0.6〜
    1.5である、請求項7または8に記載の電着塗装方
    法。
  10. 【請求項10】前記ブロックイソシアネート化合物Aが
    芳香族ポリイソシアネート化合物由来のブロックイソシ
    アネート化合物であり、前記ブロックイソシアネート化
    合物Bが脂肪族ポリイソシアネート化合物由来のブロッ
    クイソシアネート化合物である、請求項5、6、7、8
    または9に記載の電着塗装方法。
  11. 【請求項11】前記芳香族ポリイソシアネート化合物お
    よび前記脂肪族ポリイソシアネート化合物は、それぞれ
    イソシアヌレート環を含んでいる、請求項10に記載の
    電着塗装方法。
  12. 【請求項12】前記芳香族ポリイソシアネート化合物
    は、トリレンジイソシアネートおよびジフェニルメタン
    ジイソシアネートのうちの少なくとも1つに由来するイ
    ソシアヌレート環を含み、 前記脂肪族ポリイソシアネート化合物は、ヘキサメチレ
    ンジイソシアネートに由来するイソシアヌレート環を含
    む、請求項11に記載の電着塗装方法。
  13. 【請求項13】前記ブロックイソシアネート化合物Aと
    前記ブロックイソシアネート化合物Bとの重量比(A/
    B)が、10/90〜50/50である、請求項5、
    6、7、8、9、10、11、または12に記載の電着
    塗装方法。
  14. 【請求項14】前記電着塗料は、2種類の樹脂と、ブロ
    ックイソシアネート化合物系の硬化剤とを含み、 前記2種類の樹脂は、ガラス転移温度の差が少なくとも
    25℃である、請求項4に記載の電着塗装方法。
  15. 【請求項15】前記電着塗料は、基体樹脂とブロックイ
    ソシアネート化合物系の硬化剤とを含み、 前記基体樹脂と前記ブロックイソシアネート化合物系の
    硬化剤とは、ガラス転移温度の差が少なくとも25℃で
    あり、かつ前記基体樹脂のガラス転移温度が前記ブロッ
    クイソシアネート化合物系の硬化剤のガラス転移温度に
    比べて高い、請求項4に記載の電着塗装方法。
  16. 【請求項16】前記電着塗料は、基体樹脂とブロックイ
    ソシアネート化合物系の硬化剤とを含み、 前記基体樹脂と前記ブロックイソシアネート化合物系の
    硬化剤とは、ガラス転移温度の差が少なくとも25℃で
    あり、かつ前記ブロックイソシアネート化合物系の硬化
    剤のガラス転移温度が前記基体樹脂のガラス転移温度に
    比べて高い、請求項4に記載の電着塗装方法。
  17. 【請求項17】前記ガラス転移温度の差が、25〜60
    ℃である、請求項5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15または16に記載の電着塗装方
    法。
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