JP3411589B2 - カルバペネム誘導体 - Google Patents

カルバペネム誘導体

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JP3411589B2
JP3411589B2 JP11738692A JP11738692A JP3411589B2 JP 3411589 B2 JP3411589 B2 JP 3411589B2 JP 11738692 A JP11738692 A JP 11738692A JP 11738692 A JP11738692 A JP 11738692A JP 3411589 B2 JP3411589 B2 JP 3411589B2
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洋平 石田
崇 斉藤
浩子 甲田
敏之 西
健 早野
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第一製薬株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルバペネム骨格を有
する新規な抗生物質に関する。
【0002】
【従来の技術】1976年に発見されたカルバペネム骨
格を有するチエナマイシンはそれまでの抗生物質に対す
る耐性菌にも有効であり、かつ、優れた抗菌活性を示す
ことから、新しい抗生物質として有望視された。
【0003】
【解決しようとする問題点】チエナマイシンおよびその
後数多く報告されたカルバペネム誘導体は、物理化学的
に不安定であることと、腎臓のデヒドロペプチダーゼ
(DHP)等の酵素によって簡単に分解される欠点があ
り、腎毒性等の副作用をもたらすためにDHP阻害剤と
の合剤として使用せざるを得ない。また、特開昭60−
233076号公報にはβーラクタマーゼ産生菌に安定
であり、物理化学的にも安定で強い抗菌活性を示す1−
β−メチルカルバペネム化合物が開示されている。しか
しながら、これらの化合物もDHPに対する安定性や抗
菌活性についてはなお満足すべきものではない。本発明
者は、さらに優れたカルバペネム誘導体を見いだすべく
鋭意研究を重ねた結果、緑膿菌を含む各種菌株に有効で
かつ安全性に優れ、DHP等の加水分解酵素にも安定な
化合物を見出し本発明を完成した。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
【0005】
【発明の構成】本発明は一般式I
【0006】
【化2】 で表されるカルバペネム誘導体及びその塩に関する。
【0007】本明細書でカルバペネムとは、次の骨格を
有する化合物を意味し、本発明はこの骨格に種々の置換
基を有するカルバペネム誘導体に関する。
【0008】
【化3】 上記一般式中の置換基について説明する。
【0009】R1はアルキル基を、または保護基を有する
ここともあるヒドロキシアルキル基を意味する。1ーヒ
ドロキシエチル基、特に1ーヒドロキシエチル基がカル
バペネム骨格の6位炭素原子上にS配置となるように結
合し、そのヒドロキシル基がこのエチル基の1位(一般
にカルバペネム8位といわれる)にR配置に結合してい
る場合が好適例として挙げられる。
【0010】R2としては水素原子またはアルキル基を意
味するが、メチル、エチル、プロピル等のC1〜C4の
直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル基が、特にメチルが好
適である。この際1位の不斉炭素原子に関する立体配置
としてはR配置のものが適当である。
【0011】R3はエステル化されていることもあるカル
ボキシル基を意味する。エステル残基としては、メチ
ル、エチル、イソブチル、第三級ブチル等の直鎖状若し
くは分岐鎖状C1〜C6アルキル基、メトキシメチル、
メトキシエチル等のC1〜C6アルコキシC1〜C6ア
ルキル基、ピバロイルオキシメチル基等のC2〜C7脂
肪族アシルオキシメチル基、フタリジル基等を挙げるこ
とができる。更に、カルボキシル基の保護基を兼ね、温
和な条件で容易に除去しうるエステル残基として、例え
ば、p-ニトロベンジル、o-ニトロベンジル、ベンズヒド
リルおよび2-ナフチルメチル等のアラルキル基や、アリ
ル基(CH2=CH-CH2-) およびトリメチルシリル等のC1〜
C6アルキル置換シリル基等が挙げられる。合成に際
し、カルボキシル基の保護基として好適なエステル残基
はp-ニトロベンジル基、アリル基等である。また、代謝
されうるエステル残基であってもよく、その好ましい例
としては、ピバロイルオキシメチル基、フタリジル基、
アセトキシカルボニルオキシメチル基が挙げられる。カ
ルボキシル基は他の置換基、塩等の関係でカルボキシレ
ートアニオンになることがあってもよい。
【0012】R4としては水素原子またはメチル、エチ
ル、プロピル等のC1〜C6の直鎖状もしくは分岐鎖状
アルキル基あるいはβ−ラクタム系抗生物質で通常用い
られるアミノ基の保護基、例えば、p-ニトロベンジルオ
キシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基、アリルオ
キシカルボニル基等が挙げられる。
【0013】R5は保護基もしくはアルキル基を有するこ
ともあるアミノ基を置換基として有し、シクロアルキル
基がスピロ縮合している環状アミノ基、または (1) 保護基もしくはアルキル基を有することもあるア
ミノオキシ基、もしくは (2) 式 -N(R10)CO-Z-N(R11)(R12)(ここで、R10はア
ミノ基の保護基、水素原子もしくはアルキル基を意味
し、R11はアミノ基の保護基、水素原子もしくはアルキ
ル基を意味し、R12はアミノ基の保護基、水素原子もし
くはアルキル基を意味し、Zはアルキレン基を意味し、
水酸基、ハロゲン原子および/もしくはアルキル基を有
することがある。)を置換基として有する環状アミノ基
を意味する。環状アミノ基の例としては、アゼチジン、
ピロリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、モルホリン、
ホモピペラジンを挙げることができる。
【0014】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基等の炭
素数1乃至6個(以下炭素数1個乃至6個をC1〜C6
と表わし、数の違う場合もこれに準じて表現する。)の
アルキル基が適当である。
【0015】アミノ基の保護基としてはβ−ラクタム系
抗生物質で通常用いられるもの、例えばp-ニトロベンジ
ルオキシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基、アリ
ルオキシカルボニル基等が適当である。
【0016】カルバペネム骨格の2位の置換基である置
換ピロリジニルチオ基に関する立体配置に関しては2
S,4Sであるものが好ましい。
【0017】なお、本発明化合物およびその製造中間体
のあるものは互変異性体の構造をとることも考えられ
る。本明細書ではこれらを一種類の構造式で表すが、こ
れは限定を意味するものではない。
【0018】本発明の化合物は、薬理学的に許容される
塩として用いてよいが、その例としては次のようなもの
がある。すなわち、カルボン酸の無毒性塩、例えばナト
リウム、カリウム、アルミニウム、マグネシウム等の金
属塩、アンモニウム塩およびトリエチルアミン、プロカ
イン、ベンジルアミンとの塩を、ならびに、ペニシリン
類、セファロスポリン類の塩形成に用いられる他のアミ
ン類との塩である。特に好適な塩としてはナトリウム
塩、カリウム塩を挙げることができる。本発明のカルバ
ペネム誘導体には塩基性基が存在するので、医薬として
許容される酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、リン
酸、硫酸等の鉱酸、あるいは酢酸、クエン酸、コハク
酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸等の有機酸との
塩とすることもできる。特に好適な塩としては、塩酸塩
および硫酸塩を挙げることができる。また、本発明化合
物は種々の溶媒和物でもよく、例えば、水和物として用
いてもよい。
【0019】
【実施例】
実施例1 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3R)-3- アミノピロリジ
ン-1- イルカルボニル)ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1
-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペネム-3-カルボン
【0020】1) (2S,4R)- 4- ヒドロキシプロリン 25g
を水100ml に溶解し、 ジオキサン100ml を加えて氷冷下
撹拌反応させた。この溶液に、p-ニトロベンジルオキシ
カルボニルクロリド41.4g を加え3 時間撹拌反応させ
た。反応液を減圧濃縮し、 残渣に10% クエン酸水溶液10
0ml を加えて酸性とし、2- ブタノンを用いて抽出した。
有機層を水洗した後、 硫酸ナトリウムで乾燥し、 溶媒を
留去して54.3g の(2S,4R)-1-(p- ニトロベンジルオキシ
カルボニル)-4-ヒドロキシプロリンを得た。 NMR(DMSO-d6)δ;1.80-2.15(1H,m) 3.00-3.60(4H,m)
4.05-4.25(1H,m) 4.31(2H,s) 7.60(2H,d) 8.22(2H,d)
【0021】2) この化合物54.3g をDMF540mlに溶解
し、p- メトキシベンジルクロリド47.5mlおよびトリエチ
ルアミン51.2mlを加えた。アルゴン気流下70℃に加熱、
撹拌した。14時間後溶媒を減圧濃縮して残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィにより精製し、p- メトキシベ
ンジル (2S,4R)-1-(p-ニトロベンジルオキシカルボニ
ル)-4-ヒドロキシピロリジン-2- カルボキシレート57.1
g を得た。 NMR(CDCl3)δ;1.80-2.40(2H,m) 3.60-3.90(2H,m) 3.8
0(3H,s) 4.40-4.47(2H,m) 5.00-5.32(4H,m) 6.70-8.40(8H,m)
【0022】3) トリフェニルホスフィン 27.5gを400m
l のテトラヒドロフランに溶解し、ジエチルアゾジカル
ボキシレ- ト16.5ml をー20℃に冷却しつつ滴下する
と、 白色結晶が析出した。 2) で得た化合物30.1g 及び
チオ安息香酸12.4mlのテトラヒドロフラン溶液を徐々に
滴下し、 冷浴を外し室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧
濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィに付
し、p- メトキシベンジル(2S,4S)-1-(p- ニトロベンジル
オキシカルボニル)-4-ベンゾイルチオピロリジン-2- カ
ルボキシレート37.5g を得た。 NMR(CDCl3)δ;1.92-2.40(1H,m) 2.50-3.05(1H,m) 3.4
0-3.75(1H,m) 3.74(3H,s) 3.95-4.35(2H,m) 4.35-4.70(1H,m) 4.90-5.35(4H,m)
6.60-8.30(13H,m)
【0023】4) 上記化合物37.5g にアニソール15mlを
加え氷冷下撹拌した。トリフルオロ酢酸100ml を加え、
さらに室温下2 時間反応させた。トリフルオロ酢酸を減
圧濃縮し、残渣にキシレン50mlを加えて再度減圧濃縮し
た。2 時間減圧下に放置した後、クロロホルムを加える
と結晶が析出した。これを濾取して(2S,4S)-1-(p- ニト
ロベンジルオキシカルボニル)-4-ベンゾイルチオピロリ
ジン-2- カルボン酸を19.9g 得た。 NMR(DMSO-d6)δ;1.80-2.25(1H,m) 2.60-3.65(3H,m)
3.95-4.60(2H,m) 5.25(2H,m) 7.40-8.30(9H,m)
【0024】5) (2S,4S)-1-(p-ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)-4-ベンゾイルチオピロリジン-2- カルボン酸
430mg のジクロルメタン溶液に、 室温下オキザリルクロ
リド0.174ml およびジメチルホルムアミド1 滴を加えて
1.5 時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣にベンゼンを加
えて過剰のオキザリルクロリドを除いた。得られた酸ク
ロリドを100ml のジクロルメタンに溶解し、0℃に冷却下
(3R)-3-(t-ブトキシカルボニルアミノ) ピロリジン205m
g 及びトリエチルアミン0.209ml を加えて同温度で1.5
時間、 室温にて一晩撹拌した。溶媒を留去し、 残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィに付し、(2S,4S)-1-(p-
ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-((3R)-3-(t- ブト
キシカルボニルアミノ) ピロリジン-1- イルカルボニ
ル)-4-ベンゾイルチオピロリジン 672mgを無色泡状とし
て得た。 NMR(CDCl3)δ;1.44(9H,s) 1.8-2.3(3H,m) 2.6-3.0(1
H,m) 3.2-4.7(9H,m) 5.21(2H,s) 7.4-8.0(7H,m) 8.21(2H,d)
【0025】6) 上記化合物 598mgを0 ℃に冷却しアニ
ソール 2ml、トリフルオロ酢酸2ml を加えて室温下1.5
時間撹拌した。溶媒を留去し、 キシレンで残留したトリ
フルオロ酢酸を共沸で除き、 石油エーテルで洗浄後残渣
をジクロルメタン10mlに溶解した。0℃に溶液を冷却下、
p- ニトロベンジルオキシカルボニルクロリド237mg 、
トリエチルアミン0.348ml を加えて同温度で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、 得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィにて精製し、(2S,4S)-1-(p-ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)-2-((3R)-3-(p- ニトロベンジルオ
キシカルボニルアミノ) ピロリジン-1- イルカルボニ
ル)-4-ベンゾイルチオピロリジンを定量的に725mg 得
た。 NMR(CDCl3)δ;1.8-3.0(4H,m) 3.2-4.7(9H,m) 5.21(4
H,s) 7.4-8.0(9H,m) 8.18(4H,d)
【0026】7) 6) で得た化合物373mg をメタノールー
テトラヒドロフラン混液(1:1)8mlに溶解し、 アルゴン気
流下、0℃に冷却しナトリウムメトキサイド36mgを加え、
同温度で1 時間撹拌し脱ベンゾイルした。反応物を1N塩
酸で中和し、 溶媒を留去したのち残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィで精製し、(2S,4S)-1-(p-ニトロベン
ジルオキシカルボニル)-2-((3R)-3-(p- ニトロベンジル
オキシカルボニルアミノ) ピロリジン-1- イルカルボニ
ル)-4-メルカプトピロリジン315mg 無色泡状化合物とし
て得た。 NMR(CDCl3)δ;1.6-2.3(4H,m) 2.4-2.8(1H,m) 3.0-4.
5(9H,m) 5.20(4H,s) 7.4-7.6(4H,m) 8.1-8.3(4H,m)
【0027】8) p-ニトロベンジル (1R,5S,6S,8R)-6-
(1-ヒドロキシエチル)-1-メチル-2- オキソカルバペネ
ム-3- カルボキシレート183mg のアセトニトリル溶液を
0 ℃に冷却し、 ジフェニルホスホリルクロライド0.136m
l 及びジイソプロピルエチルアミン0.119ml を加え1 時
間撹拌した。ー30℃に反応物を冷却し、7) で得た(2S,4
S)-1-(p- ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-((3R)-3
-(p- ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ) ピロリ
ジン-1- イルカルボニル)-4-メルカプトピロリジン315m
g 及びジイソプロピルエチルアミン0.132ml を加え、2.5
時間同温度で反応させた。溶媒を留去して得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィに付し、 置換生
成体p-ニトロベンジル (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(1-
(p-ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-((3R)-3-(p-
ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン-1-
イルカルボニル) ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1-ヒ
ドロキシエチル)-1-メチルカルバペネム-3- カルボキシ
レート422mg を得た。 NMR(CDCl3)δ;1.0-1.4(6H,m) 1.8-2.8(4H,m) 3.1-4.
6(13H,m) 5.19(4H,s) 5.26(1H,d) 5.50(1H,d) 7.3-7.7(6H,m) 8.0-8.3(6H,
m)
【0028】9) 8)で得た置換生成体442mg をテトラヒ
ドロフランーリン酸緩衝液混合液(1:1) 36mlに溶解し、
酸化白金140mg 加え4.4kg/cm2 の水素気流下振とうし
た。触媒を濾去し、 濃縮した濾液をダイアイオンHP-20
を用いたカラムクロマトグラフィに付し、 水ーテトラヒ
ドロフラン混合溶液から溶出した画分から粗製の目的物
を得た。この画分を濃縮し、HPLC で精製して標題化合物
31.7mgを得た。 NMR(D2O)δ;1.21(3H,d) 1.29(3H,d) 1.50-1.75(1H,
m) 2.00-2.20(1H,m) 2.25-2.45(1H,m) 2.70-2.85(1H,m) 3.05-3.15(1H,m)
3.20-3.30(1H,m) 3.35-3.45(2H,m) 3.50-4.15(6H,m) 4.15-4.25(2H,m)
【0029】実施例2 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3S)-3- アミノピロリジ
ン-1- イルカルボニル)ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1
-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペネム-3-カルボン
酸 (3S)-3-(t-ブトキシカルボニルアミノ) ピロリジンを原
料に実施例1と同様に処理することにより、 標題化合物
16.2mgを得た。 NMR(D2O)δ;1.20(3H,d) 1.29(3H,d) 1.55-1.70(1H,
m) 1.85-2.15(1H,m) 2.25-2.45(1H,m) 2.65-2.95(1H,m) 3.00-3.10(1H,m)
3.10-3.20(1H,m) 3.35-3.45(2H,m) 3.50-4.05(7H,m) 4.15-4.25(2H,m)
【0030】実施例3 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-(3-( アミノメチル) ピロ
リジン-1- イルカルボニル)ピロリジン-4- イル) チオ-
6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペネム-3- カ
ルボン酸 1) 1- ベンジル-3- アミノメチルピロリジン959mg をジ
オキサン30mlに溶解し、室温にて2-(t- ブトキシカルボ
ニルオキシイミノ)-2-フェニルアセトニトリル1.37g を
加え30分撹拌した。溶媒を留去後、 酢酸エチルエステル
で抽出、 酢酸エチルエステル層を0.5Nカセイソーダ水、
水、 飽和食塩水で順次洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥
後溶媒を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィで精製して1-ベンジル-3-(t-ブトキシカル
ボニルアミノメチル)-1-ベンジルピロリジン1.13g を得
た。 NMR(CDCl3)δ;1.44(9H,s) 1.9-2.8(7H,m) 3.10(2H,
t) 3.58(2H,s) 7.30(5H,s)
【0031】2) この化合物1.13g のエタノール溶液に
10% パラジウム炭素1.1gを加えランプ照射下、2時間接触
還元を実施した。溶媒を濾過し、 濾液を留去して3-(t-
ブトキシカルボニルアミノメチル) ピロリジン951mg を
得た。1-(p- ニトロベンジルオキシカルボニル)-4-( ベ
ンゾイルチオ) プロリン1.67g をジクロルメタン30mlに
溶解し、オキザリルクロリド0.679ml びジメチルホルム
アミド2 滴を加え3 時間撹拌した。溶媒を留去し、 残渣
にベンゼンを加えて過剰のオキザリルクロリドを除き、
これをジクロルメタン50mlに溶解し0 ℃に冷却して先の
3-(t- ブトキシカルボニルアミノメチル) ピロリジン及
びトリエチルアミン1.08mlを加えて1.5 時間更に室温に
て15時間撹拌した。溶媒を留去し、 残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィで精製し、(2S,4S)-1-(p-ニトロ
ベンジルオキシカルボニル)-2-(3-(ブトキシカルボニル
アミノメチル) ピロリジン-1- イルカルボニル)-4-ベン
ゾイルチオピロリジン2.11gを得た。 NMR(CDCl3)δ;1.44(9H,s) 1.8-4.7(15H,m) 5.22(2H,
s) 7.4-8.0(7H,m) 8.21(2H,d)
【0032】3) 2) で得た化合物785mg に0 ℃にてアニ
ソール1.5ml およびトリフルオロ酢酸1.5ml を加え室温
にて1.5 時間撹拌反応させた。溶媒を留去後、 残渣を石
油エーテルで洗浄し、 ジクロルメタンに溶解した。 0℃
にこれを冷却しp-ニトロベンジルオキシカルボニルクロ
リド298mg およびトリエチルアミン0.438ml を加えて同
温度で2時間反応させた。溶媒を留去し得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、(2S,4S)-1
-(p-ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-(3-(p-ニトロ
ベンジルオキシカルボニルアミノメチル) ピロリジン-1
- イルカルボニル)-4-ベンゾイルチオピロリジン826mg
を得た。このものの745mg をメタノールとテトラヒドロ
フラン混合液(1:1)16ml に溶解し、 アルゴン気流下、0℃
に冷却しナトリウムメトキシド70mgを加え、 同温度で1
時間反応させた。氷冷下1N塩酸で中和し、 溶媒を留去
後、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し
て(2S,4S)-1-(p- ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-
(3-p- ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)
ピロリジン-1- イルカルボニル)-4-メルカプトピロリジ
ン590mg を得た。 NMR(CDCl3)δ;1.5-4.2(15H,m) 4.3-4.6(1H,m) 5.20
(4H,s) 7.50(4H,d) 8.19(4H,d)
【0033】4) p-ニトロベンジル (1R,5S,6S,8R)-6-
(1-ヒドロキシエチル)-1-メチル-2- オキソカルバペネ
ム-3- カルボキシレート362mg をアセトニトリル4ml に
加え、 ジフェニルホスホリルクロライド0.178ml 及びジ
イソプロピルエチルアミン0.24mlを0 ℃で加え同温度で
1 時間撹拌した。ー30℃に反応液を冷却し、(2S,4S)-1-
(p-ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-(3-p- ニトロ
ベンジルオキシカルボニルアミノメチル) ピロリジン-1
- イルカルボニル)-4-メルカプトピロリジン590mg のア
セトニトリル溶液6ml 及びジイソプロピルエチルアミン
0.270ml を加え2.5 時間反応させた。溶媒を留去して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製
し、p- ニトロベンジル (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-(3
-(p-ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチル) ピ
ロリジン-1- イルカルボニル)-1-(p- ニトロベンジルオ
キシカルボニル) ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1-ヒド
ロキシエチル)-1-メチルカルバペネム-3- カルボキシレ
ート771mg を得た NMR(CDCl3)δ;1.1-1.4(6H,m) 1.6-2.8(5H,m) 3.1-4.
6(14H,m) 5.19(4H,s) 5.26, 5.50( 各1H, 各d) 7.3-7.7(6H,m) 8.1-8.3(6H,
m)
【0034】5) 4)で得た置換生成体771mg をテトラヒ
ドロフランとリン酸緩衝液(1:1)50mlに溶解し、200mgの
酸化白金を加えて5 気圧で水素気流下2.5 時間反応させ
た。触媒を濾去し、 濾液を濃縮後ダイヤイオンHP-20 を
用いたカラムクロマトグラフィで精製し、 目的物を含む
画分をさらにHPLCで精製し、 異性体A及び異性体Bをそ
れぞれ32mgおよび18mg得た。 異性体A NMR(D2O)δ;1.21(3H,d) 1.29(3H,d) 1.55-2.75(5H,
m) 3.00-3.25(4H,m) 3.35-4.05(7H,m) 4.15-4.25(2H,m) 異性体B NMR(D2O)δ;1.21(3H,d) 1.29(3H,d) 1.55-2.75(5H,
m) 3.00-3.25(4H,m) 3.35-4.00(7H,m) 4.15-4.25(2H,m)
【0035】実施例4 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3R,1'S)-3-(1-アミノプ
ロピル) ピロリジン-1-イルカルボニル) ピロリジン-4-
イル) チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバ
ペネム-3- カルボン酸 3-(3R)-(1-(1'S)-t-ブトキシカルボニルアミノ) プロピ
ルピロリジンを原料に実施例1と同様に処理して標題化
合物を得た。 NMR(D2O)δ;0.99(3H,t) 1.19(3H,d) 1.27(3H,d) 1.
55-1.85(4H,m) 2.10-2.20(1H,m) 2.45-2.65(1H,m) 2.65-2.75(1H,m)
3.00-3.10(1H,m) 3.10-3.30(3H,m) 3.35-3.50(3H,m) 3.65-3.90(2H,m)
3.95-4.05(1H,m)4.15-4.30(2H,m)4.80(1H,m)
【0036】実施例5 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3,4- シス)-3-ヒドロキ
シ-4- アミノピロリジン-1- イルカルボニル) ピロリジ
ン-4- イル) チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカ
ルバペム-3- カルボン酸 NMR(D2O)δ;1.20(3H,d) 1.28(3H,d) 1.80-1.90(1H,
m) 2.85-2.95(1H,m) 3.25-3.70(7H,m) 3.75-4.00(3H,m) 4.15-4.25(4H,m)
【0037】実施例6 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3,4- トランス)-3-ヒド
ロキシ-4- アミノピロリジン-1- イルカルボニル) ピロ
リジン-4- イル) チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチ
ルカルバペム-3- カルボン酸 NMR(D2O)δ;1.21(3H,d) 1.29(3H,d) 1.75-1.83(1H,
m) 2.81-2.89(1H,m) 3.16-3.23(1H,m) 3.26-3.61(6H,m) 3.77-3.99(3H,m)
4.17-4.34(4H,m)
【0038】実施例7 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3,4- シス)-3-ヒドロキ
シ-4- アミノメチルピロリジン-1- イルカルボニル) ピ
ロリジン-4- イル) チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メ
チルカルバペム-3- カルボン酸 NMR(D2O)δ;1.20(3H,d) 1.28(3H,d) 1.55-1.70(1H,
m) 2.55-2.80(2H,m) 3.00-3.50(8H,m) 3.55-4.05(4H,m) 4.15-4.25(2H,m)
4.45-4.55(1H,m)
【0039】実施例8 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((4S)-4- アミノ-6- アザ
スピロ[2.4] ヘプタン-6- イルカルボニル) ピロリジン
-4- イル) チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカル
バペム-3- カルボン酸 NMR(D2O)δ;0.70-1.10(4H,m) 1.21 and 1.22(3H,d)
1.30(3H,d) 1.74(1H,m) 2.73 and 2.84(1H,m) 3.12(1H,m) 3.20-3.55(5H,m)
3.55-4.15(7H,m)
【0040】実施例9(1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((4
R)-4- アミノ-6- アザスピロ[2.4] ヘプタン-6- イルカ
ルボニル) ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1-ヒドロキシ
エチル)-1-メチルカルバペム-3- カルボン酸 NMR(D2O)δ;0.70-1.00(4H,m) 1.23(3H,d) 1.31(3H,
d) 1.70(1H,m) 2.74(1H,m) 3.08(1H,m) 3.20(1H,m) 3.32(1H,m) 3.43(3H,m) 3.
65-4.09(5H,m) 4.20-4.30(2H,m)
【0041】実施例10 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((2S)-2- アミノメチルピ
ロリジン-1- イルカルボニル) ピロリジン-4- イル) チ
オ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3- カ
ルボン酸 NMR(D2O)δ;1.23(3H,d) 1.31(3H,d) 1.75-1.85(2H,
m) 1.90-2.10(2H,m) 2.10-2.25(1H,m) 2.70-2.85(1H,m) 3.05-3.30(4H,m)
3.50-3.60(1H,m) 3.60-3.70(1H,m)3.80-3.90(1H,m) 4.10(1H,dd) 4.20-
4.30(2H,m)4.30-4.40(1H,m)
【0042】実施例11 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((2R)-2- アミノメチルピ
ロリジン-1- イルカルボニル) ピロリジン-4- イル) チ
オ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3- カ
ルボン酸 NMR(D2O)δ;1.21(3H,d) 1.29(3H,d) 1.60-1.75(1H,
m) 1.75-1.85(1H,m) 1.95-2.05(2H,m) 2.05-2.20(1H,m) 2.70-2.80(1H,m)
3.08(1H,dd) 3.10-3.15(2H,m) 3,22(1H,dd) 3.35-3.45(2H,m) 3.50
-3.60(1H,m) 3.60-3.70(1H,m) 3.75-3.85(1H,m) 4.08(1H,dd) 4.1
5-4.30(2H,m) 4.30-4.40(1H,m)
【0043】実施例12 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3,4- シス)-4-フルオロ
-3- アミノピロリジン-1-イルカルボニル) ピロリジン-
4- イル) オ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバ
ペム-3- カルボン酸 異性体A NMR(D2O)δ;1.20(3H,d) 1.28(3H,d) 1.80-2.00(1H,
m) 2.80-3.10(1H,m) 3.30-3.85(6H,m) 3.95-4.05(2H,m) 4.20-4.25(3H,m)
4.55-4.70(2H,m) 5.35-5.40(1H,m) 異性体B NMR(D2O)δ;1.19 and 1.20(3H,d) 1.28(3H,d) 1.80-
2.00(1H,m) 2.90-3.05(1H,m) 3.30-3.90(6H,m) 3.95-4.25(5H,m) 4.45-4.70(2H,m)
5.30-5.45(1H,m)
【0044】実施例13 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-(3-アミノメチルアゼチジ
ン-1- イルカルボニル)ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1
-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3- カルボン
酸 NMR(D2O)δ;1.20(3H,d) 1.28(3H,d) 1.60-1.70(1H,
m) 2.60-2.70(1H,m) 3.00-3.10(2H,m) 3.15-3.25(1H,m) 3.31(2H,d) 3.35
-3.45(2H,m) 3.75-3.90(3H,m) 4.00-4.10(1H,m) 4.15-4.25(3H,m)
4.40-4.50(1H,m)
【0045】実施例14 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-(4-アミノ-3,3- ジメチル
ピロリジン-1- イルカルボニル) ピロリジン-4- イル)
チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3-
カルボン酸 異性体A NMR(D2O)δ;1.08 and 1.12(3H,s) 1.15 and 1.18(3H,
s) 1.22(3H,d) 1.31(3H,d) 1.70(1H,m) 2.80(1H,m) 3.14(1H,m) 3.25-3.60(7H,
m) 3.86(1H,m) 3.91 and 4.04(1H,m) 4.12(1H,m) 4.24(2H,m) 異性体B NMR(D2O)δ;1.12 and 1.15(3H,s) 1.17 and 1.18(3H,
s) 1.22(3H,d) 1.31(3H,d) 1.75(1H,m) 2.84(1H,m) 3.18(1H,m) 3.31-3.67(7H,
m) 3.88(1H,m) 3.99(1H,m) 4.17(1H,m) 4.24(2H,m)
【0046】実施例15 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-(3-アミノオキシピロリジ
ン-1- イルカルボニル)ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1
-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3- カルボン
酸 NMR(D2O)δ;1.22(3H,d) 1.30(3H,d) 1.90-2.30(3H,
m) 3.00-3.20(1H,m) 3.30-3.80(8H,m) 4.05(1H,m) 4.20-4.30(2H,m) 4.55
-4.70(2H,m)
【0047】実施例16 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-(4-アミノメチルピペリジ
ン-1- イルカルボニル)ピロリジン-4- イル) チオ-6-(1
-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3- カルボン
酸 NMR(D2O)δ;1.11-1.32(7H,m) 1.51-1.67(1H,m) 1.76
-1.96(2H,m) 1.96-2.10(1H,m) 2.68-2.88(2H,m) 2.88-2.99(2H,m) 3.09-3.24(4H,m) 3.32-3.45(2H,m) 3.78-3.96(2H,m) 4.14-4.29(3H,m)
4.39-4.49(1H,m)
【0048】実施例17 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-(4 ーアミノピラゾリジン
-3- オキソ-1- イルカルボニル) ピロリジン-4- イル)
チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3-
カルボン酸 異性体A NMR(D2O)δ;1.22(3H,d) 1.30(3H,d) 1.92-2.00(1H,
m) 2.93-3.00(1H,m) 3.35-3.47(3H,m) 3.64(1H,dd) 3.74(1H,m) 3.98-4.0
2(1H,m) 4.08-4.13(1H,m) 4.22-4.32(3H,m) 4.61(1H,t) 異性体B NMR(D2O)δ;1.21(3H,d) 1.30(3H,d) 1.86-1.92(1H,
m) 2.87-2.94(1H,m) 3.31(1H,dd) 3.36-3.47(2H,m) 3.56(1H,dd) 3.67(1
H,m) 3.95(1H,m) 4.05(1H,dd) 4.21-4.29(3H,m) 4.54(1H,t)
【0049】実施例18 (1R,5S,6S,8R,2'S,4'S)-2-(2-((3R)-3-グリシルアミノ
ピロリジン-1- イルカルボニル) ピロリジン-4- イル)
チオ-6-(1-ヒドロキシエチル)-1-メチルカルバペム-3-
カルボン酸 NMR(D2O)δ;1.21(3H,d) 1.29(3H,d) 1.60-1.68(1H,
m) 1.90-2.08(1H,m) 2.16-2.32(1H,m) 2.68-2.81(1H,m) 3.03-3.09(1H,m)
3.15-3.23(1H,m) 3.35-3.45(2.5H,m) 3.51-3.64(4H,m) 3.70-3.83(2.5
H,m) 3.96-4.07(1H,m) 4.19-4.27(2H,m) 4.39-4.48(1H,m)
【0050】
【化4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 敏之 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社 東京研究開発センタ −内 (72)発明者 早野 健 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社 東京研究開発センタ −内 (56)参考文献 特開 昭60−233076(JP,A) 特開 平2−28180(JP,A) 特開 平2−1491(JP,A) 特開 平4−211083(JP,A) 特開 平5−339269(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 477/00 - 477/26 A61K 31/407 A61P 31/04 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 [R1はアルキル基をまたは保護基を有することもあるヒ
    ドロキシアルキル基を意味する。R2は水素原子またはア
    ルキル基を意味する。R3はエステル化されていることも
    あるカルボキシル基を意味する。R4はアミノ基の保護
    基、水素原子またはアルキル基を意味する。R5は保護基
    もしくはアルキル基を有することもあるアミノ基を置換
    基として有し、シクロアルキル基がスピロ縮合している
    環状アミノ基、または () 保護基もしくはアルキル基を有することあるア
    ミノオキシ基、もしくは () 式 -N(R10)CO-Z-N(R11)(R12)(ここで、R10はア
    ミノ基の保護基、水素原子もしくはアルキル基を意味
    し、R11はアミノ基の保護基、水素原子もしくはアルキ
    ル基を意味し、R12はアミノ基の保護基、水素原子もし
    くはアルキル基を意味し、Zはアルキレン基を意味し、
    水酸基、ハロゲン原子および/もしくはアルキル基を有
    することがある。)を置換基として有する環状アミノ基
    を意味する。]で表される化合物およびその塩。
  2. 【請求項2】 R5の環状アミノ基が、アゼチジノ基、ピ
    ロリジノ基、ピラゾリジノ基、ピペリジノ基、モルホリ
    ノ基またはホモピペラジノ基である請求項1に記載の化
    合物およびその塩。
  3. 【請求項3】 R1が1−ヒドロキシエチル基である請求
    項1または請求項に記載の化合物およびその塩
  4. 【請求項4】 6S,8R−6−(1−ヒドロキシエチ
    ル)カルバペネム誘導体である請求項1乃至請求項3に
    記載の化合物およびその塩
  5. 【請求項5】 1R,5S,6S,8R−6−(1−ヒ
    ドロキシエチル)−1−メチルカルバペネム誘導体であ
    る請求項1乃至請求項3に記載の化合物およびその塩
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