JP3410822B2 - レーザドプラ方式振動計 - Google Patents

レーザドプラ方式振動計

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JP3410822B2
JP3410822B2 JP15976394A JP15976394A JP3410822B2 JP 3410822 B2 JP3410822 B2 JP 3410822B2 JP 15976394 A JP15976394 A JP 15976394A JP 15976394 A JP15976394 A JP 15976394A JP 3410822 B2 JP3410822 B2 JP 3410822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管や機器等構造物の
振動を非接触で測定する振動計に係り、特に反射光強度
の減衰や、振動計自身の振動による測定結果に及ぼす悪
影響を排除したレーザドプラ方式振動計に関する。
【0002】
【従来の技術】配管や機器、および構造物等が振動する
場合に、この振動物体の振動を非接触にて測定する振動
計のうちに、振動物体表面に照射したレーザ光の反射光
を受けて、そのドプラシフト量から振動を測定するレー
ザドプラ方式振動計がある。
【0003】図9のブロック構成図に示すように、この
レーザドプラ方式振動計1は、レーザ光源2から特定の
周波数f0 、波長λ0 で連続的に出力されたレーザビー
ム3aは、光ヘテロダイン用光学干渉系4のビームスプ
リッタ5aにより、このレーザビーム3aと直交する光
軸方向を持つレーザビーム3b、および同一光軸方向を
持つ出射光3cに分割される。
【0004】このうちのレーザビーム3bは、ミラー6
aを介して周波数シフタドライバ7によって駆動された
周波数シフタ8に入射され、一定の周波数fs だけ周波
数シフトを受けて、f0 +fs の周波数を持つ参照光3
dとなり、ミラー6bを介してビームスプリッタ5bに
入射される。一方、前記出射光3cは直進してビームス
プリッタ5bを通過し、集光用光学系9によって振動物
体10の表面に照射される。
【0005】いま振動物体10が周波数fm 、最大速度V
0 で振動方向11に正弦波的に振動していたとすると、そ
の振動速度vは、時間tの関数として次の式(1) で表わ
される。
【0006】v=v0 sin(2πfm t) …(1)
【0007】また、このように振動している振動物体10
の表面に直角に照射された出射光3cは、次の式(2) で
示すだけのドプラシフトfd を受けて、周波数f0 +f
d の散乱光3eとなる。
【0008】fd =2v/λ0 …(2)
【0009】この散乱光3eは集光用光学系9によって
ビームスプリッタ5b上に集光され、このビームスプリ
ッタ5bで前記のようにミラー6bから導かれた参照光
3dと重ね合わせられて光検出器12へ導かれる。
【0010】光検出器12では入力した光を電気信号に変
換するが、この電気信号は参照光3dと散乱光3eの干
渉によって生じた、次の式(3) で示すビート信号周波数
Bのような交流成分を持つ信号となる。
【0011】 fB =fs +fd =fs +2v/λ0 …(3)
【0012】これをキャリア周波数fs のFM信号とし
て信号処理装置13によって検波すると、振動物体10の振
動周波数fm に等しい周波数と、振動速度vに比例した
波高値を持つアナログ信号を得ることができる。
【0013】なお以上のことは、光ヘテロダイン用光学
干渉系4を用いた振動速度の検出技術として、文献およ
び過去に製品化されたレーザドプラ方式振動計のカタロ
グ等で従来より知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザドプラ方
式振動計1では、出射光3cの状態や集光用光学系9と
振動物体10との位置関係、および振動物体10の表面状況
によっては、集光用光学系9で集光できる散乱光3eの
強度が著しく減少することがある。このような場合に信
号処理装置13においては、振動信号成分とノイズ成分が
判別できずに、誤ったデータを出力してしまう支障があ
った。
【0015】また、何等かの理由によってレーザドプラ
方式振動計1自身が振動した場合にも、検出した振動物
体10の振動と自己振動とを区別することが不可能で、両
方が重ね合わされた誤った振動情報を出力するという問
題もあった。
【0016】本発明の目的とするところは、入力した散
乱光の信号成分の低下、あるいは自己振動を検出して、
振動計から出射されるレーザ光の強度を最適化すると共
に、測定情報の劣化を防止したレーザドプラ方式振動計
を提供することにある。
【0017】
【0018】上記目的を達成するために請求項記載の
発明に係るレーザドプラ式振動計は、レーザ光源から照
射したレーザ光の振動物体から反射された散乱光と前記
レーザ光源からのレーザ光とを光学干渉系により光ヘテ
ロダイン検波すると共にこの出力光を光検出器にて電気
信号に変換してこの電気信号から振動物体により発生し
たレーザ光のドプラシフト量に関する情報を抽出する信
号処理装置を備えたレーザドプラ方式振動計において、
前記信号処理装置の出力信号から波形歪成分を抽出する
歪抽出器と、この歪抽出器により得られる歪出力信号よ
り大きな歪検出値を出力する基準信号発生器と、前記歪
出力信号と歪検出値を比較する比較器とからなる信号強
度不足検出手段を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項記載の発明に係るレーザドプラ方
式振動計は、レーザ光源から照射したレーザ光の振動物
体から反射された散乱光と前記レーザ光源からのレーザ
光とを光学干渉系により光ヘテロダイン検波すると共に
この出力光を光検出器にて電気信号に変換してこの電気
信号から振動物体により発生したレーザ光のドプラシフ
ト量に関する情報を抽出する信号処理装置を備えたレー
ザドプラ方式振動計において、前記信号処理装置の出力
信号から波形歪成分を抽出する歪抽出器と、この歪抽出
器により得られる出力信号の波形を観察する波形監視装
置からなる信号強度不足検出手段と、前記信号処理装置
の出力信号から波形歪成分を除去する歪除去器および周
波数カウンタとからなる振動周波数検出手段と、前記信
号処理装置の出力信号の波高値を検出する波高値検出器
と電圧計とからなる振動速度検出手段を設けたことを特
徴とする。
【0020】請求項記載の発明に係るレーザドプラ方
式振動計は、レーザ光源から照射したレーザ光の振動物
体から反射された散乱光と前記レーザ光源からのレーザ
光とを光学干渉系により光ヘテロダイン検波すると共
に、この出力光を光検出器にて電気信号に変換してこの
電気信号から振動物体により発生したレーザ光のドプラ
シフト量に関する情報を抽出する信号処理装置を備えた
レーザドプラ方式振動計において、前記信号処理装置に
おける信号強度不足を検出する信号強度不足検出手段
と、前記振動物体にレーザ光を照射して散乱光を集光す
る光学系を駆動する光学系駆動装置と、前記信号強度不
足検出手段の出力信号により集光量が適切となるように
前記光学系を位置決めすべく前記光学系駆動装置を制御
する制御装置とを設けたことを特徴とする。
【0021】請求項記載の発明に係るレーザドプラ方
式振動計は、レーザ光源から照射したレーザ光の振動物
体から反射された散乱光と前記レーザ光源からのレーザ
光とを光学干渉系により光ヘテロダイン検波すると共に
この出力光を光検出器にて電気信号に変換してこの電気
信号から振動物体により発生したレーザ光のドプラシフ
ト量に関する情報を抽出する信号処理装置を備えたレー
ザドプラ方式振動計において、前記信号処理装置におけ
る信号強度不足を検出する信号強度不足検出手段を設け
る。
【0022】また、前記光ヘテロダイン検波を行う光学
干渉系が、レーザ光源から出射されたレーザ光の偏光角
度を調節するための第1の偏光角度調整手段とこの透過
光をその偏光成分毎に出射光と参照光に分岐するための
ビーム分割手段と、分岐された参照光の強度を調節する
ための光量調節手段と、この参照光を前記光検出器に入
射するための第2の偏光角度調節手段と、前記光学系に
よって集光された散乱光を前記光検出器に入射するため
の第3の偏光角度調節手段を備える。
【0023】さらに、前記参照光と散乱光を合波するた
めのビーム合成手段と、このビーム合成手段により合波
された前記参照光と散乱光を干渉させるための検光子
と、前記第1の偏光角度調整手段には第1の駆動機構
を、前記光量調整手段には第2の駆動機構を備えて、前
記信号強度不足検出手段の出力信号により前記第1およ
び第2の駆動機構を制御するための制御装置とを設けた
ことを特徴とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】請求項記載の発明は、光検出器の出力信
号から振動情報の抽出をする信号処理装置の出力信号
を、信号強度不足検出手段における歪抽出器を経由させ
ると、波形歪成分が抽出された歪出力信号を得ると共
に、この歪出力信号と予めこの歪出力信号より大きな歪
検出値を設定した基準信号発生器の出力を比較器にて比
較する。
【0028】信号処理装置において入力される信号強度
が不足すると、その出力信号中に歪成分が発生するため
に、この歪出力信号が前記基準信号発生器の歪検出値を
超えると、比較器は検出下限信号を出力するので、この
検出下限信号により信号処理装置における信号強度不足
を報知する。
【0029】請求項記載の発明は、光検出器の出力信
号から振動情報の抽出をする信号処理装置の出力信号
を、信号強度不足検出手段の波形歪成分を抽出する歪抽
出器を経由させて、歪出力信号の波形を波形監視装置で
観察し、歪波形が多い場合は信号処理装置に入力される
信号強度が不足していると判断する。また、信号処理装
置の出力信号が振動周波数検出手段の歪除去器を経由す
ると波形歪成分が除去され、周波数カウンタにて正確な
振動周波数が検出できる。
【0030】さらに、前記信号処理装置の出力信号を、
振動速度検出手段の波高値を検出する全波整流回路を経
由させると、振動成分のみが抽出されて振動速度に対
し、正しい波高値が与えられるので、この出力電圧を電
圧計で読み取ることにより正確な振動速度を知ることが
できる。
【0031】請求項記載の発明は、光検出器の出力信
号から振動情報の抽出をする信号処理装置の出力信号を
信号強度不足検出手段に入力して、信号強度不足が検出
された場合に信号強度不足検出手段から出力される検出
下限信号により、制御装置と光学系駆動装置を介して光
学系の焦点距離を調節して、自動的に振動物体からの集
光量を適切に制御する。
【0032】請求項記載の発明は、光検出器の出力信
号から振動情報の抽出をする信号処理装置の出力信号を
信号強度不足検出手段に入力して、信号強度不足が検出
された場合に信号強度不足検出手段から出力される検出
下限信号により、制御装置と第1の駆動機構を介して、
第1の偏光角度調整手段を駆動してレーザ光の偏光角度
を調節する。
【0033】これにより、出射光と参照光の強度分割比
を変化させると共に、前記制御装置と第2の駆動機構を
介して、光量調節手段を駆動して参照光の強度が調節さ
れるので、自動的に振動物体からの集光量を適切に制御
する。
【0034】
【0035】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照して説
明する。なお、上記した従来技術と同じ構成部分につい
ては同一符号を付して詳細な説明を省略する。第1実施
例は、図1のブロック構成図に示すように、振動測定に
際して検出信号強度の不足が検知できるものである。
【0036】このレーザドプラ方式振動計14は、レーザ
光源2と光ヘテロダイン用光学干渉系4、集光用光学系
9と光検出器12および信号処理装置13における振動測定
部分は、上記図9に示した従来技術と同様の構成として
いる。
【0037】これに加えて前記光検出器12の出力側に、
信号強度不足検出手段として予め測定しておいた信号処
理装置13の検出下限電圧を設定電圧値として常に出力す
る基準信号発生器の定電圧発生器15aと、この設定電圧
値と前記光検出器12からの出力電圧信号を比較する比較
器であるコンパレータ16aを設けて構成する。さらに、
警報手段として前記コンパレータ16aの出力によってO
N/OFF制御される、例えばスピーカ駆動装置17とス
ピーカ18を設置する。
【0038】次に上記構成による作用について説明す
る。レーザ光源2から連続的に出力されたレーザビーム
3aは、光ヘテロダイン用光学干渉系4により、従来技
術で図9を用いて説明したようにこのレーザビーム3a
と直交する光軸方向を持つレーザビーム3bと、同一光
軸方向を持つ出射光3cとに分割される。分割されたレ
ーザビーム3bは周波数シフタ8に入射され、一定の周
波数シフトを受けて参照光3dとなって、ビームスプリ
ッタ5bに入射される。
【0039】一方、前記出射光3cは直進して、集光用
光学系9によって振動物体10の表面に照射され、散乱光
3eとして集光用光学系9に入る。この散乱光3eは光
ヘテロダイン法で光検出器12により検出し、この光検出
器12から電気信号として信号処理装置13に伝達されて、
振動に関する情報を抽出される。
【0040】ここで、光検出器12からの出力電圧信号
は、信号強度不足検出手段のコンパレータ16aにも入力
され、このコンパレータ16aにおいて定電圧発生器15a
が発生する設定電圧値と比較される。
【0041】ここで、集光用光学系9と振動物体10との
位置関係や、振動物体10の表面状態によって、集光用光
学系9により集光される散乱光3eの強度が著しく低下
すると、光検出器12の出力信号電圧が不足して、信号処
理装置13における振動情報の処理に際して信号成分とノ
イズ成分との判別が不十分になることから、正確な振動
情報の抽出に支障が生じることになる。
【0042】しかし、この時の光検出器12の出力信号電
圧は、前記定電圧発生器15aが発生する検出下限電圧と
コンパレータ16aにおいて比較され、出力信号電圧が設
定電圧値より低いことから、コンパレータ16aは検出下
限信号を出力する。
【0043】この検出下限信号により、警報手段のスピ
ーカ駆動装置17はスピーカ18を鳴奏させて、測定者に測
定条件が異常であり、このために検出信号強度が不足し
ていて、信号処理装置13における振動に関する情報に誤
りの可能性があることを報知する。
【0044】この警報を受けることで測定者は、集光用
光学系9と振動物体10との位置関係や、振動物体10の表
面状況あるいは集光用光学系9からの出射光3cの状態
等の測定条件が適切でないことを知り、直ちに上記不具
合の改善を実施して正常状態にしてから、改めて振動測
定を行うことにより、精度と信頼性の高い振動測定をす
ることができる。
【0045】すなわち、検出信号強度不足の要因が解消
すれば、光検出器12からは十分に高い出力信号電圧が信
号処理装置13とコンパレータ16aに出力され、信号処理
装置13は信号成分とノイズ成分との判別が容易となるこ
とから、正確な振動情報の抽出処理を行う。
【0046】また、コンパレータ16aにおいても比較す
る出力信号電圧が、前記定電圧発生器15aによる設定電
圧値より高いことから、検出下限信号の出力が停止する
ので、スピーカ駆動装置17によるスピーカ18の鳴奏は行
われない。
【0047】第2実施例は、上記第1実施例と同様に振
動測定に際して検出信号強度の不足が検知できるもので
ある。図2のブロック構成図に示すように、レーザドプ
ラ方式振動計19は、レーザ光源2と光ヘテロダイン用光
学干渉系4、集光用光学系9と光検出器12および信号処
理装置13における振動測定部分は、上記第1実施例と同
じものである。
【0048】なお、これに加えて信号処理装置13の出力
側に、歪抽出器のハイパスフィルタ20と基準信号発生器
である定電圧発生器15b、および比較器のコンパレータ
16bからなる信号強度不足検出手段を設けて構成してい
る。
【0049】なお、歪抽出器のハイパスフィルタ20は予
め測定したい振動周波数以上で、しかも可能な限り低い
値に設定(例えば配管、機器等の構造物の振動周波数は
高々数百Hzであるため1kHz程度)した周波数を遮
断周波数としている。
【0050】また、定電圧発生器15bは、前記ハイパス
フィルタ20の出力信号のノイズレベルより十分大きな値
とした歪検出設定値Lを常に出力する。
【0051】また、コンパレータ16bは、前記定電圧発
生器15bからの歪検出設定値Lと、前記ハイパスフィル
タ20の出力とを比較して、ハイパスフィルタ20の出力が
歪検出設定値Lを超える場合に検出下限信号を出力す
る。さらに、このコンパレータ16bが出力する検出下限
信号によってON/OFF制御される警報手段の例えば
ランプ駆動装置21とランプ22を設置する。
【0052】次に上記構成による作用について説明す
る。照射された出射光3cが振動物体10の表面より反射
され、この散乱光3eが集光用光学系9にて検知され
て、ヘテロダイン用光学干渉系4等を経由して信号処理
装置13において振動情報が測定されることは、上記第1
実施例と同様である。
【0053】信号処理装置13はその特性上から図3の出
力信号波形特性図で示すように、図3(a)に示す正弦
波状の振動速度波形で検出信号強度が十分な場合は、図
3(b)のような正弦波状の出力信号が得られる。これ
に対し、光検出器12の出力信号による入力信号強度が限
界以下に減少すると、図3(c)に示すように信号処理
装置13の出力波形に歪が生じる。
【0054】そこで、信号強度不足検出手段において、
予め測定したい振動周波数以上で、しかも可能な限り低
い値に設定した遮断周波数を持つ歪抽出手段のハイパス
フィルタ20により、信号処理装置13の出力信号をろ波す
ると、図3(d)に示したように歪成分のみが強調され
た歪出力信号が得られる。
【0055】したがって、この歪出力信号と、前記定電
圧発生器15bが出力する歪検出設定値Lとを、コンパレ
ータ16bによって比較して、歪出力信号が歪検出設定値
Lを超えた場合にはコンパレータ16bは検出下限信号を
出力する。
【0056】すなわち、光検出器12の出力信号電圧が不
足し、信号処理装置13における正確な振動情報の抽出に
支障が生じることになると、信号処理装置13の出力信号
中における歪部分が大きくなり、歪出力信号が前記歪検
出設定値Lを超えるので、コンパレータ16bは警報手段
のランプ駆動装置21に検出下限信号を出力する。
【0057】これにより、ランプ駆動装置21はランプ22
を点灯して、測定者に測定条件が異常であり、このため
に検出信号強度が不足していて、信号処理装置13におけ
る振動に関する情報の抽出に誤りの可能性があることを
報知する。
【0058】この警報を受けることで測定者は、集光用
光学系9と振動物体10との位置関係や、振動物体10の表
面状態等の測定条件が適切でないことを知り、直ちに上
記不具合関係の改善を実施して正常状態にしてから、改
めて振動測定を行うことにより、信号処理装置13から精
度と信頼性の高い振動情報が得られる。
【0059】なお、検出信号強度が不足した要因が解消
すれば、光検出器12からは十分に高い出力信号電圧が信
号処理装置13とコンパレータ16bに出力されるので、信
号処理装置13は信号成分とノイズ成分との判別が容易と
なることから、正確な振動情報の抽出処理ができる。
【0060】この時にコンパレータ16bにおいては、比
較される信号処理装置13からの歪出力信号が、前記定電
圧発生器15bが出力する歪検出設定値Lより高いことか
ら、検出下限信号は出力されず、したがってランプ22は
点灯しない。
【0061】また、本第2実施例では、前記警報手段を
ランプ駆動装置21とランプ22により構成したものとして
説明したが、この警報手段を上記第1実施例と同様に、
スピーカ駆動装置17とスピーカ18にしても良い。さら
に、第1実施例に、この第2実施例で示したランプ駆動
装置21とランプ22による警報手段を採用することや、ス
ピーカ18とランプ22を併用しても良い。
【0062】第3実施例は、上記第2実施例と同様に振
動測定に際して検出信号強度の不足の検知と共に、検知
に際して波形歪みが除去できるものである。図4のブロ
ック構成図に示すように、レーザドプラ方式振動計23
は、レーザ光源2と光ヘテロダイン用光学干渉系4、集
光用光学系9と光検出器12および信号処理装置13におけ
る振動測定部分は、上記第1実施例と同じものである。
【0063】なお、これに加えて信号処理装置13の出力
側には、信号強度不足検出手段として歪成分のみが強調
された歪出力信号が得られる歪抽出器のハイパスフィル
タ20と、この歪出力波形を観察する波形監視装置のオシ
ロスコープ24を設ける。
【0064】また、正しい振動周波数を検出する振動周
波数手段として、測定したい振動周波数より高い遮断周
波数を持つ歪除去器のローパスフィルタ25を介した周波
数カウンタ26と、同様に正確な振動速度を知るための、
振動速度検出手段として例えば図5の結線図に示す波高
値検出器である全波整流回路27を介した電圧計28を設け
て構成している。
【0065】次に上記構成による作用として、照射され
た出射光3cが振動物体10の表面より反射され、この散
乱光3eが集光用光学系9にて検知されて、ヘテロダイ
ン用光学干渉系4等を経由して信号処理装置13において
振動情報が測定されることは、上記第1実施例と同様で
ある。
【0066】ここで信号処理装置13より出力された振動
情報は、若しも光検出器12による信号強度が不足してい
ると、図3(c)に示すように、信号波形に歪成分が含
まれることになる。
【0067】これをハイパスフィルタ20によりろ過し
て、オシロスコープ24で観測すると、図3(d)に示す
ように、歪成分のみが強調された歪出力信号のが直接観
測できるので、検出信号強度不足の程度等の詳細が容易
に知ることができる。なお、測定条件を改善した後に再
度振動測定をすると、その結果は直ちにオシロスコープ
24により確認できる。
【0068】また、振動周波数手段である歪除去器のロ
ーパスフィルタ25を通すと、図3(c)における歪成分
が除去されるが、このローパスフィルタ25から出力され
る信号の周波数は、振動周波数と同値となるので、これ
を入力した周波数カウンタ26では正しい振動周波数が表
示される。
【0069】さらに、信号処理装置13からの出力で振動
速度に相当するは波高値に関しては、波高値検出器のダ
イオード27a〜27dとコンデンサ29でなる全波整流回路
27を通することにより、信号波形のうち、振動成分のみ
が抽出されて振動速度に対し、正しい波高値が与えられ
る。
【0070】したがって、この全波整流回路27の出力電
圧を電圧計28で読み取ることにより正確な振動速度を知
ることができる。これにより、検出信号強度が不足した
場合でも、周波数カウンタ26により振動周波数を、また
電圧計28により振動速度を正確に知ることができる。
【0071】第4実施例は、検出信号強度不足が検知さ
れた場合には自動的に測定条件を適性化して、検出光量
を増加させるものである。図6のブロック構成図に示す
ように、レーザドプラ方式振動計30は、レーザ光源2と
光ヘテロダイン用光学干渉系4、集光用光学系9と光検
出器12および信号処理装置13における振動測定部分は、
上記第1実施例と同様のものである。
【0072】なお、これに加えて信号処理装置13の出力
側には、信号強度不足検出手段である予め測定したい振
動周波数以上で、しかも可能な限り低い値に設定した遮
断周波数を持つ歪抽出器のハイパスフィルタ20を介して
接続する比較器のコンパレータ16bと、このコンパレー
タ16bの一方に接続した歪検出設定値Lを常に出力する
基準信号発生器の定電圧発生器15bを設ける。
【0073】さらに、前記集光用光学系9には、この光
用光学系9の焦点距離を調節するための光学駆動装置の
モータ31aを設置すると共に、このモータ31aを前記コ
ンパレータ16bの出力信号によって制御する制御装置の
コントローラ32aとドライバ33aを設置して構成してい
る。
【0074】次に上記構成による作用について説明す
る。なお、照射された出射光3cが振動物体10の表面よ
り反射され、この散乱光3eが集光用光学系9にて検知
されて、ヘテロダイン用光学干渉系4等を経由して信号
処理装置13において振動情報が測定されることは、上記
第1実施例と同様である。
【0075】信号処理装置13より出力された振動情報
は、ハイパスフィルタ20によりろ過されて歪出力信号と
してコンパレータ16bに入力する。なお、コンパレータ
16bの一方には、定電圧発生器15bからの歪検出設定値
Lが入力されて比較される。
【0076】この時に、光検出器12による検出信号強度
の不足から、信号処理装置13における歪出力信号が歪検
出設定値Lを超えて、コンパレータ16bにおいて検出信
号強度の不足が検知された場合は、コンパレータ16bは
検出下限信号を出力する。
【0077】この検出下限信号はコントローラ32aに入
力され、コントローラ32aは、前記光学系を位置決めす
べくドライバー33aを介して光学駆動装置のモータ31a
を駆動させるが、このモータ31aによる前記集光用光学
系9の駆動は、コンパレータ16bが出力する信号が検出
信号強度の不足を示さなくなる位置で、集光される散乱
光3eの強度が十分大きくなるまで集光用光学系9の焦
点距離を調節する。
【0078】これにより、検出信号強度が不足の要因が
解消すれば、光検出器12からは十分に高い出力信号電圧
が信号処理装置13に出力され、信号処理装置13は信号成
分とノイズ成分との判別が容易となることから、正確な
測定が行なえる。
【0079】また、信号処理装置13で得られる振動情報
の抽出が正常に復帰すると、出力波形に含まれる歪出力
信号が減少して歪検出設定値Lより下回ることから、コ
ンパレータ16bからの出力がなくなり、集光用光学系9
の駆動は最適位置にて停止するので、常に自動的に最適
条件で振動情報の抽出を行うことができる。
【0080】第5実施例は、前記第4実施例と同じく検
出信号強度不足が検知された場合に、自動的に測定条件
を適性化して検出光量を増加させるものである。図7の
ブロック構成図に示すようにレーザドプラ方式振動計34
は、光ヘテロダイン法で光検出器12により検出した電気
信号から、信号処理装置13を用いて振動に関する情報を
抽出する振動測定部分は、上記第1実施例と同じもので
ある。
【0081】ここで光ヘテロダイン検波を行う光学干渉
系としては、レーザ光源2から出射されたレーザビーム
3aの偏光角度を調節するための第1の偏光角度調節手
段である1/2波長板35aと、その透過光を偏光成分毎
に偏光を受けた参照光3fおよび偏光を受けた出射光3
gに分岐するためのビーム分割手段である偏光ビームス
プリッタ36aを設けている。
【0082】また、前記偏光を受けた参照光3fと、偏
光を受けた出射光3gの強度比が調整可能になってい
て、偏光を受けた参照光3fの光路上にはミラー6aお
よび周波数シフタドライバ7によって駆動される周波数
シフタ8を備える。
【0083】さらに、周波数シフタ8を通過した偏光を
受けた参照光3hの方向を変えるミラー6b、および強
度を調節するための光量調節手段である可変光アテネー
タ37、さらに第2の偏光角度調節手段である1/2波長
板35bが設置されている。
【0084】また、偏光を受けた出射光3gの光路上に
は、前記偏光を受けた参照光3hと散乱光3eを合波す
るビーム合成手段の偏光ビームスプリッタ36bと、第3
の偏光角度調節手段である1/4波長板38、および集光
用光学系9が設けてある。
【0085】一方、振動物体10の表面より反射されて集
光用光学系9により集光された散乱光3eと、偏光を受
けた参照光3hとは、前記偏光ビームスプリッタ36bで
合波され、光路に設けられた検光子に39によって干渉さ
れて光検出器12に導かれるが、この光検出器12の出力側
には信号処理装置13が接続されている。
【0086】さらに、前記1/2波長板35aと可変光ア
テネータ37には、それぞれを回動させるための第1の駆
動機構であるモータ31bと、第2の駆動機構であるモー
タ31cが備えられている。
【0087】これらのモータ31b,31cは、前記信号処
理装置13の出力側に接続された歪抽出器のハイパスフィ
ルタ20と、基準信号発生器の定電圧発生器15b、および
比較器のコンパレータ16bでなる信号強度不足検知手段
と、この出力であるコンパレータ16bの出力信号により
制御する制御装置であるコントローラ32bと、これに接
続されたドライバ33b,33cにより駆動されるように構
成している。
【0088】次に上記構成による作用について説明す
る。偏光を受けた出射光3gおよび散乱光3eの光路上
に設けた偏光ビームスプリッタ36a,36bは、入射波の
水平偏光成分(P波)を透過し、垂直偏光成分(S波)
を反射する特性を有していることから、これらの位置組
み合わせにより偏光を受けた出射光3gの強度が容易に
調整することができる。
【0089】したがって、集光用光学系9と振動物体10
との間、および振動物体10の表面の状態等により、集光
用光学系9が取り込む散乱光3eの状態が変化して、信
号処理装置13が入力する検出信号強度が不足して、振動
情報の測定処理が正確に行えない場合には、前記信号強
度不足検知手段の検知結果に応じて、自動的に偏光を受
けた出射光3gを強くする。
【0090】これにより、集光用光学系9で集光可能な
散乱光3eの光量を大きくして、光検出器12から信号処
理装置13にて正確な振動情報の測定が可能な十分に高い
出力信号電圧が加えられるようにする。
【0091】すなわち、レーザ光源2から出射されたレ
ーザビーム3aの偏光角度は、1/2波長板35aを回転
させることによって制御可能であるため、それを駆動用
のモータ31bによって動作させることにより、偏光を受
けた参照光3hと、同じく偏光を受けた出射光3gの強
度分割比を任意に選ぶことができる。
【0092】前記モータ31bは、コンパレータ16bの出
力信号により、コントローラ32bとドライバ33bを介し
て1/2波長板35aの回転位置制御をする。この制御
は、コンパレータ16bの出力が検出信号強度の不足を示
さなくなる状態である。集光可能な散乱光3eの強度が
十分大きくなった状態に、偏光を受けた出射光3gの光
量を調節することにより、光検出器12での検出信号強度
の不足による信号処理装置13における誤データの出力が
防止される。
【0093】また、若しも偏光を受けた参照光3hの強
度が過剰となって、光検出器12の出力が飽和する場合に
は、前記コンパレータ16bの出力信号により、コントロ
ーラ32bとドライバ33cを介してモータ31cが駆動さ
れ、可変光アテネータ37を制御して偏光を受けた参照光
3hの強度が減少されるので、光検出器12の出力飽和は
自動的に防止できる。
【0094】第6実施例は、振動計自身の振動による測
定情報の劣化を防止しするものである。図8のブロック
構成図に示すように、レーザドプラ方式振動計40は、レ
ーザ光源2と光ヘテロダイン用光学干渉系4、集光用光
学系9と光検出器12および信号処理装置13における振動
測定部分は、上記第1実施例と同様のものである。
【0095】なお、これに加えて、レーザドプラ方式振
動計40の内部、またはケースの外面に加速度測定手段で
ある加速度計41を設置し、その加速度計41の出力信号を
増幅するためのチャージアンプ42と、このチャージアン
プ42の出力を速度信号に変換する変換器である積分器43
を備える。
【0096】さらに、前記積分器43から出力される速度
信号電圧値と前記信号処理装置13の出力である速度信号
電圧値を規格化するためのゲイン調整器44と、信号処理
装置13の速度信号出力とゲイン調節後のレーザドプラ方
式振動計40の自己速度信号の差を得る差分器の差動増幅
器45を設けた構成としている。
【0097】次に上記構成による作用について説明す
る。なお、照射された出射光3cが振動物体10の表面よ
り反射され、この散乱光3eが集光用光学系9にて検知
されて、ヘテロダイン用光学干渉系4等を経由して信号
処理装置13において振動情報が測定されることは、上記
第1実施例と同様である。
【0098】前記振動物体10の振動測定時に、若しもレ
ーザドプラ方式振動計40自身に振動が発生すると、この
振動は加速度計41によって検出されて、自己振動信号が
チャージアンプ42で増幅すると共に、積分器43において
速度信号に変換する。
【0099】さらに、この自己振動の速度信号出力は、
前記信号処理装置13の速度信号電圧値を規格化するゲイ
ン調整器44にて調整した後に、差動増幅器45に入力し、
同じく信号処理装置13の速度信号出力との差を得る。
【0100】これにより、信号処理装置13が測定した振
動情報の中からレーザドプラ方式振動計40自身の振動を
除去して、振動物体10単体の振動信号のみを正確に取り
出すことができる。
【0101】なお、この第6実施例では、レーザドプラ
方式振動計における自己振動の検出と別途得られた振動
物体10の振動情報の劣化防止について説明したが、この
第6実施例は上記第1実施例乃至第6実施例のいずれに
対しても適用できる。
【0102】さらに、上記第1実施例乃至第3実施例に
おける信号強度不足検知手段は、それぞれ構成と作用が
異なっているが、この第1実施例と3実施例はいずれも
上記第4実施例または第5実施例に対しても適用できる
ことは勿論である。
【0103】
【発明の効果】以上本発明によれば、レーザドプラ方式
振動計による振動測定に際して、振動物体からの散乱光
の強度不足に起因して、測定された振動情報における精
度不良の確認が確実で容易に可能となる。また、最適な
計測条件を自動的に素早く得ることができる。
【0104】さらに、測定された振動物体の振動情報よ
り振動計の自己振動を除去することにより、自己振動に
よる振動情報の劣化を防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のレーザドプラ方式振
動計のブロック構成図。
【図2】本発明に係る第2実施例のレーザドプラ方式振
動計のブロック構成図。
【図3】本発明に係る第2実施例の出力信号波形特性図
で、(a)は振動速度波形、(b)は出力が十分な時の
信号波形、(c)は出力が不十分な時の信号波形、
(d)は抽出歪波形を示す。
【図4】本発明に係る第3実施例のレーザドプラ方式振
動計のブロック構成図。
【図5】本発明に係る第3実施例の全波整流回路の結線
図。
【図6】本発明に係る第4実施例のレーザドプラ方式振
動計のブロック構成図。
【図7】本発明に係る第5実施例のレーザドプラ方式振
動計のブロック構成図。
【図8】本発明に係る第6実施例のレーザドプラ方式振
動計のブロック構成図。
【図9】従来のレーザドプラ方式振動計のブロック構成
図。
【符号の説明】
1,14,19,23,30,34,40…レーザドプラ方式振動
計、2…レーザ光源、3a,3b…レーザビーム、3c
…出射光、3d…参照光、3e…散乱光、4…光ヘテロ
ダイン用光学干渉系、5a,5b…ビームスプリッタ、
6a,6b…ミラー、7…周波数シフタドライバ、8…
周波数シフタ、9…集光用光学系、10…振動物体、11…
振動方向、12…光検出器、13…信号処理装置、15a,15
b…定電圧発生器、16a,16b…コンパレータ、17…ス
ピーカ駆動装置、18…スピーカ、20…ハイパスフィル
タ、21…ランプ駆動装置、22…ランプ、24…オシロスコ
ープ、25…ローパスフィルタ、26…周波数カウンタ、27
…全波整流回路、27a〜27d…ダイオード、28…電圧
形、29…コンデンサ、31a〜31c…モータ、32a,32b
…コントローラ、33a〜33c…ドライバ、35a,35b…
1/2波長板、36a,36b…偏光ビームスプリッタ、37
…可変光アテネータ、38…1/4波長板、39…検光子、
41…加速度計、42…チャージアンプ、43…積分器、44…
ゲイン調整器、45…差動増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 和美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 空本 誠喜 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平6−160083(JP,A) 特開 平4−248490(JP,A) 実開 昭61−143027(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01H 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から照射したレーザ光の振動
    物体から反射された散乱光と前記レーザ光源からのレー
    ザ光とを光学干渉系により光ヘテロダイン検波すると共
    にこの出力光を光検出器にて電気信号に変換してこの電
    気信号から振動物体により発生したレーザ光のドプラシ
    フト量に関する情報を抽出する信号処理装置を備えたレ
    ーザドプラ方式振動計において、前記信号処理装置の出
    力信号から波形歪成分を抽出する歪抽出器と、この歪抽
    出器により得られる歪出力信号より大きな歪検出値を出
    力する基準信号発生器と、前記歪出力信号と歪検出値を
    比較する比較器とからなる信号強度不足検出手段を設け
    たことを特徴とするレーザドプラ方式振動計。
  2. 【請求項2】 レーザ光源から照射したレーザ光の振動
    物体から反射された散乱光と前記レーザ光源からのレー
    ザ光とを光学干渉系により光ヘテロダイン検波すると共
    にこの出力光を光検出器にて電気信号に変換してこの電
    気信号から振動物体により発生したレーザ光のドプラシ
    フト量に関する情報を抽出する信号処理装置を備えたレ
    ーザドプラ方式振動計において、前記信号処理装置の出
    力信号から波形歪成分を抽出する歪抽出器と、この歪抽
    出器により得られる出力信号の波形を観察する波形監視
    装置からなる信号強度不足検出手段と、前記信号処理装
    置の出力信号から波形歪成分を除去する歪除去器および
    周波数カウンタとからなる振動周波数検出手段と、前記
    信号処理装置の出力信号の波高値を検出する波高値検出
    器と電圧計とからなる振動速度検出手段を設けたことを
    特徴とするレーザドプラ方式振動計。
  3. 【請求項3】 レーザ光源から照射したレーザ光の振動
    物体から反射された散乱光と前記レーザ光源からのレー
    ザ光とを光学干渉系により光ヘテロダイン検波すると共
    にこの出力光を光検出器にて電気信号に変換してこの電
    気信号から振動物体により発生したレーザ光のドプラシ
    フト量に関する情報を抽出する信号処理装置を備えたレ
    ーザドプラ方式振動計において、前記信号処理装置にお
    ける信号強度不足を検出する信号強度不足検出手段と、
    前記振動物体にレーザ光を照射して散乱光を集光する光
    学系を駆動する光学系駆動装置と、前記信号強度不足検
    出手段の出力信号により集光量が適切となるように前記
    光学系を位置決めすべく 前記光学系駆動装置を制御する
    制御装置とを設けたことを特徴とするレーザドプラ方式
    振動計。
  4. 【請求項4】 レーザ光源から照射したレーザ光の振動
    物体から反射された散乱光と前記レーザ光源からのレー
    ザ光とを光学干渉系により光ヘテロダイン検波すると共
    にこの出力光を光検出器にて電気信号に変換してこの電
    気信号から振動物体により発生したレーザ光のドプラシ
    フト量に関する情報を抽出する信号処理装置を備えたレ
    ーザドプラ方式振動計において、前記信号処理装置にお
    ける信号強度不足を検出する信号強度不足検出手段を設
    けると共に、前記光ヘテロダイン検波を行う光学干渉系
    が、レーザ光源から出射されたレーザ光の偏光角度を調
    節するための第1の偏光角度調整手段とこの透過光をそ
    の偏光成分毎に出射光と参照光に分岐するためのビーム
    分割手段と、分岐された参照光の強度を調節するための
    光量調節手段と、この参照光を前記光検出器に入射する
    ための第2の偏光角度調節手段と、前記光学系によって
    集光された散乱光を前記光検出器に入射するための第3
    の偏光角度調節手段と、前記参照光と散乱光を合波する
    ためのビーム合成手段と、このビーム合成手段により合
    波された前記参照光と散乱光を干渉させるための検光子
    と、さらに前記第1の偏光角度調整手段には第1の駆動
    機構を、前記光量調整手段には第2の駆動機構を備え
    て、前記信号強度不足検出手段の出力信号により前記第
    1および第2の駆動機構を制御するための制御装置とを
    設けたことを特徴とするレーザドプラ方式振動計。
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