JP3410157B2 - 熱転写シート - Google Patents
熱転写シートInfo
- Publication number
- JP3410157B2 JP3410157B2 JP17202193A JP17202193A JP3410157B2 JP 3410157 B2 JP3410157 B2 JP 3410157B2 JP 17202193 A JP17202193 A JP 17202193A JP 17202193 A JP17202193 A JP 17202193A JP 3410157 B2 JP3410157 B2 JP 3410157B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal transfer
- transfer sheet
- resin
- back surface
- sheet according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
に詳しくは特定の材料からなる優れた背面滑性層を有す
る新規な熱転写シートに関する。
テルフイルム等の一方の面に昇華性染料とバインダーと
からなる染料層を設けた昇華型熱転写シートと、該染料
層の代わりに顔料とワックスとからなるインキ層を設け
た熱溶融型の熱転写シートが知られている。これらの熱
転写シートはその背面からサーマルヘッドによって画像
状に加熱し、染料層の染料又はインキ層を被転写材に転
写させ画像を形成するものである。
トによりサーマルヘッドで画像形成を行う場合、基材フ
イルムがポリエステルフイルム等の熱可塑性樹脂フイル
ムである場合には、サーマルヘッドが高温に加熱されて
いる為、サーマルヘッドが基材フイルムに融着し、サー
マルヘッドの良好な走行性が阻害され、熱転写シートに
破損、皺等が発生するという問題がある。
ルヘッドの接触面に、滑性に優れた燐酸エステル系界面
活性剤を含む背面滑性層を設けることが知られている
が、燐酸エステル系界面活性剤は、1〜2当量の酸根を
有し、この酸根がサーマルヘッドを腐食するという問題
がある。又、サーマルヘッドからの熱量が大になると燐
酸エステルが分解し、更に背面滑性層のpHが低下して
サーマルヘッドの腐食摩耗が激しくなる。勿論、塩型に
して中和した燐酸エステル系界面活性剤も知られている
が、該界面活性剤の場合には滑性が劣り、サーマルヘッ
ドのステイッキング性を防止することが出来ない。一
方、シリコーンオイルやシリコーンワックスを用いてス
リップ層を形成することも知られているが、これらのシ
リコーンオイルやワックスは膜強度が低く、走行するサ
ーマルヘッドによって削り取られ、サーマルヘッドに滓
となって溜まり、良好な印字が得られないという問題が
ある。
により凹凸を付与してサーマルヘッドとの接触面積を小
さくして滑性を付与する方法(例えば、特願平2−14
5390号明細書)や、この方法と前記方法とを組み合
わせた方法(例えば、特願昭52−259889号明細
書)が知られている。しかしながら、この方法の場合に
は、通電加熱時の通電ヘッドの走行性が劣り、凹凸の形
状や使用する粒子の性質によっては印字画像に悪影響が
あったり、サーマルヘッドを磨耗させる等の問題があっ
た。従って、本発明の目的は、耐熱性、被膜性、スリッ
プ性等に優れ、サーマルヘッドの走行性が良好で、且つ
サーマルヘッドに滓が溜まったり、サーマルヘッドが摩
耗したりしない良好な背面滑性層を有する熱転写シート
を提供することである。
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの一
方の面に熱転写性色材層を形成し、他方の面に背面滑性
層が形成されてなる熱転写シートにおいて、上記背面滑
性層が燐酸エステル系界面活性剤と中和剤としての水酸
化マグネシウムとモース硬度が3未満の粒子と、バイン
ダーとを含有することを特徴とする熱転写シートであ
る。
面活性剤と中和剤としての水酸化マグネシウム及びモー
ス硬度が3未満の粒子を添加しておくことによって、サ
ーマルヘッドからの熱によって燐酸エステル系界面活性
剤が分解して酸根を生じたとしても、該酸根は併存して
いる水酸化マグネシウムによって中和されるので、酸基
の発生によるサーマルヘッドの腐食及び摩耗が発生しな
い。又、好ましい実施態様では、特定のバインダーを採
用することによって、サーマルヘッドの走行性が良好
で、且つサーマルヘッドに滓が溜まったり、サーマルヘ
ッドが摩耗したりしない良好な耐熱性及び滑性を有する
背面滑性層を有する熱転写シートが提供される。
発明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートで使
用する基材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱
性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、
例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程
度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフイルム、ポ
リスチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリサ
ルホンフイルム、ポリフェニレンサルファイドフイル
ム、ポリエチレンナフタレートフイルム、1,4−ポリ
シクロヘキシレンジメチルテレフタレートフイルム、ア
ラミドフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリビニ
ルアルコールフイルム、セロファン等であり、特に好ま
しいものはポリエステルフイルムである。これらの基材
シートは枚葉式であってもよいし、連続フイルムであっ
てもよく特に限定されない。これらの中で特に好ましい
ものはポリエチレンテレフタレートフイルムであり、
又、必要に応じて該フイルムの一方の面又は両面に夫々
接着層(プライマー層)を形成することも好ましい。
滑性層は、燐酸エステル系界面活性剤と中和剤としての
水酸化マグネシウム及びモース硬度が3未満の粒子とバ
インダーとを含有することを特徴としている。先ず、燐
酸エステル系界面活性剤を使用する態様について説明す
ると、該燐酸エステル系界面活性剤としては、 (1)長鎖アルキル燐酸エステル、例えば、炭素数が通
常6〜20、好ましくは炭素数12〜18の飽和又は不
飽和高級アルコール、例えば、セチルアルコール、ステ
アリルアルコール、オレイルアルコール等と燐酸とのモ
ノ及び/又はジエステル等、 (2)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリ
オキシアルキレンアルキルアリールエーテル等の燐酸エ
ステル、 (3)前記飽和又は不飽和アルコールのアルキレンオキ
サイド付加物(通常付加モル数1〜8)又は炭素数8〜
12のアルキル基を少なくとも1個、好ましくは1〜2
個有するアルキルフェノール又はアルキルナフトール
(ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジフェニル
フェノール等)のアルキレンオキサイド付加物(通常付
加モル数1〜8)の燐酸モノ又はジエステル塩等の非イ
オン性又は陰イオン性燐酸エステル系界面活性剤が挙げ
られる。
するアルカリ性物質としては、水酸化マグネシウムが挙
げられる。
酸化マグネシウムの使用量は、燐酸エステル系界面活性
剤1モル当たり水酸化マグネシウム0.1〜10モルの
範囲が適当である。水酸化マグネシウムが少なすぎると
本発明の目的が達成されず、一方、多すぎても特段の効
果の向上は見られない。本発明における背面滑性層は上
記の燐酸エステル系界面活性剤と水酸化マグネシウムを
必須成分とするが、上記成分のみでは背面滑性層として
の被膜強度が不十分である場合もあるので、被膜形成剤
として樹脂バインダーを併用することが好ましい。
れば、熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂等でもよい
が、好ましいものは熱可塑性樹脂又はその架橋体であ
る。好ましい熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエス
テル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸
ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポ
リアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹
脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂が用
いられ、これらの中で特に好ましい樹脂は、水酸根を含
有している熱可塑性樹脂、特にポリビニルブチラール樹
脂及びポリアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタ
ール樹脂である。
層に耐熱性、塗膜性及び基材との密着性を付与させる目
的でポリイソシアネートを架橋剤として併用することが
好ましい。これらのポリイソシアネートとしては従来公
知の塗料、接着剤、ポリウレタンの合成等に使用されて
いるいずれのポリイソシアネートでもよい。これらのポ
リイソシアネート化合物は、例えば、タケネート(武田
薬品製)、バーノック(大日本インキ化学製)、コロネ
ート(日本ポリウレタン製)、ヂュラネート(旭化成工
業製)、ディスモジュール(バイエル製)等の商品名で
入手して本発明で使用することが出来る。
層を構成する樹脂バインダー100重量部に対し5〜2
00重量部の範囲が適当である。NCO/OHの比では
0.8〜2.0程度の範囲が好ましい。ポリイソシアネ
ートの含有量が少なすぎると架橋密度が低く耐熱性が不
十分で、一方、多すぎると形成される塗膜の収縮が制御
出来ない、硬化時間が長くなる、未反応のNCO基が背
面滑性層中に残存し空気中の水分と反応する等マイナス
に働く。
界面活性剤又はその塩と併用する粒子は、そのモース硬
度が3.0未満、好ましくは2.5以下のものであり、
例えば、タルク、カオリン、セキボク、硝石、石膏、ブ
ルース石等の無機粒子、又はモース硬度が3.0未満に
相当するアクリル樹脂、テフロン樹脂、シリコーン樹
脂、ラウロイル樹脂、フェノール樹脂、架橋ポリアセタ
ール樹脂等からなる有機樹脂粒子が挙げられる。又、上
記無機粒子の場合において天然産の無機粒子の場合に
は、不純物としてモース硬度が3.0以上のものが含ま
れる場合には、これらの不純物粒子の含有量が5重量%
未満であれば本発明において問題なく使用することが出
来る。
る。モース硬度計は、F.Mohsにより案出されたも
ので、軟らかい鉱物より硬い鉱物に至る10種の鉱物を
箱に収め、軟らかいものから1度、2度、……10度と
して硬度の順位を示したものである。標準鉱物は次の通
りである(数字は硬度を示す。 1:カッ石 2:セッコウ 3:ホウカイ石
4:ホタル石 5:リンカイ石 6:セイチョウ石 7:セキエイ
8:トパズ 9:コランダム 10:ダイヤモンド 硬さを求める鉱物試料の面を、これらの鉱物で引っ掻い
て傷を付けようとするとき、それに抵抗する力(傷が付
くか付かないか)により硬さを比較することが出来る。
例えば、ホウカイ石に傷が付くときは、試料の硬さは3
度より大きい。もし、ホタル石で傷が付き、逆にホタル
石に傷が付かないときは、この試料の硬さは4度より小
さい。このとき、試料の硬さは3〜4又は3.5と示
す。互いに多少傷が付くときは、試料の硬さは用いた標
準鉱物と同じ順位の硬さを示す。モースの硬度計の硬さ
は、あくまでもその順位であって絶対値ではない。
て、粒子の粒径に関しては形成する背面滑性層との厚み
によっても変化するが、一般的には0.01〜10μm
の範囲であって、背面滑性層の厚みの30〜400%の
粒径範囲が好適である。又、形状に関しては、針状や柱
状よりもむしろ球状に近い程優れた滑性を背面滑性層に
付与することが出来る。以上の如き粒子は前記樹脂バイ
ンダー100重量部当たり5〜40重量部の割合で使用
することが好ましく、使用量が少なすぎると滑性付与効
果が不十分であり、一方、多すぎると形成される背面滑
性層の可撓性や被膜強度が低下する。又、本発明におい
ては、上記主成分に加えて、例えば、ワックス、シリコ
ーンオイル、高級脂肪酸アミド、エステル、界面活性剤
等の滑剤や4級アンモニウム塩、燐酸エステル等の帯電
防止剤等、従来公知の滑剤や帯電防止剤等の添加剤も本
発明の目的を妨げない範囲で添加して使用することが出
来る。
グネシウムとモース硬度が3未満の粒子とを併用する場
合には、前記樹脂バインダー100重量部当たり燐酸エ
ステル系界面活性剤と水酸化マグネシウムが5〜500
重量部の割合で使用し、一方、モース硬度が3未満の粒
子は5〜40重量部の割合で使用することが好ましく、
両者の使用量が少なすぎると滑性付与効果及び中和効果
が不十分であり、一方、多すぎると形成される背面滑性
層の可撓性や被膜強度が低下する。又、本発明では上記
の材料から背面滑性層を形成するに当り、背面滑性層の
スリップ性を向上させる目的でワックス、高級脂肪酸ア
ミド、他の界面活性剤等の熱離型剤や滑剤、帯電防止剤
或いはフッ素樹脂の様な有機粉末、シリカ、クレー、タ
ルク、炭酸カルシウム等の無機粒子を包含させることが
出来る。更に得られる熱転写シートの帯電防止性を向上
させる為に界面活性剤等の帯電防止剤やカーボンブラッ
クの様な導電剤を添加することも出来る。
をアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン
等の適当な溶剤中に溶解又は分散させて塗工液を調製
し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、
ワイヤーバー等の慣用の塗工手段により塗工し乾燥する
ことによって形成される。その塗工量即ち背面滑性層の
厚みも重要であって、本発明では固形分基準で5.0g
/m2以下、好ましくは0.1乃至1.0g/m2の厚
みで充分な性能を有する背面滑性層を形成することが出
来る。尚、本発明においては背面滑性層を形成後、その
層中には未反応のイソシアネート基が残っている場合が
多いので、層の形成後十分な熟成処理を施すのが好まし
い。この様な処理によって背面滑性層は鉛筆硬度でH乃
至2H程度の硬度になる。又、上記の背面滑性層を形成
するに先立って、ポリウレタン樹脂等からなるプライマ
ー層を形成することも有効である。
層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の染
料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シートの
場合には顔料で着色したワックスインキ層を形成する。
以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明する
が、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定されるもの
ではない。染料層に使用する染料としては、従来公知の
熱転写シートに使用されている染料はいずれも本発明に
有効に使用可能であり特に限定されない。例えば、幾つ
かの好ましい染料としては、赤色染料として、MS Red
G、 Macrolex Red Violet R、CeresRed7B、 Samaron Red H
BSL、 Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染料
としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、 PTY-52、マ
クロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料と
しては、カヤセットブルー714、 ワクソリンブルーAP-F
W、ホロンブリリアントブルーS-R、 MSブルー100 等が挙
げられる。
樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリ
レート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、セルロ
ース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系及びポ
リエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点か
ら好ましいものである。染料層は、前記の基材シートの
一方の面に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応
じて添加剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な
有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分
散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、
グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の
形成手段により塗布及び乾燥して形成することが出来
る。
5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さ
であり、又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の
5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%の量で存
在するのが好適である。形成する染料層は所望の画像が
モノカラーである場合は前記染料のうちから1色を選ん
で形成し、又、所望の画像がフルカラー画像である場合
には、例えば、適当なシアン、マゼンタ及びイエロー
(更に必要に応じてブラック)を選択して、イエロー、
マゼンタ及びシアン(更に必要に応じてブラック)の染
料層を形成する。
形成する為に使用する受像シートは、その記録面が前記
の染料に対して染料受容性を有するものであればいかな
るものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、金属、
ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なくとも一
方の表面に染料受容層を形成すればよい。又、熱溶融型
の熱転写シートの場合には、被転写材は特に限定され
ず、通常の紙やブラスチックフイルムであってもよい。
上記の熱転写シート及び上記の如き受像シートを使用し
て熱転写を行う際に使用するプリンターとしては公知の
熱転写プリンターがそのまま使用可能であり、特に限定
されない。
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1背面滑性層用インキ: ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学製) 2.2部 ポリイソシアネート(バーノックD−750、大日本インキ製) 6.8部 燐酸エステル系界面活性剤(プライサーフA208S、第一工業製薬製) 1.6部 水酸化マグネシウム(キスマ5A、協和化学工業製) 0.3部 タルク(ミクロエースL−1、日本タルク製) 0.4部 燐酸エステル・ナトリウム塩(タルクの分散剤、フォスファノールRD72 0、第一工業製薬製) 0.6部 トルエン 35.4部 メチルエチルケトン 53.0部
m、ダイヤホイル製)の一方の面にミヤバー*5を用い
て乾燥時1.0μmの厚みになる様に塗布後温風乾燥
し、更に60℃で2日間オーブン中で加熱して硬化処理
を行って背面滑性層を形成した。次に背面滑性層の反対
面に下記の染料層形成用インキを乾燥時厚みが1.0g/
m2になる様にグラビア印刷にて塗布及び乾燥して本発
明の熱転写シートを得た。染料層形成用インキ: C.I.ソルベントブルー22 5.50部 アセトアセタール樹脂 3.00部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 68.18部
に記載の組成のインキを使用し、他は実施例1と同様に
して比較例の熱転写シートを得た(背面滑性層の厚みは
いずれも1.0μm)。
転写受像シートと重ね、転写記録装置を用いて下記の転
写条件で転写を行い、サーマルヘッドと熱転写シートと
の融着及び皺の発生及び染料の移行性(60℃、17g
/m2、3日間)を調べた結果を下記表2に示す。転写条件 : パルス幅・・・・・・・1ms 記録周期・・・・・・・2.0ms/line 記録エネルギー・・・・3.0J/cm2
ー(日立製作所製、VY−200)にてベタ印字を1万
枚行い、印字面の抜けやむら等を肉眼観察して判断し
た。
成のインキを使用し、他は実施例1と同様にして本発明
及び比較例の熱転写シートを得た(背面滑性層の厚みは
いずれも1.0μm)。
転写受像シートと重ね、転写記録装置を用いて下記の転
写条件で転写を行い、サーマルヘッドと熱転写シートと
の融着及び皺の発生及び染料の移行性(60℃、17g
/m2、3日間)を調べた結果を下記表3に示す。転写条件 : パルス幅・・・・・・・1ms 記録周期・・・・・・・2.0ms/line 記録エネルギー・・・・3.0J/cm2
面滑性層に燐酸エステル系界面活性剤と水酸化マグネシ
ウム及びモース硬度が3未満の粒子を添加しておくこと
によって、サーマルヘッドからの熱によって燐酸エステ
ル系界面活性剤が分解して酸根を生じたとしても、該酸
根は併存している水酸化マグネシウムによって中和され
るので、酸根の発生によるサーマルヘッドの腐食及び摩
耗が発生しない。又、好ましい実施態様では、特定のバ
インダーを採用することによって、サーマルヘッドの走
行性が良好で且つサーマルヘッドに滓が溜まったり、サ
ーマルヘッドが摩耗したりしない良好な耐熱性及び滑性
を有する背面滑性層を有する熱転写シートが提供され
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 基材シートの一方の面に熱転写性色材層
を形成し、他方の面に背面滑性層が形成されてなる熱転
写シートにおいて、上記背面滑性層が燐酸エステル系界
面活性剤と中和剤としての水酸化マグネシウムとモース
硬度が3未満の粒子と、バインダーとを含有することを
特徴とする熱転写シート。 - 【請求項2】 背面滑性層のバインダーが水酸基含有熱
可塑性樹脂とポリイソシアネートとからなる請求項1に
記載の熱転写シート。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂がポリビニルアセタール系
樹脂或はそれらの混合物である請求項2に記載の熱転写
シート。 - 【請求項4】 燐酸エステル系界面活性剤と水酸化マグ
ネシウムのモル比が1:0.1〜1:10である請求項
1に記載の熱転写シート。 - 【請求項5】 燐酸エステル系界面活性剤が非イオン系
又は陰イオン系である請求項1に記載の熱転写シート。 - 【請求項6】 モース硬度が3未満の粒子の使用量が樹
脂バインダー100重量部当たり5〜40重量部である
請求項1に記載の熱転写シート。 - 【請求項7】 モース硬度が3未満の粒子の平均粒子径
が0.01〜10μmである請求項1に記載の熱転写シ
ート。 - 【請求項8】 昇華転写型である請求項1に記載の熱転
写シート。 - 【請求項9】 熱溶融型(ワックス型)である請求項1
に記載の熱転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17202193A JP3410157B2 (ja) | 1992-07-21 | 1993-06-21 | 熱転写シート |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-214738 | 1992-07-21 | ||
JP21473892 | 1992-07-21 | ||
JP35850292 | 1992-12-28 | ||
JP4-358502 | 1992-12-28 | ||
JP17202193A JP3410157B2 (ja) | 1992-07-21 | 1993-06-21 | 熱転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247066A JPH06247066A (ja) | 1994-09-06 |
JP3410157B2 true JP3410157B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=27323569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17202193A Expired - Lifetime JP3410157B2 (ja) | 1992-07-21 | 1993-06-21 | 熱転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3410157B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2030798A2 (en) | 2007-08-29 | 2009-03-04 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer sheet |
EP2042333A2 (en) | 2007-09-28 | 2009-04-01 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer sheet |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4967585B2 (ja) * | 2006-10-13 | 2012-07-04 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
JP4967587B2 (ja) * | 2006-10-17 | 2012-07-04 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
JP4811234B2 (ja) * | 2006-10-17 | 2011-11-09 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
JP5332272B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-11-06 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート及び印画方法 |
JP2013151109A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ |
JP2013226806A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP17202193A patent/JP3410157B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2030798A2 (en) | 2007-08-29 | 2009-03-04 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer sheet |
EP2042333A2 (en) | 2007-09-28 | 2009-04-01 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer sheet |
US8129310B2 (en) | 2007-09-28 | 2012-03-06 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer sheet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06247066A (ja) | 1994-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3603987A1 (en) | Thermal transfer sheet | |
JP3410157B2 (ja) | 熱転写シート | |
US5627127A (en) | Thermal transfer sheet | |
DE69202626T2 (de) | Durchsichtige thermografische Aufzeichnungsfolien. | |
JP2000272254A (ja) | 熱転写シート | |
US6498123B2 (en) | Thermal transfer sheet | |
JPH0655868A (ja) | 熱転写シート | |
JP2009241556A (ja) | 熱転写シート | |
JPH0890945A (ja) | 熱転写シート | |
JPH06179293A (ja) | 熱転写シート | |
JPH06247065A (ja) | 熱転写シート | |
US5683955A (en) | Thermal transfer sheet | |
JP3384113B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2922542B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
EP0854053B1 (en) | Thermal transfer sheet and method for manufacturing same | |
JP3084676B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP3776508B2 (ja) | 熱転写シート | |
JPH08118823A (ja) | 熱転写受像シート | |
JPH09123623A (ja) | 熱転写用印画紙 | |
JPH1071773A (ja) | 熱転写シート | |
JP3553230B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP3490786B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JPH06278373A (ja) | 熱転写シート | |
JPH06155940A (ja) | 熱転写シート | |
JPH1081078A (ja) | 熱転写シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110320 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110320 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120320 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130320 Year of fee payment: 10 |